JP2685729B2 - クランクケースの潤滑油通路 - Google Patents
クランクケースの潤滑油通路Info
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- JP2685729B2 JP2685729B2 JP7033530A JP3353095A JP2685729B2 JP 2685729 B2 JP2685729 B2 JP 2685729B2 JP 7033530 A JP7033530 A JP 7033530A JP 3353095 A JP3353095 A JP 3353095A JP 2685729 B2 JP2685729 B2 JP 2685729B2
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- Japan
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- oil
- lubricating oil
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃エンジンのクランク
ケースにおける潤滑油通路に関する。さらに詳しくは、
自動二輪車用、四輪車用または汎用エンジン等のトラン
スミッションの潤滑のために、クランクケースにおける
トランスミッションのインプットシャフト(メインシャ
フトともいう)およびアウトプットシャフト(ドライブ
シャフトともいう)の軸受け側に潤滑油を不足なく送り
込むための、構成が容易な潤滑油通路に関する。
ケースにおける潤滑油通路に関する。さらに詳しくは、
自動二輪車用、四輪車用または汎用エンジン等のトラン
スミッションの潤滑のために、クランクケースにおける
トランスミッションのインプットシャフト(メインシャ
フトともいう)およびアウトプットシャフト(ドライブ
シャフトともいう)の軸受け側に潤滑油を不足なく送り
込むための、構成が容易な潤滑油通路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車のエンジンでは、その
下部に配設されたオイルパンから潤滑油をオイルポンプ
によってトランスミッションを始め、各潤滑部位へ送
り、再度オイルパンへ戻すための潤滑油の循環通路が形
成されている。
下部に配設されたオイルパンから潤滑油をオイルポンプ
によってトランスミッションを始め、各潤滑部位へ送
り、再度オイルパンへ戻すための潤滑油の循環通路が形
成されている。
【0003】このうちで、トランスミッションのインプ
ットシャフトおよびアウトプットシャフトへの潤滑油通
路の形成は、鋳物の薄肉厚の壁内にダイキャスティング
時またはその後のドリリング等によって各軸受け側へ連
通するように行っている。そのため、とくにチェンジメ
カニズムをクランクケースの右側に配設したエンジンの
場合は、とくにアウトプットシャフトへ十分な油量が循
環しうる通路を形成するのは困難である。なぜなら、右
側にはアウトプットシャフトの下方にチェンジドラム軸
用の孔、チェンジシャフト用の孔およびシフトロッド用
の孔等が輻輳しているからである。そこで従来、潤滑油
通路の形成には様々な工夫が凝らされている。なお、上
記「右」とは、当該エンジンを自動二輪車に搭載したと
きに車体前方を見た場合の右方を意味する。
ットシャフトおよびアウトプットシャフトへの潤滑油通
路の形成は、鋳物の薄肉厚の壁内にダイキャスティング
時またはその後のドリリング等によって各軸受け側へ連
通するように行っている。そのため、とくにチェンジメ
カニズムをクランクケースの右側に配設したエンジンの
場合は、とくにアウトプットシャフトへ十分な油量が循
環しうる通路を形成するのは困難である。なぜなら、右
側にはアウトプットシャフトの下方にチェンジドラム軸
用の孔、チェンジシャフト用の孔およびシフトロッド用
の孔等が輻輳しているからである。そこで従来、潤滑油
通路の形成には様々な工夫が凝らされている。なお、上
記「右」とは、当該エンジンを自動二輪車に搭載したと
きに車体前方を見た場合の右方を意味する。
【0004】チェンジメカニズムをクランクケースの右
側に配設する理由は製造コストを低減するためであり、
通常は右側に配設している。なぜなら、左側にはスペー
スは存在するもののアウトプットシャフト端部のスプロ
ケットホイールが位置し、該スプロケットホイールに係
止された後輪駆動チェーン用のスペースが外部に開放さ
れているのが通常であり、また冷却水ポンプが突出した
り、そこへ外部から水ホースが接続されたりしている。
