JP2001282036A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001282036A
JP2001282036A JP2000099075A JP2000099075A JP2001282036A JP 2001282036 A JP2001282036 A JP 2001282036A JP 2000099075 A JP2000099075 A JP 2000099075A JP 2000099075 A JP2000099075 A JP 2000099075A JP 2001282036 A JP2001282036 A JP 2001282036A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定着ニップ部Nに用紙Pを導入して挟持搬送さ
せて用紙上の未定着像tを加熱定着させる定着器21を
具備させている画像形成装置において、非通紙部昇温に
よる弊害を回避する。 【解決手段】第2の温度検知手段sで非通紙部昇温温度
を監視させ、非通紙部昇温温度が許容上限の第2の温度
以上になったときは定着器の冷却動作を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写方式もしくは
直接方式の電子写真方法・静電記録方法・磁気記録方法
等の適宜の作像プロセス手段により記録用紙(シート
材;転写用紙、印字用紙、感光紙、静電記録用紙、フォ
ーマットシート等)に未定着像(現像材像、顕画材像)
を形成・担持させ、その未定着像を定着器により固着像
として用紙に加熱定着させて画像形成物(プリント、コ
ピー)を出力するプリンタ・複写機・ファクシミリ等の
画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような画像形成装置において、記
録用紙(以下、用紙と記す)に形成・担持させた未定着
像(以下、トナー像と記す)を固着像として用紙に加熱
定着させる定着器(画像熱定着装置、加熱定着手段)と
しては、熱ローラ方式やフィルム加熱方式の定着器が多
く用いられている。
【0003】熱ローラ方式の定着器は、加熱手段として
所定の温度(定着温度)に維持された定着ローラ(加熱
ローラ)と、該定着ローラに圧接して定着ニップ部を形
成する加圧手段としての加圧ローラを有し、該ローラ対
を回転させ、未定着トナー像を形成担持させた用紙を定
着ニップ部に導入して挟持搬送させることで定着ローラ
の熱でトナー像を用紙に永久画像として定着させるもの
である。
【0004】フィルム加熱方式の定着器は特開平4−4
4075号公報などで提案されているように、加熱体
と、この加熱体と摺動するフィルム(以下、定着フィル
ムと記す)と、この定着フィルムを介して加熱体に圧接
して定着ニップ部を形成する加圧手段としての加圧ロー
ラを有し、未定着トナー像を形成・担持させた用紙を定
着ニップ部に導入して挟持搬送して定着フィルムを介し
た加熱体からの熱によりトナー像を用紙に永久画像とし
て定着させるものである。加熱体としてセラミックヒー
タ等の低熱容量で昇温の速いものを用いることができ、
また定着フィルムとして熱容量の小さい薄膜のものを用
いることができ、そして定着ニップ部のみを加熱するこ
とで、クイックスタート性がよく、省エネルギーの加熱
定着を実現することができる。特にスタンバイ時に電力
を供給せず、消費電力を極力低く抑えることができる。
【0005】上記のような定着器には加熱定着させる温
度を制御する為定着温度検知手段を具備させている。該
定着温度検知手段は一般的にサーミスタを用いることが
多く、加熱体や加圧ローラ等に接触させて具備させて加
熱体や加圧ローラ等の温度を検出する。最近では加熱体
や加圧ローラ等の輻射熱を計測することで加熱定着させ
る温度を検出する手法も検討されている。
【0006】そして上記のような定着温度検知手段を含
む温調回路により加熱手段に具備させた加熱体(ヒー
タ)に対する電力供給を制御して、用紙を挟持搬送して
加熱する定着ニップ部の温度を所定の定着温度に温調す
るようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記定着器
のように定着ニップ部に用紙を導入して挟持搬送させて
用紙上の未定着像を加熱定着させるものにおいては所謂
「非通紙部昇温」の問題がある。
【0008】これは、装置に通紙使用できる最大サイズ
(サイズ:定着ニップ部に対する用紙の搬送方向に対し
て直交方向の用紙長さ、以下、幅とする)の用紙よりも
小サイズの用紙が通紙されたときには、最大サイズ用紙
とのサイズ差部分に対応する定着ニップ部の非通紙領域
では熱が用紙の加熱に消費されず蓄熱し、小サイズの用
紙が連続的に通紙されるにつれて定着ニップ部の非通紙
部領域での蓄熱量が多くなる。そのために、定着ニップ
部の通紙部領域の温度は所定の定着温度に温調維持され
るのに対して、非通紙領域の温度はその所定の定着温度
よりも昇温する現象である。
【0009】この非通紙部の昇温が許容以上に高温にな
ると、定着器の構成部材に熱損・劣化トラブルを生じさ
せて定着器の耐久性を低下させることになるし、小サイ
ズ用紙の連続通紙で定着器が過度に非通紙部昇温してい
る状態時に大サイズ用紙を通紙すると、定着ニップ部の
非通紙部昇温している領域において温度が高すぎること
による端部ホットオフセット等が発生する。
【0010】本発明は、定着ニップ部に用紙を導入して
