JP5440520B2 - ガスセンサ - Google Patents
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Description
ガスセンサとしては、例えば、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を内側に挿通保持するハウジングと、該ハウジングの基端側に配設された筒状の基端側カバーと、該基端側カバーの基端部を封止するシール部材とを有するものがある(特許文献1参照)。
上記シール部材には、軸方向に貫通してなる通気孔が設けられており、
該通気孔内には、軸方向に挿入された筒状挿入部材と、該筒状挿入部材の基端側開口部を含む基端側端面及び該基端側端面から繋がる外周面の少なくとも一部を連続的に覆うと共に、上記通気孔の内周面と上記筒状挿入部材の外周面との間に挟持された通気性及び防水性を有するシート状のフィルタ部材とが配設されており、
上記筒状挿入部材の上記基端側端面における外周側角部及び内周側角部には、それぞれ軸方向の断面において円弧状の曲面を有する外周側曲面部及び内周側曲面部が設けられており、
上記外周側曲面部の曲率半径R1と上記内周側曲面部の曲率半径R2とがR1≧R2の関係を満たし、かつ、上記曲率半径R1が0.5mm以上であり、
上記筒状挿入部材の内径は、軸方向において略一定であり、
上記筒状挿入部材の厚みは、いずれの部分も0.7〜1.5mmの範囲内であることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
また、外周側曲面部の曲率半径R1を0.5mm以上としている。これにより、特にフィルタ部材の破損が生じ易い基端側端面の外周側角部におけるフィルタ部材の破損を十分に抑制することができる。
上記曲率半径R1、R2の関係がR1<R2の場合には、特にフィルタ部材の破損が生じ易い基端側端面の外周側角部におけるフィルタ部材の破損を効果的に抑制するという効果、筒状挿入部材の体格小型化を図るという効果を十分に得ることができないおそれがある。
上記曲率半径R1が0.5mm未満の場合には、特にフィルタ部材の破損が生じ易い基端側端面の外周側角部におけるフィルタ部材の破損を十分に抑制することができないおそれがある。
上記曲率半径R2が0.2mm未満の場合には、内周側角部に内周側曲面部を形成することが困難となるおそれがある。すなわち、筒状挿入部材の製造自体が困難となるおそれがある。
この場合には、フィルタ部材の破損を抑制する効果を十分に得るために必要な外周側曲面部の曲率半径R1及び内周側曲面部の曲率半径R2を十分に確保することができる。また、例えばシール部材をかしめ固定する場合に、そのかしめ固定による筒状挿入部材の変形を抑制するために必要な強度を十分に確保することができる。また、筒状挿入部材の体格大型化、コストアップ等を抑制することができる。
また、上記筒状挿入部材の内径は、フィルタ部材を介して外部から内部へと大気を導入するために必要な通気性を十分に確保するために、1mm以上であることが好ましい。
この場合には、筒状挿入部材を構成する材料としてフェライト系ステンレス鋼を用いることにより、残留応力に起因する応力腐食割れ、遅れ破壊等の発生を抑制することができる。また、オーステナイト系ステンレス鋼等に比べて安価であるため、コストダウンを図ることができる。
この場合には、鍛造によって成形することにより、筒状挿入部材の強度を向上させることができる。特に、冷間鍛造によって成形することにより、筒状挿入部材の寸法精度をより高めることができる。これにより、所望の寸法(曲率半径、外径、内径、厚み等)の筒状挿入部材を容易かつ高精度に得ることができる。
本発明の実施例にかかるガスセンサについて、図を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1〜図3に示すごとく、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子2と、ガスセンサ素子2を内側に挿通保持するハウジング12と、ハウジングの基端側に配設された筒状の基端側カバー14と、基端側カバー14の基端部141を封止するシール部材3とを有する。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、ガスセンサ1において、ガスセンサ素子2は、保持用絶縁碍子11の内側に挿通保持されている。また、保持用絶縁碍子11は、ハウジング12の内側に保持されている。
ハウジング12の基端側には、ガスセンサ素子2の基端部22を覆うように、基端側カバー14が固定されている。
シール部材3には、軸方向に貫通してなる通気孔31が設けられており、円筒形状を呈している。通気孔31内には、円筒形状の筒状挿入部材4とシート状のフィルタ部材5とが配設されている。
図3に示すごとく、筒状挿入部材4は、外径D1及び内径D2が軸方向において一定の円筒形状を呈している。すなわち、筒状挿入部材4の厚みTは、軸方向において一定である。本例において、筒状挿入部材4の外径D2は3.8mmであり、内径D1は1.8mmである。また、筒状挿入部材4の厚みTは、1.0mmである。
また、図1、図2に示すごとく、シール部材3は、基端側カバー14のかしめ部143により、径方向内方にかしめ固定されている。これにより、基端側カバー14の基端部141をシール部材3によって封止している。
具体的には、ガスセンサ1の外部にある大気は、基端側カバー14の基端部141の基端開口部142に位置決めされたシール部材3の通気孔31内に配設された通気性を有するフィルタ部材5を通過して、ガスセンサ1の内部に取り込まれる。このとき、防水性を有するフィルタ部材5によって大気中の水分等の浸入は阻止される。そして、フィルタ部材5を通過した大気は、筒状挿入部材4の内部を通過し、最終的にガスセンサ素子2の内部に設けられた基準ガス空間に導入される。
まず、図4に示すごとく、筒状挿入部材4及びフィルタ部材5をシール部材3に組み付けるための組付用治具7を準備する。そして、組付用治具7の所定の場所に、シール部材3、筒状挿入部材4及びフィルタ部材5を配置する。
これにより、図5(b)に示すごとく、筒状挿入部材4は、シール部材3の通気孔31内に挿入され、フィルタ部材5は、筒状挿入部材4の基端側開口部40を含む基端側端面402及び外周面403を覆った状態で、通気孔31の内周面311と筒状挿入部材4の外周面403との間に挟持される。
以上により、筒状挿入部材4及びフィルタ部材5をシール部材3に組み付ける工程及びシール部材3を基端側カバー14に組み付ける工程を完了する。
本例のガスセンサ1において、筒状挿入部材4の基端側端面402における外周側角部41及び内周側角部42には、それぞれ円弧状の曲面を有する外周側曲面部411及び内周側曲面部421が設けられている。すなわち、筒状挿入部材4は、シート状のフィルタ部材5との接触面(基端側端面402、外周面403)に存在する角部(外周側角部41、内周側角部42)が円弧状の曲面となっている。そのため、組み付け時における筒状挿入部材4との接触や組み付け後の冷熱ストレス等によるフィルタ部材5の破損を抑制することができる。
また、外周側曲面部411の曲率半径R1を0.5mm以上としている。これにより、特にフィルタ部材5の破損が生じ易い基端側端面402の外周側角部41におけるフィルタ部材5の破損を十分に抑制することができる。
本例は、図6、図7に示すごとく、筒状挿入部材4の形状を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、筒状挿入部材4は、内径D2が一定であるが、外径が一定でない。すなわち、筒状挿入部材4は、軸方向中央部において、他の部分よりも外径が小さい小径部43を有する。筒状挿入部材4において、小径部43の外径D11は3.2mmであり、その他の部分の外径D10は3.8mmである。また、小径部43における厚みT11は0.7mmであり、その他の部分における厚みT10は1.0mmである。なお、筒状挿入部材4の内径D2は1.8mmである。
その他は、実施例1と同様の構成である。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
本例は、表1に示すごとく、本発明のガスセンサの性能について評価した例である。
本例では、筒状挿入部材における外周側角部の外周側曲面部の曲率半径R1が異なる複数のガスセンサを作製し、そのガスセンサに対して散水冷熱試験を行ってフィルタ部材の破損について評価した。
フィルタ部材の破損の判定は、散水冷熱試験を行った後にフィルタ部材の破損が確認されたなった場合には○、フィルタ部材の破損が確認された場合には×とした。
同表からわかるように、筒状挿入部材における外周側角部の外周側曲面部の曲率半径R1が0.5mm以上であれば、フィルタ部材の破損の判定は○であり、フィルタ部材の破損は見られなかった。
14 基端側カバー
3 シール部材
31 通気孔
311 内周面(通気孔の内周面)
4 筒状挿入部材
402 基端側端面
403 外周面(筒状挿入部材の外周面)
41 外周側角部
411 外周側曲面部
42 内周側角部
421 内周側曲面部
5 フィルタ部材
Claims (3)
- 被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子を内側に挿通保持するハウジングと、該ハウジングの基端側に配設された筒状の基端側カバーと、該基端側カバーの基端部を封止するシール部材とを有するガスセンサにおいて、
上記シール部材には、軸方向に貫通してなる通気孔が設けられており、
該通気孔内には、軸方向に挿入された筒状挿入部材と、該筒状挿入部材の基端側開口部を含む基端側端面及び該基端側端面から繋がる外周面の少なくとも一部を連続的に覆うと共に、上記通気孔の内周面と上記筒状挿入部材の外周面との間に挟持された通気性及び防水性を有するシート状のフィルタ部材とが配設されており、
上記筒状挿入部材の上記基端側端面における外周側角部及び内周側角部には、それぞれ軸方向の断面において円弧状の曲面を有する外周側曲面部及び内周側曲面部が設けられており、
上記外周側曲面部の曲率半径R1と上記内周側曲面部の曲率半径R2とがR1≧R2の関係を満たし、かつ、上記曲率半径R1が0.5mm以上であり、
上記筒状挿入部材の内径は、軸方向において略一定であり、
上記筒状挿入部材の厚みは、いずれの部分も0.7〜1.5mmの範囲内であることを特徴とするガスセンサ。 - 請求項1に記載のガスセンサにおいて、上記筒状挿入部材は、フェライト系ステンレス鋼からなることを特徴とするガスセンサ。
- 請求項1又は2に記載のガスセンサにおいて、上記筒状挿入部材は、鍛造により製造してなることを特徴とするガスセンサ。
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