JP3938072B2 - クラッチ潤滑装置 - Google Patents

クラッチ潤滑装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3938072B2
JP3938072B2 JP2003058535A JP2003058535A JP3938072B2 JP 3938072 B2 JP3938072 B2 JP 3938072B2 JP 2003058535 A JP2003058535 A JP 2003058535A JP 2003058535 A JP2003058535 A JP 2003058535A JP 3938072 B2 JP3938072 B2 JP 3938072B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
clutch
flywheel
disk assembly
clutch disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003058535A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004270722A (ja
Inventor
利夫 安富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2003058535A priority Critical patent/JP3938072B2/ja
Publication of JP2004270722A publication Critical patent/JP2004270722A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3938072B2 publication Critical patent/JP3938072B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両のオイルスプレー式のクラッチにおいては、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に対し潤滑オイルを吹き付けることが行われている。
【0003】
従来のオイルスプレー式のクラッチは図12〜図17に示され、図中、1はクラッチハウジング、2はエンジンにより駆動するようにしたクランクシャフト3に接続されたフライホイール、4はクラッチディスクアッセンブリ、5はプレッシャプレート、6は図示してないオイルポンプから送給された潤滑オイル15をクラッチディスクアッセンブリ4に吹き付けるための噴射ノズル、7はクラッチハウジング1の下部に取り付けられたオイルパンであり、フライホイール2、クラッチディスクアッセンブリ4、噴射ノズル6の先端側は、クラッチハウジング1内に収納されている。又、オイルパン7に溜まった潤滑オイルはオイルポンプへ戻し得るようになっている。尚、図12に示すオイルスプレー式のクラッチは、コイルスプリングレバー式クラッチであって、プレッシャプレート5を付勢することによりクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面をフライホイール2に押し付けるためのコイルスプリング16と、クラッチディスクアッセンブリ4が外嵌されるインプットシャフト17と、コイルスプリング16の付勢力に抗してプレッシャプレート5をクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面から引き離すためのリリースレバー18と、コイルスプリング16及びリリースレバー18等を覆うクラッチカバー19と、クラッチハウジング1に取り付けられ且つインプットシャフト17を回転自在に支持する円筒状のリテーナ20と、該リテーナ20に対しその軸線方向へ摺動自在に外嵌されたベアリングホルダ21と、該ベアリングホルダ21に保持され且つクラッチを切る際のベアリングホルダ21とリリースレバー18との相対回転差を吸収するためのリリースベアリング22とを備えている。又、前記クラッチカバー19は、図12及び図13に示される如く、フライホイール2の外周部23に所定の間隔で形成された複数の凸状のポット部24のボルト穴24aに対しボルト締結されている。
【0004】
クラッチディスクアッセンブリ4の詳細は図14、図15に示され、8はクランクシャフト3と同心にクラッチハウジング1内に配置された図12に示すインプットシャフト17に外嵌され、クラッチの連結、離脱時にインプットシャフト17に対し摺動し得るようにしたスプラインハブ、9はスプラインハブ8の外周に固設したディスク本体、10はディスク本体9に取り付けたドーナツ板状のクラッチプレート、11はクラッチプレート10の外周部に、クラッチプレート10の径方向外方へ突出するよう取り付けたクッションプレート、12はクッションプレート11のプレッシャプレート5(図12参照)側に取り付けたフェーシング、13はクッションプレート11のフライホイール2側(図12参照)に取り付けたフェーシングであり、クッションプレート11はフェーシング12,13により挟まれた状態になっている。
【0005】