挟持搬送させて用紙上の未定着像を加熱定着させる定着
器を具備させている画像形成装置において、上記のよう
な非通紙部昇温による弊害を回避することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記のような構
成を特徴とする画像形成装置である。
【0012】(1)通紙されうる全てのサイズ用紙が通
紙中に挟持される位置に配設される第1の温度検出手段
と、通紙されうる最大のサイズの用紙が通紙中には用紙
が挟持されるが、通紙されうる最小のサイズの用紙が通
紙中には用紙が挟持されない位置に配設される第2の温
度検出手段とを備えた、少なくとも2つ以上のサイズの
異なる用紙が通紙される、未定着の現像材を用紙に固着
させるための加熱手段と、前記加熱手段に圧力を加える
加圧手段と、前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆
動する定着器駆動手段と、前記第1の温度検出手段で検
出された温度を基に、前記加熱手段があらかじめ設定さ
れる第1の温度になるように制御を行う制御手段と、を
備え、前記制御手段は前記第2の温度検出手段で検出さ
れた温度が、あらかじめ設定される第2の温度以上であ
ることを検知したら、用紙を排出した後も前記定着器駆
動手段の回転駆動を続ける制御を行うことを特徴とする
画像形成装置。
【0013】(2)前記(1)に記載の画像形成装置に
おいて、あらかじめ設定される第1の温度が装置の状態
に応じて複数の値をとり、あらかじめ設定される第2の
温度が、第1の温度に応じて設定されることを特徴とす
る画像形成装置。
【0014】(3)前記(1)または(2)に記載の画
像形成装置において、前記第2の温度検知手段が、前記
第2の温度以上であることを前記制御手段が検知した場
合に、前記加熱手段の異常を報知する報知手段を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【0015】(4)前記(1)ないし(3)の何れかに
記載の画像形成装置において、前記定着器駆動手段は前
記第2の温度検出手段で検出された温度が、あらかじめ
設定される第2の温度未満である場合には、第1の搬送
速度で用紙の搬送を行い、前記第2の温度検出手段で検
出された温度が、あらかじめ設定される第2の温度以上
である場合には、用紙の排出が完了した後に、前記定着
器回転駆動手段により定着器駆動回転数を変更すること
を特徴とする画像形成装置。
【0016】(5)前記(1)ないし(4)の何れかに
記載の画像形成装置において、機内を冷却するための冷
却手段を有し、前記第2の温度検出手段で検出された温
度が、あらかじめ設定される第2の温度以上である場合
に、用紙の排出が完了した後も、前記冷却手段の駆動を
継続することを特徴とする画像形成装置。
【0017】(6)前記(1)ないし(5)の何れかに
記載の画像形成装置において、前記第2の温度検出手段
で検出された温度が、あらかじめ設定される第2の温度
以上である場合に、用紙の排出が完了した後も、一定時
間前記定着器回転駆動手段により駆動を継続することを
特徴とする画像形成装置。
【0018】(7)通紙されうる全てのサイズ用紙が通
紙中に挟持される位置に配設される第1の温度検出手段
と、通紙されうる最大のサイズの用紙が通紙中には用紙
が挟持されるが、通紙されうる最小のサイズの用紙が通
紙中には用紙が挟持されない位置に配設される第2の温
度検出手段とを備えた、少なくとも2つ以上のサイズの
異なる用紙が通紙される、未定着の現像材を用紙に固着
させるための加熱手段と、前記加熱手段に圧力を加える
加圧手段と、前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆
動する定着器駆動手段と、前記第1の温度検出手段で検
出された温度を基に、前記加熱手段があらかじめ設定さ
れる第1の温度になるように制御を行う制御手段と、複
数の給紙口と、を備え、前記制御手段は前記第2の温度
検出手段で検出された温度が、あらかじめ設定される第
2の温度以上であることを検知したら、次の印字命令が
異なる給紙口である場合には用紙の排出を完了した後
も、前記定着器駆動を続け、前記第2の温度検知手段で
検出された温度が、あらかじめ設定される第3の温度以
下になった後に、最後に印字を行った給紙口と異なる給
紙口からの印字動作を開始することを特徴とする画像形
成装置。
【0019】(8)前記(7)に記載の画像形成装置に
おいて、あらかじめ設定される第1の温度が装置の状態
に応じて複数の値をとり、あらかじめ設定される第2の
温度が、第1の温度に応じて設定されることを特徴とす
る画像形成装置。
【0020】〈作 用〉すなわち、第2の温度検知手段
で非通紙部昇温温度を監視させ、非通紙部昇温温度が許
容上限の第2の温度以上になったときは定着器の冷却動
作を実行させるもので、これにより非通紙部昇温による
弊害を回避することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】〈第1の実施例〉図1は本実施例
の画像形成装置の概略構成模型図である。本例の画像形
成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザプリンタ
であり、ホストコンピュータ等より送られてきた印字デ
ータをドットの画像情報に展開し、電子写真エンジン部
でこの画像情報を用紙に印字するものである。
