JP4069268B2 - ベルトループ供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルトループ供給装置に係り、特に、ベルトループにフルネスを形成することのできるベルトループ供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ジーンズ、パンツ、スカートなどの種々の縫製物の腰部に、ベルトを挿通する多数のベルトループを縫い付けることのできるベルトループ縫付けミシンが提案されており、このベルトループ縫付けミシンには、ベルトループをベルトループ縫付けミシンの縫製位置に供給するベルトループ供給装置が付設されている。
【0003】
図12および図13は例えば特開平8−117470号公報に記載されているように従来のベルトループ縫付けミシンに用いられるベルトループ供給装置の一例を示すもので、従来のベルトループ供給装置1は、ベルトループ縫付けミシン2のミシン本体2Aの側方に配設されて用いられている。
【0004】
前記ミシン本体2Aは、例えば、2本針のサイクルミシンであり、下部にミシンベッド3が配設され、上部にミシンベッド3と平行にしてミシンアーム4が配設されており、ミシン頭部と称されるミシンアーム4の自由端の下面の所望の位置には、2本の針5,5がミシンアーム4の長手方向に沿って平行に配設されている。そして、各針5,5は、前記ミシンアーム4の内部に回転自在に配設される図示しないミシンモータによって回転駆動される上軸の回転に連動する公知の針棒駆動機構(共に図示せず)によって上下方向に所定のストロークをもって往復運動可能とされた公知の針棒28(図13)に取着されている。また、ミシンアーム4の所望の位置には、縫製動作時においてミシンベッド3の上面の針板6上面で縫製物Sを押える上下方向に移動可能とされた2つの布押え7,7を具備する公知の布押え装置(図示せず)が配設されている。
【0005】
前記ベルトループ供給装置1は、テープ材送給手段8と、テープ材寄せ保持手段9と、テープ材切断手段10と、ループ供給手段11とを有している。
【0006】
前記テープ材送給手段8は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材12をミシン本体2Aの縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するためのものであり、図12に示すように、前記ミシン本体2Aの右側方に前記ミシンベッド3とほぼ平行に配設されテープ材12が上面に載置されるテープ材送出台13を有している。このテープ材送出台13の上部には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって所定量だけ繰り出すための繰出しローラ14がテープ材12の上面に当接可能にして配設されている。そして、繰出しローラ14は、図示しないテープ材繰出しモータにより回転駆動可能とされている。
【0007】
前記テープ材寄せ保持手段9は、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の長手方向に対して直交する幅方向の端部の一側端たる図12および図13において右方に示す右側端を所定位置に寄せて押さえて保持するためのものであり、固定配置された受け板15,15上に送給されたテープ材12を当り片16,16に寄せるための案内棒17,17および当り片16,16に寄せたテープ材12を受け板15,15上に保持するための圧縮コイルばね18,18を具備している。そして、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18は、エアシリンダからなるテープ材寄せ保持駆動手段19,19によって、上下方向に移動可能とされている。
【0008】
前記テープ材切断手段10は、前記テープ材寄せ保持手段9,9によって受け板15,15上に保持されたテープ材12を基端部側で切断して所定の長さのベルトループ20を形成するためのものであり、テープ材送出台13の前端上方に配設された可動刃21を有している。そして、可動刃21は、図示しないエアシリンダからなる切断用駆動手段によって上下方向に往復移動可能とされており、可動刃21下方に配置される固定刃29(図14、図15)との協働によりテープ12を切断する。
【0009】
前記ループ供給手段11は、前記所定長さに切断されたベルトループ20の先端部および基端部の両端部をその長手方向中央側に折り曲げてミシン本体2Aの針下に位置する縫製位置に供給するためのものであり、2本のピン22a(図14)を間隔をおいて平行に配設することにより、フォークと称される先端部が二股状とされた1対の折曲シャフト22,22を具備している。そして、各折曲シャフト22,22の基端部は、図13に示すように、移動ブラケット24に回転可能に支持されたシーソー式案内レバー25の下端に各々独立して設けられたロータリーシリンダからなる折曲用駆動手段23,23(図13)に連結されている。この移動ブラケット24は、その上方にほぼ水平に配設された3段式エアシリンダなどからなる折曲シャフト移動駆動手段26に接続されており、折曲シャフト移動駆動手段26を駆動することにより、縫製位置に向かって進退駆動可能とされている。すなわち、各折曲シャフト22,22は、ミシン本体2Aから離間した退避位置と縫製位置との間を進退自在に形成されているとともに、退避位置と縫製位置との間でベルトループ20の両端部を中央側に折り曲げるように形成されている。
【0010】
このような構成からなる従来のベルトループ供給装置1によれば、まず、テープ材12が繰出しローラ14の回転によってテープ材送出台13からベルトループ形成位置へ繰り出されて各受け板15,15によって下方から支持される。そして、テープ材12が各受け板15,15上に送給されるとテープ材寄せ保持駆動手段19,19が駆動して、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18を降下させ、テープ材12の一側端(図12右側端)を案内棒17,17にて当たり片16,16に当接させて寄せた後、圧縮コイルばね18,18で押さえて保持する。これにより、テープ材12が所定位置に位置決めされる。ついで、図14に示すように、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動し移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22がベルトループ形成位置に位置するテープ材12に向かって前進して各受け板15,15から外れたテープ材12の両端部近傍へ折曲シャフト22,22の二股状のフォークと称される先端部を挿入する。つまり、折曲シャフト22の2つのピン22a,22aの間にテープ材12が位置する。
【0011】
ついで、図15に示すように、切断用駆動手段(図示せず)が駆動して可動刃21が降下し固定刃29と協働してテープ材12の基端部側を切断して所定長さのベルトループ20を形成すると、折曲用駆動手段23,23が駆動して各折曲シャフト22,22が図15に矢印Aにて示すように各々外方向にほぼ270度回転し、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにしてほぼ180度折り曲げる。
【0012】
ついで、テープ材寄せ保持駆動手段19,19が駆動して、図16に示すように、案内棒17,17および圧縮コイルばね18,18を上昇させて、受け板15,15と圧縮コイルばね18,18との間に挟持されて保持状態とされているベルトループ20の保持状態を開放する。
【0013】
ついで、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して、図13に示すように、移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を縫製位置の手前、詳しくはベルトループ縫付けミシン2の針板6の側縁部の上方などに向かって前進させて、両端部を折り曲げたベルトループ20が縫製位置の手前で待機する。
【0014】
ついで、作業者が縫製物Sを針板6上の所定位置に位置決めしてからループ供給スイッチ27(図13)を操作すると、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を縫製位置に向かって前進させて、両端部を折り曲げたベルトループ20を縫製位置、詳しくは布押え7,7の下方に供給する。
