JP4269903B2 - エンジンの補機駆動構造 - Google Patents

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本発明は、エンジンの補機駆動構造に関するものである。
例えば特許文献1には、直列4気筒ディーゼルエンジンが開示されている。このエンジンでは、燃料噴射ポンプがシリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置されており、その燃料噴射ポンプの下方位置には、クランク軸によってベルト駆動される発電機が配置されている。
特開2000−8951号公報
ところで、上記特許文献1に開示されているエンジンは横置きに搭載されているが、エンジンの共用化の観点から、このエンジンをキャブオーバータイプのいわゆる商用車両に縦置きに搭載することが考えられる。
ところが、エンジンを縦置きに搭載したときには、エンジンの標準補機の1つである冷却ファンをシリンダブロックの前面に取り付けて、それをベルト駆動することになる。それと共に、その車両を冷凍コンテナ車両とするときには、冷凍コンテナ用のコンプレッサもベルト駆動する補機となる。このように、エンジンを横置き搭載から縦置き搭載に変えることによって補機の種類(数)が増加することになり、補機のレイアウトを見直す必要がある。
補機をレイアウトするにあたり、各種補機の内でも発電機は、水没を回避すべくなるべく上方位置に配置したいという要求がある。また、エンジンをコンパクト化するには、シリンダブロックの上部位置には上記の燃料噴射ポンプや吸気系・冷却系の配置スペースが必要となる。さらに、補機はベルト張力に抗して強固にエンジン本体に支持する必要がある。
しかしながら、エンジンの共用化という当初の目的を達成するには、これらの要求を満たしつつもエンジン本体の設計変更は極力行いたくない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、クランク軸によってベルト駆動される補機の駆動構造において、エンジン本体の設計変更を行わずに各補機を強固に支持すると共に、エンジンのコンパクト性を損なうことなく各補機を最適にレイアウトすることにある。
本発明のエンジンの補機駆動構造は、クランク軸によってベルト駆動される補機を備えたエンジンの補機駆動構造である。
この補機駆動構造は、シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置されて、ベルト駆動される発電機と、上記エンジンの前面に取り付けられて、カムシャフト駆動用の無端帯を覆う無端帯カバーと、上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられる第1ブラケットと、上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されて、上記シリンダブロックの前面に取り付けられる第2ブラケットと、上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置される第3ブラケットと、をさらに備える。
そして、本発明の構造は、上記第1ブラケットは、その上部に設けられた上記発電機の下部を支持する発電機支持部と、該支持部の下方に設けられた上記発電機とは別の補機を支持するための別補機支持部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有し、上記第3ブラケットは、上記発電機の上部を支持する発電機支持部と、上記無端帯カバーの前側を下方に延びて上記第1ブラケットに固定される第1ブラケット固定部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有する構造である。
この構成によると、上記クランク軸によってベルト駆動される上記発電機は、上記シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置される。これにより、上記発電機をなるべく上方位置に配置したいというレイアウト上の要求は満たされる。そして、上記発電機を駆動する上記クランク軸は、シリンダブロック下部位置であって当該ブロックの左右方向略中央位置に配置されるため、この発電機には、ブロック内方側へのベルト張力が付与される。
上記発電機は、第1ブラケットと第3ブラケットとによって支持されている。つまり、第1ブラケットは、上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられており、その上部の発電機支持部が上記発電機の下部を支持する。一方、第3ブラケットは、上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置されており、その発電機支持部が上記発電機の上部を支持すると共に、上記無端帯カバーの前側を下方に延びる第1ブラケット固定部において、上記第1ブラケットに固定される。このように、第1及び第3ブラケットはそれぞれシリンダブロック側に取り付けられており、シリンダブロックの上部(シリンダヘッドの側方位置)にスペースが確保される。これにより、そのスペースに吸気系・冷却系等を配置することが可能になる。
上記第2ブラケットは、上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されて、上記シリンダブロックの前面に取り付けられている。つまり、上記第2ブラケットは、シリンダブロックの略中央位置に取り付けられている。