【0022】(1)プリンタの全体的概略構成 1は像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以
下、感光ドラムと記す)である。該感光ドラム1は矢印
の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。
【0023】2は一次帯電手段であり、この帯電手段に
より回転する感光ドラム1の周面が所定の極性・電位に
一様に帯電処理される。
【0024】3は像露光手段としてのレーザスキャナで
あり、画像展開部である不図示の画像コントローラが画
像データを出力し、その画像データに基づいてレーザ部
のレーザ光を点滅変調され、その変調されたレーザ光に
よる走査露光Lが回転感光ドラム1の一様帯電処理面に
対してなされる。これにより走査露光の画像情報に対応
した静電潜像が回転感光ドラム1面に形成される。3a
はレーザスキャナ3から出力されたレーザ光Lを感光ド
ラム1の露光位置に偏向するミラーである。
【0025】4は現像手段であり、感光ドラム1面の静
電潜像を現像材としてのトナーで現像する。
【0026】5は転写手段としての転写ローラであり、
感光ドラム1の下面に対して所定の押圧力をもって当接
させて配設してある。その転写ローラ5と感光ドラム1
の当接部が転写ニップ部Tである。そして後述する第1
の給紙口としての給紙カセット7側または第2の給紙口
としての手差しトレイ(MPトレイ)13側から給送さ
れた用紙Pが所定の制御タイミングにて転写ニップ部T
に導入されて挟持搬送されていく。用紙Pが転写ニップ
部Tを挟持搬送されている間、転写ローラ5には不図示
の転写バイアス印加電源から所定に制御されたの転写電
圧が印加される。転写電圧の極性はトナーの帯電極性と
は逆極性である。これにより転写ニップ部Tにおいて感
光ドラム1上のトナー像が用紙Pの表面に順次に静電転
写されていく。
【0027】給紙に関して、給紙カセット7からの給紙
モード(カセット給紙モード)が選択されているときに
は、不図示のエンジン制御部は給紙ローラ8を回転させ
て給紙カセット7内に積載収納の用紙Pを一枚分離給送
させる。給紙カセット7からは主として幅の広い普通紙
(大サイズ用紙)の給紙がなされる。その給送用紙Pは
搬送ローラ9→用紙搬送路10→レジストローラ11→
給紙センサ12の経路で転写ニップ部Tに導入される。
給紙センサ12により画像タイミング及び用紙の先端と
後端の位置を検出する。またレジストローラ11で用紙
の先端を給紙センサにより合わせ転写ニップ部Tに用紙
を搬送する。
【0028】また、手差しトレイ13からの給紙モード
(手差し給紙モード)が選択されているときには、不図
示のエンジン制御部は給紙ローラ14を回転させて手差
しトレイ13上に積載セットされている手差しの用紙P
を一枚分離給送させる。その給送用紙Pはシートパス1
5を通り、レジストローラ11→給紙センサ12の経路
で転写ニップ部Tに導入される。手差しトレイ13から
は主として幅の狭い葉書や封筒の特種用紙(小サイズ用
紙)の給紙がなされる。
【0029】本例のプリンタにおいては、給紙カセット
7からの給紙も、手差しトレイ13からの給紙もセンタ
基準の幅規制板により中央基準搬送で給紙される。
【0030】転写ニップ部Tを通過した用紙Pは回転感
光ドラム1面から順次に分離され、用紙搬送路16から
定着器17の定着ニップ部Nに導入されてトナー像の熱
定着処理を受ける。本例のプリンタにおける定着器17
はフィルム加熱方式の定着器である。この定着器17に
ついては次の(2)項で詳述する。
【0031】用紙Pに対するトナー像転写後の感光ドラ
ム1面はクリーニング器6で転写残トナー等の残留付着
物の除去を受けて清浄面化されて繰り返して作像に供さ
れる。
【0032】また定着器17を出た用紙Pは用紙搬送路
18を通って、排紙モータにより駆動される排紙ローラ
19で排紙部(排紙トレイ)20に画像形成物(プリン
ト、コピー)として排紙される。
【0033】(2)定着器17 a)定着器17の全体的な概略構成 図2は定着器17の要部の外観斜視模型図、図3は概略
構成の横断面模型図である。本例の定着器17は特開平
4−44075〜44083号公報、同4−20498
0〜204984号公報等に開示のテンションレスタイ
プの加熱フィルム方式の像加熱装置である。
【0034】21は加熱手段としての加熱ユニット、2
5はこの加熱ユニット21と相互圧接させた加圧手段と
しての弾性加圧ローラである。
【0035】加熱ユニット21は、主に加熱体(発熱
体)としてのセラミックヒータ(以下、ヒータと記す)
22、横断面略半円弧状樋型のフィルムガイド部材(以
下、ステーと記す)23、円筒状の耐熱性フィルム(以
下、定着フィルムと記す)24等から構成されている。
【0036】ヒータ22は図3において紙面に垂直方向
を長手とする横長で、全体に低熱容量であり、通電のO
N・OFFに対応して応答性よく迅速に昇温・降温す
る。このヒータの具体的構造は次のb)項で詳述する。
【0037】ステー23は、耐熱性、電気絶縁性で、高
い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポリフェ
ニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、
PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)等で構成され、ヒータ22はこのステー23の