【0015】
ついで、布押え7,7が降下してベルトループ20の両折曲部分を押さえると、折曲シャフト移動駆動手段26が駆動して移動ブラケット24とともに折曲シャフト22,22を後退させて、ベルトループ20の両折曲部分から二股状の折曲シャフト22,22の先端部を引き抜いた後、所定の縫製パターンで、例えばベルトループ20の長手方向の両側の部分を縫うことでベルトループ20が縫製物Sの所定位置に縫い付けられるようになっている。
【0016】
また、折曲シャフト22,22が後退すると、折曲用駆動手段23,23が駆動して各折曲シャフト22,22を逆回転させて、折曲シャフト22,22を初期状態に復帰させ、その後、前記と同様に動作してつぎの縫製に用いるベルトループ20を形成して縫製位置の手前で待機させるようになっている。
【0017】
なお、テープ材送給手段8としては、繰出しローラ14のかわりに、テープ材12の先端部を挟持して引き出すテープ材引出し手段(図示せず)を設けたものも提案されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在では、縫製品質に優れた高品質の縫製製品が求められており、ベルトループ縫付けミシンによる縫製物Sの腰部へ縫い付けるベルトループ20の縫製品質を向上させたり、縫製製品の外観品質やベルトの挿通性などを向上させるうえで、受け板15,15上でベルトループ20の中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成し、この形状を保持した状態で縫製物Sにベルトループ20を縫い付けることのできるフルネス形成手段を有するベルトループ供給装置が求められている。
【0019】
また、このようなフルネス形成手段を有するベルトループ供給装置においては、ベルトループ20にフルネスを形成する場合、フルネス量の変更に応じてフルネス用受け板の上昇する量を、労力と時間をかけて調整する必要があるという問題点が容易に考えられる。
【0020】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、フルネスを容易に形成することのできるベルトループ供給装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、テープ材送給手段は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すためテープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とを有し、フルネス形成手段は、ベルトループの長手方向中央部分を下方から支持するフルネス用受け板と、このフルネス用受け板を上下移動可能かつテープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力で上昇移動可能なフルネス形成用駆動手段とを有している点にある。
【0022】
そして、このような構成を採用したことにより、ベルトループにフルネスを形成する際に、テープ材送給手段のテープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段は、ベルトループ形成位置に送給したベルトループとなるテープ材の両端を固定することができ、この状態でベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分を、テープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力で上昇移動可能なフルネス形成用駆動手段をもって駆動するフルネス用受け板により持ち上げると、フルネス量の変更に応じてフルネス用受け板の上昇する量を調整せずにテープ材送給手段によるテープ材の送給量を制御するだけで、ベルトループ形成位置に送給したベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分に所定のフルネス量のフルネスを容易に形成することができる。
【0023】
また、請求項2に記載の本発明のベルトループ供給装置の特徴は、請求項1において、フルネス形成用駆動手段を、テープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力のスプリングを内蔵した単動シリンダにより構成し、ベルトループにフルネスを形成する際に、フルネス用受け板をフルネス形成用駆動手段のスプリングの付勢力をもって駆動するようにした点にある。
【0024】
そして、このような構成を採用したことにより、ベルトループにフルネスを形成する際に、ベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分を持ち上げる力をスプリングによって容易に得ることができ、その結果、構成を簡単にすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一乃至相当する構成については図面中に同一の符号を付す。
【0026】
図1から図5は本発明に係るベルトループ供給装置の実施形態の要部を示すものであり、図1は正面図、図2は図1の要部の拡大図、図3は図1の要部の拡大右側面図、図4は図1の受け板の要部を上方から見て示す拡大平面図、図5は制御手段の要部のブロック図である。
【0027】
図1から図3に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置31は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材12を図示しないミシン本体の縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給するテープ材送給手段32を有している。このテープ材送給手段32は、図1に示すように、適宜な間隔を隔てて相互に対向するようにして配設されたテープ材繰出し手段33とテープ材引出し手段34とを有しており、ベルトループ20となるテープ材12(図4)を繰り出しながら引き出すことができるようにされている。
【0028】
前記テープ材繰出し手段34は、テープ材12を図示しないミシン本体の右側方でミシン本体の長手方向に沿うようにして図1において右方から左方に向かう送給方向たる送出方向に繰り出すためのものであり、テープ材12の送出方向の上流側に位置する図1右方の基端部側BSに配設されている。このテープ材繰出し手段33は、ステッピングモータなどからなるテープ材繰出しモータ64(図5)によって回転駆動される繰出しローラ14を有しており、この繰出しローラ14は、テープ材送出台13の上面に載置されるテープ材12の上面に当接可能にして配設されている。そして、テープ材繰出しモータ64は、後述する制御手段68(図5)に電気的に接続されており、制御手段68から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0029】
また、繰出しローラ14のテープ材12の送出方向の下流側に位置する先端部近傍には、テープ材12をベルトループ形成位置に向かって送出した後に、テープ材12の送出方向の上流側に位置する基端部側BSを前記テープ材送出台13の先端部の近傍の所定位置で切断して所定長さのベルトループ20を形成するためのテープ材切断手段39が配設されている。このテープ材切断手段39は、常にはテープ材12の走行経路の上方に位置し、往復動エアシリンダなどからなる切断用駆動手段35により上下方向に移動可能とされた可動刃21と、この可動刃21とほぼ対向するようにしてテープ材12の走行経路の下方にテープ材12の走行経路に臨むようにして配設された固定刃29とを有している。そして、切断用駆動手段35は、後述する制御手段68(図5)に接続された切断用駆動手段作動電磁弁65によって駆動可能とされており、切断用駆動手段作動電磁弁65に対して送出される制御手段68からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0030】