そして、上記第1ブラケットは、無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部を有しており、上記第3ブラケットは、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有している。
上述したように発電機にはブロック内方側へのベルト張力が付与され、それによって第1及び第3ブラケットには、ブロック内方側への力が作用する。このときに、上記第1及び第3ブラケットはそれぞれ第2ブラケットに固定されているため、ブロック内方側への力に抗することになり、その結果、発電機を強固に支持可能となる。しかもこの構成では、第1〜第3のブラケット同士を互いに固定することによって、発電機の支持剛性を高めているため、シリンダブロック(エンジン本体)の設計変更をほとんど行う必要がなく、部品の共用化が図られる。また、上記第1ブラケットは、発電機とは別の補機を支持するための別補機支持部を有しており、1つのブラケットで複数の補機を支持する構成であるため、そのことによっても、シリンダブロック(エンジン本体)の設計変更が回避されることになる。
本発明の他の補機駆動構造は、シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置されて、ベルト駆動される発電機と、上記エンジンの前面に取り付けられて、カムシャフト駆動用の無端帯を覆う無端帯カバーと、上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられる第1ブラケットと、上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されて、上記シリンダブロックの前面に取り付けられる第2ブラケットと、上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置される第3ブラケットと、上記第1ブラケットの上部と上記第2ブラケットの側部とを、上記無端帯カバーの後面側で互いに連結する第4ブラケットと、を備える。
そして、本発明の他の構造は、上記第1ブラケットは、その上部に設けられた上記発電機の下部を支持する発電機支持部と、該支持部の下方に設けられた上記発電機とは別の補機を支持するための別補機支持部と、を有し、上記第3ブラケットは、上記発電機の上部を支持する発電機支持部と、上記無端帯カバーの前側を下方に延びて上記第1ブラケットに固定される第1ブラケット固定部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有する構造である。
この構成によると、上記と同様に、上記クランク軸によってベルト駆動される発電機は、シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置され、この発電機には、ブロック内方側へのベルト張力が付与される。
上記発電機は、上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられた第1ブラケットと、上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置された第3ブラケットと、によって支持されている。この第3ブラケットは、上記無端帯カバーの前側を下方に延びる第1ブラケット固定部において、上記第1ブラケットに固定される。この構成により、上述したように、シリンダブロックの上部(シリンダヘッドの側方位置)にスペースが確保され、そのスペースに吸気系・冷却系等を配置することが可能になる。
上記第2ブラケットは、上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されているため、この第2ブラケットは、シリンダブロックの略中央位置に取り付けられていることになる。
そして、上記第3ブラケットは、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部を有しており、上記第1ブラケットは、上記無端帯カバーの後面側、つまり無端帯カバーとシリンダブロックとの間に配置された第4ブラケットによって、その上部が上記第2ブラケットの側部に連結される。
これにより、上記第1及び第3ブラケットには、ブロック内方側への力が作用するが、上記第3ブラケットは第2ブラケットに固定され、第1ブラケットは第4ブラケットを介して第2ブラケットに支持される。こうして、第1及び第3ブラケットに作用するブロック内方側への力に抗することができ、その結果、発電機を強固に支持可能となる。また、この構成では、第1〜第4のブラケット同士を互いに固定することによって、発電機の支持剛性を高めているため、シリンダブロック(エンジン本体)の設計変更をほとんど行う必要がなく、部品の共用化が図られる。
上記無端帯カバーは、上記シリンダブロックの前面に位置するロアカバーと、シリンダヘッドの前面に位置するアッパーカバーとを有する分割構造とし、上記アッパーカバーは、ボルトによって着脱可能に固定してもよい。この場合に、上記第3ブラケットは、上記アッパーカバーの前側位置で該アッパーカバーと重なって配置して、上記発電機支持部、第1ブラケット固定部、及び第2ブラケット固定部を、着脱可能にボルト固定してもよい。
上記第3ブラケットがアッパーカバーの前側位置に配置されているため、その発電機支持部、第1ブラケット固定部、及び第2ブラケット固定部のボルトを外して、この第3ブラケットを取り外せば、上記アッパーカバーが全て露出する。