したがって、もし左側に配設する場合はチェンジメカニ
ズムの保護のため左外方に別途カバーを取り付ける必要
があるからである。一方、右側にはもともとクラッチ用
のカバーが備わっているため、チェンジメカニズムを右
側に配設しても新たにカバーを装備する必要はない。
側に配設する理由は製造コストを低減するためであり、
通常は右側に配設している。なぜなら、左側にはスペー
スは存在するもののアウトプットシャフト端部のスプロ
ケットホイールが位置し、該スプロケットホイールに係
止された後輪駆動チェーン用のスペースが外部に開放さ
れているのが通常であり、また冷却水ポンプが突出した
り、そこへ外部から水ホースが接続されたりしている。
したがって、もし左側に配設する場合はチェンジメカニ
ズムの保護のため左外方に別途カバーを取り付ける必要
があるからである。一方、右側にはもともとクラッチ用
のカバーが備わっているため、チェンジメカニズムを右
側に配設しても新たにカバーを装備する必要はない。
【0005】叙上の潤滑油通路としては、たとえば実開
昭60−145660号公報および特公平6−2749
4号公報に記載されたものが知られている。このもの
は、図7〜9(図7は側面図、図8は図7のクランクケ
ースの背面図であって図7におけるB−B矢視図、図9
は図7のクランクケースの部分平面図であって図7にお
けるC−C矢視図)に示されるように、クランクケース
51の下部ケース51aに形成されたオイルギャラリー
52の分油口53から別体の連通管54がインプットシ
ャフト端部(左側)用軸受け55の下部に接続され、そ
こからインプットシャフト用軸受け55まで機械加工等
によって連通路56が形成されている。それにより、オ
イルギャラリー52から送られてきた潤滑油が軸受け5
5と中空インプットシャフトの空洞を通って各ギヤとの
潤滑を行う。
昭60−145660号公報および特公平6−2749
4号公報に記載されたものが知られている。このもの
は、図7〜9(図7は側面図、図8は図7のクランクケ
ースの背面図であって図7におけるB−B矢視図、図9
は図7のクランクケースの部分平面図であって図7にお
けるC−C矢視図)に示されるように、クランクケース
51の下部ケース51aに形成されたオイルギャラリー
52の分油口53から別体の連通管54がインプットシ
ャフト端部(左側)用軸受け55の下部に接続され、そ
こからインプットシャフト用軸受け55まで機械加工等
によって連通路56が形成されている。それにより、オ
イルギャラリー52から送られてきた潤滑油が軸受け5
5と中空インプットシャフトの空洞を通って各ギヤとの
潤滑を行う。
【0006】また、クランクケース51の上部ケース5
1bにおけるインプットシャフト用軸受け55部から、
上方に向けて連通路57が形成されている。該連通路5
7の上端部から右側(アウトプットシャフトの端部が位
置する側)へ別体の連通管58が配設され(図8および
図9参照)、そこからアウトプットシャフト端部用軸受
け59まで斜め向き下方へ連通路60が形成されてい
る。かかる構成によって、インプットシャフト側の潤滑
に寄与しない余分な潤滑油が前記連通路57、連通管5
8および連通路60を通ってアウトプットシャフトの軸
受け59およびギアの潤滑を行う。
1bにおけるインプットシャフト用軸受け55部から、
上方に向けて連通路57が形成されている。該連通路5
7の上端部から右側(アウトプットシャフトの端部が位
置する側)へ別体の連通管58が配設され(図8および
図9参照)、そこからアウトプットシャフト端部用軸受
け59まで斜め向き下方へ連通路60が形成されてい
る。かかる構成によって、インプットシャフト側の潤滑
に寄与しない余分な潤滑油が前記連通路57、連通管5
8および連通路60を通ってアウトプットシャフトの軸
受け59およびギアの潤滑を行う。
【0007】なお、図7および図8において、61はオ
イルポンプハウジングであり、62はオイルフィルタで
ある。潤滑油は図示されていないオイルパンから吸入口
63を通り、オイルポンプから通路64aを通ってオイ
ルフィルタ62に至り、ついで通路64bからオイルギ
ャラリー52へ直接入る通路65cと図示せぬオイルク
ーラーへの出口65aとに分岐し、通路65cとオイル
クーラーからの注入口65bとからオイルギャラリー5
2に入る。
イルポンプハウジングであり、62はオイルフィルタで
ある。潤滑油は図示されていないオイルパンから吸入口
63を通り、オイルポンプから通路64aを通ってオイ
ルフィルタ62に至り、ついで通路64bからオイルギ
ャラリー52へ直接入る通路65cと図示せぬオイルク
ーラーへの出口65aとに分岐し、通路65cとオイル
