JPH0378B2 - - Google Patents

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JPH0378B2
JPH0378B2 JP11279787A JP11279787A JPH0378B2 JP H0378 B2 JPH0378 B2 JP H0378B2 JP 11279787 A JP11279787 A JP 11279787A JP 11279787 A JP11279787 A JP 11279787A JP H0378 B2 JPH0378 B2 JP H0378B2
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JP
Japan
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hem
sewing machine
sewing
joining part
turning roller
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JP11279787A
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JPS63279883A (ja
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Shinji Myaji
Kenichi Myake
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HAMUSU KK
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HAMUSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はズボンの裾端周りを三つ巻きして縫い
付けるミシンに関するもので、筒状の裾周りを内
側に二つ折りにしてセツトすると、自動的にその
内側折り畳み端を再度内側に三つ巻き状に折り返
して、その上部から縫い付けることを特徴とする
ものである。
〔従来技術と問題点〕
従来、種々のズボンの裾は、布のほつれを防止
するため第1図に示すように裾周りを内側に三つ
折り(以下、「三つ巻き」と言う。)にして縫い
付けている。そして、この裾周り縫い付けは、縫
い終り位置の縫い糸のほつれを防止するため約30
〜40mmの重ね縫いがされており、それはデザイ
ン的な配慮から目立たないようにズボンの内脇
の脇合わせ部をまたいで、その両側にほぼ等し
い長さに形成されている。
そして、この縫い付け作業は、一般に人手によ
り行なわれており、その作業は、まず筒状の裾端
を手で内側に折り曲げ、次いでその内側折り曲げ
端部をミシンの布押えの前に設けられた折り曲げ
ガイドに係合させて三つ巻き部分を形成し、次い
でこの三つ巻き部分上に布押えを下げた後、裾端
を手で注意深く折り曲げガイドに係合させながら
ミシン縫いするという全く手動的なものである。
従つて、このような人手作業によるものは非常
な労力と時間がかかり生産コストの高いものとな
つている。
前記に鑑み、自動的に裾を三つ巻き縫いする装
置が開発され、既に出願(特開昭58−138480)さ
れたものがあるが、この従来の装置は、裾の脇合
わせ部をまたいでその両側にほぼ等しい長さに重
ね縫いするには裾をセツトする際、裾の脇合わせ
部をミシン針から数センチ手前に正確にセツトし
なければならず、それは作業者に必要以上の注意
力を要求するものであり、又、縫つた裾の重ね縫
い位置もバラついたものとなつていた。
さらに、この装置で裾周りを縫い始めてから縫
い終つた時に30〜40mm重ね縫いするように縫い付
けるには、裾周りを正確に計測することが必要
で、そのためには張力シリンダーの引つ込み位置
から張り位置までの変位量をエンコーダー等のセ
ンサーで計測して、その数値に所定の係数を乗じ
て裾周りを算出し、ミシン針の縫い数を決めると
いう複雑な制御が必要なものであつた。
又、上記の装置においては、ミシン針の手前に
折りたたみガイドを設け、このガイドの手前にガ
イドシリンダーが固定的に設けられているので、