クッションプレート11は、図15、図16に示されように、クラッチプレート10の周方向へ複数に分割され、クラッチプレート10に取り付けることにより全体として略円板状に形成されている。又、クッションプレート11のクラッチプレート10に対する取り付け側においては、周方向両側に、周方向へ延在する長い切欠き11aと短い切欠き11bが形成され、クッションプレート11をクラッチプレート10に取り付けた場合には、隣合うクッションプレート11は切欠き11aと切欠き11bが対向するようになっている。
【0006】
更に、クッションプレート11をクラッチプレート10に取り付けた際には、切欠き11a,11bはクラッチプレート10により覆われないようになっている(図17参照)。
【0007】
フェーシング12,13は、図15に示すように、クラッチプレート10の周方向へ複数に分割され、クッションプレート11に取り付けられ全体として略円板状に形成されている。又、フェーシング12,13をクッションプレート11に取り付けた場合には、フェーシング12,13の内周側端部は、クッションプレート11の切欠き11a,11bを隙間を残して覆い、クッションプレート11における切欠き11a,11bのフェーシング12,13により覆われていない部分により円周方向へ一定間隔で延びる環状オイル流路14が形成され、且つ該環状オイル流路14から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるよう放射状オイル流路25が形成されている。
【0008】
車両駆動時、クラッチペダルを踏んでいない場合には、クラッチディスクアッセンブリ4のフェーシング12,13の表面はプレッシャプレート5及びフライホイール2の表面と連結され、エンジンの動力はトランスミッションに伝達される。
【0009】
クラッチペダルを踏むと、クラッチディスクアッセンブリ4のフェーシング12,13の表面はプレッシャプレート5及びフライホイール2の接触面から離反し、エンジンの動力はトランスミッションには伝達されない。
【0010】
半クラッチの場合は、クラッチディスクアッセンブリ4におけるフェーシング12,13の表面とプレッシャプレート5及びフライホイール2の表面とは接触状態で摺動する。
【0011】
オイルポンプからの潤滑オイル15は、噴射ノズル6からクラッチプレート10とフェーシング12,13との間の近傍に向けて吹き付けられる。このため、潤滑オイル15はクラッチディスクアッセンブリ4における摩擦面であるフェーシング12表面の潤滑を行うと共に、フェーシング12側から環状オイル流路14を経てフェーシング13側へも供給され、摩擦面であるフェーシング13表面の潤滑を行う。尚、図15に示される如く、前記クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面には、環状オイル流路14から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるよう放射状オイル流路25が形成されているため、前記フェーシング12,13表面に供給される潤滑オイル15は、環状オイル流路14側から放射状オイル流路25に沿ってクラッチディスクアッセンブリ4の外周側へ向いやすくなっている。
【0012】
尚、前述の如きオイルスプレー式以外の潤滑形式を用いたクラッチとしては、オイルパンのオイル溜めにフライホイールの下部が浸るよう構成し、フライホイールの回転により潤滑オイルを掻き上げるようにしたクラッチがあり、例えば、特許文献1、特許文献2に開示されたようなものがある。
【0013】
【特許文献1】
実開昭60−24937号公報
【特許文献2】
実開平2−136820号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図12〜図17に示されるようなオイルスプレー式のクラッチでは、オイルポンプを駆動させるため、機械的ロスが生じ、全体的な燃費が低下するという問題があった。又、噴射ノズル6のオイル噴射口はクラッチカバー19の外側に配設されており、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面から遠く離れているため、潤滑オイル15をクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に確実に吹き付けることが難しく、該摩擦面が温度上昇しやすくなって、クラッチディスクアッセンブリ4の摩耗寿命が短くなるという欠点を有していた。
【0015】
このため、クラッチディスクアッセンブリ4に隣接するフライホイール2の下部をオイル溜めに浸すよう構成すると共に、前記フライホイール2の外周部23でクラッチカバー19を締結するポット部24の間に、フライホイール2の回転によりオイル溜めの潤滑オイル15を掻き上げる掻上手段を備えるようにすることが本発明者によって提案されているが、このようにした場合、図15に示される如く、前記クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に対して、環状オイル流路14から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるよう放射状オイル流路25が形成されているため、掻上手段によって掻き上げられてフェーシング12,13表面の外周側に供給される潤滑オイル15は、放射状オイル流路25に沿ってクラッチディスクアッセンブリ4の内周側即ち環状オイル流路14側へ向いにくくなってしまい、この結果、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面全体に潤滑オイル15を行き渡らせることが困難になるという新たな問題が生じていた。