クーラーからの注入口65bとからオイルギャラリー5
2に入る。
【0008】なお、図7〜9中の矢印Fは車体搭載姿勢
の一例における前方を示す。
の一例における前方を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、かか
る構成によれば 下部ケース51aにおけるオイルポン
プハウジング61とシフトロッド用孔66(図7参照)
とのあいだの狭い部分に連通路56を形成せざるを得
ず、インプットおよびアウトプットの両シャフトに供給
すべき十分な油量を通過させる内径を確保できない。さ
らに、上部ケース51bにおける斜めの連通路60を形
成する場合には、通常の加工治具とは別に斜めの連通路
60の角度に合わせた特別の治具を製作する必要があ
り、さらに、クランクケース製造時に連通路60形成用
に治具を取り替える工程が必要となる。かかる要因によ
ってエンジンの製造コストが上昇する。また、アウトプ
ットシャフト用の潤滑油通路とインプットシャフト用の
潤滑油通路とが共用となっているため、各シャフトに対
して必要な油量を自在に設定することができない。
る構成によれば 下部ケース51aにおけるオイルポン
プハウジング61とシフトロッド用孔66(図7参照)
とのあいだの狭い部分に連通路56を形成せざるを得
ず、インプットおよびアウトプットの両シャフトに供給
すべき十分な油量を通過させる内径を確保できない。さ
らに、上部ケース51bにおける斜めの連通路60を形
成する場合には、通常の加工治具とは別に斜めの連通路
60の角度に合わせた特別の治具を製作する必要があ
り、さらに、クランクケース製造時に連通路60形成用
に治具を取り替える工程が必要となる。かかる要因によ
ってエンジンの製造コストが上昇する。また、アウトプ
ットシャフト用の潤滑油通路とインプットシャフト用の
潤滑油通路とが共用となっているため、各シャフトに対
して必要な油量を自在に設定することができない。
【0010】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、クランクケースに対して特別な治具を
必要とせず、とくに難しい加工を施すことなく容易に形
成できるクランクケースの潤滑油通路を提供することを
目的とする。
れたものであり、クランクケースに対して特別な治具を
必要とせず、とくに難しい加工を施すことなく容易に形
成できるクランクケースの潤滑油通路を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】 本発明の第一態様に係
る潤滑油通路は、クランク軸スペースに隣接してトラン
スミッションスペースを備え、車体搭載状態における右
側にチェンジメカニズムを備え、クランク軸受けの下方
にオイルギャラリーを備えた、上部ケースと下部ケース
とからなるクランクケースにおける潤滑油通路であっ
て、前記オイルギャラリーからインプットシャフト用軸
受けにいたるインプットシャフト用潤滑油通路が形成さ
れており、該インプットシャフト用潤滑油通路とは別
に、前記下部ケースにおいて、オイルギャラリーに形成
されたアウトプットシャフト用分油口とトランスミッシ
ョンスペースを画する右側の側壁に形成されたアウトプ
ットシャフト用軸受けの給油口とを連通するための連通
管を備えてなることを特徴としている。
る潤滑油通路は、クランク軸スペースに隣接してトラン
スミッションスペースを備え、車体搭載状態における右
側にチェンジメカニズムを備え、クランク軸受けの下方
にオイルギャラリーを備えた、上部ケースと下部ケース
とからなるクランクケースにおける潤滑油通路であっ
て、前記オイルギャラリーからインプットシャフト用軸
受けにいたるインプットシャフト用潤滑油通路が形成さ
れており、該インプットシャフト用潤滑油通路とは別
に、前記下部ケースにおいて、オイルギャラリーに形成
されたアウトプットシャフト用分油口とトランスミッシ
ョンスペースを画する右側の側壁に形成されたアウトプ
ットシャフト用軸受けの給油口とを連通するための連通
管を備えてなることを特徴としている。
【0012】本発明の第二態様に係る潤滑油通路は、ク
ランク軸スペースに隣接してトランスミッションスペー
スを備え、車体搭載状態における右側にチェンジメカニ
ズムを備え、クランク軸受けの下方にオイルギャラリー
を備えたクランクケースの下部ケースにおける潤滑油通
路であって、前記トランスミッションスペースを画する
右側の側壁の内外を貫通する下部通路と、該通路の側壁
内側開口部と前記オイルギャラリーに形成されたアウト
プットシャフト用分油口とに接続される下部連通管と、
