JP4250293B2 - 定着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式のプリンター、複写機、及び静電記録装置等の画像形成装置に用いられるフィルム加熱方式の定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の複写機、プリンター等の画像形成装置に備えられる定着装置の多くは、熱効率、安全性が良好な接触加熱型の熱ローラ定着方式や、省エネルギータイプのフィルム加熱方式を採用している。
【0003】
フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−313182号公報、特開平2−157878、特開平4−44075〜44083、特開平4−204980〜204984号公報等に提案されており、加熱手段たる加熱体に加熱用回転体である定着体たる耐熱性フィルム(定着フィルム)を加圧用回転体である加圧体たる弾性ローラ(加圧ローラ)で密着させて摺動搬送させ、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部に未定着画像を担持した記録媒体たる転写材を導入して耐熱性フィルムと一緒に搬送させて、耐熱性フィルムを介して付与される加熱体からの熱と圧接ニップ部の加圧力とによって未定着画像を転写材上に永久画像として定着させるようになっている。
【0004】
フィルム加熱方式の定着装置は、加熱体として低熱容量線状加熱体を、フィルムとして薄膜の低熱容量のものを用いることができるため、省電力化、ウエイトタイム短縮化(クイックスタート性)が可能である。
【0005】
又、この種の定着方式においては、定着フィルムの駆動方式にフィルム内周面に駆動ローラーを設け、フィルムにテンションを加えながら駆動する方式、フィルムをフィルムガイドにルーズに嵌合させ、加圧用回転体を駆動することで、フィルムを加圧用回転体に対し従動回転させる方式が知られているが、近年では部品点数が少なくて済むことから、後者の加圧用回転体駆動方式が採用されることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フィルム加熱方式の定着装置にあっては、かかる定着装置を備える画像形成装置において、上述したように定着体の熱容量が小さいために、画像形成装置を使用する環境温度によって、熱量不足、熱量過多となりやすく、ホットオフセットと呼ばれる熱量過多により画像の一部が定着フィルム側に残ってしまい、定着フィルムの1周後に画像不良を発生する虞や、それを防止しようと温度設定を下げると定着不良の発生する虞がある。例えば、画像形成装置の雰囲気温度が低温であると、紙やトナー等の温度も低温となるため熱量不足による定着不良となる。一方、雰囲気温度が高温であると熱量過多によるホットオフセットとよばれる画像不良が発生することがある。
【0007】
又、フィルム加熱方式の定着装置では、加圧ローラの温度によって紙に与える熱量がかなり異なるので、プリント枚数や前回定着してからの経過時間等により加圧ローラ温度が異なっても、紙に与える熱量を一定にするように温調温度を常に変更している。具体的には、電源スイッチオン後の加圧ローラ温度が低いときは、温調温度を高く設定し、プリントを重ねるうちに加圧ローラ温度が高くなると、温調温度を徐々に下げていくようになっている。
【0008】
このような温調を行う定着装置では、電源スイッチオン後の加圧ローラ温度が低い状態(以下、朝一状態という)が、温調制御温度が最も高くなるのでホットオフセットが最も発生しやすい。未定着トナーが高温の定着ニップに侵入するときにホットオフセットするからである。一方、連続してプリント枚数を重ねていくうちにホットオフセットは発生しなくなる。これは、加圧ローラが暖まると加圧ローラ側からの熱の供給も設けられるので、温調設定温度を低くしているからである。この場合は、未定着トナーが高温の定着ニップにさらされることがないのでホットオフセットは起こりにくい。朝一状態ではホットオフセットが発生しない温度に定着温度を抑える必要があるが、朝一状態での定着性が不十分になる虞がある。
【0009】
これを防止するには、電源スイッチオン後の加圧ローラ温度が低い状態のときはプリント動作の前に定着装置をヒーターオン状態で空回転し加圧ローラを暖めると良いが、この加熱時間によりせっかくのフィルム定着装置のオンデマンド性が失われてしまっては意味がない。
【0010】
