JP3940210B2 - ベルトループ供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトループ供給装置に係り、特に、所定形状のベルトループを縫製位置に自動的に確実かつ安定して供給することのできるベルトループ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ジーンズ、パンツ、スカートなどの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数のベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫付けミシンが提案されており、このベルトループ縫付けミシンには、ベルトループをベルトループ縫付けミシンの縫製位置に自動的に供給するベルトループ供給装置が付設されている。
【0003】
図20および図21は従来のベルトループ縫付けミシンに用いられるベルトループ供給装置の一例を示すもので、従来のベルトループ供給装置1は、縫製手段としてのベルトループ縫付けミシン2のミシン本体2Aの側方に配設されて用いられている。
【0004】
前記ミシン本体2Aは、例えば、2本針のサイクルミシンであり、下部にミシンベッド3が配設され、上部にミシンベッド3と平行にしてミシンアーム4が配設されており、ミシン頭部と称されるミシンアーム4の自由端の下面の所望の位置には、2本の針5,5がミシンアーム4の長手方向に沿って平行に配設されている。そして、各針5,5は、前記ミシンアーム4の内部に回転自在に配設される図示しないミシンモータによって回転駆動される上軸の回転に連動する公知の針棒駆動機構(共に図示せず)によって上下方向に所定のストロークをもって往復運動可能とされた公知の針棒28(図21)に取着されている。また、ミシンアーム4の所望の位置には、縫製動作時においてミシンベッド3の上面の針板6上面で縫製物Sを押える上下方向に移動可能とされた2つの布押え7,7を具備する公知の布押え装置(図示せず)が配設されている。
【0005】
前記ベルトループ供給装置1は、テープ材送給手段8と、テープ材寄せ保持手段9と、テープ材切断手段10と、ループ供給手段11とを有している。
【0006】
前記テープ材送給手段8は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材12をミシン本体2Aの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するためのものであり、図20に示すように、前記ミシン本体2Aの右側方に前記ミシンベッド3とほぼ平行に配設されテープ材12が上面に載置されるテープ材送出台13を有している。このテープ材送出台13の上部には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって所定量だけ繰り出すための繰出しローラ14がテープ材12の上面に当接可能にして配設されている。そして、繰出しローラ14は、図示しないテープ材繰出しモータにより回転駆動可能とされている。
【0007】
前記テープ材寄せ保持手段9は、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の一側たる図20および図21において右方に示す右側端を所定位置に寄せて押さえて保持するためのものであり、固定配置された受板15,15上に送給されたテープ材12を当り片16,16に寄せるための案内棒17,17および当り片16,16に寄せたテープ材12を受板15,15上に保持するための圧縮コイルばね18,18を具備している。そして、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18は、エアシリンダからなるテープ材寄せ保持駆動手段19,19によって、上下方向に移動可能とされている。
【0008】
前記テープ材切断手段10は、前記テープ材寄せ保持手段9,9によって受板15,15上に保持されたテープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成するためのものであり、テープ材送出台13の前端上方に配設された可動刃21を有している。そして、可動刃21は、図示しないエアシリンダからなる切断用駆動手段によって上下方向に往復移動可能とされており、可動刃21下方に配置される固定刃29(図22、図23)との協働によりテープ12を切断する。
【0009】
前記ループ供給手段11は、前記所定長さに切断されたベルトループ20の両端部分を中央側に折り曲げてミシン本体2Aの針下に位置する縫製位置に供給するためのものであり、フォークと称される先端が二股状とされた1対の折曲シャフト22,22を具備している。そして、各折曲シャフト22,22の基端部は、図21に示すように、移動ブラケット24に回転可能に支持されたシーソー式案内レバー25の下端に各々独立して設けられたロータリーシリンダからなる折曲用駆動手段23,23(図21)に連結されている。この移動ブラケット24は、その上方にほぼ水平に配設された3段式エアシリンダからなる折曲シャフト移動駆動手段26に接続されており、折曲シャフト移動駆動手段26を駆動することにより、縫製位置に向かって進退駆動可能とされている。
【0010】
このような構成からなる従来のベルトループ供給装置1によれば、まず、テープ材12が繰出しローラ14の回転によってテープ材送出台13からベルトループ形成位置へ繰り出されて各受板15,15によって下方から支持される。そして、テープ材12が各受板15,15上に送給されるとテープ材寄せ保持駆動手段19,19が駆動して、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18を降下させ、テープ材12を案内棒17,17にて当たり片16,16に寄せた後、圧縮コイルばね18,18で押さえて保持する。ついで、図22に示すように、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動し移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22がベルトループ形成位置に位置するテープ材12に向かって前進して各受板15,15から外れたテープ材12の両端部近傍へ折曲シャフト22,22の二股状の先端部を挿入する。
【0011】
ついで、図23に示すように、切断用駆動手段(図示せず)が駆動して可動刃21が降下し固定刃29と協働してテープ材12の基端部側を切断して所定長さのベルトループ20を形成すると、折曲用駆動手段23,23が駆動して各折曲シャフト22,22が図23に矢印Aにて示すように各々外方向に回転し、ベルトループ20の両端部を中央側に向けて下方に折り返すようにしてほぼ180度折り曲げる。この時、テープ材寄せ保持手段9,9によって、テープ材12の一側面が当り片16,16に当接して所定の位置に位置決めされているので、所定長さに切断されたベルトループ20の両端を折曲シャフト22,22にて折り曲げた際に、この折り曲げた部分がずれることなく完全に重なるように形成することができる。
【0012】
ついで、テープ材寄せ保持駆動手段19,19が駆動して、図24に示すように、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18を上昇させて、受板15,15と圧縮コイルばね18,18との間に挟持されて保持状態とされているベルトループ20の保持状態を開放する。
【0013】
ついで、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して、図21に示すように、移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を縫製位置の手前、詳しくはベルトループ縫付けミシン2の針板6の側縁部の上方などに向かって前進させて、両端部分を折り曲げたベルトループ20が縫製位置の手前で待機する。
【0014】
ついで、作業者が縫製物Sを針板6上の所定位置に位置決めしてからループ供給スイッチ27(図21)を操作すると、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を縫製位置に向かって前進させて、両端部分を折り曲げたベルトループ20を縫製位置、詳しくは布押え7,7の下方に供給する。
【0015】
ついで、布押え7,7が降下してベルトループ20の両折曲部分を押さえると、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を後退させて、ベルトループ20の両折曲部分から二股状の折曲シャフト22,22の先端部を引き抜いた後、所定の縫製パターンで、例えばベルトループ20の長手方向の両側の部分を縫うことでベルトループ20が縫製物Sの所定位置に縫い付けられるようになっている。
【0016】
また、折曲シャフト22,22が後退すると、折曲用駆動手段23,23が駆動して各折曲シャフト22,22を逆回転させて、折曲シャフト22,22を初期状態に復帰させ、その後、前記と同様に動作してつぎの縫製に用いるベルトループ20を形成して縫製位置の手前で待機させるようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在では、縫製品質に優れた高品質の縫製製品が求められており、ベルトループ縫付けミシンによる縫製物Sの腰部へ縫い付けるベルトループ20の縫製品質を向上させるうえで、ベルトループ20を縫製位置に確実かつ安定して供給することのできるベルトループ供給装置が求められている。
【0018】
また、近年においては、縫製製品の外観品質やベルトの挿通性などを向上させるため、受板15,15上でベルトループ20の中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成した状態で両端部位が折り曲げられ、この形状を保持した状態で縫製物Sに縫い付ける場合があり、このようなフルネスを形成したベルトループ20を縫製位置に確実かつ安定して供給することができるベルトループ供給装置も求められている。
【0019】
すなわち、所定形状のベルトループ20を縫製位置に確実かつ安定して供給することのできるベルトループ供給装置が望まれている。
【0020】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、所定形状のベルトループを縫製位置に確実かつ安定して供給することのできるベルトループ供給装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、1対の折曲シャフト間でベルトループ形成位置に送給されたテープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上にテープ材の長手方向に対して平行に取着されテープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対してテープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするテープ材寄せ手段を備え、テープ材寄せ手段がループ供給手段に支持されて同動する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、テープ材寄せ手段は、駆動源を設けずともループ供給手段の移動と同時移動(同動)するので、ベルトループを縫製位置まで安定した状態で供給することができる。
【0022】
また、特許請求の範囲の請求項2に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、請求項1において、前記テープ材寄せ手段は、前記テープ材を前記位置決め体に寄せるため前記テープ材の長手方向に平行に配設される1対のテープ材寄せガイドと、前記各テープ材寄せガイドの間隔調整に用いる間隔調整手段と、前記各寄せガイドの移動軌跡が前記テープ材の長手方向に沿ってほぼ平行に移動するように規制する移動軌跡制御手段とを有する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、各テープ材寄せガイドとテープ材との位置関係、すなわち、各テープ材寄せガイドとテープ材との距離をかえずにベルトループの長さに応じて1対のテープ材寄せガイドの間隔を容易に調節することができる。
【0023】
また、特許請求の範囲の請求項3に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、請求項1または請求項2において、前記テープ材寄せ手段を上方に駆動するフルネス形成用駆動手段を備え、前記フルネス形成用駆動手段の駆動による前記テープ材寄せ手段の上昇動作により前記1対の折曲シャフト間の前記テープ材を上方に持ち上げてフルネスを形成する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、フルネス形成用駆動手段は、テープ材寄せ手段を上昇動作する。このテープ材寄せ手段の上昇動作は、1対の折曲シャフト間のテープ材あるいはベルトループを上方に持ち上げることができるので、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0025】
また、特許請求の範囲の請求項4に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、テープ材送給手段を、テープ材をベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため前記テープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とにより形成し、テープ材寄せ手段を、前記1対の折曲シャフト間で前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上に前記テープ材の長手方向に対して平行に取着され前記テープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対して前記テープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするように形成するとともに、フルネス形成用駆動手段によって上下方向に移動可能に形成し、ループ供給手段の1対の折曲シャフトに各折曲シャフトを回転駆動可能な折曲用駆動手段をそれぞれ設け、前記テープ材送給手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さを加算した長さ分を送給した後に前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を当該テープ材の一方の側端縁を前記位置決め体に寄せて位置決めし、その後前記つかみアームから前記テープ材の先端を外した後に前記フルネス形成用駆動手段を駆動して前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成し、その後一方の折曲用駆動手段を駆動して前記テープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材切断手段により前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動して前記ベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0026】
また、特許請求の範囲の請求項5に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、テープ材送給手段を、テープ材をベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため前記テープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とにより形成し、テープ材寄せ手段を、前記1対の折曲シャフト間で前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上に前記テープ材の長手方向に対して平行に取着され前記テープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対して前記テープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするように形成するとともに、フルネス形成用駆動手段によって上下方向に移動可能に形成し、ループ供給手段の1対の折曲シャフトに各折曲シャフトを回転駆動可能な折曲用駆動手段をそれぞれ設け、前記テープ材送給手段により前記テープ材を送給した後に前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を当該テープ材の一方の側端縁を前記位置決め体に寄せて位置決めし、その後前記つかみアームから前記テープ材の先端を外した後に一方の折曲用駆動手段を駆動して前記テープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材送給手段のテープ材繰出し手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さ分を送給し、その後前記フルネス形成用駆動手段を駆動して前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成し、その後前記テープ材切断手段により前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動して前記ベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けた点にある。そして、このような構成を採用したことにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0027】