針の後方に設けられた供給用空転ローラーとの距
離が長くなり、その両者間の外側に裾を差し込む
際、細い裾径のものは差し込みにくいものとなつ
ていた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明はミシン針の手前に設けられた
折り曲げガイドの上部に脇合わせ部(布の重な
つた厚い部分)を検出する厚味差検出板を設け
て、この検出板の下を裾の脇合わせ部が通過す
ると、検出板が持ち上げられ、その変位によつて
裾の脇合わせ部を検出して制御部に信号を送る
ことにより裾をセツトする際、裾の脇合わせ部
を検出板より前方に位置決めするだけで裾の脇合
わせ部を針の手前10〜20mmに位置決め制御して
縫い始めるようにすると共に針から10〜20mm通過
した位置で縫い終るようにしたものである。
又、本発明は従来装置のガイドシリンダーをな
くし、引つ張りとガイド作用を兼用させた裾回し
ローラーを折りたたみガイドの真下に設け、この
下方(引つ込み位置)から前記従来の装置のガイ
ドシリンダーの位置(張り位置)へ移動させるよ
うに構成することにより、従来装置より細い裾径
のものが差し込みやすいようにしたものである。
すなわち本発明の要旨はミシン針に連動して上
下一対の布送りローラーにて生地を挾圧しながら
送ることにより、筒状の裾周りを縫い付けるミシ
ンにおいて、ミシン針の布送り方向手前に、湾曲
溝27を備えた裾の内側折り曲げ端を折り曲げる
折り曲げガイド14を前後動可能に設けると共
に、その後方側部に当り定規40を設け、該折り
曲げガイド14の下方にワンウエイクラツチ52
を有する裾回しローラー44を左右に揺動可能に
設けると共に、該折り曲げガイド14の上方には
その上面に接するように裾の脇合わせ部検出用の
検出板74を上下動可能に設け、裾周りを二つ折
りにしてミシンに差し込み裾回しローラー44に
て裾周りを張つた後、前記折り曲げガイド14を
裾の内側折り曲げ端をすくい上げるように寄せ、
前記ローラー44にて裾を回転させて縫い始め部
分を三つ巻きにすると共に脇合わせ部を検出板7
4にて検出し、この脇合わせ部手前の所定位置よ
りミシン縫いを始め、次いで前記検出板74にて
一周後の脇合わせ部を検出した後この脇合わせ部
の前後一定寸法を重ね縫いして停止させるように
したことを特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。
本発明装置における裾縫いミシン1は第2図に
示すように縫い針2の下方に昇降する押え金3を
有し、この押え金3は針2の左側部に設けられた
押え棒4の下端に少量揺動可能に支持されてお
り、前記ミシン1の縫合板5上に入れられた布を
押圧することにより、針2の上下動と協動して布
を縫合するようになつている。さらに、針2の左
方には昇降する上布送りローラー9を有し、この
ローラー9は前記押え棒4の下端に軸支10され
ており、前記縫合板5の左側端に配置された下布
送りローラー11との間に布をはさんで針2の上
下動と協動して布を左方へ送ることにより縫目を
形成するようになつている。
そして、前記縫合板5の右方には、二つ折りに
折り畳んだ裾の内側折り畳み端を再度内側に三つ
巻き状に折り曲げる折り曲げガイド機構13が設
けられており、この折り曲げガイド機構13は第
3図に示すようにミシンベツド15上に軸受16
を設け、この軸受16にミシンの縫合方向(第2
図の左右方向)と直交するスライドシヤフト17
を設ける。そして、このスライドシヤフト17の
先端には、前記軸受16の後部に軸支18された
空気圧シリンダー19の先端がピン20に連結さ
れ、このピン20の上端部は前記軸受16の前部
に固定された振れ止め板21の長溝22(第5図
に示す)に係合されている。
一方、このスライドシヤフト17の先端下面に
は前記ミシンの縫合板5の右方に張り出した滑り
平板23が設けられ、この滑り板23は第2図に
示すように左端を縫合板5の右端に近接して、か
つその上面とほぼ同一高さにして右下がりに約
12゜傾いている。そして、この滑り板23の先端
部上面には、第3図に示すようにこの上面に沿つ
てC字状に湾曲形成された折り曲げ用の湾曲溝2
7を有する折り曲げガイド14が設けられてお