【0016】
本発明は、斯かる実情に鑑み、オイルポンプを駆動するような機械的ロスを少なくしてエンジンへの抵抗分を低減し、燃費の向上を図り得ると共に、潤滑オイルをクラッチディスクアッセンブリの摩擦面全体に確実に行き渡らせることができ、該摩擦面の温度上昇を抑制し得、クラッチディスクアッセンブリの摩耗寿命延長を図り得るクラッチ潤滑装置を提供しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クラッチディスクアッセンブリに隣接するフライホイールの下部をオイル溜めに浸すよう構成すると共に、前記フライホイールの外周部に、フライホイールの回転によりオイル溜めの潤滑オイルを掻き上げる掻上手段を設けたクラッチ潤滑装置であって、
フライホイールの外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに延びるようオイル通路を形成して掻上手段を構成すると共に、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に、前記掻上手段のオイル通路の延在方向に合わせてクラッチディスクアッセンブリの外周側から径方向内側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるようオイル導入溝を形成したことを特徴とするクラッチ潤滑装置にかかるものである。
【0018】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0019】
エンジンの運転時には、フライホイールの回転に伴って該フライホイールの掻上手段によりオイル溜めの潤滑オイルが掻き上げられ、このとき、掻上手段のオイル通路は、フライホイールの外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに延びるよう形成されているため、前記オイル溜めからオイル通路に流入した潤滑オイルは、フライホイールの回転に伴い、その回転遠心力により外方へ飛び出すことなく、フライホイールの外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに導かれ、フライホイールの側方から上方にかけての範囲においてクラッチディスクアッセンブリの摩擦面に供給される。
【0020】
ここで、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面には、前記掻上手段のオイル通路の延在方向に合わせてクラッチディスクアッセンブリの外周側から径方向内側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるようオイル導入溝を形成してあるため、前記掻上手段によって掻き上げられてクラッチディスクアッセンブリの摩擦面に供給される潤滑オイルは、オイル導入溝に沿ってクラッチディスクアッセンブリの内周側へ向いやすくなり、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面全体に潤滑オイルを行き渡らせることが可能となる。
【0021】
前記クラッチ潤滑装置においては、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に、オイル導入溝の内周側出口開放端近傍から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるよう摩耗粉排出溝を形成することが有効である。即ち、前記クラッチ潤滑装置の場合、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面での摺動によって発生する摩耗粉は、フライホイールの掻上手段によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイルと一緒に、オイル導入溝に沿ってクラッチディスクアッセンブリの内周側へ導かれるが、前述の如く、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に、オイル導入溝の内周側出口開放端近傍から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるよう摩耗粉排出溝を形成すると、前記摩耗粉は、前記クラッチディスクアッセンブリの内周側から、クラッチディスクアッセンブリの回転時における遠心力により、摩耗粉排出溝に沿って外周側へ流れて排出される形となる。この結果、前記摩耗粉は、クラッチディスクアッセンブリの内周側に蓄積しにくくなり、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面とフライホイールやプレッシャプレートとの間に侵入して介在することが抑えられるため、両者間の摩擦係数が低下せず、クラッチの滑りが避けられ、動力伝達が確実に行われることとなる。
【0022】
又、前記クラッチ潤滑装置においては、オイル導入溝の幅を内周側出口開放端から外周側入口開放端ヘ向けて広げ、該オイル導入溝の外周側入口開放端の縁部を丸めるようにすることが望ましく、このようにすると、フライホイールの掻上手段によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイルは、オイル導入溝に対しその外周側入口開放端からスムーズに流れ込むようになり、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面の冷却性がより向上されることとなる。