前記側壁の外側と前記側壁に形成されたアウトプットシ
ャフト用軸受けの給油口とを連通する上部通路と、該上
部通路の側壁外側開口部と前記下部通路の外側開口部と
に接続される上部連通管とを備えてなることを特徴とし
ている。
ランク軸スペースに隣接してトランスミッションスペー
スを備え、車体搭載状態における右側にチェンジメカニ
ズムを備え、クランク軸受けの下方にオイルギャラリー
を備えたクランクケースの下部ケースにおける潤滑油通
路であって、前記トランスミッションスペースを画する
右側の側壁の内外を貫通する下部通路と、該通路の側壁
内側開口部と前記オイルギャラリーに形成されたアウト
プットシャフト用分油口とに接続される下部連通管と、
前記側壁の外側と前記側壁に形成されたアウトプットシ
ャフト用軸受けの給油口とを連通する上部通路と、該上
部通路の側壁外側開口部と前記下部通路の外側開口部と
に接続される上部連通管とを備えてなることを特徴とし
ている。
【0013】 前記第一または第二の態様に係る潤滑油
通路において、前記インプットシャフト用潤滑油通路
が、オイルギャラリーに形成されたインプットシャフト
用の分油口と、トランスミッションスペースを画する車
体搭載状態左側側壁に形成されたインプットシャフト用
軸受けの給油口と前記側壁の下部とを連通するように形
成された通路と、前記オイルギャラリーのインプットシ
ャフト用の分油口と前記通路の下部開口部とに接続され
る連通管とから構成されてなるものにあっては、インプ
ットシャフトおよびアウトプットシャフトともに、両シ
ャフトそれぞれに必要な潤滑油量を自由に設定しうるの
はもとより、両シャフトともに容易に形成することがで
きる点で好ましい。
通路において、前記インプットシャフト用潤滑油通路
が、オイルギャラリーに形成されたインプットシャフト
用の分油口と、トランスミッションスペースを画する車
体搭載状態左側側壁に形成されたインプットシャフト用
軸受けの給油口と前記側壁の下部とを連通するように形
成された通路と、前記オイルギャラリーのインプットシ
ャフト用の分油口と前記通路の下部開口部とに接続され
る連通管とから構成されてなるものにあっては、インプ
ットシャフトおよびアウトプットシャフトともに、両シ
ャフトそれぞれに必要な潤滑油量を自由に設定しうるの
はもとより、両シャフトともに容易に形成することがで
きる点で好ましい。
【0014】また、前記下部連通管とインプットシャフ
ト用の連通管とを実質的に同一寸法形状の管部材から形
成するのが、潤滑油通路形成がさらに容易となり、材料
コストも含めた製造コストのさらなる低減が可能となる
点で好ましい。
ト用の連通管とを実質的に同一寸法形状の管部材から形
成するのが、潤滑油通路形成がさらに容易となり、材料
コストも含めた製造コストのさらなる低減が可能となる
点で好ましい。
【0015】なお、特許請求の範囲において連通管およ
び通路に関していう「上部」、「下部」とは、本クラン
クケースを備えたエンジンを自動二輪車等の車体に搭載
したときの相対的上下に基づいて特定している。
び通路に関していう「上部」、「下部」とは、本クラン
クケースを備えたエンジンを自動二輪車等の車体に搭載
したときの相対的上下に基づいて特定している。
【0016】また、インプットシャフトとは、トランス
ミッションにおいてクランクシャフトからクラッチを介
して回転力を伝えるための、ギア列が備えられた軸であ
り、アウトプットシャフトとは、インプットシャフトか
ら伝えられた回転力をチェーンまたはシャフトを介して
後輪に伝えるための、ギア列が備えられた軸である。
ミッションにおいてクランクシャフトからクラッチを介
して回転力を伝えるための、ギア列が備えられた軸であ
り、アウトプットシャフトとは、インプットシャフトか
ら伝えられた回転力をチェーンまたはシャフトを介して
後輪に伝えるための、ギア列が備えられた軸である。
【0017】
【作用】本発明の潤滑油通路によれば、その連通管が必
然的にクランクケースの下方および側方に配設されるた
め、それら連通管の取り付けが容易になる。そして、潤
滑油通路を形成する連通管が全て下部ケースに組み込ま
れるため、従来技術におけるようなクランクケースの上
部ケースに斜め孔を穿孔する必要がない。したがって、
クランクケース製造時に特別な治具を必要とせず、製造
コストの低減が可能となる。
然的にクランクケースの下方および側方に配設されるた
め、それら連通管の取り付けが容易になる。そして、潤
滑油通路を形成する連通管が全て下部ケースに組み込ま
れるため、従来技術におけるようなクランクケースの上
部ケースに斜め孔を穿孔する必要がない。したがって、