り、この折り曲げガイド14の湾曲溝27は第4
図に示すように、折り曲げガイド14の出口端2
8からミシンの縫合方向に沿つて形成された直線
溝29とその直線溝29の終端より連続して左方
向に傾斜して折り曲げガイド14の入口端31ま
で続く斜め溝30とが形成され、そして、この斜
め溝30は第4−A図に示すようにその断面形状
は前記滑り平板23上面よりなだらかな裾アール
部32で始まりほぼ直立に近いアール部33で終
端している。
又、前記直線溝29は第4−B図に示すように
滑り平板23上面よりほぼC字状に湾曲して始ま
り、その上端は折り返しひさし34を形成して終
端している。そして、この折り曲げガイド14の
上面には直線溝29の上部を頂上に右下がりの滑
り面35と左下がりの滑り面36が形成され、こ
の左下がりの滑り面36の外周端はアール状の滑
りの良い状態に形成されている。
第2図中40は、二つ折りした裾端をミシンに
差し込む時、その裾端を当てがう定規板で、この
定規板40は第3図に示されているように針2の
後方に配置されてミシンの縫合板5に垂直に、か
つミシンの縫合方向に平行に折り曲げガイド14
の入口端31からミシンの下布送りローラー11
の左側まで連続的に1枚板で形成されている。
そして、この定規板40は、第3,5図に示す
ようにその後部に長穴39を形成し、この長穴3
9を介してミシンベツド15の上面にネジ止め4
1されており、このネジ41をゆるめることによ
り、針2からの奥行きを調整し得るようになつて
いる。
又、前記折り曲げガイド14の下方には裾を内
側より張つて回転させる裾回しローラー機構43
が設けられており、この裾回しローラー機構43
は第2,3図に示すようにミシンベツド15に固
定された垂直板45の下端部に軸受46を設け、
この軸受46に支点軸47を介して揺動レバー4
8をミシンの縫合方向(左右方向)に回動可能に
設ける。
そして、この揺動レバー48の上部は前記滑り
平板23の真下まで張り出してその上端部には軸
受50が設けられ、この軸受50にはミシンの縫
合方向と直交した水平軸51が回転可能に設けら
れている。そして、この水平軸51の前部分は軸
受50の前端より前記折り曲げガイド14の下方
まで突出しており、その突出部にはワンウエイク
ラツチ52を介して裾回しローラー44がはめ込
まれ、その裾回しローラー44の前側に抜け止め
カラー53が固定されている。この結果、この裾
回しローラー44は水平軸51が第2図の矢印で
示すミシンの縫合方向に回転する時にはワンウエ
イクラツチ52がかみ合つて軸51と共に回転
し、そして軸51が静止している時には、ミシン
の縫合方向に空回転することが出来る。又、この
水平軸51の後部分は第3図に示されているよう
に軸受50の後端より突出しており、この突出部
にはスプロケツト55が固定されている。
また、この揺動レバー48の中央部には、第2
図に示すように前記垂直板45にその後端を軸支
59された空気圧シリンダー60の先端がピン6
1連結されており、このシリンダー60の突出作
用により揺動レバー48が揺動し、その先端に設
けられた裾回しローラー44が折り曲げガイド1
4の下方の引つ込み位置からその右方の張り位置
へ移動して裾を内側から張つてガイドするように
なつている。
尚、前記裾回しローラー44には、その外周に
ウレタンゴムが焼付被覆されており、このローラ
ー44が回転した時、布がスリツプせずに確実に
送られるようにされている。
さらに、第3図に示すように前記垂直板45の
下端部には、前記水平軸51を回転させるモータ
ー65が設けられており、このモーター65の回
転軸66は前記揺動レバー48の支点軸47と同
芯軸線上に配置されていてその先端にはスプロケ
ツト67が固定されている。そして、このスプロ
ケツト67には前記揺動レバー48の上端に設け
られたスプロケツト55との間にチエーン68が
掛け渡されている。
又、前記折り曲げガイド機構13の右側には、
ズボン裾の脇合わせ部が現われた時、これを自動
的に検出するようにした合わせ部検出機構70が
設けられており、この合わせ部検出機構70は第
5,6図に示すように軸受71を設け、この軸受
71に回転可能な水平軸72を設け、この水平軸
72の前端に布の上面に軽く接触する滑り平面7