また、特許請求の範囲の請求項に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、1対の折曲シャフト間でテープ材あるいはベルトループにフルネスを形成するように当接するフルネス形成手段と、前記フルネス形成手段との協働により前記テープ材あるいは前記ベルトループを挟持可能なテープ材挟持手段と、前記テープ材送給手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2を加算した長さ分を送給した後に前記テープ材挟持手段により前記1対の折曲シャフト間で前記テープ材を挟持し、その後前記テープ材送給手段により前記テープ材の先端の位置をフルネスの形成に必要な長さの1/2を戻すとともに前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2だけ送給し、その後前記フルネス形成手段を駆動して前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成するように制御するフルネス動作制御部とを有する点にある。そして、このような構成を採用したことにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一乃至相当する構成については同一の符号を付す。
【0038】
図1は本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態の要部をベルトループ縫付けミシンとともに示す模式図である。
【0039】
本実施形態のベルトループ供給装置31は、例えばジーンズなどの縫製物Sにベルトループ20を縫い付けるベルトループ縫付けミシン2に付設して用いられるものであり、図1に示すように、テープ材送給手段32と、テープ材寄せ手段33と、テープ材切断手段34と、ループ供給手段35とを有している。このベルトループ供給装置31は、テープ材送給手段32によってベルトループ縫付けミシン2のミシン本体2Aの縫い位置たる針下に位置する縫製位置の近傍であるミシン本体2Aの図1右側方に設けられたベルトループ形成位置にベルトループ形成用の長尺状のテープ材12をミシン本体2Aの長手方向に沿うようにして図1下方に示す前側から図1上方に示す奥側に向かって(図1矢印Bで示す方向)送給した後、このテープ材12をテープ材寄せ手段33によって所定の位置に位置決めし、その後テープ材切断手段34によって基端部側を切断して所定長さのベルトループ20を形成するとともに、ループ供給手段35によってベルトループ形成位置に位置するベルトループ20の両端部分を中央側に折り曲げたうえで縫製位置へ搬送して供給することができるようにされている。
【0040】
前記テープ材送給手段32について図2によりさらに説明する。
【0041】
図2は図1のテープ材送給手段の要部を左側方から見て示す正面図である。
【0042】
前記テープ材送給手段32は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材12を繰り出しながら引き出してベルトループ形成位置に送給するためのものであり、図2に示すように、送給基台36上に適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配設されたテープ材繰出し手段37とテープ材引出し手段38とを有している。
【0043】
前記テープ材繰出し手段37は、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって(矢印B方向)繰り出すためのものである。このテープ材繰出し手段37は、外周面にテープ材12を繰り出すための複数の送り歯(図示せず)が全周にわたって形成された繰出しローラ40を有しており、この繰出しローラ40は、一方向クラッチ41を介してテープ材12の送出方向に対して直交するようにしてほぼ水平に配設された回転軸42の一端部に取着されている。そして、回転軸42の他端部(図2奥側)には、従動用歯付きベルトプーリ43が取着されている。この従動用歯付きベルトプーリ43は、ステッピングモータなどからなるテープ材繰出しモータ44の出力軸44aに取着された駆動用歯付きベルトプーリ45と対をなすものであり、従動用歯付きベルトプーリ43と駆動用歯付きベルトプーリ45とに掛けわたされたタイミングベルトと称される歯付きベルト46によって、テープ材繰出しモータ44の駆動力が回転軸42に伝達され、これにより、繰出しローラ40が回転駆動可能とされている。さらに、テープ材繰出しモータ44は、後述する制御手段210(図15)に電気的に接続されており、制御手段210から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようにされている。
【0044】
前記繰出しローラ40の下方には、上面にテープ材12が載置可能な平坦なテープ材送出面47を設けたテープ材送出台48が配設されている。このテープ材送出台48は、その下部に配設された送出台受け49によってテープ材送出面47がほぼ水平となるように支持されている。そして、送出台受け49は、その下部に配設された受け支持体52にテープ材12の送出方向に対する位置を調整可能にして取着されている。この受け支持体52は、送給基台36の図2右方に立設された繰出し基台53の上部に取着されている。
【0045】
前記繰出しローラ40のテープ材12送出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テープ材12の送出方向の上流側に位置する基端部側を前記テープ材送出台48の先端部の近傍の所定位置で切断して所定長さのベルトループ20を形成するためのテープ材切断手段34が配設されている。このテープ材切断手段34は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、エアシリンダなどからなる切断用駆動手段61により上下方向に移動可能とされた可動刃34aと、この可動刃34aとほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された固定刃34bとを有している。そして、切断用駆動手段61は、後述する制御手段210(図15)に接続された切断用駆動手段作動電磁弁62(図15)によって駆動可能とされるとともに、切断用駆動手段作動電磁弁62に対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。さらに、前記可動刃34a、固定刃34bおよび切断用駆動手段61などからなるテープ材切断手段34は、メスブラケット63を介して送出台受け49の側面に支持されているから、切断位置から繰出しローラ40までの距離が常に一定の長さに固定されるようになっている。また、前記テープ材切断手段34は、テープ材繰出し手段37のテープ材12の送出方向に対する位置の調整による移動に伴って同時に移動されることとなる。
【0046】
前記テープ材引出し手段38は、テープ材12を図2矢印Bにて示す走行方向たる送出方向に引き出すためのものであり、ミシン本体2Aの奥側(図1上方)に位置するように、前記テープ材繰出し手段37よりテープ材12の送出方向の最も下流側(図1上方,図2左方)に配設されている。このテープ材引出し手段38は、テープ材12の先端部を挟持する1対のつかみアーム85を有しており、1対のつかみアーム85のうちの図2下方に示す一方は固定アーム85aとされ、図2上方に示す他方はくちばしなどと称される可動アーム85bとされている。
【0047】
前記固定アーム85aは、ほぼL字形状で平板状の基部86が形成され、この基部の図2右方には、テープ材繰り出し手段37より繰り出されるテープ材12が乗るようにテープ材12下面とほぼ面一かあるいは若干低く形成されるつかみ部87が形成されている。また、基部86の下側辺部には、1対の側板部89,89(一方のみ図示)が対峙して立設されている。そして、基部86の側面下方には、つかみアーム85をテープ材12の先端部に向かってほぼ水平に進退させるための駆動ロッド90の先端部が取着されている。
【0048】
前記可動アーム85bは、ほぼL字形状で平板状の基部92が形成され、この基部92の図2右方に示す先端側には、つかみ部87に延びるつかみ部93が形成されている。また、基部92の下面には、リンク部95が形成され、このリンク部95が前記側板部89,89に支持されるアーム支軸97に回動自在に支持されており、基部92の側面には、開閉駆動手段としてのエアシリンダ98の出力軸が取付けられている。そして、エアシリンダ98を駆動することによって、基部92がアーム支軸97を中心に回動してつかみ部93がつかみ部87に対して接離する。さらに、さらに、前記開閉駆動手段としてのエアシリンダ98は、後述する制御手段210(図15)に接続された開閉駆動手段作動電磁弁100(図15)によって駆動可能とされるとともに、開閉駆動手段作動電磁弁100に対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングでかつ所定のストロークをもって進退するようになっている。
【0049】
前記駆動ロッド90は、送給基台36の図2左方に立設された平面ほぼコ字形状に形成された引出し基台109に取着された2つの軸受110,110によってテープ材12の送出方向と平行にして軸方向に往復移動可能に支持されている。そして、駆動ロッド90の図2奥側には、それぞれ軸受110,110に近接して1対の歯付きベルトプーリ113a,113bが設けられており、この歯付きベルトプーリ113a,113b間には、タイミングベルトと称されるロッド駆動用歯付きベルト111が駆動ロッド90と平行に掛け渡され、ロッド駆動用歯付きベルト111の一カ所に駆動ロッド90が適宜な固定部材112をもって固着されている。また、1対の歯付きベルトプーリ113a,113bの内、図2左方に示す歯付きベルトプーリ113aは、下方に配設されるテープ材引出しモータ114の回転軸に固定されており、テープ材引出しモータ114を回転駆動させることにより、駆動ロッド90が往復移動し、その結果、1対のつかみアーム85がテープ材12の先端縁に向かって進退する。さらに、さらに、テープ材引出しモータ114は、後述する制御手段210(図15)に電気的に接続されており、制御手段210から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるように形成されている。
【0050】
前記テープ材寄せ手段33について図1および図3から図12によりさらに説明する。
【0051】
図3は図1のテープ材寄せ手段の分解斜視図、図4は図1のテープ材寄せ手段のループ保持状態における先端部近傍の拡大平面図、図5は図1のテープ材寄せ手段の1対のテープ材寄せガイドに設けた寄せピンの間隔調整態様を説明する説明図、図6は図1のテープ材寄せ手段の開放状態における先端部近傍をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図、図7は図1のテープ材寄せ手段の保持状態における先端部近傍をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図、図8は図1のテープ材寄せ手段のフルネスを形成する場合のフルネス作動状態をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図、図9は図8のE−E線に沿った一部省略断面図、図10は図1のテープ材寄せ手段の先端部を持ち上げる前のテープ材寄せ手段の開放および挟持状態における図8のE−E線に沿った一部省略断面図、図11は図1のテープ材寄せ手段によるベルトループにフルネスを形成しない通常状態をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図、図12は図11のF−F線に沿った一部省略断面図である。
【0052】
前記テープ材寄せ手段33は、前記テープ材送給手段32によってベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の長手方向のほぼ中央部を下方から支持するとともに、テープ材12の一側たる図1右端面を所定位置に寄せて揃えて保持するためのものであり、図3に示すように、テープ材支持部材120を有している。このテープ材支持部材120の図3左斜め上方に示す先端部の上面は、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の下面を下方から支持するほぼ平坦なテープ材受面121とされており、このテープ材受面121には、テープ材12の位置を規制する断面ほぼL字形状とされた当たり片などと称される位置決め体122が先端から所定の間隔を隔ててベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の長手方向に対して平行に取着されている。この位置決め体122には、テープ材12の図1右側に示す右側端縁が当接可能な当接面122aが設けられている。
【0053】
前記テープ材受面121の基端は、斜め下方に折り曲げられた傾斜面123を介してテープ材受面121とほぼ平行に延在するほぼL字形状の取付部124に接続されている。さらに傾斜面123の両側端縁には、上方に向かって折り曲げ形成された1対のガイド支持部125,125が設けられている。これらガイド支持部125,125の上端は、前記テープ材受面121より上方に位置するようにしてテープ材受面121とほぼ平行に形成されており、テープ材受面121を含む平面より上方に位置する各ガイド支持部125,125の上端近傍には、その長手方向がテープ材受面121と平行とされた長穴126がそれぞれ形成されている。そして、各長穴126,126には、寄せ支持軸127の両端部分が各長穴126,126の長手方向に移動可能にして配設されている。
【0054】
前記寄せ支持軸127の中央部分には、寄せ基板128の基端部側が回転自在に取着されている。すなわち、後述するテープ材寄せ部材142の一部を構成する寄せ基板128の基端部側がテープ材支持部材120のテープ材受面121に対して平行移動可能かつ回転可能に支持されている。また、寄せ基板128の下面には、ばね材などの弾性体からなるテープ材押え体130の基端部側が取着されている。つまり、テープ材押え体130は、テープ材支持部材120と対向するように配設されている。そして、テープ材押え体130の先端部には、前記テープ材受面121上に位置するテープ材12を上方から押さえるための下方に凸の押え部131(図6,図7)が形成されている。
【0055】
前記寄せ基板128の上面の図3左斜め上方に位置する先端部側には、寄せ基板128の長手方向に沿って取付位置を調節可能とされた平板状の寄せ移動板132が取着されており、この寄せ移動板132の上面には、平板状に形成された1対のテープ材寄せガイド133が配設されている。この1対のテープ材寄せガイド133のうちの図3右方に示す一方のテープ材寄せガイド133Aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の先端側(図1上方)を寄せるためのものであり、間隔調整手段としての板厚方向に貫通する長穴134が形成された基部133Aaと、この基部133Aaの先端側右側端から延出され移動軌跡制御手段としての板厚方向に貫通する円弧状長穴135が形成された円弧部133Abと、この円弧部133Abの先端側左側端から延出され先端部に寄せ体としての寄せピン136が固着されたピン取着部133Acとを有している。また、1対のテープ材寄せガイド133のうちの図3左方に示す他方のテープ材寄せガイド133Bは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の基端側(図1下方)を寄せるためのものであり、間隔調整手段としての板厚方向に貫通する長穴134が形成された基部133Baと、この基部133Baの先端側左側端から延出され移動軌跡制御手段としての板厚方向に貫通する円弧状長穴135が形成された円弧部133Bbと、この円弧部133Bbの先端側右側端から延出され先端部に寄せ体としての寄せピン136が固着されたピン取着部133Bcとを有している。
