JP2003014090A - 自動変速機のオイル分離構造 - Google Patents

自動変速機のオイル分離構造

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JP2003014090A
JP2003014090A JP2001196894A JP2001196894A JP2003014090A JP 2003014090 A JP2003014090 A JP 2003014090A JP 2001196894 A JP2001196894 A JP 2001196894A JP 2001196894 A JP2001196894 A JP 2001196894A JP 2003014090 A JP2003014090 A JP 2003014090A
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clutch
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Yuuichiro Yanagida
結一郎 柳田
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/042Guidance of lubricant
    • F16H57/0421Guidance of lubricant on or within the casing, e.g. shields or baffles for collecting lubricant, tubes, pipes, grooves, channels or the like

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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】変速ギヤの切り換えを切換機構の自動操作によ
って行う自動変速機おいて異種オイルを確実に分離する
とともに、部品点数の削減を図る。 【解決手段】トランスミッションケース1は、収容スペ
ース30と31と、収容スペース30と31との間に設
けられた収容スペース32とを有する。収容スペース3
0と32との間は壁部1eにより、また、収容スペース
31と32との間は壁部1fによって隔てられている。
収容スペース30には、エンジン側の動力を変速機側に
伝達するメインクラッチ4が収容されている。収容スペ
ース31には、変速時に伝達トルクを可変に制御するサ
ブクラッチ16が収容されている。収容スペース30お
よび31には、オイル(ATF)が、収容スペース32
のギヤオイルとは分離された状態で存在する。ATF
は、収容スペース30側と31側とを連通するオイル通
路を流れて、メインクラッチ4とサブクラッチ16とを
潤滑する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速ギヤの切り換
えを切換機構の自動操作によって行う自動変速機におけ
る異種オイルの分離構造に関する。
【0002】
【従来の技術】既存のマニュアル変速機をベースとし、
これを自動化した変速機(AMT)が知られている。こ
の自動変速機では、平行二軸間に複数の変速ギヤを配設
し、変速ギヤの切り換えを切換機構(例えば、シンクロ
機構)によって行う。変速時における切換機構の操作
は、自動油圧制御によって行われる。この自動変速機
は、プラネタリギヤおよび摩擦係合要素(クラッチ、ブ
レーキ)等を主体に構成された通常の自動変速機(いわ
ゆるAT)と比べて、動力の伝達効率が優れている。ま
た、変速機を構成する部品点数が少なくて済むため、軽
量化を図りやすく、コスト的なメリットも大きい。
【0003】この類の自動変速機に関して、メインクラ
ッチ(発進クラッチ)以外に、変速時に伝達トルクを可
変に制御するサブクラッチを設け、シフトショックを抑
制する技術が従来より提案されている。例えば、特開昭
63−2735号公報には、変速時に、エンジンのクラ
ンク軸と変速機の入力軸との間に介装されたメインクラ
ッチを係合状態に維持しながら、油圧によってサブクラ
ッチの係合制御を行う。これにより、変速中における出
力トルクの急激な落ち込みを抑制し、アップシフト時に
おける加速感の低下等を含むシフトショックを緩和す