そうして、上記アッパーカバーのボルトを取り外せば、そのアッパーカバー自体が取り外される。こうして、無端帯カバーに覆われた無端帯等のメンテナンスが可能になる。
このように、上記発電機を支持するブラケットを、第1ブラケットと第3ブラケットとの2つのブラケットで構成するときに、その内の1つのブラケットである第3ブラケットを、分割構造である無端帯カバーのアッパーカバーに対応して配置する。このことによって、上記第3ブラケットのみを取り外せばアッパーカバーを取り外すことが可能になり、メンテナンス性が向上する。
ここで、上記第1ブラケットは鋳物とし、上記第3ブラケットは鉄板としてもよい。上記第1ブラケットは、発電機支持部、第2ブラケット固定部の他に、別補機支持部を含んでおり、比較的大型のブラケットとなる。このため、第1ブラケットは鋳物とすることが加工性の観点から望ましい。
一方、上記第3ブラケットは、発電機支持部、第1及び第2ブラケット固定部のみであり、別補機を支持する部分を有しないため、比較的小型のブラケットとなり、さらに、この第3ブラケットは主に、発電機に作用するベルト張力に抗する役割を担う。つまり、シリンダブロックの左右方向に作用する力に対して十分な剛性が得られればよい。そのため、第3ブラケットを鉄板とすることによって、シリンダブロックの左右方向に作用する力に対して十分な剛性が得られ、発電機に作用するベルト張力に抗することができる上に、ブラケットの軽量化が図られる。
上記第1ブラケットは、上記シリンダブロックに直接的に固定される鋳鉄製の後部ブラケットと、上記後部ブラケットの前側で該後部ブラケットを介して上記シリンダブロックに固定されるアルミニウム製の前部ブラケットとから構成してもよい。このときに、上記発電機は、その下側からそれぞれ下方に延びる取付脚部であって、前後方向に互いに離された前側脚部と後側脚部とを有するものとして、上記第1ブラケットの発電機支持部は、上記前部ブラケットの上部と後部ブラケットの上部とが前後方向に互いに重なって形成して、上記発電機の前側脚部と後側脚部との間に位置してボルトの共締めによって上記各脚部に結合してもよい。
上記第1ブラケットを、鋳鉄製の後部ブラケットとアルミニウム製の前部ブラケットとから構成することにより、ブラケットの軽量化が図られる。
また、上記第1ブラケットの発電機支持部を上記前部ブラケットの上部と後部ブラケットの上部とを前後方向に互いに重なって形成し、その発電機支持部を、上記発電機の前側脚部と後側脚部との間に位置してボルトの共締めによって上記各脚部に結合することにより、発電機を強固に支持することが可能になる。
上記エンジンは、縦置き搭載として、上記第2ブラケットは、冷却ファンを支持するブラケットとしてもよい。
また、上記第1ブラケットの別補機支持部は、冷凍コンテナ用コンプレッサを支持するものとしてもよい。
上記発電機の後側に、当該発電機と同軸に配置されて該発電機と一体的にベルト駆動されるバキュームポンプをさらに備えていてもよい。
この構成では、発電機(バキュームポンプを含む)に作用するベルト張力がさらに高まり、それに伴い第1及び第3ブラケットに作用する力もさらに高まるが、上述した第1〜第3(第4)ブラケットの構成によって、十分な支持剛性で発電機及びバキュームポンプが支持される。
上記補機駆動構造は、上記シリンダブロックの上部前側位置でかつ上記発電機とは逆側の当該ブロックの側方位置に配置されると共に、上記無端帯カバーで覆われて無端帯により駆動される燃料噴射ポンプと、上記燃料噴射ポンプの下方位置でかつ、上記シリンダブロックの側方位置に配置された室内空調装置用コンプレッサを含む準装備補機と、上記準装備補機を回転駆動する第1ベルト及び該第1ベルトに張力を付与する第1テンショナと、上記発電機及び上記第2ブラケットに支持された冷却ファンを含む標準補機を回転駆動する第2ベルト及び該第2ベルトに張力を付与する第2テンショナと、上記第1ブラケットの別補機支持部に支持される冷凍コンテナ用コンプレッサを含むオプション補機と、上記オプション補機を回転駆動する第3ベルトと、をさらに備えてもよい。
このときに、上記第2ベルトは、上記第1ベルトよりも前側に配置すると共に、上記第3ベルトは、上記第2ベルトよりも前側に配置し、少なくとも上記第1及び第2テンショナは、オートテンショナとしてもよい。
通常、ベルトを多段に配置するときには、メンテナンス性を考慮して、シリンダブロックに近い側から離れる側に向かって、エンジンの駆動に必須の補機である標準補機の駆動ベルト(第2ベルト)、エンジンの駆動に必須ではなく取り付けられる場合と取り付けられない場合とが存在する準装備補機の駆動ベルト(第1ベルト)、及びエンジンの駆動に必須ではなく車両構成によって取り付けられる場合があるオプション補機の駆動ベルト(第3ベルト)の順に配置する。
これに対し、上記の構成では、第1ベルトと第2ベルトとの順番を入れ替えている。これは、エンジンの全長を抑えるためである。つまり、標準補機には冷却ファンが含まれ、冷却ファンのプーリは、シリンダブロックの前面から比較的離れた位置に位置する。このため、通常の構成どおりに、第2,第1,第3の順に、シリンダブロックに近い側から離れる側に向かってベルトを配置したのでは、エンジンの全長が長くなる。
上記の補機駆動構造では、上記発電機は、上記燃料噴射ポンプとは逆側のシリンダブロック側方位置に配置されているため、上記燃料噴射ポンプの下方位置にスペースが確保される。そこで、そのスペースに室内空調装置用コンプレッサを含む準装備補機を配置し、それの駆動ベルト(第1ベルト)を、標準補機を駆動する第2ベルトよりもシリンダブロック側に配置する。こうしてベルトの配置順を入れ替えることによって、エンジンの全長が抑えられる。
