JP6026904B2 - ガスセンサおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、ガスセンサおよびその製造方法に関する。
車両に備えられたエンジンの排気管には、一般的に、ガスセンサが取り付けられる。例えば、特許文献1に記載されたガスセンサは、筒型のガスセンサ素子と、そのガスセンサ素子を取り囲む主体金具と、その主体金具の後端部に取り付けられた、筒状の部材(以下では、内側筒部材という)とを備えている。さらに、この内側筒部材には、フィルタを挟んで、外側から筒状の部材(以下では、外側筒部材という)が固定されている。また、外側筒部材の内側の後端部には、グロメットと呼ばれるシール部材が配置されており、このシール部材の先端側には、電気絶縁性を有するセパレータが配置されている。さらに、グロメット及びセパレータを貫通するようにして、ガスセンサ素子に接続する接続端子付きリード線が内側筒部材内に配置されている。
こうしたガスセンサは、例えば、以下のような製造方法によって作成することができる。まず、ガスセンサ素子を主体金具に挿入すると共に、内側筒部材を主体金具に組み付け、下部組立体を形成する。他方、セパレータ及びグロメットに端子金具付きリード線を挿通し、これを外側筒部材内に配置し、上部組立体を形成する。そして、上部組立体と下部組立体とを(フィルタを介在させつつ)組み付ける。この際、上部組立体の外側筒部材内に下部組立体の内側筒部材が挿入されることになる。その後、外側筒部材の先端側を内側筒部材と共に加締めることで、外側筒部材が内側筒部材に固定されることになる。
特開2000−314715号公報
このようなガスセンサの構成において、外側筒部材を内側筒部材に強固に固定するためには、内側筒部材と外側筒部材との接触面積を大きくするため、内側筒部材をできるだけ外側筒部材の後端部まで延出させることが好ましい。そうすると、シール部材と外側筒部材との間に内側筒部材が挿入される構成となり得る。このような構成では、シール部材と外側筒部材との間に内側筒部材が挿入される空間(クリアランス)が必要になる。このように、シール部材と外側筒部材との間に空間が存在すると、ガスセンサの製造中、上述した上部組立体において、外側筒部材の中でシール部材やその先端側に配置されたセパレータがぐらつき、内側筒部材を前述の空間内に挿入することが困難になる場合があり得る。よって、本発明が解決しようとする課題は、シール部材と外側筒部材との間に内側筒部材を安定して挿入可能とすることで、ガスセンサを容易に製造可能とする技術を提供することである。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、
軸線方向に伸びるセンサ素子と、
前記センサ素子の外周の一部を筒状に覆う主体金具と、
電気絶縁性を有し、前記センサ素子の後端側に配置された筒状のセパレータと、
前記セパレータの後端側に配置された筒状のシール部材と、
前記センサ素子に電気的に接続され、前記セパレータと前記シール部材とを貫通する接続端子付きリード線と、
前記主体金具の後端側に固定され、前記セパレータの外周と前記シール部材の外周の一部とを筒状に覆う内側筒部材と、
前記シール部材の後端面の少なくとも一部を覆うように内側に折れ曲がる後端部を有し、前記内側筒部材の外周の少なくとも一部を筒状に覆い、前記内側筒部材とともに加締められる外側筒部材と、
を備えるガスセンサであって、
前記シール部材は、胴部と、該胴部の後端側に位置する鍔部と、を有し、
前記胴部は、少なくとも一部が前記内側筒部材内に配置され、
前記鍔部は、前記内側筒部材の後端側に配置されており、該鍔部の外側面は、前記外側筒部材の内側面に圧接しており、
前記内側筒部材と前記鍔部とが離間していることを特徴とする。また、本発明は以下の形態としても実現可能である。
(1)本発明の一形態によれば、ガスセンサが提供される。このガスセンサは、軸線方向に伸びるセンサ素子と;前記センサ素子の外周の一部を筒状に覆う主体金具と;電気絶縁性を有し、前記センサ素子の後端側に配置された筒状のセパレータと;前記セパレータの後端側に配置された筒状のシール部材と;前記センサ素子に電気的に接続され、前記セパレータと前記シール部材とを貫通する接続端子付きリード線と;前記主体金具の後端側に固定され、前記セパレータの外周と前記シール部材の外周の一部とを筒状に覆う内側筒部材と;前記シール部材の後端面の少なくとも一部を覆うように内側に折れ曲がる後端部を有し、前記内側筒部材の外周の少なくとも一部を筒状に覆い、前記内側筒部材とともに加締められる外側筒部材と;を備える。そして、前記シール部材は、胴部と、該胴部の後端側に位置する鍔部と、を有し;前記胴部は、少なくとも一部が前記内側筒部材内に配置され;前記鍔部は、前記内側筒部材の後端側に配置されており、該鍔部の外側面は、前記外側筒部材の内側面に圧接していることを特徴とする。このような形態のガスセンサであれば、シール部材の鍔部の外側面が、外側筒部材の内側面に圧接しているため、ガスセンサの製造中において、外側筒部材の中でシール部材やその先端側に位置するセパレータがぐらつくことが抑制される。この結果、シール部材の胴部と外側筒部材との間に形成された空間に、内側筒部材をスムーズに挿入することができる。よって、ガスセンサを容易に製造することが可能になる。また、シール部材の鍔部の外側面が、外側筒部材の内側面に圧接しているため、外側筒部材とシール部材との隙間から、水分がガスセンサの内部に浸入することを抑制することができる。この結果、外側筒部材の内部に配置された内側筒部材に錆が発生してしまうことや、センサ素子の内部に水分が浸入して正確にガスの濃度を検出することができなくなることを抑制することができる。
(2)上記ガスセンサにおいて、前記セパレータの外側面は、前記内側筒部材の内側面から離間していてもよい。このような形態のガスセンサでは、シール部材の鍔部の外側面が外側筒部材の内側面に圧接しているため、接続端子付きリード線にてシール部材と共に挿通されたセパレータのぐらつきも抑制される。この結果、内側筒部材の内側面から離間しているためにぐらつきやすいセパレータを内側筒部材内に配置することも容易となる。よって、ガスセンサを容易に製造することが可能になる。そのうえ、セパレータが内側筒部材から離間しているため、外部からの衝撃によって外側筒部材や内側筒部材が変形したとしても、セパレータに衝撃が加わることがなく、セパレータが損傷してしまうことを抑制することができる。
(3)上記ガスセンサにおいて、前記主体金具は、前記外側電極と電気的に接触していてもよい。このような形態のガスセンサであれば、リード線の本数を削減することができるので、構成を簡素化することが可能になる。
(4)上記ガスセンサにおいて、前記内側筒部材と前記鍔部とは離間していてもよい。このような構成であれば、内側筒部材の後端がシール部材の鍔部に接触することがない。そのため、内側筒部材の端部がシール部材の鍔部に接触することにより、シール部材の鍔部に内側筒部材の端部が与える応力によって、鍔部と外側筒部材との間の圧接が開放されてしまうことを抑制することができる。この結果、シール部材やセパレータのぐらつきを一層抑制することが可能になる。
(5)上記ガスセンサにおいて、前記内側筒部材と前記外側筒部材とは、前記内側筒部材の後端が前記鍔部から離れるように加締められてもよい。このような形態のガスセンサであれば、加締めによって、内側筒部材の後端をシール部材の鍔部から確実に離間させることができるので、内側筒部材の端部がシール部材の鍔部に接触してしまうことをより効果的に抑制することができる。
(6)本発明の他の形態によれば、ガスセンサの製造方法が提供される。この製造方法は、(A)電気絶縁性を有する筒状のセパレータと、胴部および該胴部の後端側に位置する鍔部を有し前記セパレータの後端側に位置する筒状のシール部材と、に貫通し、前記セパレータよりも先端側に突出する接続端子付きリード線を用意する工程と;(B)前記接続端子付きリード線が貫通した前記シール部材の前記鍔部を、内側に折れ曲がる後端部を有する外側筒部材に、該外側筒部材の先端側から前記後端部に向けて圧入することにより、前記外側筒部材と前記セパレータと前記シール部材と前記接続端子付きリード線とを一体化したセパレータアッセンブリを形成する工程と;(C)前記セパレータアッセンブリの前記外側筒部材を、該外側筒部材の前記後端部が鉛直下方を向くように把持する工程と、;(D)筒状の主体金具内に、センサ素子を組み込み、前記主体金具の後端側に内側筒部材を固定することで、前記主体金具と前記センサ素子と前記内側筒部材とを備えるセンサ素子アッセンブリを形成する工程と;(E)前記工程(C)の後に、前記センサ素子アッセンブリを、前記内側筒部材側が鉛直下方に向いた状態で、前記セパレータアッセンブリに差し込むことで、前記接続端子付きリード線と前記センサ素子とを電気的に接続するとともに、前記セパレータと、前記シール部材の前記胴部の少なくとも一部と、を前記内側筒部材内に配置し、更に、前記外側筒部材を前記内側筒部材の外周に配置させつつ、前記外側筒部材の前記後端部と前記内側筒部材の後端面との間に前記シール部材の前記鍔部を配置させる工程と;(F)前記外側筒部材を前記内側筒部材とともに加締める工程と、を備える。このような形態のガスセンサの製造方法によれば、シール部材の鍔部を外側筒部材の後端部に圧入するため、ガスセンサの製造途中において、セパレータアッセンブリに備えられたシール部材やその先端側に位置するセパレータがぐらつくことが抑制される。この結果、センサ素子アッセンブリをセパレータアッセンブリにスムーズに差し込むことが可能になる。よって、ガスセンサを容易に製造することが可能になる。また、シール部材の鍔部を外側筒部材の後端部に圧入するため、外側筒部材とシール部材との隙間から、水分がガスセンサの内部に浸入することを抑制することができる。この結果、外側筒部材の内部に配置された内側筒部材に錆が発生してしまうことや、センサ素子の内部に水分が浸入して正確にガスの濃度を検出することができなくなることを抑制することができる。
(7)上記ガスセンサの製造方法において、前記工程(E)では、前記セパレータと前記シール部材の前記胴部とが前記内側筒部材内に配置された際に、前記セパレータの外側面が、前記内側筒部材の内側面から離れていてもよい。このような形態のガスセンサの製造方法によれば、シール部材の鍔部が外側筒部材の後端部に圧入されることにより、接続端子付きリード線にてシール部材と共に挿通されたセパレータのぐらつきも抑制されるので、内側筒部材の内側面から離間しているためにぐらつきやすいセパレータを内側筒部材内に配置することも容易となる。よって、ガスセンサを容易に製造することが可能になる。そのうえ、セパレータが内側筒部材から離間しているため、外部からの衝撃によって外側筒部材や内側筒部材が変形したとしても、セパレータに衝撃が加わることがなく、セパレータが損傷してしまうことを抑制することができる。
(8)上記ガスセンサの製造方法において、前記工程(D)では、前記センサ素子の外表面に設けられた外側電極を前記主体金具に電気的に接触させてもよい。このような形態のガスセンサの製造方法によれば、リード線の本数を削減することができるので、構成を簡素化することが可能になる。
(9)上記ガスセンサの製造方法において、前記工程(E)では、前記センサ素子アッセンブリを前記セパレータアッセンブリに差し込んだ際に、前記内側筒部材と前記鍔部とが離間していてもよい。このような形態のガスセンサの製造方法であれば、内側筒部材の後端がシール部材の鍔部に接触することがない。そのため、内側筒部材の端部がシール部材の鍔部に接触することによって、前述の圧入により、シール部材の鍔部に内側筒部材の端部が与える応力によって、鍔部と外側筒部材とに生じている力が開放されてしまうことを抑制することができる。この結果、シール部材やセパレータのぐらつきを一層抑制することが可能になる。
(10)上記ガスセンサの製造方法において、前記工程(F)では、前記内側筒部材の後端が前記鍔部から離れるようにして、前記外側筒部材を前記内側筒部材とともに加締めてもよい。このような形態のガスセンサの製造方法によれば、加締めによって、内側筒部材の後端をシール部材の鍔部から確実に離間させることができるので、内側筒部材の端部がシール部材の鍔部に接触してしまうことをより効果的に抑制することができる。
本発明は、上述したガスセンサおよびガスセンサの製造方法としての形態に限らず、種々の形態で実現することが可能である。例えば、ガスセンサを備える車両等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態としてのガスセンサの外観図である。 ガスセンサの断面図である。 センサ素子の外観を表わす説明図である。 ガスセンサの製造方法のフローチャートである。 ガスセンサの製造方法の工程AおよびBの概念を示す図である。 ガスセンサの製造方法の工程C〜Fの概念を示す図である。 外側筒部材の後端部に設けられた開口部から水分が浸入する様子を示す図である。
A.ガスセンサの構成
図1は、本発明の一実施形態としてのガスセンサの外観図である。以下では、図1におけるガスセンサ100の軸線Oに沿った紙面下向きの方向を先端側、紙面上向きの方向を後端側として説明する。ガスセンサ100は、例えば、オートバイ等の車両の排気ガス中の酸素濃度を計測する酸素センサである。ガスセンサ100は、その先端部分を車両の排気管内に突出させる形態で車両に固定される。
図2は、軸線Oに沿ったガスセンサ100の断面図である。ガスセンサ100は、全体として、軸線Oに沿って伸長する略円柱状の形状を有している。ガスセンサ100は、センサ素子10と、主体金具20と、プロテクタ62と、内側筒部材40と、外側筒部材38と、を主に備えている。
センサ素子10は、酸化物イオン伝導性(酸素イオン伝導性)の固体電解質体の両面に一対の電極を積層した酸素濃淡電池を構成する。このセンサ素子10は、酸素分圧に応じた検出値を出力する公知の酸素センサ素子である。センサ素子10は、外径が先端に向かってテーパ状に縮径する有底筒状の固体電解質体11と、固体電解質体11の内表面に形成された内側電極(基準電極)10aと、固体電解質体11の外表面に形成された外側電極(検出電極)10dと、を備えている。センサ素子10は、センサ素子10の内部空間を基準ガス雰囲気とし、センサ素子10の外表面に被検出ガスを接触させることで、ガスの検知を行う。ガスセンサ100の後端からは、内側電極10aからの検出信号を取り出すためのリード線60が突出している。リード線60の外周には、リード線60を保護するためのガラス編組チューブ61が設けられている。このガラス編組チューブ61は省略可能である。
図3は、センサ素子10の外観を表わす説明図である。センサ素子10には、軸線O方向の中央において、外周方向に張り出した(突出した)鍔部12が形成されている。鍔部12よりも先端側には、先端側に向かって次第に縮径されて先端部が閉塞された有底部13が形成されている。また、センサ素子10において、鍔部12よりも後端側には、後端に開口を有する略中空円筒状の基体部18が形成されている。
外側電極10dは、有底部13の先端側の一部の外表面を覆うように形成された電極部10bと、電極部10bと電気的に接続された外部リード部10cとを備えている。外部リード部10cは、縦リード部14と、リングリード部15と、を備えている。リングリード部15は、鍔部12の先端側の面(鍔部12において有底部13側に設けられた段差部)において、センサ素子10の周方向に延出して環状に形成されている。縦リード部14は、電極部10bの後端とリングリード部15とを接続するように、軸線O方向に線状に延出して形成されている。なお、電極部10bは、電極部10bを保護するための図示しない電極保護層に覆われている。
既述したように、センサ素子10の内表面には内側電極10aが設けられている。有底円筒状の固体電解質体11の内部には、筒孔10eが形成されており(図2参照)、内側電極10aは、後端近傍を除く筒孔10eの内表面全体を覆うように形成されている。
固体電解質体11は、例えば酸化イットリウム(Y23)を添加した酸化ジルコニウム(ZrO2)、すなわちイットリア安定化ジルコニアによって構成することができる。あるいは、酸化カルシウム(CaO)や酸化マグネシウム(MgO)、酸化セリウム(CeO2)、酸化アルミニウム(Al23)等から選択される酸化物を添加した安定化ジルコニア等の、他の固体電解質によってセンサ素子10を構成しても良い。
内側電極10aおよび外側電極10dは、白金(Pt)や白金合金等の、貴金属あるいは貴金属合金によって形成されることが好ましい。内側電極10aおよび外側電極10dは、例えば、無電解めっき等のめっき法により形成することができる。また、固体電解質体11を例えばイットリアを含有するジルコニア粉末等の固体電解質粉末から成る成形体を焼成して製造する場合には、外部リード部10cは、上記成形体の外表面に貴金属ペーストを用いて所定のパターンで印刷を行なうことにより、成形体の焼成と同時に形成することができる。
ガスセンサ100は、センサ素子10を取り囲んでセンサ素子の先端部を露出させる金属(例えばステンレス鋼や炭素鋼)製の主体金具20(図2)を備えている。主体金具20の内表面には、先端方向に向かって内径が縮径する段部20bが設けられている。また、主体金具20の中央付近には、取り付け工具を係合させるために、径方向外側に突出した多角形状の鍔部20cが設けられている。さらに、鍔部20cよりも先端側の外表面には、雄ねじ部20dが形成されている。主体金具20の雄ねじ部20dを、例えば自動二輪(オートバイ)の排気管のネジ孔に取付けて、センサ素子10の先端を排気管内に配置することにより、ガスセンサ100を用いて被検出ガス(排気ガス)中の酸素濃度の検知が可能になる。ガスセンサ100において、鍔部20cの先端側の面と雄ねじ部20dの後端との間の段部には、さらに、ガスセンサ100を排気管に取付けた際のガス抜けを防止するガスケット29が嵌挿される。
ガスセンサ100は、主体金具20の先端から突出するプロテクタ62を備えている。プロテクタ62は、軸線O方向の先端側に底部が延出して形成される有底筒状の金属製部材であり、主体金具20から突出するセンサ素子10の先端部を覆っている。プロテクタ62には、排気ガスをプロテクタ62の内部に取り込むための複数の孔部64が形成されている。この複数の孔部64からプロテクタ62内に流入した排気ガスは、被検出ガスとして外側電極10dに供給される。プロテクタ62の後端部には、後端側ほど拡径するように径方向外側に向かって屈曲された屈曲部63が形成されている。
プロテクタ62は、プロテクタ62の後端部に設けられた屈曲部63およびパッキン50が、センサ素子10の鍔部12の先端側の面と、主体金具20の段部20bとの間に挟まれることによって固定されている。パッキン50は、環状に形成された薄板状金属部材である。主体金具20にセンサ素子10を組み付ける際には、まず、主体金具20の後端側から、プロテクタ62を主体金具20内に挿入し、プロテクタ62の屈曲部63を、主体金具20の段部20bに当接させる。その後、さらに、パッキン50を、主体金具20の後端側から主体金具20内に挿入し、プロテクタ62の屈曲部63に当接させる。そして、主体金具20の後端側から、センサ素子10をさらに挿入し、鍔部12の先端側の面をパッキン50に当接させる。
既述したように、センサ素子10の鍔部12の先端側の面には、リングリード部15が設けられている。そのため、外側電極10dは、縦リード部14と、リングリード部15と、プロテクタ62と、パッキン50とを介して、主体金具20に電気的に導通する。
センサ素子10の鍔部12よりも後端側の部分と、主体金具20との間の空隙には、滑石粉末が圧縮充填された粉体充填部31が配置されている。この粉体充填部31により、センサ素子10と主体金具20との隙間がシールされている。粉体充填部31の後端側には、筒状の絶縁部材(セラミックスリーブ)32が配置されている。
主体金具20の後端部には、金属製で筒状の内側筒部材40が固定されている。内側筒部材40は、センサ素子10の後端部の一部を覆っている。内側筒部材40は、例えば、SUS430、SUS304、SUS304L、SUS310S、SUS316、SUS316L等のステンレス鋼、または、炭素鋼で形成することができる。主体金具20の後端部の内表面と、内側筒部材40の先端部の外表面との間には、例えばステンレス鋼や炭素鋼により形成される金属リング33が配置されている。主体金具20と内側筒部材40とは、内側筒部材40の先端部が主体金具20の後端部によって加締められることにより接続される。こうして主体金具20の後端部が加締められることにより、絶縁部材32が先端側に押し付けられて粉体充填部31が押し潰され、絶縁部材32および粉体充填部31が加締められて固定されるとともに、センサ素子10と主体金具20の隙間がシールされる。
内側筒部材40の内側には、略円筒形状で絶縁性のセパレータ34が配置されている。セパレータ34には、軸線O方向に貫通し、リード線60が挿通される挿通孔35が形成されている。セパレータ34の外側面54は、内側筒部材40の内側面46からは離れている。
リード線60の先端側には、接続端子70が電気的に接続されている。接続端子70は、センサ出力を外部に取り出すための部材であり、セパレータ34よりも先端側に突出している。この接続端子70は、内側電極10aと電気的に接続するようにセンサ素子10内に挿入されている。
内側筒部材40の内側には、セパレータ34の後端に接して、シール部材としての略円筒形状のグロメット36が配置されている。グロメット36には、軸線O方向に貫通し、リード線60が挿通される挿通孔42が形成されている。グロメット36は、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴム等のゴム材料によって形成することができる。グロメット36は、先端側に円筒状の胴部43を有し、胴部の後端に胴部43よりも拡径した鍔部44を有している。鍔部44は、外側筒部材38の内側後端に圧入されている。この結果、鍔部44の外側面は、外側筒部材38の内側面に圧接している。このように、鍔部44は、外側筒部材38には接しているが、内側筒部材40とは離間している。一方、胴部43は、外側筒部材38には接していないが、内側筒部材40の後端に接している。胴部43は、内側筒部材40の後端を含むように外側筒部材38により加締められている。
内側筒部材40の側面のうち、グロメット36が配置される位置よりも先端側の位置には、複数の第1通気孔41が周方向に並んで開口している。そして、内側筒部材40の後端部の径方向外側には、第1通気孔41を覆うように、環状の通気性のフィルタ37が被せられている。内側筒部材40およびフィルタ37の径方向外側には、さらに、金属製筒状の外側筒部材38が配置されている。外側筒部材38は、内側筒部材40の外周の少なくとも一部を覆っている。外側筒部材38の後端はグロメット36の後端面の少なくとも一部を覆うように内側に向けて折れ曲がっている。外側筒部材38は、例えば、SUS430、SUS304、SUS304L、SUS310S、SUS316、SUS316L等のステンレス鋼や炭素鋼によって形成することができる。外側筒部材38の側面には、複数の第2通気孔39が周方向に並んで開口している。その結果、外側筒部材38の第2通気孔39と、フィルタ37と、内側筒部材40の第1通気孔41とを介して、内側筒部材40内部、さらにはセンサ素子10の内側電極10aへと、外気を導入可能になっている。また、外側筒部材38の後端側には、径方向内側に折れ曲がる後端部48が備えられており、この後端部48にグロメット36の鍔部44の後端面が当接している。また、後端部48の中央にはリード線60が挿通する開口部47が設けられている。
外側筒部材38は、内側筒部材40とともに加締められることで、内側筒部材40の外周に固定される。本実施形態では、この加締めによって、外側筒部材38の外周に、第1の溝71と、第2の溝72と、第3の溝73と、が先端側から順に形成されている。第1の溝71は、第2通気孔39よりも先端側において、セパレータ34の先端部の周囲に形成されている。第2の溝72は、第2通気孔39よりも後端側において、セパレータ34の後端部の周囲に形成されている。第3の溝73は、内側筒部材40の後端を含むように、グロメット36の胴部43の周囲に形成されている。
フィルタ37は、第2通気孔39の先端側と後端側とで内側筒部材40及び外側筒部材38が加締められることで、内側筒部材40と外側筒部材38との間に保持される。フィルタ37は、例えばフッ素系樹脂等の撥水性樹脂の多孔質構造体によって構成することができる。フィルタ37は、撥水性を有しているため、外部の水を通さずにセンサ素子10の内部空間に基準ガス(大気)を導入可能となっている。
B.ガスセンサの製造方法
図4は、ガスセンサの製造方法のフローチャートである。図5は、この製造方法における工程AおよびBの概念を示す図である。また、図6は、工程C〜Fの概念を示す図である。図5および図6では、紙面上向きの方向を先端側、紙面下向きの方向を後端側として説明する
図4に示すように、本実施形態のガスセンサ100の製造方法では、まず、接続端子付きリード線80が用意される(工程A)。図5に示すように、この工程Aで用意される接続端子付きリード線80は、接続端子70の後端にリード線60が接合され、そのリード線60に、セパレータ34とグロメット36とがリード線60の後端から順に挿入されることで形成される。このとき、グロメット36は、胴部43が先端側を向き、鍔部44が後端側を向くように挿入される。
図4に示すように、接続端子付きリード線80が用意されると、セパレータアッセンブリが形成される(工程B)。図5に示すように、この工程Bでは、まず、工程Aで用意された接続端子付きのリード線80を、リード線60側から、外側筒部材38の後端部48に設けられた開口部47に挿入する(工程B1)。そして、グロメット36の鍔部44を、外側筒部材38の後端部48に向けて圧入する(工程B2)。すると、後端部48にグロメット36が当接し、外側筒部材38と接続端子付きリード線80とが一体化されたセパレータアッセンブリ81が完成する(工程B3)。これらの工程により、セパレータアッセンブリ81には、グロメット36の胴部43と外側筒部材38との間に空間90が形成される。この空間90は、鍔部44の先端側に位置している。空間90は、後述する工程において内側筒部材40が挿入される空間となる。
図4に示すように、セパレータアッセンブリ81が形成されると、続いて、このセパレータアッセンブリ81をロボット等の装置を用いて把持し、所定の組立場所まで搬送する(工程C)。図6に示すように、この工程Cでは、セパレータアッセンブリ81の後端から延びるリード線60を鉛直下方に向けると共に、接続端子70を鉛直上方に向けた状態で把持を行う。つまり、この工程Cでは、セパレータアッセンブリ81からリード線60が鉛直下方に垂れた状態でセパレータアッセンブリ81の把持および搬送を行う。
図4に示すように、工程A〜Cが行われると、主体金具20内にセンサ素子10を組み込み、主体金具20の後端側に内側筒部材40を固定することで、センサ素子アッセンブリが形成される(工程D)。この工程Dは、工程A〜Cと並行して行ってもよいし、工程A〜Cよりも前に行ってもよい。図6には、この工程Dによって形成されたセンサ素子アッセンブリ82を示している。本実施形態では、この工程Dにより、センサ素子アッセンブリ82には、主体金具20とセンサ素子10と内側筒部材40とのほか、プロテクタ62と、フィルタ37と、絶縁部材32と、粉体充填部31と、金属リング33と、パッキン50と、が組み付けられる。この工程Dにより、センサ素子10の外表面に設けられた外側電極10d(図3)は、主体金具20に、パッキン50とプロテクタ62とを介して電気的に接触することになる。
図4に示すように、工程Dによってセンサ素子アッセンブリ82が形成されると、センサ素子アッセンブリ82とセパレータアッセンブリ81との組み付けが行われる(工程E)。この組み付けは、センサ素子アッセンブリ82を、内側筒部材40側が鉛直下方に向いた状態で、リード線60が垂れ下がった状態のセパレータアッセンブリ81に鉛直上方から差し込むことで行われる。より具体的には、図6に示すように、センサ素子アッセンブリ82に含まれる内側筒部材40の後端を、セパレータアッセンブリ81に形成された空間90に挿入しつつ、セパレータアッセンブリ81に備えられた接続端子70を、センサ素子10の内部に挿入することで、センサ素子アッセンブリ82とセパレータアッセンブリ81との組み付けが行われる。この組み付けにより、接続端子付きリード線80とセンサ素子10とが電気的に接続されるとともに、セパレータ34とグロメット36の胴部43とが内側筒部材40内に配置され、更に、外側筒部材38が内側筒部材40の外周に配置され、外側筒部材38の後端部48と内側筒部材40の後端面との間にグロメット36の鍔部44が配置されることになる。なお、この工程Eにおいて、セパレータ34とグロメット36の胴部43とが内側筒部材40内に配置された際には、セパレータ34の外側面54は、内側筒部材40の内側面46から離間した状態となる。
図4に示すように、センサ素子アッセンブリ82とセパレータアッセンブリ81との組み付けが終了すると、外側筒部材38が内側筒部材40とともに加締められる(工程F)。このとき、図6の破線で示した位置で加締めが行われることで、内側筒部材40の後端がグロメット36の鍔部44から離れるように、外側筒部材38が内側筒部材40とともに加締められる。この加締めにより、図2に示すように、外側筒部材38の外周に第1の溝71と第2の溝72と第3の溝73とが形成される。
以上で説明した本実施形態のガスセンサ100の製造方法では、接続端子付きリード線80とセパレータ34とグロメット36と外側筒部材38とを有するセパレータアッセンブリ81を形成する際には、グロメット36の鍔部44を、外側筒部材38の後端部48に圧入する。そのため、セパレータアッセンブリ81を搬送する際に(図6の工程C)、リード線60が鉛直下方に垂れた状態であっても、グロメット36よりも先端側に位置する部材(グロメット36、セパレータ34、および、接続端子70)がぐらつくことを抑制することができる。この結果、セパレータアッセンブリ81とセンサ素子アッセンブリ82とを組み付ける際に(図6の工程E)、センサ素子アッセンブリ82に備えられた内側筒部材40を、セパレータアッセンブリ81の外側筒部材38とグロメット36との間に形成された空間90にスムーズに挿入することができる。そのため、ガスセンサ100を容易に製造することが可能になる。
また、本実施形態のガスセンサ100は、図1に示したように、セパレータ34の外側面54が、内側筒部材40の内側面46から離間している。つまり、セパレータ34が内側筒部材40によって支持されない構成となっている。そのため、グロメット36の鍔部44を外側筒部材38の後端部48に圧入することにより、グロメット36よりも先端側に位置する部材のぐらつきが抑制されれば、接続端子付きリード線80にてグロメット36と共に挿通されたセパレータ34のぐらつきも抑制されるので、図6の工程Eにおいてセパレータ34を内側筒部材40内に配置することも容易となる。よって、ガスセンサ100を容易に製造することが可能になる。そのうえ、セパレータ34が内側筒部材40から離間しているため、外部からの衝撃によって外側筒部材38や内側筒部材40が変形したとしても、セパレータ34に衝撃が加わることがなく、セパレータ34が損傷してしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態のガスセンサ100では、グロメット36の鍔部44が外側筒部材38の後端部48に圧入されているため、図7に示すように、外側筒部材38の後端部48に設けられた開口部47から、水分が内部に浸入することを抑制することができる。この結果、外側筒部材38の内部に配置された内側筒部材40に錆が発生してしまうことや、センサ素子10の内部に水分が浸入して正確にガスの濃度を検出することができなくなることを抑制することができる。よって、内側筒部材40の素材として、例えば、ステンレス素材よりも耐食性に劣る炭素鋼等を採用することが可能となり、ガスセンサ100の製造コストを削減することが可能になる。
更に、本実施形態のガスセンサ100は、主体金具20がセンサ素子10の外側電極10dに電気的に接触している。そのため、ガスセンサ100の後端から延びるリード線60の本数を削減することが可能になり、構成を簡素化することが可能になる。
また、本実施形態のガスセンサ100は、軸線O方向において、内側筒部材40の後端とグロメット36の鍔部44(詳しくは、鍔部44の先端側の面)とが離間している。このような構成であれば、ガスセンサ100の製造途中等において、内側筒部材40の後端がグロメット36の鍔部44に接触することがない。そのため、内側筒部材40の端部がグロメット36の鍔部44に接触することによって、前述の圧入により、グロメット36の鍔部44に内側筒部材40の端部が与える応力によって、鍔部44と外側筒部材38とに生じている力が開放されてしまうことを抑制することができる。この結果、セパレータアッセンブリ81においてグロメット36よりも先端側に位置する部材(グロメット36、セパレータ34、および、接続端子70)のぐらつきを一層抑制することが可能になる。
また、本実施形態のガスセンサ100の製造方法では、内側筒部材40の後端がグロメット36の鍔部44から離れるようにして、外側筒部材38の加締めが行われる。このように、加締めが行われれば、内側筒部材40の後端をグロメット36の鍔部44から確実に離間させることができるので、内側筒部材40の端部がグロメット36の鍔部44に接触してしまうことをより効果的に抑制することができる。
C.変形例
上記実施形態では、ガスセンサ100は1本のリード線60を有している。これに対して、ガスセンサ100は、複数のリード線を有しても良い。例えば、外側電極10dと主体金具20とを電気的に接触させない構成とし、内側電極10aに接続されるリード線と、外側電極10dに接続されるリード線と、の2本のリード線を有していても良い。また、センサ素子10を加熱するヒータをガスセンサ100に設け、このヒータに接続されるリード線を別途有していても良い。
上記実施形態では、ガスセンサ100は、有底筒状のセンサ素子10を備えている。これに対して、ガスセンサ100は、板状のセンサ素子を備えていても良い。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…センサ素子
10a…内側電極
10b…電極部
10c…外部リード部
10d…外側電極
10e…筒孔
11…固体電解質体
12…鍔部
13…有底部
14…縦リード部
15…リングリード部
18…基体部
20…主体金具
20b…段部
20c…鍔部
20d…雄ねじ部
29…ガスケット
31…粉体充填部
32…絶縁部材
33…金属リング
34…セパレータ
35…挿通孔
36…グロメット
37…フィルタ
38…外側筒部材
39…第2通気孔
40…内側筒部材
41…第1通気孔
42…挿通孔
43…胴部
44…鍔部
46…内側面
47…開口部
48…後端部
50…パッキン
54…外側面
60…リード線
61…ガラス編組チューブ
62…プロテクタ
63…屈曲部
64…孔部
70…接続端子
71…第1の溝
72…第2の溝
73…第3の溝
80…接続端子付きリード線
81…セパレータアッセンブリ
82…センサ素子アッセンブリ
90…空間
100…ガスセンサ
O…軸線

Claims (8)

  1. 軸線方向に伸びるセンサ素子と、
    前記センサ素子の外周の一部を筒状に覆う主体金具と、
    電気絶縁性を有し、前記センサ素子の後端側に配置された筒状のセパレータと、
    前記セパレータの後端側に配置された筒状のシール部材と、
    前記センサ素子に電気的に接続され、前記セパレータと前記シール部材とを貫通する接続端子付きリード線と、
    前記主体金具の後端側に固定され、前記セパレータの外周と前記シール部材の外周の一部とを筒状に覆う内側筒部材と、
    前記シール部材の後端面の少なくとも一部を覆うように内側に折れ曲がる後端部を有し、前記内側筒部材の外周の少なくとも一部を筒状に覆い、前記内側筒部材とともに加締められる外側筒部材と、
    を備えるガスセンサであって、
    前記シール部材は、胴部と、該胴部の後端側に位置する鍔部と、を有し、
    前記胴部は、少なくとも一部が前記内側筒部材内に配置され、
    前記鍔部は、前記内側筒部材の後端側に配置されており、該鍔部の外側面は、前記外側筒部材の内側面に圧接しており、
    前記内側筒部材と前記鍔部とが離間していることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1に記載のガスセンサにおいて、
    前記セパレータの外側面が、前記内側筒部材の内側面から離間していることを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガスセンサにおいて、
    前記主体金具が、前記センサ素子の外表面に設けられた外側電極と電気的に接触していることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載のガスセンサにおいて、
    前記内側筒部材と前記外側筒部材とは、前記内側筒部材の後端が前記鍔部から離れるように加締められてなることを特徴とするガスセンサ。
  5. ガスセンサの製造方法であって、
    (A)電気絶縁性を有する筒状のセパレータと、胴部および該胴部の後端側に位置する鍔部を有し前記セパレータの後端側に位置する筒状のシール部材と、に貫通し、前記セパレータよりも先端側に突出する接続端子付きリード線を用意する工程と、
    (B)前記接続端子付きリード線が貫通した前記シール部材の前記鍔部を、内側に折れ曲がる後端部を有する外側筒部材に、該外側筒部材の先端側から前記後端部に向けて圧入することにより、前記外側筒部材と前記セパレータと前記シール部材と前記接続端子付きリード線とを一体化したセパレータアッセンブリを形成する工程と、
    (C)前記セパレータアッセンブリの前記外側筒部材を、該外側筒部材の前記後端部が鉛直下方を向くように把持する工程と、
    (D)筒状の主体金具内に、センサ素子を組み込み、前記主体金具の後端側に内側筒部材を固定することで、前記主体金具と前記センサ素子と前記内側筒部材とを備えるセンサ素子アッセンブリを形成する工程と、
    (E)前記工程(C)の後に、前記センサ素子アッセンブリを、前記内側筒部材側が鉛直下方に向いた状態で、前記セパレータアッセンブリに差し込むことで、前記接続端子付きリード線と前記センサ素子とを電気的に接続するとともに、前記セパレータと、前記シール部材の前記胴部の少なくとも一部と、を前記内側筒部材内に配置し、更に、前記外側筒部材を前記内側筒部材の外周に配置させつつ、前記外側筒部材の前記後端部と前記内側筒部材の後端面との間に前記シール部材の前記鍔部を配置させる工程と、
    (F)前記外側筒部材を前記内側筒部材とともに加締める工程と、
    を備え
    前記工程(E)では、前記センサ素子アッセンブリを前記セパレータアッセンブリに差し込んだ際に、前記内側筒部材と前記鍔部とが離間していることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  6. 請求項に記載のガスセンサの製造方法において、
    前記工程(E)では、前記セパレータと前記シール部材の前記胴部とが前記内側筒部材内に配置された際に、前記セパレータの外側面が、前記内側筒部材の内側面から離れていることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  7. 請求項または請求項に記載のガスセンサの製造方法において、
    前記工程(D)では、前記センサ素子の外表面に設けられた外側電極を前記主体金具に電気的に接触させることを特徴とするガスセンサの製造方法。
  8. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法において、
    前記工程(F)では、前記内側筒部材の後端が前記鍔部から離れるようにして、前記外側筒部材を前記内側筒部材とともに加締めることを特徴とするガスセンサの製造方法。
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