下面の略中央部にガイド部材長手に沿って設けた溝部内
に、表面側を外向にして嵌入させて固定支持させてあ
る。
【0038】円筒状の定着フィルム24は、例えば、厚
さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルムであ
る。例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFAや
PTFE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであ
り、上記のようにヒータ22を固定支持させたステー2
3にルーズに外嵌させてある。
【0039】弾性加圧ローラ(以下、加圧ローラと記
す)25は、芯金25aと、該芯金に同心一体に設けた
シリコーンゴム等の弾性・耐熱性材料のローラ層25b
と、表面層25cからなり、芯金25aの両端部をそれ
ぞれ装置の不図示の手前側と奥側のシャーシ側板間に軸
受を介して回転自由に支持させてある。
【0040】そしてヒータ22を下面側に支持させ、円
筒状定着フィルム24を外嵌させたステー23を加圧ロ
ーラ25の上側にヒータ22の部分を加圧ローラ24の
上面に対向させて位置させ、ステー23をを加圧手段に
て加圧ローラ25の上面に対して所定の押圧力をもって
圧接させた状態に保持させる。これにより、ヒータ22
の下面と加圧ローラ25の上面との間に定着フィルム2
4を挟んで所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
【0041】加圧ローラ25は定着器駆動手段としての
定着器駆動用モータMにより矢印の時計方向に所定の周
速度で回転駆動される。この加圧ローラ25の回転駆動
による該加圧ローラ25と定着フィルム24の外面と
の、定着ニップ部Nにおける圧接摩擦力で円筒状定着フ
ィルム24に回転力が作用して、該定着フィルム24が
その内面が定着ニップ部Nにおいてヒータ22の下面に
密着して摺動しながら矢印の反時計方向に加圧ローラ2
5の回転周速度に略対応した周速度をもってステー23
の外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0042】ステー23はヒータ22を保持するととも
に定着フィルム24の回転時の搬送安定性を図るフィル
ムガイドの役目をしている。定着フィルム24との回転
摺動性を高める為に、定着フィルム24とヒータ22及
びステー23の外周面の間に耐熱性グリス等の潤滑剤を
介在させている。
【0043】加圧ローラ25が回転駆動され、それに伴
って円筒状の定着フィルム24がステー23の外回りを
回転し、ヒータ22に通電がなされて該ヒータ22の発
熱で定着ニップ部Nが所定の温度に立ち上がって温調さ
れた状態において、定着ニップ部Nに未定着トナー像t
を担持した用紙Pが導入され、定着ニップ部Nにおいて
用紙Pのトナー像担持面側が定着フィルム24の外面に
密着して回転している定着フィルム24と一緒に定着ニ
ップ部Nを挟持搬送されていく。この挟持搬送過程にお
いて、ヒータ22の熱が定着フィルム24を介して用紙
Pに付与され、用紙P上の未定着トナー像tが加熱加圧
定着される。用紙Pは定着ニップ部Nを通過すると回転
している定着フィルム24の外面から曲率分離して搬送
される。
【0044】b)ヒータ22 図4の(a)はヒータ22の表面側の一部切欠きの平面
模型図、(b)は裏面側の平面模型図である。このヒー
タ22は下記のような部材・部分等からなる、全体に低
熱容量の略平板状のものである。
【0045】.定着ニップ部Nにおける用紙搬送方向
に対して直交する方向を長手とする横長で、薄肉で、耐
熱性・低熱容量・良熱伝導性・電気絶縁性の細長平板状
のヒータ基板a、 .該ヒータ基板aの表面側(定着フィルム24と対面
する側の面、定着ニップ部面に面する側)に基板長手に
沿って形成具備させた、通電により発熱する通電発熱抵
抗体c、 .該通電発熱抵抗体cに対する給電用電極部b・eと
連絡電路d、 .通電発熱抵抗体cと連絡電路d部分をオーバーコー
トさせた耐熱性・絶縁性のヒータ表面保護層f、 .ヒータ基板aの裏面側に設けた、第1の温度検出手
段としてのメインサーミスタ(主サーミスタ)jと第2
の温度検出手段であるサブサーミスタ(補助サーミス
タ)s、及びヒータ基板aの表面側と裏面側に設けた、
検温用電極部g・h・m・n・p・qと連絡電路i・k
・r。
【0046】ヒータ基板aは例えばアルミナ(酸化アル
ミニウム、Al23 )からなるセラミック材基板であ
る。
【0047】通電発熱抵抗体cは、例えば、銀パラジウ
ム(Ag/Pb)、Ta2 N等の電気抵抗材料ペースト
(抵抗ペースト)をヒータ基板表面に基板長手に沿って
スクリーン印刷等によりパターン塗工し、焼成すること
で形成したものである。
【0048】給電用電極部b・eはヒータ基板表面側の
長手一端側に併設してあり、一方の給電用電極部bは通
電発熱抵抗体cの一端部に導電延長部を介して電気的に
導通させてある。他方の給電用電極部eは通電発熱抵抗
体cに並行させてヒータ基板表面に設けた連絡電路dを
介して通電発熱抵抗体cの他端部に電気的に導通させて
ある。
【0049】上記により、給電用電極部b→通電発熱抵
抗体c→連絡電路d→給電用電極部eの直列電路(AC
ライン)が構成される。
【0050】また検温用電極部g・h・m・n・p・q
のうち電極部g・n・pの3つはヒータ基板表面側の長