クランクケース製造時に特別な治具を必要とせず、製造
コストの低減が可能となる。
【0018】しかも、本発明の潤滑油通路によれば、ア
ウトプットシャフト用の潤滑油通路がオイルギャラリー
から独立して形成され、従来技術におけるようなインプ
ット、アウトプット共用ではないため、各シャフトに対
して必要な油量を自在に設定することも可能となる。
ウトプットシャフト用の潤滑油通路がオイルギャラリー
から独立して形成され、従来技術におけるようなインプ
ット、アウトプット共用ではないため、各シャフトに対
して必要な油量を自在に設定することも可能となる。
【0019】
【実施例】つぎに、図面を参照しつつ本発明の潤滑油通
路軸受けの実施例を説明する。図1は本発明の潤滑油通
路の一実施例が適用されたクランクケースの下部ケース
の上面を示す斜視図、図2は図1の下部ケースの背面を
示す斜視図、図3は図1の下部ケースの平面図、図4は
図1の下部ケースの背面図、図5は図3のA−A矢視
図、図6は上部ケースと図1の下部ケースとから構成さ
れたクランクケースの側面図である。
路軸受けの実施例を説明する。図1は本発明の潤滑油通
路の一実施例が適用されたクランクケースの下部ケース
の上面を示す斜視図、図2は図1の下部ケースの背面を
示す斜視図、図3は図1の下部ケースの平面図、図4は
図1の下部ケースの背面図、図5は図3のA−A矢視
図、図6は上部ケースと図1の下部ケースとから構成さ
れたクランクケースの側面図である。
【0020】図1〜6において、矢印Fは本クランクケ
ース1が組み込まれたエンジンを自動二輪車に搭載した
ときの車体前方を示している。
ース1が組み込まれたエンジンを自動二輪車に搭載した
ときの車体前方を示している。
【0021】図1〜4には自動二輪車用のエンジンを構
成するクランクケース1(図6参照)を構成する下部ケ
ース1aが示されている。本図では鋳造され、加工され
た下部ケース1aのみが示され、組み込まれるべきクラ
ンクシャフトやトランスミッション等は示されていな
い。図中、2はオイルポンプハウジング部であり、3は
トランスミッションスペースであり、4はクランクシャ
フトスペースである。5はクランクシャフトスペース4
の底部に形成されたオイルギャラリーであり、6はオイ
ルフィルタである。図示されていないチェンジメカニズ
ムは図1および図2中にSで示すスペース内に収容され
る。
成するクランクケース1(図6参照)を構成する下部ケ
ース1aが示されている。本図では鋳造され、加工され
た下部ケース1aのみが示され、組み込まれるべきクラ
ンクシャフトやトランスミッション等は示されていな
い。図中、2はオイルポンプハウジング部であり、3は
トランスミッションスペースであり、4はクランクシャ
フトスペースである。5はクランクシャフトスペース4
の底部に形成されたオイルギャラリーであり、6はオイ
ルフィルタである。図示されていないチェンジメカニズ
ムは図1および図2中にSで示すスペース内に収容され
る。
【0022】図2、図4および図6において、7は図示
していないオイルパンからオイルポンプによって潤滑油
が吸引されるべき吸入口である。8aはオイルポンプか
らオイルフィルタ6へ連通された潤滑油供給路である
(図3も併せて参照)。オイルフィルタ6によって浄化
された潤滑油は通路8bから直接オイルギャラリー5へ
つながる通路9cと図示せぬオイルクーラーへの出口9
aとに分岐し、通路9cとオイルクーラーからの戻り口
9bとからオイルギャラリー5へ供給される。
していないオイルパンからオイルポンプによって潤滑油
が吸引されるべき吸入口である。8aはオイルポンプか
らオイルフィルタ6へ連通された潤滑油供給路である
(図3も併せて参照)。オイルフィルタ6によって浄化
された潤滑油は通路8bから直接オイルギャラリー5へ
つながる通路9cと図示せぬオイルクーラーへの出口9
aとに分岐し、通路9cとオイルクーラーからの戻り口
9bとからオイルギャラリー5へ供給される。
【0023】図1および図3(図5および図6も併せて
参照)における10a、10bはアウトプットシャフト
用の軸受けであり、そのうち10aは図示していないア
ウトプットシャフトの端部を支持するものであって給油
口11が穿設されている。12a、12bはインプット
シャフト用の軸受けであり、そのうち12aは図示して
いないインプットシャフトの端部を支持するものであ
り、ここにも給油口13が穿設されている。アウトプッ
トシャフトおよびインプットシャフトは共に中空にされ
ている。なお、14はクランクシャフト用軸受けであ
る。
参照)における10a、10bはアウトプットシャフト