【0023】
更に又、前記クラッチ潤滑装置においては、摩耗粉排出溝の幅を外周側出口開放端から内周側入口開放端へ向けて広げ、該摩耗粉排出溝の内周側入口開放端の縁部を丸めるようにすることもでき、このようにすると、フライホイールの掻上手段によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイルと一緒にオイル導入溝に沿ってクラッチディスクアッセンブリの内周側へ導かれる摩耗粉は、摩耗粉排出溝に対しその内周側入口開放端からスムーズに流れ込むようになり、摩耗粉の排出性がより高められることとなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0025】
図1〜図5は本発明を実施する形態の第一例であって、図中、図12〜図17と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。
【0026】
第一例としてのクラッチは、オイルパン7と共にクラッチハウジング1の下部に潤滑オイル15が溜まるようオイル溜め30を形成しており、該オイル溜め30にフライホイール2の下部を浸すよう構成してある。
【0027】
フライホイール2の外周部23には、凸状のポット部24の間に位置するよう、周方向へ所定の間隔をあけてポット部24と同方向へ突出する複数枚(図2〜図4の例では3枚)の羽根部34を形成してあり、該羽根部34は、その延在方向がフライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイール2の回転方向に対し斜め逆方向になるよう構成され、羽根部34の間には、羽根部34の延在方向に沿うようオイル通路35が形成され、これにより、掻上手段38を構成してある。尚、フライホイール2の凸状のポット部24の二個のボルト穴24aの間にも、羽根部34の延在方向と略同様な方向に延びるオイル通路37を形成してある。
【0028】
更に、図5に示す如く、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面には、前記掻上手段38のオイル通路35の延在方向に合わせてクラッチディスクアッセンブリ4の外周側から径方向内側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるようオイル導入溝39を形成してある。
【0029】
次に、上記図示例の作用を説明する。
【0030】
エンジンの運転時には、フライホイール2の回転に伴って該フライホイール2の掻上手段38の羽根部34がオイル溜め30の潤滑オイル15を掻き上げる。このとき、掻上手段38の羽根部34は、その延在方向がフライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイール2の回転方向に対し斜め逆方向になるよう構成され、且つ羽根部34の間には、羽根部34の延在方向に沿うようオイル通路35が形成され、更に、フライホイール2の凸状のポット部24の二個のボルト穴24aの間にも、羽根部34の延在方向と略同様な方向に延びるオイル通路37が形成されているため、前記オイル溜め30から羽根部34の間のオイル通路35及びポット部24のオイル通路37に流入した潤滑オイル15は、図3に示す如く、フライホイール2の回転に伴い、その回転遠心力により外方へ飛び出すことなく、フライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイール2の回転方向と逆向きに導かれ、フライホイール2の側方から上方にかけての範囲においてクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給される。
【0031】
ここで、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面には、前記掻上手段38のオイル通路35の延在方向に合わせてクラッチディスクアッセンブリ4の外周側から径方向内側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるようオイル導入溝39(図5参照)を形成してあるため、前記掻上手段38によって掻き上げられてフェーシング12,13表面の外周側に供給される潤滑オイル15は、オイル導入溝39に沿ってクラッチディスクアッセンブリ4の内周側即ち環状オイル流路14側へ向いやすくなり、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面全体に潤滑オイル15を行き渡らせることが可能となる。
【0032】