手他端側に併設してあり、残りの電極部h・m・qの3
つはヒータ基板裏面側に上記電極部g・n・pと表裏対
応の位置に併設してあり、表裏対応の電極部gとh、電
極部nとm、電極部pとqをそれぞれスルーホールで導
通させてある。
【0051】前記したように本例のプリンタの給紙は中
央基準搬送であり、Aは最大幅サイズ用紙の通紙領域、
Bは最小幅サイズ用紙の通紙領域、Cは最小幅サイズ用
紙が通紙されたときに生じる非通紙領域(最大幅サイズ
用紙の通紙領域Aとの差領域)である。
【0052】メインサーミスタjは、プリンタに通紙使
用しうるどのような幅サイズの用紙であっても必ずその
位置を用紙が通る通紙領域位置に配設される。本例では
最小幅サイズ用紙の通紙領域Bに対応するヒータ基板裏
面領域内の任意の場所に配設している。
【0053】またサブサーミスタsは、プリンタに通紙
使用しうる用紙のうち幅が最大のものが通紙されている
間は用紙は通るが、幅が最小のものが通紙されている間
は用紙が通らない非通紙領域位置に配設される。本例で
は最小幅サイズ用紙が通紙されたときに生じる非通紙領
域Cに対応するヒータ基板裏面領域内の任意の場所に配
設している。
【0054】メインサーミスタj及びサブサーミスタs
の設置手段としては、ヒータ基板裏面に耐熱性の接着材
で接着する方法やバネ性部材の圧力を利用して押し付け
て設置する方法等がある。
【0055】そしてメインサーミスタjは連絡電路iと
kを介して電極部hとmに電気的に導通させてある。ま
たサブサーミスタsは連絡電路kとrを介して電極部m
とqに電気的に導通させてある。
【0056】上記により、電極部g→電極部h→連絡電
路i→メインサーミスタj→連絡電路k→電極部m→電
極部nの直列電路(第1のDCライン)、及び電極部n
→電極部m→連絡電路k→サブサーミスタs→連絡電路
r→電極部q→電極部pの直列電路(第2のDCライ
ン)が構成される。
【0057】上記において、電極部b・e・g・h・m
・n・p・q、連絡電路d・i・k・r、スルーホール
の導電部は、例えば銀ペースト等の電気導通体材料をス
クリーン印刷等によりパターン塗工し、焼成する等によ
り形成される。
【0058】ヒータ表面保護層fは本例では耐熱ガラス
コート層であり、ヒータ基板aの表面側において、電極
部b・e・g・n・pの部分を除いて通電発熱抵抗体c
と連絡電路dを覆わせて形成してある。
【0059】上記のヒータ22はその表面側(通電発熱
抵抗体cを具備させたヒータ基板表面側)を外側にして
ステー23の下面に長手に沿って形成具備させたヒータ
嵌め込溝内に嵌め込んである。
【0060】そして給電用コネクタ26がステー23の
一端側の延長張り出し部23a(図2)に組み付けられ
る。また、検温用コネクタ27がステー23の他端側の
延長張り出し部23bに組み付けられる。26aは給電
回路31(図5)と給電用コネクタ26とを連絡させて
いる給電ケーブル線、27aは制御手段としての制御回
路(CPU)と検温用コネクタ27連絡させている信号
ケーブル線である。
【0061】而して、給電用コネクタ26を介して商用
電源・ACドライバ等からなる給電回路31から給電ケ
ーブル線26a・給電用コネクタ26を介してヒータ2
2の前記ACラインの給電用電極部b・eに給電される
ことでACラインの通電発熱抵抗体cが発熱してヒータ
22の所定の有効加熱長さ領域が迅速に昇温する。
【0062】また、メインサーミスタi及びサブサーミ
スタsでそれぞれ検出されるヒータ温度情報が前記第1
のDCラインの検温用電極部g・n、前記第2のDCラ
インの検温用電極部n・pから検温用コネクタ27・信
号ケーブル線27aを介して制御回路30に入力する。
【0063】制御回路30はメインサーミスタj及びサ
ブサーミスタsからのヒータ温度情報に基づいて給電回
路31を制御(AC電圧の位相・波数制御等)してヒー
タ22の温度を所定に温調する、また所定のプリンタ制
御、定着器駆動制御をする。
【0064】c)非通紙部昇温対策 図6は幅が狭い用紙が通紙されたときに生じる非通紙部
昇温の説明図であり、(a)は通紙使用しうる用紙のう
ち最大幅サイズの用紙Pmax と定着器ヒータ22のメイ
ンサーミスタj及びサブサーミスタsの位置関係、
(b)は通紙使用しうる用紙のうち最小幅サイズの用紙
min と定着器のヒータ22のメインサーミスタj及び
サブサーミスタsの位置関係、(c)は最小幅サイズの
用紙Pmin が通紙された場合のヒータ22の長手に沿う
温度分布(=定着ニップ部Nの長手沿う温度分布)例を
示す。
【0065】幅が狭い用紙が通紙された場合は、定着ニ
ップ部Nにおいて、用紙の厚みによって用紙幅方向の端
部のすぐ外側ではヒータ22と加圧ローラ25の間に空
間が生まれ、ヒータ22が発熱した熱が用紙にも加圧ロ
ーラ25にも伝達されない領域が生まれる。そのために
(c)のイおよびロで示すこの領域は、メインサーミス
タjを用いて目標温度(第1の温度、所定の定着温度)
に温調している場合、図のように温度が上昇することに
なる。そして連続通紙がなされたような場合には、例え
ば、目標温度が200℃である場合には領域イおよびロ
での温度は300℃の高温に達することもある。
【0066】ヒータ22の非通紙領域C(ヒータ端部)
がこのような高温になった状態で定着器17の駆動を停
止すると、その後しばらく温度が上昇するため、加圧ロ
ーラ25やステー23の熱劣化につながる。また、ヒー
タ端部がこのように高温になった状態で幅の広い用紙を
