JP2000298113A - リード線取出構造及びそれを用いたガスセンサ - Google Patents
リード線取出構造及びそれを用いたガスセンサInfo
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- JP2000298113A JP2000298113A JP11107770A JP10777099A JP2000298113A JP 2000298113 A JP2000298113 A JP 2000298113A JP 11107770 A JP11107770 A JP 11107770A JP 10777099 A JP10777099 A JP 10777099A JP 2000298113 A JP2000298113 A JP 2000298113A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用する環境条件により蓋体が高温にさらさ
れても長期にわたりケースとリード線との間のシール性
を維持して、所要の電気的出力を安定的に得ることがで
きるリード線取出構造及びそれを用いたガスセンサを提
供する。 【解決手段】 層状に積層された蓋構成材の少なくとも
一部をフッ素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料にて構成
することにより、蓋体が高温にさらされても長期にわた
りケースとリード線との間のシール性を維持することが
可能になり、所要の電気的出力を安定的に得ることがで
きる。また、その層状に積層される蓋構成材でリード線
を挟持することから、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔を高
い寸法精度で設けておく必要がなくなる。
れても長期にわたりケースとリード線との間のシール性
を維持して、所要の電気的出力を安定的に得ることがで
きるリード線取出構造及びそれを用いたガスセンサを提
供する。 【解決手段】 層状に積層された蓋構成材の少なくとも
一部をフッ素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料にて構成
することにより、蓋体が高温にさらされても長期にわた
りケースとリード線との間のシール性を維持することが
可能になり、所要の電気的出力を安定的に得ることがで
きる。また、その層状に積層される蓋構成材でリード線
を挟持することから、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔を高
い寸法精度で設けておく必要がなくなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、電気的出力を得
るため、密閉ケースの内部から外部へリード線を取り出
すためのリード線取出構造に関する。また、本発明は、
酸素センサ、HCセンサ、NOxセンサなど、測定対象
となるガス中の被検出成分を検出するため、そのリード
線取出構造を用いたガスセンサに関する。
るため、密閉ケースの内部から外部へリード線を取り出
すためのリード線取出構造に関する。また、本発明は、
酸素センサ、HCセンサ、NOxセンサなど、測定対象
となるガス中の被検出成分を検出するため、そのリード
線取出構造を用いたガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気的出力を得るため、密閉ケー
スの内部から外部へリード線を取り出すにあたり、ケー
スの開口部に内嵌されるゴム(たとえばシリコンゴム)
製の蓋体には、その内部を全長にわたって貫通するリー
ド線貫通孔が、予め(例えば型抜き等により)所定のリ
ード線の数だけ設けられている。リード線を挿通させた
後にリード線貫通方向とほぼ直交する方向の圧縮力によ
りケースとともに蓋体を加締めて、蓋体がケースの開口
部内壁とリード線との間をシールしている。
スの内部から外部へリード線を取り出すにあたり、ケー
スの開口部に内嵌されるゴム(たとえばシリコンゴム)
製の蓋体には、その内部を全長にわたって貫通するリー
ド線貫通孔が、予め(例えば型抜き等により)所定のリ
ード線の数だけ設けられている。リード線を挿通させた
後にリード線貫通方向とほぼ直交する方向の圧縮力によ
りケースとともに蓋体を加締めて、蓋体がケースの開口
部内壁とリード線との間をシールしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】使用する環境条件によ
りケース又は外気の温度が上昇し、熱伝導や熱輻射によ
りゴム製の蓋体が長時間圧縮状態で高温にさらされる
と、ゴムの弾性が劣化してしまい、その蓋体はケースと
リード線との間のシール性を失い、所要の電気的出力を
得られなくなる場合がある。この出力が、例えばガスセ
ンサの電気的出力である場合には、ガス中の被検出成分
の検出が不正確又は不能となり、以後の空燃比制御等に
多大の影響を及ぼす。また、ゴム製の蓋体には、その内
部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔を、予め所
定のリード線の数だけ高い寸法精度で設けなければなら
ず、製造コストのアップ要因になっていた。
りケース又は外気の温度が上昇し、熱伝導や熱輻射によ
りゴム製の蓋体が長時間圧縮状態で高温にさらされる
と、ゴムの弾性が劣化してしまい、その蓋体はケースと
リード線との間のシール性を失い、所要の電気的出力を
得られなくなる場合がある。この出力が、例えばガスセ
ンサの電気的出力である場合には、ガス中の被検出成分
の検出が不正確又は不能となり、以後の空燃比制御等に
多大の影響を及ぼす。また、ゴム製の蓋体には、その内
部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔を、予め所
定のリード線の数だけ高い寸法精度で設けなければなら
ず、製造コストのアップ要因になっていた。
【0004】本発明の課題は、使用する環境条件により
蓋体が高温にさらされても長期にわたりケースとリード
線との間のシール性を維持して、所要の電気的出力を安
定的に得ることができ、また蓋体に、その内部を全長に
わたって貫通するリード線貫通孔を、予め所定のリード
線の数だけ高い寸法精度で設けておく必要のないリード
線取出構造及びそれを用いたガスセンサを提供すること
にある。
蓋体が高温にさらされても長期にわたりケースとリード
線との間のシール性を維持して、所要の電気的出力を安
定的に得ることができ、また蓋体に、その内部を全長に
わたって貫通するリード線貫通孔を、予め所定のリード
線の数だけ高い寸法精度で設けておく必要のないリード
線取出構造及びそれを用いたガスセンサを提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために第一番目の発明に係るリード線取出構
造は、内部をリード線が貫通する蓋体が、前記リード線
部分において、そのリード線に対して略直交するように
断面をとったときに、前記リード線を挟持する形で層状
に積層される蓋構成材を含み、その層状に積層された蓋
構成材の少なくとも一部がフッ素樹脂を主体とする耐熱
柔軟性材料にて構成されており、前記蓋体が、開口部を
有するケースの該開口部に内嵌されることにより、前記
層状に積層された蓋構成材は、その積層方向に圧縮され
た形で前記リード線を挟持しつつ、前記ケースの開口部
内壁と前記リード線との間をシールすることを特徴とす
る。
を解決するために第一番目の発明に係るリード線取出構
造は、内部をリード線が貫通する蓋体が、前記リード線
部分において、そのリード線に対して略直交するように
断面をとったときに、前記リード線を挟持する形で層状
に積層される蓋構成材を含み、その層状に積層された蓋
構成材の少なくとも一部がフッ素樹脂を主体とする耐熱
柔軟性材料にて構成されており、前記蓋体が、開口部を
有するケースの該開口部に内嵌されることにより、前記
層状に積層された蓋構成材は、その積層方向に圧縮され
た形で前記リード線を挟持しつつ、前記ケースの開口部
内壁と前記リード線との間をシールすることを特徴とす
る。
【0006】上記第一番目の発明によれば、リード線に
対して略直交するように断面をとったときに、層状に積
層された蓋構成材の少なくとも一部をフッ素樹脂を主体
とする耐熱柔軟性材料にて構成することにより、蓋体が
高温にさらされても長期にわたりケースとリード線との
間のシール性を維持することが可能になり、所要の電気
的出力を安定的に得ることができる。また、その層状に
積層される蓋構成材でリード線を挟持することから、蓋
体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長にわたっ
て貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設けておく
必要がなくなる。
対して略直交するように断面をとったときに、層状に積
層された蓋構成材の少なくとも一部をフッ素樹脂を主体
とする耐熱柔軟性材料にて構成することにより、蓋体が
高温にさらされても長期にわたりケースとリード線との
間のシール性を維持することが可能になり、所要の電気
的出力を安定的に得ることができる。また、その層状に
積層される蓋構成材でリード線を挟持することから、蓋
体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長にわたっ
て貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設けておく
必要がなくなる。
【0007】本発明においては、耐熱柔軟性材料にポリ
テトラフルオロエチレンを主体とする耐熱柔軟性材料を
用いることができる。これにより、蓋体の高温でのシー
ル性が一層良好なものとなる。耐熱柔軟性材料として
は、例えばポリテトラフルオロエチレンを主体とする繊
維により主に構成されたシート状成形物が、優れた熱ク
リープ特性を備えていることから圧縮状態で使用される
蓋体に有効である。具体的には、蓋体の、高温にさらさ
れる確率の高い部位、例えば層状に積層された蓋構成材
のうち、その積層方向において少なくとも一方の末端に
位置する部分を、上記の耐熱柔軟性材料で形成すること
で、蓋体が高温にさらされても長期にわたりケースとリ
ード線との間の良好なシール性を維持することが可能と
なる。例えば、ケース外面が高温にさらされる場合は、
層状に積層された蓋構成材のうち、積層方向においてケ
ースの開口部内壁と接する側の末端に位置する部分を耐
熱柔軟性材料で形成することが、上記の観点においてと
りわけ有効であるといえる。
テトラフルオロエチレンを主体とする耐熱柔軟性材料を
用いることができる。これにより、蓋体の高温でのシー
ル性が一層良好なものとなる。耐熱柔軟性材料として
は、例えばポリテトラフルオロエチレンを主体とする繊
維により主に構成されたシート状成形物が、優れた熱ク
リープ特性を備えていることから圧縮状態で使用される
蓋体に有効である。具体的には、蓋体の、高温にさらさ
れる確率の高い部位、例えば層状に積層された蓋構成材
のうち、その積層方向において少なくとも一方の末端に
位置する部分を、上記の耐熱柔軟性材料で形成すること
で、蓋体が高温にさらされても長期にわたりケースとリ
ード線との間の良好なシール性を維持することが可能と
なる。例えば、ケース外面が高温にさらされる場合は、
層状に積層された蓋構成材のうち、積層方向においてケ
ースの開口部内壁と接する側の末端に位置する部分を耐
熱柔軟性材料で形成することが、上記の観点においてと
りわけ有効であるといえる。
【0008】また本発明の蓋構成材は、径方向に層状に
分割され、略同心配置される筒状形態に形成したり、あ
るいは、厚さ方向に層状に分割され、積層配置される板
状形態に形成したりすることが可能である。これによ
り、複数のリード線を外部へ取り出すときに、ケース内
外での各リード線の連結対象に合わせて、各々のリード
線の蓋構成材に対する挟持位置をレイアウトすることが
できる。
分割され、略同心配置される筒状形態に形成したり、あ
るいは、厚さ方向に層状に分割され、積層配置される板
状形態に形成したりすることが可能である。これによ
り、複数のリード線を外部へ取り出すときに、ケース内
外での各リード線の連結対象に合わせて、各々のリード
線の蓋構成材に対する挟持位置をレイアウトすることが
できる。
【0009】一方、上記課題を解決するために第二番目
の発明に係るガスセンサは、上記の本発明のリード線取
出構造を用いたことを特徴とする。具体的には、該ガス
センサは、内部を該センサケースの軸線方向に前記複数
のリード線が貫通する蓋体が、前記リード線部分におい
て、そのリード線に対して略直交するように断面をとっ
たときに、前記リード線を挟持する形で層状に積層され
る蓋構成材を含み、その層状に積層された蓋構成材の少
なくとも一部がフッ素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料
にて構成されており、前記蓋体が、前記センサケースの
開口部に内嵌されることにより、前記層状に積層された
蓋構成材は、その積層方向に圧縮された形で前記リード
線を挟持しつつ、前記センサケースの開口部内壁と前記
リード線との間をシールするリード線取出構造を形成し
ていることを特徴とする。
の発明に係るガスセンサは、上記の本発明のリード線取
出構造を用いたことを特徴とする。具体的には、該ガス
センサは、内部を該センサケースの軸線方向に前記複数
のリード線が貫通する蓋体が、前記リード線部分におい
て、そのリード線に対して略直交するように断面をとっ
たときに、前記リード線を挟持する形で層状に積層され
る蓋構成材を含み、その層状に積層された蓋構成材の少
なくとも一部がフッ素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料
にて構成されており、前記蓋体が、前記センサケースの
開口部に内嵌されることにより、前記層状に積層された
蓋構成材は、その積層方向に圧縮された形で前記リード
線を挟持しつつ、前記センサケースの開口部内壁と前記
リード線との間をシールするリード線取出構造を形成し
ていることを特徴とする。
【0010】上記第二番目の発明によれば、本発明のリ
ード線取出構造を採用することで、センサケースが排気
管等に設置される場合に、蓋体が高温にさらされても長
期にわたりケースとリード線との間のシール性を維持す
ることが可能になり、ガス濃淡電池起電力等の所要の電
気的出力を安定的に得ることができる。また、その層状
に積層される蓋構成材でリード線を挟持することから、
蓋体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長にわた
って貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設けてお
く必要がなくなる。
ード線取出構造を採用することで、センサケースが排気
管等に設置される場合に、蓋体が高温にさらされても長
期にわたりケースとリード線との間のシール性を維持す
ることが可能になり、ガス濃淡電池起電力等の所要の電
気的出力を安定的に得ることができる。また、その層状
に積層される蓋構成材でリード線を挟持することから、
蓋体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長にわた
って貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設けてお
く必要がなくなる。
【0011】 例えば、リード線取出部が、円筒
状のセンサケース末端部に形成される場合、蓋構成材
は、径方向に層状に分割され、略同心配置される筒状形
態に形成できる。この場合、センサケース開口部内壁に
接する蓋構成材、すなわち最も外側に設けられた蓋構成
材を少なくとも、前記の耐熱柔軟性材料で形成すること
で、センサケースが排気管等に設置される場合に、蓋体
がセンサケースからの熱伝達で温度上昇しても長期にわ
たりケースとリード線との間のシール性を維持すること
が可能になる。
状のセンサケース末端部に形成される場合、蓋構成材
は、径方向に層状に分割され、略同心配置される筒状形
態に形成できる。この場合、センサケース開口部内壁に
接する蓋構成材、すなわち最も外側に設けられた蓋構成
材を少なくとも、前記の耐熱柔軟性材料で形成すること
で、センサケースが排気管等に設置される場合に、蓋体
がセンサケースからの熱伝達で温度上昇しても長期にわ
たりケースとリード線との間のシール性を維持すること
が可能になる。
【0012】筒状形態に形成された蓋構成材は、径方向
に所定間隔を隔てた二重構造とすることができる。この
場合、いずれか一方の端面において二重構造の蓋構成材
を周方向に連接して連結端面部を形成するとともに、連
結端面部に、複数のリード線をそれぞれ挿通して挟持す
る複数のリード線挿通孔を設けることができる。これに
よれば、一枚のシート状の部材から絞り成型等して二重
構造の蓋構成材を形成することが可能となり、部品及び
加工コストの低減に効果的である。また、リード線挿通
孔は、例えば成型後にシートを打ち抜くだけで形成で
き、従来のように、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔とし
て高い寸法精度で設けておくには及ばない。
に所定間隔を隔てた二重構造とすることができる。この
場合、いずれか一方の端面において二重構造の蓋構成材
を周方向に連接して連結端面部を形成するとともに、連
結端面部に、複数のリード線をそれぞれ挿通して挟持す
る複数のリード線挿通孔を設けることができる。これに
よれば、一枚のシート状の部材から絞り成型等して二重
構造の蓋構成材を形成することが可能となり、部品及び
加工コストの低減に効果的である。また、リード線挿通
孔は、例えば成型後にシートを打ち抜くだけで形成で
き、従来のように、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔とし
て高い寸法精度で設けておくには及ばない。
【0013】さらに本発明は、蓋体の径方向中央部に、
液体の透過は阻止し、かつ気体の透過は許容するフィル
タを設けたことを特徴とする。例えば自動車用の酸素セ
ンサの場合、その取り付け場所はエンジンルーム以外に
も、車両の足周り部分に近い排気管等に取り付けられる
ことも多い。このような状況においてはガスセンサは、
雨中走行時や洗車時等に水滴の噴射を受けたり、かなり
厳しい環境にさらされることとなる。蓋体の径方向中央
部にフィルタを設けることにより、水滴が浸入しにくく
密閉性の高い状態で外気導入を可能とする。
液体の透過は阻止し、かつ気体の透過は許容するフィル
タを設けたことを特徴とする。例えば自動車用の酸素セ
ンサの場合、その取り付け場所はエンジンルーム以外に
も、車両の足周り部分に近い排気管等に取り付けられる
ことも多い。このような状況においてはガスセンサは、
雨中走行時や洗車時等に水滴の噴射を受けたり、かなり
厳しい環境にさらされることとなる。蓋体の径方向中央
部にフィルタを設けることにより、水滴が浸入しにくく
密閉性の高い状態で外気導入を可能とする。
【0014】なお、本発明において蓋構成材は、厚さ方
向に層状に分割され、積層配置される板状形態に形成す
ることもできる。板状形態の蓋構成材とすることで部品
及び加工コストの低廉化が図れる。
向に層状に分割され、積層配置される板状形態に形成す
ることもできる。板状形態の蓋構成材とすることで部品
及び加工コストの低廉化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例に基づき説明する。図1は第二番目の発明
に係るリード線取出構造を用いたガスセンサの一実施例
たる酸素センサの内部構造を示す縦断面図、図2は図1
の発熱部及び固定金具と酸素検出素子との接触部付近を
拡大して示す断面図、図3は図1の酸素センサの要部を
示す拡大縦断面図である。酸素センサ1(ガスセンサ)
は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材である酸素
検出素子2(ガス検出素子)と、発熱体3とを備える。
酸素検出素子2は、ジルコニア等を主体とする酸素イオ
ン伝導性固体電解質により構成される。この酸素検出素
子2の外側には筒状の金属製ケーシング10(センサケ
ース)が設けられている。
に示す実施例に基づき説明する。図1は第二番目の発明
に係るリード線取出構造を用いたガスセンサの一実施例
たる酸素センサの内部構造を示す縦断面図、図2は図1
の発熱部及び固定金具と酸素検出素子との接触部付近を
拡大して示す断面図、図3は図1の酸素センサの要部を
示す拡大縦断面図である。酸素センサ1(ガスセンサ)
は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材である酸素
検出素子2(ガス検出素子)と、発熱体3とを備える。
酸素検出素子2は、ジルコニア等を主体とする酸素イオ
ン伝導性固体電解質により構成される。この酸素検出素
子2の外側には筒状の金属製ケーシング10(センサケ
ース)が設けられている。
【0016】ケーシング10は、酸素センサ1を排気管
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の一方の開口部に内側が連通す
るように結合された内筒部材14(センサケース)、内
筒部材14とは反対側から主体金具9に取り付けられた
プロテクタ11等を備える。図2に示すように、酸素検
出素子2の内面及び外面には、そのほぼ全面を覆うよう
に、例えばPtあるいはPt合金により多孔質に形成さ
れた一対の電極層2b,2cが設けられている。なお、
以下においては、酸素検出素子2の軸O方向においてそ
の閉じた先端部に向かう側を「前方側(あるいは先端
側)」、これと反対方向に向かう側を「後方側(あるい
は後端側)」として説明を行う。
等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する主体
金具9、その主体金具9の一方の開口部に内側が連通す
るように結合された内筒部材14(センサケース)、内
筒部材14とは反対側から主体金具9に取り付けられた
プロテクタ11等を備える。図2に示すように、酸素検
出素子2の内面及び外面には、そのほぼ全面を覆うよう
に、例えばPtあるいはPt合金により多孔質に形成さ
れた一対の電極層2b,2cが設けられている。なお、
以下においては、酸素検出素子2の軸O方向においてそ
の閉じた先端部に向かう側を「前方側(あるいは先端
側)」、これと反対方向に向かう側を「後方側(あるい
は後端側)」として説明を行う。
【0017】図1に戻り、主体金具9の後方側の開口部
には、前述の内筒部材14がインシュレータ6との間に
リング15を介して加締められ、この内筒部材14にさ
らに外筒部材54(センサケース)が外側から嵌合・固
定されている。この外筒部材54の後方側の開口部は蓋
体17で封止され、またこれに続いてさらに内方にセラ
ミックセパレータ18が設けられている。
には、前述の内筒部材14がインシュレータ6との間に
リング15を介して加締められ、この内筒部材14にさ
らに外筒部材54(センサケース)が外側から嵌合・固
定されている。この外筒部材54の後方側の開口部は蓋
体17で封止され、またこれに続いてさらに内方にセラ
ミックセパレータ18が設けられている。
【0018】セラミックセパレータ18には、酸素検出
素子2用のリード線20,21及び発熱体3用のリード
線19,22がそれぞれ挿通される複数のリード線挿通
孔18bがそれぞれ軸線方向に貫通して形成されてい
る。酸素検出素子2用の一方のリード線21は、固定金
具23を経て前述の酸素検出素子2の内側の電極層2c
(図2)と電気的に接続されている。一方、他方のリー
ド線20は、別の固定金具33を経て、酸素検出素子2
の外側の電極層2b(図2)と電気的に接続されてい
る。酸素検出素子2は、その内側に配置された発熱体3
で加熱することで活性化される。発熱体3は棒状のセラ
ミックヒータであり、抵抗発熱線部(図示せず)を有す
る発熱部42がリード線19,22を経て通電されるこ
とにより、酸素検出素子2の先端部(検出部)を加熱す
る。
素子2用のリード線20,21及び発熱体3用のリード
線19,22がそれぞれ挿通される複数のリード線挿通
孔18bがそれぞれ軸線方向に貫通して形成されてい
る。酸素検出素子2用の一方のリード線21は、固定金
具23を経て前述の酸素検出素子2の内側の電極層2c
(図2)と電気的に接続されている。一方、他方のリー
ド線20は、別の固定金具33を経て、酸素検出素子2
の外側の電極層2b(図2)と電気的に接続されてい
る。酸素検出素子2は、その内側に配置された発熱体3
で加熱することで活性化される。発熱体3は棒状のセラ
ミックヒータであり、抵抗発熱線部(図示せず)を有す
る発熱部42がリード線19,22を経て通電されるこ
とにより、酸素検出素子2の先端部(検出部)を加熱す
る。
【0019】内筒部材14(センサケース)の後端部に
は気体導入孔52が周方向に沿って複数形成されてお
り、その後端部の外側において気体導入孔52を塞ぐよ
うに第一フィルタ53が設けられている。また、外筒部
材54(センサケース)は第一フィルタ53を外側から
覆うとともに、周方向に複数の補助気体導入孔55が形
成されており、それら補助気体導入孔55の列を挟んで
その両側に形成された環状の加締部56,57により、
第一フィルタ53を内筒部材14との間で挟み付けて保
持するものとされている。
は気体導入孔52が周方向に沿って複数形成されてお
り、その後端部の外側において気体導入孔52を塞ぐよ
うに第一フィルタ53が設けられている。また、外筒部
材54(センサケース)は第一フィルタ53を外側から
覆うとともに、周方向に複数の補助気体導入孔55が形
成されており、それら補助気体導入孔55の列を挟んで
その両側に形成された環状の加締部56,57により、
第一フィルタ53を内筒部材14との間で挟み付けて保
持するものとされている。
【0020】具体的には、図3に示すように、外筒部材
54は、内筒部材14に対し後方外側からほぼ同軸的に
連結される筒状形態をなす。また、内筒部材14は、軸
線方向においてその後端寄りに形成された段付き部51
により、段付き部51に関して軸方向前方側を第一部分
61、同じく軸方向後方側を第二部分62(後端部)と
して、第二部分62が第一部分61よりも径小となるよ
うに構成され、その第二部分62には周方向の複数の気
体導入孔52が形成されている。また、第二部分62の
外側には、気体導入孔52を塞ぐ筒状の第一フィルタ5
3が配置され、さらに、その第一フィルタ53の外側が
外筒部材54により覆われている。なお、第一フィルタ
53は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊
維構造体(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴア
テックス(株)))等により、水滴等の水を主体とする
液体の透過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの
気体の透過は許容する撥水性フィルタとして構成されて
いる。
54は、内筒部材14に対し後方外側からほぼ同軸的に
連結される筒状形態をなす。また、内筒部材14は、軸
線方向においてその後端寄りに形成された段付き部51
により、段付き部51に関して軸方向前方側を第一部分
61、同じく軸方向後方側を第二部分62(後端部)と
して、第二部分62が第一部分61よりも径小となるよ
うに構成され、その第二部分62には周方向の複数の気
体導入孔52が形成されている。また、第二部分62の
外側には、気体導入孔52を塞ぐ筒状の第一フィルタ5
3が配置され、さらに、その第一フィルタ53の外側が
外筒部材54により覆われている。なお、第一フィルタ
53は、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊
維構造体(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴア
テックス(株)))等により、水滴等の水を主体とする
液体の透過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの
気体の透過は許容する撥水性フィルタとして構成されて
いる。
【0021】 第一フィルタ53に対応する位置にお
いて外筒部材54の壁部には、周方向に所定の間隔で複
数の補助気体導入孔55が形成されるとともに、それら
補助気体導入孔55の列を挟んで両側に、第一フィルタ
53を自身と内筒部材14の第二部分62との間で圧着
固定する環状のフィルタ加締部56,57が形成されて
いる。これにより、補助気体導入孔55から第一フィル
タ53を経て気体導入孔52より、基準ガスとしての大
気(外気)が内筒部材14内に導入されるとともに、水
滴等の液体状態の水は内筒部材14内に侵入することが
阻止されるようになっている。この場合、フィルタ加締
部56,57の気密性が良好であれば、外気は補助気体
導入孔55、第一フィルタ53及び気体導入孔52を通
過し、セラミックセパレータ18と内筒部材14との隙
間を通り、検出素子2の内側に流れ込む形となって第一
通気路B1を形成する(図3矢印B1参照)。他方、外筒
部材54は、第一部分61において内筒部材14に対し
外側からこれに重なりを生じるように配置され、その重
なり部には周方向の環状の外筒/内筒連結加締部75が
形成されている。この外筒/内筒連結加締部75によ
り、外筒部材54が内筒部材14に対して結合される。
いて外筒部材54の壁部には、周方向に所定の間隔で複
数の補助気体導入孔55が形成されるとともに、それら
補助気体導入孔55の列を挟んで両側に、第一フィルタ
53を自身と内筒部材14の第二部分62との間で圧着
固定する環状のフィルタ加締部56,57が形成されて
いる。これにより、補助気体導入孔55から第一フィル
タ53を経て気体導入孔52より、基準ガスとしての大
気(外気)が内筒部材14内に導入されるとともに、水
滴等の液体状態の水は内筒部材14内に侵入することが
阻止されるようになっている。この場合、フィルタ加締
部56,57の気密性が良好であれば、外気は補助気体
導入孔55、第一フィルタ53及び気体導入孔52を通
過し、セラミックセパレータ18と内筒部材14との隙
間を通り、検出素子2の内側に流れ込む形となって第一
通気路B1を形成する(図3矢印B1参照)。他方、外筒
部材54は、第一部分61において内筒部材14に対し
外側からこれに重なりを生じるように配置され、その重
なり部には周方向の環状の外筒/内筒連結加締部75が
形成されている。この外筒/内筒連結加締部75によ
り、外筒部材54が内筒部材14に対して結合される。
【0022】図1に戻り、主体金具9の前方側開口部に
は筒状のプロテクタ装着部9aが形成され、ここに、酸
素検出素子2の先端側(検出部)を所定の空間を隔てて
覆うようにキャップ状のプロテクタ11が装着されてい
る。プロテクタ11には、排気ガスを透過させる複数の
ガス透過口11aが貫通形態で形成されている。
は筒状のプロテクタ装着部9aが形成され、ここに、酸
素検出素子2の先端側(検出部)を所定の空間を隔てて
覆うようにキャップ状のプロテクタ11が装着されてい
る。プロテクタ11には、排気ガスを透過させる複数の
ガス透過口11aが貫通形態で形成されている。
【0023】上記酸素センサ1においては、前述の通り
外筒部材54の第一フィルタ53を介して基準ガスとし
ての大気が導入される一方、酸素検出素子2の外面には
プロテクタ11のガス透過口11aを介して導入された
排気ガスが接触し、酸素検出素子2には、その内外面の
酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そし
て、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度
の検出信号として電極層2b,2c(図2)からリード
線20,21を介して取り出すことにより、排気ガス中
の酸素濃度を検出できる。
外筒部材54の第一フィルタ53を介して基準ガスとし
ての大気が導入される一方、酸素検出素子2の外面には
プロテクタ11のガス透過口11aを介して導入された
排気ガスが接触し、酸素検出素子2には、その内外面の
酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そし
て、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度
の検出信号として電極層2b,2c(図2)からリード
線20,21を介して取り出すことにより、排気ガス中
の酸素濃度を検出できる。
【0024】次に、図3に示すように、セラミックセパ
レータ18は、内筒部材14に対し後端側開口部から内
側にほぼ同軸的に挿入されるとともに、内筒部材14の
開口端面を支持するフランジ部18aが自身の後端部の
周方向に突出形成され、各リード線19〜22等がそれ
ぞれ挿通される複数のリード線挿通孔18bが軸線方向
に貫通して形成されている。他方、外筒部材54の後端
部は、セラミックセパレータ18の後端面よりも後方へ
突出するとともに、その突出部基端側に形成された周方
向の段部54aにより縮径されており、前記した蓋材1
7は、その縮径部54b内に配置されている。そして、
セラミックセパレータ18のフランジ部18aの前端面
と内筒部材14の開口端面と外筒部材54の内面とにそ
れぞれ接する形で、それらをシールするリングシール4
0が、セラミックセパレータ18の基端部に嵌まり込む
形で配置されている。蓋体17は、セラミックセパレー
タ18の後端面・外筒部材54の縮径部54bの内面・
リード線19〜22の外被とにそれぞれ接してそれらを
シールする。
レータ18は、内筒部材14に対し後端側開口部から内
側にほぼ同軸的に挿入されるとともに、内筒部材14の
開口端面を支持するフランジ部18aが自身の後端部の
周方向に突出形成され、各リード線19〜22等がそれ
ぞれ挿通される複数のリード線挿通孔18bが軸線方向
に貫通して形成されている。他方、外筒部材54の後端
部は、セラミックセパレータ18の後端面よりも後方へ
突出するとともに、その突出部基端側に形成された周方
向の段部54aにより縮径されており、前記した蓋材1
7は、その縮径部54b内に配置されている。そして、
セラミックセパレータ18のフランジ部18aの前端面
と内筒部材14の開口端面と外筒部材54の内面とにそ
れぞれ接する形で、それらをシールするリングシール4
0が、セラミックセパレータ18の基端部に嵌まり込む
形で配置されている。蓋体17は、セラミックセパレー
タ18の後端面・外筒部材54の縮径部54bの内面・
リード線19〜22の外被とにそれぞれ接してそれらを
シールする。
【0025】また、図1及び図3に示すセンサ1の構成
では、内筒部材14の後端部(第二部分61)に気体導
入孔52を周方向に沿って複数形成し、その外側をフィ
ルタ53で覆い、補助気体導入孔55が形成された外筒
部材54をその外側に被せ、補助気体導入孔55及び気
体導入孔52の列を挟んで2条のフィルタ加締部56,
57を形成することにより、第一フィルタ53を保持し
ている。
では、内筒部材14の後端部(第二部分61)に気体導
入孔52を周方向に沿って複数形成し、その外側をフィ
ルタ53で覆い、補助気体導入孔55が形成された外筒
部材54をその外側に被せ、補助気体導入孔55及び気
体導入孔52の列を挟んで2条のフィルタ加締部56,
57を形成することにより、第一フィルタ53を保持し
ている。
【0026】図4は、蓋体の組立状態を示す分解斜視
図、図5は、図3において、縮径部54bに蓋体17を
内嵌し、加締めた後の酸素センサ後端部の端面図、AA
横断面図及び拡大縦断面図をそれぞれ示す。外筒部材5
4の縮径部54bの後端開口部に内嵌される蓋体17
は、径方向に同心配置される2個の円筒状の蓋構成材か
らなり、最も外側に設けられた第一蓋構成材171の内
側に円周上に等間隔で並んだ4個のリード線19〜22
を挟持する形で第二蓋構成材172が嵌合されている。
図、図5は、図3において、縮径部54bに蓋体17を
内嵌し、加締めた後の酸素センサ後端部の端面図、AA
横断面図及び拡大縦断面図をそれぞれ示す。外筒部材5
4の縮径部54bの後端開口部に内嵌される蓋体17
は、径方向に同心配置される2個の円筒状の蓋構成材か
らなり、最も外側に設けられた第一蓋構成材171の内
側に円周上に等間隔で並んだ4個のリード線19〜22
を挟持する形で第二蓋構成材172が嵌合されている。
【0027】第二蓋構成材172の径方向中央部には中
央貫通孔17bが設けられ、この中央貫通孔17bに第
二フィルタ53A(フィルタ)が嵌め合わされている。
第二フィルタ53Aは、軸線方向に延びる円筒状周面部
53A1と、周面部53A1に対して後端部で蓋状に連
接され、軸線方向に外気を導く通気端面部53A2とを
有し、全体が逆U字状を呈している。そして中央貫通孔
17bに第二フィルタ53Aが嵌合されたとき、第二フ
ィルタ53Aが第三蓋構成材を形成する。さらに円筒状
のフィルタ支持金具53B(フィルタ支持部材)が第二
フィルタ53Aの円筒状周面部53A1内部に嵌合さ
れ、第二フィルタ53Aを内側から支持する。
央貫通孔17bが設けられ、この中央貫通孔17bに第
二フィルタ53A(フィルタ)が嵌め合わされている。
第二フィルタ53Aは、軸線方向に延びる円筒状周面部
53A1と、周面部53A1に対して後端部で蓋状に連
接され、軸線方向に外気を導く通気端面部53A2とを
有し、全体が逆U字状を呈している。そして中央貫通孔
17bに第二フィルタ53Aが嵌合されたとき、第二フ
ィルタ53Aが第三蓋構成材を形成する。さらに円筒状
のフィルタ支持金具53B(フィルタ支持部材)が第二
フィルタ53Aの円筒状周面部53A1内部に嵌合さ
れ、第二フィルタ53Aを内側から支持する。
【0028】フィルタ支持金具53Bは、リード線貫通
方向とほぼ直交する方向(すなわち径方向)の圧縮力に
より縮径部54bを加締めて蓋体加締部27を形成する
ときに第二フィルタ53Aの円筒状周面部53A1が破
壊しないよう支えるもので、加締め後は第四蓋構成材を
形成している。加締めにより、各々の蓋構成材171,
172,53A,53Bが他の蓋構成材、縮径部54b
の後端開口部内壁(又は蓋体加締部27内壁)及びリー
ド線19〜22のうち隣合うものとそれぞれシールされ
ている。したがって、第二フィルタ53Aの通気端面部
53A2を通り軸線方向に導かれた外気は、セラミック
セパレータ18のリード線挿通孔18bとリード線19
〜22との隙間を通り、検出素子2の内側に流れ込む形
となって第二通気路B2を形成する(図3矢印B2参
照)。
方向とほぼ直交する方向(すなわち径方向)の圧縮力に
より縮径部54bを加締めて蓋体加締部27を形成する
ときに第二フィルタ53Aの円筒状周面部53A1が破
壊しないよう支えるもので、加締め後は第四蓋構成材を
形成している。加締めにより、各々の蓋構成材171,
172,53A,53Bが他の蓋構成材、縮径部54b
の後端開口部内壁(又は蓋体加締部27内壁)及びリー
ド線19〜22のうち隣合うものとそれぞれシールされ
ている。したがって、第二フィルタ53Aの通気端面部
53A2を通り軸線方向に導かれた外気は、セラミック
セパレータ18のリード線挿通孔18bとリード線19
〜22との隙間を通り、検出素子2の内側に流れ込む形
となって第二通気路B2を形成する(図3矢印B2参
照)。
【0029】なお、第一及び第二蓋構成材171,17
2の間には、リード線19〜22を挟持する状態(図
4)で、あるいは径方向に加締められた状態(図5)で
リード線挿通窪み17aが形成されるので、従来のよう
に、蓋体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長に
わたって貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設け
ておく必要がない。第一乃至第四蓋構成材171,17
2,53A,53Bは、それぞれ円筒状以外に多角筒状
などにも形成可能であり、この場合にはリード線19〜
22の位置決め等に有効である。
2の間には、リード線19〜22を挟持する状態(図
4)で、あるいは径方向に加締められた状態(図5)で
リード線挿通窪み17aが形成されるので、従来のよう
に、蓋体に予め所定のリード線の数だけ、内部を全長に
わたって貫通するリード線貫通孔を高い寸法精度で設け
ておく必要がない。第一乃至第四蓋構成材171,17
2,53A,53Bは、それぞれ円筒状以外に多角筒状
などにも形成可能であり、この場合にはリード線19〜
22の位置決め等に有効である。
【0030】各蓋構成材171,172,53A,53
Bには内外の周面に軸線方向に沿うテーパ等の傾斜を設
けて嵌合を強固なものとする事ができる。第二フィルタ
53Aは、図4の状態から180゜回転させて通気端面
部53A2を底部(前端部)に位置させることもできる
が、水等の侵入を防止する意味において、蓋体17の後
端面と通気端面部53A2とがほぼ面一になる図4の状
態がより望ましい。また、フィルタ支持金具53Bは、
縮径部54bを加締めて蓋体加締部27を形成したのち
は抜去して、次の蓋体17の組立用治具として使用する
こともできる。
Bには内外の周面に軸線方向に沿うテーパ等の傾斜を設
けて嵌合を強固なものとする事ができる。第二フィルタ
53Aは、図4の状態から180゜回転させて通気端面
部53A2を底部(前端部)に位置させることもできる
が、水等の侵入を防止する意味において、蓋体17の後
端面と通気端面部53A2とがほぼ面一になる図4の状
態がより望ましい。また、フィルタ支持金具53Bは、
縮径部54bを加締めて蓋体加締部27を形成したのち
は抜去して、次の蓋体17の組立用治具として使用する
こともできる。
【0031】ここで、センサ1は高温の排気ガスに晒さ
れるため、内筒部材14あるいは外筒部材54は、場合
によっては260〜300℃程度の高温となる場合があ
る。したがって、蓋体17のうち最外側に位置する第一
蓋構成材171は、センサケースの温度上昇部である縮
径部54bに対面(直接接触)することとなる。そこ
で、第一蓋構成材171は、ポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEという)を主体とする耐熱柔軟性材
料で形成されており、耐熱性、熱クリープ特性を向上さ
せてある。第一蓋構成材171が高温になっても、外側
に隣合う縮径部54bの開口部内壁、並びに内側に隣合
う第二蓋構成材172及びリード線19〜22との間で
長期にわたりシール性を維持することができる。
れるため、内筒部材14あるいは外筒部材54は、場合
によっては260〜300℃程度の高温となる場合があ
る。したがって、蓋体17のうち最外側に位置する第一
蓋構成材171は、センサケースの温度上昇部である縮
径部54bに対面(直接接触)することとなる。そこ
で、第一蓋構成材171は、ポリテトラフルオロエチレ
ン(以下、PTFEという)を主体とする耐熱柔軟性材
料で形成されており、耐熱性、熱クリープ特性を向上さ
せてある。第一蓋構成材171が高温になっても、外側
に隣合う縮径部54bの開口部内壁、並びに内側に隣合
う第二蓋構成材172及びリード線19〜22との間で
長期にわたりシール性を維持することができる。
【0032】PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料とし
ては、例えばPTFEを主体とする繊維(以下、単にP
TFE繊維)により主に構成されるシート状物を使用で
きる。具体的には、多数のPTFE繊維を、部分的な融
着を生じさせた形にてシート状に集積させたものを使用
できる。このような耐熱柔軟性材料の市販品として、具
体的には、「ゴアテックス・ハイパーシートガスケッ
ト」(商品名:ジャパンゴアテックス(株))を例示で
きる。
ては、例えばPTFEを主体とする繊維(以下、単にP
TFE繊維)により主に構成されるシート状物を使用で
きる。具体的には、多数のPTFE繊維を、部分的な融
着を生じさせた形にてシート状に集積させたものを使用
できる。このような耐熱柔軟性材料の市販品として、具
体的には、「ゴアテックス・ハイパーシートガスケッ
ト」(商品名:ジャパンゴアテックス(株))を例示で
きる。
【0033】なお、第二蓋構成材172は、一般的には
シリコンゴム等で差し支えないが、第一蓋構成材171
に加えて第二蓋構成材172もPTFEを主体とする耐
熱柔軟性材料で形成すれば、撥水性の高い両蓋構成材1
71,172の密着性が高められ水等の液体の浸入を防
止する効果がある。また、リード線19〜22を両蓋構
成材171,172で挟み込んだとき、リード線径は蓋
構成材径より小なのでリード線の外被と蓋構成材との間
に隙間ができやすく水や油の浸入の恐れがある。そこ
で、両蓋構成材171,172に加えてリード線19〜
22の外被もPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形
成すれば、より一層の浸水防止効果が期待できる。
シリコンゴム等で差し支えないが、第一蓋構成材171
に加えて第二蓋構成材172もPTFEを主体とする耐
熱柔軟性材料で形成すれば、撥水性の高い両蓋構成材1
71,172の密着性が高められ水等の液体の浸入を防
止する効果がある。また、リード線19〜22を両蓋構
成材171,172で挟み込んだとき、リード線径は蓋
構成材径より小なのでリード線の外被と蓋構成材との間
に隙間ができやすく水や油の浸入の恐れがある。そこ
で、両蓋構成材171,172に加えてリード線19〜
22の外被もPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形
成すれば、より一層の浸水防止効果が期待できる。
【0034】第二フィルタ53Aは、例えば、第一フィ
ルタ53と同様にPTFEの多孔質繊維構造体(商品
名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス
(株)))等により、水滴等の水を主体とする液体の透
過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透
過は許容する撥水性フィルタとして構成されている。
ルタ53と同様にPTFEの多孔質繊維構造体(商品
名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス
(株)))等により、水滴等の水を主体とする液体の透
過は阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透
過は許容する撥水性フィルタとして構成されている。
【0035】なお、第一及び第二蓋構成材171,17
2を、いずれもPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で
形成し、第一蓋構成材171の径方向の肉厚をT1、第
二蓋構成材172のそれをT2、第二フィルタ53A
(第三蓋構成材)の肉厚をT3としたときに、T1>T3
及びT2>T3の関係を有することができる。これらによ
り第一及び第二蓋構成材は、充分な厚さをもって耐熱性
と熱クリープ特性を発揮でき、一方フィルタは充分な薄
さをもって撥水性とガス透過性を発揮できる。すなわ
ち、さらなる浸水防止効果が期待できるとともに、第二
フィルタ53Aの厚さを薄くかつ有効面積を広くして、
充分な外気導入量を確保できる。ここで、第二フィルタ
53Aは、第一フィルタ53よりも高位置に設けること
が容易で耐熱性及び浸水防止の点で有利であり、第二フ
ィルタ53Aが測定のための充分な外気導入量を確保で
きるときには第一フィルタ53を省略し得る。
2を、いずれもPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で
形成し、第一蓋構成材171の径方向の肉厚をT1、第
二蓋構成材172のそれをT2、第二フィルタ53A
(第三蓋構成材)の肉厚をT3としたときに、T1>T3
及びT2>T3の関係を有することができる。これらによ
り第一及び第二蓋構成材は、充分な厚さをもって耐熱性
と熱クリープ特性を発揮でき、一方フィルタは充分な薄
さをもって撥水性とガス透過性を発揮できる。すなわ
ち、さらなる浸水防止効果が期待できるとともに、第二
フィルタ53Aの厚さを薄くかつ有効面積を広くして、
充分な外気導入量を確保できる。ここで、第二フィルタ
53Aは、第一フィルタ53よりも高位置に設けること
が容易で耐熱性及び浸水防止の点で有利であり、第二フ
ィルタ53Aが測定のための充分な外気導入量を確保で
きるときには第一フィルタ53を省略し得る。
【0036】図6は、センサ1の、本発明の要部に係る
部分の組立工程の流れを示すものである。まず、(a)
に示すように、セラミックセパレータ18及び蓋体17
にリード線19〜22を挿通し、セラミックセパレータ
18の基端部にリングシール40を装着して、これを内
筒部材14内に挿入する。次いで、外筒部材54を外側
に被せて軸線方向に加圧する。するとリングシール40
は、フランジ部18aの前端面と内筒部材14の後端面
との間で圧縮され両者の間をシールする一方、この圧縮
により横方向にもつぶれて外筒部材54の内面とセラミ
ックセパレータ18との間にもシール状態を形成する。
なお、蓋体17は、セラミックセパレータ18の後端面
と外筒部材54の縮径部54bの内面との間で圧縮さ
れ、両者の間をシールするとともに、リード線19〜2
2の外被との間もシールする。
部分の組立工程の流れを示すものである。まず、(a)
に示すように、セラミックセパレータ18及び蓋体17
にリード線19〜22を挿通し、セラミックセパレータ
18の基端部にリングシール40を装着して、これを内
筒部材14内に挿入する。次いで、外筒部材54を外側
に被せて軸線方向に加圧する。するとリングシール40
は、フランジ部18aの前端面と内筒部材14の後端面
との間で圧縮され両者の間をシールする一方、この圧縮
により横方向にもつぶれて外筒部材54の内面とセラミ
ックセパレータ18との間にもシール状態を形成する。
なお、蓋体17は、セラミックセパレータ18の後端面
と外筒部材54の縮径部54bの内面との間で圧縮さ
れ、両者の間をシールするとともに、リード線19〜2
2の外被との間もシールする。
【0037】この加圧状態を保持しつつ、(b)に示す
ように、蓋体加締部27、フィルタ加締部56,57、
外筒/内筒連結加締部75をそれぞれ形成して組立が完
了する(図1参照)。
ように、蓋体加締部27、フィルタ加締部56,57、
外筒/内筒連結加締部75をそれぞれ形成して組立が完
了する(図1参照)。
【0038】図7は、第一の変形例に係る加締め後の酸
素センサ後端部の端面図及びAA横断面図を示す。この
例では第二フィルタ53Aを省略し、蓋体17は径方向
に同心配置される2個の蓋構成材のみからなり、外側に
設けられた円筒状の第一蓋構成材171の内側に、円周
上に等間隔で並んだ4個のリード線19〜22を挟持す
る形で、円柱状の第二蓋構成材172が嵌合されてい
る。第一蓋構成材171は、センサケースの温度上昇部
である縮径部54bに対面(直接接触)することとなる
ので、PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形成さ
れ、耐熱性、熱クリープ特性を向上させてある。第二蓋
構成材172は、一般的にはシリコンゴム等で差し支え
ないが、これもPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で
形成すれば、水等の液体の浸入を防止する上で有効であ
る。
素センサ後端部の端面図及びAA横断面図を示す。この
例では第二フィルタ53Aを省略し、蓋体17は径方向
に同心配置される2個の蓋構成材のみからなり、外側に
設けられた円筒状の第一蓋構成材171の内側に、円周
上に等間隔で並んだ4個のリード線19〜22を挟持す
る形で、円柱状の第二蓋構成材172が嵌合されてい
る。第一蓋構成材171は、センサケースの温度上昇部
である縮径部54bに対面(直接接触)することとなる
ので、PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形成さ
れ、耐熱性、熱クリープ特性を向上させてある。第二蓋
構成材172は、一般的にはシリコンゴム等で差し支え
ないが、これもPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で
形成すれば、水等の液体の浸入を防止する上で有効であ
る。
【0039】図8は、第二の変形例に係る蓋体の組立状
態を示す分解斜視図を示す。この例では、蓋体17’は
PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で筒状形態に形成
された蓋構成材171’,172’が径方向に所定間隔
を隔てた二重構造であり、後方側の端面において二重構
造の蓋構成材171’,172’を周方向に連接して連
結端面部173’を形成することにより、軸方向断面で
見て逆U字状を呈する。連結端面部173’には、複数
のリード線19〜22をそれぞれ挿通して挟持する複数
のリード線挿通孔17a’を設けてある。一枚のPTF
Eを主体とする耐熱柔軟性材料製シートを厚さ方向の両
側から絞り成型することによって二重構造を有する袋状
の蓋体17’を形成している。
態を示す分解斜視図を示す。この例では、蓋体17’は
PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で筒状形態に形成
された蓋構成材171’,172’が径方向に所定間隔
を隔てた二重構造であり、後方側の端面において二重構
造の蓋構成材171’,172’を周方向に連接して連
結端面部173’を形成することにより、軸方向断面で
見て逆U字状を呈する。連結端面部173’には、複数
のリード線19〜22をそれぞれ挿通して挟持する複数
のリード線挿通孔17a’を設けてある。一枚のPTF
Eを主体とする耐熱柔軟性材料製シートを厚さ方向の両
側から絞り成型することによって二重構造を有する袋状
の蓋体17’を形成している。
【0040】なお、17b’は上方(後端側)からの絞
り成型で軸線方向に沿って径方向中央部に形成される中
央穴であり、17c’は中央穴17b’の下端(前端)
に連なる絞り頭部の切取部を示す。中央穴17b’と切
取部17c’とが一体的に軸線方向に連なって、径方向
中央部を貫通する中央貫通孔が形成され、この貫通孔に
は図4と同様に第二フィルタ53A及びフィルタ支持金
具53Bが嵌合される。このように一枚のシート状の部
材から絞り成型して二重構造の蓋構成材171’,17
2’を形成することが可能となり、部品及び加工コスト
の低減に効果的である。なお、リード線挿通孔17a’
は、成型後にシートを打ち抜くだけであけることがで
き、従来のように、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔とし
て高い寸法精度で設けておくには及ばない。
り成型で軸線方向に沿って径方向中央部に形成される中
央穴であり、17c’は中央穴17b’の下端(前端)
に連なる絞り頭部の切取部を示す。中央穴17b’と切
取部17c’とが一体的に軸線方向に連なって、径方向
中央部を貫通する中央貫通孔が形成され、この貫通孔に
は図4と同様に第二フィルタ53A及びフィルタ支持金
具53Bが嵌合される。このように一枚のシート状の部
材から絞り成型して二重構造の蓋構成材171’,17
2’を形成することが可能となり、部品及び加工コスト
の低減に効果的である。なお、リード線挿通孔17a’
は、成型後にシートを打ち抜くだけであけることがで
き、従来のように、蓋体に予め所定のリード線の数だ
け、内部を全長にわたって貫通するリード線貫通孔とし
て高い寸法精度で設けておくには及ばない。
【0041】蓋体17’及び/又は第二フィルタ53A
は、図8の状態から180゜回転して位置させることも
できるが、水等の侵入を防止する意味において、蓋体1
7’の連結端面部173’と第二フィルタ53Aの通気
端面部53A2とがほぼ面一になる図8の状態がより望
ましい。なおこの例において、リード線貫通方向とほぼ
直交する方向の圧縮力により加締められると、内側の蓋
構成材172’は円筒状を保持しているが、外側の蓋構
成材171’は内側の蓋構成材172’及びリード線1
9〜22に沿って波形にうねる形状となる。
は、図8の状態から180゜回転して位置させることも
できるが、水等の侵入を防止する意味において、蓋体1
7’の連結端面部173’と第二フィルタ53Aの通気
端面部53A2とがほぼ面一になる図8の状態がより望
ましい。なおこの例において、リード線貫通方向とほぼ
直交する方向の圧縮力により加締められると、内側の蓋
構成材172’は円筒状を保持しているが、外側の蓋構
成材171’は内側の蓋構成材172’及びリード線1
9〜22に沿って波形にうねる形状となる。
【0042】図9は筒状蓋構成材の例を示す斜視図であ
る。円筒状の第一蓋構成材171は継ぎ目のないチュー
ブ状に形成される場合と、板(シート)を丸めて円筒状
に形成される場合がある。前者の場合は、射出成型や押
し出し成型によって一体的に形成され(図9(a))、
後者の場合は継ぎ目を直線状切れ目171aで突き合わ
せたり(同(b))、鍵状切れ目171bで突き合わせ
たり(同(c))、両端部を重ね合わせたり(同
(d))する。このとき、成型の際の肉厚を薄くした
り、薄いシートを使用することにより、中央部のフィル
タの有効通気面積を大きくできる。シートを丸めて円筒
状に形成される場合、継ぎ目はリード線19〜22の位
置からずれるように配置される。ここでは第一蓋構成材
171についてのみ記したが、他の筒状蓋構成材(円筒
状以外を含む)にも同様に適用できる。なお、図9
(d)において、両端部を重ね合わせて円筒状とした第
一蓋構成材171の径方向内側端部をさらに周方向に少
なくとも1回転分延長させれば、第一蓋構成材171と
第二蓋構成材172を連続して渦巻状に形成できる。こ
の場合、リード線19〜22は、渦巻状の第一蓋構成材
171と第二蓋構成材172の間に巻き込まれるように
配置される。
る。円筒状の第一蓋構成材171は継ぎ目のないチュー
ブ状に形成される場合と、板(シート)を丸めて円筒状
に形成される場合がある。前者の場合は、射出成型や押
し出し成型によって一体的に形成され(図9(a))、
後者の場合は継ぎ目を直線状切れ目171aで突き合わ
せたり(同(b))、鍵状切れ目171bで突き合わせ
たり(同(c))、両端部を重ね合わせたり(同
(d))する。このとき、成型の際の肉厚を薄くした
り、薄いシートを使用することにより、中央部のフィル
タの有効通気面積を大きくできる。シートを丸めて円筒
状に形成される場合、継ぎ目はリード線19〜22の位
置からずれるように配置される。ここでは第一蓋構成材
171についてのみ記したが、他の筒状蓋構成材(円筒
状以外を含む)にも同様に適用できる。なお、図9
(d)において、両端部を重ね合わせて円筒状とした第
一蓋構成材171の径方向内側端部をさらに周方向に少
なくとも1回転分延長させれば、第一蓋構成材171と
第二蓋構成材172を連続して渦巻状に形成できる。こ
の場合、リード線19〜22は、渦巻状の第一蓋構成材
171と第二蓋構成材172の間に巻き込まれるように
配置される。
【0043】図10は板状蓋構成材の例を示す端面図で
ある。図10(a)(又は同(b))の外筒部材54の
縮径部54bは、これまでの円筒状に変わり四角筒状に
形成され、その中に3つの板状形態の蓋構成材173a
〜173c(又は4つの板状形態の蓋構成材174a〜
174d)が、4つのリード線19〜22を横断面で見
て平行四辺形状(又は菱形状)に挟持する形で、厚さ方
向に層状に分割され、積層配置されるので、部品及び組
立コストが低減される。そして縮径部54bの4つの面
にそれぞれ直交する方向(リード線貫通方向とほぼ直交
する方向)の圧縮力により加締められている。外筒部材
54(センサケース)の温度上昇部が限局されている場
合は3層の蓋構成材173a〜173c(又は4層の蓋
構成材174a〜174d)のうち温度上昇部に対向す
るもののみPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形成
すればよいが、浸水防止効果を高めるためには3層とも
(又は4層とも)PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料
で形成すればよい。
ある。図10(a)(又は同(b))の外筒部材54の
縮径部54bは、これまでの円筒状に変わり四角筒状に
形成され、その中に3つの板状形態の蓋構成材173a
〜173c(又は4つの板状形態の蓋構成材174a〜
174d)が、4つのリード線19〜22を横断面で見
て平行四辺形状(又は菱形状)に挟持する形で、厚さ方
向に層状に分割され、積層配置されるので、部品及び組
立コストが低減される。そして縮径部54bの4つの面
にそれぞれ直交する方向(リード線貫通方向とほぼ直交
する方向)の圧縮力により加締められている。外筒部材
54(センサケース)の温度上昇部が限局されている場
合は3層の蓋構成材173a〜173c(又は4層の蓋
構成材174a〜174d)のうち温度上昇部に対向す
るもののみPTFEを主体とする耐熱柔軟性材料で形成
すればよいが、浸水防止効果を高めるためには3層とも
(又は4層とも)PTFEを主体とする耐熱柔軟性材料
で形成すればよい。
【0044】また、複数のリード線19〜22が図10
(b)のように中央部に集中する場合にあっては、従来
のように、蓋体17に予め複数のリード線挿通孔を設け
ると、その蓋体17に薄肉の部分と厚肉の部分とが混在
し、リード線貫通方向と略直交する方向にかかる圧縮応
力がこのうちの薄肉部分に偏ってしまうおそれがある。
そのような場合にあっても、図10(b)の例では、厚
さ方向に層状に分割され、積層配置される蓋構成材17
4a〜174dによりリード線19〜22を挟持するこ
とから、ほぼ均等な圧縮応力がかかることになり、リー
ド線19〜22をレイアウトする上で自由度が大きくと
れて有効である。
(b)のように中央部に集中する場合にあっては、従来
のように、蓋体17に予め複数のリード線挿通孔を設け
ると、その蓋体17に薄肉の部分と厚肉の部分とが混在
し、リード線貫通方向と略直交する方向にかかる圧縮応
力がこのうちの薄肉部分に偏ってしまうおそれがある。
そのような場合にあっても、図10(b)の例では、厚
さ方向に層状に分割され、積層配置される蓋構成材17
4a〜174dによりリード線19〜22を挟持するこ
とから、ほぼ均等な圧縮応力がかかることになり、リー
ド線19〜22をレイアウトする上で自由度が大きくと
れて有効である。
【0045】図10(c)は、対向する2辺に設ける押
さえ部材54b’の間に2つの板状形態の蓋構成材17
5a,175bが、4つのリード線19〜22を横断面
で見て一直線状に挟持する形で、厚さ方向に積層配置さ
れている。そして押さえ部材54b’の厚さ方向のみの
圧縮力により加締められるので、圧縮力を大きくでき
る。押さえ部材54b’(センサケース)の温度上昇部
が限局されている場合は2層の蓋構成材175a,17
5bのうち温度上昇部に対向するもののみPTFEを主
体とする耐熱柔軟性材料で形成すればよいが、浸水防止
効果を高めるためには2層ともPTFEを主体とする耐
熱柔軟性材料で形成すればよい。なお、図10の各例で
は、蓋構成材は、厚さ方向に層状に分割され、積層配置
される板状形態に形成されているが、各蓋構成材の長手
方向端部をつづら折れ状(又は屈曲状)に連結して、一
本の蓋構成材で形成することも可能である。
さえ部材54b’の間に2つの板状形態の蓋構成材17
5a,175bが、4つのリード線19〜22を横断面
で見て一直線状に挟持する形で、厚さ方向に積層配置さ
れている。そして押さえ部材54b’の厚さ方向のみの
圧縮力により加締められるので、圧縮力を大きくでき
る。押さえ部材54b’(センサケース)の温度上昇部
が限局されている場合は2層の蓋構成材175a,17
5bのうち温度上昇部に対向するもののみPTFEを主
体とする耐熱柔軟性材料で形成すればよいが、浸水防止
効果を高めるためには2層ともPTFEを主体とする耐
熱柔軟性材料で形成すればよい。なお、図10の各例で
は、蓋構成材は、厚さ方向に層状に分割され、積層配置
される板状形態に形成されているが、各蓋構成材の長手
方向端部をつづら折れ状(又は屈曲状)に連結して、一
本の蓋構成材で形成することも可能である。
【0046】なお、第一番目の発明に係るリード線取出
構造について、以上説明したガスセンサのほか、各種計
測機器等、電気的出力を得るために密閉ケースの内部か
ら外部へリード線を取り出すためのリード線取出構造に
ついて同様に適用できる。また、第二番目の発明に係る
リード線取出構造を用いたガスセンサは、酸素センサ以
外のガスセンサ、例えばHCセンサやNOxセンサなど
にも同様に適用できる。
構造について、以上説明したガスセンサのほか、各種計
測機器等、電気的出力を得るために密閉ケースの内部か
ら外部へリード線を取り出すためのリード線取出構造に
ついて同様に適用できる。また、第二番目の発明に係る
リード線取出構造を用いたガスセンサは、酸素センサ以
外のガスセンサ、例えばHCセンサやNOxセンサなど
にも同様に適用できる。
【図1】第二番目の発明に係るリード線取出構造を用い
たガスセンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示
す縦断面図。
たガスセンサの一実施例たる酸素センサの内部構造を示
す縦断面図。
【図2】図1の、発熱部及び固定金具と酸素検出素子と
の接触部付近を拡大して示す断面図。
の接触部付近を拡大して示す断面図。
【図3】図1の酸素センサの要部を示す拡大縦断面図。
【図4】蓋体の組立状態を示す分解斜視図。
【図5】加締め後の酸素センサ後端部の端面図、AA横
断面図及び拡大縦断面図。
断面図及び拡大縦断面図。
【図6】図1の酸素センサの組立工程の一例を示す縦断
面図。
面図。
【図7】第一の変形例に係る加締め後の酸素センサ後端
部の端面図及びAA横断面図。
部の端面図及びAA横断面図。
【図8】第二の変形例に係る蓋体の組立状態を示す分解
斜視図。
斜視図。
【図9】筒状蓋構成材の例を示す斜視図。
【図10】板状蓋構成材の例を示す端面図。
1 酸素センサ(ガスセンサ) 2 酸素検出素子(ガス検出素子) 3 発熱体 10 ケーシング(センサケース) 14 内筒部材(センサケース) 17 蓋体 171,171’ 第一蓋構成材 172,172’ 第二蓋構成材 173’ 連結端面部 17a’ リード線挿通孔 19〜22 リード線 53A 第二フィルタ(フィルタ;第三蓋構成材) 53A1 円筒状周面部(筒状周面部) 53A2 通気端面部 53B フィルタ支持金具(フィルタ支持部材;第四蓋
構成材) 54 外筒部材(センサケース) T1 第一蓋構成材の径方向肉厚 T2 第二蓋構成材の径方向肉厚 T3 フィルタの肉厚(第三蓋構成材の径方向肉厚)
構成材) 54 外筒部材(センサケース) T1 第一蓋構成材の径方向肉厚 T2 第二蓋構成材の径方向肉厚 T3 フィルタの肉厚(第三蓋構成材の径方向肉厚)
Claims (16)
- 【請求項1】 内部をリード線が貫通する蓋体が、前記
リード線部分において、そのリード線に対して略直交す
るように断面をとったときに、前記リード線を挟持する
形で層状に積層される蓋構成材を含み、 その層状に積層された蓋構成材の少なくとも一部がフッ
素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料にて構成されてお
り、 前記蓋体が、開口部を有するケースの該開口部に内嵌さ
れることにより、前記層状に積層された蓋構成材は、そ
の積層方向に圧縮された形で前記リード線を挟持しつ
つ、前記ケースの開口部内壁と前記リード線との間をシ
ールすることを特徴とする、リード線取出構造。 - 【請求項2】 前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロ
エチレンであることを特徴とする、請求項1記載のリー
ド線取出構造。 - 【請求項3】 前記層状に積層された蓋構成材は、その
積層方向において少なくとも一方の末端に位置する部分
が、前記耐熱柔軟性材料で形成されていることを特徴と
する、請求項1又は2に記載のリード線取出構造。 - 【請求項4】 前記層状に積層された蓋構成材のうち、
前記積層方向において前記ケースの開口部内壁と接する
側の末端に位置する部分が前記耐熱柔軟性材料で形成さ
れていることを特徴とする、請求項3記載のリード線取
出構造。 - 【請求項5】 前記蓋構成材が、径方向に層状に分割さ
れ、略同心配置される筒状形態に形成されていることを
特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のリー
ド線取出構造。 - 【請求項6】 前記蓋構成材が、厚さ方向に層状に分割
され、積層配置される板状形態に形成されていることを
特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のリー
ド線取出構造。 - 【請求項7】 センサケース内のガス検出素子、発熱体
等の電気素子に導通する複数のリード線を有し、 内部を該センサケースの軸線方向に前記複数のリード線
が貫通する蓋体が、前記リード線部分において、そのリ
ード線に対して略直交するように断面をとったときに、
前記リード線を挟持する形で層状に積層される蓋構成材
を含み、 その層状に積層された蓋構成材の少なくとも一部がフッ
素樹脂を主体とする耐熱柔軟性材料にて構成されてお
り、 前記蓋体が、前記センサケースの開口部に内嵌されるこ
とにより、前記層状に積層された蓋構成材は、その積層
方向に圧縮された形で前記リード線を挟持しつつ、前記
センサケースの開口部内壁と前記リード線との間をシー
ルすることを特徴とするガスセンサ。 - 【請求項8】 前記フッ素樹脂が、ポリテトラフルオロ
エチレンであることを特徴とする、請求項7記載のガス
センサ。 - 【請求項9】 前記蓋構成材が、径方向に層状に分割さ
れ、略同心配置される筒状形態に形成されていることを
特徴とする、請求項7又は8に記載のガスセンサ。 - 【請求項10】 少なくとも最も外側に設けられた蓋構
成材が、前記耐熱柔軟性材料で形成されていることを特
徴とする、請求項9記載のガスセンサ。 - 【請求項11】 前記筒状形態に形成された蓋構成材が
径方向に所定間隔を隔てた二重構造であり、いずれか一
方の端面において該二重構造の蓋構成材を周方向に連接
して連結端面部を形成するとともに、 前記連結端面部に、前記複数のリード線をそれぞれ挿通
して挟持する複数のリード線挿通孔を設けたことを特徴
とする、請求項9又は10に記載のガスセンサ。 - 【請求項12】 前記蓋体の径方向中央部に、液体の透
過は阻止し、かつ気体の透過は許容するフィルタを設け
たことを特徴とする、請求項9ないし11のいずれかに
記載のガスセンサ。 - 【請求項13】 前記フィルタは、軸線方向に延び蓋構
成材を形成する筒状周面部と、該周面部に対して蓋状又
は底状に連接されて軸線方向に気体を導く通気端面部と
を有するとともに、 筒状のフィルタ支持部材が前記フィルタの内部に嵌合さ
れて該フィルタを内側から支持することを特徴とする、
請求項12記載のガスセンサ。 - 【請求項14】 前記蓋体は、最も外側に設けられた第
一蓋構成材の内側に前記リード線を挟持する形で第二蓋
構成材を嵌合させ、該第二蓋構成材の内側に前記フィル
タを嵌合させたことを特徴とする、請求項13記載のガ
スセンサ。 - 【請求項15】 前記第一及び第二蓋構成材は、いずれ
もポリテトラフルオロエチレンを主体とする耐熱柔軟性
材料で形成されるとともに、 第一蓋構成材の径方向の肉厚をT1、第二蓋構成材のそ
れをT2、フィルタの肉厚をT3としたとき、T1>T3及
びT2>T3としたことを特徴とする、請求項14記載の
ガスセンサ。 - 【請求項16】 前記蓋構成材が、厚さ方向に層状に分
割され、積層配置される板状形態に形成されていること
を特徴とする、請求項7又は8記載のガスセンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11107770A JP2000298113A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リード線取出構造及びそれを用いたガスセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11107770A JP2000298113A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リード線取出構造及びそれを用いたガスセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000298113A true JP2000298113A (ja) | 2000-10-24 |
Family
ID=14467579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11107770A Pending JP2000298113A (ja) | 1999-04-15 | 1999-04-15 | リード線取出構造及びそれを用いたガスセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000298113A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286682A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 通気構造を有するセンサ |
JP2003014688A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
US7562555B2 (en) | 2004-06-30 | 2009-07-21 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Water-repellent filter, a method of manufacturing a water-repellent filter member, and gas sensor |
-
1999
- 1999-04-15 JP JP11107770A patent/JP2000298113A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002286682A (ja) * | 2001-03-28 | 2002-10-03 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 通気構造を有するセンサ |
JP4559654B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2010-10-13 | 日本特殊陶業株式会社 | 通気構造を有するセンサ |
JP2003014688A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | ガスセンサ |
JP4544787B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2010-09-15 | 日本特殊陶業株式会社 | ガスセンサ |
US7562555B2 (en) | 2004-06-30 | 2009-07-21 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Water-repellent filter, a method of manufacturing a water-repellent filter member, and gas sensor |
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