前記テープ材引出し手段34は、テープ材12を図1右方から左方に向かう送給方向たる送出方向に引き出すためのものであり、前記テープ材繰出し手段33よりテープ材12の送出方向の最も下流側に位置する図1左方の先端部側FSに配設されている。このテープ材引出し手段34は、テープ材12の先端部を挟持する1対のつかみアーム36を有しており、これらのつかみアーム36のうちの図1下方に示す一方は固定アーム36aとされ、図1上方に示す他方はくちばしなどと称される可動アーム36bとされている。そして、固定アーム36aと可動アーム36bとは、往復動エアシリンダなどからなる開閉駆動手段37を駆動することによって、可動アーム36bの先端部が固定アーム36aの先端部に対して接離するようにされており、可動アーム36bの先端部と固定アーム36aの先端部とをテープ材12を介して当接させることにより、テープ材12をその厚さ方向の両側から挟持できるようにされている。また、つかみアーム36は、つかみアーム36をテープ材12の先端部に向かってほぼ水平に進退させるための駆動ロッド38(図1に一部のみ図示)の先端部に取着されている。この駆動ロッド38は、テープ材引出しモータ66(図5)を駆動させることにより往復移動し、その結果、1対のつかみアーム36がテープ材12の先端縁に向かって進退するようになっている。そして、テープ材引出しモータ66は、後述する制御手段68(図5)に電気的に接続されており、制御手段68から送出される制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0031】
また、前記開閉駆動手段37は、後述する制御手段68(図5)に接続された開閉駆動手段作動電磁弁67によって駆動可能とされており、開閉駆動手段作動電磁弁67に対して送出される制御手段68からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0032】
図1から図3に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置31は、ベルトループ形成位置に送給されたベルトループ形成用の長尺状のテープ材12を下方から支持するとともに、テープ材12を図1右方に示す基端部側で切断することにより所定長さに形成されたベルトループ20の長手方向の両端部近傍を下方から支持するテープ材支持手段としての1対の受け板42を有している。これらの受け板42のうち図1右方に示す基端部側BSに位置する一方は、ベルトループ20の基端部近傍を下方から支持する前受け板42Fとされ、図1左方に示す先端部側FSに位置する他方は、ベルトループ20の先端部近傍を下方から支持する後受け板42Bとされている。
【0033】
前記前受け板42Fは、側面ほぼ逆向きコ字形状(図3)に形成されており、下方に示す下水平部43Fの上面がベルトループ20の基端部近傍を下方から支持するほぼ平坦に形成された受面44Fとされている。この受面44Fの上方には、ベルトループ20の基端部近傍を受面44F上に所定の当接力で保持するための圧縮コイルばね45Fの下端が対向するようにして配設されており、この圧縮コイルばね45Fの上端は、ほぼ横長四角体状に形成された取付部材46Fの下端面に取着されている。そして、取付部材46Fの上端面には、圧縮コイルばね45Fの下端を受面44Fに対して接離動作させる往復動シリンダ47Fの出力軸47Faの先端が接続されており、この往復動シリンダ47Fは、前受け板42Fの上方に位置する上水平部48Fに取着されている。この上水平部48Fは、取付部50Fを介して下水平部43Fと接続されている。
【0034】
前記取付部材46Fには、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際に、ループ供給手段11(図1)の折曲シャフト22のフォークと称される二股状とされた先端部を形成するピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の両端部がベルトループ20の長手方向中央側に折り重なるように、ベルトループ20の両端部の移動位置を規制する折曲ガイド49のうちのループ供給手段11のうちの図1右側に示す基端部側BSに位置する折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の基端部側BSの端部の移動位置を規制する前折曲ガイド49Fが取着されている。
【0035】
本実施形態における前折曲ガイド49Fは、先端が下方に向かって延在する1対のガイドピン51,52を有しており、図3左方(図4下方)に示す一方のガイドピン51の基端部は、取付部材46Fの図3左方(図4下方)に示す正面側面に、ベルトループ20の長手方向に対してほぼ直交する幅方向に位置調整可能にして取着されている。また、図3右方(図4上方)に示す他方のガイドピン52の基端部は、取付部材46Fの図4右上角部に形成された凹部の右側面に取着されている。さらに、両ガイドピン51,52は、前受け板42Fの下水平部43Fの右側面の直近を上方から下方に向けて下水平部43Fの板厚方向にほぼ沿って通過する本体部51a,52a(図3)をそれぞれ有しており、一方のガイドピン51の本体部51aと他方のガイドピン52の本体部52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12あるいはベルトループ20の長手方向に対して直交する幅方向の大きさ、詳しくは、テープ材12あるいはベルトループ20の幅寸法WB(図4)の大小に応じた間隔WG(図3)で、相互にほぼ平行に延在するように配置されている。
【0036】
すなわち、本実施形態における前折曲ガイド49Fの本体部51a,52aの間隔WGは、ベルトループ20の幅寸法WBとほぼ同一に形成されており、ベルトループ20の基端部側BSの幅方向の両側端の位置を規制することができるようになっている。
【0037】
また、前折曲ガイド49Fの各ガイドピン51,52の下方に示す先端部の間隔は、図3に示すように、各ガイドピン51,52の各本体部51a,52aの間にベルトループ20が入りやすい案内となるように、各本体部51a,52aの間隔WGより大きく形成されている。つまり、各ガイドピン51,52の下方に示す先端は、ベルトループ20の幅寸法WBより大きく形成されている。
【0038】
さらに、前折曲ガイド49Fの各ガイドピン51,52の各本体部51a,52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12でもあるベルトループ20の図1右方に示す基端部側BSの幅方向の両側端の位置決めができるとともに、ベルトループ20の基端部側BSの端部が図1右側に示す折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで折り曲げられて移動した時、ベルトループ20の基端部側BSの端部部分の両側端を間に位置させることができるように、ベルトループ20を折り曲げる際の基端部側BSに位置する折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aの中央部側の直近に配設されている。
【0039】
さらにまた、本実施形態における前折曲ガイド49Fの各ガイドピン51,52の本体部51a,52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の図1右方に示す基端部側BSの長手方向に対して直交する幅方向の位置決めを行うことができるようになっている。
【0040】
また、本実施形態の前受け板42の下水平部43Fには、図4に破線にて示すように、ベルトループ20の基端部側BSに位置する側面の前折曲ガイド49Fの各ガイドピン51,52の本体部51a,52aの間にベルトループ20の基端部側に向かって突出する突出部43Faが形成されている。
【0041】