特に、フィルム加熱方式の定着装置を中高速機に採用すると、プロセススピードが速くなる分だけ転写紙の定着装置通過時間が短くなり、紙に熱量を与えるためにはより温度設定を高くする必要があり、定着性を確保するとホットオフセットの発生が顕著になりやすい。
【0011】
そこで、本発明は、定着処理開始までのウエイトタイムを必要以上に長くすることなく、装置周辺の雰囲気温度によらず安定した定着性を得ることができる定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための本発明は、無端シート状の回転自在な定着フィルムと、定着フィルムに圧接回転する加圧ローラと、定着フィルム及び加圧ローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、所定温度にて温調され定着フィルムの内面に接触し定着フィルムと加圧ローラとの圧接部分を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する記録媒体を上記圧接部分に通紙することにより上記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置において、装置周辺の雰囲気温度を検知する温度検知手段を備え、定着フィルム及び加圧ローラは、プリント信号を受けると空回転した後に定着処理に供されるよう設定され、該空回転時間中の前記所定温度が、温度検知手段による検知温度に基づき、該検知温度が低くなるほど高くなるよう設定されており、そのうちの一つの前記所定温度が、前記定着処理時の前記所定温度よりも高いことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に関して、添付図面に基づき説明する。
【0014】
(参考例1)
図1は、本発明の定着装置を搭載した画像形成装置の略断面図である。
【0015】
かかる画像形成装置は、図1に示すように、OPC等の感光材料をアルミニウムやニッケル等のシリンダ状の基板上に形成して構成されている像担持体たる感光ドラム1を有している。
【0016】
かかる画像形成装置にあっては、先ず、感光ドラム1の表面が、帯電装置としての帯電ローラ2によって一様に帯電される。次に、露光手段(図示せず)によってレーザービーム3を画像情報に応じてON/OFF制御し感光ドラム1上に走査露光がなされ、感光ドラム1上に静電潜像が形成される。該静電潜像は、現像装置4によって現像され、トナー像として可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法等が用いられ、イメージ露光と反転現像との組み合わせで用いられることが多い。
【0017】
記録媒体たる被記録材Pは、手差しトレイ21又はカセット26から給紙ローラ22によって取り出され、レジストローラ24に送られる。レジストローラ24によって被記録材Pは、感光ドラム1表面に形成されたトナー像と同期を取り感光ドラム1と転写ローラ5とで形成される転写ニップ部に供給される。転写ニップ部において、感光ドラム1上のトナー像は電源(図示せず)による転写バイアスの作用で被記録材Pに転写される。トナー像を保持した被記録材Pは、定着装置6へ搬送され、定着装置6のニップ部で加熱及び加圧されてトナー像が被記録材P上に定着され永久画像となり機外へ排出される。一方、転写後に感光ドラム1上に残留する転写残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。
【0018】
本実施形態にかかる画像形成装置は、外気温検知用の温度検知手段たるサーミスタ35を備えている。サーミスタ35の取り付け位置は、外気温を正確に計り、画像形成装置内部の機内昇温に影響を受けないようにするように設定する。具体的には外気に触れやすい外装の通気穴付近や本体風路の外気吸入口付近に設置するのがよい。
【0019】
次に、定着装置6の構成及び動作について図2に基づき説明する。
【0020】
図2は、本発明を適用する定着装置の一例たるフィルム加熱方式の定着装置6の概略断面図である。
【0021】
定着装置6は、図2に示すように、半円弧状のフィルムガイド部材(ステイ)13に対して周長に余裕を持たせた形で外嵌しているエンドレスベルト状の耐熱フィルムである定着体たる定着フィルム10を有している。
【0022】
定着フィルム10は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、膜厚を総厚100μm以下、本実施形態では60μmとなっている。耐熱性、離型性、強度、耐久性等のあるPTFE、PFA、PPS等の単層フィルム、或いはポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES等のフィルム表面にPTFE、PFA、FEP等を離型層としてコーティングした複合層フィルムである。
