JPH0533686Y2 - - Google Patents
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- JPH0533686Y2 JPH0533686Y2 JP1987059071U JP5907187U JPH0533686Y2 JP H0533686 Y2 JPH0533686 Y2 JP H0533686Y2 JP 1987059071 U JP1987059071 U JP 1987059071U JP 5907187 U JP5907187 U JP 5907187U JP H0533686 Y2 JPH0533686 Y2 JP H0533686Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- crankcase
- chamber
- clutch
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 26
- 230000001050 lubricating effect Effects 0.000 claims description 6
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 11
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 2
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 2
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000011148 porous material Substances 0.000 description 1
- 239000007858 starting material Substances 0.000 description 1
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- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この考案は、自動2輪車、自動3輪車などに用
いられるエンジンの潤滑装置に関するものであ
る。
いられるエンジンの潤滑装置に関するものであ
る。
[従来の技術]
従来より、変速機とクラツチとを備えたエンジ
ンがあり、上記変速機は十分な潤滑を必要とす
る。一方、特に、2サイクルエンジンは簡単な構
造を必要とされるため、上記変速機のギヤの下部
あたりにオイルレベルを設定し、変速機の軸受お
よびギヤを潤滑している(たとえば、実公昭52−
18357号公報参照)。
ンがあり、上記変速機は十分な潤滑を必要とす
る。一方、特に、2サイクルエンジンは簡単な構
造を必要とされるため、上記変速機のギヤの下部
あたりにオイルレベルを設定し、変速機の軸受お
よびギヤを潤滑している(たとえば、実公昭52−
18357号公報参照)。
[考案が解決しようとする課題]
ところで、クラツチは、その機能上、上記変速
機のギヤよりも径がかなり大きい。このため、上
記従来技術ではクラツチのかなりの部分がオイル
内に漬かり、これがクラツチの連れ回りの原因と
なる。
機のギヤよりも径がかなり大きい。このため、上
記従来技術ではクラツチのかなりの部分がオイル
内に漬かり、これがクラツチの連れ回りの原因と
なる。
この考案は上記の実情に鑑みてなされたもの
で、簡易にして、しかもクランクケースの強度向
上に寄与する構造で変速機のギヤ列および軸受に
対して十分な潤滑性能を発揮させることができる
とともに、クラツチの連れ回りを回避することが
できるエンジンの潤滑装置を提供することを目的
とする。
で、簡易にして、しかもクランクケースの強度向
上に寄与する構造で変速機のギヤ列および軸受に
対して十分な潤滑性能を発揮させることができる
とともに、クラツチの連れ回りを回避することが
できるエンジンの潤滑装置を提供することを目的
とする。
上記目的を達成するために、この考案に係るエ
ンジンの潤滑装置は、クランクケースの上部に該
クランクケースと一体に形成されたオイル室と、
上記クランクケース内のギヤ列の真上に位置し
て、上記オイル室の下壁に設けられたオイル落下
孔と、エンジンの運転時に、クランク軸から出力
