JPH063132Y2 - 内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対する潤滑装置 - Google Patents
内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対する潤滑装置Info
- Publication number
- JPH063132Y2 JPH063132Y2 JP9231888U JP9231888U JPH063132Y2 JP H063132 Y2 JPH063132 Y2 JP H063132Y2 JP 9231888 U JP9231888 U JP 9231888U JP 9231888 U JP9231888 U JP 9231888U JP H063132 Y2 JPH063132 Y2 JP H063132Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- fuel injection
- injection pump
- input shaft
- combustion engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関における燃料噴射ポンプを、クラン
ク軸からの動力伝達によって駆動する場合において、そ
の駆動部に対する潤滑装置に関するものである。
ク軸からの動力伝達によって駆動する場合において、そ
の駆動部に対する潤滑装置に関するものである。
一般に、内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動は、こ
の燃料噴射ポンプの入力軸にスプライン嵌合した歯車
を、クランク軸上のピニオン歯車に噛合するアイドラ歯
車に対して噛合させることにより行っており、従来、こ
の駆動部に対する潤滑は、例えば、実開昭５４−１７７
４３０号公報又は実開昭５６−１６５９０５号公報等に
記載されているように、内燃機関における潤滑油ポンプ
から吐出される潤滑油を、前記各歯車に吹き掛けること
によって行うようにしている。
の燃料噴射ポンプの入力軸にスプライン嵌合した歯車
を、クランク軸上のピニオン歯車に噛合するアイドラ歯
車に対して噛合させることにより行っており、従来、こ
の駆動部に対する潤滑は、例えば、実開昭５４−１７７
４３０号公報又は実開昭５６−１６５９０５号公報等に
記載されているように、内燃機関における潤滑油ポンプ
から吐出される潤滑油を、前記各歯車に吹き掛けること
によって行うようにしている。
しかし、燃料噴射ポンプの入力軸にスプライン嵌合した
歯車は、常に比較的高速で回転していて、この歯車に吹
き掛けられた潤滑油は、回転の遠心力にて当該歯車の外
周面から飛散することになるから、歯車に吹き掛けた潤
滑油は、燃料噴射ポンプにおける入力軸とのスプライン
嵌合部にまで回らずに、スプライン嵌合部がオイル切れ
になり、スプライン嵌合部に焼き付きが発生して分解不
能になったり、或いは、スプライン嵌合部に摩耗による
ガタ付きが発生して、燃料の噴射時期がずれたりするの
であった。
歯車は、常に比較的高速で回転していて、この歯車に吹
き掛けられた潤滑油は、回転の遠心力にて当該歯車の外
周面から飛散することになるから、歯車に吹き掛けた潤
滑油は、燃料噴射ポンプにおける入力軸とのスプライン
嵌合部にまで回らずに、スプライン嵌合部がオイル切れ
になり、スプライン嵌合部に焼き付きが発生して分解不
能になったり、或いは、スプライン嵌合部に摩耗による
ガタ付きが発生して、燃料の噴射時期がずれたりするの
であった。
本考案は、この問題、つまり、燃料噴射ポンプの入力軸
に対する歯車のスプライン嵌合部に油切れが発生するの
を防止することを目的とするものである。
に対する歯車のスプライン嵌合部に油切れが発生するの
を防止することを目的とするものである。
この目的を達成するために本考案は、シリンダブロック
に設けた歯車ケースに、燃料噴射ポンプを、当該燃料噴
射ポンプにおける入力軸が歯車ケース内に突出するよう
に装着し、該燃料噴射ポンプにおける入力軸に、クラン
ク軸上のピニオン歯車に連動する歯車を、スプライン嵌
合にて嵌着して成る内燃機関において、前記歯車ケース
に、当該歯車ケースの内面に造形されているリブのうち
前記入力軸より上方に位置するリブの上面と、前記入力
軸に対する歯車のスプライン嵌合部とを連通するオイル
孔を穿設する構成にした。
に設けた歯車ケースに、燃料噴射ポンプを、当該燃料噴
射ポンプにおける入力軸が歯車ケース内に突出するよう
に装着し、該燃料噴射ポンプにおける入力軸に、クラン
ク軸上のピニオン歯車に連動する歯車を、スプライン嵌
合にて嵌着して成る内燃機関において、前記歯車ケース