通紙使用すると、温度が高すぎることによるホットオフ
セット等が発生する。
【0067】即ち、制御回路30は定着ニップ部Nに用
紙が通過する期間においては用紙に与える熱量の分だけ
余計に印加電力が大きくなるように制御を行ってヒータ
22の温度を所定の目標温度に一定に保つように制御を
行う。この時、定着ニップ部Nに幅の狭い用紙が通過す
る場合においては用紙が通過しない非通紙領域Cに対応
しているヒータ端部の温度が上昇してしまう。ヒータ端
部の温度が上昇しすぎるとヒータ22やヒータ22に接
している定着フィルム24や加圧ローラ25、ステー2
3といった部材の温度が上がりすぎて、溶けて変形、変
質してしまいそれ以後、正常な機能を果たせなくなって
しまう。
【0068】そこで本実施例においては、非通紙領域C
に対応するヒータ部分の非通紙部昇温温度をサブサーミ
スタsで検出させ、制御回路30はその温度が所定の一
定の上限温度(第2の温度)を超えたと判断すると、プ
リンタの給紙動作・プリント(印字)動作を一時停止し
てプリンタを待機状態にする。
【0069】より具体的には、制御回路30は、メイン
サーミスタjで検出される通紙領域Aに対応するヒータ
部分の温度と、サブサーミスタsで検出される非通紙領
域Cに対応するヒータ部分の温度を演算し、サブサーミ
スタsで検出した温度が一定の上限温度以上である場合
には、その時点においてプリンタ内に搬送状態にある用
紙が存在しているときはその用紙についてのプリント
(転写・定着)を実行してプリンタ外に排出させ、それ
以降の用紙についての給紙動作・プリント動作は一時停
止させてプリンタを待機状態にさせ、定着器17のヒー
タ22に対する給電はOFFにし、その直前のプリント
を行った用紙の排出を終了した後も、定着器駆動用モー
タMを回し続ける制御をする。
【0070】次いで、ヒータ22が降温して、サブサー
ミスタsで検出されるヒータ温度が所定の一定温度(第
3の温度)以下に下がり、定着器の温度が十分に下がっ
た後に、定着器駆動用モータMを停止させ、プリンタを
給紙動作・プリント動作再開可能状態に復帰させる。定
着器駆動用モータMは上記の直前のプリントを行った用
紙の排出を終了した後も一定時間(所定のタイマ時間)
駆動を続行させた後に停止させる制御にすることもでき
る。
【0071】上記のプリンタ一時停止制御処置により定
着器17の許容外の非通紙部昇温による熱損トラブルを
回避することができる。
【0072】また、このプリンタ一時停止制御処置の間
は、ヒータ22に対する給電をOFFにし、その直前の
プリントを行った用紙の排出を終了した後も定着器駆動
用モータMは回し続け、ヒータ22の温度が十分に下が
った後に停止させることで、定着器にダメージを与える
ことを防止することができる。
【0073】制御回路30は上記のようにサブサーミス
タsで検出された温度が一定の上限温度以上であること
に基づいてプリンタを一時停止させて待機状態に制御し
たときには、ユーザに戸惑いを与えないために、プリン
タコンソール部等のディスプレイ部やランプ等の報知手
段32を作動させて、そのプリンタの一時停止が定着器
17の許容外の非通紙部昇温の解消待ちである旨の報知
をする。
【0074】また、定着器の温度が十分に下がった後
に、定着器駆動用モータMを停止させたら、プリンタが
給紙動作・プリント動作再開可能状態に復帰した旨の報
知をする。ユーザはその報知に基づいて、プリンタの中
断したプリント動作を再開させる。
【0075】定着器駆動用モータMは、サブサーミスタ
sで検出されるヒータ温度が所定の一定の上限温度(第
2の温度)未満であるときは定着ニップ部Nでの用紙の
挟持搬送速度が所定のプロセススピードに対応した通常
の用紙搬送速度(第1の搬送速度)となる定着器駆動回
転数で駆動され、サブサーミスタsで検出されるヒータ
温度が所定の一定の上限温度以上である場合はそれに基
づく上記のプリンタ一時停止制御処置において直前のプ
リントを行った用紙の排出を終了した後に、上記の通常
の搬送速度よりも速い搬送速度(第2の搬送速度)に対
応した定着器駆動回転数で駆動される(定着器駆動回転
数の変更)ように制御回路30により制御させるように
してもよく、この構成も定着器にダメージを与えること
を防止する上で有効である。
【0076】プリンタにプリンタ内を冷却するための排
熱ファン等の冷却手段33を有し、サブサーミスタsで
検出されるヒータ温度が所定の一定の上限温度以上であ
る場合はそれに基づく上記のプリンタ一時停止制御処置
において直前のプリントを行った用紙の排出を終了した
後も上記の冷却手段33の駆動を継続させるようにして
もよく、定着器17の降温時間を速める上で有効であ
る。
【0077】また、ヒータ22の温度をメインサーミス
タjを用いてあらかじめ設定される目標温度(第1の温
度、所定の定着温度)に温調制御させる場合の、制御回
路30に設定するそのヒータ温調目標温度を装置の状態
に応じて複数の値をとることができるようにし、サブサ
ーミスタsを用いてヒータの非通紙部昇温状態を検出す
るためにあらかじめ設定される所定の一定の上限温度
(第2の温度)が、上記のヒータ温調目標温度の選択温
度に応じて設定されるような制御回路構成にすることも
有効である。
【0078】〈第2の実施例〉上述した第1の実施例に
おいて、メインサーミスタiで検出される通紙領域Aに
対応するヒータ部分の温度と、サブサーミスタsで検出
される非通紙領域Cに対応するヒータ部分の温度を制御