こうして、掻上手段38の羽根部34によりオイル溜め30の潤滑オイル15を掻き上げてクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面を潤滑するようにしたことにより、オイルポンプを駆動するような機械的ロスを少なくしてエンジンへの抵抗分を低減し、燃費の向上を図り得ると共に、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に形成されるオイル導入溝39を掻上手段38のオイル通路35の延在方向に合わせるようにしたことにより、潤滑オイル15をクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面全体に確実に行き渡らせることができ、該摩擦面の温度上昇を抑制し得、クラッチディスクアッセンブリ4の摩耗寿命延長を図り得る。更に、掻上手段38の羽根部34をフライホイール2のポット部24の間に形成するようにしたことにより、羽根部34が周辺部材の障害になることを防止し、掻上手段38の羽根部34の配置を適切にすることができる。更に又、掻上手段38の羽根部34がフライホイール2のポット部24の間に位置することにより羽根部34の成形をポット部24の成形と同時になし得るので、製造コストを低減することができる。
【0033】
図6はクラッチディスクアッセンブリ4の変形例を示すものであって、図6中、図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に、オイル導入溝39の内周側出口開放端39b近傍から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるよう摩耗粉排出溝40を形成したものである。
【0034】
前記クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面としてのフェーシング12とプレッシャプレート5との間、或いはクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面としてのフェーシング13とフライホイール2との間での摺動によって発生する摩耗粉は、フライホイール2の掻上手段38によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイル15と一緒に、オイル導入溝39に沿ってクラッチディスクアッセンブリ4の内周側即ち環状オイル流路14側へ導かれるが、図6に示す如く、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に、オイル導入溝39の内周側出口開放端39b近傍から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリ4の回転方向と逆向きに延びるよう摩耗粉排出溝40を形成すると、前記摩耗粉は、前記クラッチディスクアッセンブリの内周側即ち環状オイル流路14側から、クラッチディスクアッセンブリ4の回転時における遠心力により、摩耗粉排出溝40に沿って外周側へ流れて排出される形となる。
【0035】
この結果、前記摩耗粉は、クラッチディスクアッセンブリ4の内周側即ち環状オイル流路14に蓄積しにくくなり、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面としてのフェーシング12とプレッシャプレート5との間、或いはクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面としてのフェーシング13とフライホイール2との間に侵入して介在することが抑えられるため、両者間の摩擦係数が低下せず、クラッチの滑りが避けられ、動力伝達が確実に行われることとなる。
【0036】
又、図7はクラッチディスクアッセンブリ4の更なる変形例を示すものであって、図7中、図6と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、オイル導入溝39の幅を内周側出口開放端39bから外周側入口開放端39aヘ向けて広げ、該オイル導入溝39の外周側入口開放端39aの縁部を丸めるようにすると共に、摩耗粉排出溝40の幅を外周側出口開放端40bから内周側入口開放端40aヘ向けて広げ、該摩耗粉排出溝40の内周側入口開放端40aの縁部を丸めるようにしたものである。
【0037】
図7に示す如く、オイル導入溝39の幅を内周側出口開放端39bから外周側入口開放端39aヘ向けて広げ、該オイル導入溝39の外周側入口開放端39aの縁部を丸めるようにすると、フライホイール2の掻上手段38によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイル15は、オイル導入溝39に対しその外周側入口開放端39aからスムーズに流れ込むようになり、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面の冷却性がより向上されることとなる。
【0038】
更に、摩耗粉排出溝40の幅を外周側出口開放端40bから内周側入口開放端40aヘ向けて広げ、該摩耗粉排出溝40の内周側入口開放端40aの縁部を丸めるようにすると、フライホイール2の掻上手段38によって掻き上げられて外周側から供給される潤滑オイル15と一緒にオイル導入溝39に沿ってクラッチディスクアッセンブリ4の内周側即ち環状オイル流路14側へ導かれる摩耗粉は、摩耗粉排出溝40に対しその内周側入口開放端40aからスムーズに流れ込むようになり、摩耗粉の排出性がより高められることとなる。
【0039】
一方、図8及び図9は本発明を実施する形態の第二例であって、図中、図1〜図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、羽根部34の間に形成されるオイル通路35の外側の周方向幅寸法Bが内側の周方向幅寸法Aより大きくなる(A<B)よう、オイル通路35の通路面積を内周側から径方向外側に向かって広くしたものである。
