JP2001038082A - テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置 - Google Patents

テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Info

Publication number
JP2001038082A
JP2001038082A JP11219808A JP21980899A JP2001038082A JP 2001038082 A JP2001038082 A JP 2001038082A JP 11219808 A JP11219808 A JP 11219808A JP 21980899 A JP21980899 A JP 21980899A JP 2001038082 A JP2001038082 A JP 2001038082A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape material
tape
belt loop
gripping
feeding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11219808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4271307B2 (ja
Inventor
Yasushi Ono
安志 小野
Masahiko Tanaka
正彦 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP21980899A priority Critical patent/JP4271307B2/ja
Publication of JP2001038082A publication Critical patent/JP2001038082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4271307B2 publication Critical patent/JP4271307B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ材を確実かつ安定して送給することの
できるテープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装
置を提供すること。 【解決手段】 テープ材12をベルトループ形成位置に
向かって引き出すため、テープ材12を挟持する開閉可
能とされたつかみアーム61を進退駆動可能に形成した
テープ材引出し手段34と、テープ材引出し手段34の
つかみアーム61に配設されテープ材12の有無を検出
するテープ材検出手段95と、各部の動作を制御する制
御手段42とを有し、制御手段42は、少なくともテー
プ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアー
ム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材
12を挟持して引き出す引出し動作を実行するととも
に、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後
に、テープ材12の有無をテープ材検出手段95により
検出する動作制御部123を有していることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ材送給動作
制御方法およびテープ材送給装置に係り、特に、ベルト
ループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付け
ミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成
位置に、確実かつ安定して送給することのできるテープ
材送給動作制御方法およびテープ材送給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ジーンズ、パンツ、スカート
などの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数の
ベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫
付けミシンが提案されている。
【0003】図9はこのような従来のベルトループ縫付
けミシンの一例を示すもので、従来のベルトループ縫付
けミシン1は、縫製手段としてのミシン本体2に、テー
プ材送給装置3と、ベルトループ供給装置4とを付設す
ることにより構成されている。
【0004】前記ミシン本体2は、例えば、2本針のサ
イクルミシンであり、下部にミシンベッド5が配設さ
れ、上部にミシンベッド5と平行にしてミシンアーム6
が配設されており、ミシンアーム6の図9左方に示す自
由端側の下面の所望の位置には、2本の針7,7がミシ
ンアーム6の長手方向に沿って平行に配設されている。
そして、各針7,7は、前記ミシンアーム6の内部に回
転自在に配設され図示しないミシンモータによって回転
駆動される上軸の回転に連動する公知の針棒駆動機構
(共に図示せず)によって上下方向に所定のストローク
をもって往復運動可能とされた針棒8に取着されてい
る。また、ミシンアーム6の所望の位置には、縫製動作
時においてミシンベット5の上面に配設された針板9の
上面で縫製物Sを押える上下方向に移動可能とされた2
つの布押さえ(一部のみ図示)10,10を具備する公
知の布押え装置(図示せず)が配設されている。
【0005】このようなミシン本体2においては、作業
時に作業者がミシンアーム6のミシン頭部と称される自
由端側と対峙する、すなわち、図9斜め左下側が操作側
とされて設置されるのが一般的であり、このため図9斜
め左下側は操作側たる前側FSとされ、図9斜め右上側
は操作側に対して反対側に位置する奥側BSとされてい
る。そして、ミシン本体2の前側FSから見て右側方
に、テープ材送給装置3およびベルトループ供給装置4
が配設されている。
【0006】前記テープ材送給装置3は、前記ミシン本
体2の縫い位置たる縫製位置の近傍であるミシン本体2
の前側FSから見て右側方に設けられたベルトループ形
成位置に、ベルトループの材料たるベルトループ形成用
の長尺状のテープ材12をミシン本体2の長手方向に沿
うようにして奥側BSから前側FSに繰り出し、その後
繰り出したテープ材12を基端部側で切断して所定長さ
のベルトループ(図示せず)を形成するためのものであ
る。
【0007】このテープ材送給装置3は、前記ミシン本
体2の前側FSから見て右側方に前記ミシンベット5と
ほぼ平行に配設されテープ材12が上面に載置されるテ
ープ材送出台13を有しており、このテープ材送出台1
3の上部には、テープ材12を図9に想像線にて示すよ
うに、前側FSに位置するベルトループ形成位置に向か
って所定量だけ繰り出すためのテープ材繰出し手段とし
ての繰出しローラ14がテープ材12の上面に当接可能
にして配設されている。
【0008】前記繰出しローラ14は、ほぼ円板状に形
成されており、その外周面には、テープ材12を繰り出
すための複数の送り歯15が全周にわたって設けられて
いる。この繰出しローラ14は、図示しないテープ材繰
出しモータにより回転駆動可能とされている。そして、
テープ材送出台13の図9に矢印Bにて示すテープ材1
2の走行方向たる送出方向の下流側(図9左斜め下方)
に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトルー
プ形成位置に繰り出した後にテープ材12の基端部側を
切断して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成す
るための切断手段16が配設されている。この切断手段
16は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置
し、図示しないシリンダなどの切断用駆動手段により上
下方向に往復移動可能とされた可動刃16aと、この可
動刃16aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走
行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにし
て配設された図示しない固定刃とを具備している。
【0009】前記ベルトループ形成位置には、テープ材
送給装置3の繰出しローラ14により送給されるテープ
材12を下方から支持するとともに、切断された後の図
示しない所定長さのベルトループを下方から支持するよ
うにして保持する奥側BSから見てほぼL字形状とされ
た前後1対のテープ材受け部材17,17が配設されて
いる。これら各テープ材受け部材17,17の間には、
下部がほぼ水平の前側FSから見てL字形状に形成され
た案内棒19が配設されている。この案内棒19は、ベ
ルトループ形成位置へ送給されたテープ材12の位置を
所定の位置に移動するためのものでテープ材寄せなどと
称されており、テープ材12の側面を所定の位置に寄せ
て揃えることにより、所定長さに切断されたベルトルー
プの両端を後述するフォーク20にて折り曲げた際に、
この折り曲げた部分がずれることなく完全に重なるよう
に形成することができるようになっている。
【0010】前記ベルトループ供給装置4は、ベルトル
ープ形成位置において前記各テープ材受け部材17,1
7により保持された所定長さのベルトループの両端近傍
を挟持するとともに折り曲げたうえでベルトループ形成
位置からミシン本体2の針下に位置する縫製位置へ搬送
するためのものである。このベルトループ供給装置4
は、ベルトループ形成位置において各テープ材受け部材
17,17により保持された所定長さのベルトループの