ところで、準装備補機の駆動ベルト(第1ベルト)を標準補機の駆動ベルト(第2ベルト)よりもシリンダブロック側に配置したときは、そのメンテナンス性の低下が懸念される。しかし、上記の構成では、少なくとも上記第1ベルトに設けられる第1テンショナ及び上記第2ベルトに設けられる第2テンショナはそれぞれオートテンショナとされているため、メンテナンスフリーが実現し、上記第1ベルト、第2ベルトの順にベルトを配置しても、メンテナンス性は低下しない。
また、上記第2テンショナは、上記第2ブラケットに支承させてもよい。こうすることで、第2テンショナを強固に支持可能となる。
本発明のエンジンの補機駆動構造によれば、シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置した発電機を、シリンダブロックに固定した第1及び第3ブラケットによって支持するため、シリンダブロック上部にスペースが確保され、そのスペースに吸気系・冷却系等を配置することができる。
また、上記第1及び第3ブラケットはそれぞれ、直接的に又は間接的にシリンダブロックの略中央位置に配置された第2ブロックに固定されているため、ベルト張力に抗して発電機の支持剛性を高めることができる。
さらに、ブラケット同士を互いに固定し合う構造であるため、シリンダブロックを含むエンジン部品の設計変更を行わなくてもよく、エンジン部品の共用化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、エンジン1の外観を示している。このエンジンは、シリンダブロック2の上面にシリンダヘッド25が取り付けられて一体とされ、その内部にクランク軸21の軸方向(図2の左右方向)に沿って4つのシリンダ22(図4参照)が所定間隔で形成された直列4気筒ディーゼルエンジンである。このエンジン1は、車両に縦置き搭載されており、そのシリンダブロック2の前端にはクランク軸21によって駆動される冷却ファン4が配置されている。尚、図2において、符号26はシリンダヘッド25の上面に設けられるヘッドカバー、符号27はエンジンオイルを貯留するオイルパン、である。
ここで本実施の形態では、説明の便宜のために上記シリンダブロック2の長手方向、すなわちクランク軸21の延びる方向をエンジン前後方向とし、該クランク軸21の出力端側(図2の左側)をエンジン1の後側と呼び、反対側(図2の右側)をエンジン1の前側と呼ぶ。また、上記エンジン1の前後方向に直交する左右方向(図1における左右方向)において、上記エンジン1の前側を向いて右側(図1における左側)をエンジン1の右側と呼び、反対側(図1における右側)をエンジン1の左側と呼ぶ。
上記エンジン1は、いわゆるSOHC(Single Over Head Cam)型エンジンであり、その前側には、クランク軸21の前端側に取り付けられたクランクプーリ51と、図示省略のカムシャフトの前端部に取り付けられたカムプーリ52と、図示省略の燃料噴射ポンプの入力軸に取り付けられたポンププーリ53と、がそれぞれ配置されている。カムプーリ52(カムシャフト)は、エンジン上部における左右方向中央位置よりもやや右側位置に位置している。また、ポンププーリ53(燃料噴射ポンプ)は、エンジン上部における左右方向の右側位置、つまり、シリンダブロック2の上部前側位置でかつ、当該ブロック2の右側方位置に位置している。これらのプーリ51〜53は、図3に示すように、タイミングベルト54により駆動連結されている。このタイミングベルト54は、クランクプーリ51からカムプーリ52及びポンププーリ53を経て、再びクランクプーリ51に回行するようになっており、タイミングベルト54の緩み側(図3の左側)スパンには、図示省略のウオータポンプを駆動するウオータポンププーリ55と、オートテンショナ56とが配置される一方、その張り側(図3の右側)スパンにはアイドラプーリ57が配置されている。尚、上記タイミングベルト54の代わりに、カムプーリ52及びポンププーリ53をチェーン駆動する構成でもよい。
上記の各プーリ51〜53,55、タイミングベルト54、テンショナ56,57によって構成されるベルト伝動機構は、エンジン1の前端面に取り付けられたベルトカバー50内に収容されている。このベルトカバー50は、図3に示すように、シリンダブロック2の位置に対応するロアカバー59と、シリンダヘッド25の位置に対応するアッパーカバー58とから構成された、概ね逆三角形状を有している。また、その中央位置には開口部50aが形成されており、この開口部50aにおいてシリンダブロック2が露出している。上記アッパーカバー58は、ボルトによって固定されており、アッパーカバー58は、そのボルトを外せばエンジン1に対して取り外すことが可能となっている。
そして、このベルトカバー50よりも前側位置に各種の補機を、クランク軸21によってベルト駆動する補機駆動機構が配設されている。ここで、本実施の形態における補機には、エンジン1の駆動に必須の補機である標準補機、エンジンの駆動に必須ではなく取り付けられる場合と取り付けられない場合とが存在する準装備補機、及びエンジンの駆動に必須ではなく車両構成によって取り付けられる場合があるオプション補機が含まれる。具体的に本実施の形態では、標準補機には発電機3及び冷却ファン4が含まれ、準装備補機にはパワーステアリング用の油圧ポンプと、室内空調装置用のコンプレッサとが含まれる。また、オプション補機には冷凍コンテナ用のコンプレッサが含まれる。尚、上記発電機3の後側には、この発電機3と同軸にバキュームポンプ34が一体的に設けられている。