装置への動力伝達装置のうちギヤ列よりも大径の
クラツチによつてかき上げられたオイルを受け入
れて、上記オイル落下孔から落下するオイルより
も多量のオイルを、上記オイル室に供給するよう
に、上記クランクケースから内方へ突出させて一
体に形成したオイル通路とを備えたものである。
ンジンの潤滑装置は、クランクケースの上部に該
クランクケースと一体に形成されたオイル室と、
上記クランクケース内のギヤ列の真上に位置し
て、上記オイル室の下壁に設けられたオイル落下
孔と、エンジンの運転時に、クランク軸から出力
装置への動力伝達装置のうちギヤ列よりも大径の
クラツチによつてかき上げられたオイルを受け入
れて、上記オイル落下孔から落下するオイルより
も多量のオイルを、上記オイル室に供給するよう
に、上記クランクケースから内方へ突出させて一
体に形成したオイル通路とを備えたものである。
〔作用〕
この考案によれば、動力伝達装置のうちギヤ列
よりも大径のクラツチの回転遠心力を利用して十
分な量のオイルがかき上げられるとともに、この
かき上げられたオイルがクランクケースと一体の
オイル通路を経てオイル室に供給され、かつ、そ
の下壁に形成したオイル落下孔からギヤ列に落下
されて、それらギヤ列が十分に潤滑される。この
ように、オイルをかき上げるクラツチが大径であ
るから、オイルレベルを従来よりも下げたとして
も、量的に十分なオイルをオイル室に供給して、
その室に常にオイルを溜めておける。したがつ
て、万一、オイル通路からオイル室へのオイル供
給が一時的に遅れたり、減少したとしても、ギヤ
列を潤滑するに十分なオイルをオイル室に溜めて
おくことが可能で、ギヤ列に対する潤滑性能を保
持できる。
よりも大径のクラツチの回転遠心力を利用して十
分な量のオイルがかき上げられるとともに、この
かき上げられたオイルがクランクケースと一体の
オイル通路を経てオイル室に供給され、かつ、そ
の下壁に形成したオイル落下孔からギヤ列に落下
されて、それらギヤ列が十分に潤滑される。この
ように、オイルをかき上げるクラツチが大径であ
るから、オイルレベルを従来よりも下げたとして
も、量的に十分なオイルをオイル室に供給して、
その室に常にオイルを溜めておける。したがつ
て、万一、オイル通路からオイル室へのオイル供
給が一時的に遅れたり、減少したとしても、ギヤ
列を潤滑するに十分なオイルをオイル室に溜めて
おくことが可能で、ギヤ列に対する潤滑性能を保
持できる。
また、オイル室はクランクケースの上部に位置
し、オイル落下孔は、そのオイル室の下壁に設け
られてギヤ列の真上に位置しているために、オイ
ルはギヤ列に自然落下式に供給し潤滑される。し
たがつて、ポンプなどの強制潤滑装置を必要とし
ないことと相俟つて、潤滑装置の構造が簡単にな
る。
し、オイル落下孔は、そのオイル室の下壁に設け
られてギヤ列の真上に位置しているために、オイ
ルはギヤ列に自然落下式に供給し潤滑される。し
たがつて、ポンプなどの強制潤滑装置を必要とし
ないことと相俟つて、潤滑装置の構造が簡単にな
る。
加えて、オイル室およびオイル通路がクランク
ケースと一体に形成されており、それらをクラン
クケースとは別個に作製してケース内に組み込む
必要がないために、エンジンの組立性にも優れ、
また、クランクケースと一体に形成されたオイル
室およびオイル通路の壁が補強リブとして機能す
ることにもなり、クランクケースの強度の向上に
も有効に寄与する。
ケースと一体に形成されており、それらをクラン
クケースとは別個に作製してケース内に組み込む
必要がないために、エンジンの組立性にも優れ、
また、クランクケースと一体に形成されたオイル
室およびオイル通路の壁が補強リブとして機能す
ることにもなり、クランクケースの強度の向上に
も有効に寄与する。
[実施例]
以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
説明する。
第1図において、1はクランクケースであり、
クランク室1aとミツシヨン室1bとが一体化さ
れている。このクランクケース1には、クラツチ
カバー2とミツシヨンカバー3とが取り付けられ
ており、クラツチカバー2内がクラツチ室2aと
なる。
クランク室1aとミツシヨン室1bとが一体化さ
れている。このクランクケース1には、クラツチ
カバー2とミツシヨンカバー3とが取り付けられ
ており、クラツチカバー2内がクラツチ室2aと
なる。
クランクケース1内には、クランク軸4と、変
速機Tの駆動軸5および従動軸である動力取出軸
6が配置されており、クランク軸4がクランクケ
ース1に回転自在に軸支され、駆動軸5および動
力取出軸6がクランクケース1とミツシヨンカバ
ー3とに回転自在に軸支されている。15はキツ
クスタータシヤフトである。
速機Tの駆動軸5および従動軸である動力取出軸
6が配置されており、クランク軸4がクランクケ
ース1に回転自在に軸支され、駆動軸5および動
力取出軸6がクランクケース1とミツシヨンカバ
ー3とに回転自在に軸支されている。15はキツ
クスタータシヤフトである。
上記駆動軸5の一端には、動力伝達装置である
クラツチ7が取り付けられており、クランク軸4
の一端には、クランク軸4の駆動力をクラツチ7
に伝達するギヤ8が固定されている。上記ギヤ8
とクラツチ7とによつて、クランク軸4の駆動力
が駆動軸5に伝達される。
クラツチ7が取り付けられており、クランク軸4
の一端には、クランク軸4の駆動力をクラツチ7
に伝達するギヤ8が固定されている。上記ギヤ8
とクラツチ7とによつて、クランク軸4の駆動力
が駆動軸5に伝達される。
上記駆動軸5には、6個の変速駆動ギヤ51,
52,53,54,55,56がギヤ列50とし
て配列されている。一方、上記動力取出軸6に
は、上記変速駆動ギヤ51〜56にそれぞれかみ
合う6個の変速従動ギヤ61,62,63,6
4,65,66がギヤ列60として配列されてい
る。この変速機Tは、変速駆動ギヤ53,54、
変速従動ギヤ62,65をシフトすることによつ
て、1速から6速までの駆動力の伝達経路を決定
して、スプロケツト9から出力する。
52,53,54,55,56がギヤ列50とし
て配列されている。一方、上記動力取出軸6に
は、上記変速駆動ギヤ51〜56にそれぞれかみ
合う6個の変速従動ギヤ61,62,63,6
4,65,66がギヤ列60として配列されてい
る。この変速機Tは、変速駆動ギヤ53,54、
変速従動ギヤ62,65をシフトすることによつ
て、1速から6速までの駆動力の伝達経路を決定
して、スプロケツト9から出力する。
上記動力取出軸6は、内部が中空であり、ま
た、変速従動ギヤ61〜66とのそれぞれの摺動
部およびニードルベアリング10の嵌着部に軸外
から中空部に連通する細孔11が設けられてい
る。上記動力取出軸6内には、オイル導入孔12
からオイルが導入され、このオイル導入孔12
は、ボールベアリング13,14に連通してい
る。
た、変速従動ギヤ61〜66とのそれぞれの摺動
部およびニードルベアリング10の嵌着部に軸外
から中空部に連通する細孔11が設けられてい
る。上記動力取出軸6内には、オイル導入孔12
からオイルが導入され、このオイル導入孔12
は、ボールベアリング13,14に連通してい
る。
20はオイル室であり、第1図の−線断面
を示す第2図のように、クランクケース1内でミ
ツシヨン室1bの上部に該クランクケース1と一
体に形成されている。このオイル室20の下壁に
は、オイル落下孔21が設けられており、このオ
イル落下孔21は、変速駆動ギヤ51〜56(第
1図)と変速従動ギヤ61〜66(第1図)との
それぞれのかみ合い部分の真上に位置している。
クランクケース1は分割線Kで上下に2分割され
るので、オイル落下孔21は容易にキリ加工でき
る。同図においてSはシリンダである。
を示す第2図のように、クランクケース1内でミ
ツシヨン室1bの上部に該クランクケース1と一
体に形成されている。このオイル室20の下壁に
は、オイル落下孔21が設けられており、このオ
イル落下孔21は、変速駆動ギヤ51〜56(第
1図)と変速従動ギヤ61〜66(第1図)との
それぞれのかみ合い部分の真上に位置している。
クランクケース1は分割線Kで上下に2分割され
るので、オイル落下孔21は容易にキリ加工でき
る。同図においてSはシリンダである。
第1図の22はオイル通路であり、クラツチ7
がかき上げたオイルを受けて、オイル室20は供
給するものである。このオイル通路22は、クラ
ツチカバー2とクランクケース1との両方に渡つ
て設けられており、第3図のクラツチカバー2内
の上部に、該クラツチカバー2の壁と一体に設け
られたオイル受け22aと、第4図のクランクケ
ース1内に、該クランクケース1の壁と一体に設
けられて、オイル室20に連通するオイル受け2
2bとが突き合わされて構成されている。同図に
おいて、20aは立壁であり、この立壁2aの奥
がオイル室20である。
がかき上げたオイルを受けて、オイル室20は供
給するものである。このオイル通路22は、クラ
ツチカバー2とクランクケース1との両方に渡つ
て設けられており、第3図のクラツチカバー2内
の上部に、該クラツチカバー2の壁と一体に設け
られたオイル受け22aと、第4図のクランクケ
ース1内に、該クランクケース1の壁と一体に設
けられて、オイル室20に連通するオイル受け2
2bとが突き合わされて構成されている。同図に
おいて、20aは立壁であり、この立壁2aの奥
がオイル室20である。
第5図のオイル室20の開口した一端20b
は、第1図のミツシヨンカバー3によつて閉塞さ
れるが、このミツシヨンカバー3には、オイル室
20と動力取出軸6のオイル導入孔12とを連通
する連通路23が、例えば、2点鎖線で示すよう
に設けられている。
は、第1図のミツシヨンカバー3によつて閉塞さ
れるが、このミツシヨンカバー3には、オイル室
20と動力取出軸6のオイル導入孔12とを連通
する連通路23が、例えば、2点鎖線で示すよう
に設けられている。
ここで、エンジンの運転時に、オイル通路22
によつてオイル室20に供給されるオイル量が、
オイル落下孔21および連通路23からオイル室
20外へ出るオイル量よりも多くなるように、オ
イル通路22とオイル落下孔21および連通路2
3との関係が設定されている。さらに、オイル室
20は容量の大きなものとして、常に多量のオイ
ルが貯えられるようになつている。
によつてオイル室20に供給されるオイル量が、
オイル落下孔21および連通路23からオイル室
20外へ出るオイル量よりも多くなるように、オ
イル通路22とオイル落下孔21および連通路2
3との関係が設定されている。さらに、オイル室
20は容量の大きなものとして、常に多量のオイ
ルが貯えられるようになつている。
第2図の30はブリーザ室である。このブリー
ザ室30は、クランク室1aの壁30aと、ミツ
シヨン室1bの壁30bと、これら両壁30a,
30bに掛け渡された外壁30cとで形成されて
おり、オイル室20に沿つて設けられている。第
6図のように、ブリーザ室30は、一端30dが
クラツチ室2aに開口し、他端30e、つまり、
ミツシヨンカバー3(第1図)側が閉塞されてい
る。第2図の31は、ブリーザ室30を大気中に
連通させる大気開放口であり、エンジン運転中の
ミツシヨン室1bの高圧が、クラツチ室2a(第
6図)、ブリーザ室30を経て、上記大気開放口
31から逃がされる。
ザ室30は、クランク室1aの壁30aと、ミツ
シヨン室1bの壁30bと、これら両壁30a,
30bに掛け渡された外壁30cとで形成されて
おり、オイル室20に沿つて設けられている。第
6図のように、ブリーザ室30は、一端30dが
クラツチ室2aに開口し、他端30e、つまり、
ミツシヨンカバー3(第1図)側が閉塞されてい
る。第2図の31は、ブリーザ室30を大気中に
連通させる大気開放口であり、エンジン運転中の
ミツシヨン室1bの高圧が、クラツチ室2a(第
6図)、ブリーザ室30を経て、上記大気開放口
31から逃がされる。
ここで、第6図のように、オイル室20は、一
端20bがブリーザ室30とは逆に、ミツシヨン
カバー3側に開口している。
端20bがブリーザ室30とは逆に、ミツシヨン
カバー3側に開口している。
このため、オイル室20とブリーザ室30とを
形成する際には、矢印B,Cで示すように、互い
に逆方向に型抜きが行なわれるので、オイル室2
0とブリーザ室30とが互いに逆方向の抜き勾配
を有することになるから、隣り合うオイル室20
とブリーザ室30との間の肉厚Wが無駄に厚くな
ることがない。
形成する際には、矢印B,Cで示すように、互い
に逆方向に型抜きが行なわれるので、オイル室2
0とブリーザ室30とが互いに逆方向の抜き勾配
を有することになるから、隣り合うオイル室20
とブリーザ室30との間の肉厚Wが無駄に厚くな
ることがない。
上記構成において、第3図の矢印A方向に回転
するクラツチ7にかき上げられたオイルがオイル
受け22aに受けられ、第4図のオイル受け22
bを経てオイル室20に供給される。オイル室2
0のオイルは、第2図のように、オイル落下孔2
1から、変速駆動ギヤ51〜56(第1図)と変
速従動ギヤ61〜66(第1図)とのかみ合い部
分に落下する。したがつて、変速駆動ギヤ51〜
56(第1図)と変速従動ギヤ61〜66(第1
図)とが十分に潤滑される。
するクラツチ7にかき上げられたオイルがオイル
受け22aに受けられ、第4図のオイル受け22
bを経てオイル室20に供給される。オイル室2
0のオイルは、第2図のように、オイル落下孔2
1から、変速駆動ギヤ51〜56(第1図)と変
速従動ギヤ61〜66(第1図)とのかみ合い部
分に落下する。したがつて、変速駆動ギヤ51〜
56(第1図)と変速従動ギヤ61〜66(第1
図)とが十分に潤滑される。
さらに、オイル室20のオイルは、第1図の連
通路23およびオイル導入孔12を経て動力取出
軸6内に導入される。導入されたオイルは、細孔
11から動力取出軸6外へ出て、上記変速従動ギ
ヤ61〜66と動力取出軸6との摺動部、ニード
ルベアリング10を潤滑する。また、オイルは上
記オイル導入孔12を通過する際に、ボールベア
リング13,14へも供給されてこれらを潤滑す
る。
通路23およびオイル導入孔12を経て動力取出
軸6内に導入される。導入されたオイルは、細孔
11から動力取出軸6外へ出て、上記変速従動ギ
ヤ61〜66と動力取出軸6との摺動部、ニード
ルベアリング10を潤滑する。また、オイルは上
記オイル導入孔12を通過する際に、ボールベア
リング13,14へも供給されてこれらを潤滑す
る。
ここで、オイルをかき上げるクラツチ7は、上
記変速ギヤ51〜56および変速従動ギヤ61〜
66よりも大径であるので、第3図のように、オ
イルレベルLを従来より下げても、オイルを十分
にかき上げることができる。したがつて、クラツ
チ7のオイルに漬かつている部分を少なくし得る
ので、クラツチ7の連れ回りを防止し得る。
記変速ギヤ51〜56および変速従動ギヤ61〜
66よりも大径であるので、第3図のように、オ
イルレベルLを従来より下げても、オイルを十分
にかき上げることができる。したがつて、クラツ
チ7のオイルに漬かつている部分を少なくし得る
ので、クラツチ7の連れ回りを防止し得る。
また、第2図のように、オイル室20はクラン
クケース1内の上部に設けられ、このオイル室2
0の下壁にオイル落下孔21が設けられている。
したがつて、変速駆動ギヤ51〜56(第1図)
と変速従動ギヤ61〜66(第1図)とを潤滑す
るオイルは自然落下するので、潤滑装置の構造が
簡易になる。
クケース1内の上部に設けられ、このオイル室2
0の下壁にオイル落下孔21が設けられている。
したがつて、変速駆動ギヤ51〜56(第1図)
と変速従動ギヤ61〜66(第1図)とを潤滑す
るオイルは自然落下するので、潤滑装置の構造が
簡易になる。
さらに、第1図のオイル通路22からオイル室
20へは、オイル落下孔21およびオイル導入通
路23から外へ出るオイルよりも多量のオイルが
供給されるので、オイル室20には常にオイルが
溜つている。したがつて、一時的に、オイル室2
0へのオイル供給が遅れても、上記変速駆動ギヤ
51〜56および変速従動ギヤ61〜66へはオ
イルが供給されるので、潤滑不良にならない。
20へは、オイル落下孔21およびオイル導入通
路23から外へ出るオイルよりも多量のオイルが
供給されるので、オイル室20には常にオイルが
溜つている。したがつて、一時的に、オイル室2
0へのオイル供給が遅れても、上記変速駆動ギヤ
51〜56および変速従動ギヤ61〜66へはオ
イルが供給されるので、潤滑不良にならない。
なお、上記実施例では、オイル落下孔21が、
変速駆動ギヤ51〜56と変速従動ギヤ61〜6
6とのそれぞれのかみ合い部分の真上に位置して
いたが、この考案はこれに限られるものではな
い。オイル落下孔21は、かみ合う2つのギヤの
うち、どちらか一方のギヤの上に位置していれ
ば、十分な潤滑が可能である。
変速駆動ギヤ51〜56と変速従動ギヤ61〜6
6とのそれぞれのかみ合い部分の真上に位置して
いたが、この考案はこれに限られるものではな
い。オイル落下孔21は、かみ合う2つのギヤの
うち、どちらか一方のギヤの上に位置していれ
ば、十分な潤滑が可能である。
[考案の効果]
以上のように、この考案によれば、大径のクラ
ツチの回転遠心力によりかき上げられたオイル
を、クランクケースと一体に形成されたオイル通
路を経てクランクケースと一体に形成されたオイ
ル室に量的に十分に供給し、かつ溜めておくこと
ができるとともに、このオイル室のオイルをクラ
ンクケース内のギヤ列に自然落下式に供給し潤滑
させることができる。したがつて、オイルポンプ
などの強制潤滑装置を必要としないことと、自然
落下式の潤滑装置を構成するための部品数の減少
とにより、全体を非常に簡易な構造としながら、
ギヤ列に対する所定の潤滑性能を良好に発揮させ
ることができる。また、オイルレベルを下げるこ
とも可能となり、クラツチがオイルに漬つている
部分を少なくして、クラツチの連れ回りを防止す
ることができる。しかも、オイル通路およびオイ
ル室をクランクケースと一体に形成することで、
自然落下式の潤滑装置を構成する構成部材が補強
リブとして機能し、クランクケースの強度の向上
に有効に寄与させることができる。
ツチの回転遠心力によりかき上げられたオイル
を、クランクケースと一体に形成されたオイル通
路を経てクランクケースと一体に形成されたオイ
ル室に量的に十分に供給し、かつ溜めておくこと
ができるとともに、このオイル室のオイルをクラ
ンクケース内のギヤ列に自然落下式に供給し潤滑
させることができる。したがつて、オイルポンプ
などの強制潤滑装置を必要としないことと、自然
落下式の潤滑装置を構成するための部品数の減少
とにより、全体を非常に簡易な構造としながら、
ギヤ列に対する所定の潤滑性能を良好に発揮させ
ることができる。また、オイルレベルを下げるこ
とも可能となり、クラツチがオイルに漬つている
部分を少なくして、クラツチの連れ回りを防止す
ることができる。しかも、オイル通路およびオイ
ル室をクランクケースと一体に形成することで、
自然落下式の潤滑装置を構成する構成部材が補強
リブとして機能し、クランクケースの強度の向上
に有効に寄与させることができる。
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図は第1図の−線断面図、第3図は第1
図の−線矢視図、第4図は第1図の−線
矢視図、第5図は第1図の−線矢視図、第6
図は第2図の−線断面図である。 1……クランクケース、7……クラツチ、20
……オイル室、21……オイル落下孔、22……
オイル通路、50,60……ギヤ列。
第2図は第1図の−線断面図、第3図は第1
図の−線矢視図、第4図は第1図の−線
矢視図、第5図は第1図の−線矢視図、第6
図は第2図の−線断面図である。 1……クランクケース、7……クラツチ、20
……オイル室、21……オイル落下孔、22……
オイル通路、50,60……ギヤ列。
Claims (1)
- クランクケースの上部に該クランクケースと一
体に形成されたオイル室と、上記クランクケース
内のギヤ列の真上に位置して、上記オイル室の下
壁に設けられたオイル落下孔と、エンジンの運転
時に、クランク軸から出力装置への動力伝達装置
のうちギヤ列よりも大径のクラツチによつてかき
上げられたオイルを受け入れて、上記オイル落下
孔から落下するオイルよりも多量のオイルを、上
記オイル室に供給するように、上記クランクケー
スから内方へ突出させて一体に形成したオイル通
路とを備えてなるエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987059071U JPH0533686Y2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987059071U JPH0533686Y2 (ja) | 1987-04-17 | 1987-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63166608U JPS63166608U (ja) | 1988-10-31 |
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-
1987
- 1987-04-17 JP JP1987059071U patent/JPH0533686Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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