両端部近傍を先端部20aで挟持した後で下方に折り返
すように180度折り曲げ、その後、縫製位置へ向かっ
て移送する左右1対のフォーク20,20を有してい
る。また、各フォーク20,20の先端部20a,20
aは、常には、図示するように、ベルトループ形成位置
より右側方に離間した退避位置に位置しており、図示し
ないエアシリンダなどのフォーク駆動手段によって回転
および進退可能とされている。
【0011】また、テープ材送出台13には、厚さ検出
手段が21が配設されており、テープ材12の所々にあ
る継ぎ目などの段部や、テープ材送出台13上に載置さ
れたテープ材12の有無を検出するようにされている。
【0012】このような構成からなる従来のベルトルー
プ縫付けミシン1によれば、まず、テープ材13が繰出
しローラ14の回転によってテープ材送出台13からベ
ルトループ形成位置へ繰り出されてテープ材受け部材1
7,17によって下方から支持されるとともに、案内棒
19によって送り出されたテープ材12が一側に寄せて
揃えられた後、各フォーク20,20を退避位置からベ
ルトループ形成位置へ奥側BSに向かって前進させて各
フォーク20,20の先端部20a,20aを形成位置
に位置するテープ材の両端部近傍に挿入した後、切断手
段16によってテープ材12の基端部側が切断され所定
長さのベルトループが形成される。
【0013】この時、厚さ検出手段21は、テープ材1
2の所々にある継ぎ目などの段部や、テープ材送出台1
3上に載置されたテープ材12の有無を検出して、継ぎ
目などの段部があるベルトループの除去やテープ材12
の供給を促すことができるようになっているついで、各
フォーク20,20の先端部20a,20aを回転させ
てベルトループの両端部を下方に折り返すように180
度折り曲げて挟持したうえでベルトループがベルトルー
プ形成位置から縫製物S上の縫製位置へ搬送され、その
後、布押さえ10,10を降下させて縫製物Sとベルト
ループとを針板9上に押さえた後、フォーク20,20
を後退させてベルトループから引き抜いた後、所定の縫
製パターンで、例えばベルトループの長手方向の両側の
部分を縫うことでベルトループが縫製物Sの所定位置に
縫い付けられるようになっている。
【0014】なお、テープ材送給装置3としては、繰出
しローラ14のかわりに、テープ材12の先端部を挟持
して引き出すテープ材引出し手段を設けたものも提案さ
れている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のテープ材送給装置3においては、テープ材12
をベルトループ形成位置に確実かつ安定して送給するこ
とができないという問題点があった。
【0016】すなわち、テープ材繰出し手段としての繰
出しローラ14によってテープ材12を繰り出す場合、
繰出しローラ14によって繰り出したテープ材12が蛇
行してテープ材12の走行位置がずれてしまい、特に、
テープ材12の先端部の蛇行によってテープ材12をテ
ープ材受け部材17,17に確実に保持することができ
ない場合がある。
【0017】なお、テープ材12の先端部を挟持して引
き出すテープ材引出し手段を設けたものにおいては、テ
ープ材12の素材としてレーヨンなどの滑りやすい繊維
を用いた場合に、テープ材12の先端部をつかみ損ねる
というつかみミスを生じる場合がある。そして、テープ
材12の先端部をつかみ損ねるというつかみミスを生じ
た場合においては、ベルトループがない状態で縫製動作
が行われることになり縫製ミスが生じる。
【0018】また、テープ材12の先端部を挟持して引
き出すテープ材引出し手段を設けたものにおいては、テ
ープ材12を引き出す途中で、テープ材12の継ぎ目な
どの段部が装置などのおもわぬ部位に引っかかって、つ
かんだテープ材12の先端部が外れてしまう場合があ
り、テープ材が外れた場合においては、ベルトループが
ない状態で縫製動作が行われることになり縫製ミスが生
じる。
【0019】そこで、テープ材12を確実かつ安定して
送給することのできるテープ材送給装置3が望まれてい
る。
【0020】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、テープ材を確実かつ安定して送給することので
きるテープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に係る本発明のテープ材
送給動作制御方法の特徴は、テープ材の先端をつかみア
ームで挟持して引き出す引出し動作を実行した後に、テ
ープ材の有無をテープ材検出手段により検出する点にあ
る。
【0022】そして、このような構成を採用したことに
より、テープ材を確実に引き出したか否かを容易に検出
することができるので、テープ材を確実かつ安定して送
給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止す
ることができる。
【0023】また、特許請求の範囲の請求項2に係る本
発明のテープ材送給動作制御方法の特徴は、テープ材の
先端をつかみアームで挟持するつかみ動作を実行した後
に、テープ材の有無をテープ材検出手段により検出し、
その後テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行し
た後に、テープ材の有無を再度検出する点にある。
【0024】そして、このような構成を採用したことに
より、つかみアームがテープ材をつかんでいるか否かを
容易に検出することができるとともに、テープ材を確実
に引き出したか否かを容易に検出することができるの
で、テープ材を確実かつ安定して送給することができ、
その結果、縫製ミスを未然に防止することができる。ま
た、つかみアームがテープ材をつかんだか否かを検出す
ることにより、不都合の有無を早い時点で検出すること
ができる。
【0025】また、特許請求の範囲の請求項3に係る本
発明のテープ材送給装置の特徴は、テープ材をベルトル
ープ形成位置に向かって引き出すため、テープ材を挟持
する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形
成したテープ材引出し手段と、テープ材引出し手段のつ
かみアームに配設されテープ材の有無を検出するテープ
材検出手段と、各部の動作を制御する制御手段とを有
し、制御手段は、少なくともテープ材の先端をテープ材
引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行
した後に、テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実
行するとともに、テープ材を引き出す引出し動作を実行
した後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつか
みアームに配設したテープ材検出手段により検出する動
作制御部を有している点にある。
【0026】そして、このような構成を採用したことに
より、請求項1に係る本発明のテープ材送給動作制御方
法を容易に実現することができる。
【0027】また、特許請求の範囲の請求項4に係る本
発明のテープ材送給装置の特徴は、テープ材をベルトル
ープ形成位置に向かって引き出すため、テープ材を挟持
する開閉可能とされたつかみアームを進退駆動可能に形
成したテープ材引出し手段と、テープ材引出し手段のつ
かみアームに配設されテープ材の有無を検出するテープ
材検出手段と、各部の動作を制御する制御手段とを有
し、制御手段は、少なくともテープ材の先端をテープ材
引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を実行
した後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつか
みアームに配設したテープ材検出手段により検出し、そ
の後、テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行す
るとともに、テープ材を引き出す引出し動作を実行した
後に、テープ材の有無をテープ材引出し手段のつかみア
ームに配設したテープ材検出手段により検出する動作制
御部を有している点にある。
【0028】そして、このような構成を採用したことに
より、請求項2に係る本発明のテープ材送給動作制御方
法を容易に実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1から図6に基
づいて実施形態により説明する。なお、前述した従来の
ものと同一乃至相当する構成については同一の符号を付
す。
【0030】本実施形態のテープ材送給装置は、例えば
ジーンズなどの縫製物にベルトループを縫い付けるベル
トループ縫付けミシンに使用するものであり、ベルトル
ープ縫付けミシンのミシン本体の縫い位置たる縫製位置
の近傍であるミシン本体の前側から見て右側方に設けら
れたベルトループ形成位置に、ベルトループ形成用の長
尺状のテープ材をミシン本体の長手方向に沿うようにし
て前側から奥側に送出すとともに、このテープ材を所定
長さに切断して所定長さのベルトループを形成すること
ができるようにされている。
【0031】図1に示すように、本実施形態のテープ材
送給装置31は、ベースプレート32上に適宜な間隔を
隔てて相互に対向するようにして配設されたテープ材繰
出し手段33とテープ材引出し手段34とを有してい
る。
【0032】前記テープ材繰出し手段33は、テープ材
12を図示しないミシン本体の右側方で図示しないミシ
ン本体の長手方向に沿うようにして前側FSから奥側B
Sに向かう図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に
繰り出すためのものであり、テープ材12の送出方向の
上流側に位置する図1右方に配設されている。