に、当該歯車ケースの内面に造形されているリブのうち
前記入力軸より上方に位置するリブの上面と、前記入力
軸に対する歯車のスプライン嵌合部とを連通するオイル
孔を穿設する構成にした。
このように構成すると、燃料噴射ポンプの入力軸上の歯
車に対して供給した潤滑油は、当該歯車の回転に伴いそ
の外周面から歯車ケースの内面に向って飛散したのち、
その一部が、歯車ケースの内面に造形されているリブの
うち前記入力軸より上方の位置するリブの上面に溜るこ
とになり、ここに溜った潤滑油は、歯車ケースに穿設し
たオイル孔内を流下して、入力軸に対する歯車のスプラ
イン嵌合部に至り、当該スプライン嵌合部を潤滑するの
である。
車に対して供給した潤滑油は、当該歯車の回転に伴いそ
の外周面から歯車ケースの内面に向って飛散したのち、
その一部が、歯車ケースの内面に造形されているリブの
うち前記入力軸より上方の位置するリブの上面に溜るこ
とになり、ここに溜った潤滑油は、歯車ケースに穿設し
たオイル孔内を流下して、入力軸に対する歯車のスプラ
イン嵌合部に至り、当該スプライン嵌合部を潤滑するの
である。
従って、入力軸に対する歯車のスプライン嵌合部に潤滑
油を絶えず供給できて、当該スプライン嵌合部にオイル
切れが発生することがないから、燃料噴射ポンプの入力
軸に対する歯車の焼き付きを防止できると共に、スプラ
イン嵌合部における摩耗を低減できて、燃料噴射時期に
ずれが発生することを防止できる効果を有する。
油を絶えず供給できて、当該スプライン嵌合部にオイル
切れが発生することがないから、燃料噴射ポンプの入力
軸に対する歯車の焼き付きを防止できると共に、スプラ
イン嵌合部における摩耗を低減できて、燃料噴射時期に
ずれが発生することを防止できる効果を有する。
以下、本考案の実施例を図面について説明すると、図に
おいて符号１は、内燃機関におけるシリンダブロックを
示し、該シリンダブロック１の側面には、歯車ケース２
が一体的に造形され、この歯車ケース２の内部は、当該
歯車ケース２に着脱自在に取付くカバーケース３により
密閉されている。
おいて符号１は、内燃機関におけるシリンダブロックを
示し、該シリンダブロック１の側面には、歯車ケース２
が一体的に造形され、この歯車ケース２の内部は、当該
歯車ケース２に着脱自在に取付くカバーケース３により
密閉されている。
符号４は、前記内燃機関に対する燃料噴射ポンプを示
し、該燃料噴射ポンプ４は、前記歯車ケース２に、当該
燃料噴射ポンプ４における入力軸５が歯車ケース２内に
突出するように取付けられており、前記歯車ケース２内
には、クランク軸６上におけるピニオン歯車７、及び該
ピニオン歯車７に噛合するアイドラ歯車８が配設され、
且つ、前記燃料噴射ポンプ４における入力軸５には、前
記アイドラ歯車８に噛合する歯車９が、スプライン嵌合
にて嵌着されている。
し、該燃料噴射ポンプ４は、前記歯車ケース２に、当該
燃料噴射ポンプ４における入力軸５が歯車ケース２内に
突出するように取付けられており、前記歯車ケース２内
には、クランク軸６上におけるピニオン歯車７、及び該
ピニオン歯車７に噛合するアイドラ歯車８が配設され、
且つ、前記燃料噴射ポンプ４における入力軸５には、前
記アイドラ歯車８に噛合する歯車９が、スプライン嵌合
にて嵌着されている。
また、前記歯車ケース２の内面には、複数条の環状リブ
１０，１１と、複数条の放射状リブ１２とが一体的に造
形されている。
１０，１１と、複数条の放射状リブ１２とが一体的に造
形されている。
そして、前記歯車ケース２には、その内面における環状
リブ１０，１１のうち前記入力軸５より上方に位置する
部分の上面と、入力軸５の外周面とを連通するオイル孔
１３を穿設する。
リブ１０，１１のうち前記入力軸５より上方に位置する
部分の上面と、入力軸５の外周面とを連通するオイル孔
１３を穿設する。
なお、図中符号１４は、前記入力軸５上の歯車９に対す
るスラスト軸受、符号１５は、内燃機関におけるカム
軸、符号１６は、該カム軸１５にクランク軸６の回転を
伝達するための歯車を各々示す。また、前記オイル孔１
３は、第１図に二点鎖線で示すように、ドリル１３ａに
よって穿設され、且つ、このオイル孔１３は、第３図に
示すように複数個にしても良いのである。
るスラスト軸受、符号１５は、内燃機関におけるカム
軸、符号１６は、該カム軸１５にクランク軸６の回転を
伝達するための歯車を各々示す。また、前記オイル孔１
３は、第１図に二点鎖線で示すように、ドリル１３ａに
よって穿設され、且つ、このオイル孔１３は、第３図に
示すように複数個にしても良いのである。
この構成において、燃料噴射ポンプ４の入力軸５上の歯
車９に対して供給した潤滑油は、当該歯車９の回転に伴
いその外周面から歯車ケース２の内面に向って飛散した
のち、その一部が、歯車ケース２の内面に造形されてい