3を先端に備えた検出板74の後端を固定し、こ
の検出板74の滑り平面73を前記折り曲げガイ
ド14の入口端31側の滑り面35上方に配置す
る。そして、この水平軸72の後端には、回転板
76を固定し、この回転板76はその中央部と前
記軸受71の下端との間に掛け渡したコイルバネ
77により常に上方へ持ち上げられており、その
先端部は前記軸受71の後端に水平軸72と同芯
に軸支78された保持金79の先端に固定の近接
Sw80に密着している。そして、この保持金7
9は前記軸受71の後端部に形成された穴81に
挿入された圧縮コイルバネ82により常に上方へ
持ち上げるようにすると共に、その中央部に設け
られた調整ネジ83のねじ込みを加減することに
より検出板74の滑り平面73が布の上面に接触
する程度を定め得るようにしている。
又、この保持金79には回転板76を押し下げ
るための空気圧シリンダー84が固定されてお
り、このシリンダー84の突出作用により回転板
76を下方へ回転させ水平軸72を介して検出板
74の滑り平面73を持ち上げ、ズボンの裾を差
し込む際に検出板74に当らないようにしてい
る。
又、前記裾回しローラー44の下方には、第2
図に示すように裾をミシンの縫合部に差し込んだ
後、裾を後述する水平棒94で一時的に内側より
張つて保持する裾保持機構90が設けられてい
る。
これは作業者が裾端を内側に二つ折りした状態
で、その裾回りの両側を第8図の二点鎖線で示す
ように両手 H1 H2 で持ち、次いでその裾端を
一点鎖線で示すようにミシンの縫合部に差し込ん
で裾回しローラー44を右方向(張り位置)に移
動させると裾の内側折り畳み部を保持している手
H1 をはさんでしまう時があるので、この手
H1 で保持する所を避けて、そのやや下方に、す
なわち前記折り曲げガイド14の入口端31から
約100mm下がつた所に位置する裾周りの内側を第
9図に示すように水平棒94で先づ張つて、手
H1 を外しても裾がずれないように保持し、次い
で手 H1 を抜いてから前記裾回しローラー44
を移動させ、そしてこの裾回しローラー44が裾
周りを張り始めるのと対応して水平棒94を戻す
ようにしたものである。しかし、この水平棒は必
ずしも必要とするものではない。
そして、この裾保持機構90は第2図に示すよ
うに前記垂直板45の下端部に軸受91を設け、
この軸受91に支点軸92を介して回動レバー9
3を回転可能に設けるものである。そして、この
回動レバー93は第3図に示すように前記揺動レ
バー48の前側に近接して平行に配置されその上
部は前記裾回しローラー44後端の下側近くまで
延びて、その先端にはこの裾回しローラー44と
平行に配置された水平棒94の後端が固定されて
おり、この水平棒94の先端は前記裾回しローラ
ー44の先端近くまで張り出している。さらに、
この回動レバー93の中央部には第2図に示すよ
うに前記垂直板45にその後端を軸支95された
空気圧シリンダー96の先端がピン97連結され
ており、このシリンダー96の突出作用により回
動レバー93が右方に回動し、その先端の水平棒
94で裾の内側を張るようになつている。
第2,3図中98は裾をミシンにセツトするた
めに差し入れられた作業者の手を検知するために
ミシンベツド15の右前側に設けられた光電Sw
で、この光電Sw98は前記折り曲げガイド14
の入口端31から約50mm下がつた所に差し入れら
れる手を検知するように配置されており、前記水
平棒94が裾周りを張つて、次いで作業者が手を
離して引き出した時に信号を制御部に送るように
構成されている。
又、ミシン1の右側部には第7図に示すように
三つ巻き縫いが終了した裾をミシンの縫合部より
取り出す裾落し機構101が設けられている。
そして、この裾落し機構101は、ミシンテー
ブル102の後部に軸受108を設け、この軸受
108に支点軸109を介してミシン1に沿つて
平行配置された湾曲腕110を設ける。そして、
この腕110の前端部はミシン1の前側部まで張
り出して、その先端はミシンの縫合板5より50mm
前の斜め上方に位置する様に横向きの水平腕部1
15が形成されており、この水平腕部115下面
には布との摩擦抵抗を増すためにゴム板111が
装着されている。
