JPH0444927Y2 - - Google Patents

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JPH0444927Y2
JPH0444927Y2 JP1986129897U JP12989786U JPH0444927Y2 JP H0444927 Y2 JPH0444927 Y2 JP H0444927Y2 JP 1986129897 U JP1986129897 U JP 1986129897U JP 12989786 U JP12989786 U JP 12989786U JP H0444927 Y2 JPH0444927 Y2 JP H0444927Y2
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gear
oil
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lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は歯車変速機構の潤滑装置、特に、歯
車によつて飛散する潤滑油を集めて軸受等の摺動
部を潤滑する潤滑装置に関する。
(従来の技術) 従来の歯車変速機構の潤滑装置としては、例え
ば実公昭38−23811号公報あるいは特開昭60−
215157号公報に記載されたようなものが知られて
いる。前者の実公昭38−23811号公報の潤滑装置
は、ドライブギア3の側方に位置する隔壁3に凹
みを有する棚12を形成し、潤滑油を棚12の凹
みに集めてオイル導入口13を介しシヤフト4の
軸受メタル14等の摺動部へ導き、これら摺動部
を潤滑するものである。
また、後者の特開昭60−215157号公報の潤滑装
置は、トロコイドポンプ等の油ポンプ31によつ
て油溜め30上の潤滑油を吸込み、油路26等を
介して伝達軸11の軸受け等に供給し、これらを
潤滑するものである。
(この考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前者の実公昭38−23811号公報
の潤滑装置にあつては、棚12の凹みがドライブ
ギア3の側方に向けて開口するため、棚12の凹
みに集めることができる潤滑油の油量も少なく、
軸受メタル14等に充分な潤滑油を供給すること
ができないという問題点があり、また、棚12は
ケースと別体に製作しなければならないため、製
作および組立の工数が大きく製造コストも大きく
なるという問題点もあつた。特に、近年の高回転
高出力エンジンに組み付けられる歯車変速機構は
大量の潤滑油を必要とするため、このような潤滑
装置では高回転高出力エンジンに組み付けられる
歯車変速機構に充分な潤滑油を供給することがで
きず、その改善が望まれていた。
また、後者の特開昭60−215157号公報の潤滑装
置にあつては、大量の潤滑油を供給できるもの
の、油ポンプ31等が不可欠であるため、製造コ
ストが大きくなるという問題点があつた。
この考案は、上述した問題点を鑑みてなされた
もので、充分な潤滑油を供給することができる歯
車変速機構の潤滑装置を安価に提供することを目
的としている。
(問題点を解決するための手段) この考案は、2サイクルエンジンのクランクケ
ースをアツパケースとロアケースとを接合して構
成し、このケース内に画成されたミツシヨン室に
変速用の歯車列を収納した歯車変速機構におい
て、 前記歯車列を前記アツパケースと前記ロアケー
スとの接合面より下方に配置するとともに、前記
ミツシヨン室の上方で前記接合面上に潤滑油の受
け部を形成し、この受け部の底面に開口する通孔
を前記歯車列の少なくとも1つの歯車の歯先円の
接線方向を指向させて前記ミツシヨン室に開口さ
せたるとともに、前記受け部と前記歯車列の摺動
部分とを連絡する油路を設けたことを要旨とす
る。
(作用) この考案にかかる歯車変速機構の潤滑装置によ
れば、ミツシヨン室内にアツパケースとロアケー
スとの接合面よりも下方側で歯車列を配置し、こ
の歯車列の歯車により掻き上げられて歯先円の接
線方向に飛散する潤滑油を通孔から受け部内に集
めて摺動部へ導くため、クランクケース廻りの簡
素化とパワーユニツトとしての低重心化を図るこ
とができ、また、簡単な構成で大量の潤滑油を摺
動部に供給することができる。したがつて、ポン
プ等で潤滑油を供給する必要がなく、ポンプ等の
高価な機器が不要であり、製造コストが低減され
る。そして、受け部をアツパケースとロアケース
との接合部分に形成するため、受け部および通孔
をミツシヨンケースの鋳造成形時に一体成形する
ことができ、製造コストのより低減が可能であ