【0033】前記テープ材繰出し手段33は、外周面に
テープ材12を繰り出すための複数の送り歯(図示せ
ず)が全周にわたって形成されたほぼ円板状の2つのギ
アが所定の間隔を隔てて一体とされた繰出しローラ35
を有しており、この繰出しローラ35は、一方向クラッ
チ36を介してテープ材12の送出方向に対して直交す
るようにしてほぼ水平に配設された回転軸37の一端部
に取着されている。そして、回転軸37の他端部には、
従動用歯付きベルトプーリ38が取着されている。この
従動用歯付きベルトプーリ38は、ステッピングモータ
からなるテープ材繰出しモータ39の出力軸39aに取
着された駆動用歯付きベルトプーリ40と対をなすもの
であり、従動用歯付きベルトプーリ38と駆動用歯付き
ベルトプーリ40とに掛けわたされたタイミングベルト
と称される歯付きベルト41によって、テープ材繰出し
モータ39の駆動力が回転軸37に伝達され、これによ
り、繰出しローラ35が回転駆動可能とされている。さ
らに、テープ材繰出しモータ39は、後述する制御手段
42(図6)に電気的に接続されており、制御手段42
から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで
駆動されるようにされている。
【0034】なお、本実施形態の繰出しローラ35に
は、その外周面に送り歯を設ける構成としたが、この送
り歯は必ずしも設ける必要はない。また、一方向クラッ
チ36は、繰出しローラ35をテープ材12の繰り出し
方向にのみ回転駆動するように配設されている。
【0035】前記繰出しローラ35の下方には、上面に
テープ材12が載置可能な平坦なテープ材送出面43を
設けたテープ材送出台44が配設されている。このテー
プ材送出台44は、その下部に配設された送出台受け4
5によってテープ材送出面43がほぼ水平となるように
支持されており、この送出台受け45の図1矢印Bにて
示すテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部
には、前記繰出しローラ35に従動回転可能なルーズロ
ール46が回転自在に配設されている。このルーズロー
ル46の外周面の上端は、前記テープ材送出面43とほ
ぼ同一平面をなすようにして配設されている。
【0036】すなわち、テープ材送出面43のうちの少
なくとも前記繰出しローラ35の下方に位置する部位が
切り欠かれて上下方向に貫通する開口(図示せず)が形
成されており、この開口内にルーズロール46の外周面
の上端部が露出するようにされている。
【0037】前記送出台受け45の側面には、揺動アー
ム(図示せず)の基端部が回動自在に取着されており、
揺動アームの先端部を前記回転軸37の軸方向のほぼ中
央部に回転自在に嵌合することにより、前記繰出しロー
ラ35が前記ルーズロール46の外周面の上端部に対し
て上下動可能にして所定の当接力をもって当接するよう
に形成されている。さらに、前記送出台受け45は、そ
の下部に配設された受け支持体48にテープ材12の送
出方向に対する位置を調整可能にして取着されている。
この受け支持体48は、ベースプレート32の図1右方
に立設された繰出し基台49の上部に取着されている。
【0038】前記繰出しローラ35のテープ材12の送
出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材1
2をベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テ
ープ材12の送出方向の上流側に位置する基端部側を前
記テープ材送出台44の先端部の近傍の所定位置で切断
して所定長さのベルトループ(図示せず)を形成するた
めの切断手段50が配設されている。この切断手段50
は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、エ
アシリンダなどからなる切断用駆動手段51により上下
方向に移動可能とされた可動刃50aと、この可動刃5
0aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路
の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設
された固定刃50bとを有している。
【0039】前記切断用駆動手段51は、後述する制御
手段42(図6)に接続された切断用駆動手段作動電磁
弁53(図6)によって駆動可能とされるとともに、切
断用駆動手段作動電磁弁53に対して送出される制御手
段42からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆
動されるようになっている。
【0040】前記可動刃50a、固定刃50bおよび切
断用駆動手段51などからなる切断手段50は、メスブ
ラケット52を介して送出台受け45の側面に支持され
ている。すなわち、切断手段50は、繰出しローラ35
とルーズロール46との当接位置であるセット位置(図
7)からの距離が常に一定の長さに固定されるようにな
っている。
【0041】前記メスブラケット52には、テープ材1
2の送出方向の下流側に向かってほぼ水平に突出するセ
ンサ取付板54がテープ材12の走行経路の上方に取着
されており、このセンサ取付板54の先端部の下面に
は、後述する進退可能とされた1対のつかみアーム61
がテープ材12の先端縁に向かって前進した際のオーバ
ーランを検出するオーバーラン検出手段57としての近
接スイッチなどからなるオーバーラン検出センサ58が
取着されている。このオーバーラン検出センサ58は、
後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されてお
り、後述する1対のつかみアーム61に設けられたオー
バーラン検知子59が接近すると1対のつかみアーム6
1のオーバーランを検出し、その検出信号を制御手段4
2へ送出するようにされている。
【0042】さらに詳しく説明すると、オーバーラン検
出センサ58がオーバーラン検知子59を検出すると、
つかみアーム61をテープ材12の先端に向かって前進
させる駆動力を付与している後述するテープ材引出しモ
ータ109を停止してつかみアーム61を停止すること
ができるようになっており、このオーバーラン検出セン
サ58がオーバーラン検知子59を検出することにより
停止したつかみアーム61の位置が、つかみアーム61
がテープ材12の先端部を挟持するつかみ位置(図7)
とされている。すなわち、つかみ位置は、セット位置お
よび切断位置(図7)からの距離が常に一定の長さに固
定されるようになっている。
【0043】前記テープ材繰出し手段33の一部を構成
するテープ材送出台44の上方には、テープ材12の厚
さを連続量として検出可能な厚さ検出手段(図示せず)
が配設されており、テープ材12の有無およびテープ材
12の厚さなどを連続量として制御手段42へ送出する
ことができるようになっている。
【0044】前記テープ材引出し手段34は、テープ材
12を図1矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に引き
出すためのものであり、図示しないミシン本体の奥側に
位置するように、前記テープ材繰出し手段33よりテー
プ材12の送出方向の最も下流側に位置する図1左方に
配設されている。このテープ材引出し手段34は、図1
に示すように、テープ材12の先端部を挟持する1対の
つかみアーム61を有しており、1対のつかみアーム6
1のうちの図1下方に示す一方は固定アーム61aとさ
れ、図1上方に示す他方はくちばしなどと称される可動
アーム61bとされている。
【0045】前記固定アーム61aは、図2から図5に
詳示するように、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ
水平に配設された平板状の基部81と、この基部81の
図2右方に示す先端側から一旦上方に向かって延出され
た後ほぼ水平とされるとともにその先端が下方に向かっ
て折り曲げるように延出成形されたつかみ部82(つか
み部82上にテープ材繰り出し手段33より繰り出され
るテープ材12が乗るように、つかみ部82はテープ材
12下面とほぼ面一かあるいは若干低く形成されるよう
になっている)と、基部81の図2左方に示す後端側か
ら上方に向かって延出形成された取付部83と、基部8
1の長手方向中央部の側面から下方に向かって延出形成
された側板部84a,84b(図4)とを有しており、
全体として正面ほぼL字形状に形成されている。そし
て、固定アーム61aの取付部83の下部側には、図1
に示すように、つかみアーム61をテープ材12の先端
縁に向かってほぼ水平に進退させるための駆動ロッド8
5の先端部が取着されている。また、取付部83の上端
は、オーバーラン検出センサ58を動作させるオーバー
ラン検知子59としての機能を合わせ持っている。
【0046】図2から図5に詳示するように、前記可動
アーム61bは、テープ材12の送出方向に沿ってほぼ
水平に配設された平板状の基部86と、この基部86の
図2右方に示す先端側からほぼ下方に向かって延出形成
されたフック状のつかみ部87と、基部86の図2左方
に示す後端側から上方に向かって延出形成された取付部
88とを有しており、全体としてほぼL字形状に形成さ
れている。そして、可動アーム61bの取付部88の一
端面には、図2左方に示す後端側に向かって延出形成さ
れるとともに、その下端部が前記固定アーム61aの一
方(図4左方)の側板部84aの表面に対向するように
して下方に延出された係止部89aとされている。ま
た、可動アーム61bの基部86の一端面には、前記固
定アーム61aの他方(図4右方)の側板部84bの表
面に対向するようにして下方に延出された係止部89b
が形成されている。そして、可動アーム61bの両係止
部89a,89bは、図4に示すように、アーム支軸9