る。また、特開昭61−45163号公報および特許第
2703169号公報にも、同様の構成を有する自動変
速機が開示されている。さらに、特開昭62−2617
40号公報には、アップシフト時に、サブクラッチの係
合制御を行うとともに、スロットル開度を制御して、エ
ンジン出力を一時的に低下させる変速制御が開示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した自動変速機で
は、個々の構成部材の特性上、複数の種類のオイルを使
用する必要がある。すなわち、変速ギヤや終減速機部等
の潤滑には、比較的粘性の高いギヤオイルが用いられ
る。これに対して、湿式またはトルコン式のメインクラ
ッチやサブクラッチ等の潤滑には、ギヤオイルよりも粘
性の低いATF(自動変速機用オイル)が用いられる。
この場合、異種オイル同士が混合しないように適切に分
離する必要がある。上述した従来技術は、いずれもサブ
クラッチの制御に関するものであり、オイルを分離する
ための具体的なトランスミッションケース構造について
は言及しておらず、かつ、その示唆も存在しない。
【0005】そこで、本発明の目的は、変速ギヤの切り
換えを切換機構の自動操作によって行う自動変速機にお
いて、異種オイルを確実に分離するとともに、部品点数
の削減を図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、変速ギヤの切り換えを切換機構の自動
操作によって行う自動変速機のオイル分離構造を提供す
る。トランスミッションケースは、第1の収容スペース
と、第1の収容スペースと離間して設けられた第2の収
容スペースと、第1の収容スペースと第2の収容スペー
スとの間に設けられた第3の収容スペースとを有する。
第1の収容スペースと第3の収容スペースとの間は第1
の壁部によって隔てられている。また、第2の収容スペ
ースと第3の収容スペースとの間は第2の壁部によって
隔てられている。第1の収容スペースには、エンジン側
の動力を変速機側に伝達するメインクラッチが収容され
ている。第2の収容スペースには、変速時に伝達トルク
を可変に制御するサブクラッチが収容されている。そし
て、第3の収容スペースには、複数の変速ギヤと切換機
構とを含む歯車変速機構が収容されている。この第3の
収容スペースには、歯車変速機構を潤滑するためのギヤ
オイルが存在する。第1の収容スペースおよび第2の収
容スペースには、ギヤオイルとは異なるオイルが、第3
の収容スペースのギヤオイルとは分離された状態で存在
する。このオイルは、第1の収容スペース側と第2の収
容スペース側とを連通するオイル通路を流れて、メイン
クラッチとサブクラッチとを潤滑する。
【0007】上記構成において、メインクラッチおよび
サブクラッチは、同一のオイル循環系を流れるオイルに
よって潤滑されることが好ましい。
【0008】また、第1の壁部および第2の壁部には回
転軸が貫通しており、この回転軸と壁部との隙間は、2
液シールによってシールされていることが好ましい。
【0009】また、オイル通路の少なくとも一部は、ト
ランスミッションケースに一体形成された通路孔を含む
ことが好ましい。この通路孔は、第3の収容スペースの
底壁部によって、第3の収容スペースとは分離されてい
ることが望ましい。
【0010】また、トランスミッションケースを、複数
のケース部材をシール材を介して接合することにより構
成してもよい。この場合、トランスミッションケースに
一体形成される通路孔は、互いに当接するそれぞれのケ
ース部材の接合面に穿設された通路孔を含むことが好ま
しい。そして、このオイル通路は、第3の収容スペース
の下部に取付けられ、かつ、メインクラッチとサブクラ
ッチとを潤滑するオイルを貯留するオイルパンを含んで
いてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態に係る四輪駆
動車用の自動変速機の断面図である。この自動変速機
(AMT)は、前進5段の変速ギヤを有し、変速ギヤの
切り換えをシンクロ機構の自動操作によって行う。トラ
ンスミッションケース1は、4つのケース部材、すなわ
ち、メインケース1a、インタミディエイトケース1
b、クラッチケース1cおよびエクステンションケース
1dを、シール材を介して接合して一体化したものであ
る。また、メインケース1aの底部には、オイルストレ
