JP4229274B2 - 内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置 - Google Patents

内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置 Download PDF

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Description

本発明は内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置に係り、特にクランク軸上においてトルクコンバータと並設される遠心式クラッチにおける潤滑のための給油構造の改良技術に関する。
従来、内燃機関の遠心式クラッチにおける潤滑のための給油装置として、クラッチのカバー構造をなすミッションケースの一部であるカバーの端壁に潤滑油供給油路を形成し、この油路に設けられた潤滑油噴出口からクラッチ内に潤滑油を噴出させて、これにより該クラッチの潤滑を行うクラッチの給油装置が知られており(例えば、特許文献1参照)、また、車両用湿式多板クラッチにおいては、該クラッチに挿入されるリフターロッド内に潤滑油通路を設けて、この通路を通して前記クラッチに潤滑油を供給しその潤滑および冷却を行うクラッチの給油装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−48150号公報(第2頁−第3頁、第1図) 実公平2−32897号公報(第3頁、第2図)
前記特許文献1に記載のクラッチにおける給油装置は、図に図示されるように、クランク軸01上に遠心式クラッチ03が取付けられており、このクラッチ03は、その外側からクラッチカバー021により覆われ、クラッチカバー021はミッションケース02の一部をなすカバー部材として構成され、該カバー021の端壁021a内には潤滑油供給のための供給油路021dが形成されている。
クラッチカバー021の端壁021a内の前記潤滑油供給油路021dの途中に潤滑油を噴出させるための噴出口021fが開口され、この開口021fから噴出された潤滑油が、前記クラッチ03の重錘05を挟持する一方部材である支持板031の内周部とクランク軸01外周間の隙間から該クラッチ03内へ導入され、これにより前記クラッチ03における潤滑をなしている。
また、前記特許文献2に記載のクラッチにおける給油装置は、図に図示されるように、湿式多板クラッチ03の潤滑において、クラッチ03の断接を行なうレリーズレバー03aに当接するリフターロッド03bの内部に油路03cが形成され、この油路03cを通してクラッチ03内に潤滑油を供給して該クラッチ03における潤滑と冷却をなしている。
ところで、前記特許文献1に記載の遠心式クラッチにおける給油装置は、クラッチへの潤滑油の供給がクラッチインナプレート(クラッチインナのリング板)側でないクラッチの重錘(ウエイト部材)を挟持する支持板の内周部とクランク軸外周間の隙間を利用してなされており、この潤滑油供給方式は、クラッチの側面が略完全にクラッチインナプレートにより覆われる構造側から潤滑油の供給がなされるものにおいては直接採用できるものではなく、また、クランク軸に近い位置におけるこの潤滑油の供給は、遠心式クラッチの重錘(ウエイト部材)外周側のクラッチシュー部材とクラッチアウタとの接触部から離れた位置でなされることから、該接触部への的確な潤滑油の供給がなされず、該接触部における充分な潤滑が達成されない恐れがある。
また、前記特許文献2に記載のクラッチにおける給油装置は、潤滑油の供給がリフターロッドの内部に形成された油路を通してなされており、このような潤滑油の供給は、前記油路内における負圧の発生で空気が吸い込まれ、所謂エアーレーションが発生することがあり、確実な潤滑のための給油が阻害される恐れがある。そして、この空気吸い込みによる油路内におけるエアーレーションの発生は、本発明が対象とする給油方式、すなわち、クランク軸等の軸内の油路によるトルクコンバータへの作動油の供給における該作動油の一部が、前記油路の分岐油路を通したクラッチ等の潤滑油として供給される給油方式においても共通の課題とされるものである。
上述したようなことから、クラッチにおける最適な給油装置の開発が望まれるところであり、とりわけ、クランク軸上においてトルクコンバータと並設される遠心式クラッチにおいて、トルクコンバータへの作動油がクランク軸内の油路を介して供給され、かつその作動油の一部が遠心式クラッチの潤滑油として利用される給油方式が前提とされて、上述のエアーレーションの発生がなく、しかも簡単な構造変更により前記遠心式クラッチにおける効果的な潤滑が達成される遠心式クラッチにおける給油装置の改良技術の提供が望まれるところである。