前記後受け板42Bは、前受け板42Fと同様に、側面ほぼ逆向きコ字形状(図3)に形成されており、下方に示す下水平部43Bの上面がベルトループ20の先端部側近傍を下方から支持するほぼ平坦に形成された受面44Bとされている。この受面44Bの上方には、ベルトループ20の先端部近傍を受面44B上に所定の当接力で保持するための圧縮コイルばね45Bの下端が対向するようにして配設されており、この圧縮コイルばね45Bの上端は、ほぼ横長四角体状に形成された取付部材46Bの下端面に取着されている。そして、取付部材46Bの上端面には、圧縮コイルばね45Bの下端を受面44Bに対して接離動作させる往復動シリンダ47Bの出力軸47Baの先端が接続されており、この往復動シリンダ47Bは、後受け板42Bの上方に位置する上水平部48Bに取着されている。この上水平部48Bは、取付部50Bを介して下水平部43Bと接続されている。さらに、取付部材46Bには、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際に、ループ供給手段11(図1)の折曲シャフト22のフォークと称される二股状とされた先端部を形成するピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の両端部がベルトループ20の長手方向中央側に折り重なるように、ベルトループ20の両端部の移動位置を規制する折曲ガイド49のうちのループ供給手段11のうちの図1左側に示す先端部側に位置する折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の先端部側の端部の移動位置を規制する後折曲ガイド49Bが取着されている。
【0042】
本実施形態における後折曲ガイド49Bは、前折曲ガイド49Fと対称に形成されており、ガイドピン51の基端部は、取付部材46Bの図4下方に示す正面側面に、ベルトループ20の長手方向に対してほぼ直交する幅方向に位置調整可能にして取着されている。また、他方のガイドピン52の基端部は、取付部材46Bの図4左上角部に形成された凹部の左側面に取着されている。さらに、両ガイドピン51,52は、後受け板42Bの下水平部43Bの左側面の直近を上方から下方に向けて下水平部43Bの板厚方向にほぼ沿って通過する本体部51a,52aをそれぞれ有しており、一方のガイドピン51の本体部51aと他方のガイドピン52の本体部52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12あるいはベルトループ20の長手方向に対して直交する幅方向の大きさ、詳しくは、テープ材12あるいはベルトループ20の幅寸法WBの大小に応じた間隔WGで、相互にほぼ平行に延在するように配置されている。
【0043】
すなわち、本実施形態における後折曲ガイド49Bの本体部51a,52aの間隔WGは、前記前折曲ガイド49Fと同様に、ベルトループ20の幅寸法WBとほぼ同一、もしくは若干大きくされており、ベルトループ20の先端部側の幅方向の両端部たる両側端の位置を規制することができるようになっている。
【0044】
また、後折曲ガイド49Bの各ガイドピン51,52の下方に示す先端部は、前折曲ガイド49Fと同様に、各ガイドピン51,52の本体部51a,52aの間にベルトループ20が入りやすい案内となるように、各本体部51a,52aの間隔WGより大きく形成されている。つまり、各ガイドピン51,52の下方に示す先端は、ベルトループ20の幅寸法WBより大きく形成されている。
【0045】
さらに、後折曲ガイド49Bの各ガイドピン51,52の本体部51a,52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12でもあるベルトループ20の図1左方に示す先端部側の幅方向の両側端の位置決めができるとともに、ベルトループ20の先端部側の端部が図1左側に示す折曲シャフト22の先端部のピン22a,22aで折り曲げられて移動した時、ベルトループ20の先端部側の端部部分の両側端を間に位置させることができるように、ベルトループ20を折り曲げる際の先端部側に位置する折曲シャフト22の先端部のピン22aの中央部側の直近に配設されている。
【0046】
さらにまた、本実施形態における後折曲ガイド49Bの各ガイドピン51,52の本体部51a,52aは、ベルトループ形成位置に送給されたテープ材12の図1左方に示す先端側の長手方向に対して直交する幅方向の位置決めを行うことができるようになっている。
【0047】
また、本実施形態の後受け板42Bの下水平部43Bには、図4に破線にて示すように、ベルトループ20の先端部側に位置する側面の後折曲ガイド49Bの各ガイドピン51,52の本体部51a,52aの間にベルトループ20の先端部側に向かって突出する突出部43Baが形成されている。
【0048】
前記両受け板42は、後受け板42Bの取付部50Bの裏面に、前受け板42Fの取付部50Fの表面を重ねた状態で上下に間隔をおいて配置される2つの取付ねじ55,55を後受け板42Bの表面側から移動基板60の表面に螺入することにより取着されている。また、前受け板42Fと後受け板42Bとは、2つの取付ねじ55,55を緩めることにより、ベルトループ20の長さに対応して相互間の間隔が調節可能になされている。さらにまた、移動基板60は、移動基板駆動シリンダ61によって固定板62に対して上下移動可能に取着されており、移動基板駆動シリンダ61を駆動することにより、移動基板60とともに、両受け板42を上下移動することができるようになされている。なお、固定板62は、図示しない固定フレームに固着されてベルトループ供給装置31の所定位置に配設されるようにされている。
【0049】
なお、本実施形態の各折曲ガイド49F,49Bは、テープ材12の位置決めとベルトループ20の両端部の折曲時の端部の位置決めとの両者を兼用する構成としたが、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際のベルトループ20の両端部の移動位置を規制する位置決めのみを行う構成、例えば、前述した従来のベルトループ供給装置1のテープ材寄せ保持手段9に、各案内棒17に加えて各ガイドピン51,52を付設する構成であってもよい。つまり、各折曲ガイド49としては、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際に、折り曲げられるベルトループ20の両端部がベルトループ20の長手方向中央側に折り重なるように、ベルトループ20の両端部の移動位置を規制することができる構成であればよい。
【0050】
さらに、本実施形態の各受け板42は、上下移動可能な構成としたが、従来の受け板15と同様に、固定配置する構成であってもよい。
【0051】
また、本実施形態におけるループ供給手段11の構成は、従来と同様なのでその詳しい説明は省略する。
【0052】
本実施形態の移動基板60の裏面には、フルネス形成手段としてのフルネス形成ユニット90が取着されている。このフルネス形成ユニット90は、ベルトループ20の長手方向ほぼ中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだ形状を形成するためのものであり、フルネス用受け板91を有している。そして、フルネス用受け板91は、ベルトループ20の長手方向の両端部近傍を下方から支持するテープ材支持手段としての両受け板42F,42Bの各受面44F,44Bの間に配設されており、ベルトループ形成位置においてテープ材12あるいはベルトループ20を下方から支持するようにされている。このフルネス用受け板91は、図2および図3に示すように、縦長平板状の基部92を有しており、この基部92の下端縁には、図3左方(図示しないミシン本体側)に向かって基部92の板厚方向に折曲形成された水平板部93が形成されている。そして、水平板部93の上面が、ベルトループ形成位置に送給されたベルトループ20となるテープ材12のほぼ中央部を下方から支持するほぼ平坦に形成されたフルネス用受面94とされている。なお、フルネス用受面94の形状としては、図1正面から見て上に凸の半円形状などでもよい。
【0053】
前記フルネス用受け板91の基部92には、図2に示すように、板厚方向に貫通する縦長のガイド溝孔95が形成されており、このガイド溝孔95に挿通される2つの取付ねじ96,96を取付ブラケット97に螺入することにより、取付ブラケット97に対して上下方向に移動可能に取着されている。
【0054】
また、取付ブラケット97は、移動基板60の裏面に、2つのブラケット取付ねじ100,100を移動基板60の表面側から移動基板60に設けた長穴60a,60aを介して取付ブラケット97に螺入することにより取着されている。つまり、取付ブラケット97と移動基板60とは、2つのブラケット取付ねじ100,100を緩め、ブラケット取付ねじ100,100を移動基板60に設けた長穴60a,60aに沿って移動し、再びブラケット取付ねじ100,100を締め付けることにより、ベルトループ20の長さに対応してフルネス用受け板91のベルトループ20の長さ方向の位置が調節可能になされている。
