JP4209817B2 - 撥水性フィルタ部材、その製造方法、防水性機器、及びガスセンサ - Google Patents

撥水性フィルタ部材、その製造方法、防水性機器、及びガスセンサ Download PDF

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Description

本発明は、撥水性フィルタ部材及び撥水性フィルタ部材の製造方法に関する。また、撥水性フィルタ部材を使用した防水性機器、ガスセンサに関する。
内部空間を有する機器のうちで、この内部空間を外部と通気孔などを通じて通気可能とする機器があるが、このような機器においては、何らの対策もしないと、通気孔を通じて、大気と共に水が内部空間にまで浸入する虞がある。一方、機器の用途や特性により、内部への水の浸入を防がねばならない機器があり、これらの機器については防水対策が施された防水性機器となっている。従って、防水性を求められ、かつ、外部と内部空間との通気をも確保することが求められる防水性機器においては、通気孔についても、通気を確保すると共に防水性をも確保する必要がある。
このような防水性機器の例として、特許文献1に示す酸素センサが挙げられる。この酸素センサは、先端部が閉じ、後端側が開口し、軸線方向に延びる中空筒状の固体電解質体の内周面に内部電極を形成すると共に、外周面に外部電極を形成した構造を有する酸素検出素子を備え、基準ガスとしての大気を内周面に接触させると共に、外周面に測定ガスとしての排気ガスを接触させて、その両極に発生する酸素濃淡電池起電力を利用して酸素濃度を検出する。
また、この酸素センサは上記酸素検出素子を固定する主体金具と、その主体金具の後端側に自身の先端部が固着され、酸素検出素子の後端側を覆うように軸線反対方向に延びた中空筒状の外筒部を含む。外筒部の開かれた端には中央に通気貫通孔を有するグロメットが嵌入されると共に、外筒部とグロメットは気密に封止されている。従って、内部電極は、主体金具と、外筒部と、グロメットとで構成される内部空間に収容されてなり、この内部空間への大気の導入は、グロメットの通気貫通孔を通して行われる。
ところで、この酸素検出素子の内部空間に、大気の導入と共に水が浸入することがあると、酸素検出素子の内部電極及び外部電極と接続される端子金具の間で短絡が生じたり、酸素検出素子と共に内部空間に収容されるヒータの通電端子金具と上記端子金具の間で短絡が生じたりして、酸素濃淡電池起電力を適切に取り出すことができなくなる虞がある。
そこで、この酸素センサでは、通気性と撥水性を兼ね備える多孔質繊維構造の樹脂シートを用いる。具体的には、この樹脂シートを両端が開口した筒状金属部材で通気貫通孔内に押し込んで、撥水性フィルタ構造を形成して、この通気貫通孔における通気性を確保しつつ、外部から内部空間への浸水を防いでいる。このような構造としたので、この酸素センサでは、酸素検出素子の内部電極は大気と接触しつつも、センサ自身の内部空間に水が浸入することがないので、信頼性の高いガスセンサとなし得る。
特開2000−193632号公報(図1、図3)
しかしながら、上述したように、樹脂シートを筒状金属部材で通気貫通孔内に押し込んで撥水性フィルタ構造としているため、筒状金属部材と通気貫通孔の内周面との間には、樹脂シートの折り重なった部分が存在することになる。
一方、樹脂シートと通気貫通孔の内周面との間に隙間が空いていると、この隙間から浸水する虞があるので、この筒状金属部材の外径と通気貫通孔の内径とはほぼ同じとなるようにされている。そのため、筒状金属部材と共に樹脂シートを通気貫通孔内に押し込むと
、内側筒部材と通気貫通孔に挟まれて樹脂シートに発生する摩擦によって、大きな挿入抵抗が発生するが、これに抗して、筒状金属部材を押し込むことにより、樹脂シートを通気貫通孔内に押し込むことになる。
このようにして、強制的に大きな荷重で樹脂シート及び筒状金属部材を押し込むため、樹脂シート、特に、この樹脂シートのうち、筒状金属部材の挿入側端とその外周面との間に位置する部分(肩部)に大きな負荷がかかり、この肩部において、樹脂シートに亀裂や破れが生じる虞があり、信頼性や歩留まりが低下する虞があった。また、大きな荷重で押し込む必要があるため、このような撥水性フィルタ構造を構成することも、容易ではなかった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、通気性と撥水性を兼ね備える多孔質繊維構造の樹脂シートを用いつつも、取り扱いが容易である撥水性フィルタ部材、さらには、通気貫通孔に用いる場合には挿入容易で、通気貫通孔への組付の際に、亀裂や破れが生じ難い撥水性フィルタ部材を提供することを目的とする。また、このような撥水性フィルタ部材の製造に適する製造方法を提供することを目的とする。さらに、通気性と防水性を有する防水性機器及び、特にその一つであるガスセンサの提供を目的とする。
その解決手段は、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートから、予め、有底筒形状に成型されてなり、軸線方向に延びる筒状側面部と、この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、この底面部のうち少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有する底面部と、を備える撥水性フィルタ部材である。
本発明の撥水性フィルタ部材では、樹脂シートから、予め、有底筒形状に成型されてなり、筒状側面部と底面部とを有する。このため、単なるシート形態の樹脂シートに比較して、取り扱いが容易である。また、この撥水性フィルタ部材は、成型された筒状側面部を有するので、例えばグロメットなどの包囲部材に形成した通気貫通孔に、筒状の内部筒部材とともに筒状側面部及び底面部を挿入する場合にも、従来のように、シート状のままの樹脂シートを用いる場合に比較して、小さな荷重で押し込むことができる。このため、底面部と筒状側面部との間に位置する肩部に掛かる負荷が低減され、この肩部における亀裂(破れ)の発生が防止できる。しかも底面部は通気性を有するので、撥水性フィルタとして機能する。従って、取り扱い容易で、信頼性の高い撥水性フィルタ部材となし得る。
なお、筒状側面部が十分な剛性を有している場合には、通気貫通孔に、単独で撥水性フィルタ部材の筒状側面部と底面部とを挿入し、その後に、通気貫通孔及び撥水性部材の筒状側面部の内側に、両端が開口した筒状の内部筒部材を挿入しても良い。このようにすると、撥水性フィルタ部材の筒状側面部と底面部とを挿入する場合には、内側筒部材がないために容易に挿入できる。さらに、撥水性フィルタ部材内に内部筒部材を挿入する際には、破れやすい底面部や肩部に負荷が掛からずに挿入できるため、信頼性の高い撥水性フィルタ構造を形成することができる。さらには、撥水性フィルタ部材単独で、通気貫通孔内に挿入して用いることもできる。
また、撥水性フィルタ部材としては、筒状側面部のうち底面部とは逆側の他端から径方向外側に拡がるフランジ部を有する形態とするのが好ましい。このようにすると、通気貫通孔に筒状側面部と底面部とを挿入した場合に、フランジ部によって、挿入深さを規定することができる。
他の解決手段は、筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材と、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートを、上記内側筒部材の一方
端を閉塞するように、上記内側筒部材の上記一方端及び上記内側筒部材の外周面のうち少なくとも上記一方端側を覆って、上記内側筒部材と一体化成型してなる有底筒形状の樹脂部材と、を備える撥水性フィルタ部材であって、上記樹脂部材のうち、上記内側筒部材の上記一方端を閉塞する底面部の少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有してなり、前記内側筒部材は、前記外周面に、前記樹脂部材と係合してこの樹脂部材の脱落を防止する係合部を備え、上記係合部は、上記内側筒部材の上記外周面から内周面まで貫通する貫通孔であり、上記樹脂部材は、自身の一部が上記貫通孔の内側にも入り込んで、径方向内側に突出する被係合部を有する撥水性フィルタ部材である。
本発明の撥水性フィルタ部材では、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートを成型した樹脂部材と筒形状の内側筒部材とが一体化成型されている。しかも、この樹脂部材の底面部の少なくとも一部は通気性を有しているから、この底面部を通じて、適切な通気性を確保することができる。
さらに、樹脂部材と内側筒部材とが一体化成型されているため、樹脂シートのみを成型した撥水性フィルタ部材と内側筒部材の2つの部材を用いて通気貫通孔内などに組み付ける場合に比して、取り扱いが容易である。
また、本発明の撥水性フィルタ部材は、樹脂部材と内側筒部材とが一体化成型されている。このため、上述のように、樹脂シートのみを成型した撥水性フィルタ部材内に内側筒部材を挿入したものを、通気貫通孔内に挿入する場合に比して、挿入の際に生じる摩擦による抵抗力を、内側筒部材にも分散することができる。従って、通気貫通孔内に挿入するに当たって、挿入抵抗により、樹脂部材の底面部や肩部に掛かる応力を低減でき、これらの部分の亀裂等の発生を防止することができる。
なお、内側筒部材は、少なくとも、樹脂シートを成型して樹脂部材とする際に耐えうる耐熱性が有れば良い。さらに、使用時の環境条件等を考慮して材料を選択すると良い。具体的には、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材、アルミナなどのセラミック、ガラス、PTFE、ポリイミドなどの耐熱性の樹脂材などからなるものが挙げられる。
また、内側筒部材は、少なくとも、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能であれば良い。具体的には、内側筒部材は、両端が開放された筒形状であっても良いし、一端または両端に、筒内に向かって延びる内部フランジを備える筒形状であっても良い。
さらに、本発明の撥水性フィルタ部材では、内側筒部材の外周面に樹脂部材と係合する係合部を有しているため、樹脂部材が内側筒部材から脱落しにくい。また、グロメットの貫通孔に撥水性フィルタ部材を挿入するときには、係合部を有さない場合に比して、挿入抵抗を確実に内側筒部材に分散できるので、より確実に樹脂部材の底面部や肩部に応力が掛かりにくくなり、亀裂などの生じにくい信頼性の高い撥水性フィルタ部材となし得る。