0に回転自在に取着されている。このアーム支軸90
は、その軸方向をテープ材12の送出方向に対して直交
する方向にして固定アーム61aの側板部84,84の
高さ方向ほぼ中央部に両端が支持されている。
【0047】前記可動アーム61bの取付部88の自由
端部近傍には、固定アーム61aの取付部83の上端部
近傍に取着された開閉駆動手段としてのエアシリンダ9
1の出力軸91aがアームブラケット92を介して接続
されており、エアシリンダ91の出力軸91aを進退さ
せることにより、可動アーム61bが固定アーム61a
との支持部であるアーム支軸90を中心として回動し、
可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム61aの
つかみ部82に対して接離するように開閉することがで
きるようになっている。
【0048】また、エアシリンダ91の出力軸91a
は、図2に示すように、常時は後退した後退端に位置し
ており、可動アーム61bのつかみ部87を固定アーム
61aのつかみ部82から離間した位置に保持して1対
のつかみアーム61を開状態に保持することができるよ
うになっている。
【0049】前記開閉駆動手段としてのエアシリンダ9
1は、後述する制御手段42(図6)に接続された開閉
駆動手段作動電磁弁93(図6)によって駆動可能とさ
れるとともに、開閉駆動手段作動電磁弁93に対して送
出される制御手段42からの制御指令に基づいて所定の
タイミングでかつ所定のストロークをもって進退するよ
うになっている。
【0050】前記テープ材引出し手段34の1対のつか
みアーム61には、1対のつかみアーム61がテープ材
12の先端部を挟持するようにしてつかんだ際のテープ
材12の有無を検出するテープ材検出手段95が配設さ
れている。このテープ材検出手段95は、固定アーム6
1aの取付部83に固定配置された近接スイッチなどか
らなるテープ材検出センサ96と、このテープ材検出セ
ンサ96を動作させるため、基端部が可動アーム61b
の係止部89aに固定され、先端部がつかみアーム61
の開動作に連動して前記テープ材検出センサ96に対し
て接近あるいは離間するように拡大動作する検知部材9
7とを有している。
【0051】そして、図2に示すように、1対のつかみ
アーム61の開状態における検知部材97は、テープ材
検出センサ96の感知部96aを開放するように形成さ
れている。
【0052】また、図3に示すように、1対のつかみア
ーム61が閉状態となって1対のつかみアーム61がテ
ープ材12の先端部を挟持するようにしてつかんだつか
みアーム61の挟持状態における検知部材97は、テー
プ材検出センサ96の感知部96aのほぼ半分程度を覆
うように形成されている。
【0053】さらに、図5に示すように、1対のつかみ
アーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61
がテープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合に
おける検知部材97は、テープ材検出センサ96の感知
部96aのほぼ全体を覆うように形成されている。
【0054】さらにまた、前記テープ材検出センサ96
は、後述する制御手段42(図6)に電気的に接続され
ており、1対のつかみアーム61が開状態から閉状態と
されてテープ材12を挟持するつかみ動作を行った際
に、図3に示すように、1対のつかみアーム61がテー
プ材12を正常に挟持した場合のテープ材有りの検出信
号と、図5に示すように、1対のつかみアーム61がテ
ープ材12を正常につかまないつかみミスを生じた場合
のテープ材無しの検出信号を制御手段42へ送出するよ
うにされている。
【0055】図1に戻って、前記駆動ロッド85は、ベ
ースプレート32の図1左方に立設された平面ほぼコ字
形状に形成された引出し基台105に取着された2つの
軸受106,106によってテープ材12の送出方向と
平行にして軸方向に往復移動可能に支持されている。そ
して、駆動ロッド85の側方には、図1に2点鎖線にて
示すように、タイミングベルトと称されるロッド駆動用
歯付きベルト107が駆動ロッド85と平行に配設され
ており、このロッド駆動用歯付きベルト107の一カ所
に駆動ロッド85が適宜な固定部材111をもって固着
されている。そして、ロッド駆動用歯付きベルト107
は、引出し基台105に駆動ロッド85の移動ストロー
クより大きい間隔を隔てて配設された1対の歯付きベル
トプーリ108,108の間に巻回されている。そし
て、図1左方に示す一方の歯付きベルトプーリ108
は、その下方に配設されたステッピングモータからなる
テープ材引出しモータ109によって回転駆動可能とさ
れている。
【0056】すなわち、テープ材引出しモータ109を
回転駆動させることにより、駆動ロッド85が往復移動
し、その結果、1対のつかみアーム61がテープ材12
の先端縁に向かって進退可能に形成されている。
【0057】さらに、テープ材引出しモータ109は、
後述する制御手段42(図6)に電気的に接続されてお
り、制御手段42から送出される制御指令に基づいて所
定のタイミングで駆動されるように形成されている。
【0058】また、引出し基台105には、テープ材引
出し手段34のホームポジションなどと称される動作基
準位置を検出する原点検出手段114としての近接スイ
ッチなどからなる原点検出センサ115が配設されてい
る。この原点検出センサ115は、後述する制御手段4
2(図6)に電気的に接続されており、ロッド駆動用歯
付きベルト107に取着された原点検知子116が接近
するとテープ材引出し手段34の動作基準位置を検出
し、その検出信号を制御手段42へ送出するようにされ
ている。
【0059】なお、原点検出手段114の原点検出セン
サ115および原点検知子116は、テープ材引出し手
段34の動作範囲の任意の位置、例えば、原点検知子1
16を駆動ロッド85や1対のつかみアーム61に配設
し、原点検出センサ115を原点検知子116の配設位
置に応じて配設すればよく、本実施形態の配設位置に限
定されるものではない。
【0060】また、テープ材引出し手段34を動作基準
位置に位置させた場合、テープ材引出し手段34の1対
のつかみアーム61が図示しないフォークの移動軌跡と
干渉しないように位置させることが好ましい。
【0061】さらにまた、本実施形態においては、動作
基準位置は、つかみアーム61がテープ材12の先端部
から最も後退した後退端に設けられているとともに、ベ
ルトループ形成位置と一致するように構成されている。
【0062】つぎに、制御手段の一例について図6によ
り説明する。
【0063】図6に示すように、前記制御手段42は、
少なくともCPU120と、適宜な容量のROM、RA
Mなどにより形成されたメモリ121と、テープ材送給
装置31の各部との接続に用いるI/Oインターフェー
ス122とを有している。
【0064】前記メモリ121は、少なくともテープ材
検出手段95の動作を制御する動作制御部123を有し
ている。
【0065】前記動作制御部123には、少なくともつ
かみアーム61を開閉動作させることによりテープ材1
2の有無をテープ材検出手段95により検出するタイミ
ングを制御するプログラム格納されている。この動作制
御部123に格納するプログラムとしては、以下に記す
2種類のテープ材送給動作制御方法のプログラムを具体
的に示すことができる。
【0066】前記動作制御部123に格納するプログラ
ムの第1具体例としては、テープ材12の先端をつかみ
アーム61で挟持して引き出す引出し動作を実行した後
に、テープ材12の有無を検出するプログラムを例示す
ることができる。さらに詳しく説明すると、テープ材1
2をベルトループ形成位置へ送給した後、すなわち、テ
ープ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみア
ーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ
材12を挟持して引き出す引出し動作を実行するととも
に、テープ材12を引き出す引出し動作を実行した後
に、テープ材12の有無をテープ材引出し手段34のつ
かみアーム61に配設したテープ材検出手段95により
検出するプログラムを例示することができる。
【0067】前記動作制御部123に格納するプログラ
ムの第2具体例としては、テープ材12の先端をつかみ
アーム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テー
プ材12の有無を検出し、その後テープ材12を挟持し
て引き出す引出し動作を実行した後に、テープ材12の
有無を再度検出するプログラムを例示することができ
る。さらに詳しく説明すると、テープ材12の先端部を
つかみ位置で挟持した後、および、テープ材12をベル
トループ形成位置へ送給した後の2回、すなわち、テー
プ材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアー
ム61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材
12の有無をテープ材引出し手段34のつかみアーム6
1に配設したテープ材検出手段95により検出し、その
後、テープ材12を挟持して引き出す引出し動作を実行
するとともに、テープ材12を引き出す引出し動作を実
行した後に、テープ材12の有無をテープ材引出し手段
34のつかみアーム61に配設したテープ材検出手段9
5により検出するプログラムを例示することができる。
【0068】この場合、テープ材引出し手段34の1対
のつかみアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動
作を行った際に、テープ材検出手段95のテープ材検出