次に、上記補機駆動機構について、図1〜4を参照しながら説明する。上記パワーステアリング用の油圧ポンプと、室内空調装置用のコンプレッサとを含む準装備補機は、上記燃料噴射ポンプの下方位置に配置されていて、コンプレッサプーリ36と、ポンププーリ35とは、図1に示すように、シリンダブロック2の左側側方に、上下方向に重なった状態でそれぞれ配置される。
標準補機の1つである上記発電機3は、シリンダブロック2の上部前側位置でかつ当該ブロック2の右側方位置に配置されている。また、別の標準補機である冷却ファン4は、上述したように、シリンダブロック2前面の略中央位置に配置されている。
上記オプション補機である冷凍コンテナ用のコンプレッサは、上記発電機3の下方位置に配置されていて、そのコンプレッサプーリ37は、シリンダブロック2の上下方向略中央の前側位置でかつ当該ブロック2の右側方位置に配置されている。
これらの補機の内、標準補機とオプション補機とは、第1〜第4ブラケット10,8,9,84を介してシリンダブロック2に取り付けられている。準装備補機は、図示は省略するが、シリンダブロック2の左側面に取り付けられるブラケットを介して、上記シリンダブロック2に取り付けられる。
上記第1ブラケット10は、発電機3の下部を支持するブラケットであると共に、冷凍コンテナ用コンプレッサを支持するブラケットでもある。この第1ブラケット10は、シリンダブロック2の下部前側位置でかつ、当該ブロック2の右側部に取り付けられている。第1ブラケット10は、図2及び図3に示すように、シリンダブロック2に直接的に固定される後部ブラケット6と、この後部ブラケット6の前側で上記シリンダブロック2に間接的に固定される前部ブラケット7とからなる。
上記後部ブラケット6は、シリンダブロック2の下端部からその右側縁に沿って上方向に延びて形成されていて、その上端部は、上記ベルトカバー50のロアカバー59とアッパーカバー58との境界部分に位置している。そして、上記後部ブラケット6の上端部には、後述するように、発電機取付用のボルトが貫通する貫通孔が形成された取付部61が設けられている。また、後部ブラケット6の下部位置には、上記シリンダブロック2の右側面に固定するための略三角形状のブロック固定部62が設けられている。
上記前部ブラケット7は、シリンダブロック2の右側部から、ロアカバー59の前側をその内方側に広がって形成されている。そして、上記前部ブラケット7の右上端部には、発電機取付用のボルトが貫通する貫通孔が形成された取付部71が設けられている。また、上記前部ブラケット7の左上端部には、上記第2ブラケット8に固定される第2ブラケット固定部72が設けられている。さらに、上記前部ブラケット7における上記取付部71下側の左側面部には、冷凍コンテナ用コンプレッサを支持する別補機支持部73が設けられている。
上記後部ブラケット6は、そのブロック固定部62において、シリンダブロック2に対しボルト固定されると共に、上記後部ブラケット6と前部ブラケット7とは、エンジンの前後方向に重ね合わされた状態でボルトによって共締めされて、上記シリンダブロック2の下部前側位置でかつ、当該ブロック2の右側部に取り付けられる。このときに、後部ブラケット6の取付部61と前部ブラケット7の取付部71とは前後方向に互いに重なって、ボルト貫通孔が連通した発電機支持部11を形成する。この発電機支持部11は、発電機3の下部に設けられた前側脚部31と後側脚部32との間に位置付けられて、ボルトの共締めによって、上記各脚部31,32に結合されている。
ここで、上記第1ブラケット10は鋳物であると共に、上記後部ブラケット6は鋳鉄製、前部ブラケット7はアルミニウム製であり、これにより、取付強度の確保と軽量化を図っている。
上記第2ブラケット8は、冷却ファン4を支持するブラケットであって、ベルトカバー50の開口部内50aに配置されて、シリンダブロック2の前面に取り付けられている。
この第2ブラケット8は、上記冷却ファン4を支持するファン支持部81と、ファン支持部81に対し左右方向の右側位置で、後述する第2オートテンショナ77が取り付けられるテンショナ支承部82と、このテンショナ支承部82から左右方向の右外方に延びる延設部83とを有している。上記ファン支持部81とテンショナ支承部82とは、上記ベルトカバー50の開口部50a内に位置しており、延設部83は、図4に示すように、上記ベルトカバー50とシリンダブロック2との間、つまりベルトカバー50の後面側に配置されている。
上記第3ブラケット9は、上記発電機3の上部を支持するものであり、上記第1ブラケット10の上方位置でかつ、上記ベルトカバー50、詳しくはアッパーカバー58の前側位置に配置されている。
この第3ブラケット9は、発電機3の上部取付脚部33に結合される発電機支持部91と、この発電機支持部91から下方に延びて、上記第1ブラケット10(前部ブラケット7)の上端部に固定される第1ブラケット固定部92と、上記発電機支持部91から左右方向の左内方に延びて上記第2ブラケット8に固定される第2ブラケット固定部93と、を有している。これら発電機支持部91、並びに第1及び第2ブラケット固定部92,93は、それぞれボルトによって支持又は固定されており、そのボルトを取り外すことによって、上記第3ブラケット9はエンジン1に対して取り外すことが可能に構成されている。