用の軸受けであり、そのうち10aは図示していないア
ウトプットシャフトの端部を支持するものであって給油
口11が穿設されている。12a、12bはインプット
シャフト用の軸受けであり、そのうち12aは図示して
いないインプットシャフトの端部を支持するものであ
り、ここにも給油口13が穿設されている。アウトプッ
トシャフトおよびインプットシャフトは共に中空にされ
ている。なお、14はクランクシャフト用軸受けであ
る。
【0024】図1〜4において、15は従来技術におい
ても採用されている第一連通管(特許請求の範囲でいう
インプットシャフト用の連通管に該当)である。第一連
通管15はオイルギャラリー5の下面に形成された第一
分油口16(特許請求の範囲でいうインプットシャフト
用分油口に該当)から前記インプットシャフト用軸受け
12aの下方に延設されている。インプットシャフト用
軸受け12aに穿設された前記給油口13は、下部ケー
ス1aの壁に穿孔された通路17(図1および図6参
照)を通してこの第一連通管15の一端に連通してい
る。それによって、オイルギャラリー5から潤滑油がイ
ンプットシャフト用軸受け12a、さらにはインプット
シャフト内部の空洞に供給される。
ても採用されている第一連通管(特許請求の範囲でいう
インプットシャフト用の連通管に該当)である。第一連
通管15はオイルギャラリー5の下面に形成された第一
分油口16(特許請求の範囲でいうインプットシャフト
用分油口に該当)から前記インプットシャフト用軸受け
12aの下方に延設されている。インプットシャフト用
軸受け12aに穿設された前記給油口13は、下部ケー
ス1aの壁に穿孔された通路17(図1および図6参
照)を通してこの第一連通管15の一端に連通してい
る。それによって、オイルギャラリー5から潤滑油がイ
ンプットシャフト用軸受け12a、さらにはインプット
シャフト内部の空洞に供給される。
【0025】図1〜4において18は第二連通管であ
り、特許請求の範囲でいう下部連通管に該当する(図5
も併せて参照)。19は第二連通管18と直列に配設さ
れた第三連通管(図5も併せて参照)であり、特許請求
の範囲でいう上部連通管に該当する。ともにオイルギャ
ラリー5からアウトプットシャフト用軸受け10aに潤
滑油を供給するために配設されている。第二連通管18
はオイルギャラリー5の下面に形成された第二分油口2
0(特許請求の範囲でいうアウトプットシャフト用分油
口に該当)からインプットシャフト用の他方の軸受け1
2bの下方、すなわちトランスミッションスペース3の
側壁21の内側に延設されている。そして、第二連通管
18の端部から前記側壁21を貫通してその外側へ通路
22が穿設されており(図5および図6も併せて参
照)、そこから前記第三連通管19がアウトプットシャ
フト用軸受け10aの下方に延設されている。そして、
第三連通管19の端部が前記側壁21に穿孔された通路
23を通して、アウトプットシャフト用軸受け10aに
穿設された前記給油口11に連通している。それによ
り、オイルギャラリー5から潤滑油がアウトプットシャ
フト用軸受け10a、さらにはアウトプットシャフト内
部の空洞に供給される。なお、前記側壁21の外側には
図示されていないクラッチ機構が配設される。
り、特許請求の範囲でいう下部連通管に該当する(図5
も併せて参照)。19は第二連通管18と直列に配設さ
れた第三連通管(図5も併せて参照)であり、特許請求
の範囲でいう上部連通管に該当する。ともにオイルギャ
ラリー5からアウトプットシャフト用軸受け10aに潤
滑油を供給するために配設されている。第二連通管18
はオイルギャラリー5の下面に形成された第二分油口2
0(特許請求の範囲でいうアウトプットシャフト用分油
口に該当)からインプットシャフト用の他方の軸受け1
2bの下方、すなわちトランスミッションスペース3の
側壁21の内側に延設されている。そして、第二連通管
18の端部から前記側壁21を貫通してその外側へ通路
22が穿設されており(図5および図6も併せて参
照)、そこから前記第三連通管19がアウトプットシャ
フト用軸受け10aの下方に延設されている。そして、
第三連通管19の端部が前記側壁21に穿孔された通路
23を通して、アウトプットシャフト用軸受け10aに
穿設された前記給油口11に連通している。それによ
り、オイルギャラリー5から潤滑油がアウトプットシャ
フト用軸受け10a、さらにはアウトプットシャフト内
部の空洞に供給される。なお、前記側壁21の外側には
図示されていないクラッチ機構が配設される。
【0026】前記一方の通路22は特許請求の範囲でい