センサ96がテープ材12の有無を「無」と判断した場
合、つまり、つかみミスを生じて、テープ材検出手段9
5のテープ材検出センサ96からテープ材無しの検出信
号が制御手段42に送出された場合、テープ材引出し手
段34によるテープ材12の引き出し動作、詳しくは1
対のつかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作
を複数回繰り返すプログラムを設けるとよい。
【0069】なお、1対のつかみアーム61がテープ材
12のつかみ動作を繰り返す毎に、テープ材12をつか
み位置へ移動させる動作も行うとよい。さらに、1対の
つかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作を複
数回繰り返し、その後テープ材検出センサ96がテープ
材12の有無を「無」と判断した場合に、テープ材引出
し手段34によるテープ材12の引き出し動作を停止す
るプログラムを設けることが作業者の労力を低減するう
えで好ましく、テープ材12の引き出し動作を停止した
場合に、操作パネル130(図6)などにエラー表示を
行うプログラムを設けることが作業者の労力を低減する
うえでより好ましい。つまり、エラー表示は、作業者に
装置の状態を容易に知らせることができるので、作業者
の行うべき操作を容易かつ迅速に認識させることができ
る。
【0070】また、前記動作制御部123に格納するプ
ログラムとしては、設計コンセプトなどの必要に応じて
前記第1具体例あるいは第2具体例のものから選択する
ことができるが、テープ材12をより確実かつ安定して
送給することができるとともに、異常状態をより早いタ
イミングで検出することにより無駄な時間をできるだけ
少なくすることができるという点で、第2具体例のプロ
グラムを設けることが好ましい。
【0071】前記メモリ121には、テープ材送給装置
31の各部の動作を制御する多種多様のプログラム、デ
ータなどが格納されている。
【0072】前記メモリ121に格納するプログラムと
しては、例えば、テープ材12を図示しない縫製部近傍
のベルトループ形成位置に送給する際に、テープ材繰出
し手段33によるテープ材12の繰り出し速度と、テー
プ材引出し手段34によるテープ材12の引き出し速度
とを、テープ材12のテープ材繰出し手段33、詳しく
は繰出しローラ35と、テープ材引出し手段34詳しく
は1対のつかみアーム61との間に位置する部位が弛ま
ないように、テープ材繰出しモータ39およびテープ材
引出しモータ109の回転速度をほぼ同一、あるいはテ
ープ材繰出しモータ39の回転速度をテープ材引出しモ
ータ109の回転速度より若干遅くするように制御する
プログラムや、テープ材引出し手段34がテープ材12
を引き出す前、詳しくは1対のつかみアーム61がテー
プ材12を挟持するようにつかむ前に、テープ材12の
先端を切断手段50による切断位置を所定量、例えば1
0mm越えたつかみ位置(図7)へ移動させるようにテ
ープ材繰出し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆
動するテープ材繰出しモータ39を制御するプログラム
や、厚さ検出手段の厚みセンサ72(図6)から送出さ
れる検出信号が厚さ「零」から所定の厚さに変化した場
合、つまり、厚さを検出した場合に、テープ材12がテ
ープ材送出台44のテープ材送出面43にセットされた
と判断して、テープ材繰出し手段33の繰出しローラ3
5がテープ材12の先端がセット位置(図7)から切断
手段50による切断位置を越えるように、テープ材繰出
し手段33、詳しくは繰出しローラ35を駆動するテー
プ材繰出しモータ39を制御するプログラムや、オーバ
ーラン検出センサ58がオーバーラン検知子59を検出
した検出信号が入力されると、テープ材引出しモータ1
09を停止させるプログラムや、切断用駆動手段作動電
磁弁53および開閉駆動手段作動電磁弁93を所定のタ
イミングで動作させるプログラムや、動作基準位置とつ
かみ位置との距離に基づいてテープ材引出しモータ10
9の回転駆動量を制御して、テープ材12の引出し長さ
および1対のつかみアーム61の進退位置を原点検出手
段114により検出される動作基準位置およびオーバー
ラン検出センサ58により検出されるつかみ位置を基準
として制御するプログラムや、テープ材引出しモータ1
09の回転駆動量に基づいてつかみアームの61の動作
基準位置およびつかみ位置が正確か否かを判別するプロ
グラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプロ
グラムや、厚みセンサ72がテープ材12の段部を検出
した場合にその部位を排除するプログラムやその他設計
上必要とされる各種のプログラムを例示することができ
る。
【0073】前記メモリ121に格納するデータとして
は、例えば、縫製動作などに必要な各種のデータを例示
することができる。
【0074】前記I/Oインターフェース122には、
テープ材繰出しモータ39、切断用駆動手段作動電磁弁
53、オーバーラン検出センサ58、厚みセンサ72、
開閉駆動手段作動電磁弁93、テープ材検出センサ9
6、テープ材引出しモータ109、原点検出センサ11
4および操作パネル130などが接続されている。そし
て、操作パネル130は、各種の設定スイッチ、電源ス
イッチ、始動スイッチ、エラー表示や動作状態を表示可
能な表示部などが設けられている。
【0075】なお、本実施形態のテープ材送給装置31
が用いられるベルトループ縫付けミシンおよびベルトル
ープ供給装置の構成については従来と同様でありその詳
しい説明は省略する。
【0076】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について図7および図8に基づいて説明する。
【0077】本実施形態のテープ材送給装置31の操作
に先だって、テープ材送給装置31の各部をベルトルー
プの長さに応じて調節する。
【0078】すなわち、テープ材繰出し手段33をテー
プ材12の送給方向に沿って図1左右方向へ移動するこ
とによって、切断手段50とともにオーバーラン検出セ
ンサ58を左右に移動することでテープ材12の引出し
長さを調節する。なお、テープ材繰出し手段33の移動
は、受け支持体48を繰出し基台49に対してテープ材
12の送給方向に沿って移動することにより実行する。
また、この時、テープ材繰出し手段33が取り付けられ
るメスブラケット52には、同様にユニット化された切
断手段50が取着されているので、材切断手段50とテ
ープ材繰出し手段33の繰出しローラ35とルーズロー
ル46との当接位置であるセット位置(図7)との距離
が常に一定の長さに固定された状態で位置調整が容易に
行われる。
【0079】ついで、ベルトループの長さに応じた装置
の調整が完了すると、操作パネル130などに設けられ
た電源スイッチ(図示せず)をON操作し、制御手段4
2のメモリ121に格納された所定の制御プログラムに
したがって空運転などと称されるイニシャライズ動作を
行う。
【0080】この時、原点検出手段114の原点検出セ
ンサ115が原点検出子116を検出することにより、
テープ材引出しモータ109によって駆動されるテープ
材引出し手段34のベルトループ形成位置たる動作基準
位置を検出し、その位置、詳しくは動作基準位置に位置
した際のテープ材引出しモータ109のステップ数を制
御手段42のメモリ121に記憶する。そして、テープ
材引出し手段34の動作基準位置を検出すると、テープ
材引出しモータ109は、つかみアーム61をテープ材
繰出し手段33に向かって前進するように駆動するとと
もに、テープ材引出しモータ109のステップ数のカウ
ントを開始する。このつかみアーム61の前進は、オー
バーラン検出センサ58がつかみアーム61に設けられ
たオーバーラン検出子59を検出した時点で停止し、そ
の位置、詳しくはつかみアーム61がつかみ位置に位置
した際のテープ材引出しモータ109のステップ数を制
御手段42のメモリ121に記憶する。そして、制御手
段42は、動作基準位置におけるテープ材引出しモータ
109のステップ数と、つかみ位置におけるテープ材引
出しモータ109のステップ数とに基づいてテープ材1
2の引出し長さを算出する。なお、オーバーラン検出セ
ンサ58がつかみアーム61に設けられたオーバーラン
検出子59を検出すると、つかみアーム61は、動作基
準位置に戻る。
【0081】そして、テープ材送給装置31のイニシャ
ライズ動作が完了すると、テープ材引出し手段34の1
対のつかみアーム61を開閉動作させるエアシリンダ9
1は、出力軸91aを後退端に保持し、可動アーム61
bのつかみ部87を固定アーム61aのつかみ部82に
対して離間した開状態(図2)とする。また、切断手段
50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51
は、可動刃50aを上方に保持する。さらに、テープ材
引出し手段34は、動作基準位置で停止し、テープ材引
出し手段34の1対のつかみアーム61がベルトループ
形成位置たる動作基準位置(図7)で停止する。この1
対のつかみアーム61の動作基準位置は、1対のつかみ
アーム61がテープ材12の先端部を挟持してつかむつ
かみ位置(図7)より、テープ材12の送出方向の下流
側であればよいが、前述したように、テープ材引出し手
段34の1対のつかみアーム61が図示しないフォーク
の移動軌跡と干渉しない位置、本実施形態においては、
図7に示すように、テープ材引出し手段34の1対のつ
かみアーム61がテープ材12をベルトループ形成位置
に引き出したつかみアーム61の後退端に位置させるこ
とがサイクル時間を短くするうえで好ましい。
【0082】ついで、操作パネル130などに設けられ
た始動スイッチ(図示せず)をONにしてテープ材12