本発明は、前記課題を解決するために提供された遠心式クラッチにおける潤滑のための給油装置の改良であり、請求項1に記載の発明は、クランク軸にトルクコンバータと遠心式クラッチを設けるとともに、前記トルクコンバータへの作動油の供給がクランク軸内の油路を通してなされる内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置において、前記遠心式クラッチを覆うクラッチカバーの端壁に前記クランク軸内の油路に連通する作動油の供給油路が設けられ、該作動油供給油路から前記クランク軸内の前記油路に導かれる作動油の一部が、クラッチカバー端壁に支持されるクランク軸の軸受部のクリアランスから流出されて、前記クラッチのインナプレートに設けられた潤滑油通過用の孔部を通過して該クラッチ内に導入され、前記クラッチの潤滑をなすようにしたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1記載の内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置において、前記クラッチのインナプレートの中央凹部プレート部の外側の斜め指向の形成面に前記潤滑油通過用の孔部が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る発明は、クラッチカバー端壁に設けられたトルクコンバータへの作動油供給油路からクランク軸の軸受部における隙間を通して流出された潤滑油がクラッチのインナプレートに開けられた潤滑油通過用孔部に導かれ、この孔部を通して導入された潤滑油によりクラッチの潤滑がなされるので、前記軸受部やクラッチの一部に簡単な構造変更を施すことにより、潤滑油の確実な供給が確保され、クラッチにおける効果的な潤滑が達成される。
本発明の請求項2に係る発明は、クラッチのインナプレートの中央凹部プレート部の外側の斜め指向の形成面に潤滑油通過用の孔部が形成されるので、潤滑油の導入が効果的に行われる。
図1および図2に基づいて本発明の実施例について説明する。
図1に示される内燃機関のクランク軸1は、軸受部を介してクランクケースに回転可能に支持されており、図1にはその一方の軸受部Aのみが示されている。軸受部Aにおけるクランク軸1の回転可能な支持はボールベアリング11を介してなされており、該ベアリング11のインナレース部11aがクランク軸1の一方の軸端部1aに嵌合固定され、また、そのアウタレース部11bが実質的にミッションケースの一部を形成するクラッチカバー(ミッションケースカバー)2の端壁21に形成された軸受嵌合孔21a内に嵌合固定されることでなされている。
クランク軸1には、その端部軸受部A近傍位置に遠心クラッチ3が設けられ、該クラッチ3のインナプレート31は、その基部31aが、該基部31a内周部に設けられたスプライン31bを介して該軸1に対して相対回転不能に取付けられ、該基部31aは、前記スプライン31b結合のために所定の軸方向長さをもつボス部31cとして形成されている。そして、該ボス部31cの一端外周部からは径方向から斜めに指向して延伸し環状の凹状部を形成する中央凹部プレート部31dが形成されている。
中央凹部プレート部31dの外周31eは垂直方向に指向して径方向に延びる環状の平坦プレート部31fに連なり、該平坦プレート部31fの外周部31g近傍位置における周方向等間隔位置に、図1,2に示されるように、複数のピン部材4(3本)が設けられ、これらのピン部材4にはウエイト部材5がその一端部5aを回動可能に支持されて取付けられている。ウエイト部材5は通常複数枚の板状体5bが互いに重ね合わされて構成され、その外周部5cにはシュー部材5dが取付けられた構造を備え、各ウエイト部材5はその隣接相互間において互いにバネ部材6により連結されている。
一方、クラッチ3のアウタプレート32は、インナプレート31に対向するように径方向に向かって延伸するプレート部32aを有し、このプレート部32aの外周部32bが前記ウエイト部材5の外周部5cを覆うように軸方向に向かって延伸し外周部環状延出部32cとされ、また、アウタプレート32のその基部32dは、ボールベアリング12を介してクランク軸1に支持され、このためのボールベアリング12のアウタレース部12bを嵌合する軸受嵌合孔32eを備えている。
そして、前記軸受嵌合孔32eにアウタレース部12bが嵌合されることで、クラッチ3のアウタプレート32がクランク軸1に対して回転可能に支持される。また、前記基部32dには、インナプレート31に向かって鍔状に軸方向に延出する環状延出部32fが設けられており、該環状延出部32fの内周面32f1とインナプレート31の前記基部31aのボス部31c外周部間には一方向クラッチ7が取付けられている。
上述の構造を備える遠心クラッチ3は、周知のように、クランク軸1の回転に伴うインナプレート31の回転が、所定回転に達することで、インナプレート31外周部31g近傍に取付けられた各ウエイト部材5が前記バネ6のバネ力に抗して前記ピン部材4を支点として外方へ張り出すように回動し、各ウエイト部材5外周部5cのシュー部材5dが前記アウタプレート32の外周部環状延出部32c内周面32c1に圧接される(図2参照)。これにより、クラッチ3のインナプレート31とアウタプレート32が一体化されて、該クラッチ3はクランク軸1と同速の回転をもって回転する。