【0056】
前記1対のテープ材寄せガイド133は、前記寄せ移動板132上に図3左方に示すテープ材寄せガイド133Bが載置され、このテープ材寄せガイド133Bの基部133Baの上面に図3右方に示すテープ材寄せガイド133Aの基部133Aaが重ねられている。そして、第1取付ねじ137の先端部を、両基部133Aa,133Baに形成された各長穴134,134をともに貫通させたうえで前記寄せ移動板132の長手方向のほぼ中央部に板厚方向に貫通するようにして設けたねじ穴138に螺合させるとともに、2つの第2取付ねじ139,139の先端部を各円弧状部133Ab,133Bbに形成された各円弧状長穴135にそれぞれ個別に貫通させたうえで前記寄せ移動板132の先端両角部近傍に板厚方向に貫通するようにして設けた2つのねじ穴140,140にそれぞれ螺合させることにより、図4に示すように、1対のテープ材寄せガイド133が前記寄せ移動板132上に取着される。また、テープ材寄せガイド133Aの円弧状部133Abの下面と寄せ移動板132の上面との間には、図3に示すように、前記第2取着ねじ139が挿通可能な2つのワッシャなどからなる変形防止体141が配設されており、この変形防止体141によって、テープ材寄せガイド133Aの円弧状部133Abの下面と寄せ移動板132の上面との間にテープ材寄せガイド133Bの板厚と等しい隙間が形成されることに起因するテープ材寄せガイド133Aの円弧状部133Abの下方への変形の防止と、テープ材寄せガイド133Aの寄せ移動板132への確実な固定を行うことができるようになっている。さらにまた、1対のテープ材寄せガイド133の各寄せピン136,136は、図4に示すように、テープ材支持部材120のテープ材受面121の両側端の外側に相互に平行に延在するようにして配設されている。
【0057】
前記寄せ基板128、寄せ移動板132および1対のテープ材寄せガイド133により、本実施形態のテープ材受面121上に位置するテープ材12を位置決め体122に寄せることのできるテープ材寄せ部材142が構成されている。
【0058】
そして、テープ材寄せ部材142は、前記第1取着ねじ137および各第2取着ねじ139,139を緩めて1対のテープ材寄せガイド133を移動させることにより、形成するベルトループ20の長さに合わせて相互に平行に延在する各寄せピン136,136体の間隔を調整することができるようにされている。この時、各寄せピン136,136の間隔の最大値と最小値は、主として1対のテープ材寄せガイド133に形成された各長穴134,134の長さにより規制される。また、各寄せピン136,136の移動軌跡は、1対のテープ材寄せガイド133に形成された各円弧状長穴135,135の形状により、ベルトループ形成位置に送給されるテープ材12の長手方向に平行な図5において符号MLにて示す直線上を移動するように規制される。
【0059】
すなわち、各寄せピン136,136とベルトループ形成位置に送給されたテープ材12との位置関係、詳しくは各寄せピン136,136とベルトループ形成位置に送給されたテープ材12との距離をかえずにベルトループ20の長さに応じて1対のテープ材寄せガイド133の各寄せピン136,136の間隔を容易に調節することができる。
【0060】
また、ベルトループ20の長さに応じて1対のテープ材寄せガイド133の各寄せピン136,136の間隔を容易に調節することができるので、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12を位置決め体122に寄せて揃える際に、テープ材12に当接する各寄せピン136,136を後述する1対の折曲シャフト170の先端部に設けられた二股状のフォーク172のそばでテープ材12に当接させることができ、その結果、テープ材12を二股状のフォーク172の根本に確実にセットすることができる。
【0061】
すなわち、二股状のフォーク172と各寄せピン136,136との距離を短くすることができるので、二股状のフォーク172と寄せピン136,136との距離が長い場合に生じる二股状のフォーク172と寄せピン136,136との間に位置するテープ材12の変形を確実に防止することができ、その結果、テープ材12と二股状のフォーク172の根本との位置関係を常に一定の位置に保持することができるようになっている。
【0062】
本実施形態のテープ材寄せ手段33は、テープ材受面121、各寄せピン136,136、位置決め体122などから構成されるテープ材寄せと、テープ材押え体130などにより構成されている。
【0063】
図3に戻って、前記寄せ基板128の基端部には、ほぼベルクランク状に形成されたリンク板144の図3上方に示す一端が回転可能に接続されている。このリンク板144は、その長手方向ほぼ中央部に位置する胴部144aが前記テープ材支持部材120のガイド支持部125の後側に両端部が支持されたリンク支持軸145によって回転自在に支持されている。また、リンク板144の図3下方に示す他端には、駆動連結板147の先端部が回転自在に接続されており、この駆動連結板147の後端には、リンク板144を回動させるとともに、寄せ基板128を進退させるエアシリンダからなるテープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが連結部材150を介して接続されている。そして、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aを進退させることにより、前記テープ材寄せ部材142の各寄せピン136,136をテープ材支持部材120のテープ材受面121に設けた位置決め体122に対して接離させるとともに、前記テープ材押え体130の押え部131を前記テープ材12に向かって接離するように開閉して、図6に示す各寄せピン136,136がテープ材受面121の前方上方に位置してテープ材12をテープ材受面121上に載置可能な開放状態と、図7に示す各寄せピン136,136がテープ材受面121上に位置するテープ材12の一側を位置決め122の当接面122aに当接させて寄せて揃えて位置決めするとともに、テープ材押え体130の押え部131がテープ材12の上面を押圧して、テープ材12を挟持可能な挟持状態とを切り換えることができるようになっている。このテープ材寄せ駆動手段149は、後述する制御手段210(図15)に接続されたテープ材寄せ作動電磁弁151(図15)によって駆動可能とされるとともに、テープ材寄せ作動電磁弁151に対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングでかつ所定のストロークをもって進退するようになっている。また、テープ材寄せ駆動手段149は、テープ材支持部材120の取付部124にサブステー129を介して取着されている。
【0064】
前記テープ材寄せ部材142についてさらに説明すると、図6に示す開放状態においては、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが後退した後退端に位置しており、リンク板144は、リンク支持軸145を中心として反時計方向に回転されている。そして、リンク板144の反時計方向への回転により寄せ基板128は、寄せ支持軸127を中心として時計方向に回転されているとともに、寄せ基板128をテープ材支持部材120のガイド支持部125に支持している寄せ支持軸127は、長穴126内の最も先端側(図6左方)に位置する前進端に位置しており、各寄せピン136,136の先端(図6下端)は、位置決め体122から上方前方へ最も遠ざかりテープ材押え体130の押え部131もテープ材受面121から上方前方へ最も遠ざかる状態とされている。
【0065】
また、図7に示す挟持状態においては、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが前進した前進端に位置しており、リンク板144は、リンク支持軸145を中心として時計方向に回転されている。そして、リンク板144の時計方向への回転により寄せ基板128は、寄せ支持軸127を中心として反時計方向に回転されているとともに、寄せ基板128をテープ材支持部材120のガイド支持部125に支持している寄せ支持軸127は、長穴126内の最も後端側(図7右方)に位置する後退端に位置しており、各寄せピン136,136は、位置決め体122へ最も接近して、各寄せピン136,136の先端(図6下端)は、テープ材受面121の両側面側でテープ材受面121より下方に突出し、テープ材押え体130の押え部131も位置決め体122へ最も接近してテープ材受面121上に位置するテープ材12の上面に当接してテープ材12の上面を押圧した状態とされている。
【0066】
図3に戻って、前記テープ材支持部材120の取着部124は、ほぼL字形状のテープ材寄せベース板153に取着されている。このテープ材寄せベース板153は、ほぼ水平な基体部154と、この基体部154の前端縁の図3右側において上方に向かってほぼ直角に折曲形成された垂直部155とを有している。そして、前記テープ材支持部材120は、その取付部124がテープ材寄せベース板153の基体部154の上面に取着されている。さらに、テープ材寄せベース板153の基体部154の後端部の上面には、テープ材寄せ支持ブラケット157が取着されており、このテープ材寄せ支持ブラケット157は、後述するループ供給手段35の連結支持軸175の中央部に回転自在に支持されている。さらに、テープ材寄せベース板153の基体部154の後端部の上面には、エアシリンダなどからなるフルネス形成用駆動手段158の出力軸158aの先端部に取着した当接体160の先端が当接されている。このフルネス形成用駆動手段158は、後述する制御手段210(図15)に接続されたフルネス作動電磁弁162(図15)によって駆動可能とされるとともに、フルネス作動電磁弁162に対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングでかつ所定のストロークをもって進退するようになっている。そして、前記フルネス形成用駆動手段158の出力軸158aを進退させることにより、テープ材寄せベース板153が連結支持軸175を中心として回動し、その結果、図8に示すように、テープ材支持部材120のテープ受面121がベルトループ20の中央部を上方に持ち上げてフルネスを形成することができるようになっている。つまり、テープ材支持部材120のテープ材受面121は、1対の折曲シャフト170間で前記テープ材12あるいは前記ベルトループ20にフルネスを形成するように当接するフルネス形成手段165としての機能を合わせ持っている。そして、フルネス形成用駆動手段158は、後述するループ供給手段35の連結基体174aの側面に適宜な取付部材159を介して取着されている。
【0067】
さらに、前記テープ材押え体130は、フルネス形成手段165としてのテープ材支持部材120のテープ材受面121との協働によりテープ材12あるいはベルトループ20を挟持可能なテープ材挟持手段166としての機能を合わせ持っている。
【0068】
また、テープ材寄せベース板153の垂直部155には、後述するループ供給手段35の後折曲シャフト170bが上下方向に移動可能に挿通される板厚方向に貫通する挿通孔161が形成されている。さらに、テープ材寄せベース板153の垂直部155には、前記挿通孔120の上下方向への長さを調整する調整板163が取着されている。この調整板163は、フルネスを形成する際には、図9および図10に示すように、テープ材寄せベース板153が後述するループ供給手段35の後折曲シャフト170bに沿って上下方向に移動可能なようにテープ材寄せベース板153の垂直部155の下方に下げて取着されており、図8に示すテープ材寄せ手段33のフルネス形成手段170としての機能を有するテープ材支持部材120の先端部を持ち上げたフルネス作動状態においては、図9に示すように、後折曲シャフト170bの外周面の下部が調整板163の挿通孔161の下縁近傍に位置するようになっている。また、テープ材寄せ手段33の先端部を持ち上げる前のテープ材寄せ手段33の開放および保持状態においては、図10に示すように、後折曲シャフト170bの外周面の上部が調整板163の挿通孔161の上縁で当接するようになっている。
【0069】
なお、ベルトループ20にフルネスを形成しない場合には、図11および図12に示すように、調整板163をテープ材寄せベース板153の垂直部155の上方に上げて取着することにより、テープ材寄せベース板153が後述するループ供給手段35の後折曲シャフト170bに沿って上下方向に移動できないように固定することができるようになっており、その結果、テープ材寄せ手段33が不必要に上下移動するのを防止することができるようになっている。
【0070】
前記ループ供給手段35について図1、図8、図9、図13および図14によりさらに説明する。
【0071】
図13は図1のループ供給手段の折曲シャフト近傍の分解斜視図、図14は図1のループ供給手段の折曲シャフト移動駆動手段近傍の分解斜視図である。
【0072】
前記ループ供給手段35は、ベルトループ形成位置に形成された前記ベルトループ20の両端部分を中央側に折り曲げてミシンの縫製位置に供給するためのものであり、図13に示すように、前後1対の折曲シャフト170を有している。これら折曲シャフト170のうちの図13左方に示す一方は、ベルトループ20の基端側を折り曲げる前折曲シャフト170aとされ、図13右方に示す他方は、ベルトループ20の先端側を折り曲げる後折曲シャフト170bとされている。そして、各折曲シャフト170の先端には、適宜な間隔を隔てて2本のピン171,171が相互に平行にしてそれぞれ固着されてテープ材12あるいはベルトループ20を側方から挿通可能なフォーク172が形成されている。そして、後折曲シャフト170bの中央部より先端側が前記テープ材寄せ手段33のテープ材寄せベース板153の垂直部155に設けられた挿通孔161内に挿通されている(図10)。
【0073】
前記各折曲シャフト170の基端部には、各折曲シャフト170を回転駆動可能なロータリーエアシリンダなどからなる折曲用駆動手段173a,173bが取着されている。これら折曲用駆動手段173a,173bは、後述する制御手段210(図15)に接続された折曲用作動電磁弁190a,190b(図15)によってそれぞれ単独で駆動可能とされるとともに、折曲用作動電磁弁190a,190bに対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングで各折曲シャフト170を回転駆動することができるようになっている。
【0074】
すなわち、折曲用作動電磁弁190aを動作させることにより折曲用駆動手段173aが前折曲シャフト170aを回転駆動させ、折曲用作動電磁弁190bを動作させることにより折曲用駆動手段173bが後折曲シャフト170bを回転駆動させることができるようになっており、前折曲シャフト170aおよび後折曲シャフト170bは、同時でも異なるタイミングでも動作可能となっている。
【0075】
なお、前折曲シャフト170aおよび後折曲シャフト170bを動作させるタイミングは、ベルトループ20にフルネスを形成する場合の動作順序や設計コンセプトなどの必要に応じて決定すればよい。
【0076】
前記折曲用駆動手段173a,173bの後端部には、連結基体174a,174bがそれぞれ取着されており、一方の連結基体174bの後端部には、連結支持軸175の図13右方に示す一端が取着されている。この連結支持軸175の図13左方に示す他端は、他方の連結基体174aの後端部に挿通されており、この連結基体174aは、連結支持軸175の外周面を軸方向に移動可能とされている。そして、連結支持軸175の中央部には、前記テープ材寄せ支持ブラケット157が回転自在に挿通されて支持されている(図3)。
【0077】
前記各折曲シャフト170の中央部は、シーソー式案内レバーなどと称される折曲シャフト支持部材176a,176bの先端部に形成された支持孔177(図6〜図9)にそれぞれ挿通されて支持されている。そして、各折曲シャフト支持部材176a,176bの長手方向の中央部には、抱き締め可能とされたスリットを具備する締結孔180a,180bがそれぞれ形成されており、各締結孔180a,180bには、各折曲シャフト支持部材176a,176bを相互に平行に連結する主連結軸178の両端部近傍が挿通されている。この主連結軸178の両端部は、平面ほぼT字状に形成された移動基体185(図14)の先端側両角部に設けられた主連結軸支持孔186(図14に一方のみ図示)に挿通されている。そして、2つの締結ボルト179a,179bを図示しないねじ孔に螺合させることにより、各折曲シャフト支持部材176a,176bが主連結軸178に固定されている。
【0078】
