JP4248698B2 - 住宅 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物内に車椅子用のスロープを設けた住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年の住宅は、高品質化に加えて大型化や高級化が進み、それに対応して、外観のみならず、建物内部の居住性や利便性、開放感などを持たせることも重要な要素となっている。
【0003】
また、一方では、高齢化が進み、それに対する対策も必要となってきている。例えば、車椅子を利用する高齢者が居住する住宅では、その居住空間内での移動や外出等に便利なように段差のない床構造とすることが望まれている。段差のない床構造とすることは、高齢者に限らず、車椅子利用の居住者にとって全て同じである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の住宅では、こうした点への配慮が充分とは言えない。特に、車椅子の使用に便利な間取りとしたり、外出時等、建物外に出入りするための車椅子用のスロープ等は殆ど設けられていない。
【0005】
このスロープを設けることは極めて有用であるが、現実的には皆無に近い。この点を考察してみると、例えば玄関の内外に連なるスロープを設けることは、大きなスペースを必要とする上に、通常の玄関の姿を損なうといった問題まで生じる。
【0006】
本発明の目的は、ビルトインカーポートに着目し、そのビルトインカーポートとスロープとを有効に組み合わせることによって、玄関としての通常の外観を保ちつつ、車椅子の利用並びに車の利用を便利にし、さらにスロープを含む建物全体の設計も容易にすることができる住宅を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る住宅を図面を参照して説明すると、建物1の1階部分に居住空間AとビルトインカーポートBとを配置した住宅において、
前記建物1の正面側に、玄関2と前記ビルトインカーポートBの入口とが左右に離間して配置され、
前記ビルトインカーポートB内に、前記居住空間Aに連なる車椅子用のスロープSが前記居住空間Aの壁際に寄せられ、かつ前記ビルトインカーポートBに対する車の出入り方向に延びて設けられ、
前記スロープSは傾斜部分10とその傾斜部分10に連続する平坦部分11とを有し、その平坦部分11が前記居住空間Aに連続し、かつ平坦部分11の表面と居住空間Aの床面6とがほぼ同一レベルに設定されており、
前記スロープSの傾斜部分10の、前記平坦部分11と反対側になる先端は、前記ビルトインカーポートBの入口に配置されていることを特徴とする。
【0008】
このような本発明によれば、ビルトインカーポートB内にスロープSを設けることによって、玄関2としての通常の外観を保ちつつ、車椅子20の利用並びに車91の利用を便利にし、さらにスロープSを含む建物1全体の設計も容易にすることができる。さらに、スロープSがこのようにビルトインカーポート内にあるので、雨天のときにも大変好都合な構成となる。
【0010】
また、スロープSを居住空間Aに寄せてカーポートに邪魔にならないように、しかも長くて傾斜の小さいスロープを設けることができる。また、スロープSの存在は車への出入りスペースを兼用する存在となるので、スロープを設けるための実質的なスペースを小さくすることができる。さらに、スロープの存在で、居住空間Aと車91、81との間隔が広がるので、その分、開放感も得られる。
【0011】
また、平坦部分11の存在により、居住空間AからスロープSへ移動するとき、及びその逆の移動のときに極めて安全に移動することができる。
【0012】
また、平坦部分11と居住空間Aとの境界に位置する出入り口に、その出入り口を開閉できる扉7を設けた構成とすることもできる。このようにすれば、スロープSを使用しないときは、通常の居住空間Aとして利用することができる。
【0013】
また、居住空間Aには、出入り口に連続する領域に縁側6が配置され、その縁側6の床面と平坦部分11の表面とがほぼ同一レベルに設定されている構成とすることもできる。このようにすれば、縁側6の床面を有効利用できる他、車椅子の出入り口としても好適な設計となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は住宅の1階の間取り図である。
【0015】
図1において、1は平面略矩形の1階間取りを有する二階建以上の建物(住宅)であり、その1階には、居住空間Aと、ビルトインカーポートBが配置されている。建物1の正面右側に玄関2が配置され、その左奥にホール3が配置され、その横に2階への階段4が配置されている。ホール3の奥には和室5が配置されている。これら玄関2、ホール3、階段4、和室5等が1階の居住空間Aを構成している。
【0016】
ビルトインカーポートBは、建物1の正面左側の居住空間Aの隣りに配置されていて、建物1の奥行き方向に長い駐車スペースを有する。図示例のビルトインカーポートBは、正面奥に位置する第1駐車スペース8と、その手前に位置する第2駐車スペース9とを有し、2台の車81、91が奥行き方向に一列に並ぶ形態で駐車可能なスペースに構成されている。