【0055】
前記取付ブラケット97の上部には、図3に詳示するように、フルネス用受け板91を単独で上下移動可能なフルネス形成用駆動手段としての所望の弾性力を有するスプリング99を内蔵した単動シリンダ98、詳しくは内部にスプリング99を具備する引き込み式の単動シリンダ98が、その出力軸98aを下方に向けて取着されており、単動シリンダ98の出力軸98aは、前記フルネス用受け板91の上部裏面に接続されている。そして、スプリング99の弾性力は、つかみアーム36によるテープ材12の挟持力、および、繰出しローラ14とテープ材送出台13とによるテープ材12の挟持力よりも小さくされている。すなわち、スプリング99の付勢力は、テープ材繰出し手段33およびテープ材引出し手段34のテープ材12を把持する力よりも小なる力とされている。この単動シリンダ98は、後述する制御手段68(図5)に接続された単動シリンダ作動電磁弁110によって駆動可能とされており、単動シリンダ作動電磁弁110に対して送出される制御手段68からの制御指令に基づいて所定のタイミングで駆動されるようになっている。
【0056】
なお、フルネス形成ユニット90を単独で図示しない固定フレームに固着する構成としてもよい。
【0057】
図5に示すように、本実施形態の制御手段68は、少なくともCPU69と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ70とを有している。この制御手段68には、移動基板駆動シリンダ61を駆動する移動基板駆動シリンダ作動電磁弁63、テープ材繰出しモータ64、切断用駆動手段作動電磁弁65、テープ材引出しモータ66、開閉駆動手段作動電磁弁67、単動シリンダ作動電磁弁110、テープ材引出しモータ66によって進退するつかみアーム36がテープ材12を引き出すためにテープ材12の先端部に向かって前進した前進位置を検出する前進位置センサ119、ループ供給手段11の折曲シャフト22を回転駆動する折曲用駆動手段(図示せず)、折曲シャフト22を移動駆動する折曲シャフト移動駆動手段(図示せず)などの各種の図示しない駆動手段や、操作パネル120や、厚みセンサ、位置検出センサ、テープ材検出センサなどの各種のセンサ(図示せず)や、作業者によって操作される各種のスイッチ(図示せず)などが接続されている。そして、操作パネル120には、ベルトループ20の長さ、フルネス量などの各種の設定値を入力するタッチキーなどの入力部(図示せず)や、フルネスの有無などの各種の設定を行う設定スイッチ(図示せず)や、電源スイッチ(図示せず)、始動スイッチ(図示せず)、エラー表示や動作状態を表示可能な表示部(図示せず)などの多種多様のものが設けられている。
【0058】
前記メモリ70には、各部の動作および動作順序を制御するプログラムや、電源投入時のイニシャライズ動作を行うプログラムなどの各種のプログラムや、縫製データなどの各種のデータなどが格納されている。
【0059】
そして、本実施形態のメモリ70は、少なくとも、操作パネル120から入力されたフルネスを形成する際のフルネス量に応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量、つかみアーム36の開閉タイミング、単動シリンダ98の駆動タイミング、テープ材切断手段39によるテープ材12の切断タイミングなどのベルトループ20にフルネスを形成する際の各部の動作および動作順序を制御するプログラムが格納されたフルネス制御部71を有している。
【0060】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0061】
本実施形態のベルトループ供給装置31によるベルトループ20の供給動作は、操作パネル120などに設けられた電源スイッチ(共に図示せず)をONにすることにより開始する。そして、ベルトループ供給装置31に電源を投入すると、制御手段68のメモリ70に格納された所定のプログラムに基づいて空運転などと称されるイニシャライズ動作を行う。
【0062】
前記ベルトループ供給装置31のイニシャライズ動作を完了すると、テープ材引出し手段36の1対のつかみアーム36を開閉動作させる開閉駆動手段37は、その出力軸を後退端に保持し、可動アーム36bの先端部を固定アーム36aから離間した開状態とする。また、テープ材切断手段39の切断用駆動手段35は、可動刃21を上方に保持する。さらに、図1から図3に示すように、各往復動シリンダ47F,47Bの各出力軸47Fa,47Baが後退端に位置しており、各折曲ガイド49F,49Bおよび各圧縮コイルばね45F,45Bは各受け板42F,42Bの上方に位置している。また、フルネス形成ユニット90の単動シリンダ98は、スプリング99の付勢力に抗して出力軸98aが前進端に位置しており、フルネス用受け板91のフルネス用受面94は、図1に示すように、各受け板42F,42Bの受面44F,44Bとほぼ同一あるいは若干低い高さ位置を保持している。さらにまた、移動基板駆動シリンダ61の出力軸が前進端に位置して移動基板60を下降しており、つかみアーム36の移動経路に対して各受け板42F,42Bおよびフルネス用受け板91が干渉しない位置を保持している。
【0063】
ついで、操作パネル120からベルトループ20の長さ、フルネスの有無、フルネス量などを作業者が設定入力する。すると、ベルトループ20の長さベルトループ20の長さ、フルネスの有無、フルネス量などが制御手段68のメモリ70に記憶されるとともに、ベルトループ20の長さに応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量とを所定のプログラムに基づいて算出してメモリ70に記憶するとともに、フルネスを形成する際のフルネス量に応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量とをメモリ70のフルネス制御部71に格納されたプログラムに基づいて算出して記憶する。
【0064】
ついで、操作パネル120などに設けられた始動スイッチ(図示せず)をONにしてベルトループ20の供給動作を開始する。
【0065】
ここで、ベルトループ20の供給動作についてフルネスの有無に分けて説明する。
【0066】
まず、ベルトループ20にフルネスを形成しない場合のベルトループ20の供給動作について図6に示すフローチャートにより説明する。
【0067】
図6に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置31によるベルトループ20にフルネスを形成しない場合の供給動作は、ステップST01において、テープ材引出しモータ66を駆動してつかみアーム36をテープ材12の先端縁に向かって前進させることにより開始する。そして、つぎのステップST02において、前進位置センサ119がつかみアーム36を検出したか否か(つかみアーム36がテープ材12の先端部を挟持可能な前進位置に到達したか否か)を判断し、NO(前進位置センサ119がつかみアーム36を検出ない)場合、ステップST02の判断がYESになるまでつかみアーム36の前進を継続する。
【0068】
前記ステップST02の判断がYES(前進位置センサ119がつかみアーム36を検出し、つかみアーム36がテープ材12の先端部を挟持可能な前進位置に到達した)の場合、つぎのステップST03へ進行して、テープ材引出しモータ66の駆動を停止してつかみアーム36の前進移動を停止し、その後、開閉駆動手段作動電磁弁67を動作してテープ材引出し手段36の1対のつかみアーム36を開閉動作させる開閉駆動手段37を駆動し、可動アーム36bの先端部を固定アーム36aに向かって当接した閉状態としてテープ材12の先端部をつかみアーム36で挟持し、つぎのステップST04に進行する。
【0069】
ついで、ステップST04において、メモリ70に記憶したベルトループ20の長さに応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量とに基づいてテープ材繰出しモータ64およびテープ材引出しモータ66を駆動して、ベルトループ20の長さに応じた繰出しローラ14の回転およびつかみアーム36の移動(後退移動)を実行し、つかみアーム36によるテープ材12の引き出しと、繰出しローラ14によるテープ材12の繰出しとにより、テープ材12をベルトループ形成位置へ送給する。そして、テープ材12のベルトループ形成位置への送給が終了すると、つぎのステップST05に進行する。