すなわち、2つの締結ボルト179a,179bのうちの一方、例えば締結ボルト179aを緩めることにより各折曲シャフト支持部材176a,176bの相互間の間隔を調整することができ、その結果、ベルトループ20の長さに応じて各折曲シャフト170の相互間の間隔を調整できるように構成されている。
【0079】
なお、各折曲シャフト170の間隔調整は、両締結ボルト179a,179bを緩めることによっても行うことができるが、ベルトループ20の基端側に位置する前折曲シャフト170aの位置を常に固定しておき、ベルトループ20の先端側に位置する後折曲シャフト170bの位置を調整することが、前記切断手段34と前折曲シャフト170aとの間隔を常に一定の間隔に固定できるととともに、前折曲シャフト170aと後折曲シャフト170bとの相互間の間隔調整に要する労力を低減するうえで好ましい。
【0080】
前記各折曲シャフト支持部材176a,176bの先端側の上面には、1対の折曲シャフト170の間隔を表示する間隔表示板181が上面に取着された表示板取付部材182が各折曲シャフト支持部材176a,176bの先端側を接続するようにして配設されている。また、テープ材12あるいはベルトループ20の先端部側に位置する後折曲シャフト支持部材176bの後端部側の側面には、コロ支持軸183の基端部が後折曲シャフト支持部材176bの長手方向に対して直交するようにして取着されており、このコロ支持軸183の先端部には、コロ184が回転自在に取着されている。このコロ184は、図14に示す図示しないベースプレート上に立設された移動軌跡規制部材191の側面に形成された所定形状のカム溝192に嵌合されている。
【0081】
前記移動基体185の先端側中央部の上面には、図14に示すように、連結ピン取付部187が突設されており、この連結ピン取付部187には、連結ピン固定孔188が形成されている。そして、連結ピン固定孔188には、連結ピン189の一端が固定ねじ194によって固着されており、この連結ピン189の他端には、シリンダ取付ブラケット195が回転可能に支持されている。このシリンダ取付ブラケット195には、1対の折曲シャフト170を少なくとも図1に示す退避位置およびループ折込位置ならびに縫製位置の3ポジション間で進退可能とするための3段式エアシリンダからなる折曲シャフト移動駆動手段197の出力軸197aが取着されている。この折曲シャフト移動駆動手段197は、後述する制御手段210(図15)に接続された折曲シャフト移動用作動電磁弁198(図15)によって駆動可能とされるとともに、折曲シャフト移動用作動電磁弁198に対して送出される制御手段210からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。さらに、1対の折曲シャフト170が退避位置およびループ折込位置ならびに縫製位置の3ポジション間で進退する際には、前記カム溝192の形状に従って上下方向への移動軌跡が制御されるようになっている。また、ループ供給手段35の連結支持軸175に、前記テープ材寄せ手段33のテープ材寄せ支持ブラケット157が支持されている(図8、図9)ので、前記テープ材寄せ手段33も、1対の折曲シャフト170の進退動作に連動して図1に示す退避位置と縫製位置との間で進退可能とされている。
【0082】
すなわち、折曲シャフト移動駆動手段197によって、1対の折曲シャフト170とテープ材寄せ手段33とは一体となって進退するように構成されている。さらにいうと、テープ材寄せ手段33がループ供給手段35に支持されて同動するように構成されている。
【0083】
前記移動基体185の下面には、ロッド取付部199が配設されており、このロッド取付部199にはガイド孔200が形成されている。そして、ガイド孔200には、図示しないベースプレート上に立設された支持部材202によって前後両端が支持されたガイドロッド201が挿通されている。すなわち、前記移動基体185は、ガイドロッド201に沿って前後方向への移動軌跡が制御されており、その結果、1対の折曲シャフト170が図1に示す退避位置および縫製位置との間で進退する際の進退方向の移動軌跡が制御されるようになっている。
【0084】
また、支持部材202には、1対の折曲シャフト170の退避位置およびループ折込位置を検出するための近接スイッチなどからなる退避位置センサ203および折込位置センサ204が取着されている。この退避位置センサ203および折込位置センサ204は、後述する制御手段210(図15)に電気的に接続されており、移動基体185の右角部が接近すると移動基体185、すなわち折曲シャフト170およびテープ材寄せ手段33の位置を検出し、その検出信号を制御手段210へ送出するようにされている。
【0085】
なお、本実施形態においては、ベルトループ20を縫製位置に位置させた際のループ供給手段35の折曲シャフト170の位置を検出する縫製位置センサ205、ベルトループ20を後述する一時停止位置に位置させた際のループ供給手段35の折曲シャフト170の位置を検出する一時停止位置センサ206(図15)、ベルトループ20を縫製位置に向かって供給そして縫製を開始するためのループ供給スイッチ207(図15)および縫製物Sがベルトループ縫付けミシン2の針板6上にセットされたか否かを検出するための身頃検出手段としての身頃検出センサ208(図15)なども設けられている。
【0086】
つぎに、制御手段210の一例について図15により説明する。
【0087】
図15は図1のベルトループ供給装置の制御手段を示すブロック図である。
【0088】
図15に示すように、本実施形態の制御手段210は、少なくともCPU211と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ212と、ベルトループ供給装置31の各部との接続に用いるI/Oインターフェース213とを有しており、I/Oインターフェース213には、テープ材繰出しモータ44、切断用駆動手段作動電磁弁62、開閉駆動手段作動電磁弁100、テープ材引出しモータ114、テープ材寄せ作動電磁弁151、フルネス作動電磁弁162、折曲用作動電磁弁190a,190b、折曲シャフト移動用作動電磁弁198、退避位置センサ203、折込位置センサ204、縫製位置センサ205、一時停止位置センサ206、ループ供給スイッチ207、身頃検出センサ208および操作パネル209、ベルトループ縫付けミシン2の図示しない縫製開始スイッチなどの縫製動作を制御する各種のスイッチやセンサやミシンモータなどが接続されている。そして、操作パネル209には、図示しないベルトループの長さやフルネスの有無などの各種の設定スイッチ、電源スイッチ、始動スイッチ、エラー表示や動作状態を表示可能な表示部などが設けられている。
【0089】
前記メモリ212は、ベルトループ供給装置31の各部の動作を制御する動作制御部220を有しており、この動作制御部220には、少なくとも折曲シャフト移動制御部221、フルネス動作制御部226、ループ自動退避部227、学習部228などを有している。
【0090】
前記折曲シャフト移動制御部221には、ベルトループ20を縫製位置に供給する際に、折曲シャフト移動駆動手段197による折曲シャフト170(170a,170b)の移動速度を制御するプログラムと、縫製位置を変更させる際に折曲シャフト移動駆動手段197による折曲シャフト170(170a,170b)の移動位置を制御するプログラムとが格納されている。
【0091】
前記フルネス動作制御部226には、前記テープ材送給手段32により前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さの1/2を加算した長さ分を送給した後に前記テープ材挟持手段166により前記1対の折曲シャフト170(170a,170b)間で前記テープ材12を挟持し、その後前記テープ材送給手段32により前記テープ材12の先端の位置をフルネスの形成に必要な長さの1/2を戻すとともに前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さの1/2だけ送給し、その後前記フルネス形成手段165を駆動して前記テープ材12を上方に持ち上げて前記テープ材12にフルネスを形成するように制御するプログラムが格納されている。
【0092】
さらに説明すると、前記テープ材送給手段32により前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さの1/2を加算した長さ分をベルトループ形成位置へ送給した後に、前記テープ材寄せ手段33によりテープ材12の一側を所定位置へと寄せて揃えて位置決めするとともに、テープ材挟持手段166としてのテープ材寄せ手段33のテープ材押え体130により1対の折曲シャフト170間でテープ材をフルネス形成手段165としてのテープ材寄せ手段33のテープ材支持部材120のテープ材受面121上に挟持し、その後テープ材送給手段32のテープ材引出し手段38を駆動してテープ材12の先端の位置をフルネスの形成に必要な長さの1/2を戻すとともにテープ材送給手段32のテープ材繰出し手段37を駆動してテープ材12をフルネスの形成に必要な長さの1/2だけ送給し、その後フルネス形成用駆動手段158を駆動してフルネス形成手段165としてのテープ材寄せ手段33のテープ材支持部材120のテープ材受面121によりテープ材12を上方に持ち上げてテープ材12にフルネスを形成し、その後1対のつかみアーム85からテープ材12の先端を外し、その後テープ材切断手段34によりテープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成し、その後折曲用駆動手段173a,173bを駆動してベルトループ20の両端部分を1対の折曲シャフト170の先端のフォーク172を形成するピン171,171の間で支持して中央側に折り曲げ形成するように、テープ材送給手段32、テープ材寄せ手段33、テープ材切断手段34およびループ供給手段35の動作を制御するプログラムが格納されている。
【0093】
なお、前記フルネス動作制御部226によるテープ材寄せ手段33、テープ材切断手段34およびループ供給手段35の詳しい動作については後述する本実施形態の作用にて詳述する。
【0094】
前記ループ自動退避部227には、前記ベルトループ20がすでに縫製位置に移動している場合には、一定時間待機した後に縫製動作が開始されなければベルトループ20をベルトループ形成位置に移動させるように前記ループ供給手段35の動作を制御するプログラムが格納されている。このベルトループ20を縫製位置に一定時間待機させる時間は、設計コンセプトなどの必要に応じて決定すればよい。
【0095】
前記学習部228には、ループ供給手段35の動作を作業者の動作に合わせるように学習するプログラムが格納されており、本実施形態の学習部228には、供給開始時間学習部228Aおよび操作間隔時間学習部228Bが設けられている。
【0096】
そして、前記供給開始時間学習部228Aには、縫製物Sに最初のベルトループ20を縫い付けるため身頃検出手段としての身頃検出センサ208が縫製位置に例えばジーンズなどの縫製物Sがセットされたのを検出した後に作業者がループ供給スイッチ207を操作してベルトループ20の縫製位置への供給を終了するまでの時間を学習するプログラムが格納されている。
【0097】
さらに、前記操作間隔時間学習部228Bには、一つの縫製物Sに複数のベルトループ20を縫い付けるため身頃検出手段としての身頃検出センサ208が縫製位置に縫製物Sがセットされたのを検出した状態で作業者が2番目以後のベルトループ20を縫製位置に供給するようにループ供給スイッチ207を操作してベルトループ20の縫製位置への供給を終了するまでの時間を学習するプログラムが格納されている。
【0098】
また、前記動作制御部220には、切断用駆動手段作動電磁弁62および開閉駆動手段作動電磁弁100を所定のタイミングで動作させるプログラムや、操作パネル209により設定されたベルトループ20の長さに基づいてループ繰り出しモータ44およびテープ材引出しモータ114の回転駆動量を制御して、設定された長さのテープ材12を送球するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムや、縫製動作などに必要な各種のデータおよびプログラムなども格納されている。
【0099】
なお、本実施形態のベルトループ供給装置31が用いられるベルトループ縫付けミシン2の構成については従来と同様でありその詳しい説明は省略する。
【0100】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0101】
図16は本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態のテープ材送給手段によるテープ材の送給状態を説明する模式図、図17は本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態によるフルネスの形成状態をベルトループの側面から見て示す模式図である。
【0102】
本実施形態のベルトループ供給装置31の操作に先だって、ベルトループ供給装置31の各部をベルトループ20の長さに応じて調節する。
【0103】
すなわち、送出台受け49を所望のベルトループ20を形成するべくテープ材12の送給方向に移動して、テープ材繰出し手段37とテープ材切断手段34を位置決めする。
【0104】
前折曲シャフト170aと後折曲シャフト170bとの間の間隔を所望のベルトループ20を形成するべく調整する。
【0105】
前折曲シャフト170aと後折曲シャフト170bとの間の間隔に合わせて、テープ寄せ手段33の各寄せピン136,136の間隔を間隔調整手段134により調整する。
【0106】
また、ベルトループ20にフルネスを形成する場合には、図8から図10に示すように、調整板163をテープ材寄せベース板153がループ供給手段35の後折曲シャフト170bに沿って上下方向に移動可能なようにテープ材寄せベース板153の垂直部155の下方に下げて取着する。また、ベルトループ20にフルネスを形成しない場合には、図11および図12に示すように、調整板163をテープ材寄せベース板153の垂直部155の上方に上げて取着することにより、テープ材寄せベース板153がループ供給手段35の後折曲シャフト170bに沿って上下方向に移動できないように固定する。
【0107】
さらにまた、ベルトループ縫付けミシン2の2つの布押さえ7の位置決めなどのベルトループ縫付けミシン2側の調整を行う。
【0108】
ついで、ベルトループ20の長さに応じた装置の調整が完了すると、操作パネル209などに設けられた電源スイッチ(図示せず)をON操作してベルトループ供給装置31およびベルトループ縫付けミシン2に電源を投入する。そして、ベルトループ供給装置31に電源を投入すると、制御手段210のメモリ212の動作制御部220に格納された所定のプログラムにしたがってベルトループ縫付けミシン2およびベルトループ供給装置31は空運転などと称されるイニシャライズ動作を行う。
【0109】
そして、ベルトループ供給装置31のイニシャライズ動作により、テープ材引出しモータ114の原点検索しテープ材引出し手段38は動作基準点で停止し、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85が予め設定された動作基準位置(図16)で停止する。この1対のつかみアーム85の動作基準位置は、1対のつかみアーム85がテープ材12の先端部を挟持してつかむつかみ位置(図16)より、テープ材12の送出方向の下流側であればよいが、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85が折曲シャフト170のフォーク172の移動軌跡と干渉しない位置、本実施形態においては、図16に示すように、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85がテープ材12をベルトループ形成位置に引き出したつかみアーム85がベルトループ形成位置に後退した位置より、テープ材12の送出方向の下流側に位置させることが好ましい。
【0110】