クランク軸1には、該クランク軸1との直接的な固定関係を持つことなくトルクコンバータ8が配設され、該トルクコンバータ8は遠心クラッチ3の前記アウタプレート32側に隣接して、かつトルクコンバータ8の一方のポンプ部8aが遠心クラッチ3のアウタプレート32基部32dに一体的に固定されて、該ポンプ部8aは前記アウタプレート32と共に回転するようになされており、また、トルクコンバータ8の他方のタービン部8bが明確には図示されない変速装置部9の歯車部に固定されて、該歯車部を前記タービン部8bと共に回転し、該変速装置部9における所定の変速制御を介して所望の変速状態における車両の走行がなされる。
トルクコンバータ8は、遠心クラッチ3の接合によるアウタプレート32を介したポンプ部8aの回転により、ポンプインペラ内の作動油が遠心力により加速されて、この作動油の流れがタービン部8bのタービンランナの羽根に当たり、その衝撃力によって該ランナを回転させた後に該羽根にそって流れ、タービンランナを流れ出るときの反動力でタービンランナを回転させる。
タービンランナから流出した作動油は、まだ相当な残留エネルギーをもっており、このエネルギーをステータ8cにより再びポンプインペラの背面に当てる方向に運び、ポンプインペラの回転を助けてトルクの増大を図る。つまり、ステータ8cを出た作動油はポンプインペラに戻って循環回路が形成されるが、その回路においてポンプインペラを回転させようとしているトルクとステータ8cを回転させようとするトルクが同じ方向に作用するので、タービンランナのトルクはステータ8cにかかるトルク分だけ増大されることになる。このようなトルクコンバータ8の作動は良く知られたところである。
クランク軸1の一方の端部近傍に取付け配設される遠心クラッチ3とトルクコンバータ8は概ね上述のような構造のものであり、これらがミッションケースカバーであるクラッチカバー2により覆われている。
ところで、クランク軸1の軸内には前記一方端であるその軸端部1aから該軸1の長手方向に延伸する油路1bが形成されており、この油路1bは、クランク軸1の軸心部を前記のように長手方向に延伸するが該長手方向で貫通するものではなく、該油路1bの最深部近傍にはトルクコンバータ8に指向し、すなわち、該油路1bから直交して互いに反対方向に延伸し、トルクコンバータ8の流体室内においてそれぞれ開口する2つの分岐油路1cが形成されている。そして、この軸内の油路1b,1cへの給油のための開口部1dが、前記クランク軸1の軸端部1aにおいて開口している。
クランク軸1の軸端部1aにおける前記油路1bの開口部1dは、ミッションケースカバーであるクラッチカバー2の端壁21における上述のボールベアリング11嵌合のための嵌合孔21aに連接形成された該孔よりもやや小径とされた油溜り21bに臨むようになされており、この油溜り21bは、前記クラッチカバー2の端壁21の内部を貫通するように形成された作動油供給油路21cに連通している。
クランク軸1の軸端部1aの前記ボールベアリング11による軸受支持は、該ベアリング11のインナレース部11aがクランク軸1に嵌合固定され、また、アウタレース部11bがクラッチカバー端壁21の軸受嵌合孔21aに嵌合固定されることでなされているが、クランク軸1とベアリングインナレース部11aとの嵌合が両者間にクリアランスA1を存在せしめることでなされており、作動油供給油路21cから圧送された作動油の一部が油溜り21b内からこのクリアランスA1を通してクラッチの潤滑のための油として流れるようになされている。
一方、遠心クラッチ3のインナプレート31には、その基部31aに連なる環状の中央凹部プレート部31dの形成面31d1に潤滑油通過孔31hが開口され、この潤滑油通過孔31hが開口される位置は、実質的に、前記ボールベアリング11のインナレース部11a内周とクランク軸1外周との嵌合部における両者間のクリアランスA1を通して流れ出る前記潤滑のための油を的確に捕らえることができる最適な位置であり、かつクラッチ3におけるウエイト部材5とインナプレート31の内側との間の隙間33に隣接する位置である。また、この潤滑油通過孔31hは必ずしも1ヶ所である必要はなく、適宜複数箇所形成されてもよい。
インナプレート31の径方向に向かって延伸する前記平坦なプレート部31fには、かなり大きな径の開口をもつ潤滑油通過孔31iが形成され、また、この潤滑油通過孔31iはインナプレート31内側のウエイト部材5とインナプレート31間の隙間33に隣接した位置に開口されている。
そして、この大きな径の開口をもつ潤滑油通過孔31iも、必ずしも1ヶ所である必要はない。そして、潤滑油通過孔31iの開口は、クランク軸1へのクラッチ3の取付けにおけるクランクセンターナットNの締付け固定時に利用される孔として利用できる
本実施例におけるトルクコンバータ8への作動油の供給構造と、遠心クラッチ3への潤滑のための潤滑油供給構造は上述のとおりであり、ここで、トルクコンバータ8への作動油の供給作用と遠心クラッチ3への潤滑油の供給作用を簡単に説明しておく。