【0070】
ついで、ステップST05において、移動基板駆動シリンダ作動電磁弁63を動作して移動基板60を上下移動する移動基板駆動シリンダ61を駆動し、つかみアーム36の移動経路の下方に退避していたテープ材支持手段としての各受け板42F,42Bおよびフルネス用受け板91をもとの初期位置へ復帰するように上昇し、ベルトループ形成位置に送給したテープ材12を下方から支持すると、つぎのステップST06に進行する。
【0071】
ついで、ステップST06において、各往復動シリンダ47F,47Bを駆動してそれぞれの出力軸47Fa,47Baを前進(下降)して各取付部材46F,46Bを降下する。この各取付部材46F,46Bの降下に伴って、各ガイドピン折曲ガイド49F,49Bおよび各圧縮コイルばね45F,45Bが降下し、テープ材12を各折曲ガイド49の各ガイドピン51,52の本体部51a,52a(図3)の間に寄せてテープ材12を所定位置に位置決めした後、テープ材12の両端部近傍を各圧縮コイルばね45F,45Bで押さえて各受面44F,44B上の所定位置に保持する。
【0072】
また、テープ材12を各受け板42F,42Bの受面44F,44Bと各圧縮コイルばね45F,45Bの先端との間に保持すると、ループ供給手段11の折曲シャフト移動駆動手段26を駆動し、各折曲シャフト22,22がベルトループ形成位置に位置するテープ材12に向かって前進して各受け板42のそれぞれの受面44F,44Bから外れたテープ材12の両端部近傍へ折曲シャフト22,22の二股状のフォークと称される先端部の2つのピン22a,22aをそれぞれ挿入する。つまり、折曲シャフト22の2つのピン22a,22aの間にテープ材12の厚さ方向を位置させる。そして、折曲シャフト22が前進すると、つぎのステップST07に進行する。
【0073】
ついで、ステップST07において、切断用駆動手段作動電磁弁65を動作して切断用駆動手段35を駆動し、テープ材12の上方に位置に保持された可動刃21を固定刃29に向かって下降し、テープ材12の基端部側BSを切断して所定長さのベルトループ20を形成するとともに、開閉駆動手段作動電磁弁67を動作してテープ材引出し手段36の1対のつかみアーム36を開閉動作させる開閉駆動手段37を駆動し、つかみアーム36の可動アーム36bの先端部を固定アーム36bの先端部から離間させてつかみアーム36を開状態としてテープ材12の先端部をつかみアーム36から開放する。そして、テープ材12の先端部をつかみアーム36から開放するとつぎのステップST08に進行する。
【0074】
ついで、ステップST08において、折曲用駆動手段23を駆動し、各ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにループ供給手段11の各折曲シャフト22,22を回転することにより、各折曲シャフト22,22が各々外方向にほぼ270度回転し、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにしてほぼ180度折り曲げるとベルトループ20の両端部の折曲動作が終了する。この時、ベルトループ20の両端部は、各折曲シャフト22,22の回転の途中で、各ガイドピン51,52の間に案内された後、ベルトループ20の両端部の幅方向に位置する両側端の位置が各ガイドピン51,52の本体部51a,52aによって規制された状態で折り曲げられる。すなわち、各折曲シャフト22,22の先端部の各ピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の両端部分は、折り曲げられるベルトループ20の両端部がベルトループ20の長手方向中央側に完全に折り重なるように移動位置が規制される。そして、ベルトループ20の両端部の折曲動作が終了すると、つぎのステップST09へ進行する。
【0075】
つぎに、ステップST09において、各往復動シリンダ47F,47Bを駆動してそれぞれの出力軸47Fa,47Baを後退(上昇)して各圧縮コイルばね45F,45Bを上昇し、各受け板42F,42Bの受面44F,44Bと各圧縮コイルばね45F,45Bの先端との間に挟持しているベルトループ20を開放する。
【0076】
以後の動作については、従来と同様なのでその詳しい説明は省略する。
【0077】
なお、本実施形態においては、ベルトループ20をループ供給手段11で縫製位置の手前に待機させた状態で、移動基板駆動シリンダ作動電磁弁63を動作して移動基板60を上下移動する移動基板駆動シリンダ61を駆動し、テープ材支持手段としての各受け板42F,42Bおよびフルネス用受け板91をつかみアーム36の移動経路の下方に退避するように下降するとともに、テープ材送給手段32を駆動してテープ材12をベルトループ形成へ送給するオーバーラップ動作を行うことができる。
【0078】
つぎに、ベルトループ20にフルネスを形成する場合のベルトループ20の供給動作について図7に示すフローチャートにより説明する。
【0079】
図7に示すように、本実施形態のベルトループ供給装置31によるベルトループ20にフルネスを形成する場合の供給動作は、ステップST10において、前記ステップST01と同様に、テープ材引出しモータ66を駆動してつかみアーム36をテープ材12の先端縁に向かって前進させることにより開始する。そして、つぎのステップST11において前記ステップST02と同様に、前進位置センサ119がつかみアーム36を検出したか否か(つかみアーム36がテープ材12の先端部を挟持可能な前進位置に到達したか否か)を判断し、NO(前進位置センサ119がつかみアーム36を検出ない)場合、ステップST11の判断がYESになるまでつかみアーム36の前進を継続する。
【0080】
前記ステップST11の判断がYES(前進位置センサ119がつかみアーム36を検出し、つかみアーム36がテープ材12の先端部を挟持可能な前進位置に到達した)の場合、つぎのステップST12へ進行して前記ステップST03と同様に、テープ材引出しモータ66の駆動を停止してつかみアーム36の前進移動を停止し、その後、開閉駆動手段作動電磁弁67を動作してテープ材引出し手段36の1対のつかみアーム36を開閉動作させる開閉駆動手段37を駆動し、可動アーム36bの先端部を固定アーム36aに向かって当接した閉状態としてテープ材12の先端部をつかみアーム36で挟持し、つぎのステップST13に進行する。
【0081】
ついで、ステップST13において、メモリ70に記憶したベルトループ20の長さに応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量、および、フルネスを形成する際のフルネス量に応じたテープ材12の送給量を得るための繰出しローラ14の回転量とつかみアーム36の移動量とに基づいてテープ材繰出しモータ64およびテープ材引出しモータ66を駆動して、フルネスを形成する際のベルトループ20の長さに応じた繰出しローラ14の回転およびつかみアーム36の移動(後退移動)を実行し、ベルトループ20の長さにフルネスを形成するのに必要な量を加えた長さのテープ材12のつかみアーム36によるテープ材12の引き出しと、繰出しローラ14によるテープ材12の繰出しとにより、テープ材12をベルトループ形成位置へ送給する。そして、テープ材12のベルトループ形成位置への送給が終了すると、つぎのステップST14に進行する。
【0082】
ついで、ステップST14において、移動基板駆動シリンダ作動電磁弁63を動作して移動基板60を上下移動する移動基板駆動シリンダ61を駆動し、つかみアーム36の移動経路の下方に退避していたテープ材支持手段としての各受け板42F,42Bおよびフルネス用受け板91を、図8に示すように、もとの初期位置へ復帰するように上昇し、つぎのステップST15に進行する。
【0083】
ついで、ステップST15において、単動シリンダ作動電磁弁110を動作して単動シリンダ98を駆動、詳しくは、空気圧の供給を停止する。すると、スプリング99の付勢力により出力軸98aが後退し、フルネス用受け板91が上昇することで、図9に示すように、ベルトループ形成位置へ送給されたテープ材12の長手方向中央部分をフルネス用受面94で持ち上げる。