ついで、ベルトループ供給装置31のイニシャライズ動作が完了すると、制御手段210から制御指令が各部へ送出され、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85を開閉動作させるエアシリンダ98は、開閉駆動手段作動電磁弁100の動作によって出力軸98aを後退端に保持し、可動アーム85bのつかみ部93を固定アーム85aのつかみ部87に対して離間した開状態とする。そして、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85を進退動作させるテープ材引出しモータ114は動作基準点で停止して1対のつかみアーム85を動作基準位置で保持する。また、テープ材切断手段34の可動刃34aを上下方向に移動させるエアシリンダなどからなる切断用駆動手段61は、切断用駆動手段作動電磁弁62の動作によって可動刃34aを上方に保持する。また、ループ供給手段35の1対の折曲シャフト170およびテープ材寄せ手段33を進退動作させる折曲シャフト移動駆動手段197は、折曲シャフト移動用作動電磁弁198の動作によって、1対の折曲シャフト170およびテープ材寄せ手段33を退避位置(図1)に保持する。さらに、ループ供給手段35の1対の折曲シャフト170を回転駆動する折曲用駆動手段173a,173bは、折曲用作動電磁弁190a,190bの動作によって、1対の折曲シャフト170の各フォーク172を上下方向に向けて保持する。また、テープ材寄せ手段33の開放状態と挟持状態とを切り換えるテープ材寄せ駆動手段149は、テープ材寄せ作動電磁弁151の動作によって、テープ材寄せ手段33の各寄せピン136,136がテープ材受面121の前方上方に位置してテープ材12をテープ材受面121上に載置可能な開放状態に保持する。さらに、テープ材寄せ手段33のフルネス形成手段170としての機能を有するテープ材支持部材120のテープ材受面121を持ち上げてベルトループ20にフルネスを形成するフルネス形成用駆動手段162は、フルネス作動電磁弁162の動作によって、テープ材寄せ手段33の先端部のテープ材受面121を下方に保持する。この時、テープ材引出し手段38の1対のつかみアーム85は、前記の如く、ループ供給手段35の移動軌跡から外れた動作基準位置に保持されるので、1対のつかみアーム85がベルトループ20の先端側に位置する端部分を支持して中央側に折り曲げる前折曲シャフト170a、折曲シャフト支持部材176aおよび折曲用駆動手段173aなどと干渉するのを確実に防止することができる。
【0111】
ついで、操作パネル209から縫製に必要なベルトループ20の長さ、例えば40(mm)や、テープ材12の厚さや、フルネスの有無や、フルネスを形成する場合の大きさや、縫製物Sに縫い付けるベルトループ20の数などを作業者が入力する。すると、縫製に必要なベルトループ20の長さが制御手段210のメモリ212に記憶されるとともに、制御手段210の動作制御部220に格納されたプログラムが入力されたベルトループ20の長さに応じたテープ材12の送給量を得るためのループ繰り出しモータ44の回転駆動量であるステップ数、および、テープ材引出しモータ114の回転駆動量であるステップ数、詳しくは1対のつかみアーム85のつかみ位置およびベルトループ形成位置におけるステップ数を算出してメモリ212に記憶する。また、テープ材12の厚さやフルネスの有無や縫製物Sに縫い付けるベルトループ20の数などもメモリ212に記憶する。さらにまた、フルネスを形成する場合の大きさが入力されると、制御手段210の動作制御部220に格納されたプログラムが入力されたフルネスの大きさに応じたフルネスを形成するのに必要なテープ材12の長さを算出するとともに、フルネスを形成するのに必要な長さ分のテープ材12の送給量を得るためのテープ材繰出しモータ44の回転駆動量であるステップ数、および、テープ材引出しモータ114の回転駆動量であるステップ数を算出してメモリ212に記憶する。
【0112】
ついで、テープ材12の先端を繰出しローラ40とテープ材送出面47との間に挿入して操作パネル209などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をON操作してテープ材12の送給動作を開始する。
【0113】
そして、テープ材12の送給動作を開始すると、制御手段210から各部制御指令が送出され、テープ材引出しモータ114は、図16に示すように、動作基準位置に位置するテープ材引出し手段34の開状態の1対のつかみアーム85を前進させて、テープ材切断手段34の可動刃34aの図16左方に設定された図16矢印Bにて示すテープ材12の送給方向の下流側に位置する前進端であるつかみ位置に移動しその後停止する。1対のつかみアーム85がつかみ位置に移動するタイミングは、繰出しローラ40によりテープ材12がつかみ位置に到着してから、1対のつかみアーム85がつかみ位置に到着するようなタイミングであればよいが、同時に到着するタイミングとすると、1回のテープ材送給動作に要するサイクル時間を短くすることができる。
【0114】
ついで、1対のつかみアーム85およびテープ材12の先端がともにつかみ位置に到着すると、制御手段210から制御指令が開閉駆動手段作動電磁弁100へ送出されて開閉駆動手段作動電磁弁100が動作し、エアシリンダ98の出力軸98aが前進して前進端に移動し、1対のつかみアーム85を閉動作させて、1対のつかみアーム85が両つかみ部87,93でテープ材12の先端部分を挟持する。
【0115】
ついで、1対のつかみアーム85が両つかみ部87,93でテープ材12の先端部分を挟持すると、制御手段210から制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114に送出されて、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が駆動して、繰出しローラ40の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム85が後退位置へ移動することによるテープ材12引き出し動作とを同時に行い、1対のつかみアーム85がベルトループ形成位置に到達するとテープ材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が停止する。この時、制御手段210が、フルネスを形成するか否かをメモり212に記憶した入力情報に基づいて判断し、フルネスを形成しないと判断した場合は、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114をベルトループ20を形成するのに必要な長さ分だけ送給するように駆動する。フルネスを形成すると判断した場合については、後述する。
【0116】
ついで、制御手段210から制御指令が折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し、折曲シャフト移動駆動手段197が駆動して、退避位置に位置するテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170を前進させてループ折込位置に移動してテープ材12をその先端に挿入する。そして、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35がループ折込位置に移動すると、折込位置センサ204がテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35がループ折込位置に移動したのを検出して、その検出信号を制御手段210へ送出し、制御手段210はテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35がループ折込位置に移動した検出信号を受けると、制御手段210から制御指令が折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し折曲シャフト移動駆動手段197を停止して、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35をループ折込位置に保持する。この時、テープ材寄せ手段33は図6に示す開放状態とされており、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向のほぼ中央部分の下面がループ折込位置に保持されたテープ材支持部材120のテープ材受面121によって下方から支持される。さらに、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向の両端部分は、ループ折込位置に保持されたループ供給手段35の1対の折曲シャフトのフォーク172を形成する1対のピン171の間に挟まれる。また、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35が退避位置からループ折込位置へ移動する際のテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の先端部の上下方向への移動軌跡は、コロ184が嵌合している移動軌跡記載部材191に設けられたカム溝192の形状によって適正かつ容易に制御することができる。
【0117】
ついで、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35がループ折込位置に移動すると、制御手段210から制御指令がループ寄せ作動電磁弁151に送出されてループ寄せ作動電磁弁151が動作し、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが前進して前進端に移動し、図7に示すように、各寄せピン136,136がテープ材受面121上に位置するテープ材12の一側を位置決め122の当接面122aに当接させて寄せて揃えるとともに、テープ材挟持手段166としてのテープ材押え体130の押え部131がテープ材12の上面を押圧してテープ材12を挟持した挟持状態とする。
【0118】
この時、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aの前進にともなうリンク板144の時計方向への回転は、回転初期に、テープ材寄せ手段33のテープ材寄せ部材142を長穴126に沿って後退させる水平方向の分力が大きく働いて各寄せピン136,136をテープ材支持部材120のテープ材受面121に設けた位置決め体122に対して接近させる力、つまり、テープ材12を寄せる力が大きく、テープ材寄せ部材142を寄せ支持軸127を中心として反時計方向へ回転させてテープ材押え体130の押え部131をテープ材12に向かって接近させる力つまり、テープ材12を押さえる垂直方向の分力が小さくされている。そして、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが前進端に移動するにともなって、テープ材寄せ手段33のテープ材寄せ部材142を長穴126に沿って後退させる水平方向の分力が小さくなって各寄せピン136,136をテープ材支持部材120のテープ材受面121に設けた位置決め体122に対して接近させる力、つまり、テープ材12を寄せる力が小さくなり、テープ材寄せ駆動手段149の出力軸149aが前進端に到達するとテープ材押え体130の押え部131をテープ材12に向かって接近させる力つまり、テープ材12を押さえる垂直方向の分力が最も大きくなるように形成されている。このような、構成とすることにより、テープ材寄せ手段33によるテープ材12の位置決めと、テープ材挟持手段166としてのテープ材押え体130の押え部131によるテープ材12の挟持とをほぼ同時に、容易かつ確実に行うことができ、その結果、ループ供給手段35にテープ材12を確実にセットすることができる。
【0119】
前述にて、フルネスを形成しない場合について説明したが、テープ材12を送給する際に、制御手段210がフルネスを形成すると判断した場合は、フルネス動作制御部226からフルネスの形成に必要な制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114に送出され、ベルトループ20を形成するのに必要な長さに、フルネスを形成するのに必要な長さの1/2の長さを加算した長さ分だけテープ材12を送給するように両モータ44,114を駆動する。
【0120】
ついで、フルネスの1/2分余分に送球されたテープ材12は、前述と同様に、1対の折曲シャフトの先端に挿入され、各寄せピン136,136によって位置決めされるとともに、テープ材押え体130とテープ材受面121との間で挟持状態とされる。
【0121】
そして、再びフルネス動作制御部226からフルネスの形成に必要な制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114、さらにはフルネス作動電磁弁162へと送出され、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が同時に駆動して、テープ材引出しモータ114が1対のつかみアーム85をフルネスを形成するのに必要な長さの1/2の長さ分だけ引出方向とは逆の方向に前進させて停止するとともに、テープ材繰出しモータ44が繰出しローラ40をフルネスを形成するのに必要な長さの1/2の長さ分だけ繰り出すように回転させて停止する。
【0122】
そして、テープ材寄せ手段33により保持されていないベルトループ形成位置に位置するテープ材12の両端部にフルネス分の弛みが形成されると、制御手段210から制御指令がフルネス作動電磁弁162へ送出されてフルネス作動電磁弁162が動作し、フルネス形成用駆動手段158の出力軸158aが前進して前進端に移動し、テープ材寄せ手段33が連結支持軸175を中心として時計方向へ回転し、図8に示すように、フルネス形成手段165としてのテープ材寄せ手段33のテープ材支持部材120のテープ材受面121が上昇し、保持しているテープ材12が前記弛みを吸収して上方へ持ち上がって、テープ材12の中央部分が持ち上がったほぼ台形状のフルネスを形成する。この時、テープ材寄せ手段33の先端部に配置したフルネス形成手段165としてのテープ材支持部材120のテープ材受面121をフルネス形成用駆動手段158によって持ち上げて上昇させるという簡単な動作により、所定形状のフルネスを容易に形成することができる。また、図17にベルトループ20の側面から見たフルネスの形成状態を拡大して示す。
【0123】
上記のフルネス形成用駆動手段158の駆動は、前述したテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114によるフルネス形成動作と同時に行うと、より迅速にフルネスを形成することができ、作業効率が向上する。
【0124】
本実施形態において、テープ材12は、テープ材受面121とテープ材押え体130との間で挟持されているため、テープ材引出しモータ114によるフルネス形成動作(フルネスを形成するのに必要な長さの1/2の長さ分だけ引出方向とは逆の方向に前進)を行わなくてもよい。この場合、フルネス形成用駆動手段158の駆動を行う前に、1対のつかみアーム85によるテープ材12の挟持を開放する必要がある。また、逆に、テープ材引出しモータ114によるフルネス形成動作を行うということは、テープ材受面121に対するテープ材12の位置が移動しないということだから、テープ材引出しモータ114によるフルネス形成動作を行うことにより、テープ材12を挟持する必要がないとも言える。しかしながら、テープ材12を挟持することにより、ループ供給手段35にテープ材12を確実にセットすることができるので、テープ材12を挟持していた方がよい。
【0125】
ついで、1対のつかみアーム85を開動作させて1対のつかみアーム85が挟持しているテープ材12の先端部分を離して開放すると、制御手段210から制御指令が切断用駆動手段作動電磁弁62へ送出されて切断用駆動手段作動電磁弁62が動作し、切断用駆動手段61は、可動刃34aを下方に向かって移動させた後で上昇させることにより、切断位置でテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループ20をベルトループ形成位置に形成する。
【0126】
ついで、テープ材12の基端部側を切断してベルトループ20を形成すると、制御手段210から制御指令が各折曲用作動電磁弁190a,190bへ送出されて折曲用作動電磁弁190a,190bが動作し、各折曲用駆動手段173a,173bは前折曲シャフト170aおよび後折曲シャフト170bをほぼ270度程度回転駆動してそれぞれのフォーク172の1対のピン171をほぼ水平とすることにより、ベルトループ20の両端部分を1対の折曲シャフト170の先端で挟んで中央側に折り曲げる。この動作により、ベルトループ形成位置において所定形状で両端部分を1対の折曲シャフト170の先端で支持して中央側に折り曲げた状態のベルトループ20が保持され、このベルトループ20をいつでも縫製位置へ供給することが可能な状態になる。
【0127】
なお、本実施形態においては、各折曲用駆動手段173a,173bを個別の折曲用作動電磁弁190a,190bによって駆動する構成としたが、設計コンセプトなどの必要に応じて、各折曲用駆動手段173a,173bを一つの折曲用作動電磁弁により同時に駆動する構成としてもよい。
【0128】
ついで、作業者がジーンズなどの縫製物Sをベルトループ縫付けミシン2の針板6上に載置して縫製物Sの位置決めを行う。この時、縫製物Sがベルトループ縫付けミシン2の針板6上に載置されると、身頃検出センサ208がベルトループ縫付けミシン2の針板6上にセットされた縫製物Sを検出し、その検出信号を制御手段210へ送出する。そして、このような構成を採用したことにより、縫製物2がベルトループ縫付けミシン2の縫製位置にセットされたか否かを容易に検出することができる。
【0129】