ーナ19を配設したオイルパン18が取付けられてい
る。
【0012】また、トランスミッションケース1の内部
に形成された収容スペースには、入力軸2(メインシャ
フト)と出力軸3(ドライブピニオンシャフト)とが互
いに平行に配置されている。エンジン側の動力は、ロッ
クアップ機能付のメインクラッチ4(湿式またはトルコ
ン式のクラッチ)を介して、変速機側に伝達される。こ
のメインクラッチ4は、油圧によって自動制御され、エ
ンジンのクランク軸の動力を変速機の入力軸2に伝達
し、或いはそれを遮断する。なお、メインクラッチ4の
近傍に配設されたオイルポンプ20は、エンジン直動型
のオイルポンプであって、オイルパン18から吸入した
ATFを吐出する(ATFの循環経路については後述す
る)。
【0013】互いに平行な回転軸2,3の間には、1速
から5速までの各変速比を規定する変速ギヤと切換機構
とを含む動力伝達機構が配設されている。これらの変速
ギヤは、入力軸2のメインクラッチ4側から軸方向に、
1速ギヤ5、2速ギヤ6、3速ギヤ7、4速ギヤ8、5
速ギヤ9の順に並んでいる。変速時を除く前進時におい
て、入力軸2の動力は、3つのシンクロ機構10〜12
の操作により選択された一の変速ギヤを介して、出力軸
3に伝達される。シンクロ機構10〜12は、シンクロ
ハブ、シンクロスリーブ、シンクロリング等で構成され
た周知なものであるが、油圧によって自動制御される。
出力軸3の動力は、ディファレンシャル装置13を介し
て、駆動前輪側に伝達されるとともに、ギヤ列14およ
びトランスファクラッチ15を介して、駆動後輪側に伝
達される。
【0014】シンクロ機構10〜12の制御は、サブク
ラッチ16の伝達トルク制御と連係して行われるが、シ
ンクロ機構10〜12自体は、概略的には以下のように
動作する。例えば、変速段を1速に設定する場合、シン
クロ機構11,12を中立状態に設定し、シンクロ機構
10を油圧によって1速ギヤ5側に操作する。シンクロ
機構10の操作量(シンクロスリーブのシフト量)が大
きくなるにつれて、このシンクロスリーブと1速ギヤ5
を構成するドリブンギヤとの回転が同期していく。両部
材が同期すると、そのタイミングで、ドリブンギヤに一
体形成された外スプラインがシンクロスリーブの内スプ
ラインとスプライン嵌合する。シンクロスリーブは、出
力軸3と一体的に回転するシンクロハブと常時スプライ
ン嵌合しているため、入力軸2の動力は、1速ギヤ5、
シンクロ機構10を介して、出力軸3に伝達される。一
方、変速段を2速に設定する場合は、シンクロ機構1
1,12を中立状態に設定し、シンクロ機構10のシン
クロスリーブを油圧によって2速ギヤ6側に操作する。
また、変速段を3速または4速に設定する場合は、シン
クロ機構11の操作を行い、5速に設定する場合は、シ
ンクロ機構12の操作を行う(操作対象以外のシンクロ
機構は中立状態に設定する)。
【0015】入力軸2のリア側端部(メインクラッチ4
とは反対の端部)には、油圧制御の多板式クラッチであ
るサブクラッチ16が設けられている。このサブクラッ
チ16は、クラッチドラムおよびクラッチハブという一
対の回転部材で構成されている。変速時においては、サ
ブクラッチ16が係合制御され、サブクラッチ16およ
びギヤ列17を介したトルクの伝達経路が入出力軸2,
3間に形成され、その伝達トルクが可変に制御される。
なお、サブクラッチ16の具体的な制御に関しては、本
出願人の先願である特願2000−34878号、特願
2000−35066号または特願2000−1300
99号に一例が開示されているので必要ならば参照され
たい。
【0016】図2は、上述した構成を有する自動変速機
のオイル分離構造の説明図である。トランスミッション
ケース1は、ケース壁部によって隔てられた3つの収容
スペース30〜32を有する。第1の収容スペース30
は、メインケース1aのフロント側(同図の左側)に設
けられており、メインクラッチ4が収容されている。第
2の収容スペース31は、インタミディエイトケース1
bのリヤ側とクラッチケース1cのフロント側とをシー
ル材を介して接合することにより形成され、第1の収容
スペース30と離間して設けられている。この収容スペ
ース31には、サブクラッチ16が収容されている。第
3の収容スペース32は、メインケース1aのリヤ側と