の送給動作を開始する。そして、テープ材12の送給動
作を開始すると、制御手段42から制御指令が送出さ
れ、テープ材引出しモータ109は、図7に示すよう
に、動作基準位置に位置するテープ材引出し手段34の
開状態の1対のつかみアーム61をテープ材12の引出
し長さに応じて図1右方へ移動するように前進させる
(図8:ステップST01)。このつかみアーム61の前
進は、つかみ位置で停止する(図8:ステップST0
2)。
【0083】この時、1対のつかみアーム61がつかみ
位置で停止するのと、つかみアーム61がつかみ位置を
越えて前進するのとを、オーバーラン検出手段57のオ
ーバーラン検出センサ58がテープ材引出し手段34の
1対のつかみアーム61に設けたオーバーラン検知子5
9の接近により検出する。
【0084】また、1対のつかみアーム61がつかみ位
置に移動を開始するのとほぼ同時、すなわち、1対のつ
かみアーム61がテープ材12を挟持するようにつかむ
前に、制御手段42のメモリ121に格納した制御プロ
グラムに基づいて、制御手段42から制御指令がテープ
材繰出しモータ39へ送出されてテープ材繰出しモータ
39が駆動し、テープ材繰出しモータ39は、切断位置
(図7)に位置するテープ材12の先端を切断手段50
による切断位置を所定量、例えば10mm越えたつかみ
位置へ移動させるように繰出しローラ35を回転駆動
し、その結果、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達
するようにテープ材12を繰り出しその後停止する。そ
して、テープ材12の先端がつかみ位置へ到達すると、
テープ材12の先端部近傍は、固定アーム61aのつか
み部82の上方に位置した位置を保持する。
【0085】この時、テープ材12は、テープ材繰出し
モータ39の駆動力によって回転駆動される繰出しロー
ラ35とこの繰出しローラ35に従動回転するルーズロ
ール46との間に挟まれて繰り出されるので、テープ材
12の繰出しローラ35と当接する面と反対側の面の摺
動抵抗をなくすことができ、その結果、テープ材12の
素材の種類や継ぎ目の有無にかかわらずテープ材12を
常に安定して繰り出すことができる。
【0086】なお、テープ材12の先端をつかみ位置へ
移動するタイミングとしては、1対のつかみアーム61
がつかみ位置に移動した後でもよいが、1回のテープ材
12の送給動作に要するサイクル時間を短くするうえで
は、前記の如く、テープ材引出しモータ109の駆動と
ほぼ同時にテープ材繰出しモータ39を駆動するとよ
い。
【0087】さらに、切断位置に位置するテープ材12
の先端をつかみ位置へ移動させることにより、切断手段
50を退避させる必要がない。
【0088】また、テープ材12をつかみ位置へ繰り出
す際に、厚みセンサ72がテープ材12の厚さを連続的
に検出して制御手段42へ送出し、制御手段42におい
て検出されたテープ材12の厚さがメモリ121に記憶
されたテープ材12の厚さと連続的に比較され、テープ
材12の厚さが適正の場合には一連の動作を継続し、テ
ープ材12の厚さが段部の存在により適正でない場合に
は、公知の如く制御手段42から制御指令が送出され、
テープ材12の段部を切断位置を越えるように繰り出し
た後に切断手段50によってテープ材12を切断するテ
ープ材12の段部の排除動作を行う。
【0089】ついで、1対のつかみアーム61およびテ
ープ材12の先端がともにつかみ位置に到達すると、制
御手段42から制御指令が開閉駆動手段作動電磁弁93
へ送出されて開閉駆動手段作動電磁弁93が駆動し、エ
アシリンダ91の出力軸91aが前進して前進端に移動
し、1対のつかみアーム61を閉動作させて1対のつか
みアーム61がテープ材12を挟持するつかみ動作を行
って、可動アーム61bのつかみ部87が固定アーム6
1aのつかみ部82にテープ材12を介して当接し、テ
ープ材12の先端部が両つかみ部82,87の間に保持
され、その結果、図3に示すように、1対のつかみアー
ム61がテープ材12を挟持した挟持状態を保持する
(図8:ステップST03)。
【0090】この時、動作制御部123に前述した第2
具体例のプログラムが格納されている場合には、テープ
材12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム
61で挟持するつかみ動作を実行した後に、テープ材1
2の有無、詳しくはテープ材12があるか否かをテープ
材引出し手段34のつかみアーム61に配設したテープ
材検出手段95により検出する(図8:ステップST0
4)。
【0091】すなわち、テープ材検出手段95の検知部
材97の先端部は、1対のつかみアーム61の開閉動作
に連動して動作し、つかみアーム61がテープ材の先端
部を挟持した場合には、図3に示すように、テープ検出
センサ96の感知部96のほぼ半分が検知部材97に覆
われた状態となり、テープ検出センサ96は、テープ材
12の有無を「有」と判断する検出信号を制御手段42
に送出し、制御手段42は送給動作を継続する。
【0092】一方、図5に示すように、1対のつかみア
ーム61が閉状態となっても1対のつかみアーム61が
テープ材12をつかまないつかみミスが生じた場合に
は、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ全体
が検知部材97に覆われた状態となり、テープ検出セン
サ96は、テープ材12の有無を「無」とする検出信号
を制御手段42に送出し、制御手段42は、装置の駆動
を停止する(図8:ステップST05)。
【0093】このように、1対のつかみアーム61が閉
状態となった場合にテープ材12をつかんでいるか否
か、すなわち、つかみアーム61がテープ材12をつか
んだか否かをシンプルな構成で確実かつ容易にセンシン
グ(検出)することができ、その結果、縫製ミスをより
早い段階で容易に未然に防止することができる。すなわ
ち、異常を検知した後に実行されてしまう縫製に至るま
での無駄な動作をより早い段階で停止することができる
ので、作業録を低減させ、生産性を向上させることがで
きる。
【0094】なお、テープ材12無しの検出信号を受け
た制御手段42は、装置を直ちに停止させずに、1対の
つかみアーム61によるテープ材12のつかみ動作とテ
ープ材12をつかみ位置へ移動させる動作とを複数回繰
り返し、その後、1対のつかみアーム61がテープ材1
2をつかまない場合に装置たるテープ材引出し手段34
を自動停止するプログラムを設けるとよい。このような
プログラムを設けることにより、作業者の労力をより低
減することができる。さらに、テープ材引出し手段34
によるテープ材12の引き出し動作を複数回繰り返して
も1対のつかみアーム61がテープ材12をつかまない
場合には、テープ材引出し手段34を自動停止するとと
もに、操作パネル130の表部部などにエラー表示をす
ることにより、作業者に装置の状態を容易に知らせるこ
とができるので、作業者の労力をよりさらに低減するこ
とができるとともに、作業者の行うべき操作を容易かつ
迅速に認識させることができる。
【0095】ついで、1対のつかみアーム61がテープ
材12を挟持すると、制御手段42から制御指令がテー
プ材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ10
9に送出されて、テープ材繰出しモータ39およびテー
プ材引出しモータ109が駆動して、繰出しローラ35
の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみ
アーム61が後退位置へ移動することによるテープ材1
2の引き出し動作とを同時に行う(図8:ステップST
06)。
【0096】ついで、1対のつかみアーム61がベルト
ループ形成位置たる動作基準位置に到達すると、テープ
材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ
材繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109
が停止する(図8:ステップST07)。
【0097】この時、テープ材12は、繰り出しながら
引き出されて走行するので、テープ材12を確実かつ安
定して送給することができる。すなわち、従来のテープ
材12が蛇行してテープ材12の走行位置がずれてしま
い、テープ材12を図示しないテープ材受け部材に確実
に保持できないという不都合を確実に防止することがで
きる。
【0098】さらに、繰出しローラ35は、一方向クラ
ッチ36を介して回転駆動されるので、1対のつかみア
ーム61によるテープ材12の引き出し速度より繰出し
ローラ35によるテープ材12の繰り出し速度が遅い場
合に、一方向クラッチ36が空転して繰出しローラ35
へ駆動力が伝達されないので、テープ材12に過剰なテ
ンションが加わるのを確実に防止することができる。
【0099】すなわち、1対のつかみアーム61による
テープ材12の引き出し速度より繰出しローラ35によ
るテープ材12の繰り出し速度が遅い場合に、一方向ク
ラッチ36が無いことにより生じる繰出しローラ35は
1対のつかみアーム61の引き出し速度により移動する
テープ材12に対して過剰なバックテンションが加わ
り、テープ材12を伸張させて切断後のベルトループの
長さが短くなるという現象を防止することができる。
【0100】ついで、1対のつかみアーム61が後退端
に到達してベルトループ形成位置に位置するとテープ材
繰出しモータ39およびテープ材引出しモータ109が
停止し、テープ材検出手段95によるテープ材12の有
無、詳しくはテープ材12があるか否かの判断を実行す
る(図8:ステップST08)。
【0101】このテープ材12の有無の判断は、動作制
御部123に格納されている第1具体例あるいは第2具
体例のプログラムに基づいて、前述したように、つかみ