また、この第3ブラケット9は鉄板製であり、これにより、剛性(後述するように主に左右方向の剛性)の確保と、軽量化とを図っている。
上記第4ブラケット84は、上記第1ブラケット10(後部ブラケット6)と第2ブラケット8とを互いに連結する板状の部材であり、図4に示すように、ベルトカバー50とシリンダブロック2との間で、その一端部が上記第2ブラケット8の延設部83に取り付けられると共に、そこから左右方向の右外方に延びて、その他端部が上記後部ブラケット6の上端部に取り付けられている。
上記第1〜第4ブラケット10,8,9,84、及び図示省略のブラケットを介してシリンダブロック2に取り付けられる各補機は、クランク軸21の前端部に取り付けられたベルトプーリによってベルト駆動される。このベルトプーリはVプーリであり、第1のベルトプーリ41と、第2のベルトプーリ43と、第3のベルトプーリ45との3つのプーリを含む。上記第1〜第3のベルトプーリ41,43,45は、図2に示すように、クランク軸21の軸方向内方から外方に向かって、言い換えるとシリンダブロック2に近い側から遠い側に向かって、第1のベルトプーリ41、第2のベルトプーリ43、第3のベルトプーリ45の順に配置されている。
この内、第1のベルトプーリ41は準装備補機の駆動用であり、第1のベルトプーリ41、パワーステアリング用のポンププーリ35、室内空調装置用のコンプレッサプーリ36は、第1のVベルト42によって駆動連結されている。この第1のVベルト42は、第1のベルトプーリ41から、ポンププーリ35、コンプレッサプーリ36を経て再び第1のベルトプーリ41に回行するようになっている。また、第1のVベルト42の緩み側スパンである上側のスパンには、第1オートテンショナ76が配置されている。
上記第2のベルトプーリ43は標準補機の駆動用であり、この第2のベルトプーリ43、発電機プーリ39及びファンプーリ38は、2本のベルトから構成された第2のVベルト44によって駆動連結されている。この第2のVベルト44は、第2のベルトプーリ43から、発電機プーリ39、ファンプーリ38を経て再び第2のベルトプーリ43に回行するようになっている。また、第2のVベルト44の緩み側スパンである右側(図1の左側)のスパンには、第2オートテンショナ77が配置されている。
上記第3のベルトプーリ45はオプション補機の駆動用であり、この第3のベルトプーリ45、冷凍コンテナ用のコンプレッサプーリ37は、第3のVベルト46によって駆動連結されている。この第3のVベルト46の緩み側スパンである下側のスパンには、テンショナプーリ78が配置されている。
従って各Vベルト42,44,46は、図2に示すように、シリンダブロック2に近い側から遠い側に向かって、第1のVベルト42、第2のVベルト44、第3のVベルト46の順に配置されている。
以上説明したように上記のエンジン1では、標準補機の1つである上記発電機3が上記シリンダブロック2の上部前側位置でかつ当該ブロック2の側方位置に配置され、この発電機3は、第1ブラケット10によってその下部が支持され、第3ブラケット9によってその上部が支持されている。
この発電機3及びバキュームポンプ34を駆動する第2のVベルト44は、シリンダブロック2の左右方向略中央位置に配置された冷却ファン4のファンプーリ38に巻きかけられていると共に、第2のVベルト44には第2オートテンショナ77が配置されている。このため、上記発電機3の発電機プーリ39には、図1の白抜きの矢印で示すように、ベルト張力が付与され、それに伴いこの発電機3を支持する第1及び第3ブラケット10,9には、シリンダブロック2の内方側に向かう大きな力が作用する。特に、上記第2のVベルト44は発電機3とバキュームポンプ34とを駆動する2本のベルトによって構成するため、ベルト張力が大きく、さらに、上記発電機3の発電機プーリ39は、図2に示すように、シリンダブロック2の前端面よりも前方に突出しているため、第1及び第3ブラケット10,9に作用するブロック2の内方側への力は、より一層大きくなる。
こうした力に対抗すべく、第1ブラケット10に第2ブラケット固定部72を設けると共に、第3ブラケット9にも第2ブラケット固定部93を設ける。さらに、第1ブラケット10と第2ブラケット8とを互いに連結する第4ブラケット84を設ける。こうして、第1及び第3ブラケット10,9を、ベルトカバー50の前後両面側において、第2ブラケット8で支持することによって、第1及び第3ブラケット10,9は、ブロック内方側への力に抗することができ、その結果、発電機3(及びバキュームポンプ34)を強固に支持することが可能となる。
また、上記第1及び第3ブラケット10,9はそれぞれシリンダブロック2側に取り付けられているため、シリンダブロック2の上部(シリンダヘッド25及びヘッドカバー26の側方位置)にスペースが確保される。これにより、そのスペースに、図示は省略するが吸気系・冷却系等を配置することが可能になる。
さらに、第1ブラケット10は鋳物として加工性を高める一方で、第3ブラケット9は鉄板とすることによって、シリンダブロック2の左右方向に作用する力に対して十分な剛性が得られる上に、ブラケットの軽量化が図られる。
また、上記第1ブラケット10は、鋳鉄製の後部ブラケット6とアルミニウム製の前部ブラケット7とから構成されることで、ブラケットの軽量化が図られる。さらに、上記後部ブラケット6の上部と前部ブラケット7の上部とを前後方向に互いに重ねることによって、発電機支持部11を形成し、その発電機支持部11を、発電機3の前側脚部31と後側脚部32との間に位置させてボルトの共締めによって上記各脚部31,32に結合している。この構成によって、発電機3の支持を強固にすることができる。