【0023】
又、定着装置6は、セラミック基板上に発熱ペーストを印刷した発熱体と、発熱体の保護と絶縁性を確保するためのガラスコーティング層とが順次形成された加熱手段たるセラミックヒーター12を有している。
【0024】
セラミックヒーター12は、セラミックヒーター12上の発熱体へ電力制御されたAC電流が流さされることにより発熱するようになっている。セラミック基板の裏にはチップサーミスタ14が接着されており、チップサーミスタ14の検知出力に基づきヒーター駆動手段(図示せず)が制御され、セラミックヒーター12への電力制御を行いヒーター温度を目標温度(プリント温度)に保つ構成となっている。
【0025】
更に、定着装置6は、芯金上にシリコーンゴム等の耐熱性ゴムを成形した弾性層、或いはシリコーンゴムからなる弾性層を構成した回転体である加圧部材としての加圧体たる加圧ローラ11を有している。尚、前記弾性体上にはPFA、PTFE、FEP等のフッ素樹脂から成る耐熱離型層を形成しても良い。
【0026】
加圧ローラ11は、バネ(図示せず)により定着フィルム10を介してセラミックヒーター12に圧接され配されており、駆動手段たる駆動系(図示せず)により回転駆動されており、被記録材Pと定着フィルム10は加圧ローラ11によって従動回転、搬送される構成となっている。
【0027】
画像形成装置がプリント信号を受けると、定着フィルム10及び加圧ローラ11は、プリント前の準備のための空回転(以下、前回転という)を開始する。このとき、定着装置6のセラミックヒーター12に通電を開始し定着装置6を立ち上げる。所定時間後、本実施形態では約5秒の立ち上げ時間で定着装置6のセラミックヒーター12は170℃まで立ち上げられ、このタイミングに合わせるように上述の諸画像形成動作が行われて、未定着画像を担持する転写紙が定着装置6に搬送される。転写紙が定着ニップまで搬送される間に、セラミックヒーター12は更に温度を上昇させ、プリント中の定着温調温度190℃まで達し定着動作が行われる。
【0028】
転写紙上の未定着状態のトナー像は、定着装置6の加熱部(定着フィルム10及びセラミックヒーター12)と加圧ローラ11とにより形成された圧接ニップ部内で加熱加圧され被記録材P上に定着され、定着後の被記録材Pは機外へ排出される。
【0029】
本実施形態にあっては、外気温検知センサーであるサーミスタ35の検知温度に応じて前回転時間を変化させることを特徴とする。
【0030】
図3は、本参考例における画像形成装置の外気温と定着性との関係を示すグラフである。
【0031】
図3において、定着性はプリントされたサンプルを所定の方法でこすり、こする前後の濃度を比較し濃度低下率で示している。この濃度低下率は、数字が大きい方が定着性が悪いことを示している。
【0032】
図3に示すように、比較例としての従来形態では外気温が低くなると定着性が悪化している。
【0033】
これに対して、本参考例では、サーミスタ35による外気温に応じて、外気温10℃未満のとき10秒延長、外気温10℃以上20℃未満のとき5秒延長、外気温20℃以上のとき延長なしとし、前回転時間を延長している。
【0034】
そのため、この前回転延長モードにより、図3の本参考例のグラフが示すように低温環境下においても20%以下の良好な定着性を得ることができている。ここで、従来形態の場合、外気温5℃の状態で、単にプリント中の定着温度を190℃でなく205℃まで引き上げてみたところ、定着性は15%程度に改善されたが、ホットオフセットの画像不良が発生してしまった。上述したとおり、定着性を確保しホットオフセットを防止するには、ヒーター側を高温にして熱を与えるのではなく、ヒータと加圧ローラ両側から加熱することが有効である。
【0035】
図4は、朝一状態からプリントを行った場合の1ページ目の紙が定着装置に突入する直前の加圧ローラ温度をグラフである。
【0036】
従来形態では、外気温にかかわらず前回転時間は約5秒で一定のため、加圧ローラが加熱される時間も約5秒で一定である。外気温が低くなると朝一状態での加圧ローラ温度はそれぞれ外気温と等しくなっているので、立ち上げ後の加圧ローラ温度は外気温が低いほど低い温度になっている。これが定着性を悪化させる原因となっている。
【0037】
一方、本参考例では、外気温が低いと前回転を延長しているので、加圧ローラ11への加熱時間が長くなり加圧ローラ11温度は外気温によらずほぼ同等温度になっている。