なお、係合部としては、少なくとも、内側筒部材の外周面に一体化成型された樹脂部材が、脱落するのを防止できる程度の係止力を発揮できる形態を有していれば良い。さらには、通気貫通孔内に挿入するとき、挿入抵抗力が掛かっても樹脂部材と内側筒部材とが一体化された状態を保つ程度の係止力を発揮できる形態とすると良い。具体的には、例えば、内側筒部材の外周面にブラスト加工、ローレット加工などによって形成した凹凸部や、内側筒部材の外周面から内周面まで貫通する貫通孔などが挙げられる。
この中でも、本発明では、係合部は、内側筒部材の外周面から内周面まで貫通する貫通孔であり、樹脂部材は、自身の一部が上記貫通孔の内側にも入り込んで、径方向内側に突出する被係合部を有している。
さらに他の解決手段は、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートから成型されてなり、軸線方向に延びる筒状側面部と、この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、この底面部のうち少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有する底面部と、を備える撥水性フィルタ部材の製造方法であって、棒状部を有する雄型部
材について、上記棒状部の先端を覆い、この棒状部の径方向の外周面に掛かるように、上記樹脂シートを被せ、上記樹脂シートのうち、上記棒状部の先端より軸線方向先端側に位置するシート先端部について、そのうちの少なくとも一部を上記多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持して上記底面部を形成しつつ、上記樹脂シートのうち、少なくとも上記棒状部のうち上記先端から離れた基端側棒状部の径方向外側に位置する基端側外周部を加熱し固化させて上記筒状側面部を形成する撥水性フィルタ部材の製造方法である。
この発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、棒状部を有する雄型部材を用いる。そして、棒状部のうち、少なくともその先端から離れた基端側部分の径方向外側に位置する樹脂シートについては、これを加熱し固化させて、筒状側面部を成型する。一方、樹脂シートのうち、撥水性フィルタ部材において底面部となる、雄型部材の棒状部の先端より軸線方向先端側に位置するシート先端部について、その少なくとも一部を、樹脂シートにおいて多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持する。
従って、樹脂シートを用いて、筒状側面部を成型できるほか、シート先端部の少なくとも一部については、成形後も樹脂シートが有する多孔質繊維構造を維持できる。そのため、この製造方法によれば、筒状側面部を有するほか、底面部の少なくとも一部において、多孔質繊維構造が保持され、通気性を有する撥水性フィルタ部材を確実に製造することができる。
なお、筒状側面部(あるいは、樹脂シートのうち筒状側面部となる部分)は、径方向外側から加熱するのが好ましいが、径方向外側からの加熱に限定されない。例えば、樹脂シートのうち先端を覆うシート先端部(底面部に対応する部分)の多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着して通気性を失わないようにしつつ、棒状部を昇温させ径方向内側から筒状側面部を加熱することもできる。
さらに、上記記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、前記樹脂シートのうち、前記基端側外周部を、径方向外側から前記棒状部の前記外周面に押圧しつつ加熱する撥水性フィルタ部材の製造方法とすると良い。
この発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、樹脂シートのうち基端側外周部を、加熱すると共に径方向外側から棒状部の外周面に押圧する。従って、成型された撥水性フィルタ部材の筒状側面部のうち、基端側外周部に対応する部分については、その外形が、成型の際の樹脂シートの折り重なりの形態に影響されず、押圧する型にならって成型される。従って、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、確実に所定外形の撥水性フィルタ部材を成型することができるので、適切な撥水性フィルタ部材の製造方法となし得る。
なお、所定外径の撥水性フィルタ部材とすることで、通気挿通孔にこの撥水性フィルタ部材の筒状側面部を挿入するに際し、小さな荷重で容易に挿入することができるので、より取り扱いの容易な撥水性フィルタ部材を製造し得る。
さらに、上記請求項または請求項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、前記雄型部材の前記棒状部は、先端が開口する筒形状を有し、または、上記棒状部の先端面に先端側が開口する凹部を有しており、前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である離間部を、上記棒状部と離間した状態として、この離間部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持して前記底面部を形成する撥水性フィルタ部材の製造方法とすると良い。
棒状部を有する雄型部材を用いて撥水性フィルタ部材を製造するに当たって、雄型部材の棒状部が中実で先端に凹部のない形状のものを使用することが考えられる。このような
棒状部を有する雄型部材を用いる場合、この棒状部から、樹脂シートのうちのシート先端部に熱が伝わって、このシート先端部の温度が上がり、多孔質繊維構造をなす繊維部分が互いに融着してしまう虞があった。
これに対し、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、筒形状あるいは先端面に凹部を有する形態の棒状部を用いる。すると、樹脂シートのうち、シート先端部は、その少なくとも一部が、棒状部(棒状部の先端部分)と離間した離間部となる。この離間部では、棒状部から直接熱が伝わることがないので、この離間部を繊維部分が融着しない低温に保持することができる。かくして、この離間部においては、繊維部分が互いに融着することが防止される。従って、成型後には撥水性フィルタ部材の底面部の少なくとも一部は多孔質繊維構造が維持された状態を保持できるので、この部分において、通気性を確保することができる。
このように、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部において通気性を確保した撥水性フィルタ部材を確実に得ることができる。
さらに、上記請求項〜請求項のいずれか1項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である当接部に、前記棒状部の先端よりも軸線方向先端側から放熱部材を当接させて、上記当接部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持して前記底面部を形成する撥水性フィルタ部材の製造方法とすると良い。
棒状部を有する雄型部材を用いて撥水性フィルタ部材の製造する場合、棒状部から樹脂シートのうちのシート先端部に熱が伝わって、このシート先端部の温度が上がり、多孔質繊維構造をなす繊維部分が互いに融着してしまう虞があった。
これに対し、本発明の製造方法では、放熱部材を用い、樹脂シートのうち、シート先端部の少なくとも一部である当接部を、放熱部材に当接した状態として、この当接部を繊維部分が融着しない低温に保持している。
このため、この当接部においては、繊維部分が互いに融着することが防止される。従って、成型後には撥水性フィルタ部材の底面部の少なくとも一部は多孔質繊維構造が維持され、通気性を確保することができる。このように、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部において通気性を確保した撥水性フィルタ部材を確実に得ることができる。
なお、当接部は、請求項に記載の離間部でもあると好ましい。すなわち、棒状部が筒状あるいは先端に凹部を有する形状とし、当接部(離間部)が放熱部材には接触する一方、棒状部に接触しないようにされていると、当接部の温度上昇がさらに確実に防止されて、さらに好ましい。
さらに、上記請求項〜請求項のいずれか1項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である冷却部に、前記棒状部の先端よりも軸線方向先端側から、上記樹脂シートの溶融温度よりも温度の低い流体を接触させて、上記冷却部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持して前記底面部を形成する撥水性フィルタ部材の製造方法とすると良い。
棒状部を有する雄型部材を用いて撥水性フィルタ部材を製造する場合、棒状部から樹脂シートのうちのシート先端部に熱が伝わって、このシート先端部の温度が上がり、多孔質繊維構造をなす繊維部分が互いに融着してしまう虞があった。
これに対し、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、流体を用い、樹脂シートのうち、シート先端部の少なくとも一部である冷却部を、流体で冷却し、この冷却部を繊維部分が融着しない低温に保持している。
このため、この冷却部においては、棒状部から熱が伝わって繊維部分が互いに融着する
ことが防止される。従って、成型後には撥水性フィルタ部材の底面部の少なくとも一部は多孔質繊維構造が維持され、通気性を確保することができる。このように、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部において通気性を確保した撥水性フィルタ部材を確実に得ることができる。
なお、冷却部に流体を接触させる手法としては、例えば、冷却部に、冷風を当てるなど、気体を送風する方法、冷却部に水を触れさせるなど液体を接触させる、あるいは流水に接触させるなど液体を掛け続ける方法が挙げられる。
また、冷却部は、請求項の離間部でもあるのが好ましい。すなわち、棒状部が筒状あるいは先端に凹部を有する形状とし、冷却部(離間部)が流体で冷却される一方、棒状部に接触しないようにされていると、冷却部の温度上昇がさらに確実に防止されて、さらに好ましい。
他の解決手段は、筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材と、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートを、上記内側筒部材の一方端を閉塞するように、上記内側筒部材の上記一方端及び上記内側筒部材の外周面のうち少なくとも上記一方端側を覆って、上記内側筒部材と一体化成型してなる有底筒形状の樹脂部材と、を有し、上記樹脂部材のうち、内側筒部材の一方端の少なくとも一部を閉塞する底面部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有してなる撥水性フィルタ部材の製造方法であって、上記内側筒部材のうち、少なくとも上記一方端を閉塞し、上記外周面に掛かるように、上記樹脂シートを被せ、上記樹脂シートのうち、上記一方端より軸線方向外側に位置する一方端閉塞部の少なくとも一部を、この樹脂シートにおける上記多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持して上記底面部を形成しつつ、上記樹脂シートのうち、上記内側筒部材の径方向外側に位置する筒部材外側部を加熱し固化させて、上記樹脂部材を上記内側筒部材と一体化成型する撥水性フィルタ部材の製造方法である。
この発明の撥水性フィルタ部材の製造方法では、内側筒部材に樹脂シートを被せて、樹脂部材を内側筒部材と一体化成型するに当たり、一方端閉塞部の一部を繊維部分の融着温度以下としつつ、樹脂部材を成型する。
このため、この一方端閉塞部の少なくとも一部においては、繊維部分が互いに融着することが防止される。従って、成型後には撥水性フィルタ部材の底面部の少なくとも一部は多孔質繊維構造が維持され、通気性を確保することができる。このように、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部において通気性を確保した撥水性フィルタ部材を確実に得ることができる。
さらに、外部と通気性を有する内部空間を有する防水性機器であって、防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲み、自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有する包囲部材と、上記包囲部材の上記通気貫通孔内に装着され、上記通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する撥水性フィルタ部材と、を備え、上記撥水性フィルタ部材は、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材である防水性機器とすると良い。
この発明の防水性機器では、内部空間と外部との通気を、包囲部材に設けられた通気貫通孔を通して行っている。そして、この通気貫通孔に装着された撥水性フィルタ部材に、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材を使用している。これらの撥水性フィルタ部材はいずれも組み付けの際に、底面部や肩部などに亀裂(破れ)などが発生しにくいので、本発明の防水性機器は、信頼性の高い防水性機器となし得る。
さらに他の解決手段は、外部と通気性を有する内部空間を有する防水性機器であって、防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲み、自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有する包囲部材と、上記包囲部材の上記通気貫通孔内に装着され、上記通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する撥水性フィルタ部材と、を備え、上記撥水性フィルタ部材は、撥水性材料からなり、軸線方向に延びる筒状側面部と、この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、この底面部のうち少なくとも一部は、通気性を有する多孔質繊維構造を有して通気性を有する底面部と、を備える撥水性フィルタ部材である防水性機器の製造方法であって、上記包囲部材の上記通気貫通孔内に、上記撥水性フィルタ部材のうち底面部と筒状側面部の少なくとも一部とを挿入した後、上記通気貫通孔内で、かつ上記撥水性フィルタ部材の筒状側面部内に、筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材を挿入して、この内側筒部材により、上記撥水性フィルタ部材の筒状側面部の少なくとも一部を上記通気貫通孔に圧接させて、上記通気貫通孔内に撥水性フィルタ部材を装着するフィルタ装着工程を有する防水性機器の製造方法とするのが好ましい。
この防水性機器の製造方法では、フィルタ装着工程において、まず撥水性フィルタ部材を包囲部材の通気貫通孔内に挿入し、その後、内側筒部材を、通気貫通孔内で、かつ既に挿入されている撥水性フィルタの筒状側面部内に挿入する。このため、内側筒部材に撥水性フィルタ部材を被せて、これらを一度に通気性貫通孔内に挿入するよりも、小さな力で撥水性フィルタ部材を包囲部材の通気貫通孔内に挿入できる。というのも、通気貫通孔内に撥水性フィルタ部材を挿入する時点では、その底面部及び筒状側面部のみを挿入するので容易に挿入することができるからである。さらに、内側筒部材の挿入に当たっては、撥水性フィルタ部材の筒状側面部に対して内側筒部材を滑らせるようにして挿入すればよい。そうすると、内側筒部材と共に撥水性フィルタ部材を挿入する場合よりも、挿入に必要な押圧力は小さくて済むので、容易に組み付けできる。さらに、内側筒部材を挿入する際に、既に挿入された撥水性フィルタ部材の底面部や肩部に応力がほとんど掛からない。このため、この撥水性フィルタ部材の変形や亀裂等の破損を確実に防止することができる。
なお、この防水性機器の製造方法では、撥水性フィルタ部材を包囲部材の通気貫通孔内に挿入すれば良く、挿入の結果、撥水性フィルタ(底面部及び筒状側面部の全部)が通気貫通孔内に配置されていなければならないわけではない。即ち、例えば、撥水性フィルタ部材の底面部は、通気貫通孔内に配置されていても良いし、通気貫通孔を通過して、挿入側とは逆側の通気貫通孔外に配置されていても良い。また、撥水性フィルタ部材の筒状側面部は、そのすべてが通気貫通孔内に配置されていても良いし、一部(底面部に近い部分)が通気貫通孔を通過して、挿入側とは逆側の通気貫通孔外に配置されていても良い。また、撥水性フィルタ部材の筒状側面部の他の一部(底面部とは逆の基端部分)が包囲部材の通気貫通孔に挿入されないまま、挿入側の通気貫通孔外に配置されていても良い。
また、この防水性機器の製造方法における撥水性フィルタ部材は、底面部の少なくとも一部に所定の通気性を有するもので有れば良く、例えば、底面部と筒状側面部が別々の部材からなり、それらを貼り合わせて成形した撥水性フィルタ部材を用いても良い。
さらに、第1面で基準ガスと接触し、これに対向する第2面で測定ガスと接触するガス検出素子と、上記ガス検出素子のうちの上記第1面を含み上記第2面を含まない領域を空間表面の一部とした内部空間を、上記ガス検出素子と共に形成する防水性の包囲部材と、を有するガスセンサであって、上記包囲部材は、防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲むグロメットであって、自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有し、ゴム状弾性体からなるグロメットを含み、上記グロメットは、その上記通気貫通孔内に装着された撥水性フィルタ部材であって、この通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する撥水性フィルタ部材を備え、上記撥水性フィルタ部材は、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材であるガスセンサとすると良い。
本発明のガスセンサでは、内部空間と外部との通気は、グロメットに設けられた通気貫通孔を通して行っている。そして、この通気貫通孔に装着された撥水性フィルタ部材に、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材を使用している。これらの撥水性フィルタ部材はいずれもグロメットの通気貫通孔への組み付けの際に、底面部や肩部に亀裂(破れ)などが発生しにくいので、本発明のガスセンサは、信頼性の高いガスセンサとなし得る。
さらに他の解決手段は、第1面で基準ガスと接触し、これに対向する第2面で測定ガスと接触するガス検出素子と、上記ガス検出素子のうちの上記第1面を含み上記第2面を含まない領域を空間表面の一部とした内部空間を、上記ガス検出素子と共に形成する防水性の包囲部材と、を有するガスセンサであって、上記包囲部材は、防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲むグロメットであって、自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有し、ゴム状弾性体からなるグロメットを含み、上記グロメットは、その上記通気貫通孔内に装着された撥水性フィルタ部材であって、この通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する撥水性フィルタ部材を備えたガスセンサであり、上記撥水性フィルタ部材は、撥水性材料からなり、軸線方向に延びる筒状側面部と、この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、この底面部のうち少なくとも一部は、通気性を有する多孔質繊維構造を有して通気性を有する底面部と、を備える撥水性フィルタ部材であるガスセンサの製造方法であって、上記グロメットの上記通気貫通孔内に、上記撥水性フィルタ部材のうち底面部と筒状側面部の少なくとも一部とを挿入した後、上記の通気貫通孔内で、かつ上記撥水性フィルタ部材の筒状側面部内に、筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材を挿入して、この内側筒部材により、上記撥水性フィルタ部材の筒状側面部の少なくとも一部を上記通気貫通孔に圧接させて、上記通気貫通孔内に撥水性フィルタ部材を装着するフィルタ装着工程を有するガスセンサの製造方法とするのが好ましい。
このガスセンサの製造方法では、フィルタ装着工程において、まず撥水性フィルタ部材をグロメットの通気貫通孔内に挿入し、その後、内側筒部材を通気貫通孔内で、かつ、既に挿入されている撥水性フィルタの筒状側面部内に挿入する。このため、内側筒部材に撥水性フィルタ部材を被せて、これらを一度に通気性貫通孔内に挿入するよりも、容易に小さな力で撥水性フィルタ部材をグロメットの通気貫通孔内に挿入できる。というのも、通気貫通孔内に撥水性フィルタ部材を挿入する時点では、その底面部及び筒状側面部のみを挿入するので、容易に挿入することができるからである。さらに、内側筒部材の挿入に当たっては、撥水性フィルタ部材の筒状側面部に対して内側筒部材を滑らせるようにして挿入すればよい。そうすると、内側筒部材と共にこの撥水性フィルタ部材を挿入する場合よりも、必要な押圧力は小さくて済むので、容易に組み付けできる。さらに、内側筒部材を挿入する際に、撥水性フィルタ部材の底面部や肩部に応力がほとんど掛からない。このため、この撥水性フィルタ部材の変形や亀裂等の破損を確実に防止することができる。
なお、このガスセンサの製造方法では、撥水性フィルタ部材をグロメットの通気貫通孔内に挿入すれば良く、挿入の結果、撥水性フィルタ(底面部及び筒状側面部の全部)が通気貫通孔内に配置されていなければならないわけではない。即ち、例えば、撥水性フィルタ部材の底面部は、通気貫通孔内に配置されていても良いし、通気貫通孔を通過して、挿入側とは逆側の通気貫通孔外に配置されていても良い。また、撥水性フィルタ部材の筒状
側面部は、そのすべてが通気貫通孔内に配置されていても良いし、一部(底面部に近い部分)が通気貫通孔を通過して、挿入側とは逆側の通気貫通孔外に配置されていても良い。また、撥水性フィルタ部材の筒状側面部の他の一部(底面部とは逆の基端部分)が包囲部材の通気貫通孔に挿入されないまま、挿入側の通気貫通孔外に配置されていても良い。
本発明にかかる酸素センサ及び撥水性フィルタ部材の実施例を図1〜図13を参照して説明する。
図1は、実施例1にかかる酸素センサ10の内部構造を示す縦断面図である。酸素センサ10は、先端部(図1中、下方)が閉じ、後端側(図1中、上方)が開口し、軸線AXに沿う軸線方向(図1において上下方向)に延びる有底筒状の酸素検出素子30を含む。
酸素検出素子30は、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなる。この酸素検出素子30の有底孔31の内周面32には、そのほぼ全面を覆うように、例えば、PtあるいはPt合金により多孔質に形成された内部電極33が形成されている。この内部電極33は、内部電極用端子部材37と接触することで、電気的導通を取っている。さらに、酸素検出素子30の内部電極33の電位は、内部電極用端子部材37に接続されているセンサ出力リード線40を通して外部に取り出されている。
一方、酸素検出素子30の外周面34のうち、先端部には同様な多孔質の外部電極35が形成されている。また、外部電極用端子部材38は、酸素検出素子30の外周面34のうち、外部電極35から後端側に向かって延びる形態で形成される外部リード部(図示しない)に接触することで、外部電極35と電気的導通を取っている。さらに、酸素検出素子30の外部電極35の電位は、外部電極用端子部材38に接続されている他方のセンサ出力リード線39を通して外部に取り出されている。
また、主体金具11には、主体金具11の先端側開口部から突出する酸素検出素子30の先端部を覆うように、排気ガスを透過させる複数のガス透過口が形成されたプロテクタ43が取り付けられている。従って、酸素検出素子30の外部電極35は、プロテクタ43のガス透過口を通して、排気ガス(測定ガス)と接触することができる。
また、酸素検出素子30の軸線方向の中間部には、径方向外側に突出する係合フランジ部30fが設けられている。主体金具11は、中空筒内部に、インシュレータ12、13及びセラミック粉末14を介在して、この係合フランジ部30fを係合保持してなる。さらに、主体金具11において、六角部11rの後端側に位置する後端側接続部11kには、筒状の金属外筒15の先端部15cが外側からカシメ及びレーザ溶接により固着されている。また、この金属外筒15の後端に位置するグロメットカシメ部15eは、フッ素ゴムで構成されたグロメット17を嵌入させて加締封止されている。このグロメット17の先端側には、絶縁性のアルミナセラミックからなるセパレータ16が設けられている。そして、グロメット17及びセパレータ16を貫通してセンサ出力リード線39、40及びヒータリード線41、42が配置されている。
また、図2、図3に示すようにグロメット17は、これらのリード線39、40、41、42の貫通孔とは別に、外気との通気を行う通気貫通孔18をその中央に有する。さらに、この通気貫通孔18の内部には、略シルクハット形状の撥水性フィルタ部材19が配置されている。この撥水性フィルタ部材19は、グロメット17をかしめることにより、このグロメット17と内側筒部材20との間に狭持されている。具体的には、グロメット17の縮径により、撥水性フィルタ部材19は、その筒状側面部19sが、内側筒部材20の外周面20gに押しつけられて固定されている。
この撥水性フィルタ部材19について、図5を参照して、詳細に説明する。この撥水性
フィルタ部材19は、有底円筒状に成型されてなり、軸線方向に延びる円筒状の筒状側面部19sと、この筒状側面部19sの一端を閉塞する円板状の底面部19tと、を含む。さらに、筒状側面部19sのうち底面部19tとは逆側の他端から径方向外側に拡がるフランジ部19fも含む。この撥水性フィルタ部材19は、後述するように、通気性と撥水性を有する多孔性繊維構造の樹脂シート54を、略シルクハット形状(フランジを有する有底円筒状)に成型してなる(図7参照)。このうち底面部19tは、樹脂シート54の有する多孔性繊維構造を保持する(図6(a)参照)ようにして成型されているので、撥水性フィルタ部材19は、この底面部19tにおいて通気性を有する撥水性フィルタとして機能する。
次いで、内側筒部材20について説明する。この内側筒部材20は、ステンレスからなり、図4に示すように、外形、略シルクハット形状を有する。この内側筒部材20は、筒状部20tを有する。この筒状部20tは、その軸線方向、一方端(図4中、上方)20iにおいて、径方向内側に向けて張り出す内側フランジ部20hを有しており、その中央に、一端側開口部20kを有する。従って、この内側筒部材20は、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な筒形状を有している。なお、本実施例1の内側筒部材20では、この内側フランジ部20hは、一方端20iよりも、軸線方向他端側(図中下方)に向かって曲げ戻される形態を有しており、一端側開口部20kは、一方端20iよりも、軸線方向他端側(図中下方)に位置する。さらに、この内側筒部材20は、筒状部20tの他端(図中、下端)から径方向外側に突出する平板円環状のフランジ部20fを有している。
図1に示すように、この酸素センサ10は、酸素検出素子30のうち内周面32を含む面と、主体金具11と、金属外筒15と、グロメット17で構成される内部空間21を有する。この内部空間21は、グロメット17の通気貫通孔18に装着された撥水性フィルタ部材19を通して、外気との通気が可能である一方、内部空間21への通気貫通孔18を通じた水の浸入が防止されている。従って、酸素センサ10の内部空間21に水が浸入することなく、酸素検出素子30の内周面32は大気(基準ガス)と接触することができる。
そこで、この酸素センサ10について、酸素検出素子30のうち、外周面34を測定ガスとしての排気ガスに接触させ、内周面32を基準ガスとしての大気と接触させる。すると、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体からなる酸素検出素子30は、内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が発生する。酸素検出素子30のうち、外周面34の電位は、外周面34に形成された外部電極35、外部電極用端子部材38、センサ出力リード線39を経て、外部に取り出される。また、内周面32の電位は、内周面32に形成された内部電極33、内部電極用端子部材37、センサ出力リード線40を経て、外部に取り出される。
かくして、本実施例1の酸素センサ10では、センサ出力リード線39、40の電圧を測定することにより、排気ガスの酸素濃度を検出することができる。
なお、本実施例1の酸素センサ10では、酸素検出素子30をヒータ36で加熱することで、固体電化質体の早期活性化を図っている。
次いで、実施例1にかかる酸素センサ10の製造方法について説明する。但し、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20のグロメット17内部への組み付け以外は、公知の手法によれば良いので、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20のグロメット17内部への組み付けを中心に説明し、他は簡略に説明する。
まず、主体金具11の内部に、インシュレータ12、13及びセラミック粉末14を用いて、酸素検出素子30をカシメ固定する。次いで、主体金具11の先端に、プロテクタ43をレーザにより装着する。
次いで、ヒータ36、内部電極用端子部材37及び外部電極用端子部材38の一部をセパレータ16の内部に収容すると共に、鍔部16bよりも先端側のセパレータ16の外周に断面略J字状で筒状の弾性部材22を配置する。その上で、金属外筒15にリード線39,40,41,42を挿通し、この金属外筒15を後端側からセパレータ16に被せ、金属外筒15の内側凸部15gとセパレータ16の鍔部16bとを当接させる。なおこの時点では、金属外筒15のセパレータカシメ部15fは未だカシメられておらず、セパレータ16の鍔部16bが挿通できる径とされている。
続いて、グロメット17をリード線39等に挿通し、金属外筒15の後端側に挿入する。なお、この時点では、金属外筒15のグロメットカシメ部15eは、未だカシメられておらず、グロメット17を挿入できる径とされている。このグロメット17の中央の通気貫通孔18には、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20が配置されている。
ついで、酸素検出素子30の有底孔31内部に、内部電極用端子部材37を組み付けたヒータ36を挿入すると共に、金属外筒15の先端部15cを主体金具11の六角部11rに突き当てる。
さらに、セパレータ16を包囲している金属外筒15のうち、セパレータ16の鍔部16bよりも先端側を包囲している部位をカシメて弾性部材22を縮径させると共に、セパレータカシメ部15fを形成する。これにより、その内側に位置する弾性部材22を変形させ、鍔部16bをこの弾性部材22と金属外筒15の内側凸部15gとの間に弾性的に挟持して、セパレータ16を金属外筒15に固定する。
続いて、金属外筒15のうち、後端側のグロメットカシメ部15eをカシメて縮径させ、グロメット17を金属外筒15に気密に固定する。
この状態で、この先端部15cを外周からカシメて仮固定し、さらに、レーザによりこの先端部15cを主体金具11の後端側接続部11kに溶接する。
かくして、本実施例1の酸素センサ10が完成する。
次に、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20を、グロメット17の通気貫通孔18内へ組み付けるフィルタ装着工程について、図2、図3を参照して詳細に説明する。
本実施例1では、フィルタ装着工程において、まず撥水性フィルタ部材19の底面部19t及び円筒状の筒状側面部19sをグロメット17の通気貫通孔18内に挿入する。次いで、内側筒部材20の筒状部20tを、通気貫通孔18内で、かつ、既に挿入されている撥水性フィルタ部材19の筒状側面部19s内に挿入する。
このように、撥水性フィルタ部材19を先に挿入しておき、その後、内側筒部材20を挿入すると、内側筒部材20に撥水性フィルタ部材19を被せて、これらを一度に通気貫通孔18内に挿入するよりも、小さな力で撥水性フィルタ部材19をグロメット17の通気貫通孔18内に挿入できる。というのも、通気貫通孔18内に撥水性フィルタ部材19を挿入する時点では、その底面部19t及び筒状側面部19sのみを挿入するので、撥水性フィルタ部材19が若干変形するなどして容易に挿入することができる。
さらに、内側筒部材20の挿入に当たっては、撥水性フィルタ部材19の筒状側面部19sに対して内側筒部材20を滑らせるようにして挿入すればよい。そうすると、内側筒部材20と共にこの撥水性フィルタ部材19を挿入する場合よりも、挿入に必要な押圧力は小さくて済むのである。さらに、内側筒部材20を挿入する際に、撥水性フィルタ部材19の底面部19tや底面部19tと筒状側面部19sとの間に位置する肩部19kに応力がほとんど掛からない。このため、従来亀裂等が生じやすかった、この撥水性フィルタ部材19の底面部19tや肩部19kについて、変形や亀裂等の破損を確実に防止することができる。
さらに、本実施例1の酸素センサ10で用いる撥水性フィルタ部材19は、後述するよ
うに、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートから成型されてなり、筒状側面部19sと底面部19tを含む。従って、単なるシート形態の樹脂シートに比較して、取り扱いが容易である。
また、この撥水性フィルタ部材19は、成型された筒状側面部19sを有し、従来のように樹脂シートの折り重なった部分が存在しない。このため、フィルタ装着工程において、グロメット17の通気貫通孔18に、撥水性フィルタ部材19とこれを被せた内側筒部材20とを、同時に挿入する場合でも、従来のように、内側筒部材を用いて、成型されていない樹脂シートを押し込む場合に比して、小さな荷重で押し込むことができる。このため、肩部19kに掛かる負荷が低減され、この肩部19kにおける亀裂(破れ)が防止できる。
次に、上述の撥水性フィルタ部材の製造方法について図7を参照して説明する。
本実施例1の撥水性フィルタの製造方法は、撥水性フィルタ部材の製造装置50を用いて、樹脂シート54を熱成型して行う。この撥水性フィルタ部材の製造装置50は、樹脂シート54を熱成型するための貫通円孔形態を有する形成孔51kを有する雌型部材51と、この雌型部材51の形成孔51kの軸線上に配置された中空円筒状の棒状部52bを有する雄型部材52と、を備える。雄型部材52は、その棒状部52bを形成孔51kに挿入及び抜去可能とするために、雌型部材51に対し、形成孔51kの軸線上下方向(図7中、上下方法)に相対的に移動可能とされている。また、雌型部材51の形成孔51kは、棒状部52bの外径より、僅かに大きな内径を有している。また、雌型部材51のうち、この形成孔51kの内周面の径方向外側には、樹脂シート54を加熱するためのヒータ51hが埋め込まれており、形成孔51kの内周面を加熱している。
樹脂シート54は、通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造を有しており、本実施例では、具体的には、PTFEなどのフッ素樹脂からなる撥水性の繊維同士の間に微細な間隙(気孔)を設けることで、撥水性と通気性とを併存させた樹脂シートを用いている。さらに具体的には、例えば、ゴアテックス(商標名)、ポアフロン(商標名)などの樹脂シートを用いた。
この撥水性フィルタ部材19の製造装置50を用い、雌型部材51と雄型部材52(棒状部52b)との間に樹脂シート54を配置した後(図7(a)参照)、雄型部材52の棒状部52bの先端52sを、樹脂シート54のシート先端部54sに押し当てつつ、棒状部52bと共に樹脂シート54を形成孔51kに圧入する。このようにすることで、雄型部材52の棒状部52bには、この棒状部52bの先端52sを覆い、この棒状部52bの径方向の外周面52gに掛かるように、樹脂シート54が被せられたことになる。
なお、図7(b)に示すように、棒状部52bのうち先端52s及びこの近傍と、樹脂シート54のうち、この先端52sより軸線方向先端側(図中下方)に位置するシート先端部54sが、雌型部材51の形成孔51kを抜けて雌型部材51から突出する形態となるように、棒状部52bが挿入される。
かくして、撥水性フィルタ部材19が成型される。
具体的には、棒状部52bのうち、その先端52sから基端方向(図中上方)に離れ、形成孔51k内に位置する部分を基端側部分52kとしたとき、その径方向外側(図中左右方向)に位置する樹脂シート54のうちの基端側外周部54gについては、これを加熱し固化させて、筒状側面部19sを成型することができる。
なお、成型された撥水性フィルタ部材19の筒状側面部19sのうち、基端側外周部54gに対応する部分については、その外形が、成型の際の樹脂シートの折り重なりの形態に影響されず、押圧する型(雌型部材51)の形状に応じた形状によって成型される。従
って、所望の外形を有する撥水性フィルタ部材19を成型することができる。
また、図6(b)に示すように、この筒状側面部19sにおいては、樹脂シート54の繊維部分が互いに融着しているため、繊維部分や隙間(気孔)がほとんど無くされ、概略PTFEからなる樹脂板とされた状態となっている。このため、この筒状側面部19sでは、通気性は無いが、剛性(コシ)が生じ、この筒状側面部19sの剛性によって、撥水性フィルタ部材19の略シルクハット形状を保持することができている。さらに、前述したように、この撥水性フィルタ部材19を単独で、グロメット17の通気貫通孔18内に押し込むことができる。
また、樹脂シート54のうち、雄型部材52の本体部52hと雌型部材51との間に挟まれた部分も熱成型されて、フランジ部19fとされる。
一方、樹脂シート54のうち、撥水性フィルタ部材19において底面部19tとなる、雄型部材52の棒状部52bの先端52sより軸線方向先端側に位置するシート先端部54sについては、以下のようにする。即ち、このシート先端部54sのうち、棒状部52b内の中空部52tの開口52tkに対応する部分、換言すれば、シート先端部54sのうち、棒状部52bの先端52sが接触する部分の内側の部分であり、棒状部52bに接触せず離間している離間部54rは、相対的に低温に保たれ、多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持される。棒状部52bから熱が伝わり難いからである。
このようにすることで、少なくともこの離間部54rについては、樹脂シート54の有する多孔質繊維構造が維持され、撥水性と共に、通気性をも確保することができる。従って、この離間部54rを含むシート先端部54sが底面部19tとなる撥水性フィルタ部材19では、この底面部19tにおいて、図6(a)に示すように、多孔質繊維構造が維持され、適切な通気性を確保することができる。
このように、本実施例の製造方法によれば、樹脂シート54を用いて、筒状側面部19sを成型できるほか、底面部19tの少なくとも一部について、成形後も樹脂シート54が有する多孔質繊維構造を維持した撥水性フィルタ部材19を確実に製造することができる。
なお、離間部54rは、棒状部52bと離間した状態となるので、撥水性フィルタ部材19の成型時に、この離間部54rには厚さ方向(図中上下方向)の圧力が掛からない。従って、この離間部54rにおいては、押圧による多孔質繊維構造の変形をも防止することができる。
このように、本実施例1の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部19tにおいて通気性を確保した撥水性フィルタ部材19を確実に得ることができる。
さらに、図7(b)に矢印で示すように、樹脂シート54のうち、シート先端部54s(離間部54r)に、常温など、樹脂シートの溶融温度に対して十分低温の空気ARを吹き付けるとさらに好ましい。空気ARによって、シート先端部54sの温度上昇がさらに抑制でき、この部分の繊維部分の融着が確実に防止できるからである。また、空気ARに代えて、水などを掛けるあるいは接触させても良い。
上記実施例1では、図7に示す雌型部材51及び雄型部材52を用いて、撥水性フィルタ部材19を成型したが、他の手法(変形例1、2)によっても、この撥水性フィルタ部材19を得ることができる。この製造方法について、以下に説明する。
(変形例1)
変形例1にかかる撥水性フィルタ部材19の製造方法を、図8を参照して説明する。前述の実施例1では、形成孔51k内に、円筒状の棒状部52bと共に樹脂シート54を圧入した。これに対し、本変形例1では、雌型部材61が、形成孔61kを半割とする第1
、第2雌型部材61x、61yに分割、離間できるようにされている。このため、雄型部材62の棒状部62bに樹脂シート64を被せた後、棒状部62bの径方向外側から、予め離間させておいた第1、第2雌型部材61x、61yを互いに合体させて、形成孔61kを構成すると共に、樹脂シート64のうち、棒状部62bの径方向外側に位置する部分を、加熱、押圧して、熱成型する点で異なる。
従って、異なる部分を中心に説明し、同様な部分は、説明を省略あるいは簡略化する。
上述のように、本変形例1にかかる撥水性フィルタ部材19の製造方法では、撥水性フィルタ部材の製造装置60を用いて、実施例1と同様の樹脂シート64について、熱成型を行う。この撥水性フィルタ部材の製造装置60は、実施例1と同様の中空円筒状の棒状部62bを有する雄型部材62のほか、形成孔61kを有する雌型部材61を有する。このうち、雌型部材61は、全体では形成孔61kを有するが、この形成孔61kの軸中心線を通る平面で半割(2分割)する第1、第2雌型部材61x、61yから構成されている。従って、この第1、第2雌型部材61x、61yは、それぞれ半円筒形状の第1、第2半円筒凹部61u、61vを有しており、互いに、形成孔61kの中心軸線に直交する線上を、逆方向に移動可能とされている。このため、第1、第2雌型部材61x、61yが、互いに合体した場合(図8(c)参照)には、第1、第2半円筒凹部61u、61vも合体して、1つの形成孔61kとなる。なお、形成孔61kの内径は、棒状部62bの外径より僅かに大きくされている。また、第1、第2雌型部材61x、61yのうち、第1、第2半円筒凹部61u、61vの周面の径方向外側には、樹脂シート64を加熱するためのヒータ61hが埋め込まれており、第1、第2半円筒凹部61u、61vの周面を加熱している。
本変形例1の製造方法では、まず、雌型部材61(第1、第2雌型部材61x、61y)を図8(a)中、左右方向に互いに離間させた状態で、雌型部材61と雄型部材62(棒状部62b)との間に樹脂シート64を配置した後、雄型部材62を下降させ、その棒状部62bの先端62sを樹脂シート64のシート先端部64sに押し当ることによって、雄型部材62の棒状部62bに、その先端62sを覆い、その径方向の外周面62gに掛かるように、樹脂シート64を被せる(図8(b)参照)。なお、本変形例1では、樹脂シート64は、さらに雄型部材62の本体部62hにまで達している。
なお、図8(b)に示すように、実施例1と同様、棒状部62bのうち先端62s及びこの近傍と、樹脂シート64のうち、この先端62sより軸線方向先端側(図中下方)に位置するシート先端部64sが、雌型部材61(第1、第2雌型部材61x、61y)よりも下方に突出する形態となるまで、棒状部62bが下降されている。
次に、雌型部材61である第1、第2雌型部材61x、61yを、棒状部62bの径方向外側からこれに近づけて、第1、第2雌型部材61x、61yを合体させる。これにより、雌型部材61の形成孔61k内に位置する雄型部材62の棒状部62bのうち、その先端62sから基端方向(図中上方)に離れ、形成孔61k内に位置する部分を基端側部分62kとしたとき、その径方向外側(図中左右方向)に位置する樹脂シート64の基端側外周部64gについては、これを径方向外側から押圧すると共に、加熱し固化させて、筒状側面部19sを成型することができる。
また、実施例1と同じく、樹脂シート64のうち、雄型部材62の本体部62hと雌型部材61との間に挟まれた部分も熱成型されて、フランジ部19fとされる。
一方、樹脂シート64のうち、撥水性フィルタ部材19において底面部19tとなる、雄型部材62の棒状部62bの先端62sより軸線方向先端側に位置するシート先端部64sについては、実施例1と同様である。即ち、このシート先端部64sのうち、中空部62tの存在により、棒状部62bに接触せず離間している離間部64rは、相対的に低温に保たれ、多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持される。かく
して、離間部64rについては、多孔質繊維構造が維持され、実施例1と同様、撥水性フィルタ部材19の底面部19tについて、通気性を確保することができる。
従って、本変形例1の製造方法によっても、撥水性フィルタ部材19を確実に製造することができる。
さらに、前述の実施例1においては、形成孔51kに、棒状部52bと共に樹脂シート54を圧入する。このため、圧入の際に、樹脂シート54に、特にこのうち、棒状部52bの先端52s付近に位置する部分(肩部19kとなる部分。図3参照)に、応力が掛かりやすく、亀裂や変形等を生じる虞がある。
これに対し、この変形例1の撥水性フィルタ部材19の製造方法では、分割した第1、第2雌型部材61x、61yを用いる。このため、棒状部62bに、その先端62sを覆うように樹脂シート64を掛け、その後、棒状部62bと共に、樹脂シート64のうち、この棒状部62bの径方向外側に位置する基端側外周部64gを、第1、第2雌型部材61x、61yを用いて、挟むようにして、径方向外側から押圧するとともに加熱する。従って、撥水性フィルタ部材19において肩部19kとなる部分に、応力が掛かることが無く、亀裂等が生じがたい。
(変形例2)
ついで、変形例2にかかる撥水性フィルタ部の製造方法を、図9を参照して説明する。前述の実施例1では、円筒状の棒状部52bを用い、樹脂シート54に、この棒状部52bと離間する離間部52rを設け、棒状部52bとの離間によって、棒状部52bから、この離間部へ熱が伝わることを防止した。これに対し、本変形例2では、中実棒状の棒状部72bを用いる一方、樹脂シート74のうちシート先端部74sを、この棒状部72bの先端72sと放熱部材73の当接面73sとの間に挟み、放熱部材73からの放熱により、このシート先端部74sの温度上昇を防ぎ、繊維部分の融着を防止する点で異なる。
従って、異なる部分を中心に説明し、同様な部分は、説明を省略あるいは簡略化する。
本変形例2にかかる撥水性フィルタ部材19の製造方法では、撥水性フィルタ部材の製造装置70を用いて、実施例1と同様の樹脂シート74について熱成型を行う。この撥水性フィルタ部材の製造装置70は、貫通円孔形状の形成孔71kを有する雌型部材71と、この形成孔71kの軸線上に配置され、形成孔71kより僅かに細径で略中実円柱状の棒状部72bを有する雄型部材72と、を備える。さらに、この製造装置70は、形成孔71kの軸線上に配置され、棒状部72bの先端72sよりも軸線方向先端側(図中下方)に位置し、形成孔71kより細径で略円柱状の放熱部材73を備える。これらのうち、雄型部材72と放熱部材73とは、形成孔71kの軸線上(図9中、上下方向)を移動可能とされている。雌型部材71のうち、形成孔71kの内周面の径方向外側には、実施例1と同じく、ヒータ71hが埋め込まれており、樹脂シート74を加熱している。
本変形例2の製造方法では、図9(a)に示すように、雄型部材72の棒状部72bと雌型部材71との間に、樹脂シート74を配置した後、棒状部72bの先端72sを、樹脂シート74のシート先端部74sに押し当てると共に、放熱部材73の基端側(図中上方)の当接面73sをもこのシート先端部74sの少なくとも一部である当接部74tに押し当て、シート先端部74s(当接部74t)を、棒状部72bの先端72sと放熱部材73の当接面73sとで挟む。
なお、この放熱部材73は、熱伝導性の良い銅などからなり、樹脂シート74の溶融温度よりも十分低い温度を維持できるように放熱性が確保されている。
ついで、樹脂シート74のうち当接部74tを、棒状部72bの先端72sと放熱部材73の当接面73sとで挟んだまま、棒状部72b(雄型部材72)と放熱部材73とを同期させて、形成孔71kの軸線方向先端側(図中下方)に移動させる。これにより、樹
脂シート74が、形成孔71k内に圧入される。
なお、図9(b)に示すように、実施例1と同様、棒状部72bのうち先端72s及びこの近傍と、樹脂シート74のうち、この先端72sより軸線方向先端側(図中下方)に位置するシート先端部74sが、雌型部材71を突き抜けて下方に突出する形態となるまで、棒状部72bが下降されている。
かくして、撥水性フィルタ部材19が成型される。具体的には、実施例1と同じく、棒状部72bのうち、その先端72sから基端方向(図中上方)に離れ、形成孔71k内に位置する部分を基端側部分72kとしたとき、その外周面72gに位置する樹脂シート74のうちの基端側外周部74gについては、これを加熱し固化させて、筒状側面部19sを成型することができる。
一方、樹脂シート74のうち、撥水性フィルタ部材19において底面部19tとなる、シート先端部74sは、その少なくとも一部が、放熱部材73の当接面73sに当接している。このため、たとえ、棒状部72b及びその先端72sの温度が上昇しても、相対的に低温に保たれ、多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持される。
このため、この当接部74tにおいては、繊維部分が互いに融着することが防止される。従って、成型後には撥水性フィルタ部材19の底面部19tにおいて、多孔質繊維構造が維持され、通気性を確保することができる。このように、本発明の撥水性フィルタ部材の製造方法によれば、底面部19tにおいて通気性を確保した撥水性フィルタ部材19を確実に得ることができる。
なお、本変形例2においては、先端72sに当接する樹脂シート74のシート先端部74sのうち、その周縁部分に掛かる応力を低減するため、雄型部材72の棒状部72bにおいて、先端72s近傍は、その径が基端部側の基端側部分72kよりも、若干径小にされている。これにより、棒状部72bを形成孔71k内に挿入した当初において、棒状部72bと形成孔71kとの間に挟まれた樹脂シート74に挿入抵抗が発生して、シート先端部74sの周縁部分に大きな応力が掛かるのが防止できる。
次に、実施例2にかかる酸素センサ110の説明を図1及び図10〜図13を参照して説明する。本実施例2にかかる酸素センサ110は、実施例1の酸素センサ10における2つの部材、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20を、一体化成型された1つの部材、撥水性フィルタ部材200に代えた点でのみ酸素センサ10と相異する。そこで、以下では、実施例1と異なる部分を中心に説明し、同様な部分については説明を省略あるいは簡略化する。
酸素センサ110で用いられる撥水性フィルタ部材200は、図10に示すとおり、グロメット17の通気貫通孔18内部に装着されている。この撥水性フィルタ部材200は、実施例1と異なり、樹脂部材119と筒形状の内側筒部材120とが一体化成型されてなる(図12参照)。
このうち、内側筒部材120は、実施例1の内側筒部材20と同様、ステンレスからなり、図11に示すように、その外形、略シルクハット形状を有する。この内側筒部材120は、筒状部120tを有し、その軸線方向、一方端(図11中、上方)120iに、内側フランジ部120hを有し、その中央には、一端側開口部120kを有する。従って、この内側筒部材120は、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な筒形状を有している。本実施例2の内側筒部材120でも、内側フランジ部120hは、一方端120iよりも、軸線方向他端側(図中下方)に向かって曲げ戻されて、一端側開口部120kは、一方端120iよりも、軸線方向他端側(図中下方)に位置する。また、この内側筒部
材120も、筒状部120tの他端(図中、下端)から径方向外側に突出するフランジ部120fを有している。さらに、本実施例2の内側筒部材120では、実施例1とは異なり、筒状部120tのうち軸線方向中央部付近に、その厚さ方向に貫通する貫通孔120cを複数周方向に分散して有する。
一方、樹脂部材119は、図12及び図10を参照すると理解できるように、上述の内側筒部材120の外表面を覆うように形成されてなり、樹脂部材119自身も略シルクハット形状(有底円筒状)とされている。この樹脂部材119は、後述するようにして、ゴアテックス(商標名)からなる通気性と撥水性を有する多孔性繊維構造の樹脂シート84を成型してなり、内側筒部材120を包囲し、この内側筒部材120に一体化成型してなる。この樹脂部材119は、軸線方向(図中上下方向)に延びる円筒状の筒状側面部119sと、この筒状側面部119sの一端を閉塞する円板状の底面部119tと、を含む。さらに、筒状側面部119sのうち底面部119tとは逆側の他端から径方向外側に拡がるフランジ部119fも含む。このうち底面部119tは、樹脂シート84の有する多孔性繊維構造を保持する(図6(a)参照)ようにして成型されているので、樹脂部材119は、この底面部119tにおいて通気性を有する撥水性フィルタ部材200の一部として機能する。
さらに、本実施例2の撥水性フィルタ部材200では、樹脂部材119の筒状側面部119sのうち、内側に包囲している内側筒部材120の貫通孔120cに重なる部分は、この貫通孔120c内部にもその一部が入り込んで、径方向内側に突出する被係合部119cを形成している。このため、樹脂部材119と内側筒部材120とは、一体となり容易に分離できない構造となっている。
次に、本実施例2にかかる酸素センサ110の製造方法について説明する。但し、実施例2にかかる酸素センサ110の製造方法は、実施例1の酸素センサ10の製造方法に比して、撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20を、撥水性フィルタ部材200に代えた点でのみ相異する。そこで、以下では、撥水性フィルタ部材200のグロメット17の通気貫通孔18内への組み付けるフィルタ装着工程のみを説明し、他は説明を省略する。
本実施例2では、フィルタ装着工程において、撥水性フィルタ部材200を、グロメット17に挿入する。
この撥水性フィルタ部材200では、樹脂部材119の被係合部119cと、内側筒部材120の貫通孔120cとが互いに係合しているので、樹脂部材119が内側筒部材120から脱落しにくい構造になっている。従って、実施例1においては、撥水性フィルタ部材19と、内側筒部材20の2つの部材を取り扱う必要があったのに対して、本実施例2では、1つの撥水性フィルタ部材200を取り扱って、グロメット17に撥水性フィルタ部材200を組み付けることができ、取り扱いが容易である。
さらに、グロメット17の通気貫通孔18に撥水性フィルタ部材200を挿入するときには、貫通孔120c及び被係合部119cを有さない実施例1の撥水性フィルタ部材19及び内側筒部材20を用いる場合に比して、樹脂部材119にかかる挿入抵抗を確実に内側筒部材120に分散できる。このため、樹脂部材119の底面部119tや肩部119kに掛かる応力をさらに低減でき、これらの部分の亀裂等をさらに確実に防止することができる。
さらに、撥水性フィルタ部材200は、内側筒部材120のフランジ部120fを有している。このフランジ部120fにより、撥水性フィルタ部材200をグロメット17の通気貫通孔18に挿入するとき、挿入深さを決めることができる。従って、この撥水性フィルタ部材200は、通気貫通孔18への組み付けを容易に行うことができる。
次いで、実施例2の酸素センサ110で用いられる撥水性フィルタ部材200の製造方
法について説明する。この撥水性フィルタ部材200の製造方法は、図13に示される撥水性フィルタ部材200の製造装置80を使用して、内側筒部材120に樹脂シート84を被せて、径方向外側から押圧すると共に加熱して、一体化成型する。
この撥水性フィルタ部材200の製造装置80は、樹脂シート84及び内側筒部材120を挿入し成型するための形成孔81kを有する雌型部材81と、この形成孔81kの軸線上、下方に配置された突起状の固定部82bを有する筒固定台82とを備える。筒固定台82は、形成孔81kの軸線上下方向(図13中、上下方法)に移動可能に構成されている。雌型部材81は、前述の変形例1において説明したのと同様に、形成孔81kの軸中心線を通る平面で半割(2分割)された第1、第2雌型部材81x、81yから構成される。この第1、第2雌型部材81x、81yは、それぞれ半円筒形状の第1、第2半円筒凹部81u、81vを有しており、互いに、形成孔81kの中心軸線に直交する線上を、逆方向に移動可能とされている。このため、第1、第2雌型部材81x、81yが、互いに合体した場合(図13(c)参照)には、第1、第2半円筒凹部81u、81vも合体して、1つの形成孔81kとなる。なお、形成孔81kの内径は、内側筒部材120の外径より僅かに大きくされている。また、第1、第2雌型部材81x、81yのうち、第1、第2半円筒凹部81u、81vの周面の径方向外側には、樹脂シート84を加熱するためのヒータ81hが埋め込まれており、第1、第2半円筒凹部81u、81vの周面を加熱している。
本実施例2の撥水性フィルタ部材200の製造方法では、まず、筒固定台82の突起状の固定部82bに、内側筒部材120を嵌め、そのフランジ部120fが筒固定台82に接するようにセットする。ついで、内側筒部材120に樹脂シート84を掛け、内側筒部材120の一方端120iの一端側開口部120kを閉塞するように、この一端側開口部120k及び外周面120gのうち、一方端120i側を、さらには、貫通孔120cをも閉塞するように、樹脂シート84で覆う(図13(b)参照)。なお、本実施例2では、樹脂シート84は、さらに筒固定台82の本体部82hにまで達している。
なお、図13(b)に示すように、実施例1と同様、内側筒部材120のうち一方端120i及びこの近傍と、樹脂シート84のうち、この一方端120iより軸線方向外側(図中上方)に位置し、一端側開口部120kを閉塞する開口閉塞部84kが、雌型部材81(第1、第2雌型部材81x、81y)よりも上方に突出する形態となるまで、筒固定台82及び内側筒部材120が上昇されている。
次に、雌型部材81である第1、第2雌型部材81x、81yを、内側筒部材120の径方向外側(図中左右方向)からこれに近づけて、第1、第2雌型部材81x、81yを合体させる。これにより、雌型部材81の形成孔81k内に位置する内側筒部材120及びその外周面120gに被せられた樹脂シート84は押圧されつつ、加熱され、熱成型される。このとき、樹脂シート84の一部が、内側筒部材120の貫通孔120c内に流動することで、樹脂部材119の被係合部119cが形成される。
また、実施例1と同じく、樹脂シート84のうち、筒固定台82の本体部82hと雌型部材81との間に挟まれた部分も熱成型されて、フランジ部119fとされる。
一方、樹脂シート84のうち、撥水性フィルタ部材200において樹脂部材119の底面部119tとなる、内側筒部材120の一端側開口部120kを閉塞する開口閉塞部84kは、内側筒部材120の内側フランジ部120hが奥側に曲げ戻され、引っ込んだ形状とされているので、この内側フランジ部120hと離間している。このため、この内側フランジ部120hから熱が伝わり難く、開口閉塞部84kは、相対的に低温に保たれ、多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持される。かくして、開口閉塞部84kについては、多孔質繊維構造が維持され、実施例1の撥水性フィルタ部材19と同様、本実施例2の撥水性フィルタ部材200の樹脂部材119における底面部119tについても、通気性を確保することができる。
以上において、本発明を実施例1、2及び変形例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施例1、2及び変形例1、2では、内側筒部材に金属材(ステンレス)を用いたものを例示したが、樹脂シートを成型して撥水性フィルタ部材あるいは樹脂部材とする際の加熱に耐えうる耐熱性が有れば良い。従って、ステンレス、アルミニウムなどの金属材、アルミナなどのセラミック、ガラス、PTFE、ポリイミドなどの耐熱性の樹脂材などを用いても良い。
また、実施例1では、樹脂シートを成型した撥水性フィルタ部材19をグロメット17の内部に挿入した状態で保持するに当たり、内側筒部材20を内部に挿入した。しかし、撥水性フィルタ部材19の筒状側面部19sに十分な剛性が有れば、グロメット17の通気貫通孔18に撥水性フィルタ部材19のみを挿入して用いることもできる。
また、実施例2では、内側筒部材120の外周面120gに形成する係合部として貫通孔120cを例示したが、その他に、例えば、内側筒部材の外周面にブラスト加工、ローレット加工などによって凹凸部を形成することもできる。
さらに、実施例1、2及び変形例1では、撥水性フィルタ部材の製造において、ヒータを有する雌型部材を用い、撥水性フィルタ部材の径方向外側から加熱するものを例示したが、樹脂シートのうち先端を覆うシート先端部(底面部に対応する部分)が溶融しないよう加熱できれば良い。従って、雄型部材の棒状部にヒータを設け、この棒状部を昇温させ径方向内側から加熱しても良い。
さらに、実施例1及び変形例1では、撥水性フィルタ部材の製造において、中空筒状の形状の棒状部52b、62bを有する雄型部材52、62を使用した例を示したが、棒状部の先端において、樹脂シートと離間するようにすれば良く、例えば、棒状部の先端のうち、その先端部分にだけ凹部を形成した棒状部を含む雄型部材を使用することもできる。
さらに、上記各実施例及び変形例では、防水性機器として、酸素センサを例示したが、酸素センサに代表されるガスセンサのみならず、内部空間との通気を行う撥水性フィルタを備える電子機器その他の防水性機器についても、適用することができる。
実施例1にかかる酸素センサの全体を示す縦断面図である。 実施例1にかかる酸素センサのうち、グロメット、内側筒部材及び撥水性フィルタ部材の組み付け状態を示す縦断面図である。 実施例1にかかり、グロメットへの、内側筒部材及び撥水性フィルタ部材の組み付け状態を示す分解斜視図である。 実施例1にかかる内側筒部材の縦断面図である。 実施例1にかかる撥水性フィルタ部材の斜視図である。 実施例1にかかる撥水性フィルタ部材の様子を示す電子顕微鏡写真であり、(a)は底面部、(b)は筒状側面部におけるものである。 実施例1にかかる撥水性フィルタ部材の製造方法を示す説明図であり、(a)は成型前、(b)は成型途中の様子を示す。 変形例1にかかる撥水性フィルタ部材の製造方法を示す説明図であり、(a)は成型前、(b)は雄型部材の棒状部で樹脂シートを雌型部材の形成孔に押し込んだ状態、(c)は筒状側面部を溶融させて成型する様子を示す。 変形例2にかかる撥水性フィルタ部材の製造方法を示す説明図であり、(a)は成型前、(b)は成型途中の様子を示す。 実施例2にかかるグロメット、内側筒部材及び撥水性フィルタ部材の組み付け状態を示す縦断面図である。 実施例2にかかる内側筒部材の縦断面図である。 実施例2にかかる撥水性フィルタ部材の斜視透視図である。 実施例2にかかる撥水性フィルタ部材の製造方法を示す説明図であり、(a)は成型前、(b)は内側筒部材で樹脂シートを雌型部材の形成孔に押し込んだ状態、(c)筒状側面部を溶融させて成型する様子を示す。
符号の説明
10、110 酸素センサ
15 金属外筒(包囲部材)
17 グロメット(包囲部材)
18 (グロメットの)通気貫通孔
19 撥水性フィルタ部材
200 撥水性フィルタ部材
119 樹脂部材
119c (樹脂部材の)被係合部
20、120 内側筒部材
120c (内側筒部材の)貫通孔(係合部)
21 内部空間
30 酸素検出素子
32 内周面(第1面)
34 外周面(第2面)
50、60、70、80 撥水性フィルタ部材の製造装置
52、62、72 雄型部材
52b、62b、72b (雄型部材の)棒状部
52g、62g、72g、82g (棒状部の)外周面
52h、62h、72h (雄型部材の)本体部
52k、62k、72k (棒状部の)基端側部分
52s、62s、72s、82s (棒状部の)先端
52t、62t 中空部
52tk (中空部の)開口
54、64、74、84 樹脂シート
54g、64g、74g (樹脂シートの)基端側外周部
54r、64r、74r、84r (樹脂シートの)離間部
54s、64s、74s (樹脂シートの)シート先端部
73 放熱部材
73s (放熱部材の)当接面
74t (樹脂シートの)当接部
82 筒固定台
82b (筒固定台の)固定部
82h (筒固定台の)本体部
84g (樹脂シートの)基端側外周部
84k (樹脂シートの)開口閉塞部(一端側閉塞部)
AR 空気

Claims (10)

  1. 通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートから、予め、有底筒形状に成型されてなり、
    軸線方向に延びる筒状側面部と、
    この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、
    この底面部のうち少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有する
    底面部と、を備える
    撥水性フィルタ部材。
  2. 筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材と、
    通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートを、上記内側筒部材の一方端を閉塞するように、上記内側筒部材の上記一方端及び上記内側筒部材の外周面のうち少なくとも上記一方端側を覆って、上記内側筒部材と一体化成型してなる有底筒形状の樹脂部材と、を備える
    撥水性フィルタ部材であって、
    上記樹脂部材のうち、上記内側筒部材の上記一方端を閉塞する底面部の少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有してなり、
    前記内側筒部材は、前記外周面に、前記樹脂部材と係合してこの樹脂部材の脱落を防止する係合部を備え、
    上記係合部は、上記内側筒部材の上記外周面から内周面まで貫通する貫通孔であり、
    上記樹脂部材は、自身の一部が上記貫通孔の内側にも入り込んで、径方向内側に突出する被係合部を有す
    撥水性フィルタ部材。
  3. 通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートから成型されてなり、
    軸線方向に延びる筒状側面部と、
    この筒状側面部の一端を閉塞する底面部であって、
    この底面部のうち少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有する
    底面部と、を備える
    撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    棒状部を有する雄型部材について、上記棒状部の先端を覆い、この棒状部の径方向の外周面に掛かるように、上記樹脂シートを被せ、
    上記樹脂シートのうち、上記棒状部の先端より軸線方向先端側に位置するシート先端部について、そのうちの少なくとも一部を上記多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持して上記底面部を形成しつつ、
    上記樹脂シートのうち、少なくとも上記棒状部のうち上記先端から離れた基端側棒状部の径方向外側に位置する基端側外周部を加熱し固化させて上記筒状側面部を形成する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  4. 請求項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    前記樹脂シートのうち、前記基端側外周部を、径方向外側から前記棒状部の前記外周面に押圧しつつ加熱する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  5. 請求項または請求項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    前記雄型部材の前記棒状部は、
    先端が開口する筒形状を有し、または、
    上記棒状部の先端面に先端側が開口する凹部を有しており、
    前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である離間部を、上記棒状部と離間した状態として、この離間部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持しつ
    つ前記底面部を形成する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  6. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である当接部に、上記棒状部の先端よりも軸線方向先端側から放熱部材を当接させて、上記当接部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持しつつ前記底面部を形成する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  7. 請求項〜請求項のいずれか1項に記載の撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    前記樹脂シートのうち、前記シート先端部の少なくとも一部である冷却部に、上記棒状部の先端よりも軸線方向先端側から、上記樹脂シートの溶融温度よりも温度の低い流体を接触させて、上記冷却部を前記繊維部分が相互に融着しない温度に保持しつつ前記底面部を形成する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  8. 筒形状を有し、一方端から他方端まで筒内を通じて通気可能な内側筒部材と、
    通気性と撥水性を有する多孔質繊維構造の樹脂シートを、上記内側筒部材の一方端を閉塞するように、上記内側筒部材の上記一方端及び上記内側筒部材の外周面のうち少なくとも上記一方端側を覆って、上記内側筒部材と一体化成型してなる有底筒形状の樹脂部材と、を有し、
    上記樹脂部材のうち、内側筒部材の一方端を閉塞する底面部の少なくとも一部は、上記多孔質繊維構造を保持して通気性を有してなる
    撥水性フィルタ部材の製造方法であって、
    上記内側筒部材のうち、少なくとも上記一方端を閉塞し、上記外周面に掛かるように、上記樹脂シートを被せ、
    上記樹脂シートのうち、上記一方端より軸線方向外側に位置する一方端閉塞部の少なくとも一部を、この樹脂シートにおける上記多孔質繊維構造をなす繊維部分が相互に融着しない温度に保持して前記底面部を形成しつつ、
    上記樹脂シートのうち、上記内側筒部材の径方向外側に位置する筒部材外側部を加熱し固化させて、
    上記樹脂部材を上記内側筒部材と一体化成型する
    撥水性フィルタ部材の製造方法。
  9. 外部と通気性を有する内部空間を有する防水性機器であって、
    防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲み、自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有する包囲部材と、
    上記包囲部材の上記通気貫通孔内に装着され、上記通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する撥水性フィルタ部材と、を備え、
    上記撥水性フィルタ部材は、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材である
    防水性機器。
  10. 第1面で基準ガスと接触し、これに対向する第2面で測定ガスと接触するガス検出素子と、
    上記ガス検出素子のうちの上記第1面を含み上記第2面を含まない領域を空間表面の一部とした内部空間を、上記ガス検出素子と共に形成する防水性の包囲部材と、を有する
    ガスセンサであって、
    上記包囲部材は、
    防水性を有し、上記内部空間の少なくとも一部を囲むグロメットであって、
    自身を貫通し上記内部空間と上記外部とを連通する通気貫通孔を有し、
    ゴム状弾性体からなる
    グロメットを含み、
    上記グロメットは、
    その上記通気貫通孔内に装着された撥水性フィルタ部材であって、
    この通気貫通孔を通じて上記内部空間と上記外部との通気を可能とする一方、
    上記内部空間への上記通気貫通孔を通じた水の浸入を防止する
    撥水性フィルタ部材を備え、
    上記撥水性フィルタ部材は、請求項1または請求項2に記載の撥水性フィルタ部材である
    ガスセンサ。
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