しかもこのブラケット構成は、第1〜第4ブラケット10,8,9,84同士を互いに固定することによって、発電機3の支持剛性を高めている。このため、シリンダブロック2(エンジン本体)の設計変更をほとんど行う必要がなく、例えば横置き搭載されるエンジンを、本実施の形態の如く縦置き搭載のエンジン1に流用することが可能である。
上記第1ブラケット10は、ベルトカバー50を構成するロアカバー59の右側部を覆うように配置される一方で、第3ブラケット9はアッパーカバー58の前側位置で該アッパーカバー58と重なって配置されており、上記第3ブラケット9は、エンジン1に大して取り外すことが可能とされている。これにより、上記第3ブラケット9を取り外せば、上記アッパーカバー58が全て露出することになり、ボルト固定されたアッパーカバー58自体を取り外すことが可能になる。こうして、ベルトカバー50内に収容されたタイミングベルト54等のメンテナンスが可能になる。
また、上記エンジン1では、標準補機を駆動する第2のVベルト44が、準装備補機を駆動する第1のVベルト42よりも前側に配置され、オプション補機を駆動する第3のVベルト46が上記第2のVベルト44よりも前側に配置されている。第2のVベルト44は、冷却ファン4を駆動するベルトであるため、シリンダブロック2の前面から比較的離れた位置に位置せざるを得ないが、上記燃料噴射ポンプの下方位置の空きスペースに室内空調装置用コンプレッサを含む準装備補機を配置して、それの駆動ベルト(第1のVベルト42)を、第2のVベルト44よりもシリンダブロック2側に配置することにより、エンジン1の全長を抑えることができる。
さらに、標準補機用ベルト、準装備補機用ベルト、オプション補機用ベルトという通常の構成どおりの順番に対してベルトの配置順を入れ替えても、第1のVベルト42及び第2のVベルト44に設けられるテンショナは、それぞれオートテンショナ76,77であるため、メンテナンスフリーとなり、メンテナンス性の低下が抑制される。
また、上記第2オートテンショナ77は、上記第2ブラケット8のテンショナ支承部82に支承されているため、第2オートテンショナ77は強固に支持されることになる。
尚、本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。すなわち、上記実施の形態では、第1ブラケット10に第2ブラケット固定部72を設けて、第1ブラケット10と第2ブラケット8とを、ベルトカバー50の前面側を介して互いに連結すると共に、第4ブラケット84によって、第1ブラケット10と第2ブラケット8とを、ベルトカバー50の後面側を介して互いに連結しているが、第1ブラケット10と第2ブラケット8とは、ベルトカバー50の前面側及び後面側のいずれか一方の側のみで、互いに連結してもよい。
エンジンの正面図である。 エンジンの側面図である。 ブラケットの配置を示す正面図である。 ブラケットの配置を示す平面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 発電機
31 前側脚部
32 後側脚部
34 バキュームポンプ
35 ポンププーリ(パワーステアリング用油圧ポンプ)
36 コンプレッサプーリ(室内空調装置用コンプレッサ)
37 コンプレッサプーリ(冷凍コンテナ用コンプレッサ)
38 ファンプーリ
39 発電機プーリ
4 冷却ファン
42 第1のVベルト(第1ベルト)
44 第2のVベルト(第2ベルト)
46 第3のVベルト(第3ベルト)
50 ベルトカバー(無端帯カバー)
50a 開口部
52 カムプーリ
53 ポンププーリ(燃料噴射ポンプ)
54 タイミングベルト(無端帯)
59 ロアカバー
58 アッパーカバー
6 前部ブラケット
7 後部ブラケット
72 第2ブラケット固定部(第1ブラケットの)
73 別補機支持部
76 第1オートテンショナ(第1テンショナ)
77 第2オートテンショナ(第2テンショナ)
8 第2ブラケット
84 第4ブラケット
9 第3ブラケット
91 発電機支持部(第3ブラケットの)
92 第1ブラケット固定部
93 第2ブラケット固定部(第3ブラケットの)
10 第1ブラケット
11 発電機支持部(第1ブラケットの)

Claims (10)

  1. クランク軸によってベルト駆動される補機を備えたエンジンの補機駆動構造であって、
    シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置されて、ベルト駆動される発電機と、
    上記エンジンの前面に取り付けられて、カムシャフト駆動用の無端帯を覆う無端帯カバーと、
    上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられる第1ブラケットと、
    上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されて、上記シリンダブロックの前面に取り付けられる第2ブラケットと、
    上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置される第3ブラケットと、をさらに備え、
    上記第1ブラケットは、その上部に設けられた上記発電機の下部を支持する発電機支持部と、該支持部の下方に設けられた上記発電機とは別の補機を支持するための別補機支持部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有し、