【0038】
以上のように、本参考例では画像形成装置の外気温を測定するサーミスタ35を備え、サーミスタ35による外気温に応じて、前回転時間を変化させることにより、外気温によらず一定した定着性を得ることができるようになり、同時にホットオフセットの発生を防止できる効果がある。
【0039】
(参考例2)
次に、本発明の参考例2について説明する。尚、参考例1と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0040】
本参考例にあっては、外気温検知センサーの検出温度と転写紙サイズとに応じてプリント前の前回転時間を変更することを特徴とする。
【0041】
本参考例では、A4、LTR、LGLサイズの転写紙をメインに設定したプリンタであり、それより小さいB5、Executive、A5、封筒等の小サイズは、幅が狭いのでセラミックヒーター12の非通紙部分が昇温してしまうため、スループットを落とすようになっている。A4、LTR、LGLサイズの転写紙の際には、1分間に16枚(16ppm)のスピードであるが、B5、Executive、A5、封筒等の小サイズの転写紙の際は9ppmのスピードにスループットダウンするようになっている。このとき、プリントスピードが遅くなってしまうが、小サイズにあっては、あまりプリントスピードを重視することがないので問題にはならない。一方、封筒は構造上厚さが厚く、定着性の観点からは不利である。
【0042】
図5に封筒をプリントした場合の定着性を示す。封筒はCOM10サイズのものを使用した。比較例として図5のグラフに示した従来形態の定着装置は、定着装置立ち上げ時間約5秒ですぐプリント動作を行うようになっている。従来形態では、外気温が30℃程度の高温の場合のみ定着性が20%以下のレベルであるが、それ以下の外気温では20%を越してしまう許容できない定着性であった。一方、本参考例では、定着装置立ち上げ時間を、外気温10℃未満のとき10秒延長、外気温10℃以上30℃未満のとき5秒延長、外気温30℃以上のとき延長なしとする用設定されている。これにより加圧ローラ11の温度を高くすることができ定着性を改善できる。
【0043】
図6に本参考例と従来形態とにおける加圧ローラ温度の比較グラフを示す。朝一状態からプリントを行った場合の1ページ目の紙が定着装置に突入する直前の加圧ローラ温度である。比較例では外気温にかかわらず前回転時間は約5秒で一定のため加圧ローラが加熱される時間も約5秒である。外気温が低くなると朝一状態での加圧ローラ温度はそれぞれ外気温と等しくなっているので、立ち上げ後の加圧ローラ温度は外気温が低いほど低い温度になっている。
【0044】
一方、本参考例では外気温が低いと前回転を10秒延長しているので加圧ローラ11の加熱時間が長くなり加圧ローラ11の温度は120〜140℃程度を維持している。又、外気温が10〜30℃でも前回転を5秒延長しているので、加圧ローラ11の温度は比較例より高く120〜140℃程度を維持している。このように外気温によらず加圧ローラ11の温度は高い温度に保っている。
【0045】
これにより、図5の定着性を見ると本参考例では外気温によらず20%以下の良好なレベルを保っており、ホットオフセットが発生することなく、定着が良好なプリントが得ることができた。
【0046】
(参考例3)
次に、本発明の参考例3について説明する。尚、参考例1と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0047】
本参考例にあっては、外気温検知センサーであるサーミスタ35の検知温度に応じて前回転時間を所定の線形関数で変化させることを特徴とする。
【0048】
本参考例では外気温をT℃とするとTが20℃未満のとき(20−T)×1.1秒間前回転を延長する。例えばTが20℃で延長0秒、19℃で1.1秒、18℃で2.2秒、…というように外気温が低いほど線形関数で前回転延長時間が長くなるようにしている。
【0049】
図7は、本参考例における画像形成装置の外気温と定着性との関係である。図7のグラフを見ると比較例としての従来形態では外気温が低くなると定着性が悪化している。
【0050】
これに対して本参考例では、上記のように外気温に応じて前回転時間を延長しているので、いずれもホットオフセットの発生はなく、良好な定着性を得ることができた。
【0051】