【0084】
この時、単動シリンダのスプリング99によるテープ材12を持ち上げようとする力は、テープ材繰出し手段お33よびテープ材引出し手段34のテープ材12を把持する力よりも小さいから、ベルトループ20となるテープ材12の両端がテープ材繰出し手段33とテープ材引出し手段34とで固定された状態でベルトループ20となるテープ材12の中央部分が上方に持ち上げることができるとともに、ベルトループ20となるテープ材12にスプリング99の付勢力による張力が付与されるので、ベルトループ20となるテープ材12の曲がりを容易に修正(矯正)できる。つまり、ベルトループ形成位置へ送給されたベルトテープ20となるテープ材12の長手方向に対して直交する側端を確実に直線上に位置させることができる。
【0085】
そして、フルネス用受け板91が上昇してベルトループ形成位置へ送給されたテープ材12の長手方向中央部分をフルネス用受面94で持ち上げると、つぎのステップST16に進行する。
【0086】
ついで、ステップST16において、各往復動シリンダ47F,47Bを駆動してそれぞれの出力軸47Fa,47Baを前進(下降)して各取付部材46F,46Bを降下する。この各取付部材46F,46Bの降下に伴って、各ガイドピン折曲ガイド49F,49Bおよび各圧縮コイルばね45F,45Bが降下し、図10に示すように、テープ材12を各折曲ガイド49の各ガイドピン51,52の本体部51a,52a(図3)の間に寄せてテープ材12を所定位置に位置決めした後、テープ材12の両端部近傍を各圧縮コイルばね45F,45Bで押さえて各受面44F,44B上の所定位置に保持する。
【0087】
この時、各折曲ガイド49F,49Bは、降下の途中でテープ材12の持ち上げられた部分を本体部51a,52a(図3)の間に挟んで位置決めを確実に行う。
【0088】
また、テープ材12の両端部近傍を各圧縮コイルばね45F,45Bで押さえて各受面44F,44B上の所定位置に保持すると、スプリング99の付勢力にしたがってフルネス用受け板91のフルネス用受面94が所定の位置へ移動して、図10に示すように、送給されたテープ材12の長手方向中央部分に所定量のフルネスの形成が終了する。
【0089】
この時、テープ材12の長手方向中央部分を持ち上げる量(フルネス量)は、つかみアーム36の位置とテープ材12の繰出量で制御できるので、フルネス量に応じたフルネス形成ユニット90の調整を行う必要がないので、操作性の向上を容易に図ることができる。
【0090】
つまり、フルネス量に応じてフルネス用受け板91をフルネス形成用駆動手段としてのエアシリンダ(往復同シリンダ)で上下移動させる場合におけるエアシリンダのストロークの制御を行うためのストッパを設けたり、ストッパの位置調整を行う必要がないので、構成を簡単にすることができるとともに、操作性の向上を容易に図ることができる。
【0091】
また、テープ材12を各受け板42F,42Bの受面44F,44Bと各圧縮コイルばね45F,45Bの先端との間に保持すると、ループ供給手段11の折曲シャフト移動駆動手段26を駆動し、各折曲シャフト22,22がベルトループ形成位置に位置するテープ材12に向かって前進して各受け板42のそれぞれの受面44F,44Bから外れたテープ材12の両端部近傍へ折曲シャフト22,22の二股状のフォークと称される先端部の2つのピン22a,22aをそれぞれ挿入する。つまり、折曲シャフト22の2つのピン22a,22aの間にテープ材12の厚さ方向を位置させる。そして、折曲シャフト22が前進すると、つぎのステップST17に進行する。
【0092】
ついで、ステップST17において前記ステップST07と同様に、切断用駆動手段作動電磁弁65を動作して切断用駆動手段35を駆動し、テープ材12の上方に位置に保持された可動刃21を固定刃29に向かって下降し、テープ材12の基端部側BSを切断して所定長さのベルトループ20を形成するとともに、開閉駆動手段作動電磁弁67を動作してテープ材引出し手段36の1対のつかみアーム36を開閉動作させる開閉駆動手段37を駆動し、つかみアーム36の可動アーム36bの先端部を固定アーム36bの先端部から離間させてつかみアーム36を開状態としてテープ材12の先端部をつかみアーム36から開放する。そして、テープ材12の先端部をつかみアーム36から開放するとつぎのステップST18に進行する。
【0093】
ついで、ステップST18において前記ステップST08と同様に、折曲用駆動手段23を駆動し、各ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにループ供給手段11の各折曲シャフト22,22を回転することにより、各折曲シャフト22,22が各々外方向にほぼ270度回転し、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に向けて下方に折り返すようにしてほぼ180度折り曲げると、図11に示すように、ベルトループ20の両端部の折曲動作が終了する。
【0094】
この時、ベルトループ20の両端部は、各折曲シャフト22,22の回転の途中で、各ガイドピン51,52の間に案内された後、ベルトループ20の両端部の幅方向に位置する両側端の位置が各ガイドピン51,52の本体部51a,52aによって規制された状態で折り曲げられる。すなわち、各折曲シャフト22,22の先端部の各ピン22a,22aで折り曲げられるベルトループ20の両端部分は、折り曲げられるベルトループ20の両端部がベルトループ20の長手方向中央側に完全に折り重なるように移動位置が規制される。
【0095】
そして、ベルトループ20の両端部の折曲動作が終了すると、つぎのステップST19へ進行する。
【0096】
つぎに、ステップST19において、単動シリンダ作動電磁弁110を動作して単動シリンダ98を駆動、詳しくは、空気圧の供給を実行する。すると、スプリング99の付勢力に抗して出力軸98aが前進し、フルネス用受け板91が初期位置に復帰する。
【0097】
そして、フルネス用受け板91が初期位置に復帰すると、つぎのステップST20へ進行する。
【0098】
ついで、ステップST20において前記ステップST09と同様に、各往復動シリンダ47F,47Bを駆動してそれぞれの出力軸47Fa,47Baを後退(上昇)して各圧縮コイルばね45F,45Bを上昇し、各受け板42F,42Bの受面44F,44Bと各圧縮コイルばね45F,45Bの先端との間に挟持しているベルトループ20を開放する。
【0099】
以後の動作については、従来と同様なのでその詳しい説明は省略する。
【0100】
なお、本実施形態においては、ベルトループ20をループ供給手段11で縫製位置の手前に待機させた状態で、移動基板駆動シリンダ作動電磁弁63を動作して移動基板60を上下移動する移動基板駆動シリンダ61を駆動し、テープ材支持手段としての各受け板42F,42Bおよびフルネス用受け板91をつかみアーム36の移動経路の下方に退避するように下降するとともに、テープ材送給手段32を駆動してテープ材12をベルトループ形成へ送給するオーバーラップ動作を行うことができる。
【0101】
このように、本実施形態のベルトループ供給装置31によれば、ベルトループ20にフルネスを形成する際に、テープ材送給手段32は、ベルトテープ形成位置に送給したベルトループ20となるテープ材12の両端を固定することができ、この状態でベルトループ20となるテープ材12の長手方向中央部分を、フルネス形成用駆動手段としての単動シリンダ98のスプリング99の付勢力をもって駆動するフルネス用受け板91により、ほぼ山形状に持ち上げて持ち上げると、ベルトループ20となるテープ材12の曲がりを修正することができるので、ベルトループ20の両端部をその長手方向中央側に折り曲げる際に、折り曲げられて移動するベルトループ20の両端部の位置をベルトループ20の長手方向中央側に折り重なるようにすることができ、その結果、ドッグイヤーの発生を確実に防止することができる。そして、ドッグイヤーの発生をより確実に防止することができることにより、ドッグイヤーの発生による縫製品質の低下をより確実に防止することができる。
【0102】