回路30が演算し、サブサーミスタsで検出した温度が
一定の上限温度(第2の温度)以上である場合、かつ次
のプリントのため給紙を行う給紙口が異なる場合には直
前の印字を行った用紙の排出を終了した後も、定着器駆
動用モータMを回しつづけ、サブサーミスタsの温度が
一定温度(第3の温度)以下に下がった後に異なる給紙
口からの給紙動作及びプリント動作を開始する。
【0079】すなわち、小サイズ用紙の通紙後でサブサ
ーミスタsの検知温度が所定より高いときに大サイズ用
紙のプリントを受付けると、サブサーミスタsの検知温
度が所定の温度以下に下がるまで定着器駆動用モータM
を回しつづけて定着器を冷却し、サブサーミスタsの検
知温度が所定の温度以下になった時に大サイズ用紙の給
紙を開始する。
【0080】これにより、定着器17の温度が十分に温
度が下がった後に異なる紙サイズの用紙がセットされた
給紙口からの給紙動作・プリント動作を開始するので、
直前の印字が小サイズ紙で定着器17のヒータ端部の温
度が上昇している場合で、次のプリントが普通サイズの
用紙であった場合でも、ヒータ端部の温度が低下した後
に次のプリントを行うので、ヒータ端部温度が高すぎる
ための端部ホットオフセット等の問題を防止し、良好な
画像を印字することができる。
【0081】また、カセット用紙検知機構等があり用紙
サイズがわかっているときには小サイズ紙を印字した後
に次のプリントが異なる給紙口で普通サイズ紙である場
合にのみ定着器駆動用モータMの回転を延長することが
できるため、必要に応じた最適な制御を行うことができ
る。
【0082】〈第3の実施例〉一般的に、加圧ローラ2
5は熱容量が大きい。したがって、連続してプリントを
行った場合、プリント枚数または時間に応じて徐々に第
1の目標温度であるT1を下げていく。図7に示すよう
に1枚目からCa枚目まではTa℃、Ca+1枚目から
Cb枚目まではTb℃というようにT1を変更してい
く。具体的な数値としては、例えば、Ta,Tb,T
c,Tdはそれぞれ190℃,185℃,180℃,1
75℃、Ca,Cb,Ccはそれぞれ5枚,15枚,3
0枚というように、各装置に固有な値が用いられてい
る。また、本実施例では、連続プリントされる用紙の枚
数に応じて温調目標温度T1を変更するようにしたが、
これ以外にも、例えば、ヒータ22への通電時間を累積
していって、その累積通電時間に応じてT1を変更する
ことも可能である。本実施例では、このように目標温度
T1が変化した場合にそれにしたがって前実施例までに
説明した所定の温度T2をTe→Tf→Tg→Thとい
うように変化させていく。具体的な数値としては、例え
ば、Te,Tf,Tg,Thはそれぞれ、215℃,2
10℃,205℃,200℃というように、各装置に固
有な値が用いられる。また、サブサーミスタsが温度T
2以上であることを検知した場合の動作は、前述の実施
例のいずれかの動作を用いることができるので、ここで
は説明を省略する。本実施例では、T2をT1+25℃
に一律に設定されているが、例えば、Te,Tf,T
g,Thをそれぞれ、215℃,210℃,200℃,
190℃というように任意に設定することも可能であ
る。また本実施例では説明を簡単にするために、T1の
変化を4段階としたが、T1の変化は2段階以上の任意
の段階を用いることができることはいうまでもない。
【0083】なお、第1、第2、第3の実施例のプリン
タはセンタ基準の給紙系であるが、左端基準あるいは右
端基準の給紙系の場合も同様に、通紙領域にメインサー
ミスタjを配置し、非通紙領域にサブサーミスタsを配
置することにより同様の効果が得られる。
【0084】定着器は熱ローラ方式、電磁加熱方式等の
ものであってもよい。
【0085】
【発明の効果】以上のように本発明は、定着ニップ部に
用紙を導入して挟持搬送させて用紙上の未定着像を加熱
定着させる定着器を具備させている画像形成装置におい
て、第2の温度検知手段で非通紙部昇温温度を監視さ
せ、非通紙部昇温温度が許容上限の第2の温度以上にな
ったときは定着器の冷却動作を実行させるもので、これ
により非通紙部昇温による弊害を回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の画像形成装置の概略構成模型図
【図2】 定着器の要部の外観斜視模型図
【図3】 定着器の要部の横断面模型図
【図4】 ヒータの構成模型図
【図5】 制御系のブロック図
【図6】 非通紙部昇温の説明図
【図7】 第3の実施例の説明図
【符号の説明】
1・・像担持体(感光ドラム)、2・・帯電手段、3・
・像露光手段、4・・現像手段、5・・転写手段(転写
ローラ)、6・・クリーニング器、7・・第1の給紙口
(給紙カセット)、13・・第2の給紙口(手差し給紙
トレイ)、17・・定着器、20・・排紙部、21・・
加熱手段(加熱ユニット)、22・・ヒータ、23・・
ステイ、24・・定着フィルム、25・・加圧ローラ、
N・・定着ニップ部、M・・定着器駆動用モータ、P・
・用紙、t・・未定着トナー像、j・・第1の温度検出
手段(メインサーミスタ)、s・・第2の温度検出手段
(サブサーミスタ)、30・・制御回路(CPU)、3