さらに、湾曲腕110の中央部には、ミシン側
部に固定された固定ブラケツト116にその後端
を軸支112された空気圧シリンダー113の先
端がピン114連結されており、このシリンダー
113の突出作用により、湾曲腕110を矢印方
向に回動させて、その先端の水平部115で裾1
05をミシンから外して一点鎖線のように落とす
ようになつている。
一方、ミシンテーブル102の前部には、第7
図に示すようにミシン1の前方には横方向に水平
配置されたワーキング棒103が設けられ、この
ワーキング棒103にズボンを掛けることによ
りたれ下りを防止するため作業者がズボンを保
持している必要をなくしている。すなわち、一方
の裾105を三つ巻き縫いしている間に、作業者
(図示せず)は他方の裾106を二つ折りにして
おき、一方の裾105縫い完了後前記湾曲腕11
0により自動的に落し、直ちに他方の裾106を
ミシンの縫合板5上に差し込めるようになつてい
る。
又、ミシン1の左方には裾径の大きなズボン
(裾回りサイズが420mmから600mmまで)に対応す
るために空転ローラー120が第2図に示すよう
に配置されており、この空転ローラー120は前
記裾回しローラー44による張り作用では裾部が
十分張れない場合に用いるもので、前記裾回しロ
ーラー44と平行に配置すると共にその外周には
ウレタンゴムが焼付被覆されている。そして、こ
の空転ローラー120は前記垂直板45に固定さ
れた案内シヤフト122に装着された移動体12
3に軸支124されており、この移動体123の
上部に設けられた丁型の止めネジ125をゆるめ
ることにより案内シヤフト122に沿つてローラ
ー120を左右方向に移動し得るようになつてい
る。さらに、この移動体123の上部には空転ロ
ーラー120に沿つて前後方向に位置調整可能な
裾端の当り定規126が設けられている。
尚、本発明ミシンの実施例においては前記した
構造の動作順序はシーケンス制御によりコントロ
ールして行なうものである。
〔作用〕
最初、作業者が裾端を内側に二つ折りにした状
態で、その裾回りの両側を第8図の二点鎖線で示
すように両手 H1 H2 で持ち、その裾端を一点
鎖線で示すように縫合板5、折り曲げガイド1
4、裾回しローラー44、水平棒94及び下送り
ローラー11をはめ込むように差し込む。そし
て、裾の端を定規板40に当接して位置決めした
後フートSw(図示せず)を踏むと、裾保持機構9
0の空気圧シリンダー96が突出して第9図に示
すように回転レバー93を右方へ回転させ、その
先端に設けられた水平棒94で一点鎖線で示すよ
うに裾周りを内側より張つて保持する。
次いで、両手 H1 H2 を裾より引き抜くと、
光電Sw98により右手 H1 の動きを感知し、こ
の信号により裾回しローラー機構43の空気圧シ
リンダー60が突出して第10,12図に示すよ
うに揺動レバー56を右方に揺動させ、その先端
に設けられた裾回しローラー44で裾の内側を張
る。この時、この裾回しローラー44が第9図に
示す裾部 H1 を右方へ押し始めると、これと対
応して水平棒94が最初の第8図の位置まで戻
る。
次いで、折り曲げガイド機構13の空気圧シリ
ンダー19が後退し、その先端に設けられた折り
曲げガイド14を第12図、第13図の状態から
矢印の如く後方へ引き込んで、その後側に設けら
れた折り曲げ用湾曲溝27で第14,15図に示
すように裾の内側折り曲げ端132をすくい上げ
るように寄せて折り曲げる。この運動中、裾の内
側折り曲げ端132は第12,13図の状態から
折り曲げガイド14の進行に伴ないその直線溝2
9の湾曲斜面をその布端の延びの限界まで徐々に
登り、その後第15図に示すように直線溝29の
約3分の2程度の位置まで登り切る。
次いで、第6図に示すように脇合わせ部検出機
構70の空気圧シリンダー84が上方向に後退し
て、回転板76を前記近接Sw80に密着させる
と共に水平軸72を介し検出板74を回動させ、
その先端水平部73を前記折り曲げガイド14の
滑り面35上の一点鎖線で示す裾布の上面に軽く
接触させる。
次いで、裾回しローラー機構43のモーター6
5が回転し、チエーン68を介して水平軸51を
矢印方向に回転させる。すると、この水平軸51
にワンウエイクラツチ52がかみ合い前記裾回し
