JP4204619B2 - バックアップシステム、中継装置、情報端末、バックアップ装置 - Google Patents
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Description
そのため、不測の事態に遭遇してもデータそのものが失われることを回避するために、移動通信機器に保存されているデータをバックアップする技術が広く利用されている。
また、下記の特許文献3には、画像データや動画データ等と比較してデータサイズが小さい住所録等のテキストベースのデータをバックアップすることを想定して、電話回線を用いてバックアップセンターとの間でデータを送受信する技術が開示されている。
しかし、データの転送をネットワーク内のどのような経路を用いて行うかの判断は、通常、ルータ等が担当するため、送信データが通る経路を、データの送信者であるユーザが予測するのは困難である場合が多い。
ここで、前記転送条件情報により示される条件とは、前記転送を許可しない転送先装置を示すブラックリストに転送先装置が含まれていないことであり、前記転送制御手段は、前記ブラックリストに示されていない装置を前記転送先装置として選択することとしてもよい。
また、前記装置情報記憶手段は、前記転送先装置各々の信頼度を示す信頼値を記憶し、前記転送条件情報とは、転送先装置が満たすべき信頼値の閾値を示す情報であり、前記転送制御手段は、前記転送条件情報によって示される信頼値の閾値を満たす装置を前記転送先装置として選択することとしてもよい。
これにより、転送データの保護をさらに強化して転送処理を実行することができる。
また、前記転送制御手段は、前記装置情報に示される転送先装置が前記転送条件情報に示される条件を満たさない場合には、受信した転送データに対して前記加工処理部による前記加工処理を行い、前記加工処理後の転送データを当該転送先装置に対して転送するよう制御することとしてもよい。
また、前記加工処理部が行う前記加工処理とは、転送データに対して前記中継装置の識別情報をウォーターマークとして挿入することであることとしてもよい。
ところで、中継装置にいつまでも転送データが保持されていると、不具合等、中継装置に何らかの事態が発生したときに、不要に転送データが暴露されるおそれがある。また、バックアップがいつ完了するかがわからないと、ユーザはバックアップが実行されたのか確認がとれず、不安になるため、バックアップの完了時期は、ユーザにとって関心の高い事項である。
また、前記中継装置は、さらに、前記受信手段により受信した転送データを、前記中継装置において保持していることを示す引換情報を作成し、作成した引換情報を送信する引換情報送信手段と、前記引換情報を受信した他装置から、前記引換情報に対応する前記転送データの転送要求を受け付ける転送要求受付手段とを備え、前記転送制御手段は、前記転送要求受付手段により前記転送要求を受け付けると、当該転送要求にかかる前記転送データを他装置へ転送するよう制御することとしてもよい。さらに、上述の中継装置を介してバックアップデータを受信する本発明のバックアップ装置は、他装置から前記引換情報を受信する引換情報受信手段と、受信した前記引換情報に示される前記転送データを保持している中継装置に対して、当該転送データの転送要求を送信する転送要求送信手段と、送信した転送要求にかかる転送データを受信するバックアップデータ受信手段と、受信した転送データを記憶するバックアップデータ記憶手段とを備えることとしてもよい。
ところで、上述したバックアップ方法は、情報端末のデータを、中継装置を介してバックアップを行うというものであるが、中継装置は、情報端末から送信されたデータを保持したり、中継のための処理を実行したりするので、バックアップのために中継装置のリソースを消費することとなる。すなわち、中継装置の側からすると、情報端末のデータのバックアップのために、一方的に処理能力を利用されることとなる。
ここで、前記第1の送受信条件情報は、前記情報端末が送信する送信転送データと対応づけられており、前記第2の送受信条件情報は、前記中継装置から受信する受信転送データと対応づけられており、前記通信手段は、前記判断手段が肯定的に判断したときに、前記送信転送データを前記中継装置に送信し、当該中継装置から前記受信転送データを受信し、前記記憶手段は、受信した前記受信転送データを記憶することとしてもよい。
また、前記第1および第2送受信条件情報は、前記転送データのデータサイズ、前記中継装置または前記情報端末において前記転送データを保持する保持期限、前記転送データを保持媒体に記録する記録方法、転送データの保持に対するインセンティブ、のうち少なくとも1つを含むこととしてもよい。
また、前記インセンティブは、金銭的価値を有するバリュー情報、中継装置に対して所定の処理を行わせる権利を示す中継装置制御情報、所定のコンテンツを視聴する権利を示す視聴権利情報、のうち少なくとも1つを含むこととしてもよい。
また、情報端末の前記記憶手段は、さらに、転送データの送信先の候補となる中継装置に関する中継装置情報を記憶し、前記通信手段は、前記中継装置情報により示される中継装置のうちから、転送データにかかる転送条件情報が示す条件を満たす送信先装置を選択し、前記選択にしたがって、当該転送データおよび前記転送条件情報の送信を制御することとしてもよい。
また、本発明は、転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データをバックアップ装置へ送信する情報端末において用いられる集積回路であって、バックアップの実行対象となる転送データを記憶する記憶部と、転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を送信する通信部とを含むことを特徴とする集積回路であるとしてもよい。
以下、本発明にかかるバックアップシステムの実施の一形態について、図面を用いて説明する。
<概要>
本発明にかかるバックアップシステムにおいて、情報端末は、情報端末が保存しているバックアップ対象のデータを、バックアップを中継する中継装置を介してバックアップ装置へ宛てて送信する。実施の形態1では、情報端末として携帯電話機を想定している。携帯電話機は、当該携帯電話機に保存されているデータを、当該携帯電話機のユーザが使用しているバックアップ装置にバックアップするために、他の携帯電話機や、他の携帯電話機のユーザが使用しているバックアップ装置によってバックアップデータの転送の中継を行う。なお、バックアップの対象となるデータは、例えば携帯電話機が備えるカメラ機能を利用して取得した画像や動画データなどである。以下、詳しく説明する。
同図に示すように、バックアップシステム1000は、バックアップ対象のデータをバックアップ装置へ宛てて送信する情報端末である携帯電話機100と、バックアップ対象のデータの転送を中継する中継装置である携帯電話機200と、バックアップサーバ300と、携帯電話機201と、バックアップサーバ301と、携帯電話機100のデータをバックアップするバックアップ装置であるバックアップサーバ900とからなる。
このように、バックアップを実行するデータを携帯電話機200に預けることにより、ユーザ1は、バックアップサーバ900を用いたバックアップを行うことができないときに、携帯電話機100を紛失した場合においても、携帯電話機200に預けておいたデータを失わずに済む。
このようにして、ユーザ1は、通信路20、通信路30、通信路90を介して各中継装置による中継を利用してバックアップを行うことができる。
<構成>
次に、バックアップシステム1000を構成する情報端末、中継装置、バックアップ装置の機能構成について説明する。上述したように、実施の形態1においては、情報端末として携帯電話機100を想定している。また、中継装置として携帯電話機200やバックアップサーバ300などを想定し、バックアップ装置としてバックアップサーバ900を想定している。
図2は、携帯電話機100の機能ブロック図である。
同図に示すように、情報端末である携帯電話機100は、画像取得部11と、記憶部12と、バックアップ画像選択部13と、転送条件情報設定部14と、バックアップ情報生成部15と、送信先選択部16と、送信先認証部17と、送信部18とからなる。上述の構成要素は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等からなる制御回路やデータの送受信を行う送受信回路などからなり、プログラムにしたがってバックアップを実行する。以下、各構成要素の機能を説明する。
記憶部12は、画像取得部11が取得したデータを、メモリやHDD(Hard Disk Drive)等の記憶媒体によって記憶する。
バックアップ画像選択部13は、中継装置による転送を利用してバックアップを実行するデータを記憶部12から選択する。
バックアップ情報生成部15は、バックアップ画像選択部13が選択したデータである転送データに、転送条件情報などを付加することによって、送信するデータを生成する。
送信先選択部16は、携帯電話機100が通信路を介して直接接続して通信することができる通信先装置を選択する。
送信部18は、データを通信先装置に対して送信する。
<中継装置>
次に、中継装置の機能構成について説明する。
図3は、携帯電話機200の機能ブロック図である。
受信部22は、通信路を介してデータを受信する。
記憶部23は、受信したデータを、メモリやHDD等によって記憶する。
制御部24は、転送先装置へのデータの送信処理を制御する。
送信先選択部25は、携帯電話機200が通信路を介して直接接続して通信することができる転送先装置を選択する。
送信部27は、データを転送先装置に対して送信する。
同図に示すように、バックアップサーバ300は、受信元認証部31と、受信部32と、記憶部33と、制御部34と、送信先選択部35と、送信先認証部36と、送信部37とからなる。
次に、バックアップ装置の機能構成について説明する。
図5は、バックアップサーバ900の機能ブロック図である。
同図に示すように、バックアップサーバ900は、受信元認証部91と、受信部92と、データ取り出し部93と、記憶部94とからなる。上述の構成要素は、CPU、ROM、RAM等からなる制御回路やデータの受信を行う受信回路や、データを記憶し蓄積するための大容量の記録媒体などからなり、プログラムにしたがって、データを受信して転送データを取り出して記憶する処理を実行する。
受信部92は、通信路を介してデータを受信する。
データ取り出し部93は、受信部92が受信したデータに含まれる転送データを取り出す。
記憶部94は、データ取り出し部93によって取り出された転送データを記憶する。
次に、上述した転送条件情報について説明する。
転送条件情報とは、データを中継して転送する中継装置が、転送処理の実行に際して従うべき条件を示した情報である。転送条件情報には、バックアップの対象となる転送データの保護を実現するための情報が含まれる。本実施形態では、転送データの保護とは、転送データにかかるプライバシー保護のことを言う。
図6は、転送条件情報600を示す図である。
同図に示すように、転送条件情報600は、転送期限61と、データ預かり期限62と、消去期限63と、アドレス通知要否64と、ホップ数65と、信頼閾値66と、ブラックリスト67とを含む。
データ預かり期限62は、転送データの中継処理を行う中継装置が、転送データを、少なくともいつまで預かっておくかを示す。当該データ預かり期限を過ぎた場合は、転送データを消去することとしてもよい。データ預かり期限62によって期限が指定されていると、中継装置は、当該期限が過ぎて回収が放棄された転送データをいつまでも保持しておく必要がなくなるので、中継装置の記憶領域を有効に利用することができる。同図の例では、2005年3月1日までは、中継装置によって転送データが保持されることが示されている。
転送先装置71は、転送先となる他の装置の名称を示す。
転送先装置アドレス72は、転送先となる他の装置のアドレスを示す。
信頼度73は、転送先となる他の装置の信頼度を示す。
なお、各中継装置が記憶している信頼度の値は、予めユーザによって設定されることとしてもよいし、転送先装置に対する転送データの転送回数や、データの送受信の履歴など、転送先装置との通信の履歴に基づいて中継装置が設定して記憶することとしてもよい。この他にも、中継装置が他装置から転送先装置の信頼度の値を取得することとしてもよいし、中継装置が信頼度の値を保持していない転送先装置の信頼度については、当該転送先装置へデータが到達するまでに経由する各装置の信頼度に基づいて算出することとしてもよい。
次に、情報端末、中継装置、バックアップ装置の動作について説明する。概要で述べたように、情報端末とは携帯電話機100であり、中継装置とは携帯電話機200およびバックアップサーバ300であり、バックアップ装置とはバックアップサーバ900である場合を想定するものとする。
図8は、情報端末である携帯電話機100の動作を示すフローチャートである。
携帯電話機100は、画像取得部11などによって取得して記憶部12に記憶しているデータの中から、バックアップ画像選択部13によってバックアップ対象のデータを選択する(ステップS81)。ここで、バックアップの対象となるデータは、例えばユーザが指定することとしてもよい。
転送条件情報設定部14によって転送条件情報を設定すると、バックアップ情報生成部15によって、送信元アドレスや最終送信先であるバックアップ装置のアドレス、バックアップ対象のデータを識別する情報などの所定のデータと、バックアップの対象となる転送データと、設定した転送条件情報とから、中継装置に対して送信するデータを生成する(ステップS83)。
図9は、携帯電話機200などの、中継装置の動作を示すフローチャートである。当フローチャートの説明では、中継装置の動作の説明とともに、携帯電話機200の具体的な動作についても説明する。
中継装置は、データを受信する際に、受信元の装置を受信元認証部21によって認証する。
受信元装置から受信したデータに含まれる転送データは、記憶部23によって記憶される(ステップS92)。
図9に戻り、中継装置の動作の説明を続ける。
中継装置は、転送を実行する転送先装置の選択を終えると、選択結果にしたがって、転送データの転送を制御する。すなわち、転送条件情報を満たす転送先装置が存在する場合は、選択された転送先装置を送信先認証部26によって認証し、転送先装置との相互の認証に成功すると、送信部27によって、通信路を介して転送先装置に対して転送データと転送条件情報とを送信する。また、転送条件情報を満たす転送先装置が存在しない場合は、転送データを転送しない(ステップS94)。
また、各中継装置は、転送データを受信して記憶する際に、転送データの完全性を確認してもよい。なお、完全性を確認する方法としては、例えば、転送データに電子署名を付し、署名を検証する方法などの公知の方法が考えられる。電子署名については、公知であるため詳細な説明は省略する。
携帯電話機200は、携帯電話機100が送信したデータを受信する際に、受信元装置となる携帯電話機100を、受信元認証部21によって認証する。
携帯電話機100と相互に認証に成功すると、通信路20を介して携帯電話機100から送信されたデータを受信部22によって受信する(ステップS91)。
ここで、本実施形態では、携帯電話機200を所有するユーザ2が、ユーザ2のバックアップサーバ300と携帯電話機200とを接続するものとする。バックアップサーバ300と携帯電話機200との通信は、例えば特許文献1または2記載の技術のように、携帯電話機200を充電器に設置したときにバックアップサーバ300との通信を開始する方法などを用いることができ、バックアップサーバ300は転送条件情報を満たすものとする。本実施形態の例では、制御部24は、転送条件情報にしたがって、転送条件情報を満たす転送先装置としてバックアップサーバ300を選択する(ステップS93)。
なお、バックアップサーバ300は、携帯電話機100を所有するユーザ1のバックアップの実行先となるバックアップサーバ900と通信路90を介して通信可能であるので、ステップS93において、転送先装置としてバックアップサーバ900を選択し、ステップS94においてバックアップサーバ900に対してデータの転送を実行する。
次に、バックアップ装置の動作について説明する。
図10は、バックアップ装置であるバックアップサーバ900の動作を示すフローチャートである。
バックアップサーバ900は、データを受信する際に、受信元装置を受信元認証部91によって認証し、受信元装置と相互に認証に成功すると、受信部92によって、通信路を介してデータを受信する(ステップS101)。
転送データを取り出すと、取り出した転送データを記憶部94で記憶する(ステップS103)。
<応用例>
本実施の形態では、このようにして情報端末のデータをバックアップ装置に対して転送するが、上述した実施例に限らず、様々な応用例が考えられる。
なお、バックアップとは、通常、バックアップの元となるデータが情報端末に保持されたまま、情報端末がバックアップ装置へバックアップ対象のデータを送信することを言う場合が多いが、本発明においては、情報端末は、バックアップ対象のデータを送信した後、記憶部12によって保持しているバックアップ対象のデータを消去することとしてもよい。これにより、情報端末の記憶領域を有効に活用することができる。例えば、記憶領域が新たにデータを記憶することができる記憶容量が残り少ない場合でも、記憶容量を空けてデータを記憶できるようにすることができる。
<実施の形態2>
次に、本発明にかかるバックアップシステムの、他の実施形態について、図面を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態2におけるバックアップシステム2000の概略を示した図である。実施の形態1とは、携帯電話機200および携帯電話機201とほぼ同様の構成を備える携帯電話機210や携帯電話機211などの中継装置が、情報端末である携帯電話機100から転送データを受信すると、転送データを他装置へと転送する転送処理を行わず、代わりにどの中継装置が転送データを保持しているかを示す引換情報をバックアップ装置であるバックアップサーバ900に対して通信路50や通信路51を介して送信する点で異なる。携帯電話機210および携帯電話機211は、それぞれ通信路50および通信路51を介してバックアップサーバ900と接続している。ここで、通信路50や通信路51は、例えば電話回線などの、ブロードバンド通信と比較して低速な通信路を想定している。
以下、実施の形態1との相違点を主に説明する。
情報端末の構成については、実施の形態1と同様であるため説明を省略し、ここでは中継装置の構成について説明する。
図12は、実施の形態2の携帯電話機210の機能ブロック図である。
同図に示すように、携帯電話機210は、実施の形態1における携帯電話機200にはない引換情報作成部28を備えている。なお、引換情報作成部28以外の構成要素については、携帯電話機200の各要素と同一であるため、それぞれ同一の参照符号を付して説明を省略する。
また、バックアップ装置であるバックアップサーバ900は、受信部92において、通信路を介して携帯電話機210から送信された引換情報を受信して、受信した引換情報を、記憶部94において記憶する。
次に、引換情報について説明する。
図13は、引換情報1300を示す図である。なお、同図は、携帯電話機100から携帯電話機210へバックアップ対象のデータを送信した場合に、中継装置となる携帯電話機210がバックアップサーバ900へ送信する引換情報の例を示している。
バックアップ元識別情報131は、データのバックアップを行う情報端末を識別する情報端末のIDと、情報端末のアドレスを示す。同図の例では、情報端末のIDは「Hanako001」であり、情報端末のアドレスは「123.456.789.001」であると示されている。
バックアップデータID133は、情報端末がバックアップを行っているデータを識別する情報であり、当該データの名称を示す。同図の例では、「Photo1.jpg」「Photo2.jpg」の2つが、それぞれデータの名称として示されている。
預かり期限135は、バックアップ対象のデータを中継装置において保持している期間を示す。同図の例では、2004年11月1日から2005年3月1日までの4ヶ月の期間は中継装置がデータを保持していることを示している。
<動作>
次に、中継装置の動作について説明する。なお、情報端末の動作は、実施の形態1と同一であるため説明を省略する。
ステップS141は図9に示すステップS91と同一の処理であり、また、ステップS142はステップS92と同一の処理であるため、ここでは説明を省略する。
引換情報を送信すると、バックアップサーバ900から、当該転送データについて問い合わせがあった場合には、バックアップサーバ900に対する転送データの転送処理を開始する(ステップS144)。また、バックアップサーバ900などの他装置から当該転送データに対する問い合わせがない場合は、引換情報において示した預かり期限135に示された期間にしたがって、記憶部23において記憶している転送データの保持および消去を行う。
一方、バックアップサーバ900は、通信路50を介して引換情報を受信すると、受信した引換情報を記憶部94において記憶する。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3にかかるバックアップシステムについて説明する。
実施の形態3においては、バックアップ対象のデータを他装置に対して送信するときに、送信先の装置からも、送信先装置がバックアップを行うデータを受け取ることで、他の装置との間で、バックアップを実行するデータを互いに送受信することを特徴とする。
このとき、互いの装置の間で、バックアップを実行するデータに関する送受信条件情報をやりとりし、互いに送信する送受信条件情報に基づいて、相互バックアップの実行の可否を判断する。
<構成>
図15は、相互にバックアップを行う機能を有する携帯電話機500の機能ブロック図である。なお、本実施形態では、携帯電話機500が、携帯電話機500と同一の構成を備える携帯電話機と相互にバックアップを行うものとする。
なお、画像取得部11、記憶部12、バックアップ画像選択部13、転送条件情報設定部14、バックアップ情報生成部15は、実施の形態1における携帯電話機100と同一であるため説明を省略する。
送受信先選択部51は、相互にバックアップを行う携帯電話機を選択する。
送受信先認証部52は、相互にバックアップを行う携帯電話機を認証する。
送受信条件制御部54は、自機がバックアップを実行するデータに関する送受信条件情報と、相互バックアップを行う相手側電話機から送信されてくる送受信条件情報とに基づいて、相手側電話機との相互バックアップを制御する。
<データ>
ここで、送受信条件情報について説明する。
図16は、送受信条件情報を示す図である。同図の例では、自機がバックアップを実行するデータに関する送受信条件情報を送信条件1600aに示す。また、相互バックアップを行う相手側電話機がバックアップを実行するデータに関する情報を受信条件1600bに示す。本実施形態では、自機が送信した送受信条件情報と、相手側電話機から受信した送受信条件情報とに基づいて、相互バックアップの実行可否を判断する。
記録方法162aは、自機がバックアップを実行するデータを、相手側電話機においてどのように記録すべきかを示す。同図の例で「2重書き」となっているのは、データを2カ所に記録すべきであることを示す。
また、受信条件1600bのデータ量161bは、相手側電話機がバックアップを実行するデータのデータ量を示す。
預かり期限163bは、相手側電話機がバックアップを実行するデータを、自機において預かって欲しい期間を示す。同図の例では、2005年1月1日までの2ヶ月間、相手側電話機は自機においてデータを預かって欲しいことを示す。
図17は、情報端末が他装置と行う相互バックアップの制御動作を示すフローチャートである。同図の例では、携帯電話機500が、相手側電話機と相互にバックアップデータを交換する処理までを示している。なお、互いにバックアップデータを預かった後、バックアップ装置に対してデータを転送する処理は、上述した実施の形態1における中継装置の動作と同一であるため、説明を省略する。
送信するデータを生成すると、送受信条件生成部55によって、バックアップの対象となるデータについての送受信条件情報を生成する(ステップS1703)。具体的には、図16に示す送信条件1600aを生成する。一方、相手側電話機は、図16に示す受信条件1600bを生成しているものとする。
相手側電話機との間で送受信条件情報を交換すると、送受信条件制御部54は、交換した送受信条件情報を数値化して、互いに公平な相互バックアップとなる送受信条件になっているか判断する(ステップS1705)。
以上のように実施の形態3にかかるバックアップシステムについて説明してきたが、上述の例に限られるものではなく、様々な応用例が考えられる。
例えば、上述の例では、図17のステップS1705の説明において、自機と相手側電話機とで互いに送受信した送受信条件情報を数値化し、数値化した値が同一の値となる場合に、送受信条件制御部54は、公平なバックアップとなっていると判断すると説明したが、同一の値となる場合に限らず、数値化した値の差が所定の閾値以下である場合や、例えば一方の値の70%以上130%以下など、所定の割合の範囲内である場合のように、公平な送受信条件とみなせるよう、判断基準に幅を持たせてもよい。
また、ステップS1703の説明においては、送受信条件生成部55による送受信条件情報の生成方法について、図16に示す送受信条件情報を生成することとしたが、この他にも、ユーザの入力に基づいて生成するとしてもよいし、バックアップデータの容量など、バックアップを実行するデータに関する情報に基づいて、自動的に生成することとしてもよい。
<補足>
(その他の変形例)
なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上述の実施の形態においては、情報端末が携帯電話機の場合を例にして説明してきたが、携帯電話機に限らず、通信機能を備える通信装置も含まれる。通信装置とは、例えばPDA(Personal Digital Assistance)やパーソナルコンピュータ、パームトップ等である。
(2)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(3)上記の情報端末、中継装置、バックアップ装置を構成する構成要素の一部又は全部は、1個のシステムLSI(LargeScale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。これらシステムLSIは、個別に1チップ化されてもよいし、一部またはすべてを含むように1チップ化されてもよい。また、システムLSIは、集積度の違いにより、IC、LSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応等が可能性としてあり得る。
(4)本発明は、上述したバックアップ方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
300、301、900 バックアップサーバ
11 画像取得部
12 記憶部
13 バックアップ画像選択部
14 転送条件情報設定部
15 バックアップ情報生成部
16 送信先選択部
17 送信先認証部
18 送信部
21 受信元認証部
22 受信部
23 記憶部
24 制御部
25 送信先選択部
26 送信先認証部
27 送信部
28 引換情報作成部
31 受信元認証部
32 受信部
33 記憶部
34 制御部
35 送信先選択部
36 送信先認証部
37 送信部
51 送受信先選択部
52 送受信先認証部
54 送受信条件制御部
55 送受信条件生成部
91 受信元認証部
92 受信部
93 データ取り出し部
94 記憶部
Claims (22)
- 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置であって、
転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶している装置情報記憶手段と、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信手段と、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御手段とを備え、
前記装置情報記憶手段に記憶されている前記装置情報は、前記転送先装置各々の信頼度を示す信頼値を含む情報であり、
前記転送条件情報は、転送先装置が満たすべき信頼値の閾値を含み、
前記転送制御手段は、前記転送条件情報によって示される信頼値の閾値を満たす装置を前記転送先装置として選択する
ことを特徴とする中継装置。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置であって、
転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶している装置情報記憶手段と、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信手段と、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御手段とを備え、
前記転送制御手段は、さらに、
転送データに対して、所定の加工処理を行う加工処理部を含み、
受信した転送データに対して前記加工処理を行ってから転送先装置へ転送するよう制御する
ことを特徴とする中継装置。 - 前記転送制御手段は、
前記装置情報に示される転送先装置が前記転送条件情報に示される条件を満たさない場合には、受信した転送データに対して前記加工処理部による前記加工処理を行い、前記加工処理後の転送データを当該転送先装置に対して転送するよう制御する
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 前記加工処理部が行う前記加工処理とは、転送データに対して前記中継装置の識別情報をウォーターマークとして挿入することである
ことを特徴とする請求項2記載の中継装置。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置であって、
転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶している装置情報記憶手段と、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信手段と、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御手段とを備え、
前記受信手段は、さらに、
前記バックアップ装置による前記転送データの受信期限、または前記中継装置による前記転送データの預かり期限、または前記転送データの消去期限のうち少なくとも1つを受信し、
前記中継装置は、前記受信期限を受信したときは、当該受信期限が到来するまでに、対応する前記転送データが前記バックアップ装置によって受信されるよう前記転送制御手段による前記制御を行い、
前記預かり期限を受信したときは、当該預かり期限が到来するまで、対応する前記転送データを保持し、
前記消去期限を受信したときは、当該消去期限が到来すると、対応する前記転送データを消去する
ことを特徴とする中継装置。 - 情報端末とバックアップ装置との間でネットワークを介して送信される転送データの中継をする中継装置であって、
転送データを保持する保持手段と、
前記中継装置の前記ネットワーク上における位置を示す位置情報を含み、前記転送データを、前記中継装置において保持していることを示す引換情報を作成し、作成した引換情報を前記バックアップ装置へ送信する引換情報送信手段と、
前記引換情報を受信した前記バックアップ装置から、前記引換情報に対応する前記転送データの転送要求を受け付ける転送要求受付手段と、
前記転送要求受付手段により前記転送要求を受け付けると、当該転送要求にかかる前記転送データを前記バックアップ装置へ転送するよう制御する転送制御手段とを備える
ことを特徴とする中継装置。 - 転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データをバックアップ装置へ送信する情報端末であって、
バックアップの実行対象となる転送データを記憶する記憶手段と、
前記転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送受信条件情報を設定する設定手段と、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が許容する前記情報端末からの要求もしくは当該中継装置が求める報酬を示す第2送受信条件情報を受信する受信手段と、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記中継装置が前記転送の依頼を受け付けることができるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果が肯定的である場合に、前記転送データを当該中継装置へ送信する送信手段とを備える
ことを特徴とする情報端末。 - 前記第1および前記第2送受信条件情報は、前記情報端末が転送を希望する転送データのデータサイズ、前記中継装置に前記転送データを保持させる保持期限、前記中継装置に前記転送データを媒体に記録させる記録方法、前記転送データの保持に対するインセンティブのうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項7記載の情報端末。 - 第1転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データを第1バックアップ装置へ送信するとともに、他の装置の保持する第2転送データを第2バックアップ装置へ中継する情報端末であって、
バックアップの実行対象となる第1および第2転送データを記憶する記憶手段と、
前記第1転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送信受信条件情報を設定する設定手段と、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が前記第2転送データの中継を前記情報端末に依頼する場合における、前記情報端末に対する要求もしくは前記情報端末に与えられる報酬を示す第2送信受信条件情報を受信する受信手段と、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記第1送受信条件 情報が示す要求もしくは報酬と、前記第2送受信条件情報が示す要求もしくは報酬とが等価であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果が肯定的である場合に、前記第1転送データを当該中継装置へ送信し、前記第2転送データを当該中継装置から受信する通信手段とを備える
ことを特徴とする情報端末。 - 前記第1送受信条件情報は、前記第1転送データのデータサイズ、前記中継装置に前記第1転送データを保持させる保持期限、前記中継装置に前記第1転送データを媒体に記録させる記録方法、前記第1転送データの保持に対するインセンティブのうち少なくとも1つを含み、
前記第2送受信条件情報は、前記第2転送データのデータサイズ、前記情報端末に前記第2転送データを保持させる保持期限、前記情報端末に前記第2転送データを媒体に記録させる記録方法、前記第2転送データの保持に対するインセンティブのうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項9記載の情報端末。 - 前記インセンティブは、金銭的価値を有するバリュー情報、中継装置に対して所定の処理を行わせる権利を示す中継装置制御情報、所定のコンテンツを視聴する権利を示す視聴権利情報、のうち少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項8若しくは請求項10記載の情報端末。 - 情報端末から送信された転送データを、請求項6記載の中継装置による中継を介して受信するバックアップ装置であって、
前記中継装置から前記引換情報を受信する引換情報受信手段と、
受信した前記引換情報に含まれる位置情報が示すネットワーク上の位置にある中継装置に対して、前記引換情報に示される前記転送データの転送要求を送信する転送要求送信手段と、
送信した転送要求にかかる転送データを受信するバックアップデータ受信手段と、
受信した転送データを記憶するバックアップデータ記憶手段とを備える
ことを特徴とするバックアップ装置。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置で用いられる中継方法であって、
前記中継装置は、転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶しており、
前記中継方法は、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信ステップと、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御ステップとを含み、
前記中継装置が記憶している前記装置情報は、前記転送先装置各々の信頼度を示す信頼値を含む情報であり、
前記転送条件情報は、転送先装置が満たすべき信頼値の閾値を含み、
前記転送制御ステップは、前記転送条件情報によって示される信頼値の閾値を満たす装置を前記転送先装置として選択する
ことを特徴とする中継方法。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置で用いられる中継方法であって、
前記中継装置は、転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶しており、
前記中継方法は、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信ステップと、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御ステップとを含み、
前記転送制御ステップは、さらに、
転送データに対して、所定の加工処理を行う加工処理ステップを含み、
受信した転送データに対して前記加工処理を行ってから転送先装置へ転送するよう制御する
ことを特徴とする中継方法。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置で用いられる中継方法であって、
前記中継装置は、転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶しており、
前記中継方法は、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信ステップと、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御ステップとを含み、
前記受信ステップは、さらに、
前記バックアップ装置による前記転送データの受信期限、または前記中継装置による前記転送データの預かり期限、または前記転送データの消去期限のうち少なくとも1つを受信し、
前記中継方法は、前記受信期限を受信したときは、当該受信期限が到来するまでに、対応する前記転送データが前記バックアップ装置によって受信されるよう前記転送制御ステップによる前記制御を行い、
前記預かり期限を受信したときは、当該預かり期限が到来するまで、対応する前記転送データを保持し、
前記消去期限を受信したときは、当該消去期限が到来すると、対応する前記転送データを消去する
ことを特徴とする中継方法。 - 情報端末とバックアップ装置との間でネットワークを介して送信される転送データの中継をする中継装置で用いられる中継方法であって、
前記中継装置は、転送データを保持しており、
前記中継方法は、
前記中継装置の前記ネットワーク上における位置を示す位置情報を含み、前記転送データを、前記中継装置において保持していることを示す引換情報を作成し、作成した引換情報を前記バックアップ装置へ送信する引換情報送信ステップと、
前記引換情報を受信した前記バックアップ装置から、前記引換情報に対応する前記転送データの転送要求を受け付ける転送要求受付ステップと、
前記転送要求受付ステップにより前記転送要求を受け付けると、当該転送要求にかかる前記転送データを前記バックアップ装置へ転送するよう制御する転送制御ステップと含む
ことを特徴とする中継方法。 - 転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データをバックアップ装置へ送信する情報端末で用いられる制御方法であって、
前記情報端末は、バックアップの実行対象となる転送データを記憶しており、
前記制御方法は、
前記転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送受信条件情報を設定する設定ステップと、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が許容する前 記情報端末からの要求もしくは当該中継装置が求める報酬を示す第2送受信条件情報を受信する受信ステップと、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記中継装置が前記転送の依頼を受け付けることができるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップによる判断結果が肯定的である場合に、前記転送データを当該中継装置へ送信する送信ステップとを含む
ことを特徴とする制御方法。 - 第1転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データを第1バックアップ装置へ送信するとともに、他の装置の保持する第2転送データを第2バックアップ装置へ中継する情報端末で用いられる制御方法あって、
前記情報端末は、バックアップの実行対象となる第1および第2転送データを記憶する記憶手段を備え、
前記制御方法は、
前記第1転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送信受信条件情報を設定する設定ステップと、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が前記第2転送データの中継を前記情報端末に依頼する場合における、前記情報端末に対する要求もしくは前記情報端末に与えられる報酬を示す第2送信受信条件情報を受信する受信ステップと、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記第1送受信条件情報が示す要求もしくは報酬と、前記第2送受信条件情報が示す要求もしくは報酬とが等価であるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップによる判断結果が肯定的である場合に、前記第1転送データを当該中継装置へ送信し、前記第2転送データを当該中継装置から受信する通信ステップとを含む
ことを特徴とする制御方法。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置で用いられる集積回路であって、
転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶している装置情報記憶手段と、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信手段と、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御手段とを備え、
前記転送制御手段は、さらに、
転送データに対して、所定の加工処理を行う加工処理部を含み、
受信した転送データに対して前記加工処理を行ってから転送先装置へ転送するよう制御する
ことを特徴とする集積回路。 - 情報端末とバックアップ装置との間で転送データの中継をする中継装置で用いられるコンピュータプログラムであって、
前記中継装置は、転送データの転送先の候補となる転送先装置に関する装置情報を記憶しており、
前記コンピュータプログラムは、
転送データ、および、当該転送データを中継する中継装置が満たすべき条件を示し、当該転送データの保護に関する条件を含む転送条件情報を受信する受信ステップと、
前記装置情報により示される転送先装置のうちから、受信した前記転送条件情報が示す条件を満たす転送先装置を選択し、前記選択にしたがって、受信した転送データの転送を制御する転送制御ステップとを備え、
前記転送制御ステップは、さらに、
転送データに対して、所定の加工処理を行う加工処理ステップを含み、
受信した転送データに対して前記加工処理を行ってから転送先装置へ転送するよう制御する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 第1転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データを第1バックアップ装置へ送信するとともに、他の装置の保持する第2転送データを第2バックアップ装置へ中継する情報端末で用いられる集積回路であって、
バックアップの実行対象となる第1および第2転送データを記憶する記憶手段と、
前記第1転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送信受信条件情報を設定する設定手段と、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が前記第2転送データの中継を前記情報端末に依頼する場合における、前記情報端末に対する要求もしくは前記情報端末に与えられる報酬を示す第2送信受信条件情報を受信する受信手段と、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記第1送受信条件情報が示す要求もしくは報酬と、前記第2送受信条件情報が示す要求もしくは報酬とが等価であるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段による判断結果が肯定的である場合に、前記第1転送データを当該中継装置へ送信し、前記第2転送データを当該中継装置から受信する通信手段とを備える
ことを特徴とする集積回路。 - 第1転送データを中継する1以上の中継装置を介して前記転送データを第1バックアップ装置へ送信するとともに、他の装置の保持する第2転送データを第2バックアップ装置へ中継する情報端末で用いられるコンピュータプログラムであって、
前記情報端末は、バックアップの実行対象となる第1および第2転送データを記憶する記憶手段を備え、
前記コンピュータプログラムは、
前記第1転送データの中継を前記中継装置に依頼する場合における、当該中継装置に対する要求もしくは当該中継装置に与える報酬を示す第1送信受信条件情報を設定する設定ステップと、
転送データを中継装置へ送信する前に、前記中継装置から、当該中継装置が前記第2転送データの中継を前記情報端末に依頼する場合における、前記情報端末に対する要求もしくは前記情報端末に与えられる報酬を示す第2送信受信条件情報を受信する受信ステップと、
前記第1送受信条件情報と前記第2送受信条件情報とに基づいて、前記第1送受信条件情報が示す要求もしくは報酬と、前記第2送受信条件情報が示す要求もしくは報酬とが等価であるか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップによる判断結果が肯定的である場合に、前記第1転送データを当該中継装置へ送信し、前記第2転送データを当該中継装置から受信する通信ステップとを含む
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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