【0040】
図8及び図9に示す如く構成すると、エンジンの運転時には、図1〜図4に示す第一例の場合と略同様に、フライホイール2の回転に伴って該フライホイール2の掻上手段38の羽根部34によりオイル溜め30の潤滑オイル15が掻き上げられ、オイル溜め30から羽根部34の間のオイル通路35及びポット部24のオイル通路37に流入した潤滑オイル15は、フライホイール2の回転に伴い、その回転遠心力により外方へ飛び出すことなく、フライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに導かれ、フライホイール2の側方から上方にかけての範囲においてクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給されるが、この場合、オイル通路35の通路面積は径方向外側が広くなっているため、オイル溜め30から羽根部34の間のオイル通路35にはより多くの潤滑オイル15を流入させることが可能となり、しかも、オイル通路35は外周側から径方向内側へ向け絞られる形となっているため、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給される潤滑オイル15の流速を高めることも可能となる。
【0041】
更に、図8及び図9に示す第二例においては、図1〜図4に示す第一例の場合と同様に、クラッチディスクアッセンブリ4を図5、図6、或いは図7に示すように構成することが好ましく、このようにすれば、前述と略同様の作用効果を得ることができる。
【0042】
又、図10は本発明を実施する形態の第三例であって、図中、図1〜図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、フライホイール2の外周部23において、ボルト穴24aが設けられるポット部24の間に凹む形で形成されていた空間をなくし、この部分に、フライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに延びるよう貫通するオイル通路35’を複数個(図10の例では3個)形成して掻上手段38を構成したものである。
【0043】
図10に示す如く構成すると、エンジンの運転時には、フライホイール2の回転に伴って該フライホイール2の掻上手段38によりオイル溜め30の潤滑オイル15が掻き上げられ、オイル溜め30からオイル通路35’に流入した潤滑オイル15は、フライホイール2の回転に伴い、その回転遠心力により外方へ飛び出すことなく、フライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに導かれ、フライホイール2の側方から上方にかけての範囲においてクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給されるが、この場合、オイル通路35’を貫通孔としているため、その形成が容易に行われ、掻上手段38の製造コストを著しく低減することが可能となる。
【0044】
更に、図10に示す第三例においては、図1〜図4に示す第一例の場合と同様に、クラッチディスクアッセンブリ4を図5、図6、或いは図7に示すように構成することが好ましく、このようにすれば、前述と略同様の作用効果を得ることができる。
【0045】
又、図11は本発明を実施する形態の第四例であって、図中、図10と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、オイル通路35’の外側の周方向幅寸法Dが内側の周方向幅寸法Cより大きくなる(C<D)よう、オイル通路35’の通路面積を内周側から径方向外側に向かって広くしたものである。
【0046】
図11に示す如く構成すると、エンジンの運転時には、図10に示す第三例の場合と略同様に、フライホイール2の回転に伴って該フライホイール2の掻上手段38によりオイル溜め30の潤滑オイル15が掻き上げられ、オイル溜め30からオイル通路35’に流入した潤滑オイル15は、フライホイール2の回転に伴い、その回転遠心力により外方へ飛び出すことなく、フライホイール2の外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに導かれ、フライホイール2の側方から上方にかけての範囲においてクラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給されるが、この場合、オイル通路35’の通路面積は径方向外側が広くなっているため、オイル溜め30からオイル通路35’にはより多くの潤滑オイル15を流入させることが可能となり、しかも、オイル通路35’は外周側から径方向内側へ向け絞られる形となっているため、クラッチディスクアッセンブリ4の摩擦面に供給される潤滑オイル15の流速を高めることも可能となる。
【0047】
更に、図11に示す第四例においては、図1〜図4に示す第一例の場合と同様に、クラッチディスクアッセンブリ4を図5、図6、或いは図7に示すように構成することが好ましく、このようにすれば、前述と略同様の作用効果を得ることができる。
【0048】