う下部通路に該当し、前記他方の通路23は特許請求の
範囲でいう上部通路に該当する。
う下部通路に該当し、前記他方の通路23は特許請求の
範囲でいう上部通路に該当する。
【0027】叙上のごとく、オイルギャラリー5からイ
ンプットシャフトおよびアウトプットシャフトそれぞれ
に対して独立した潤滑油供給路が形成されるため、充分
な量の潤滑油を供給することができる。
ンプットシャフトおよびアウトプットシャフトそれぞれ
に対して独立した潤滑油供給路が形成されるため、充分
な量の潤滑油を供給することができる。
【0028】また、前記第一連通管15および第二連通
管18はともに下部ケース1aの下方に配設されるた
め、充分なスペースが存在するとともに取り付けにも何
ら困難性はない。一方、第三連通管19は下部ケース1
aの側壁21の外面に沿って配設されるため、とくに取
り付けの困難性はない。このように、上部ケース1bに
従来技術におけるごとき斜め孔を穿孔する必要がないの
で、加工治具および該治具の交換工程が不要となる。
管18はともに下部ケース1aの下方に配設されるた
め、充分なスペースが存在するとともに取り付けにも何
ら困難性はない。一方、第三連通管19は下部ケース1
aの側壁21の外面に沿って配設されるため、とくに取
り付けの困難性はない。このように、上部ケース1bに
従来技術におけるごとき斜め孔を穿孔する必要がないの
で、加工治具および該治具の交換工程が不要となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、クランクケースへの潤
滑油通路の形成が容易になる。そして、クランクケース
製造時に特別な治具を必要とせず、製造コストの低減が
可能となる。しかも、アウトプットシャフト用の潤滑油
通路がオイルギャラリーから独立して形成されるため、
インプットシャフトおよびアウトプットシャフトそれぞ
れに対して必要な油量を自在に設定することも可能とな
る。
滑油通路の形成が容易になる。そして、クランクケース
製造時に特別な治具を必要とせず、製造コストの低減が
可能となる。しかも、アウトプットシャフト用の潤滑油
通路がオイルギャラリーから独立して形成されるため、
インプットシャフトおよびアウトプットシャフトそれぞ
れに対して必要な油量を自在に設定することも可能とな
る。
【図1】本発明の潤滑油通路の一実施例が適用されたク
ランクケースの下部ケースの上面を示す斜視図である。
ランクケースの下部ケースの上面を示す斜視図である。
【図2】図1の下部ケースの背面を示す斜視図である。
【図3】図1の下部ケースの平面図である。
【図4】図1の下部ケースの背面図である。
【図5】図3のA−A矢視図である。
【図6】上部ケースと図1の下部ケースとから構成され
たクランクケースの側面図である。
たクランクケースの側面図である。
【図7】従来の潤滑油通路の一例が適用されたクランク
ケースの側面図である。
ケースの側面図である。
【図8】図7のクランクケースの背面図であり、図7に
おけるB−B矢視図である。
おけるB−B矢視図である。
【図9】図7のクランクケースの部分平面図であり、図
7におけるC−C矢視図である。
7におけるC−C矢視図である。
1・・・クランクケース 1a・・・下部ケース 1b・・・上部ケース 5・・・オイルギャラリー 8・・・潤滑油供給路 10a・・・軸受け(アウトプットシャフト用) 12a・・・軸受け(インプットシャフト用) 15・・・第一連通管 17・・・通路 18・・・第二連通管 19・・・第三連通管 21・・・側壁 22・・・通路 23・・・通路
Claims (4)
- 【請求項1】 クランク軸スペースに隣接してトランス
ミッションスペースを備え、車体搭載状態における右側
にチェンジメカニズムを備え、クランク軸受けの下方に
オイルギャラリーを備えた、上部ケースと下部ケースと
からなるクランクケースにおける潤滑油通路であって、 前記オイルギャラリーからインプットシャフト用軸受け
にいたるインプットシャフト用潤滑油通路が形成されて
おり、該インプットシャフト用潤滑油通路とは別に、前
記下部ケースにおいて、オイルギャラリーに形成された
アウトプットシャフト用分油口とトランスミッションス
ペースを画する右側の側壁に形成されたアウトプットシ
ャフト用軸受けの給油口とを連通するための連通管を備
えてなることを特徴とするクランクケースの潤滑油通
路。 - 【請求項2】 クランク軸スペースに隣接してトランス
ミッションスペースを備え、車体搭載状態における右側
にチェンジメカニズムを備え、クランク軸受けの下方に
オイルギャラリーを備えたクランクケースの下部ケース