1・・給電回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DC03 DC10 DC11 ED17 JA11 JB23 JB25 JC08 JC14 2H033 AA03 AA09 AA24 BA29 BA32 BB01 BE03 CA06 CA17 CA22 CA32 CA35 CA40 CA53 CA57 9A001 HH34 KK42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通紙されうる全てのサイズ用紙が通紙中に
    挟持される位置に配設される第1の温度検出手段と、通
    紙されうる最大のサイズの用紙が通紙中には用紙が挟持
    されるが、通紙されうる最小のサイズの用紙が通紙中に
    は用紙が挟持されない位置に配設される第2の温度検出
    手段とを備えた、少なくとも2つ以上のサイズの異なる
    用紙が通紙される、未定着の現像材を用紙に固着させる
    ための加熱手段と、 前記加熱手段に圧力を加える加圧手段と、 前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆動する定着器
    駆動手段と、 前記第1の温度検出手段で検出された温度を基に、前記
    加熱手段があらかじめ設定される第1の温度になるよう
    に制御を行う制御手段と、 を備え、前記制御手段は前記第2の温度検出手段で検出
    された温度が、あらかじめ設定される第2の温度以上で
    あることを検知したら、用紙を排出した後も前記定着器
    駆動手段の回転駆動を続ける制御を行うことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の画像形成装置において、
    あらかじめ設定される第1の温度が装置の状態に応じて
    複数の値をとり、あらかじめ設定される第2の温度が、
    第1の温度に応じて設定されることを特徴とする画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の画像形成装置に
    おいて、前記第2の温度検知手段が、前記第2の温度以
    上であることを前記制御手段が検知した場合に、前記加
    熱手段の異常を報知する報知手段を備えることを特徴と
    する画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3の何れかに記載の画像形
    成装置において、前記定着器駆動手段は前記第2の温度
    検出手段で検出された温度が、あらかじめ設定される第
    2の温度未満である場合には、第1の搬送速度で用紙の
    搬送を行い、前記第2の温度検出手段で検出された温度
    が、あらかじめ設定される第2の温度以上である場合に
    は、用紙の排出が完了した後に、前記定着器回転駆動手
    段により定着器駆動回転数を変更することを特徴とする
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れかに記載の画像形
    成装置において、機内を冷却するための冷却手段を有
    し、前記第2の温度検出手段で検出された温度が、あら
    かじめ設定される第2の温度以上である場合に、用紙の
    排出が完了した後も、前記冷却手段の駆動を継続するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れかに記載の画像形
    成装置において、前記第2の温度検出手段で検出された
    温度が、あらかじめ設定される第2の温度以上である場
    合に、用紙の排出が完了した後も、一定時間前記定着器
    回転駆動手段により駆動を継続することを特徴とする画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】通紙されうる全てのサイズ用紙が通紙中に
    挟持される位置に配設される第1の温度検出手段と、通
    紙されうる最大のサイズの用紙が通紙中には用紙が挟持
    されるが、通紙されうる最小のサイズの用紙が通紙中に
    は用紙が挟持されない位置に配設される第2の温度検出
    手段とを備えた、少なくとも2つ以上のサイズの異なる
    用紙が通紙される、未定着の現像材を用紙に固着させる
    ための加熱手段と、 前記加熱手段に圧力を加える加圧手段と、 前記加熱手段または前記加圧手段を回転駆動する定着器
    駆動手段と、 前記第1の温度検出手段で検出された温度を基に、前記
    加熱手段があらかじめ設定される第1の温度になるよう
    に制御を行う制御手段と、 複数の給紙口と、 を備え、前記制御手段は前記第2の温度検出手段で検出
    された温度が、あらかじめ設定される第2の温度以上で
    あることを検知したら、次の印字命令が異なる給紙口で
    ある場合には用紙の排出を完了した後も、前記定着器駆
    動を続け、前記第2の温度検知手段で検出された温度
    が、あらかじめ設定される第3の温度以下になった後
    に、最後に印字を行った給紙口と異なる給紙口からの印
    字動作を開始することを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の画像形成装置において、
    あらかじめ設定される第1の温度が装置の状態に応じて
    複数の値をとり、あらかじめ設定される第2の温度が、
    第1の温度に応じて設定されることを特徴とする画像形
    成装置。
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