尚、本発明のクラッチ潤滑装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、コイルスプリングレバー式クラッチに限らず、ダイヤフラム式クラッチにも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1記載のクラッチ潤滑装置によれば、オイルポンプを駆動するような機械的ロスを少なくしてエンジンへの抵抗分を低減し、燃費の向上を図り得ると共に、潤滑オイルをクラッチディスクアッセンブリの摩擦面全体に確実に行き渡らせることができ、該摩擦面の温度上昇を抑制し得、クラッチディスクアッセンブリの摩耗寿命延長を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【0050】
本発明の請求項2記載のクラッチ潤滑装置によれば、上記効果に加え更に、摩耗粉の排出を促進して、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面の摩擦係数の低下を抑制し得、クラッチの動力伝達を確実に行い得るという優れた効果を奏し得る。
【0051】
本発明の請求項3記載のクラッチ潤滑装置によれば、上記効果に加え更に、潤滑オイルをオイル導入溝に対しその外周側入口開放端からスムーズに流入させることができ、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面の冷却性をより向上し得るという優れた効果を奏し得る。
【0052】
本発明の請求項4記載のクラッチ潤滑装置によれば、上記効果に加え更に、潤滑オイルと一緒にオイル導入溝に沿ってクラッチディスクアッセンブリの内周側へ導かれる摩耗粉を摩耗粉排出溝に対しその内周側入口開放端からスムーズに流入させることができ、摩耗粉の排出性をより高め得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の第一例の全体縦断面図である。
【図2】本発明を実施する形態の第一例における掻上手段を拡大して示す斜視図である。
【図3】本発明を実施する形態の第一例における掻上手段を拡大して示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV方向矢視図である。
【図5】本発明を実施する形態の第一例におけるクラッチディスクアッセンブリを示す平面図である。
【図6】クラッチディスクアッセンブリの変形例を示す平面図である。
【図7】クラッチディスクアッセンブリの更なる変形例を示す平面図である。
【図8】本発明を実施する形態の第二例における掻上手段を拡大して示す斜視図である。
【図9】本発明を実施する形態の第二例における掻上手段を拡大して示す平面図である。
【図10】本発明を実施する形態の第三例における掻上手段を拡大して示す斜視図である。
【図11】本発明を実施する形態の第四例における掻上手段を拡大して示す斜視図である。
【図12】従来のオイルスプレー式のクラッチの一例を表わす全体縦断面図である。
【図13】図12に示すフライホイールの外周部の斜視図である。
【図14】図12に示すクラッチディスクアッセンブリの拡大縦断面図である。
【図15】図14のXV−XV方向矢視図である。
【図16】図15のクラッチディスクアッセンブリに用いるクッションプレートの斜視図である。
【図17】図14のクラッチディスクアッセンブリにおけるクラッチプレート及びクッションプレート並びにフェーシングの取り合い部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 フライホイール
4 クラッチディスクアッセンブリ
12 フェーシング(摩擦面)
13 フェーシング(摩擦面)
14 環状オイル流路
15 潤滑オイル
23 外周部
24 ポット部
30 オイル溜め
34 羽根部
35 オイル通路
35’ オイル通路
37 オイル通路
38 掻上手段
39 オイル導入溝
39a 外周側入口開放端
39b 内周側出口開放端
40 摩耗粉排出溝
40a 内周側入口開放端
40b 外周側出口開放端

Claims (2)

  1. クラッチディスクアッセンブリに隣接するフライホイールの下部をオイル溜めに浸すよう構成すると共に、前記フライホイールの外周部に、フライホイールの回転によりオイル溜めの潤滑オイルを掻き上げる掻上手段を設けたクラッチ潤滑装置であって、
    フライホイールの外周側から径方向内側へ向けフライホイールの回転方向と逆向きに延びるようオイル通路を形成して掻上手段を構成すると共に、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に、前記掻上手段のオイル通路の延在方向に合わせてクラッチディスクアッセンブリの外周側から径方向内側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるようオイル導入溝を形成し、クラッチディスクアッセンブリの摩擦面に、オイル導入溝の内周側出口開放端近傍から径方向外側へ向けクラッチディスクアッセンブリの回転方向と逆向きに延びるよう摩耗粉排出溝を形成し、オイル導入溝の幅を内周側出口開放端から外周側入口開放端ヘ向けて広げ、該オイル導入溝の外周側入口開放端の縁部を丸めるようにしたことを特徴とするクラッチ潤滑装置。
  2. 摩耗粉排出溝の幅を外周側出口開放端から内周側入口開放端へ向けて広げ、該摩耗粉排出溝の内周側入口開放端の縁部を丸めるようにした請求項1記載のクラッチ潤滑装置。