    上記第3ブラケットは、上記発電機の上部を支持する発電機支持部と、上記無端帯カバーの前側を下方に延びて上記第1ブラケットに固定される第1ブラケット固定部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有している補機駆動構造。
  2. クランク軸によってベルト駆動される補機を備えたエンジンの補機駆動構造であって、
    シリンダブロック上部前側位置でかつ当該ブロックの側方位置に配置されて、ベルト駆動される発電機と、
    上記エンジンの前面に取り付けられて、カムシャフト駆動用の無端帯を覆う無端帯カバーと、
    上記シリンダブロック下部前側位置でかつ、当該ブロックの側部に取り付けられる第1ブラケットと、
    上記無端帯カバーの略中央位置に設けれられた開口部に配置されて、上記シリンダブロックの前面に取り付けられる第2ブラケットと、
    上記第1ブラケットの上方位置でかつ、上記無端帯カバーの前側位置に配置される第3ブラケットと、
    上記第1ブラケットの上部と上記第2ブラケットの側部とを、上記無端帯カバーの後面側で互いに連結する第4ブラケットと、をさらに備え、
    上記第1ブラケットは、その上部に設けられた上記発電機の下部を支持する発電機支持部と、該支持部の下方に設けられた上記発電機とは別の補機を支持するための別補機支持部と、を有し、
    上記第3ブラケットは、上記発電機の上部を支持する発電機支持部と、上記無端帯カバーの前側を下方に延びて上記第1ブラケットに固定される第1ブラケット固定部と、上記無端帯カバーの前側を上記シリンダブロック内方側に延びて上記第2ブラケットに固定される第2ブラケット固定部と、を有している補機駆動構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の補機駆動構造において、
    上記無端帯カバーは、上記シリンダブロックの前面に位置するロアカバーと、シリンダヘッドの前面に位置するアッパーカバーとを有する分割構造であり、
    上記アッパーカバーは、ボルトによって着脱可能に固定され、
    上記第3ブラケットは、上記アッパーカバーの前側位置で該アッパーカバーと重なって配置されており、
    上記第3ブラケットの発電機支持部、第1ブラケット固定部、及び第2ブラケット固定部はそれぞれ、着脱可能にボルト固定されている補機駆動構造。
  4. 請求項3に記載の補機駆動構造において、
    上記第1ブラケットは鋳物であり、上記第3ブラケットは鉄板である補機駆動構造。
  5. 請求項4に記載の補機駆動構造において、
    上記第1ブラケットは、上記シリンダブロックに直接的に固定される鋳鉄製の後部ブラケットと、上記後部ブラケットの前側で該後部ブラケットを介して上記シリンダブロックに固定されるアルミニウム製の前部ブラケットとからなり、
    上記発電機は、その下側からそれぞれ下方に延びる取付脚部であって、前後方向に互いに離された前側脚部と後側脚部とを有し、
    上記第1ブラケットの発電機支持部は、上記前部ブラケットの上部と後部ブラケットの上部とが前後方向に互いに重なって形成されていて、上記発電機の前側脚部と後側脚部との間に位置してボルトの共締めによって上記各脚部に結合されている補機駆動構造。
  6. 請求項1〜請求項5のうちのいずれか1項に記載の補機駆動構造において、
    上記エンジンは、縦置き搭載であり、
    上記第2ブラケットは、冷却ファンを支持するブラケットである補機駆動構造。
  7. 請求項1〜請求項6のうちのいずれか1項に記載の補機駆動構造において、
    上記第1ブラケットの別補機支持部は、冷凍コンテナ用コンプレッサを支持する補機駆動構造。
  8. 請求項1〜請求項7のうちのいずれか1項に記載の補機駆動構造において、
    上記発電機の後側に、当該発電機と同軸に配置されて該発電機と一体的にベルト駆動されるバキュームポンプをさらに備えている補機駆動構造。
  9. 請求項1〜請求項8のうちのいずれか1項に記載の補機駆動構造において、
    上記シリンダブロックの上部前側位置でかつ上記発電機とは逆側の当該ブロックの側方位置に配置されると共に、上記無端帯カバーで覆われて上記無端帯により駆動される燃料噴射ポンプと、
    上記燃料噴射ポンプの下方位置でかつ、上記シリンダブロックの側方位置に配置された室内空調装置用コンプレッサを含む準装備補機と、
    上記準装備補機を回転駆動する第1ベルト及び該第1ベルトに張力を付与する第1テンショナと、
    上記発電機及び上記第2ブラケットに支持された冷却ファンを含む標準補機を回転駆動する第2ベルト及び該第2ベルトに張力を付与する第2テンショナと、
    上記第1ブラケットの別補機支持部に支持される冷凍コンテナ用コンプレッサを含むオプション補機と、
    上記オプション補機を回転駆動する第3ベルトと、をさらに備え、
    上記第2ベルトは、上記第1ベルトよりも前側に配置されると共に、上記第3ベルトは、上記第2ベルトよりも前側に配置され、
    少なくとも上記第1及び第2テンショナは、オートテンショナである補機駆動構造。
  10. 請求項9に記載の補機駆動構造において、
    上記第2テンショナは、上記第2ブラケットに支承されている補機駆動構造。
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