インタミディエイトケース1bのフロント側とをシール
材を介して接合することにより形成され、第1の収容ス
ペースと第2の収容スペースとの間に設けられている。
この収容スペース32には、上述した変速ギヤ5〜9と
シンクロ機構10〜12とを含む動力伝達機構22、デ
ィファレンシャル装置13等が収容されている。
【0017】ここで、動力伝達機構22やディファレン
シャル装置13を潤滑するために、第3の収容スペース
32には、比較的粘性の高いギヤオイルが存在してお
り、このギヤオイルは収容スペース32の底部に貯留さ
れている。これに対して、第1の収容スペース30およ
び第2の収容スペース31には、メインクラッチ4やサ
ブクラッチ16を潤滑するために、ギヤオイルよりも粘
性の低いATF(自動変速機用オイル)が存在する。
【0018】異種オイル同士が混合しないように、第3
の収容スペース32は、第1の収容スペース30および
第2の収容スペース31と分離されている。すなわち、
第1の収容スペース30と第3の収容スペース32との
間は、第1の壁部1eによって隔てられている。この壁
部1eには入力軸2が貫通しており、壁部1eと入力軸
2との隙間は2液シール24によってシールされてい
る。また、第2の収容スペース31と第3の収容スペー
ス32の間は、第2の壁部1fによって隔てられてい
る。この壁部1fには回転軸2,3が貫通しており、壁
部1fと回転軸2,3との隙間は2液シール25,26
でシールされている。
【0019】また、第1の収容スペース30内の回転部
材の潤滑および第2の収容スペース31内の回転部材の
潤滑には、同種のオイル、すなわちATFが用いられ
る。そこで、これらの収容スペース30,31の間をオ
イル通路で連通することにより、同一のオイル循環系を
形成し、同一のオイルポンプより吐出されたATFでメ
インクラッチ4とサブクラッチ16とを潤滑する。収容
スペース30,31間の連通は、オイル通路となるパイ
プ等の別部品を取付けることによって達成してもよい
が、トランスミッションケース1にオイル通路を一体形
成すれば、省部品化を図ることができる。本実施形態で
は、第3の収容スペース32の底壁部に、ATFが流れ
る通路孔27,28をドリルによる穿設等によって形成
し、これをオイル通路の一部として用いる。通路孔2
7,28の流路面積は、潤滑油量で第2の収容スペース
31内の油面が上昇することがないように、適宜の面積
に設定する。
【0020】ATFのオイル循環系は以下のようにな
る。まず、第2の収容スペース31内に導入されたAT
Fは、サブクラッチ16を潤滑した後、このスペース3
1の底部において受け止められる。ここで受け止められ
たATFは、トランスミッションケース1に一体形成さ
れた通路孔27を流れて、メインケース1aの底部に取
付けられたオイルパン18に貯留され、オイルストレー
ナ19において濾過される。異物が除かれたATFは、
トランスミッションケース1に一体形成された通路孔2
8を流れて、トランスミッションケース1の外部に取り
出される。そして、トランスミッションケース1の外壁
に設けられたコントロールバルブ取付部の油路(破線矢
印Aで図示)を通過し、第1の収容スペース30内のオ
イルポンプ20に戻される。オイルポンプ20より吐出
されたATFは、第1の収容スペース30内のメインク
ラッチ4を潤滑した後、トランスミッションケース1の
外部に取り出され、オイルクーラ23に供給される。そ
して、冷却されたATFが、第2の収容スペース31内
に再び導入される。
【0021】図3は、トランスミッションケース1の展
開斜視図である。また、図4は、メインケース1aのリ
ヤ側接合面を示す図、図5は、インタミディエイトケー
ス1bのリヤ側接合面を示す図である。
【0022】通路孔27は、メインケース1a側の通路
孔27aとインタミディエイトケース1b側の通路孔2
7bとを連結することにより構成される。通路孔27a
に関しては、メインケース1aの鋳造成型工程におい
て、メインケース1aのリヤ側接合面における所定部位
(第3の収容スペース32の底壁部に相当)に、フロン
ト方向に向う所定長の穴を鋳抜ピン等で2つ穿設する。
そして、この穴と連通するように、メインケース1aの
底部の所定部位(オイルパン18の取付部位に相当)よ
り上方に向う所定長の穴を鋳抜ピン等で2つ穿設する。
【0023】また、通路孔27bに関しては、インタミ