JP2003058535A 2003-03-05 2003-03-05 クラッチ潤滑装置 Expired - Fee Related JP3938072B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003058535A JP3938072B2 (ja) 2003-03-05 2003-03-05 クラッチ潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003058535A JP3938072B2 (ja) 2003-03-05 2003-03-05 クラッチ潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004270722A JP2004270722A (ja) 2004-09-30
JP3938072B2 true JP3938072B2 (ja) 2007-06-27

Family

ID=33121623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003058535A Expired - Fee Related JP3938072B2 (ja) 2003-03-05 2003-03-05 クラッチ潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3938072B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040526A (ja) * 2005-06-28 2007-02-15 Nsk Warner Kk 湿式クラッチ摩擦板及び多板摩擦クラッチ装置
JP5391868B2 (ja) * 2009-06-26 2014-01-15 日立工機株式会社 ねじ締め機
JP5191472B2 (ja) * 2009-11-27 2013-05-08 日産自動車株式会社 乾式多板クラッチ機構における摩耗粉対策構造
CN108344572B (zh) * 2018-04-28 2023-05-23 北京信息科技大学 一种湿式离合器滑磨过程油液污染耐受度试验方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004270722A (ja) 2004-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5503320B2 (ja) クラッチ装置
JP5025249B2 (ja) 発進クラッチ
JP2013519052A (ja) スピンロスを低減させた係合可能なカップリングアセンブリ、およびこのようなロスを低減するために、このようなアセンブリを自動車の変速機内に組み立てる方法
JP4188143B2 (ja) 一方向クラッチ
JP2007155096A (ja) 湿式多板クラッチ
JPH04300427A (ja) 湿式摩擦締結要素
US20010023803A1 (en) Multiplate lockup clutch and torque converter with the same clutch incorporated therein
JP4793983B2 (ja) 前後進切替装置の潤滑構造
JP6956025B2 (ja) プレッシャプレートおよびクラッチ装置
JP5143925B2 (ja) 摩擦部材、クラッチプレート、クラッチ装置、及びトルクコンバータ
JP3938072B2 (ja) クラッチ潤滑装置
JP4438732B2 (ja) 動力伝達機構
JP4450837B2 (ja) 湿式多板クラッチのフリクションプレート
JP4229274B2 (ja) 内燃機関の遠心式クラッチにおける給油装置
US20170204915A1 (en) Low loss direct point wet clutch fluid wall system
JP2007126999A (ja) 内燃機関始動回転力伝達機構潤滑構造
JP3938064B2 (ja) オイルスプレークラッチ
JP6725314B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ装置
JP2014181721A (ja) 歯車装置
CN106641167B (zh) 变矩器和用于冷却变矩器的离合器组件的方法
JP5044208B2 (ja) 発進クラッチ
JPH0533814Y2 (ja)
JP3941703B2 (ja) オイルスプレークラッチ
JP3941665B2 (ja) オイルスプレークラッチ
JP3752561B2 (ja) 多板クラッチ構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061020

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110406

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120406

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130406

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140406

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees