JP6330606B2 - 通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データが格納される記憶部を備え、情報処理装置との間でデータ通信が可能な通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラムに関する。
スマートフォンに代表される通信装置の多機能化の一端として、デジタルスチルカメラのような撮像機能を備える通信装置が実現されている。このような通信装置により撮像された静止画データ、動画データは、通信装置が備える閲覧用アプリケーションを用いて閲覧される。しかしながら、通信装置が備える記憶容量には一定の限界があり、また、通信装置の紛失、新規機能を有する通信装置への交換に備えて、撮像された静止画データ等をHDD(Hard Disc Drive)等の外部記憶装置にバックアップする要望がある。そして、この要望に対応して、一例として、通信装置から無線LAN(Local Area Network)を介して静止画データ等をバックアップするHDDが実現されている(非特許文献1参照)。
一方、同様に通信装置の多機能化の一端として、無線LAN機能を有する通信装置が実現されている。近年、家庭において無線LAN環境が普及しているので、通信装置が家庭の無線LAN通信エリア内にある場合、無線LANを介して通信装置内の静止画データ等を外部記憶装置の記憶装置にバックアップさせることが考えられる。
加えて、通信装置内の静止画データ等をインターネット等のWAN(Wide Area Network)上に存在するサーバ装置にバックアップする技術も提案されており、その一環として、通信装置が違うエリアに移動した際に、移動先のエリアに関する情報(エリア情報)が基地局を経由して通信装置に提供されたら、それまでに通信装置により撮像された静止画データ等をサーバ装置にバックアップする技術が提案されている(特許文献1参照)。
なお、以下の説明において、静止画データ、動画データを一括してコンテンツデータと称して説明をする。
特開2004−260714号公報
「WiFi接続ポータブルハードディスク HDW-PDU3シリーズ|BUFFALO バッファロー」[平成26年9月26日検索]、インターネット<URL:http://buffalo.jp/products/catalog/storage/hdw-pdu3/>
しかしながら、上述した従来の通信装置からサーバ装置へのバックアップ技術では、通信装置が違うエリアに移動した際に、それまでに通信装置により撮像された静止画データ等をサーバ装置にバックアップしていたので、一例として、通信装置が宅内に止まった状態で静止画データ等が撮像された場合、静止画データ等が適切にバックアップされない可能性があった。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、通信装置内のデータを適切にバックアップすることを担保しうる通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラムの提供をその目的の一つとしている。
本発明は、データが格納される記憶部を備え、情報処理装置との間でデータ通信が可能な通信装置に適用される。そして、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信するバックアップ処理部と、通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく通信装置の移動量が所定範囲に達したらバックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部とを設け、バックアップ処理部は、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部は、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
バックアップ処理部は、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部は、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する。これにより、通信装置の移動距離によらず記憶部内のデータをバックアップさせる機会をユーザに与えることができる。
ここで、バックアップ処理部により情報処理装置にまだ送信されていないデータが記憶部に格納されているか否かを検知する更新確認部と、この更新確認部を所定時間内に少なくとも1回動作させる更新確認動作指示部とを設け、報知部は、更新確認動作指示部からの指示に基づいて、バックアップ処理部により情報処理装置にまだ送信されていないデータが記憶部に格納されていると更新確認部が検知したら、バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することが好ましい。
また、バックアップ処理部は、位置情報通知部からの通知に基づいて更新確認部を動作させ、バックアップ処理部により情報処理装置にまだ送信されていないデータが記憶部に格納されていると更新確認部が検知したら、情報処理装置にまだ送信されていないデータを情報処理装置に送信することが好ましい。
また、更新確認部は、前回のバックアップ処理部の動作において情報処理装置への送信の途中であったデータが記憶部に格納されているか否かを検知し、バックアップ処理部は、前回のバックアップ処理部の動作において情報処理装置への送信の途中であったデータが記憶部に格納されていると更新確認部が検知したら、このデータのうち情報処理装置にまだ送信されていない部分のデータを情報処理装置に送信することが好ましい。
さらに、報知部は、報知部自身がバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知したら、この報知したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することが好ましい。
さらに、バックアップ処理部により記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信する動作の開始の指示入力を受け入れるバックアップ指示部を設け、バックアップ処理部は、バックアップ指示部が受け入れた指示入力に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部は、バックアップ指示部が受け入れた指示入力に基づいてバックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することが好ましい。
さらに、表示画面を表示する表示部を設け、報知部は、バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する表示画面を表示部に表示させることが好ましい。そして、データを生成して記憶部に格納するデータ生成部を設けることが好ましい。
また、本発明は情報処理装置との間でデータ通信が可能な通信装置に適用される。そして、通信装置が受け入れたデータを情報処理装置に送信するバックアップ処理部と、通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく通信装置の移動量が所定範囲に達したらバックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部とを設け、バックアップ処理部は、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部は、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
また、本発明は、データが格納される記憶部を備え、情報処理装置との間でデータ通信が可能な通信装置と、通信装置との間でデータ通信が可能な情報処理装置とを備えた通信システムに適用される。そして、通信装置に、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信するバックアップ処理部と、通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく通信装置の移動量が所定範囲に達したらバックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部とを設け、情報処理装置に、通信装置から送信されたデータを第2の記憶部に格納するバックアップ部を設け、バックアップ処理部は、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部は、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
また、本発明は、相互にデータ通信が可能な通信装置と情報処理装置とを備えた通信システムに適用される。そして、通信装置に、通信装置が受け入れたデータを情報処理装置に送信するバックアップ処理部と、通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく通信装置の移動量が所定範囲に達したらバックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部とを設け、また、情報処理装置に、通信装置から送信された出力するバックアップ部を設け、バックアップ処理部が、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信し、報知部が、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
さらに、本発明は、データが格納される記憶部を備え、情報処理装置との間でデータ通信が可能な通信装置における動作方法に適用される。そして、通信装置自身の位置情報を入手して、この位置情報に基づく通信装置の移動量が所定範囲に達したら通知を行い、通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信することでバックアップ処理動作を行い、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理動作をすべきことを報知し、さらに、バックアップ処理動作をしたら、このバックアップ処理動作をしたタイミングから所定時間後にバックアップ処理動作をすべきことを報知することにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
そして、本発明は、データが格納される記憶部を備え、情報処理装置との間でデータ通信が可能なコンピュータにより実行されるプログラムに適用される。そして、このプログラムがコンピュータにより実行されると、このコンピュータを、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信するバックアップ処理部と、コンピュータ自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づくコンピュータの移動量が所定範囲に達したらバックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部として機能させ、さらに、バックアップ処理部に、位置情報通知部からの通知に基づいて、記憶部に格納されているデータを情報処理装置に送信させ、報知部に、バックアップ処理部が動作したら、バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知させることにより、上述した課題の少なくとも一つを解決している。
本発明によれば、通信装置の移動距離によらず記憶部内のデータをバックアップさせる機会をユーザに与えることができる。これにより、通信装置内のデータを適切にバックアップすることを担保しうる通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラムを実現することができる。
本発明の一実施形態である通信システムの概略構成を示す図である。 一実施形態の通信システムを構成する通信装置の概略構成を示すブロック図である。 一実施形態の通信システムを構成するルータの概略構成を示すブロック図である。 一実施形態の通信システムの機能構成を示す機能ブロック図である。 一実施形態の通信システムの動作の一例を説明するための図である。 一実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作の一例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作の他の例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作の他の例を示すシーケンス図である。 一実施形態の通信システムの動作のまた他の例を示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(一実施形態)
図1は、本発明の一実施形態である通信システムの概略を示す図である。この図において、一実施形態の通信システムSは、通信装置1、情報処理装置としてのルータ2及びサーバ装置3を備える。
通信装置1は、いわゆるスマートフォン等であり、基地局4a及び移動体通信網4を介して音声通話が可能であり、さらに、この移動体通信網4を介してインターネット5に接続可能である。また、通信装置1は無線LANクライアントとしての機能を備える。ルータ2はWANとしてのインターネット5に接続され、通信装置1やこのルータ2に接続された他の情報処理装置6とインターネット5との間の通信を中継する。また、このルータ2は、無線LANアクセスポイントとしての機能を備える。
本実施形態の通信装置1は、ルータ2と同一の無線LAN通信エリア内、例えば家庭内に配置されている。従って、通信装置1は、無線LANを介してルータ2を含む他の無線LANアクセスポイントと無線通信可能であり、一方、ルータ2は、無線LANクライアントである通信装置1を含む他の無線端末と無線通信可能である。これにより、本実施形態の通信システムSにおいては、ルータ2を無線LANアクセスポイントとする無線LANネットワークNが構築されている。通信装置1及びルータ2の具体的構成については後述する。
情報処理装置6は、例えばPC(Personal Computer)であり、無線LANクライアントとしての機能を備え、無線LANを介してルータ2を含む他の無線LANアクセスポイントと無線通信可能である。
サーバ装置3はインターネット5に接続されており、このインターネット5を介してルータ2と通信可能であるとともに、インターネット5、移動体通信網4を介して通信装置1と通信可能である。
(一実施形態の通信装置の構成)
図2は、一実施形態の通信システムSを構成する通信装置1の概略構成を示すブロック図である。図2において、通信装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、ROM(Read Only Memory)11、RAM(Random Access Memory)12、表示デバイス13、カメラデバイス14、内部ストレージ部15、移動体通信モジュール160、音声インタフェース(I/F)161、マイクロフォン162、スピーカ163、アンテナ164、入力デバイス17及び無線LANインタフェース18を備え、CPU10、ROM11、RAM12、表示デバイス13、カメラデバイス14、内部ストレージ部15、移動体通信モジュール160、入力デバイス17、及び無線LANインタフェース18はそれぞれ共通のバスにより接続されている。
CPU10は、ROM11内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM12において展開された後で実行されることで、通信装置1全体の動作制御を行う。また、CPU10は、ROM11内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示すような各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM11には、上述のファームウェア等のプログラムや、各種設定データが格納されている。RAM12は、通信装置1のワークメモリとして動作し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
表示デバイス13は、液晶パネル131とこの液晶パネル131を駆動させる液晶ドライバ130とを備える。液晶パネル131は、その表示面が通信装置1の表面に露出して設けられている。液晶ドライバ130は、表示画面を構成するデータがCPU10からこの液晶ドライバ130に供給されると、液晶パネル131の表示面に所望の表示画面を表示するようにこの液晶パネル131を駆動する。
カメラデバイス14は、カメラモジュール141とこのカメラモジュール141を駆動させるカメラドライバ140とを備える。カメラモジュール141は、通信装置1の外方に存在する被写体を撮像可能であり、撮像素子と、この撮像素子に対して被写体を結像させるためのレンズ等の結像部とを含む。好ましくは、結像部は、レンズ等の結像素子を駆動する駆動部を備える。カメラドライバ140は、カメラモジュール141の撮像素子、結像部の動作を制御する。また、カメラドライバ140は、カメラモジュール141からの出力信号を受け、この出力信号に基づいて、被写体を撮像したコンテンツファイルを生成して出力する。
内部ストレージ部15は、内部ストレージ151と内部ストレージインタフェース(I/F)150とを備える。内部ストレージ151は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、通信装置1において用いられるアプリケーションプログラム等が格納される。特に、本実施形態の内部ストレージ151には、カメラデバイス14により撮像されたコンテンツファイル60及びバックアップリスト61が適宜格納される(図2において図示略)。内部ストレージインタフェース150は、この内部ストレージ151に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ151全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージ151は、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェース150は、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
移動体通信モジュール160は、例えばIMT(International Mobile Telecommunication)−2000規格に準拠して、アンテナ164を介して移動体通信網4との間で移動体無線通信を行う。すなわち、移動体通信モジュール160は、移動体通信網4の基地局4aから受信した電波をデコードして得られた音声信号を、音声インタフェース161を介してスピーカ163から発音させ、音声インタフェース161を介してマイクロフォン162が集音した音声をエンコードして、アンテナ164を介して電波として移動体通信網4の基地局4aに送信する。また、移動体通信モジュール160は、パケット化されたデータを移動体通信網4の基地局4aとの間で送受信をすることで、データ通信を行う。なお、この移動体通信モジュール160が対応する規格には、過去から現在にかけて策定された移動体通信規格の少なくとも一つが含まれ、一例として、3G/HSDPA(3rd Generation/High-Speed Downlink Packet Access)、LTE(Long Term Evolution)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)の少なくとも一つが含まれうる。さらに、移動体通信モジュール160が対応する規格には、現在策定中及び将来策定されるであろう規格が好適に適用されうる。また、VoLTE(Voice over Long Term Evolution)など、音声がパケット化されたデータとして送受信されてもよい。
入力デバイス17は、入力インタフェース(I/F)170、入力指示部171及びタッチパネル172を備える。
入力インタフェース170には入力指示部171が接続され、ユーザが入力指示部171を操作することにより入力される入力信号を受信する。入力指示部171としては、例えば設定入力開始動作指示等を行うファンクションボタン等が挙げられる。タッチパネル172は、本実施形態では液晶パネル131の表示面の上面に重畳されて設けられ、この液晶パネル131の表示面と略同一の大きさを有する。ユーザによりタッチパネル172の表面がタッチされ、すなわち、タッチパネル172の表面上の特定位置がユーザにより触れられたら、タッチパネル172の表面上の特定位置が2次元の座標位置として検出され、この座標位置は入力インタフェース170を介して出力される。
無線LANインタフェース18は、例えばIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格に準拠して、無線アクセスポイントであるルータ2と無線通信を行う。この無線LANインタフェース18は、通信装置1を無線LANクライアントとして動作させることが可能である。
(一実施形態のルータの構成)
図3は、本発明の一実施形態である通信システムSを構成するルータ2の概略構成を示すブロック図である。図3において、本実施形態のルータ2は、CPU20、ROM21、RAM22、有線LANインタフェース(I/F)23、無線LANインタフェース(I/F)24及び内部ストレージ部25を備えており、これらはバスにより互いに接続されている。
CPU20は、ROM21内に格納されたファームウェア等のプログラムがRAM22において展開された後で実行されることにより、ルータ2全体の制御を行う。また、CPU20は、ROM21内に格納されたプログラムが実行されることにより、図4に示す各機能部としても動作する。図4に示す各機能部の動作については後述する。ROM21には、上述したファームウェア等のプログラムが格納されている。RAM22はルータ2のワークメモリとして機能し、各種プログラム及びデータが一時的に格納される。
有線LANインタフェース23はWAN側インタフェース230及びLAN側インタフェース231を備える。WAN側インタフェース230はネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介してインターネット5に接続されることで、外部ネットワークとの間でデータの送受信がされる。また、LAN側インタフェース231も同様にネットワークポート(図略)を備え、このネットワークポートにネットワークケーブル(図略)が挿入され、ネットワークケーブルを介して他の情報処理装置6に接続されることで、この情報処理装置6との間でデータの送受信がされる。この有線LANインタフェース23は、例えばIEEE802.3規格に基づく有線通信を行うものである。
無線LANインタフェース24は、例えばIEEE802.11規格に準拠して通信装置1などの無線LANクライアントと無線通信を行う。この無線LANインタフェース24は、ルータ2を無線LANアクセスポイントとして動作させることが可能である。
内部ストレージ部25は、内部ストレージ251と内部ストレージインタフェース(I/F)250とを備える。内部ストレージ251は、例えばフラッシュメモリのような不揮発性半導体メモリであり、コンテンツファイル60及び接続情報62が格納される。コンテンツファイル60及び接続情報62の詳細については後述する。内部ストレージインタフェース250は、この内部ストレージ251に対するデータの読み出し/書き込み指令があった場合に、内部ストレージ251全体の制御を行うとともに、データの読み出し/書き込み制御を行い、読み出されたデータを出力する。なお、内部ストレージ251は、例えばmicroSDのような挿脱可能な不揮発性メモリーカードであってもよく、この場合、内部ストレージインタフェース250は、このメモリーカードが装着されるメモリカードスロットをさらに備える。
(一実施形態の通信システムの機能構成)
図4は、一実施形態の通信システムSの機能構成を示す機能ブロック図である。図4において、本実施形態の通信システムSを構成する通信装置1は、制御部30、記憶部31、表示部32、入力部33、第1の通信部34及び第2の通信部35を備える。制御部30は、ファイル生成部36、位置情報通知部37、バックアップ処理部38、報知部39、更新確認部40、更新確認動作指示部41及びバックアップ指示部42を備える。
ファイル生成部36は、通信装置1前方の被写体を撮像してコンテンツデータを生成し、このコンテンツデータを含むコンテンツファイル60を生成する。生成したコンテンツファイル60はファイル生成部36により記憶部31に格納される。本実施形態において、コンテンツデータは本発明による処理対象となるデータの一例である。なお、本明細書の説明において、コンテンツデータとコンテンツファイル60、さらにはデータとファイルとを特に区別せずに説明することがある。
位置情報通知部37は、通信装置1自身の位置情報を把握し、この位置情報に基づく通信装置1の移動量が所定範囲に達したら後述するバックアップ処理部38へ通知をする。位置情報通知部37による通信装置1自身の位置情報の入手方法は周知のものが好適に適用可能であり、一例として、後述する第2の通信部35を介して基地局4a及び移動体通信網4が提供する位置情報を入手してもよい。移動体通信網4は、通信装置1が通信を行う基地局4aの位置情報に基づいて通信装置1の位置を把握する機能を備えているので、この移動体通信網4から通信装置1自身の位置情報を入手することが可能である。また、位置情報通知部37自体がGPS(Global Positioning System)受信部を備え、このGPS受信部が受信したGPS衛星からの受信電波に基づいて適切な測量法に基づいて通信装置1自身の位置情報を入手してもよい。
位置情報通知部37は、入手した通信装置1の位置情報に基づいて、この通信装置1の移動量を把握し、この移動量が所定範囲内に達したらバックアップ処理部38へ通知を行う。位置情報通知部37が通知を行う基準となる移動量の所定範囲の値は任意に設定可能であるが、所定範囲が短距離の範囲内であると、バックアップ処理部38が頻繁に動作することで通信装置1とルータ2との間の通信量が過大になってしまう可能性があり、一方で、所定範囲が長距離の範囲内であると、バックアップ処理部38が動作しないためにコンテンツファイル60が適切にバックアップされない可能性があるので、バックアップ処理部38が適切に動作するような値に設定されることが好ましい。一例として、移動量が数百メートルを中心とした前後百メートル程度の所定範囲内に設定される。このように所定範囲を設定すると、通信装置1が通信を行っている基地局4aが近隣の基地局4aになったことを位置情報通知部37が検知することで、通信装置1の移動量が所定範囲内に達したことを同時に把握することができる。
バックアップ処理部38は、記憶部31に格納されたコンテンツファイル60を含むファイルの少なくとも一部をルータ2に送信する。そして、バックアップ処理部38は、位置情報通知部37からの通知に基づいて、記憶部31に格納されているファイルをルータ2に送信する。
更新確認部40は、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないファイルが記憶部31に格納されているか否かを検知する。より詳細には、更新確認部40は、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを検知する。バックアップリスト61の詳細については後述する。
更新確認動作指示部41は更新確認部40を所定時間内に少なくとも1回動作させる。上述した所定時間及びこの所定時間内に更新確認動作指示部41が更新確認部40を動作させるタイミングは、ユーザがファイル生成部36を動作させてコンテンツファイル60を生成する間隔、つまり、コンテンツファイル60の生成頻度を考慮して適宜決定されればよく、一例として、更新確認動作指示部41は、一日の中で数回更新確認部40を動作させればよい。
また、バックアップ処理部38は、位置情報通知部37からの通知に基づいて更新確認部40を動作させ、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないファイルが記憶部31に格納されていると更新確認部40が検知したら、ルータ2にまだ送信されていないファイルをルータ2に送信する。
より詳細には、バックアップ処理部38は、位置情報通知部37からの通知、後述するバックアップ指示部42からの指示等をトリガとして更新確認部40を動作させ、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを検知させる。そして、更新確認部40による検知の結果、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されていると更新確認部40が検知したら、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60を第1または第2の通信部34、35を介してルータ2に送信し、ルータ2の記憶部51にバックアップさせる。
この際、バックアップ処理部38は、ルータ2にバックアップしたコンテンツファイル60を削除せず、記憶部31内に格納したままであってもよく、あるいは、バックアップしたコンテンツファイル60については、このコンテンツファイル60に対応するサムネイルファイルを生成してもよい。
ここで、サムネイルファイルとは、コンテンツファイル60のコンテンツデータの解像度(縦×横の画素数等)を削減して、あるいは、コンテンツデータがJPEG(Joint Photographic Experts Group)データであった場合、その圧縮率等コンテンツの見栄えに関するパラメータを低下させて作成したサムネイルデータを有するファイルである。このようなサムネイルファイルは、通信装置1の表示部32の処理速度の高速化、及び、表示部32の表示画面の解像度の制限等から作成されるものである。従って、サムネイルファイルは表示部32の表示画面の解像度に合わせた解像度に作成されてもよい。また、1つのコンテンツファイル60から、解像度等の異なる複数のサムネイルファイルが生成されてもよい。このサムネイルファイルは、バックアップ処理部38によるコンテンツファイル60のバックアップ処理後にバックアップ処理部38が自動的に、あるいは、通信装置1が長時間動作を行っていない際に、バックアップ処理部38がいわゆるバックグラウンド処理で作成をしてもよい。
好ましくは、バックアップ処理部38は、動作した時点でまだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60を全てルータ2に送信するが、バックアップ処理部38の動作時間を一定時間、例えば3分(180秒)程度に制限することで、第1、第2の通信部34、35を用いた通信の帯域の大半がバックアップ処理部38によるルータ2への通信により占められる結果、他の通信処理のための帯域が十分に確保できない事態を避けるようにしてもよい。
このように、バックアップ処理部38の動作時間を一定時間に制限した場合、更新確認部40は、前回のバックアップ処理部38の動作においてルータ2への送信の途中であったデータが記憶部31に格納されているか否かを検知することが好ましく、さらに好ましくは、バックアップ処理部38は、前回のバックアップ処理部38の動作においてルータ2への送信の途中であったデータが記憶部31に格納されていると更新確認部40が検知したら、このデータのうちルータ2にまだ送信されていない部分のデータをルータ2に送信する。
ここで、ルータ2への送信の途中であったデータとは、前回の更新確認部40による検知の結果、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60を含み、さらに、ルータ2への送信の途中において上述の一定時間が到来した結果、バックアップ処理部38の動作が終了することで、コンテンツファイル60を構成するコンテンツデータの一部のみがルータ2に送信された状態である、そのコンテンツファイル60も含む。
前回の更新確認部40による検知の結果、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60については、その時点で記憶部31内に格納されているコンテンツファイル60と上述したバックアップリスト61とを参照することで検知することが可能である。また、コンテンツファイル60を構成するコンテンツデータの一部のみがルータ2に送信された状態である、そのコンテンツファイル60については、例えば、更新確認部40が、ルータ2の記憶部51内に格納されているコンテンツファイル60の一覧を入手し、記憶部51内のコンテンツファイル60の一覧と通信装置1の記憶部31内のコンテンツファイル60の一覧とを比較して、同一のファイル名を有するコンテンツファイル60が存在した場合、このコンテンツファイル60が、コンテンツデータの一部のみがルータ2に送信された状態であるコンテンツファイル60であることを検知することが可能である。
そして、更新確認部40は、同一のファイル名を有するコンテンツファイル60のデータサイズを取得して、コンテンツデータのどこまでがルータ2に送信されているかを検知し、この検知結果に基づいて、バックアップ処理部38は、ルータ2にまだ送信されていない部分のデータをルータ2に送信する。この際、コンテンツデータの一部のみがルータ2に送信されているコンテンツファイル60、言い換えればバックアップ途中のコンテンツファイル60については、ルータ2の制御部50が非表示処理等を行うことで、修正しづらい構成にすることが好ましい。
バックアップ処理部38によるコンテンツファイル60のルータ2への送信作業が終了したら、好ましくは、更新確認部40は再度、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、バックアップリスト61を更新する。
バックアップ指示部42は、後述の入力部33を介して、バックアップ処理部38により記憶部31に格納されているデータをルータ2に送信する動作の開始の指示入力を受け入れる。そして、バックアップ処理部38は、バックアップ指示部42が受け入れた指示入力に基づいて、記憶部31に格納されているデータをルータ2に送信する。
報知部39は、設定されたタイミングから所定時間後にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する。そして、報知部39は、バックアップ処理部38が動作したら、バックアップ処理部38が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する。
報知部39によりバックアップ処理部38の動作をさせるべき報知の態様は、周知のものが好適に適用可能であり、特段の限定はない。一例として、報知部39は、バックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する表示画面を表示部32に表示させる。より詳細には、報知部39による報知の態様としては、通信装置1の表示部32にポップアップ画面や文字列の行を表示して報知する、表示部32にアイコンが表示されている場合はいずれかのアイコンに付加的な画像を表示する、といった表示部32を用いた報知や、通信装置1の第2の通信部35が備えるスピーカ163から特定の音声を発音させる、といった報知が好適に挙げられる。
また、報知部39が、バックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する所定時間の値は、ユーザに対して適切にコンテンツファイル60等のバックアップ動作を促す観点から定められればよく、一例として数日〜1週間に設定される。
好ましくは、報知部39は、報知部39自身がバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知したら、この報知したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知することが好ましい。
また好ましくは、報知部39は、更新確認動作指示部41からの指示に基づいて、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないデータが記憶部31に格納されていると更新確認部40が検知したら、バックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する。より詳細には、更新確認動作指示部41からの指示に基づいて、更新確認部40が所定時間内に少なくとも1回動作して、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照することで、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないデータが記憶部31に格納されているか否かを検知する。その結果、更新確認部40が、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないデータが記憶部31に格納されていると検知したら、報知部39は、この検知結果に基づいて、バックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する。
さらに好ましくは、報知部39は、バックアップ指示部42が受け入れた指示入力に基づいてバックアップ処理部38が動作したら、バックアップ処理部38が動作したタイミングから所定時間後にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する。
記憶部31には、コンテンツファイル60及びバックアップリスト61が格納されている。コンテンツファイル60は、制御部30のファイル生成部36により通信装置1前方の被写体が撮像されて生成されたものであり、ファイル生成部36により記憶部31に格納される。バックアップリスト61は、制御部30のバックアップ処理部38によりルータ2に送信されてバックアップされたコンテンツファイル60を示すリスト名であり、一例として、コンテンツファイル60のファイル名が記載されたリストである。
表示部32は、制御部30により生成された表示画面生成用信号に基づき、表示部32が有する表示面に表示画面を生成する。入力部33は、通信装置1に入力されたユーザからの指示等を受け入れ、受け入れた指示等に基づいて入力信号を生成して制御部30等に出力する。
通信手段を構成する第1の通信部34は、無線LANである通信路70を介して、ルータ2の第1の通信部54を含む通信端末との間で無線通信を行い、ルータ2等の間でデータの送受信を行う。第2の通信部35は、移動体通信網4を介して基地局4aとの間で無線通信を行い、インターネット5との間でデータの送受信を行う。好ましくは、第2の通信部35は、インターネット5を介してルータ2の第2の通信部55との間でもデータの送受信を行う。
一方、本実施形態の通信システムSを構成するルータ2は、制御部50、記憶部51、第1の通信部54及び第2の通信部55を備える。制御部50は、通信制御部56、中継処理部57及びバックアップ部58を備える。
通信制御部56は、第1の通信部54及び第2の通信部55による、通信装置1、インターネット5及び情報処理装置6を含む他の装置との間での有線LAN/無線LANを用いた通信の制御を行う。中継処理部57は、レイヤ3(OSI(Open System Interconnection)参照モデルの第3層)において、第1、第2の通信部54、55を介して入力されるパケットを宛先アドレスに従って中継し、第1、第2の通信部54、55を介して出力する。バックアップ部58は、第1、第2の通信部54、55を介して通信装置1から送信されたコンテンツファイル60を記憶部51に格納することで、このコンテンツファイル60をバックアップする。
第2の記憶部である記憶部51にはコンテンツファイル60及び接続情報62が格納されている。コンテンツファイル60は、通信装置1から第1、第2の通信部54、55を介して送信されてきたものであり、バックアップ部58により記憶部51に格納される。なお、上述のように、バックアップ処理部38がルータ2にコンテンツファイル60を送信し、通信装置1の記憶部31にはこのコンテンツファイル60に対応するサムネイルファイルのみ残す場合もあるので、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と記憶部51に格納されているコンテンツファイル60とではその内容等が異なりうる。しかしながら、説明の簡略化のため、記憶部31、51に格納されているサムネイルファイルを含むコンテンツファイルについては同じ符号を付して説明することにする。接続情報62は、第1の通信部54が通信装置1を含む他の無線端末との間で無線LAN通信を行う際に用いる、SSID(Service Set Identification)等の無線LANによる通信を確立するために必要な通信情報、及び、WPA2−PSK(Wi-Fi Protected Access 2 Pre-Shared Key)等の無線LAN暗号化方式と、この暗号化の際に用いられる鍵等の暗号化情報を含む。
第1の通信部54は、無線LANである通信路70を介して、通信装置1の第1の通信部34を含む通信端末との間で無線通信を行い、通信装置1等の間でデータの送受信を行う。第2の通信部55は、インターネット5及び情報処理装置6との間でデータの送受信を行う。好ましくは、第2の通信部55は、インターネット5を介して通信装置1の第2の通信部35との間でもデータの送受信を行う。
以上の構成において、制御部30及び制御部30を構成するファイル生成部36、位置情報通知部37、バックアップ処理部38、報知部39、更新確認部40、更新確認動作指示部41及びバックアップ指示部42は主にCPU10により構成され、記憶部31は主にROM11、RAM12及び内部ストレージ部15により構成され、表示部32は主に表示デバイス13により構成され、入力部33は主に入力デバイス17により構成され、第1の通信部34は主に無線LANインタフェース18により構成され、そして、第2の通信部35は主に移動体通信モジュール160、音声インタフェース161、マイクロフォン162、スピーカ163及びアンテナ164により構成される。
また、制御部50及び制御部50を構成する通信制御部56、中継処理部57及びバックアップ部58は主にCPU20により構成され、記憶部51は主にROM21及びRAM22により構成され、第1、第1の通信部54は主に無線LANインタフェース24により構成され、そして、第2の通信部55は主に有線LANインタフェース23により構成される。図4に示す各機能部の動作については後に詳述する。
(一実施形態の通信システムの動作の概要)
次に、図5を参照して、本発明の一実施形態の通信システムSの動作の概要について説明する。
バックアップ処理部38、更新確認部40等を含むアプリケーションが起動されると(図中100)、報知部39の動作に基づくバックアップ報知処理において、所定時間後(図示例では1週間後)にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する登録がされる(図中101)。
次に、更新確認動作指示部41等の動作に基づく、位置情報に基づかないバックアップ通知処理において、所定時間内に1回(図示例では1日に数回)更新確認部40が動作されると(図中102)、バックアップ処理部38によりルータ2にまだ送信されていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを更新確認部40が検知し、まだ送信されていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されている場合は、報知部39がバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する(図中103)。そして、報知部39は、報知部39自身がバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知したら、この報知したタイミングから所定時間後(図示例では1週間後)にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する登録をする(図中104)。
次に、位置情報通知部37等の動作に基づく、位置情報に基づくバックアップ通知処理において、通信装置1の移動量が所定範囲に達した(図中105)ことを把握した位置情報通知部37は、その旨を通知し、この通知に基づいて、バックアップ処理部38は更新確認部40を動作させ、ルータ2にまだ送信されていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されていると更新確認部40が検知したら、バックアップ処理部38は、まだ送信されていないコンテンツファイル60をルータ2に送信する(図中106)。そして、報知部39は、バックアップ処理部38によるコンテンツファイル60のルータ2への送信動作が終了したタイミングから所定時間後(図示例では1週間後)にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する登録をする(図中107)。
そして、更新確認部40及びバックアップ処理部38が所定時間(図示例では1週間)動作しなかったら(図中108)、報知部39は、バックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知する(図中109)。
このようにして、本実施形態の通信システムSにおいては、様々な手法を用いて通信装置1の記憶部31内に格納されているコンテンツファイル60をルータ2に送信してバックアップし、さらに、報知部39がバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知するので、通信装置1内のコンテンツファイル60を適切にバックアップさせることができる。
(一実施形態の通信システムの動作)
次に、図6〜図12のシーケンス図を参照して、本発明の一実施形態である通信システムSの動作の詳細について説明する。
まず、図6〜図9は、バックアップ処理部38、更新確認部40等を含むアプリケーションを最初に起動した際の通信システムSの動作の一例について説明するシーケンス図である。
図6のステップS1において、位置情報通知部37は常時通信装置1の位置情報を把握している。そして、アプリケーションが最初に起動されたことで、ステップS2においてバックアップ処理部38が動作を開始する。ステップS2においてバックアップ処理部38が起動したタイミングをトリガとして、ステップS3において、報知部39が、バックアップ処理部38を動作させるべきことを報知する報知時期を、このバックアップ処理部38が起動したタイミングから所定時間後に設定する。
ステップS4において、バックアップ処理部38はバックアップ処理を開始し、ステップS5において、その時点で記憶部31に格納されている全てのコンテンツファイル60を、バックアップ処理部38がルータ2に送信する。ステップS6では、バックアップ処理部38がバックアップリスト61を更新し、更新したバックアップリスト61を記憶部31に格納する。
次に、ステップS7において、所定時間内に少なくとも1回更新確認部40を動作させる更新確認動作指示部41からの指示に基づいて、ステップS8において更新確認部40が動作を開始する。そして、ステップS8において更新確認部40が動作を開始したタイミングをトリガとして、ステップS9において、報知部39が、バックアップ処理部38を動作させるべきことを報知する報知時期を、更新確認部40が動作を開始したタイミングから所定時間後に設定する。
ステップS10では、更新確認部40が、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを検知する。そして、図7のステップS11では、更新確認部40が、ステップS10における検知結果を報知部39に通知する。図7に示す例では、更新確認部40は、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されていると検知したものとする。
ステップS12では、報知部39が、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されている旨の報知を行う。その後、ステップS13において、更新確認部40は動作を終了する。
次に、ステップS14において、位置情報通知部37が、通信装置1自身の位置情報を把握した結果、この位置情報に基づく通信装置1の移動量が所定範囲に達したことを検知し、ステップS15において、位置情報通知部37が、通信装置1の移動量が所定範囲に達した旨の通知をバックアップ処理部38にする。
ステップS15において位置情報通知部37からの通知を受けたバックアップ処理部38は、ステップS16において、バックアップ処理動作を開始する。ステップS16においてバックアップ処理部38が起動したタイミングをトリガとして、ステップS17において、報知部39が、バックアップ処理部38を動作させるべきことを報知する報知時期を、このバックアップ処理部38が起動したタイミングから所定時間後に設定する。
ステップS18において、バックアップ処理部38は、更新確認部40に対して動作開始を指示する。図8のステップS19では、ステップS18におけるバックアップ処理部38からの指示に基づいて、更新確認部40が、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを検知する。そして、ステップS20では、更新確認部40が、ステップS19における検知結果をバックアップ処理部38に通知する。図8に示す例では、更新確認部40は、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されていると検知したものとする。
ステップS21では、バックアップ処理部38が、ステップS20における更新確認部40からの通知に基づいて、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60をルータ2に送信する。図8に示す例では、位置情報通知部37からの通知に基づくバックアップ処理動作は、ステップS16における動作開始から所定時間に限定されており、従って、ステップS21の動作は、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が全てルータ2に送信されるまで継続されるとは限らない。
そこで、ステップS22において、バックアップ処理部38は、所定時間が経過したことでバックアップ処理動作を終了した旨の通知を更新確認部40に行い、ステップS22における通知を受けた更新確認部40は、ステップS23において、記憶部31に格納されているコンテンツファイル60と、記憶部31に格納されているバックアップリスト61とを参照し、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されているか否かを検知する。そして、ステップS24では、更新確認部40が、ステップS23における検知結果を報知部39に通知する。図8に示す例では、更新確認部40は、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されていると検知したものとする。
ステップS25では、報知部39が、まだルータ2にバックアップされていないコンテンツファイル60が記憶部31に格納されている旨の報知を行う。ステップS26では、更新確認部40がバックアップリスト61を更新し、更新したバックアップリスト61を記憶部31に格納する。
そして、図9のステップS27において、ユーザが入力部33等を操作することでアプリケーションの動作終了を指示すると、ステップS28において、アプリケーションの動作が終了することで、バックアップ処理部38の動作も終了する。
次に、図10〜図11は、アプリケーションの動作が終了している状態で、通信装置1の移動量が所定範囲に達した際の通信システムSの動作の一例について説明するシーケンス図である。
位置情報通知部37は常時通信装置1の位置情報を把握しており、図10のステップS30において、位置情報通知部37が、通信装置1自身の位置情報を把握した結果、この位置情報に基づく通信装置1の移動量が所定範囲に達したらことを検知し、ステップS31において、位置情報通知部37が、通信装置1の移動量が所定範囲に達した旨の通知をバックアップ処理部38にする。以下、ステップS32〜S45の動作は、上述したステップS15〜S28の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。但し、図6〜図9の動作と異なり、位置情報通知部37からの通知を受けたバックアップ処理部38は、アプリケーションがまだ動作を開始していないので、ステップS32においてバックアップ処理部38が動作を開始し、次いで、ステップS34においてバックアップ処理部38がバックアップ処理動作を開始している。
次に、図12は、報知部39が設定を行った所定時間後が到来した際の通信システムSの動作の一例について説明するシーケンス図である。
ステップS50において、報知部39は、自身が設定した所定時間が到来したことを検知し、ステップS51において、バックアップ処理部38を動作させるべきことを報知する。そして、ステップS52において、報知部39は、バックアップ処理部38を動作させるべきことを報知する報知時期を、報知部39が報知を行ったタイミングから所定時間後に設定する。
(一実施形態の通信システムの効果)
以上詳細に説明したように、本実施形態の通信システムSでは、位置情報通知部37からの通知に基づいてバックアップ処理部38が記憶部31内に格納されているコンテンツファイル60をルータ2に送信することでバックアップを行い、さらに、報知部39が、バックアップ処理部38の動作後等の所定のタイミングから所定時間後にバックアップ処理部38の動作をさせるべきことを報知するので、通信装置1の移動距離によらず記憶部31内のコンテンツファイル60をバックアップさせる機会をユーザに与えることができる。これにより、通信装置1内のコンテンツファイル60を適切にバックアップすることを担保しうる通信装置、通信システム、通信装置における動作方法及びプログラムを実現することができる。
(変形例)
なお、本発明の通信システムS等は、その細部が上述の一実施形態に限定されず、種々の変形例が可能である。
一例として、上述の一実施形態では、位置情報通知部37からの通知に基づいて、バックアップ処理部38はコンテンツファイル60を全てルータ2に一律に送信してバックアップしていたが、通信環境やコンテンツファイル60の種類に応じてバックアップの態様を異ならせてもよい。例えば、第2の通信部35及びインターネット5を介して通信装置1とルータ2とが接続されている場合は、コンテンツファイル60のうち動画ファイルは容量が大きいことが考えられるので、通信装置1がルータ2と同一ネットワークN内に位置するのを待って、動画ファイルについては第1の通信部34を介してルータ2に送信してもよい。
また、位置情報通知部37からの通知に基づくバックアップ処理動作が、この位置情報通知部37からの通知に基づくバックアップ処理部38の動作開始から所定時間に限定されている場合は、この所定時間内にどのコンテンツファイル60が送信可能であるかを予め更新確認部40が検知し、この検知結果に基づいて、まだルータ2に送信されていないコンテンツファイル60のうち送信可能なコンテンツファイル60を、バックアップ処理部38がルータ2に送信してもよい。更新確認部40による検知は、その時点における第1、第2の通信部34、35の通信速度、コンテンツファイル60のファイルサイズ等を勘案して行えばよい。
また、上述の一実施形態では通信装置1及びルータ2の記憶部31、51はこれら通信装置1等に内蔵されていたが、通信装置1及びルータ2の少なくとも一方に外部記憶装置を接続し、この外部記憶装置にコンテンツファイル60等のファイル、データ等を格納し、バックアップしてもよい。これら通信装置1及びルータ2と外部記憶装置とはUSBなどのバスを経由して、Bluetooth(登録商標)等の無線PAN(Personal Area Network)を介して接続されればよい。
また、上述の一実施形態では通信装置1の記憶部31に格納されているコンテンツファイル60をルータ2にバックアップしていたが、コンテンツファイル60に限らず、音楽、テキストファイル等のファイル、さらにはアドレス帳等のデータそのものをルータ2にバックアップしてもよい。
そして、上述の各実施形態において、通信装置1及びルータ2を動作させるプログラムはROM11、21等に格納されて提供されていたが、不図示の光学ディスクドライブ等を用いて、プログラムが格納されたDVD(Digital Versatile Disc)、USB外部記憶装置、メモリーカード等を接続し、このDVD等からプログラムを通信装置1、ルータ2に読み込んで動作させてもよい。また、インターネット5上のサーバ装置3内にプログラムを格納しておき、このプログラムを通信装置1、ルータ2に読み込んで動作させてもよい。さらに、上述の各実施形態において、通信装置1、ルータ2は複数のハードウェア要素により構成されていたが、これらハードウェア要素の一部の動作をCPU10、20がプログラムの動作により実現することも可能である。
N 無線LANネットワーク
S 通信システム
1 通信装置
2 ルータ
3 サーバ装置
4 移動体通信網
4a 基地局
5 インターネット
6 情報処理装置
10、20 CPU
11、21 ROM
12、22 RAM
13 表示デバイス
14 カメラデバイス
15、25 内部ストレージ部
17 入力デバイス
18、24 無線LANインタフェース
23 有線LANインタフェース
30、50 制御部
31、51 記憶部
32、52 表示部
33 入力部
34、54 第1の通信部
35、55 第2の通信部
36 ファイル生成部
37 位置情報通知部
38 バックアップ処理部
39 報知部
40 更新確認部
41 更新確認動作指示部
42 バックアップ指示部
56 通信制御部
57 中継処理部
58 バックアップ部
60 コンテンツファイル
61 バックアップリスト
62 接続情報

Claims (13)

  1. データが格納される記憶部を備え、ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信する通信装置において、
    前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信するバックアップ処理部と、
    前記通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく前記通信装置の移動量が所定範囲に達したら前記バックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部と、
    移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部と、
    を備え、
    前記位置情報通知部は、前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から位置情報を入手し、
    前記バックアップ処理部は、前記位置情報通知部からの通知に基づいて、前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信するバックアップ処理部であって、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であり、
    前記報知部は、前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする通信装置。
  2. 前記バックアップ処理部により前記ルータにまだ送信されていない前記データが前記記憶部に格納されているか否かを検知する更新確認部と、
    この更新確認部を所定時間内に少なくとも1回動作させる更新確認動作指示部と
    を備え、
    前記報知部は、前記更新確認動作指示部からの指示に基づいて、前記バックアップ処理部により前記ルータにまだ送信されていない前記データが前記記憶部に格納されていると前記更新確認部が検知したら、前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記バックアップ処理部は、前記位置情報通知部からの通知に基づいて前記更新確認部を動作させ、前記バックアップ処理部により前記ルータにまだ送信されていない前記データが前記記憶部に格納されていると前記更新確認部が検知したら、前記ルータにまだ送信されていない前記データを前記ルータに送信することを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記更新確認部は、前回の前記バックアップ処理部の動作において前記ルータへの送信の途中であった前記データが前記記憶部に格納されているか否かを検知し、
    前記バックアップ処理部は、前回の前記バックアップ処理部の動作において前記ルータへの送信の途中であった前記データが前記記憶部に格納されていると前記更新確認部が検知したら、このデータのうち前記ルータにまだ送信されていない部分のデータを前記ルータに送信する
    ことを特徴とする請求項3記載の通信装置。
  5. 前記報知部は、前記報知部自身が前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知したら、この報知したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 前記バックアップ処理部により前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信する動作の開始の指示入力を受け入れるバックアップ指示部を備え、
    前記バックアップ処理部は、前記バックアップ指示部が受け入れた前記指示入力に基づいて、前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信し、
    前記報知部は、前記バックアップ指示部が受け入れた前記指示入力に基づいて前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 表示画面を表示する表示部を備え、
    前記報知部は、前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する表示画面を表示部に表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の通信装置。
  8. 前記データを生成して前記記憶部に格納するデータ生成部を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の通信装置。
  9. ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信する通信装置において、
    前記通信装置が受け入れたデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部と、
    前記通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく前記通信装置の移動量が所定範囲に達したら前記バックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部と、
    移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部と、
    を備え、
    前記位置情報通知部は、前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から位置情報を入手し、
    前記バックアップ処理部は、前記位置情報通知部からの通知に基づいて、前記受け入れたデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であって、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であり、
    前記報知部は、前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする通信装置。
  10. データが格納される記憶部を備え、ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信する通信装置と、
    前記通信装置との間でデータ通信が可能な前記ルータ
    を備えた通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信するバックアップ処理部と、
    前記通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく前記通信装置の移動量が所定範囲に達したら前記バックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部と、
    移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部と、
    を備え、
    前記ルータは、前記通信装置から送信された前記データを第2の記憶部に格納するバックアップ部を備え、
    前記通信装置の
    前記位置情報通知部は、前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から位置情報を入手し、
    前記バックアップ処理部は、前記位置情報通知部からの通知に基づいて、前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信するバックアップ処理部であって、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であり、
    前記報知部は、前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする通信システム。
  11. ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信する通信装置と、
    前記通信装置との間でデータ通信が可能な前記ルータとを備えた通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    前記通信装置が受け入れたデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部と、
    前記通信装置自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく前記通信装置の移動量が所定範囲に達したら前記バックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部と、
    移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部と、
    を備え、
    前記ルータは、前記通信装置から送信された出力するバックアップ部を備え、
    前記通信装置の、
    前記位置情報通知部は、前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から位置情報を入手し、
    前記バックアップ処理部は、前記位置情報通知部からの通知に基づいて、前記受け入れたデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であって、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信するバックアップ処理部であり、
    前記報知部は、前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する
    ことを特徴とする通信システム。
  12. データが格納される記憶部を備え、ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信する通信装置における動作方法であって、
    前記通信装置は、移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部を有し、
    前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から前記通信装置自身の位置情報を入手して、この位置情報に基づく前記通信装置の移動量が所定範囲に達したら通知を行い、
    前記通知に基づいて、前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信することでバックアップ処理動作を行い、当該バックアップ処理動作の際に、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信し、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理動作をすべきことを報知し、さらに、前記バックアップ処理動作をしたら、このバックアップ処理動作をしたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理動作をすべきことを報知する
    ことを特徴とする通信装置における動作方法。
  13. データが格納される記憶部を備え、ルータと同一の無線LAN通信エリア内にあるときには当該無線LANを介してルータとの間でデータ通信を行い、当該ルータに前記データをバックアップのために送信するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    このプログラムが前記コンピュータにより実行されると、このコンピュータを、
    前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信するバックアップ処理部と、
    前記コンピュータ自身の位置情報を入手し、この位置情報に基づく前記コンピュータの移動量が所定範囲に達したら前記バックアップ処理部へ通知をする位置情報通知部と、
    設定されたタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知する報知部と、
    移動体通信網の基地局との間で通信を行い、インターネットを介して前記ルータとの間のデータ通信を行う通信部と、
    して機能させ、さらに、
    前記位置情報通知部に、前記通信部が移動体通信網の基地局との間で通信しているときには、当該基地局から位置情報を入手させ、
    前記バックアップ処理部に、前記位置情報通知部からの通知に基づいて、前記記憶部に格納されている前記データを前記ルータに送信させ、前記通信部によりインターネットを介して前記ルータとの間でデータ通信を行うときには、容量の比較的大きいデータについては、前記ルータと同一の無線LAN通信エリア内に位置するまで待って、当該容量の比較的大きいデータを前記ルータに送信させ、
    前記報知部に、前記バックアップ処理部が動作したら、前記バックアップ処理部が動作したタイミングから所定時間後に前記バックアップ処理部の動作をさせるべきことを報知させる
    ことを特徴とするプログラム。
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