図8に本参考例と従来形態とにおける加圧ローラ温度の比較グラフを示す。朝一状態からプリントを行った場合の1ページ目の紙が定着装置に突入する直前の加圧ローラ温度である。比較例としての従来形態では、外気温にかかわらず前回転時間は約5秒で一定のため加圧ローラが加熱される時間も約5秒である。外気温が低くなると朝一状態での加圧ローラ温度はそれぞれ外気温と等しくなっているので、立ち上げ後の加圧ローラ温度は外気温が低いほど低い温度になっている。
【0052】
一方、本参考例では、外気温が20℃未満の場合に、外気温に応じて前回転を延長しているので、20℃未満で加圧ローラ11の温度が120℃程度で安定している。このように外気温によらず加圧ローラ11の温度を一定温度に温度に保つことができ、外気温に影響されない安定した定着性を得ることができ、ホットオフセットの発生も防止できる。
【0053】
本参考例では、外気温をT℃とするとTが20℃未満のとき(20−T)×1.1秒間前回転を延長するという関数を用いたが、これに限るものではなく、それぞれの画像形成装置の機種毎に最適化した関数を用いればよいことはいうまでもない。
【0054】
(実施形態)
次に、本発明の実施形態について説明する。尚、参考例1と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0055】
本実施形態にあっては、外気温に応じて前回転中のセラミックヒーター12による温調温度の設定を変更し定着性を改善することを特徴とする。
【0056】
画像形成装置がプリント信号を受けると、プリント前の準備段階である前回転動作が始まる。このとき定着装置のヒーターに通電を開始し定着装置を立ち上げる。立ち上がったときの温調温度を前回転時の温調温度という。立ち上がり後に給紙された紙が実際に定着ニップに侵入するまでにプリント時の定着温度まで定着装置温度を引き上げる。前回転時の温調温度を170℃、プリント中の温調温度を190℃と設定した。
【0057】
更に、本実施形態では、下記のように外気温に応じて前回転温調温度を変更している。
【0058】
外気温10℃未満のとき前回転温調温度を210℃、外気温10℃以上20℃未満のとき前回転温調温度を195℃、外気温20℃以上のとき前回転温調温度を170℃とする。
【0059】
このように前回転中の温調温度を高く設定すると、加圧ローラ11に伝わる熱量が増加するので、前回転中に加圧ローラ11の温度を高く上昇させることができる。例えば、外気温10℃未満のとき前回転中は高い210℃という温度設定であっても、紙先端が定着ニップに侵入するタイミングにはプリント用の温調温度190℃に低下するようにタイミングを合わせて温度設定を変更するようにしている。
【0060】
図9に外気温と前回転終了時の加圧ローラ温度をグラフに示す。比較例としての従来形態の場合は外気温が低下すると加圧ローラ温度が低下するが、本実施形態では、外気温が低温のときは前回転温調温度を高くするために加圧ローラ11の温度低下を10℃程度に抑え95℃以上を維持している。
【0061】
図10に本実施形態及び従来形態の定着性の結果を示す。
【0062】
本実施形態では、図10に示すように、比較例としての従来形態に比べ定着性が外気温によらず一定になっていることがわかる。これにより良好な定着性を得られ、ホットオフセットも防止できる。一方、比較例で外気温5℃の場合で、前回転時の温調温度設定は170℃そのままで、定着温度のみ205℃に高くした場合は定着性は改善されたが、ホットオフセットが発生した。定着温度を195℃にした場合は、ホットオフセットは改善されたが、定着性は23%程度で改善は見られたが不十分であった。
【0063】
又、本実施形態では、前回転温度をプリント温度より高く設定して前回転中での加圧ローラ11の昇温効果を高めたが、プリント温度設定と同じ温度程度にして加圧ローラ11を昇温させることも可能である。この場合は加圧ローラ11を十分昇温させるために、多少前回転時間を延長することと組み合わせるのが効果的である。前回転時間を延長で若干ファーストプリント時間は長くなるが、プリント以上に温度設定を上げないので定着装置の部品の耐熱温度を変更することなく、定着性を改善できる効果がある。
【0064】
尚、本実施形態で説明した他に、外気温に応じて前回転時にセラミックヒーター12をオンするタイミングを変更することもできる。例えば、外気温が30℃以上の高温のときにセラミックヒーター12をonするタイミングを1秒遅らせる等により、高温環境下で加圧ローラ11の温度上昇を抑えて加圧ローラ11の温度を一定に保つという方法もある。
【0065】
(参考例4)
次に、参考例4について説明する。尚、参考例1と同様の構成に関しては、同一符号を付し、その説明を省略する。
【0066】
本参考例にあっては、外気温に応じて前回転中の温調温度設定と前回転時間とを変更し定着性を改善することを特徴とする。
【0067】
本参考例では、外気温10℃未満のとき前回転温調温度を180℃と前回転時間5秒延長、外気温10℃以上20℃未満のとき前回転温調温度を180℃で前回転延長なし、外気温20℃以上のとき前回転温調温度を170℃で前回転延長なしとするよう設定されている。
【0068】
このように組み合わせることにより、本参考例においても他の参考例と同様な、ホットオフセットは発生せず良好な定着性を得ることができた。更に、外気温10℃以上の場合は前回転延長をしなくても良好な定着性を得ることができる点において、プリンタの仕様を向上させることができる。
【0069】
尚、本参考例で説明した他に、外気温に応じて前回転延長、前回転温調のいずれか一方を選択して変更することや、参考例3で述べたように外気温を所定の線形関数に入れて得られた値で前回転延長することを組み合わせることももちろん可能である。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、定着処理開始までのウェイトタイムを必要以上に長くすることなく、装置周辺の雰囲気温度によらず安定した定着性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の定着装置を搭載する画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図2】 図1の画像形成装置に備えられた定着装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】 本発明の参考例1にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と定着性との関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の参考例1にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と加圧体の温度との関係を示すグラフである。
【図5】 本発明の参考例2にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と定着性との関係を示すグラフである。
【図6】 本発明の参考例2にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と加圧体の温度との関係を示すグラフである。
【図7】 本発明の参考例3にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と定着性との関係を示すグラフである。
【図8】 本発明の参考例3にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と加圧体の温度との関係を示すグラフである。
【図9】 本発明の実施形態にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と加圧体の温度との関係を示すグラフである。
【図10】 本発明の実施形態にかかる定着装置と従来形態の定着装置とにおける外気温と定着性との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
6 定着装置
10 定着フィルム(定着体)
11 加圧ローラ(加圧体)
12 セラミックヒーター(加熱手段)
35 サーミスタ(温度検知手段)
Claims (1)
- 無端シート状の回転自在な定着フィルムと、定着フィルムに圧接回転する加圧ローラと、定着フィルム及び加圧ローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、所定温度にて温調され定着フィルムの内面に接触し定着フィルムと加圧ローラとの圧接部分を加熱する加熱手段とを備え、未定着像を担持する記録媒体を上記圧接部分に通紙することにより上記未定着像を上記記録媒体に定着させる定着装置において、装置周辺の雰囲気温度を検知する温度検知手段を備え、定着フィルム及び加圧ローラは、プリント信号を受けると空回転した後に定着処理に供されるよう設定され、該空回転時間中の前記所定温度が、温度検知手段による検知温度に基づき、該検知温度が低くなるほど高くなるよう設定されており、そのうちの一つの前記所定温度が、前記定着処理時の前記所定温度よりも高いことを特徴とする定着装置。
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