ディエイトケース1bの鋳造成型工程において、インタ
ミディエイトケース1bのフロント側接合面における通
路孔27aと位置的に対応する部位に、リヤ側に向う穴
を鋳抜ピン等で2つ穿設し、第2の収容スペース31ま
で貫通させる。トランスミッションケース1の組立工程
において、メインケース1aとインタミディエイトケー
ス1bとを接合すれば、第3の収容スペース32の底壁
部によって、このスペース32と分離した通路孔27が
完成する。
【0024】なお、通路孔27a,27bの接合部より
ATFが漏れ出さないようにこの部位をシールする必要
があるが、そのシール機能はケース接合面に用いられる
シール材によって達成される。つまり、ケース接合面を
シールするシール材は、異種オイルを分離するシール機
能を兼ね備える。
【0025】一方、通路孔28に関しては、メインケー
ス1aの成型または加工工程において、メインケース1
aの底部の所定部位(オイルパン18の取付部位に相
当)より上方に向かう所定長の穴を鋳抜きまたはドリル
で1つ穿設する。そして、この穴と連通するように、メ
インケース1aの側面より内部に向う穴をドリルで1つ
穿設する。このようにして形成された通路28は、コン
トロールバルブ取付部29に形成された溝と繋がってい
る。このコントロールバルブ取付部29には、クラッチ
4,16を制御するコントロールバルブが介装され、カ
バーを取付けることによってATFの油路が形成され
る。このように、鋳抜きまたは穿設作業を追加するのみ
で、オイルパン18とオイルポンプ20とを連通する油
路を容易に形成することができる。
【0026】本実施形態では、第1の収容スペース30
および第2の収容スペース31には、ギヤオイルとは異
なるATFが、第3の収容スペース32のギヤオイルと
は分離された状態で存在する。異種オイルの分離は、壁
部1e,1fと回転軸2,3との隙間を、2液シール2
4〜26でシールすることにより達成される。これによ
り、ギヤオイルとATFという異種オイルを簡便かつ確
実に分離でき、異種オイルが混ざり合うことを防止する
ことができる。
【0027】また、ATFのオイル循環に関しては、第
1の収容スペース30と第2の収容スペース31とをオ
イル通路で連通することにより、同一のオイル循環系に
している。換言すれば、第1の収容スペース30内のメ
インクラッチ4と第2の収容スペース31内のサブクラ
ッチ16とは、共通のオイルポンプ20からの吐出油で
潤滑され、それぞれにオイルポンプを用意する必要がな
い。したがって、部材点数を削減でき、コストの削減を
図ることができる。
【0028】さらに、ATFが流れるオイル通路の少な
くとも一部は、トランスミッションケース1に一体形成
した通路孔27,28となっている。したがって、パイ
プ等の別部材を取付ける必要がなく、変速機の構成部品
点数を削減できるとともに、組立作業の効率化を図るこ
とができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、変速ギヤの切り換えを
切換機構の自動操作によって行う自動変速機において、
ギヤオイルとATFという異種オイルを簡便かつ確実に
分離でき、異種オイルが混ざり合うことを防止すること
ができる。それとともに、部品点数の削減を図ることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動変速機の断面図
【図2】自動変速機におけるオイル分離構造の説明図
【図3】トランスミッションケースの展開斜視図
【図4】メインケースのリヤ側接合面を示す図
【図5】インタミディエイトケースのリヤ側接合面を示
す図
【符号の説明】
1 トランスミッションケース、 1a メインケ
ース、1b インタミディエイトケース、 1c ク
ラッチケース、1d エクステンションケース、
1e 第1の壁部、1f 第2の壁部、2 入力軸、
3 出力軸、4 メインクラッ
チ、 5 1速ギヤ、6 2速ギヤ、
7 3速ギヤ、8 4速ギヤ、
9 5速ギヤ、10〜12 シン
クロ機構、 13 ディファレンシャル装置、
14 ギヤ列、 15 トランス
ファクラッチ、16 サブクラッチ、
17 ギヤ列、18 オイルパン、
19 オイルストレーナ、20 オイルポンプ、
21 オイルクーラ、22 動力伝達機構、
23 オイルクーラ、24,25,2