ローラー44を同時に回転させ、この裾回しロー
ラー44で一点鎖線で示す裾周りがミシンの縫合
方向に回転する。この回転作用中、第14図に示
すように前記折り曲げガイド14の入口端31へ
進行する二つ折り曲げ端132は、先づ斜め溝3
0を通る時はこの斜め溝30に沿つ徐々に裾端側
へ寄せられることになり、これは縫い方向へ進む
力の一部が湾曲溝に沿つ上向に巻く力に作用する
ため二つ折り曲げ端132は斜め溝30の終点ま
で徐々に上方へ折り曲げられ、最終的に第16,
17図に示すように直線溝29を通る時は折り曲
げ端部を三つ巻きにする。
また、この回転作用中、裾の脇合わせ部が前
記検出板74の水平部73の下を通過すると、第
6図二点鎖線にて示すように検出板74が持ち上
げられ、水平軸72を介して回転板76を回動さ
せる。するとこの回転板76が下方に回転し、前
記近接Sw80から1mm以上離れると、制御部に
合わせ部検出信号が送られ、この信号により制御
部が働いて第16図に示すように合わせ部が針
2の手前の所定位置に、すなわち10〜20mm手前に
進行してきた時前記裾送りモーター65を停止さ
せる。この時、第16,17図に示すように三つ
巻きの先端部分がミシン針2の下に達し、次い
で、第11図に示すように上布送りローラー9と
押え金3が下がり、ミシン1が始動して上送りロ
ーラー9と下送りローラー11が各々N矢印方
向、S矢印方向へ回転して一点鎖線で示す裾周り
を挾持しながら左方向へ移動させてミシン縫いす
る。
このミシン縫い中裾の脇合わせ部が現われて
検出板74の下を通過すると、その検出信号によ
り制御部は合わせ部を数える。そして、あらか
じめ設定した合わせ部の数に達した時、例えば第
18図に示すように裾周りに合わせ部が2ケ所
K1 K2 あるとすれば、合わせ部計数用デジタル
スイツチ(図示せず)を2に設定しておけばミシ
ン1が縫い始めて裾周りを矢印方向へ回すと、合
わせ部 K1 が検出板74の下を通過し、次いで
2ケ所目すなわち一周後の合わせ部 K2 が通過
した時制御部が働いて前記折り曲げガイド機構1
3の空気圧シリンダー19を突出させて折り曲げ
ガイド14を第14図に示す折り曲げ作用位置よ
り第12図に示す待機位置へ前進させて戻すと共
に、その合わせ部 K2 が、針位置より10〜20mm
通過した位置までの長さを針数に換算して設定し
ておいた針数に達した時制御部を働かせて合わせ
部 K2 を針2から10〜20mm通過した位置でミシ
ンを停止させる。これにより裾周りは合わせ部
K2 を基準にしてその前後に10〜20mmを重ね縫い
したものが得られる。
次いで、ミシン1が縫い糸切りを行なつて送り
ローラー9と押え金3を上げる。そして、前記裾
回しローラー機構43の空気圧シリンダー60が
後退して裾回しローラー44を引つ込み位置に戻
し、裾周りを張り作用より解放する。次いで裾落
し機構101の空気圧シリンダー113が突出
し、第7図に示すように湾曲腕110を矢印方向
に回動させ、その先端の水平部115で裾105
を上部より押し下げて、その裾端をミシンの縫合
板5と折り曲げガイド14上より引き抜いて、図
中の一点鎖線で示すように裾105をミシンから
落とす。
次いで、作業者は他方の裾端106を二つ折り
にしてミシン1に差し込み、フートSwを踏むこ
とにより上記した作業をくり返し、自動的にズボ
ンの裾端を三つ巻き縫いする。
〔発明の効果〕
従つて、本発明によれば最初に作業者がズボン
の裾端周りを内側に二つ折りに形成してその裾端
をミシンにセツトするだけで、裾端の保持、裾端
の回転を、裾端の三つ巻き、裾端の縫い付けを自
動的に行ない、第1図に示すような裾三つ巻き縫
いを形成することが可能なものである。
又、本発明によれば、ミシン針の手前に設けら
れた折り曲げガイドの上部に、脇合わせ部を検
出する検出機構70を設け、この検出機構70の
働きにより裾の脇合わせ部を検出板74より前
方にセツトするだけで、裾の脇合わせ部をまた
いでその両側にほぼ等しい長さに重ね縫いが出
来ると共に、その縫付寸法は正確で均一に成し得
るという大きな利点をも有するものである。
さらに、本発明によれば従来の人手による裾三
つ巻き縫い作業においては1つの裾三つ巻き縫い
に要する時間は約16秒もかかつていたが、本発明