さらに、本実施形態のベルトループ供給装置31によれば、テープ材12の長手方向中央部分を持ち上げる量(フルネス量)は、テープ材12を引き出すつかみアーム36の位置と、テープ材12の繰出し量とで制御することができるので、フルネス量に応じたフルネス形成ユニット90の調整を行う必要がないので、操作性の向上を容易に図ることができる。
【0103】
また、本実施形態のベルトループ供給装置31によれば、フルネスを形成した際に、テープ材12は、常に山形状となって中央を中心として張られるから、圧縮コイルばね45F,45Bは常にテープ材12の所定の位置に当接することになり、フルネス量を安定させることができる。
【0104】
さらに、本実施形態のベルトループ供給装置31によれば、フルネスの有無にかかわらず、ベルトループ20をループ供給手段11で縫製位置の手前に待機させた状態で、テープ材送給手段32を駆動してテープ材12をベルトループ形成へ送給するオーバーラップ動作を行うことができるので、異なる動作を並行処理することができ、その結果、ベルトループ20の供給サイクル時間を短くすることができる。
【0105】
なお、本実施形態においては、フルネス形成用駆動手段として単動シリンダ98を用いたが、テープ材12を持ち上げる方向に働く力がテープ材繰出し手段33およびテープ材引出し手段34のテープ材12を把持する力よりも小さければ、エアシリンダやソレノイドなどの駆動手段を適用してもよい。ただし、本実施形態の単動シリンダ98であれば、テープ材12を持ち上げる力をスプリング99によって容易に得ることができるので、構成を簡単(簡潔)にすることができる。
【0106】
また、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の本発明のベルトループ供給装置によれば、ベルトループにフルネスを形成する際に、テープ材送給手段のテープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段は、ベルトループ形成位置に送給したベルトループとなるテープ材の両端を固定することができ、この状態でベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分を、テープ材繰出し手段およびテープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力で上昇移動可能なフルネス形成用駆動手段をもって駆動するフルネス用受け板により持ち上げると、フルネス量の変更に応じてフルネス用受け板の上昇する量を調整せずにテープ材送給手段によるテープ材の送給量を制御するだけで、ベルトループ形成位置に送給したベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分に所定のフルネス量のフルネスを容易に形成することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0108】
また、請求項2に記載の本発明のベルトループ供給装置によれば、請求項1に記載の効果に加えて、ベルトループにフルネスを形成する際に、ベルトループとなるテープ材の長手方向中央部分を持ち上げる力をスプリングによって容易に得ることができ、その結果、構成を簡単にすることができなどの極めて優れた効果を奏するる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るベルトループ供給装置の実施形態の要部の正面図
【図2】 図1の要部の拡大図
【図3】 図1の要部の拡大右側面図
【図4】 図1の受け板の要部を上方から見て示す拡大平面図
【図5】 図1のベルトループ供給装置の制御手段の要部のブロック図
【図6】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成しない場合の供給動作を説明するフローチャート
【図7】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成する場合の供給動作を説明するフローチャート
【図8】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成する場合のテープ材の送給を終了しテープ材支持手段を初期状態に復帰させた状態を示す説明図
【図9】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成する場合のテープ材の中央部をフルネス形成ユニットで持ち上げた状態を示す図8と同様の図
【図10】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成する場合のフルネス形成状態を示す図8と同様の図
【図11】 図1のベルトループ供給装置におけるベルトループにフルネスを形成する場合のベルトループの両端部の折曲動作を完了した状態を示す図8と同様の図
【図12】 従来のベルトループ縫付けミシンに用いられるベルトループ供給装置の一例の要部を示す斜視図
【図13】 図12の正面図
【図14】 図12のベルトループ供給装置によるテープ材の送給状態を説明する説明図
【図15】 図12のベルトループ供給装置によるテープ材を切断してベルトループを形成した後にベルトループの両端部を中央側に向けて折り曲げた状態を示す図14と同様の図
【図16】 図12のベルトループ供給装置によるベルトループの保持状態を解除した状態を示す図14と同様の図
【符号の説明】
11 ループ供給手段
12 テープ材
14 繰出しローラ
20 ベルトループ
22 折曲シャフト
31 ベルトループ供給装置
32 テープ材送給手段
33 テープ材繰出し手段
34 テープ材引出し手段
36 つかみアーム
39 テープ材切断手段
42 (テープ材支持手段としての)受け板
64 テープ材繰出しモータ
66 テープ材引出しモータ
68 制御手段
70 メモリ
71 フルネス制御部
90 (フルネス形成手段としての)フルネス形成ユニット
91 フルネス用受け板
98 (フルネス形成用駆動手段としての)単動シリンダ
99 スプリング
110 単動シリンダ作動電磁弁
119 前進位置センサ
120 操作パネル
S 縫製物
BS 基端部側
FS 先端部側

Claims (2)

  1. ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に送給可能なテープ材送給手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を下方から支持するテープ材支持手段と、前記ベルトループ形成位置に送給された前記テープ材を基端部側で切断して所定の長さのベルトループを形成可能なテープ材切断手段と、前記ベルトループの長手方向中央部分をほぼ山形状に持ち上げて中央部分が弛んだフルネスを形成可能なフルネス形成手段と、前記ベルトループの両端部をその長手方向中央側に折り曲げて縫製位置へ供給するループ供給手段とを有するベルトループ供給装置において、
    前記テープ材送給手段は、ベルトループ形成用の長尺状のテープ材を縫製位置の近傍に設けられたベルトループ形成位置に向かって繰り出すため繰出しローラを回転駆動可能に形成したテープ材繰出し手段と、前記テープ材をベルトループ形成位置に向かって引き出すため前記テープ材を挟持するつかみアームを進退駆動可能に形成したテープ材引出し手段とを有し、
    前記フルネス形成手段は、前記ベルトループの長手方向中央部分を下方から支持するフルネス用受け板と、このフルネス用受け板を上下移動可能かつ前記テープ材繰出し手段および前記テープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力で上昇移動可能なフルネス形成用駆動手段とを有していることを特徴とするベルトループ供給装置。
  2. 前記フルネス形成用駆動手段を、前記テープ材繰出し手段および前記テープ材引出し手段のテープ材を把持する力よりも小なる力のスプリングを内蔵した単動シリンダにより構成し、前記ベルトループにフルネスを形成する際に、前記フルネス用受け板を前記フルネス形成用駆動手段のスプリングの付勢力をもって駆動するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のベルトループ供給装置。
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