アーム61がテープ材の先端部を挟持している場合に
は、図3に示すように、テープ検出センサ96の感知部
96のほぼ半分が検知部材97に覆われた状態を保持し
ているので、テープ検出センサ96は、テープ材12の
有無を「有」と判断する検出信号を制御手段42に送出
する。
【0102】一方、テープ材12を引き出す途中で、テ
ープ材12の継ぎ目などの段部が装置などのおもわぬ部
位に引っかかって、つかんだテープ材12の先端部がつ
かみアーム61から外れた場合には、図5に示すよう
に、テープ材検出センサ96の感知部96aのほぼ全体
が検知部材97に覆われた状態となり、テープ検出セン
サ96は、テープ材12の有無を「無」と判断する検出
信号を制御手段42に送出する。
【0103】そして、テープ材検出センサ96がテープ
材12の有無を「有」と判断する検出信号を制御手段4
2に送出した場合には、テープ材12がベルトループの
形成に必要なベルトループの長さ分の送出量だけ送給さ
れているので、制御手段42から送出される制御指令に
より切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して、切断手
段50のエアシリンダなどからなる切断用駆動手段51
は、可動刃50aを下方に向かって移動させて切断位置
でテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルト
ループをベルトループ形成位置に形成する。
【0104】そして、所定長さのベルトループを形成す
ると、切断用駆動手段作動電磁弁53が駆動して可動刃
50aを上方に向かって移動させてもとの位置に復帰さ
せて、すべてが待機状態に復帰する。
【0105】一方、テープ材検出センサ96がテープ材
12の有無を「無」と判断する検出信号を制御手段42
に送出した場合には、装置を停止する(図8:ステップ
ST09)。この時、操作パネル130の表部部などにエ
ラー表示をすることにより、作業者に装置の状態を容易
に知らせることができるので、作業者の労力をよりさら
に低減することができるとともに、作業者の行うべき操
作を容易かつ迅速に認識させることができる。
【0106】また、つかみアーム61は、テープ材12
を送給する毎に、イニシャライズ動作時に求められたテ
ープ材引出しモータ109のステップ数に基づいて移動
することで後退端たる動作基準位置と、前進端たるつか
み位置との間を往復することになるが、これらのつかみ
アーム61の位置は、常に、オーバーラン検出手段57
および原点検出手段114により検出することで監視さ
れており、検出にずれがある場合、例えば、テープ材引
出しモータ109のステップ数に基づいてつかみアーム
61が前進端あるいは後退端に位置した場合の位置がつ
かみ位置あるいは動作基準位置のそれぞれの位置の前後
にずれると、オーバーラン検出手段57あるいは原点検
出手段114による検出信号が制御手段42に送出され
ないので、制御手段42は、異常であると判断して装置
を容易かつ確実に停止することができる。
【0107】このように、本実施形態のテープ材送給装
置31によれば、テープ材12の有無の検出動作を、テ
ープ材12を引き出す引出し動作を実行した後のタイミ
ングで実行することにより、テープ材引出し手段34が
テープ材12を確実に引き出したか否かを容易に検出す
ることができるので、テープ材12を確実かつ安定して
送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止
することができる。すなわち、異常を検知した後に実行
されてしまう縫製に至るまでの無駄な動作を早い段階で
停止することができるので、作業録を低減させ、生産性
を向上させることができる。
【0108】また、本実施形態のテープ材送給装置31
によれば、テープ材12の有無の検出動作を、テープ材
12の先端をテープ材引出し手段34のつかみアーム6
1で挟持するつかみ動作を実行した後、および、テープ
材12を引き出す引出し動作を実行した後のそれぞれの
タイミングで実行することにより、テープ材引出し手段
34がテープ材12をより確実に引き出したか否かを容
易に検出することができるので、テープ材12をより確
実かつ安定して送給することができ、その結果、縫製ミ
スを未然に防止することができる。また、テープ材引出
し手段34、詳しくはつかみアーム61がテープ材12
をつかんだか否かを検出することにより、不都合の有無
を早い時点で検出することができる。すなわち、異常を
検知した後に実行されてしまう縫製に至るまでの無駄な
動作を早い段階で停止することができるので、作業録を
低減させ、生産性を向上させることができる。
【0109】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
るものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。例えば、テープ材繰出し手段33を設けずに、テー
プ材引出し手段34にみによりテープ材12を送給する
構成としてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る本発
明のテープ材送給動作制御方法によれば、テープ材引出
し手段がテープ材を確実に引き出したか否かを容易に検
出することができるので、テープ材を確実かつ安定して
送給することができ、その結果、縫製ミスを未然に防止
することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0111】また、請求項2に係る本発明のテープ材送
給動作制御方法によれば、テープ材引出し手段がテープ
材をつかんでいるか否かを容易に検出することができる
とともに、テープ材引出し手段がテープ材を確実に引き
出したか否かを容易に検出することができるので、テー
プ材を確実かつ安定して送給することができ、その結
果、縫製ミスを未然に防止することができる。また、テ
ープ材引出し手段がテープ材をつかんだか否かを検出す
ることにより、不都合の有無を早い時点で検出すること
ができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0112】また、請求項3に係る本発明のテープ材送
給装置によれば、請求項1に係る本発明のテープ材送給
動作制御方法を容易に実現することができるなどの極め
て優れた効果を奏する。
【0113】また、請求項4に係る本発明のテープ材送
給装置によれば、請求項2に係る本発明のテープ材送給
動作制御方法を容易に実現することができるなどの極め
て優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るテープ材送給動作制御方法を用
いた本発明に係るテープ材送給装置の実施形態の全体構
成の要部を示す正面図
【図2】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームの
開状態における要部の拡大正面図
【図3】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームが
テープ材を挟持したつかみアームの挟持状態おける要部
の図2と同様の図
【図4】 図3の右側面図
【図5】 図1のテープ材引出し手段のつかみアームの
閉状態における要部の図2と同様の図
【図6】 図1のテープ材送給装置の制御手段の構成を
示すブロック図
【図7】 図1のテープ材送給装置によるテープ材の送
給状態を説明する模式図
【図8】 図1のテープ材送給装置によるテープ材の送
給動作の要部を説明するフローチャート
【図9】 従来のテープ材送給装置を用いた従来のベル
トループ縫付けミシンの一例を示す斜視図
【符号の説明】
12 テープ材 31 テープ材送給装置 33 テープ材繰出し手段 34 テープ材引出し手段 42 制御手段 61 つかみアーム 61a 固定アーム 61b 可動アーム 82 (固定アームの)つかみ部 87 (可動アームの)つかみ部 91 (開閉駆動手段としての)エアシリンダ 95 テープ材検出手段 96 テープ材検出センサ 96a 感知部 97 検知部材 109 テープ材引出しモータ 120 CPU 121 メモリ 123 動作制御部 130 操作パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA11 AA16 AA20 BA03 BB04 CE01 CE07 CE27 EH01 EH12 EH17 GD01 GF02 GF03 JA07 JA13 LA32 LA35 LA40 LA42 LA73 LB01 MA05 NA71 NA76 NA80 NB12 NB13 NB18 NC06 NC18 QA06 QA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトループ形成用の長尺状のテープ材
    をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けら
    れたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給動作
    制御方法において、 前記テープ材の先端をつかみアームで挟持して引き出す
    引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を検出
    することを特徴とするテープ材送給動作制御方法。
  2. 【請求項2】 ベルトループ形成用の長尺状のテープ材
    をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けら
    れたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給動作
    制御方法において、 前記テープ材の先端をつかみアームで挟持するつかみ動