る。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図から第5図はこの考案の一実施例にかか
る歯車変速機構の潤滑装置を表し、第1図がエン
ジンとともに表す縦断面図、第2図が同様の横断
面図、第3図が要部平面図、第4図が第3図の
−矢視断面図、第5図が第4図の−矢視断
面図である。
第1図および第2図において、11はV型2気
筒2サイクルエンジンのエンジンケースであり、
このエンジンケース11には、2つのシリンダブ
ロツク12a,12bが略V字型に配設されてい
る。
これらシリンダブロク12a,12b内にはそれ
ぞれピストン13a,13bが摺動自在に嵌挿さ
れ、各リングブロツク12a,12bに固定され
たシリンダヘツド14a,14bとの間に燃焼室
15a,15bを画成している。シリンダブロツ
ク12a,12bには、それぞれ廃棄通路16
a,16bおよび掃気通路17a,17bが形成
されている。なお、18a,18bは排気通路1
6a,16bに設けられた排気バルブである。
エンジンケース11はアツパケース(クランク
ケースに相当)19とロアケース(トランスミツ
シヨンケースに相当)20とをボルト等によつて
接合して成り、アツパケース19内にクランク室
21が、ロアケース20内にミツシヨン室22が
画成されている。これらクランク室21とミツシ
ヨン室22は、ロアケース20と一体の隔壁(ミ
ツシヨン室室壁)20aにより略上下方向に隔別
され、クランク室21内にクランク軸23が、ま
たミツシヨン室22内に歯車変速機構24が収納
されている。クランク軸23は、ジヤーナル部が
アツパケース19とロアケース20との間にボー
ルベアリング25を介して回転自在に挟持され、
また2つのクランクピン部が前述したピストン1
3a,13bにそれぞれコネクテイングロツド2
6a.26bを介して連結されている。
ロアケース20の隔壁20aには、第3図に示
すように、アツパケース19の外壁に略上方へ向
かつて突出して略L字状のオイル溜め(凹部)2
8を設定するリブ27が形成され、また、隔壁2
0aを貫通してオイル溜28に開口する通口29
が形成されている。リブ27の上端はロアケース
20に接合されたアツパケース19の外壁と当接
してオイル溜め28の上方がアツパケース19に
より覆われて潤滑油の受け部30を構成し、通口
29は変速歯車機構24の歯車(後述)の歯先円
の接線方向の位置でミツシヨン室22に開口して
いる。なお、上述したリブ27および通口29は
ロアケース20の鋳造成形時に一体に成形され
る。また、ロアケース20には、第4図および第
5図に詳述するように、オイル溜め28に開口す
る2つの油路31a,31bが形成され、一方の
油路31aが歯車変速機構24のメインシヤフト
(後述)の支持部に開口し、同様に、他方の油路
31bがカウンタシヤフト(後述)の支持部に開
口している。
歯車変速機構24はロアケース20にそれぞれ
ボールベアリング32,33を介して略平行に支
持されたメインシヤフト34とカウンタシヤフト
35とを有し、メインシヤフト34にスプライン
によつて設けられた複数の歯車36とカウンタシ
ヤフト35にスプラインによつて設けられた歯車
37とが噛合して変速段に対応した歯車列を構成
している。これら歯車36,37は、周知のよう
に図外の変速レバーの操作で各シヤフト34,3
5上を軸方向に摺動して1つの歯車列を確立す
る。メインシヤフト34は、中空孔34aを有
し、該中空孔34aを挿通したロツド38により
操作されるクラツチ39を介してクランク軸23
に連結している。このメインシヤフト34は、中
空孔34aの周壁とロツド38との間に前記油路
31aと連通する環状の油路40が設定され、ま
た、この油路40から径方向に貫通して歯車36
との摺動部に開口する油路41が形成されてい
る。同様に、カウンタシヤフト35は、プラグ4
3によつて閉止された中空孔(油路)42が形成
され、また、中空孔42から径方向に貫通して歯
車37との摺動部に開口する油路44および中空
孔42から径方向に貫通してロアケース20の油
路31bと連通する油路45が形成されている。
この潤滑装置は、メインシヤフト34およびカ
ウンタシヤフト35に設けられた歯車36,37
が回転すると、この歯車36,37によつて掻き
上げられた潤滑油が歯車36,37の歯先円の接
線方向に位置した通孔29を経てオイル溜め28
上に飛散して貯留され、このオイル溜め28上の
潤滑油が油路31aを経てメインシヤフト34の
軸端のボールベアリング32付近へ供給され、ま
た同様に、油路31bを経てカウンタシヤフト3
5の軸端のボールベアリング33付近に供給され
る。そして、メインシヤフト34の軸端へ供給さ
れた潤滑油は油路40,41を経て歯車36とメ