における潤滑油通路であって、 前記トランスミッションスペースを画する右側の側壁の
内外を貫通する下部通路と、該通路の側壁内側開口部と
前記オイルギャラリーに形成されたアウトプットシャフ
ト用分油口とに接続される下部連通管と、前記側壁の外
側と前記側壁に形成されたアウトプットシャフト用軸受
けの給油口とを連通する上部通路と、該上部通路の側壁
外側開口部と前記下部通路の外側開口部とに接続される
上部連通管とを備えてなる請求項1記載のクランクケー
スの潤滑油通路。 - 【請求項3】 前記インプットシャフト用潤滑油通路
が、オイルギャラリーに形成されたインプットシャフト
用の分油口と、トランスミッションスペースを画する車
体搭載状態左側側壁に形成されたインプットシャフト用
軸受けの給油口と前記側壁の下部とを連通するように形
成された通路と、前記オイルギャラリーのインプットシ
ャフト用の分油口と前記通路の下部開口部とに接続され
る連通管とから構成されてなる請求項1または2記載の
クランクケースの潤滑油通路。 - 【請求項4】 前記下部連通管とインプットシャフト用
の連通管とが実質的に同一寸法形状の管部材から形成さ
れてなる請求項3記載のクランクケースの潤滑油通路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033530A JP2685729B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | クランクケースの潤滑油通路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7033530A JP2685729B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | クランクケースの潤滑油通路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08232625A JPH08232625A (ja) | 1996-09-10 |
JP2685729B2 true JP2685729B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=12389108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7033530A Expired - Fee Related JP2685729B2 (ja) | 1995-02-22 | 1995-02-22 | クランクケースの潤滑油通路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685729B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3733743B2 (ja) * | 1998-04-30 | 2006-01-11 | スズキ株式会社 | 内燃機関のオイル通路構造 |
JP3856070B2 (ja) | 1998-12-29 | 2006-12-13 | スズキ株式会社 | 内燃機関のオイル通路構造 |
JP3859046B2 (ja) | 1998-12-29 | 2006-12-20 | スズキ株式会社 | 内燃機関のオイル通路 |
JP3778404B2 (ja) | 1998-12-29 | 2006-05-24 | スズキ株式会社 | エンジンの油圧制御弁取付構造 |
JP2007009947A (ja) * | 2005-06-28 | 2007-01-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | エンジンのミッション潤滑装置 |
CN111677844A (zh) * | 2020-06-24 | 2020-09-18 | 陕西法士特汽车传动集团有限责任公司 | 一种变速器上盖总成 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0627494B2 (ja) * | 1984-09-18 | 1994-04-13 | ヤマハ発動機株式会社 | 内燃機関の潤滑装置 |
-
1995
- 1995-02-22 JP JP7033530A patent/JP2685729B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08232625A (ja) | 1996-09-10 |
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