る環状リブ１０，１１のうち前記入力軸より上方の位置
する部分の上面に溜ることになり、ここに溜った潤滑油
は、歯車ケース２に穿設したオイル孔１３内を流下し
て、入力軸５の外周面に至り、当該入力軸５に対する歯
車９のスプライン嵌合部を潤滑するのである。
車９に対して供給した潤滑油は、当該歯車９の回転に伴
いその外周面から歯車ケース２の内面に向って飛散した
のち、その一部が、歯車ケース２の内面に造形されてい
る環状リブ１０，１１のうち前記入力軸より上方の位置
する部分の上面に溜ることになり、ここに溜った潤滑油
は、歯車ケース２に穿設したオイル孔１３内を流下し
て、入力軸５の外周面に至り、当該入力軸５に対する歯
車９のスプライン嵌合部を潤滑するのである。
なお、前記実施例は、歯車ケース２の内面に環状リブ１
０，１１を造形した場合を示したが、本考案は、この場
合に限らず、歯車ケース２の内面における複数条のリブ
を、略水平方向に延びるように造形した場合にも適用で
きることは云うまでもない。
０，１１を造形した場合を示したが、本考案は、この場
合に限らず、歯車ケース２の内面における複数条のリブ
を、略水平方向に延びるように造形した場合にも適用で
きることは云うまでもない。
図面は本考案の実施例を示し、第１図は要部を示す図で
第２図のII−II視拡大断面図、第２図は内燃機関の側面
図、第３図は第１図のIII−III視断面図である。 １……シリンダブロック、２……歯車ケース、３……カ
バーケース、４……燃料噴射ポンプ、５……入力軸、６
……クランク軸、７……ピニオン歯車、８……アイドラ
歯車、９……歯車、１０，１１……リブ、１３……オイ
ル孔。
第２図のII−II視拡大断面図、第２図は内燃機関の側面
図、第３図は第１図のIII−III視断面図である。 １……シリンダブロック、２……歯車ケース、３……カ
バーケース、４……燃料噴射ポンプ、５……入力軸、６
……クランク軸、７……ピニオン歯車、８……アイドラ
歯車、９……歯車、１０，１１……リブ、１３……オイ
ル孔。
Claims (1)
- 【請求項１】シリンダブロックに設けた歯車ケースに、
燃料噴射ポンプを、当該燃料噴射ポンプにおける入力軸
が歯車ケース内に突出するように装着し、該燃料噴射ポ
ンプにおける入力軸に、クランク軸上のピニオン歯車に
連動する歯車を、スプライン嵌合にて嵌着して成る内燃
機関において、前記歯車ケースに、当該歯車ケースの内
面に造形されているリブのうち前記入力軸より上方に位
置するリブの上面と、前記入力軸に対する歯車のスプラ
イン嵌合部とを連通するオイル孔を穿設したことを特徴
とする内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対す
る潤滑装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9231888U JPH063132Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対する潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9231888U JPH063132Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対する潤滑装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0214406U JPH0214406U (ja) | 1990-01-30 |
| JPH063132Y2 true JPH063132Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31316765
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9231888U Expired - Lifetime JPH063132Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 内燃機関における燃料噴射ポンプの駆動部に対する潤滑装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH063132Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-07-11 JP JP9231888U patent/JPH063132Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0214406U (ja) | 1990-01-30 |
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