ついで、ベルトループ縫付けミシン2の針板6上に縫製物Sが載置され、身頃検出センサ208が縫製物Sを検出した検出信号を制御手段210へ送出すると、制御手段210から制御指令が折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し、折曲シャフト移動駆動手段197が駆動して、ループ折込位置に位置するテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170を前進させてベルトループ形成位置に保持されたベルトループ20を縫製位置の手前の一時停止位置、例えばベルトループ縫付けミシン2の針元に移動して停止する。
【0130】
この時、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35がループ折込位置から一時停止位置へ移動する際のテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の先端部、すなわちベルトループ20の上下方向への移動軌跡は、コロ184が嵌合している移動軌跡記載部材191に設けられたカム溝192の形状によって作業者の手にぶつからないように適正かつ容易に制御することができる。
【0131】
また、一時停止位置としては、ベルトループ縫付けミシン2の針板6側縁部上方位置などでもよい。
【0132】
なお、ベルトループ20が一時停止位置に位置すると、一時停止位置センサ206がテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35が一時停止位置に移動したのを検出して、その検出信号を制御手段210へ送出する。
【0133】
ついで、ベルトループ20が一時停止位置に移動すると、身頃検出センサ208によって縫製物Sの有無が再度検出されて、身頃検出センサ208が縫製物Sが無いという検出信号を制御手段210へ送出した場合には、制御手段210から制御指令が折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し、折曲シャフト移動駆動手段197が駆動して、ベルトループ20を一時停止位置に保持しているテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170をループ折込位置へ後退させてベルトループ20をベルトループ形成位置へ戻す。
【0134】
一方、身頃検出センサ208が縫製物Sが有るという検出信号を制御手段210へ送出した場合には、作業者がループ供給スイッチ207をON操作するまでベルトループ20を一時停止位置に保持し続ける。
【0135】
ついで、作業者が縫製物Sの位置決めを終了してループ供給スイッチ207をON操作すると、制御手段210から制御指令が折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し、折曲シャフト移動駆動手段197が駆動して、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170を前進させて一時停止位置に位置するベルトループ20を針下の縫製位置へ移動して供給する。
【0136】
この時、学習部228の供給開始時間学習部228Aにより、縫製物Sに最初のベルトループ20を縫い付けるため身頃検出手段としての身頃検出センサ208が作業者によって縫製位置に縫製物Sがセットされたのを検出した後に作業者がループ供給スイッチ207を操作してベルトループ20の縫製位置への供給を終了するまでの時間が記憶され、次回からは、縫製物Sに最初のベルトループ20を縫い付けるため身頃検出手段としての身頃検出センサ208が作業者によって縫製位置に縫製物Sがセットされたのを検出すると、ループ供給スイッチ207を操作しなくても、ループ供給スイッチ207が自動的にONとなってベルトループ20が自動的に縫製位置に移動する。すなわち、作業者が縫製物Sをベルトループ縫付けミシン2の縫製位置にセットすると、ループ供給スイッチ207を操作することなく作業者の動作タイミングに合わせてループ供給手段35を自動的に動作させることができるので、作業者の労力を低減することができる。また、この学習部228の供給開始時間学習部228Aは、ベルトループ供給装置31を実際に操作している作業者の動作リズムを学習することができるので、作業者が異なっても操作している作業者の動作リズムを確実に学習することができる。
【0137】
なお、次回以降において、ループ供給スイッチ207を操作するまでの時間が直近の操作するまでの時間より短い場合には、常に最も短い時間でループ供給手段35を動作させたり、複数回のループ供給スイッチ207を操作するまでの時間の平均値などでもってループ供給手段35を動作させたりするとよい。
【0138】
また、ベルトループ20は、ベルトループ形成位置から縫製位置へ移動する際に、テープ材受面121によって下方から支持された状態で移動するので、その形状を確実に保持することができ、特に、フルネスを形成する場合に、フルネスの形状が移動中に崩れるのを確実に防止することができるので、縫製物Sに縫い付けたベルトループ20の形状を確実に適正に保持することができ、その結果、縫製品質を確実に向上させることができる。
【0139】
さらに、ベルトループ20が縫製位置に移動すると、縫製位置センサ205がテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35が縫製位置に移動したのを検出して、その検出信号を制御手段210へ送出する。
【0140】
ついで、ベルトループ縫付けミシン2の布押え7,7を下降して縫製物S上の所定の位置にベルトループ20の両折曲端部を押さえる。
【0141】
ついで、縫製物S上の所定の位置にベルトループ20の両折曲端部を押えると、制御手段210から制御指令が開閉駆動手段作動電磁弁100および折曲シャフト移動用作動電磁弁198に送出されて開閉駆動手段作動電磁弁100が動作しエアシリンダ98の出力軸98aが後退して後退端に移動し、1対のつかみアーム85を開動作させて1対のつかみアーム85が挟持しているベルトループ20を開放するとともに、折曲シャフト移動用作動電磁弁198が動作し、折曲シャフト移動駆動手段197が駆動して、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170を後退させて1対の折曲シャフト170のフォーク172を押さえられたベルトループ20の両折曲端部から引き抜くとともに、テープ材寄せ手段33のテープ材受面121を縫製物Sとベルトループ20の間から引き抜いて退避位置へ移動して停止する。
【0142】
ついで、ベルトループ20からフォーク172およびテープ材受面121を引き抜くと、作業者が図示しない縫製開始スイッチをON操作することにより、ベルトループ縫付けミシン2が駆動して針5,5が上下動し、ベルトループ20の両折曲端部を縫製物Sに縫い付ける。そして、ベルトループ縫付けミシン2による縫製動作は、所定の縫製データにより針位置に同期させながら針板6をXY方向へ駆動して行う。
【0143】
また、ベルトループ縫付けミシン2による縫製動作を行っている間に、ベルトループ形成位置で両端部分を1対の折曲シャフト170の先端で挟んで中央側に折り曲げた状態のつぎの縫製に用いる所定形状のベルトループ20が形成された後一時停止位置に移動して保持され、このベルトループ20をいつでも縫製位置へ供給することが可能な状態とする並行処理を行う。
【0144】
ついで、縫製物Sに対する最初のベルトループ20の縫い付けが終了すると、縫製物Sを針板6上で移動して、2番目のベルトループ20を縫い付けるための縫製物Sの位置決めを行う。
【0145】
ついで、2番目のベルトループ20を縫い付けるための縫製物Sの位置決めが終了すると、作業者によってループ供給スイッチ207がON操作され、2番目のベルトループ20が縫製位置へ移動し、以後、前述したようにベルトループ縫付けミシン2の布押え7,7の下降、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の退避位置への移動、縫製動作、並行処理が順次行って、2番目のベルトループ20を縫製物Sの所定の位置に縫い付ける。
【0146】
この時、学習部228の操作間隔時間学習部228Bにより、縫製物Sに最初のベルトループ20を縫い付けるため作業者がループ供給スイッチ207を操作してから、縫製物Sに複数のベルトループ20を縫い付けるため身頃検出手段としての身頃センサ208が縫製位置に縫製物Sがセットされたのを検出した状態で作業者が2番目のベルトループ20を縫製位置に供給するようにループ供給スイッチ207を操作して2番目のベルトループ20の縫製位置への供給を終了するまでの時間が操作間隔時間として記憶され、次回からは、ループ供給スイッチ207を操作しなくても、ループ供給スイッチ207が自動的にONとなってベルトループ20が自動的に縫製位置に移動する。
【0147】
したがって、作業者が縫製物Sを針板6上で移動すると、ループ供給スイッチ207を操作することなく作業者の動作タイミングに合わせてループ供給手段35を自動的に動作させることができるので、作業者の労力を低減することができる。また、この学習部228の操作間隔時間学習部228Bは、ベルトループ供給装置31を実際に操作している作業者の動作リズムを学習することができるので、作業者が異なっても操作している作業者の動作リズムを確実に学習することができる。
【0148】
なお、次回以降において、ループ供給スイッチ207を操作するまでの操作間隔時間が直近の操作するまでの時間より短い場合には、常に最も短い操作間隔時間でループ供給手段35を動作させたり、複数回のループ供給スイッチ207を操作するまでの操作間隔時間の平均値などでもってループ供給手段35を動作させたりするとよい。
【0149】
また、縫製物Sの位置決めを行う際に、学習部228の機能によって、すでにベルトループ20が針下の縫製位置に移動している場合には、制御手段210のループ自動退避部227のプログラムによって、一定時間待機した後に縫製動作が開始されなければベルトループ20をベルトループ形成位置に移動させることができ、その結果、縫製物Sをベルトループ縫付けミシン2の針板6上の縫製位置に位置決めする際に邪魔になるものがないので、縫製物Sの位置決めを容易に行うことができる。
【0150】
またさらに、学習部228の機能によってベルトループ20をベルトループ形成位置から縫製位置に移動させる場合、スピコンなどによってループ供給手段35の移動速度の速度制御を行う構成とすることにより、ベルトループ20をベルトループ形成位置から縫製位置に移動させる際に一時停止位置に停止させず円滑に移動させることができるとともに、ベルトループ20の移動速度を適正に制御することにより、縫製物Sを位置決めする際に邪魔になるものがないので縫製物Sの位置決めを容易に行うことができる。
【0151】
具体例としては、例えば、学習部228が、身頃センサ208により縫製位置に縫製物Sがセットされたのを検出してからループ供給スイッチ207が押されるまでの時間を記憶するものである。初期状態では、1対の折曲シャフト170はベルトループ20を保持した待機位置にあり、身頃センサ208が縫製物Sのセットを確認し、ループ供給スイッチ207が押されると、1対の折曲シャフト170が縫製位置へと移動して縫製が行われる。続いて、次の縫製物Sがセットされると、身頃センサ208が縫製物Sを確認してループ供給スイッチ207が押される前に1対の折曲シャフト170を縫製位置へと移動させる。この時の移動速度は、前記身頃センサ208による縫製物Sのセットからループ供給スイッチ207が押されるまでの時間により演算されるものであり、1対の折曲シャフト170が縫製位置へ到着すると同時に、ループ供給スイッチ207を押して縫製が開始されるように制御される。
【0152】
また、フルネスの形成動作としては、本実施形態に限定されるものではなく、つぎに説明するような各種のものから設計コンセプトなどの必要に応じて選択することもできる。
【0153】
前記フルネスの形成動作の他の具体例としては、フルネス動作制御部226に、前記テープ材送給手段32により前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さを加算した長さ分を送給した後に前記テープ材寄せ手段33により前記テープ材12の位置を所定位置へと寄せて位置決めし、その後前記1対のつかみアーム85から前記テープ材12の先端を外した後に前記フルネス形成用駆動手段158を駆動して前記テープ材寄せ手段33のフルネス形成手段165により前記テープ材12を上方に持ち上げて前記テープ材12にフルネスを形成し、その後一方の折曲用駆動手段173bを駆動して前記テープ材12の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材切断手段34により前記テープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成し、その後他方の折曲用駆動手段173aを駆動して前記ベルトループ20の基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように、前記テープ材送給手段32、前記テープ材寄せ手段33、前記テープ材切断手段34および前記ループ供給手段35の動作を制御するプログラムを格納するものを例示することができる。
【0154】
このようなプログラムによるフルネス形成動作についてより詳しく説明すると、操作パネル209などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をON操作してテープ材12の送給動作を開始する。そして、1対のつかみアーム85がテープ材12の先端部分を挟持すると、制御手段210から制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114に送出されて、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が駆動して、繰出しローラ40の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム85が後退位置へ移動することによるテープ材12引き出し動作とを同時に行い、1対のつかみアーム85がベルトループ形成位置に到達するとテープ材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が停止する。
【0155】
この時、ベルトループ20にフルネスを形成する場合には、テープ材12はベルトループ20を形成するのに必要な長さに、フルネスを形成するのに必要な長さを加算した長さ分が送給される。
【0156】
ついで、テープ材12がベルトループ形成位置に位置すると、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170が前進してループ折込位置に移動し、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向のほぼ中央部分の下面をフルネス形成手段165としてのテープ材支持部材120のテープ材受面121によって下方から支持するとともに、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向の両端部分をループ供給手段35の1対の折曲シャフトのフォーク172を形成する1対のピン171の間に挿入する。ついで、1対のつかみアーム85が開動作して1対のつかみアーム85が挟持しているテープ材12の先端部分を離す。ついで、テープ材寄せ手段33によるテープ材12の寄せて揃えて保持する動作と、テープ材寄せ手段33のテープ材受面121を上昇させることによるフルネスの形成動作とを同時に行う。
【0157】
この時、テープ材12の先端側は、1対のつかみアーム85側からテープ材12の基端部側に移動して戻される。
【0158】
ついで、後折り曲げシャフト170bを回転駆動させてテープ材12の先端側の端部を中央側に折り曲げる。ついで、切断用駆動手段61が可動刃34aを下方に向かって移動させた後で上昇させることにより、切断位置でフルネスを形成した状態のテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループ20をベルトループ形成位置に形成する。ついで、前折り曲げシャフト170aを回転駆動させてベルトループ20の基端部側の端部を中央側に折り曲げる。ついで、テープ材寄せ手段33によるベルトループ20の保持を開放する。なお、その他の動作は、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様であり、その詳しい説明は省略する。
【0159】
このような構成のフルネス形成動作によれば、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様の効果を奏するとともに、前折曲シャフト170aおよび後折曲シャフト170bを駆動する各折曲用駆動手段173a,173bをそれぞれ独立的に異なるタイミングで制御することができるので、ベルトループ20に対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。また、ベルトループ20に対するフルネスの形成方法を多種多様とすることができるので、ベルトループ20の素材や、大きさなどによって適正なフルネスの形成方法が選択可能になる。
【0160】
前記フルネスの形成動作のさらに他の具体例としては、フルネス動作制御部226に、前記テープ材送給手段32により前記テープ材12を送給した後に前記テープ材寄せ手段33により前記テープ材12の一側を所定位置に寄せて揃えて保持し、その後前記1対のつかみアーム85から前記テープ材12の先端を外した後に一方の折曲用駆動手段173bを駆動して前記テープ材12の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材送給手段32のテープ材繰出し手段37により前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さ分を送給し、その後前記フルネス形成用駆動手段158を駆動して前記テープ材寄せ手段33により前記テープ材12を上方に持ち上げて前記テープ材12にフルネスを形成し、その後前記テープ材切断手段34により前記テープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成し、その後他方の折曲用駆動手段173aを駆動して前記ベルトループ20の基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように、前記テープ材送給手段32、前記テープ材寄せ手段33、前記テープ材切断手段34および前記ループ供給手段35の動作を制御するプログラムを格納するものを例示することができる。
【0161】
このようなプログラムによるフルネス形成動作についてより詳しく説明すると、操作パネル209などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をON操作してテープ材12の送給動作を開始する。そして、1対のつかみアーム85がテープ材12の先端部分を挟持すると、制御手段210から制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114に送出されて、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が駆動して、繰出しローラ40の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム85が後退位置へ移動することによるテープ材12引き出し動作とを同時に行い、1対のつかみアーム85がベルトループ形成位置に到達するとテープ材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が停止する。
【0162】
この時、ベルトループ20にフルネスを形成する場合には、テープ材12はベルトループ20を形成するのに必要な長さ分が送給される。
【0163】
ついで、テープ材12がベルトループ形成位置に位置すると、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170が前進してループ折込位置に移動し、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向のほぼ中央部分の下面をフルネス形成手段165としてのテープ材支持部材120のテープ材受面121によって下方から支持するとともに、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向の両端部分をループ供給手段35の1対の折曲シャフトのフォーク172を形成する1対のピン171の間に挿入する。ついで、1対のつかみアーム85が開動作して1対のつかみアーム85が挟持しているテープ材12の先端部分を離す。ついで、後折り曲げシャフト170bを回転駆動させてテープ材12の先端側の端部を中央側に折り曲げる。ついで、テープ材送給手段32のテープ材繰出し手段37の繰出しローラ40を回転駆動してベルトループ20にフルネスを形成するのに必要な長さ分を送給する。
【0164】
この時、テープ材12の基端部側に、ベルトループ20にフルネスを形成するのに必要な長さ分の弛みが形成される。
【0165】
ついで、テープ材寄せ手段33およびテープ材寄せ手段33のテープ材挟持手段166としてのテープ材押え体130によるテープ材12の寄せて揃えて位置決めして挟持する動作と、テープ材寄せ手段33のテープ材受面121を上昇させることによるフルネスの形成動作とを同時に行う。
【0166】
この時、テープ材寄せ手段33のフルネス形成手段165としてのテープ材受面121の上昇によって、テープ材12の基端部側に形成された弛みが吸収される。
【0167】
ついで、切断用駆動手段61が可動刃34aを下方に向かって移動させた後で上昇させることにより、切断位置でフルネスを形成した状態のテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループ20をベルトループ形成位置に形成する。ついで、前折り曲げシャフト170aを回転駆動させてベルトループ20の基端部側の端部を中央側に折り曲げる。ついで、テープ材寄せ手段33によるベルトループ20の保持を開放する。なお、その他の動作は、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様であり、その詳しい説明は省略する。
【0168】
このような構成のフルネス形成動作によれば、上記具体例と同様の効果を奏する。
【0169】
前記フルネスの形成動作のまたさらに他の具体例としては、フルネス動作制御部226に、前記テープ材送給手段32により前記テープ材12をフルネスの形成に必要な長さを加算した長さ分を送給した後に前記テープ材寄せ手段33により前記テープ材12の位置を所定位置へと寄せて位置決めし、その後前記1対のつかみアーム85から前記テープ材12の先端を外した後に前記フルネス形成用駆動手段158を駆動して前記テープ材寄せ手段33のフルネス形成手段165により前記テープ材12を上方に持ち上げて前記テープ材12にフルネスを形成し、その後前記テープ材切断手段34により前記テープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成し、その後前記折曲用駆動手段173a,173bを駆動して前記ベルトループ20の両端部分を前記1対の折曲シャフト170の先端で中央側に折り曲げ形成するように、前記テープ材送給手段32、前記テープ材寄せ手段33、前記テープ材切断手段34および前記ループ供給手段35の動作を制御するプログラムを格納するものを例示することができる。
【0170】
このようなプログラムによるフルネス形成動作についてより詳しく説明すると、操作パネル209などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をON操作してテープ材12の送給動作を開始する。そして、1対のつかみアーム85がテープ材12の先端部分を挟持すると、制御手段210から制御指令がテープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114に送出されて、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が駆動して、繰出しローラ40の回転によるテープ材12の繰り出しと、1対のつかみアーム85が後退位置へ移動することによるテープ材12引き出し動作とを同時に行い、1対のつかみアーム85がベルトループ形成位置に到達するとテープ材12の先端がベルトループ形成位置に到達し、テープ材繰出しモータ44およびテープ材引出しモータ114が停止する。
【0171】
この時、ベルトループ20にフルネスを形成する場合には、テープ材12はベルトループ20を形成するのに必要な長さに、フルネスを形成するのに必要な長さを加算した長さ分が送給される。
【0172】
ついで、テープ材12がベルトループ形成位置に位置すると、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35の1対の折曲シャフト170が前進してループ折込位置に移動し、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向のほぼ中央部分の下面をフルネス形成手段165としてのテープ材支持部材120のテープ材受面121によって下方から支持するとともに、ベルトループ形成位置に位置するテープ材12の長手方向の両端部分をループ供給手段35の1対の折曲シャフトのフォーク172を形成する1対のピン171の間に挿通する。ついで、1対のつかみアーム85が開動作して1対のつかみアーム85が挟持しているテープ材12の先端部分を離す。ついでテープ材寄せ手段33およびテープ材寄せ手段33のテープ材挟持手段166としてのテープ材押え体130によるテープ材12の寄せて揃えて位置決めして挟持する動作と、テープ材寄せ手段33のテープ材受面121を上昇させることによるフルネスの形成動作とを同時に行う。
【0173】
この時、テープ材12の先端側は、1対のつかみアーム85側からテープ材12の基端部側に移動して戻される。
【0174】
ついで、切断用駆動手段61が可動刃34aを下方に向かって移動させた後で上昇させることにより、切断位置でフルネスを形成した状態のテープ材12の基端部側を切断し、所定長さのベルトループ20をベルトループ形成位置に形成する。ついで、前折り曲げシャフト170aおよび後折り曲げシャフト170bを同時に回転駆動させてベルトループ20の両端部を中央側に折り曲げる。ついで、テープ材寄せ手段33のテープ材挟持手段166としてのテープ材押え体130によるによるベルトループ20の保持(挟持)を開放する。なお、その他の動作は、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様であり、その詳しい説明は省略する。
【0175】
このような構成のフルネス形成動作によれば、上記各具体例と同様の効果を奏する。
【0176】
図18および図19は本発明に係るベルトループ供給装置の第2実施形態を示すものであり、図18は折曲シャフト駆動手段近傍の要部を示す拡大正面図であり、図19は制御手段を示すブロック図である。
【0177】
本実施形態のベルトループ供給装置31Aは、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31のテープ材寄せ手段33およびループ供給手段35を進退動作させる3段式エアシリンダからなる折曲シャフト移動駆動手段197をステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aとしたものであり、その他の構成は、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様の構成とされている。よって、本実施形態のベルトループ供給装置31Aにおいては、折曲シャフト移動駆動手段197Aにかかわる要部についてのみ説明し、その他の構成の説明は省略する。また、前述した実施形態のものと同一乃至相当する構成については図面中に同一の符号を付し、その詳しい説明は省略する。
【0178】
図18に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置31Aは、テープ材寄せ手段33およびループ供給手段35を進退動作させるためステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aを有している。この折曲シャフト移動駆動手段197Aは、その出力軸197Aaを上方に向けて取付基台240に取着されている。そして、折曲シャフト移動駆動手段197Aの出力軸197Aaには、駆動ギア241が取着されており、この駆動ギア241は、取付基台240に回転自在に支持され駆動用歯付きベルトプーリ242に噛合されている。この駆動用歯付きベルトプーリ242は、取付基台240に適宜な間隔を隔てて回転自在に支持された従動用歯付きベルトプーリ243と対をなすものであり、駆動用歯付きベルトプーリ242と従動用歯付きベルトプーリ243とにはタイミングベルトと称される歯付きベルト244が掛けわたされている。そして、歯付きベルト244の一カ所に前記移動基体185が適宜な移動基体固定部材245をもって固着されている。
【0179】
図19に示すように、制御手段210のI/Oインターフェース213には、折曲シャフト移動用作動電磁弁198のかわりに、ステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aが電気的に接続されており、この折曲シャフト移動駆動手段197Aに対して制御手段210から制御指令が送出されるようになっている。
【0180】
このような構成のベルトループ供給装置31Aによれば、前述した第1実施形態のベルトループ供給装置31と同様の効果を奏するとともに、ステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aは、ループ供給手段35を任意の位置で容易に停止させることができるし、ループ供給手段35の移動速度を容易に可変とすることができる。したがって、ベルトループ20をベルトループ形成位置から一時停止位置へ移動させる速度を遅くすることにより、縫製物Sをベルトループ縫付けミシン2の縫製位置に位置決めする際にベルトループ20が邪魔になるのを確実に防止して作業効率および作業の安全性を共に向上させることができる。また、学習部228を設けずともベルトループ20を一時停止位置で停止させずにベルトループ形成位置から縫製位置へ円滑に移動させることができる。
【0181】
また、ベルトループ20を一時停止位置から縫製位置へ移動させる速度を高速として、ベルトループ20を縫製位置へ供給するサイクル時間を容易に短縮することができ、その結果、作業効率を向上させることができる。
【0182】
さらに、ループ供給手段35を停止直前に減速することが容易にできるので、作業者の恐怖感を除去することができる。
【0183】
さらにまた、ステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aは、起動および停止時において、前述した折曲シャフト移動用作動電磁弁198によって駆動されるエアシリンダからなる折曲シャフト移動駆動手段197の衝突音や作動音という大きな騒音が発生しないので、作業環境を容易に向上させることができる。
【0184】
さらにまた、本実施形態のベルトループ供給装置31Aによれば、ステッピングモータからなる折曲シャフト移動駆動手段197Aの駆動ステップ数を容易に可変としてループ供給手段35を任意の位置で停止させることができるので、縫製位置に位置させるベルトループ20の位置を容易に調整することができる。
【0185】
なお、折曲シャフト移動駆動手段197Aとしては、ステッピングモータに限らず、サーボモータなどのループ供給手段35の移動速度および移動位置を制御可能な電子制御モータでもよい。
【0186】
また、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0187】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のベルトループ供給装置によれば、テープ材寄せ手段は、ループ供給手段に支持されて同動するので、テープ材を送給する際に、駆動源を設けずともテープ材の走行経路から退避させることができるとともに、テープ材の位置決めを確実に行うことができるのでループ供給手段にテープ材を確実にセットすることができ、その結果、ベルトループを縫製位置まで安定した状態で供給することができる。
【0188】
そして、隔調整手段と移動軌跡制御手段とを有するテープ材寄せガイドは、テープ材寄せガイドとテープ材との位置関係、すなわち、テープ材寄せガイドとテープ材との距離をかえずにベルトループの長さに応じてテープ材寄せガイドの間隔を容易に調節することができる。
【0189】
さらに、フルネス動作制御部でテープ材寄せ手段をフルネス形成用駆動手段によって上下方向に移動可能に形成することにより、ベルトループに対して所定のフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0190】
また、テープ材寄せ手段を上方に駆動するフルネス形成用駆動手段は、1対の折曲シャフト間のテープ材あるいはベルトループを上方に持ち上げることができるので、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0192】
また、テープ材送給手段によりテープ材をフルネスの形成に必要な長さを加算した長さ分を送給した後にテープ材寄せ手段によりテープ材を当該テープ材の一方の側端縁を位置決め体に寄せて位置決めし、その後つかみアームからテープ材の先端を外した後にフルネス形成用駆動手段を駆動してテープ材寄せ手段によりテープ材を上方に持ち上げてテープ材にフルネスを形成し、その後一方の折曲用駆動手段を駆動してテープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後テープ材切断手段によりテープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動してベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けることにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0193】
また、ループ供給手段の1対の折曲シャフトに各折曲シャフトを回転駆動可能な折曲用駆動手段をそれぞれ設け、テープ材送給手段によりテープ材を送給した後にテープ材寄せ手段によりテープ材を当該テープ材の一方の側端縁を位置決め体に寄せて位置決めし、その後つかみアームからテープ材の先端を外した後に一方の折曲用駆動手段を駆動してテープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後テープ材送給手段のテープ材繰出し手段によりテープ材をフルネスの形成に必要な長さ分を送給し、その後フルネス形成用駆動手段を駆動してテープ材寄せ手段によりテープ材を上方に持ち上げてテープ材にフルネスを形成し、その後テープ材切断手段によりテープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動してベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けることにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0194】
また、テープ材送給手段によりテープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2を加算した長さ分を送給した後にテープ材挟持手段により1対の折曲シャフト間でテープ材を挟持し、その後テープ材送給手段によりテープ材の先端の位置をフルネスの形成に必要な長さの1/2を戻すとともにテープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2だけ送給し、その後フルネス形成手段を駆動してテープ材を上方に持ち上げてテープ材にフルネスを形成するように制御するフルネス動作制御部を設けることにより、ベルトループに対してフルネスを容易かつ確実に形成することができる。
【0204】
したがって、本発明のベルトループ供給装置によれば、所定形状のベルトループを縫製位置に確実かつ安定して供給することができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態の要部をベルトループ縫付けミシンとともに示す模式図
【図2】 図1のテープ材送給手段およびテープ材切断手段34の要部の正面図
【図3】 図1のテープ材寄せ手段の分解斜視図
【図4】 図1のテープ材寄せ手段のループ保持状態における先端部近傍の拡大平面図
【図5】 図1のテープ材寄せ手段の1対のテープ材寄せガイドに設けた寄せピンの間隔調整状説明する説明図
【図6】 図1のテープ材寄せ手段の開放状態における先端部近傍をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図
【図7】 図1のテープ材寄せ手段の保持状態における先端部近傍をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図
【図8】 図1のテープ材寄せ手段のフルネスを形成する場合のフルネス作動状態をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図
【図9】 図8のE−E線に沿った一部省略断面図
【図10】 図1のテープ材寄せ手段の先端部を持ち上げる前のテープ材寄せ手段の開放および保持状態における図8のE−E線に沿った一部省略断面図
【図11】 図1のテープ材寄せ手段によるベルトループにフルネスを形成しない通常状態をループ供給手段の一部とともに示す拡大正面図
【図12】 図11のF−F線に沿った一部省略断面図である。
【図13】 図1のループ供給手段の折曲シャフト近傍の分解斜視図
【図14】 図1のループ供給手段の折曲シャフト移動駆動手段近傍の分解斜視図
【図15】 図1のベルトループ供給装置の制御手段を示すブロック図
【図16】 本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態のテープ材送給手段によるテープ材の送給状態を説明する模式図
【図17】 本発明に係るベルトループ供給装置の第1実施形態によるフルネスの形成状態をベルトループの側面から見て示す模式図
【図18】 本発明に係るベルトループ供給装置の第5実施形態の折曲シャフト駆動手段近傍の要部を示す拡大正面図
【図19】 本発明に係るベルトループ供給装置の第5実施形態の制御手段の構成を示す図15と同様の図
【図20】 従来のベルトループ縫付けミシンに用いられるベルトループ供給装置の一例の要部を示す斜視図
【図21】 図20の正面図
【図22】 図20のベルトループ供給装置によるテープ材の送給状態を説明する説明図
【図23】 図20のベルトループ供給装置によるテープ材を切断してベルトループを形成した後にベルトループの両端部を中央側に向けて折り曲げた状態を示す図22と同様の図
【図24】 図20のベルトループ供給装置によるベルトループの保持状態を解除した状態を示す図22と同様の図
【符号の説明】
12 テープ材
20 ベルトループ
31、31A ベルトループ供給装置
32 テープ材送給手段
33 テープ材寄せ手段
34 テープ材切断手段
34a 可動刃
34b 固定刃
35 ループ供給手段
37 テープ材繰出し手段
38 テープ材引出し手段
40 繰出しローラ
44 テープ材繰出しモータ
61 切断用駆動手段
62 切断用駆動手段作動電磁弁
85 つかみアーム
85a 固定アーム
85b 可動アーム
98 (開閉駆動手段としての)エアシリンダ
100 開閉駆動手段作動電磁弁
114 テープ材引出しモータ
120 テープ材支持部材
121 テープ材受面
122 位置決め体
122a 当接面
126 長穴
127 寄せ支持軸
128 寄せ基板
130 テープ材押え体
134 (間隔調整手段としての)長穴
135 (移動軌跡制御手段としての)円弧状長穴
136 (寄せ体として)寄せピン
142 テープ材寄せ部材
144 リンク板
145 リンク支持軸
149 テープ材寄せ駆動手段
151 テープ材寄せ作動電磁弁
158 フルネス形成用駆動手段
162 フルネス作動電磁弁
163 調整板
165 フルネス形成手段
166 テープ材挟持手段
170 折曲シャフト
170a 前折曲シャフト
170b 後折曲シャフト
172 フォーク
173a、173b 折曲用駆動手段
184 コロ
185 移動基体
190a、190b 折曲用作動電磁弁
191 移動軌跡規制部材
192 カム溝
197、197A 折曲シャフト移動駆動手段
198 折曲シャフト移動用作動電磁弁
207 ループ供給スイッチ
208 身頃検出センサ
209 操作パネル
210 制御手段
211 CPU
212 メモリ
213 I/Oインターフェース
220 動作制御部
221 送給速度制御部
226 フルネス動作制御部
227 ループ自動退避部
228 学習部
228A 供給開始時間学習部
228B 操作間隔時間学習部

Claims (6)

  1. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給可能なテープ材送給手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成可能なテープ材切断手段と、前記ベルトループの両端部分を1対の折曲シャフトの先端で支持して縫製位置に供給可能なループ供給手段とを有するベルトループ供給装置において、
    前記1対の折曲シャフト間で前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上に前記テープ材の長手方向に対して平行に取着され前記テープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対して前記テープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするテープ材寄せ手段を備え、
    前記テープ材寄せ手段が前記ループ供給手段に支持されて同動することを特徴とするベルトループ供給装置。
  2. 前記テープ材寄せ手段は、
    前記テープ材を前記位置決め体に寄せるため前記テープ材の長手方向に平行に配設される1対のテープ材寄せガイドと、
    前記各テープ材寄せガイドの間隔調整に用いる間隔調整手段と、
    前記各テープ材寄せガイドの移動軌跡が前記テープ材の長手方向に沿ってほぼ平行に移動するように規制する移動軌跡制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のベルトループ供給装置。
  3. 前記テープ材寄せ手段を上方に駆動するフルネス形成用駆動手段を備え、
    前記フルネス形成用駆動手段の駆動による前記テープ材寄せ手段の上昇動作により前記1対の折曲シャフト間の前記テープ材を上方に持ち上げてフルネスを形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のベルトループ供給装置。
  4. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給可能なテープ材送給手段と、前記1対の折曲シャフト間で前記テープ材あるいは前記ベルトループの位置を所定位置へと寄せて位置決めするテープ材寄せ手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成可能なテープ材切断手段と、前記ベルトループの両端部分を1対の折曲シャフトの先端で支持して縫製位置に供給可能なループ供給手段とを有するベルトループ供給装置において、
    前記テープ材送給手段を、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため前記テープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とにより形成し、
    前記テープ材寄せ手段を、前記1対の折曲シャフト間で前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上に、前記テープ材の長手方向に対して平行に取着され前記テープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対して前記テープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするように形成するとともに、フルネス形成用駆動手段によって上下方向に移動可能に形成し、
    前記ループ供給手段の1対の折曲シャフトに各折曲シャフトを回転駆動可能な折曲用駆動手段をそれぞれ設け、
    前記テープ材送給手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さを加算した長さ分を送給した後に前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を当該テープ材の一方の側端縁を前記位置決め体に寄せて位置決めし、その後前記つかみアームから前記テープ材の先端を外した後に前記フルネス形成用駆動手段を駆動して前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成し、その後一方の折曲用駆動手段を駆動して前記テープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材切断手段により前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動して前記ベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けたことを特徴とするベルトループ供給装置。
  5. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給可能なテープ材送給手段と、前記1対の折曲シャフト間で前記テープ材あるいは前記ベルトループの位置を所定位置へと寄せて位置決めするテープ材寄せ手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成可能なテープ材切断手段と、前記ベルトループの両端部分を1対の折曲シャフトの先端で支持して縫製位置に供給可能なループ供給手段とを有するベルトループ供給装置において、
    前記テープ材送給手段を、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため前記テープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とにより形成し、 前記テープ材寄せ手段を、前記1対の折曲シャフト間で前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材の長手方向の中央部を下方から支持するテープ材受け面上に前記テープ材の長手方向に対して平行に取着され前記テープ材の一方の側端縁が当接可能な当接面を有する位置決め体に対して前記テープ材の一方の側端縁を寄せて位置決めするように形成するとともに、フルネス形成用駆動手段によって上下方向に移動可能に形成し、
    前記ループ供給手段の1対の折曲シャフトに各折曲シャフトを回転駆動可能な折曲用駆動手段をそれぞれ設け、
    前記テープ材送給手段により前記テープ材を送給した後に前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を当該テープ材の一方の側端縁を前記位置決め体に寄せて位置決めし、その後前記つかみアームから前記テープ材の先端を外した後に一方の折曲用駆動手段を駆動して前記テープ材の先端側の端部を中央側に折り曲げ形成し、その後前記テープ材送給手段のテープ材繰出し手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さ分を送給し、その後前記フルネス形成用駆動手段を駆動して前記テープ材寄せ手段により前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成し、その後前記テープ材切断手段により前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成し、その後他方の折曲用駆動手段を駆動して前記ベルトループの基端部側の端部を中央側に折り曲げ形成するように制御するフルネス動作制御部を設けたことを特徴とするベルトループ供給装置。
  6. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材をベルトループ縫付けミシンの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給可能なテープ材送給手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成可能なテープ材切断手段と、前記ベルトループの両端部分を1対の折曲シャフトの先端で支持して縫製位置に供給可能なループ供給手段とを有するベルトループ供給装置において、
    前記1対の折曲シャフト間で前記テープ材あるいは前記ベルトループにフルネスを形成するように当接するフルネス形成手段と、
    前記フルネス形成手段との協働により前記テープ材あるいは前記ベルトループを挟持可能なテープ材挟持手段と、
    前記テープ材送給手段により前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2を加算した長さ分を送給した後に前記テープ材挟持手段により前記1対の折曲シャフト間で前記テープ材を挟持し、その後前記テープ材送給手段により前記テープ材の先端の位置をフルネスの形成に必要な長さの1/2を戻すとともに前記テープ材をフルネスの形成に必要な長さの1/2だけ送給し、その後前記フルネス形成手段を駆動して前記テープ材を上方に持ち上げて前記テープ材にフルネスを形成するように制御するフルネス動作制御部と、
    を有することを特徴とするベルトループ供給装置。
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