インシヤフト34との摺動部に導かれて該摺動部
を潤滑し、同様に、カウンタシヤフト35の軸端
へ供給された潤滑油は油路44、中空42および
油路45を経て歯車37とカウンタシヤフト35
との摺動部に導かれて該摺動部を潤滑する。すな
わち、この潤滑装置は、歯車36,37が飛散す
る潤滑油を集めてメインシヤフト34と歯車36
との摺動部およびカウンタシヤフト35と歯車3
7との摺動部へ導くため、これら摺動部に油ポン
プ等の潤滑油強制圧送手段を用いること無く充分
な潤滑油を供給できる。
また、この潤滑装置は、ロアケース20の通孔
29およびリブ27がロアケース20の鋳造時に
一体に成形され、これら通孔29およびリブ27
をロアケース20に接合されるアツパケース19
により上方を覆つて受け部30を構成するため、
その加工が容易で製造コストが増大することも無
い。
(考案の効果) 以上説明してきたように、この考案にかかる歯
車変速機構の潤滑装置によれば、クランクケース
をアツパケースとロアケースとを接合して構成
し、このケース内にアツパケースとロアケースと
の接合面よりも下方で歯車列を収容するととも
に、これらケースが接合する部分に受け部を形成
し、歯車列の歯車の歯先円の接線方向を指向させ
て受け部の底面に開口する通孔を形成し、歯車列
から飛散する潤滑油を通孔で受け部内に受け止め
て受け部に開口する油路を介し歯車の摺動部へ導
くため、クランクケースの設計および機器の配置
に大きな自由が得られ、また、パワーユニツトと
しての低重心化が図れ、さらに、製造コストを増
大させること無く簡素な構成で摺動部へ充分な潤
滑油を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第5図はこの考案の一実施例にかか
る歯車変速機構の潤滑装置を表し、第1図が縦断
面図、第2図が横断面図、第3図が要部平面図、
第4図が第3図の−矢視断面図、第5図が第
4図の−矢視断面図である。 11……エンジンケース、19……アツパケー
ス(ロアケース)、20……ロアケース(トラン
スミツシヨンケース)、22……ミツシヨン室、
24……歯車変速機構、27……リブ、28……
オイル溜め(凹部)、29……通口、30……受
け部、31a,31b,40,41,42,4
4,45……油路、34……メインシヤフト、3
5……カウンタシヤフト、36,37……歯車。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 2サイクルエンジンのクランクケースをアツパ
    クランクケースとロアクランクケースとで構成
    し、このケース内にミツシヨン室を形成し変速用
    の歯車列を収容した歯車変速機構において、 前記歯車列を前記アツパクランクケースと前記
    ロアクランクケースとの接合面よりも下方に配置
    するとともに、 前記ミツシヨン室上方で前記接合面上に、受け
    部を形成し、 この受け部の底面に開口し前記歯車列の少なく
    とも1つの歯車の歯先円の接線回転方向を指向さ
    せて前記ミツシヨン室に開口させた通孔を備える
    とともに、 前記受け部と前記歯車列の摺動部分とを連絡す
    る油路を設けたことを特徴とする歯車変速機構の
    潤滑装置。
JP1986129897U 1986-08-26 1986-08-26 Expired JPH0444927Y2 (ja)

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JP1986129897U JPH0444927Y2 (ja) 1986-08-26 1986-08-26

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JP1986129897U JPH0444927Y2 (ja) 1986-08-26 1986-08-26

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JPS6336756U JPS6336756U (ja) 1988-03-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58182057U (ja) * 1982-05-31 1983-12-05 日野自動車株式会社 ギヤボツクスの潤滑装置

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JPS6336756U (ja) 1988-03-09

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