JP4704991B2 - 住宅 - Google Patents

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Description

本発明は、建物内に車椅子用のスロープを設けた住宅に関する。
本格的長寿社会を迎え、高齢者に限らず、保護されるべき被介護者は歩行の困難を補うために車椅子の使用が不可避である場合がしばしばであり、したがって係る被介護者の暮らす住宅は、床の段差を可能な限り小さくすることによって、車椅子の使用を安全かつ容易にする必要がある。
このような要請に向けて本出願人は特許文献1においてビルトインカーポートに着目し、そのビルトインカーポートと車椅子使用者のためのスロープとを有効に組み合わせることによって、玄関としての通常の外観を保ちつつ、車椅子の利用並びに車の利用を便利にし、さらにスロープを含む建物全体の設計も容易にすることができる住宅を提案した。
また特許文献2には被介護人が外気に触れる機会を多くすることができると共に、被介護人の外出を容易にし、また家族や友人とのコミュニケーションを図りやすくして被介護人が孤独感を感じることを回避できるとする中庭付住宅が記載されている。
特開2001−49878号 特開2002−167983号
しかし、特許文献1ではビルトインカーポートの存在が条件であって、車椅子使用者固有の問題としての一般性を有し得ない難点があった。
また特許文献2では玄関から基本生活空間への出入りについては13〜15cmの段差の3段から4段程度の緩い勾配の階段、若しくはスロープを介して出入り可能と言及するのみであって、限られた基本生活空間が中庭との関係でも有効利用されているとは言い難いという難点があった。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑み、快適な生活空間を構成するための静的な空間である中庭に着目し、限られた基本生活空間が中庭との関係でも有効利用されて車椅子使用者とって快適な生活環境を実現することができる住宅を提供することにある。
以上の課題を達成するための本発明の住宅は、建物の1階部分に基本生活空間及び玄関を備えると共に少なくとも2方面が前記基本生活空間に隣接し、周囲を壁で囲われた中庭を有し、前記中庭には前記玄関の玄関ポーチに通じる第1の出入り口が設けられると共に前記基本生活空間に通じる第2の出入り口が設けられ、前記第1の出入り口と第2の出入り口とを連結するスロープが前記中庭内に前記基本生活空間を構成する各部の壁際に寄せられ、前記基本生活空間の内側を周回して設けられることを特徴とする。
このような本発明によれば、中庭内にスロープを設けることによって、玄関としての通常の外観を保ちつつ、車椅子の利用を便利にし、さらにスロープを含む住宅全体の設計も容易にすることができる。また、スロープがこのように中庭内にあるので、雨天のときにも大変好都合な構成となる。さらに、スロープを基本生活空間に寄せて中庭の景観の邪魔にならないように、しかも長くて傾斜の小さいスロープを設けることができる。また、スロープの存在は中庭のスペースを兼用する存在となるので、スロープを設けるための実質的なスペースを小さくすることができる。
前記第2の出入り口は前記玄関の玄関ホールに通じる様にしても良い。
前記スロープは、前記中庭を取り囲む前記基本生活空間の壁際から中庭内側に向けて張り出す庇の下に設けることができる。
このようにすれば、車椅子を使用してスロープを走行する際に雨天であっても特に傘の使用が必要となる様なことはない。
前記第1の出入り口及び前記第2の出入り口に、その出入り口を開閉できる引き戸を設けることができる。
この様に引き戸が設けられることによって開き戸である場合には通行の方向に戸が開閉されることから開閉が困難となり、特に車椅子に乗る人がその様な開閉動作を行う場合には前後の移動を行わなければならないという問題が解消される。
以上のように、本発明の住宅によれば、建物内に配置する中庭に着目し、その中庭とスロープとを有効に組み合わせることによって、玄関としての通常の外観を保ちつつ、車椅子の利用並びに中庭の利用を便利にし、さらにスロープを含む建物全体の設計も容易にすることができる。また、車椅子使用者のみならず足の弱くなった高齢者や身障者等の出入りをスムーズに行わせることも可能になる。したがって一般住宅で簡易な構造により、空間を有効に活用して車椅子使用者が快適な生活を送ることができる居住環境を実現することができる。
[第一の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す住宅1は平面略L字形の1階間取りを有する二階建以上の建物の平面図であり、図2は図1の一部を拡大して示す斜視図である。
住宅1の1階には、基本生活空間、すなわち車椅子使用者の日常生活を最低限確保するために必要な「就寝」「排泄」「洗面」「脱衣・入浴」「昼間の活動・食事」および住宅1からの出入りに供する空間を構成する要素としての玄関2、便所3、洗面脱衣室4、浴室5、居間・食事室6及び車椅子使用者の寝室7、居室8及び廊下9が中庭10を囲繞して配置される。
住宅1の玄関2は玄関ポーチ2−1と、その玄関ポーチ2−1に出入り口2−2を介して連続する玄関土間2−3と、その玄関土間2−3に上框2−4を介して臨む玄関ホール2−5を有して成る。
玄関ポーチ2−1はカーポート11と出入り口2−2間の動線に沿って展開され、かつ中庭10の第1の出入り口10−1方向に平坦に形成された中庭入り口たたき2−6を備える。
玄関土間2−3はL字状に形成され、その一端部分には中庭10への出入り口2−7が設けられる。また玄関で靴を脱ぐために腰を下ろす上框2−4は土埃、水気等が玄関ホール2−5を経て基本生活空間に侵入してくるのを回避できる程度の段差を備えてなり、ほぼ矩形状にされた玄関ホール2−5と玄関土間2−3との境界を形成する。