6 2液シール、 27,28 通路孔、29 コ
ントロールバルブ取付部、 30 第1の収容スペー
ス、31 第2の収容スペース、 32 第3
の収容スペース
フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA02 AA12 AA15 AB01 AC03 3J057 AA04 BB04 EE05 GA12 HH02 JJ04 3J063 AA02 AB02 AB53 AC03 BA11 BB01 BB46 CA01 CA03 CD13 CD24 CD45 CD65 XD03 XD23 XD36 XD47 XD62 XD75 XF22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速ギヤの切り換えを切換機構の自動操作
    によって行う自動変速機のオイル分離構造において、 第1の収容スペースと、前記第1の収容スペースと離間
    して設けられた第2の収容スペースと、前記第1の収容
    スペースと前記第2の収容スペースとの間に設けられた
    第3の収容スペースとを有し、前記第1の収容スペース
    と前記第3の収容スペースとの間は第1の壁部によって
    隔てられているとともに、前記第2の収容スペースと前
    記第3の収容スペースとの間は第2の壁部によって隔て
    られているトランスミッションケースと、 前記第1の収容スペースに収容されており、エンジン側
    の動力を変速機側に伝達するメインクラッチと、 前記第2の収容スペースに収容されており、変速時に伝
    達トルクを可変に制御するサブクラッチと、 前記第3の収容スペースに収容されており、複数の変速
    ギヤと切換機構とを含む歯車変速機構とを有し、 前記第3の収容スペースには、前記歯車変速機構を潤滑
    するためのギヤオイルが存在し、 前記第1の収容スペースおよび前記第2の収容スペース
    には、前記ギヤオイルとは異なるオイルが、前記第3の
    収容スペースのギヤオイルとは分離された状態で存在
    し、当該オイルは、前記第1の収容スペース側と前記第
    2の収容スペース側とを連通するオイル通路を流れて、
    前記メインクラッチと前記サブクラッチとを潤滑するこ
    とを特徴とする自動変速機のオイル分離構造。
  2. 【請求項2】前記メインクラッチおよび前記サブクラッ
    チは、同一のオイル循環系を流れるオイルによって潤滑
    されることを特徴とする請求項1に記載された自動変速
    機のオイル分離構造。
  3. 【請求項3】前記第1の壁部および前記第2の壁部には
    回転軸が貫通しており、当該回転軸と前記壁部との隙間
    は、2液シールによってシールされていることを特徴と
    する請求項1に記載された自動変速機のオイル分離構
    造。
  4. 【請求項4】前記オイル通路の少なくとも一部は、前記
    トランスミッションケースに一体形成された通路孔を含
    むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載さ
    れた自動変速機のオイル分離構造。
  5. 【請求項5】前記通路孔は、前記第3の収容スペースの
    底壁部によって、前記第3の収容スペースとは分離され
    ていることを特徴とする請求項4に記載された自動変速
    機のオイル分離構造。
  6. 【請求項6】前記トランスミッションケースは、複数の
    ケース部材をシール材を介して接合することにより構成
    され、前記トランスミッションケースに一体形成される
    通路孔は、互いに当接するそれぞれのケース部材の接合
    面に穿設された通路孔を含むことを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載された自動変速機のオイル分離
    構造。
  7. 【請求項7】前記オイル通路は、前記第3の収容スペー
    スの下部に取付けられ、かつ、前記メインクラッチと前
    記サブクラッチとを潤滑するオイルを貯留するオイルパ
    ンを含むことを特徴とする請求項6のいずれかに記載さ
    れた自動変速機のオイル分離構造。
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