装置によれば1つの裾三つ巻き縫いに要する時間
は約6秒で済み、従来の人手による縫付け作業に
対し約2倍以上の能率をあげることができ産業利
用性の極めて高いものである。
さらに又、本発明によれば裾回しローラー44
を折り曲げガイド14の真下左右揺動可能に設
け、この下方(引つ込み位置)から前記従来装置
のガイドシリンダーの位置(張り位置)へ移動さ
せるように構成したので、従来装置より裾径の細
いものがセツトしやすくなつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図
は裾を三つ巻き縫いしたズボンの斜視図、第2図
は本発明によるズボンの裾を三つ巻き縫いするミ
シンの部分正面図、第3図は第1図における側面
図、第4図は本発明の折り曲げガイド機構におけ
る折り曲げガイドの平面図、第4−A図は第4図
のAA断面図、第4−B図は第4図のBB断面図、
第5図は本発明の脇合わせ部検出機構の平面図、
第6図は第5図における正面図、第7図は本発明
の裾落し機構の斜視図、第8図、第9図、第10
図、第11図は本発明ミシンの作動状態を示す部
分正面図、第12図、第14図、第16図は折り
曲げガイドが裾の内側折り曲げ端を折り曲げる状
態を示す工程図、第13図は第12図のCC断面
図、第15図は第14図のDD断面図、第17図
は第16図のEE断面図、第18図は合わせ部検
出板が裾の脇合わせ部を検出する工程を示す説明
図である。 図中、2はミシン針、9は上布送りローラー、
11は下布送りローラー、14は折り曲げガイ
ド、27は湾曲溝、40は当り定規、44は裾回
しローラー、52はワンウエイクラツチ、74は
検出板、94は水平棒である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ミシン針に連動して上下一対の布送りローラ
    ーにて生地を挾圧しながら送ることにより、筒状
    の裾周りを縫い付けるミシンにおいて、ミシン針
    の布送り方向手前に、湾曲溝27を備えた裾の内
    側折り曲げ端を折り曲げる折り曲げガイド14を
    前後動可能に設けると共に、その後方側部に当り
    定規40を設け、該折り曲げガイド14の下方に
    ワンウエイクラツチ52を有する裾回しローラー
    44を左右に揺動可能に設けると共に、該折り曲
    げガイド14の上方にはその上面に接するように
    裾の脇合わせ部検出用の検出板74を上下動可能
    に設け、裾周りを二つ折りにしてミシンに差し込
    み裾回しローラ44にて裾周りを張つた後、前記
    折り曲げガイド14を裾の内側折り曲げ端をすく
    い上げるように寄せ、前記ローラー44にて裾を
    回転させて縫い始め部分を三つ巻きにすると共に
    脇合わせ部を検出板74にて検出し、この脇合せ
    部手前の所定位置よりミシン縫いを始め、次いで
    検出板74にて一周後の脇合わせ部を検出した後
    この脇合わせ部の前後一定寸法を重ね縫いして停
    止させるようにしたことを特徴とするズボンの裾
    を三つ巻き縫いするミシン。 2 裾回しローラー44の下方に、ミシンに差し
    込んだ裾周りを一時的に保持する水平棒94が該
    裾回しローラー44と対向的に左右に揺動可能に
    配置されているものである特許請求の範囲第1項
    記載のズボンの裾を三つ巻き縫いするミシン。
JP11279787A 1987-05-10 1987-05-10 ズボンの裾を三つ巻き縫いするミシン Granted JPS63279883A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108842318A (zh) * 2018-05-25 2018-11-20 北京木真了时装有限公司 布条卷边器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108842318A (zh) * 2018-05-25 2018-11-20 北京木真了时装有限公司 布条卷边器
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