玄関ホール2−5には基本生活空間への出入り口2−8が設けられ、かつ中庭10への第2の出入り口10−2が設けられる。またこの玄関ホール2−5には基本生活空間への出入り口2−8を介して居間・食事室6が隣接して配置されており、居間・食事室6には2階への階段12が配置されている。また、基本生活空間の一要素としての廊下9には、中庭10に沿って延びる縁側9aが設けられ、一方居室8には中庭10に沿って延びる縁側8aが設けられる。
以上の基本生活空間を備えた本実施の形態の住宅1では、住宅1の基本生活空間を構成する各部に囲繞されて配置された中庭10内に、基本生活空間に連なる車椅子用のスロープ13が設けられている。
スロープ13は、図2にも示される様に基本生活空間を構成する各部の壁際に寄せられ、かつ中庭10に対する出入り方向に直線的に延びる相互に平行なスロープ要素13−1とスロープ要素13−2とを有する。またスロープ要素13−1とスロープ要素13−2の端部を連結し、スロープ要素13−1とスロープ要素13−2に対して垂直方向に延びる様に配置されたスロープ要素13−3を備える。このスロープ13を構成する材料としては、木材、樹脂材料、金属、コンクリート等が必要に応じて選択される。
スロープ要素13には中庭入り口たたき2−6方向への第1の出入り口10−1から玄関ホール2−5方向への第2の出入り口10−2に向かって1/15の昇り勾配であって、これはすなわち第2の出入り口10−2から第1の出入り口10−1に向かって3m間で20cm低くなる下り勾配が形成される。係る勾配によって車椅子14の使用者は特に危険な段差を通過することなく基本生活空間と外部との出入りを行うことができる。
さらに、第1の出入り口10−1には引き戸15が設けられ、第2の出入り口10−2には引き戸16が設けられている。この引き戸15、16はアルミサッシ等とすることができる。
このように本実施の形態の住宅によれば、中庭10内にスロープ13を設けることによって、玄関2としての通常の外観を保ちつつ、車椅子14の利用がより容易になり、中庭10のスペースの有効利用を図ることもできる。しかもスロープ13を含む住宅1全体の設計も容易にすることができる。さらに、スロープ13がこのように中庭10内にあるので、雨天のときにも大変好都合な構成となる。すなわち基本生活空間の壁際から中庭10内側方に向けて張り出す態様でスロープ13の雨除けとなる庇を設けることによって、車椅子14を使用してスロープ13を走行する際に雨天であっても特に傘の使用が必要となる様なことはない。係る庇は着脱可能に若しくは伸縮可能に構成することもできる。
また、スロープ13は、基本生活空間の壁際に寄せて設けているので、中庭10の景観の邪魔にならないように、しかも長くて傾斜の小さいスロープとすることができる。
[第二の実施の形態]
図3は本発明の第二の実施の形態の住宅1を示し、この実施の形態の住宅1では基本生活空間に配置された階段12の下方の空間12aの床面に中庭10方向へ下降する傾斜が設けられると共にスロープ13への第2の出入り口10−2aが設けられ、その他の点は前述の第一の実施の形態と同様にされる。
この第二の実施の形態の住宅1では、車椅子14の使用者は必要に応じて第2の出入り口10−2aから階段12の下方の空間12aを介して基本生活空間内に入ることができ、また基本生活空間から階段12の下方の空間12a及び第2の出入り口10−2aを介してスロープ13上に進行することができる。
[第三の実施の形態]
図4は本発明の第三の実施の形態の住宅1を示し、この実施の形態の住宅1では中庭10はその2方面10a、10bが基本生活空間に囲繞され、他の一方面10cはカーポート11に面する外壁17とされ、その他の点は前述の第一の実施の形態と同様にされる。
この第三の実施の形態の住宅1は全体がコンパクトにされて省スペース型とされてはいるものの、スロープ13の使用態様及びその便利さは第一の実施の形態と特に異なるものではなく、第一の実施の形態と同様に車椅子14の使用者の快適な住環境が実現される。
尚、外壁17に出入り口10−1aを設け、その出入り口10−1aに通じる補助スロープ13aを設けて、必要に応じて補助スロープ13aから出入り口10−1aを介して、カーポート11に車椅子使用者が進行することができる様にしても良い。
本発明の第一実施の形態に係る住宅の1階間取り図である。 図1に示す住宅の部分拡大斜視図である。 本発明の第二実施の形態に係る住宅の1階間取り図である。 本発明の第三実施の形態に係る住宅の1階間取り図である。
符号の説明
1・・・住宅、2・・・玄関、2−1玄関ポーチ、2−3・・・玄関土間、2−4・・・上框、2−5・・・玄関ホール、10・・・中庭、10−1・・・第1の出入り口、10−2・・・第2の出入り口、13・・・スロープ、15、16・・・引き戸、14・・・車椅子。

Claims (4)

  1. 建物の1階部分に基本生活空間及び玄関を備えると共に少なくとも2方面が前記基本生活空間に隣接し、周囲を壁で囲われた中庭を有し、前記中庭には前記玄関の玄関ポーチに通じる第1の出入り口が設けられると共に前記基本生活空間に通じる第2の出入り口が設けられ、前記第1の出入り口と第2の出入り口とを連結するスロープが前記中庭内に前記基本生活空間を構成する各部の壁際に寄せられ、前記基本生活空間の内側を周回して設けられることを特徴とする住宅。
  2. 前記第2の出入り口は前記玄関の玄関ホールに通じる請求項1記載の住宅。
  3. 前記スロープは、前記中庭を取り囲む前記基本生活空間の壁際から中庭内側に向けて張り出す庇の下に設けられる請求項1記載の住宅。
  4. 前記第1の出入り口及び前記第2の出入り口に、その出入り口を開閉できる引き戸を設けた請求項1記載の住宅。
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