図示されないオイルパン、オイルポンプ、オイルフイルタさらにオイルギャラリ等を介してミッションケースカバーであるクラッチカバー2の端壁21の内部を貫通する作動油供給油路21cに供給されたトルクコンバータ8への作動油は、この供給油路21cから油溜り21bに供給され、クランク軸1の長手方向軸心部を延伸する作動油供給のための油路1bを経て、その分岐油路1cからトルクコンバータ8内に導入される。
トルクコンバータ8のポンプ室内に導かれた作動油は、一部既述の説明と重複するが、後述される遠心クラッチ3の接続作動時に、トルクコンバータ8のポンプ部8aからタービン部8bに向かって流れ、該作動油の流動作用によるトルクによりタービンランナが回転される。タービンランナの前記回転は、明確には図示されない変速装置部9の歯車部に伝達され、該歯車部を介した変速装置9における変速制御を経て所望の変速速度において車両は走行せしめられる。
一方、遠心クラッチ3への潤滑のための潤滑油は、前記トルクコンバータ8への作動油の供給において、前記クラッチカバー2の端壁21の内部を貫通する作動油供給油路21cから、ボールベアリング11のインナレース部11a内周とクランク軸1外周との嵌合部における両者間のクリアランスA1を通して流れて、潤滑油通過孔31h内に導かれる。すなわち、クリアランスA1を経て流出する油はインナプレート31の前記中央凹部プレート部31dの斜め指向の形成面31d1に開口する潤滑油通過孔31hに効果的に導入され、そして、この孔31hの開口位置は、ウエイト部材5とインナプレート31内側との間の隙間33に隣接した位置であるから、クラッチシュー部材5d(図2参照)の接触部全体に潤滑油が行き亘り該部分の効果的な潤滑、つまり遠心クラッチの効率的な潤滑が達成される。
なお、前記潤滑油通過孔31iは、インナプレート31のクラッチカバー端壁21側に存在する油を遠心クラッチ3へ送るのに役立つ。
本発明のクラッチ給油装置における主要構造部を示す図である。 本発明の遠心クラッチの側面図であり、一部が断面で示されている。 従来の発明におけるクラッチ給油装置の主要構造部を示す図である。 従来の別発明におけるクラッチ給油装置の主要構造部を示す図である。
符号の説明
1・・・クランク軸、1a・・・クランク軸の軸端部、1b・・・油路、1c・・・分岐油路、1d・・・開口部、A・・・軸受部、A1・・・クリアランス、11,12・・・ボールベアリング、11a・・・インナレース部、11b,12b・・・アウタレース部、2・・・クラッチカバー、21・・・クラッチカバー端壁、21a・・・軸受嵌合孔、21b・・・油溜り、21c・・・、作動油供給油路、21d・・・、カバー端壁の内壁面部、3・・・遠心クラッチ、31・・・クラッチインナプレート、31a・・・基部、31b・・・スプライン、31c・・・ボス部、31d・・・中央凹部プレート部、31d1・・・形成面、31e・・・外周、31f・・・平坦プレート部、31g・・・インナプレート外周部、31h・・・潤滑油通過孔、32・・・クラッチアウタプレート、32a・・・径方向延伸プレート部、32b・・・外周部、32c・・・外周部環状延伸部、32c1・・・内周面、32d・・・基部、32e・・・嵌合孔部、32f・・・環状の延出部、32f1・・・内周面、33・・・隙間、4・・・ピン部材、5・・・ウエイト部材、5a・・・一端、5b・・・板状体、5c・・・ウエイト部材外周部、5d・・・シュー部材、6・・・バネ部材、7・・・一方向クラッチ、8・・・トルクコンバータ、8a・・・ポンプ部、8b・・・タービン部、8c・・・ステータ部、9・・・変速装置部、N・・・クランクセンターナット、A1・・・クリアランス。

Claims (2)

  1. クランク軸にトルクコンバータと遠心式クラッチを設けるとともに、前記トルクコンバータへの作動油の供給がクランク軸内の油路を通してなされる内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置において、
    前記遠心式クラッチを覆うクラッチカバーの端壁に前記クランク軸内の油路に連通する作動油の供給油路が設けられ、該作動油供給油路から前記クランク軸内の前記油路に導かれる作動油の一部が、クラッチカバー端壁に支持されるクランク軸の軸受部のクリアランスから流出されて、前記クラッチのインナプレートに設けられた潤滑油通過用の孔部を通過して該クラッチ内に導入され、前記クラッチの潤滑をなすようにしたことを特徴とする内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置。
  2. 前記クラッチのインナプレートの中央凹部プレート部の外側の斜め指向の形成面に前記潤滑油通過用の孔部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置。
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