【0017】
本実施の形態では、このような構成の建物1のビルトインカーポートB内に、居住空間Aに連なる車椅子用のスロープSが設けられている。スロープSは、居住空間Aの壁際に寄せられ、かつビルトインカーポートBに対する車81、91の出入り方向に直線的に延びている。スロープSを構成する材料としては、木材、樹脂材料、金属、コンクリート等、必要に応じて選択される。
【0018】
スロープSは傾斜部分10とその傾斜部分10に連続する平坦部分11とを有し、その平坦部分11が居住空間Aの和室5の縁側6に連続している。そして、平坦部分11の表面と縁側6の床面とがほぼ同一レベル(同じ高さ)になるように配慮されている。さらに、平坦部分11と縁側6との境界に位置する出入り口に、その出入り口を開閉できる扉7が設けられている。この扉7はいわゆる縁側6の掃き出し引き戸であり、アルミサッシ等からなる。
【0019】
スロープSの傾斜部分10の、平坦部分11と反対側になる先端は、駐車スペース9の床面と同一レベルとなった平面部12が設けられている。この平坦部10の位置において、車椅子20から車91への乗り降りをすることができる。さらにこの平坦部11からカーポートBへの入り口13への移動や、建物正面に設けたスペース14を経由して玄関2側への移動も任意に行えるように配慮している。
【0020】
このように本実施の形態の住宅によれば、ビルトインカーポートB内にスロープSを設けることによって、玄関2としての通常の外観を保ちつつ、車椅子20の利用並びに車91の利用を便利にし、さらにスロープSを含む建物1全体の設計も容易にすることができる。さらに、スロープSがこのようにビルトインカーポート内にあるので、雨天のときにも大変好都合な構成となる。
【0021】
また、スロープSは、居住空間Aの壁際に寄せられ、かつビルトインカーポートBに対する車81、91の出入り方向に延びている構成とすることによって、スロープSを居住空間Aに寄せてカーポートに邪魔にならないように、しかも長くて傾斜の小さいスロープを設けることができる。また、スロープSの存在は車への出入りスペースを兼用する存在となるので、スロープSを設けるための実質的なスペースを小さくすることができる。さらに、スロープSの存在で、和室5と車91、81との間隔が広がるので、その分、開放感も得られる。この点は、和室5の開放感の表現として効果的である。
【0022】
また、スロープSは傾斜部分10とその傾斜部分10に連続する平坦部分11とを有し、その平坦部分11が和室5の縁側6に連続し、かつ平坦部分11の表面と居住縁側6の床面とをほぼ同一レベルに設定することによって、和室5からスロープSへ移動するとき、及びその逆の移動のときに極めて安全に移動することができる。この結果、ともすれば家にこもりがちな居住者も気軽に外に出ることができる。
【0023】
【発明の効果】
以上のように、本発明の住宅によれば、建物内に配置するビルトインカーポートに着目し、そのビルトインカーポートとスロープとを有効に組み合わせることによって、玄関としての通常の外観を保ちつつ、車椅子の利用並びに車の利用を便利にし、さらにスロープを含む建物全体の設計も容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る建物の敷地を含む1階間取り図である。
【符号の説明】
1 建物(住宅)
2 玄関
3 ホール
4 階段
5 和室
6 縁側
7 扉
8 第1駐車スペース
9 第2駐車スペース
10 傾斜部分
11 平坦部分
A 居住空間
B ビルトインカーポート
S スロープ
20 車椅子
81、91 車
Claims (3)
- 建物の1階部分に居住空間とビルトインカーポートとを配置した住宅において、
前記建物の正面側に、玄関と前記ビルトインカーポートの入口とが左右に離間して配置され、
前記ビルトインカーポート内に、前記居住空間に連なる車椅子用のスロープが前記居住空間の壁際に寄せられ、かつ前記ビルトインカーポートに対する車の出入り方向に延びて設けられ、
前記スロープは傾斜部分とその傾斜部分に連続する平坦部分とを有し、その平坦部分が前記居住空間に連続し、かつ平坦部分の表面と居住空間の床面とがほぼ同一レベルに設定されており、
前記スロープの傾斜部分の、前記平坦部分と反対側になる先端は、前記ビルトインカーポートの入口に配置されていることを特徴とする住宅。 - 請求項1記載の住宅において、前記平坦部分と前記居住空間との境界に位置する出入り口に、その出入り口を開閉できる扉を設けたことを特徴とする住宅。
- 請求項2記載の住宅において、前記居住空間には、前記出入り口に連続する領域に縁側が配置され、その縁側の床面と前記平坦部分の表面とがほぼ同一レベルに設定されていることを特徴とする住宅。
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