    作を実行した後に、前記テープ材の有無を検出し、その
    後前記テープ材を挟持して引き出す引出し動作を実行し
    た後に、前記テープ材の有無を再度検出することを特徴
    とするテープ材送給動作制御方法。
  3. 【請求項3】 ベルトループ形成用の長尺状のテープ材
    を切断手段にて切断して所定長さのベルトループを形成
    するために、前記テープ材をベルトループ縫付けミシン
    の縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に
    送給するテープ材送給装置において、 前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出
    すため、前記テープ材を挟持する開閉可能とされたつか
    みアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段
    と、 前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設され前記
    テープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、 各部の動作を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、少なくとも前記テープ材の先端を前記
    テープ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動
    作を実行した後に、前記テープ材を挟持して引き出す引
    出し動作を実行するとともに、前記テープ材を引き出す
    引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を前記
    テープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材
    検出手段により検出する動作制御部を有していることを
    特徴とするテープ材送給装置。
  4. 【請求項4】 ベルトループ形成用の長尺状のテープ材
    を切断手段にて切断して所定長さのベルトループを形成
    するために、前記テープ材をベルトループ縫付けミシン
    の縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に
    送給するテープ材送給装置において、 前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出
    すため、前記テープ材を挟持する開閉可能とされたつか
    みアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段
    と、 前記テープ材引出し手段のつかみアームに配設され前記
    テープ材の有無を検出するテープ材検出手段と、 各部の動作を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、少なくとも前記テープ材の先端をテー
    プ材引出し手段のつかみアームで挟持するつかみ動作を
    実行した後に、前記テープ材の有無を前記テープ材引出
    し手段のつかみアームに配設したテープ材検出手段によ
    り検出し、その後、前記テープ材を挟持して引き出す引
    出し動作を実行するとともに、前記テープ材を引き出す
    引出し動作を実行した後に、前記テープ材の有無を前記
    テープ材引出し手段のつかみアームに配設したテープ材
    検出手段により検出する動作制御部を有していることを
    特徴とするテープ材送給装置。
JP21980899A 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置 Expired - Fee Related JP4271307B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980899A JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980899A JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001038082A true JP2001038082A (ja) 2001-02-13
JP4271307B2 JP4271307B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=16741368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21980899A Expired - Fee Related JP4271307B2 (ja) 1999-08-03 1999-08-03 テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4271307B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018778A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kaneka Corp 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材
JP2009136487A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Juki Corp ベルトループ供給装置
JP2009213774A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Juki Corp ベルトループの供給装置
KR100921367B1 (ko) 2009-07-17 2009-10-14 조세제 필터 재봉기의 필터 회전장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009018778A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Kaneka Corp 自動車内装材用発泡積層シートおよび自動車内装材
JP2009136487A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Juki Corp ベルトループ供給装置
JP2009213774A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Juki Corp ベルトループの供給装置
KR100921367B1 (ko) 2009-07-17 2009-10-14 조세제 필터 재봉기의 필터 회전장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP4271307B2 (ja) 2009-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5709162A (en) Semi-automatic method to attach circular collars to T-shirts
US6802271B2 (en) Automatic border sewing system
JPH09108467A (ja) シャツ胴体への袖の縫い付けワークステーション並びにその方法並びにそのためのミシン
JPH067568A (ja) 縫製装置
US10961646B2 (en) System for making a loop
US5850792A (en) Method and apparatus for sewing sleeves on shirt bodies
JP2001038082A (ja) テープ材送給動作制御方法およびテープ材送給装置
JP5142771B2 (ja) ベルトループの供給装置
JP4070164B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
TWI703250B (zh) 縫紉機及縫製裝置、以及縫製方法
JP3940210B2 (ja) ベルトループ供給装置
JPH11128577A (ja) テープ材送給装置
JP3900904B2 (ja) ベルトループ材供給装置
JP5253948B2 (ja) ベルトループ縫いミシンの制御方法およびベルトループ縫いミシン
JP4262329B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JP2010110624A (ja) ベルトループ縫いミシンの制御方法およびベルトループ縫いミシン
JP2000237481A (ja) テープ材送給装置
JPH03191982A (ja) ラベル供給装置及びラベル供給方法
CN110714280A (zh) 缝纫机的面料调节装置
JPH0531278A (ja) 自動縫製装置
JP4336419B2 (ja) ベルトループ縫付けミシン
JPS63281681A (ja) 表示リボンの縫着方法及び縫着装置
US5778812A (en) Sewing apparatus for sewing circular rib
US5769017A (en) Sewing apparatus of tubular cloth
JP2525164Y2 (ja) ミシンのラベル供給用クランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4271307

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees