JP4575741B2 - データバックアップシステム - Google Patents
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Description
低コストで信頼性の高いデータバックアップシステム、およびそのコンピュータに関する。
1のコンピュータは、データバックアップシステムを構成する各コンピュータに公開される共有データ領域と、第1のバックアップ領域とを有する第1の記憶手段と、前記共有データ領域のデータを前記第1のバックアップ領域にバックアップする第1のバックアップ手段と、を備え、他の複数のコンピュータは、第2のバックアップ領域を有する第2の記憶手段と、前記第1のバックアップ領域のデータを、前記第2のバックアップ領域にバックアップする第2のバックアップ手段と、を各々備えたことを特徴とする。これにより、サーバを使用しないで、安価なクライアントコンピュータのみでシステムを構成できるため、必要最小限のシステム構成から運用することが可能となり、柔軟にシステムの増強を図れるため利便性が高くなる。また、ユーザの負担をできるだけ軽減し、確実にデータのバックアップを行うことができるため、業務の可用性を向上させることができる。また、負荷(危険)を複数台のクライアントコンピュータに分散することができる。この結果、サーバを使用することなく、安価でかつ高い信頼性を有するデータバックアップシステムを提供することができる。
これにより、ネットワークを介して他のコンピュータの電源管理を行うことにより、データバックアップシステムを構成する複数のコンピュータの稼働状態に応じて、電源ON/OFFを一元的に管理することができ、低消費電力でデータバックアップシステムの効率性・信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施例に係るデータバックアップシステム1の構成を示す図である。図1において、複数、例えば3台のコンピュータ200A、B、Cがネットワーク100を介して相互に接続されている。各コンピュータ200A、B、Cには、その起動状態(モード)を識別するための表示を行う通常起動用LED206およびスタンバイ用LED207が設けられている。以下、コンピュータ200A、B、Cを特に区別する必要がない場合は、コンピュータ200と表記する。ネットワーク100は、例えばLAN(ローカルエリアネットワーク)で構成することができる。このネットワーク100は、有線に限られるものではなく無線でもよい。
図2は、コンピュータ200の構成を示すブロック図である。コンピュータ200は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)で構成することができる。コンピュータ200は、図1に示すように、ネットワーク100に接続するためのLANコントローラ201と、コンピュータの各部の動作を制御する制御部202と、電源装置208を制御する電源制御装置203と、キーボード、マウス、タブレット等からなる入力装置204と、LCDやCRTからなる表示装置205と、通常起動状態にある場合に点灯する通常起動用LED206と、スタンバイ状態にある場合に点灯するスタンバイ用LED207と、コンピュータの各部に電源を供給する電源装置208と、ディスク装置300とを備えている。
図3は、データバックアップシステム1のバックアップ処理を説明するための説明図である。まず、バックアップ処理を行う前提として、コンピュータ200A、B、Cのいずれか1つで、共有フォルダ(共有データ領域)を作成し、他のコンピュータ200にも公開する。これにより、共有フォルダのデータを各コンピュータ200から利用可能となりデータを一元管理することができる。以下では、コンピュータ200Aで共有フォルダを公開する場合について説明する。
より詳細には、他のコンピュータが共有フォルダから直接にネットワーク越しに複製を作成した場合、1つ1つのファイルをオープンしている時間が長くなり、共有フォルダのデータの利用に支障が生じる可能性があるためである。
図5は、共有フォルダを公開しているコンピュータ200に障害が発生した場合の処理を説明するための説明図である。共有フォルダを公開しているコンピュータ200が故障した場合は、他のコンピュータ200は、共有フォルダのバックアップデータを複製用フォルダに保存しているので、他のコンピュータ200の1台で複製用フォルダを共有フォルダとして公開することで、業務を継続することができる。
図6は、コンピュータ200の電源状態の遷移を示す図である。図6において、(1)通常起動状態(第1モード)は、使用者により電源SWがONされて、コンピュータ200の各部に電源が供給されている状態で、コンピュータ200が通常に起動している状態である。(2)スタンバイ状態(第2のモード)は、コンピュータ200を起動した状態であるが、バックアップ動作を実行するための部位のみに電源が供給された省電力状態であり、バックアップ動作に必要のない部位、例えば、入力装置204および表示装置205等への電源の供給を切断した状態である。(3)電源OFF状態(第3のモード)は、ネットワーク100を介して通信を行うための部位のみに電源が供給された状態で、LANコントローラ201および電源制御装置203以外への電源の供給が切断された状態である。
コンピュータ200A、B、Cが電源OFF状態にある場合に、1台のコンピュータ200のみの電源SWをONして、データバックアップシステムを起動させる場合について説明する。ここでは、コンピュータ200Aの電源SWをONさせた場合の動作を説明する。コンピュータ200B、Cの電源SWをONさせた場合も同様な動作を行うのでここではその説明を省略する。
コンピュータ200A、B、Cのうち、1台のコンピュータが通常起動状態で、他の
コンピュータがスタンバイ状態にある場合に、電源をOFFする動作を説明する。ここでは、コンピュータ200Aが通常起動状態で、コンピュータB、Cがスタンバイ状態にある場合に、コンピュータ200Aの電源SWがOFFされた場合(または電源OFFコマンドが発行された場合)の動作を説明する。コンピュータ200B、Cの電源SWをOFFさせた場合(または電源OFFコマンドが発行された場合)も同様な動作を行うのでここではその説明を省略する。
上記実施例では、ディスク装置300に、第1領域301、特定領域302、および第3領域303に割り当てているが、記憶手段を複数のディスク装置で構成し、第3領域303を第1領域301、第2領域302と物理的に別のディスク装置に割り当てることにしても良い。この場合、複数のディスク装置は、ホットスワップ可能に構成されるのが望ましい。このような構成の場合、例えば、図5のようにコンピュータ200Aが共有フォルダを公開している場合において、コンピュータ200Aの第3領域303Aだけが故障した場合には、コンピュータ200Aは当該第3領域以外の領域(第1領域など)を使用してそのまま継続して処理を続行可能である。さらに、新たな共有フォルダの公開を担当するコンピュータ200(例えばコンピュータ200C)の共有フォルダを使って処理を継続できるという利点がある。
100 ネットワーク
200 コンピュータ
201 LANコントローラ
202 制御部
203 電源制御装置
204 入力装置
205 表示装置
206 通常起動用LED
207 スタンバイ用LED
208 電源装置
209 第1スイッチ
210 第2スイッチ
221 データ管理部
222 電源管理部
231、232 電源ライン
301 第1領域
302 第2領域
303 第3領域
Claims (8)
- ネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータによって構築され、1のコンピュータが当該1のコンピュータ以外のコンピュータに共有データを公開し、前記1のコンピュータ以外のコンピュータが前記共有データをバックアップするデータバックアップシステムにおいて、
前記1のコンピュータは、
前記1のコンピュータ以外のコンピュータに公開される共有データを記憶するための共有データ領域と、前記共有データ領域に記憶されている共有データの複製を記憶するための内部バックアップ領域とを有する共有データ記憶手段と、
前記共有データ領域のデータを複製して前記内部バックアップ領域に書き込む内部データ管理手段と、
を備え、
さらに、
前記複数のコンピュータのそれぞれは、
コンピュータ内の各部に電源が供給される第1のモードと、バックアップ動作を実行するための部位にのみ電源が供給される第2のモードと、前記ネットワークを介して通信を行うための部位にのみ電源が供給される第3のモードである、3つのモードの間でのモード遷移を管理する電源管理手段と、
すべてのモードにおいて電源が供給され、前記ネットワークを介して他のコンピュータと通信を行うLANコントローラ手段と、
すべてのモードにおいて電源が供給され、前記電源管理手段または他のコンピュータからの指示に基づいて、自コンピュータの各部に対する電源供給を制御する電源制御手段と、
前記電源制御手段の制御に基づいて、自コンピュータの各部へ電源を供給する電源供給手段と、
を備え、
前記複数のコンピュータのうちの第3のモードで動作中の特定のコンピュータの電源SWがONされた場合に、
電源SWがONされたコンピュータの電源制御手段が、自コンピュータの電源管理手段に対して電源を供給するよう自コンピュータの電源供給手段を制御することにより、当該電源管理手段を起動し、
前記電源を供給された電源管理手段が、自コンピュータ内の各部へ電源を供給するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第3のモードから第1のモードに遷移させ、また、第3のモードで動作中の他のコンピュータを第3のモードから第2のモードに遷移させるための信号である特殊電源ON信号を、前記LANコントローラ手段を経由してネットワーク上に送信し、
一方、ネットワークを介して特殊電源ON信号を受信した前記第3のモードで動作中の他のコンピュータの電源制御手段が、自コンピュータの電源管理手段に電源を供給するように自コンピュータの電源供給手段を制御することにより、当該電源管理手段を起動し、
前記電源管理手段を起動した他のコンピュータの電源管理手段が、バックアップ動作を実行するための部位へ電源を供給するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第3のモードから第2のモードに遷移させる、
ことを特徴とするデータバックアップシステム。 - 前記複数のコンピュータのうちの第1のモードで動作中のコンピュータの電源SWがOFFされた場合、または当該コンピュータより電源OFFコマンドが発行された場合に、
前記第1のモードで動作中のコンピュータにおいて、電源SWのOFFまたは電源OFFコマンドの発行を検出した電源制御手段が、その旨を自コンピュータの電源管理手段へ通知し、
前記通知を受けた電源管理手段が、自コンピュータのLANコントローラ手段を経由して、他のコンピュータに対してモード状態の問い合わせを行い、
前記他のコンピュータの電源管理手段が、自コンピュータのLANコントローラ手段を経由して、自コンピュータのモード状態を前記第1のモードで動作中のコンピュータに対して返信し、
前記第1のモードで動作中のコンピュータの電源管理手段が、前記他のコンピュータから返信されたモード状態を確認した結果、自身以外の全てのコンピュータが第2のモードのときは、前記他のコンピュータを第2のモードから第3のモードに遷移させるための信号である特殊電源OFF信号を、前記LANコントローラ手段を経由してネットワーク上に送信し、また、前記ネットワークを介して通信を行うための部位以外への電源の供給を停止するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第1のモードから第3のモードに遷移させ、
一方、ネットワークを介して特殊電源OFF信号を受信した前記他のコンピュータの電源管理手段が、それぞれ、前記ネットワークを介して通信を行うための部位以外への電源の供給を停止するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第2のモードから第3のモードに遷移させる、
ことを特徴とする請求項1に記載のデータバックアップシステム。 - 前記1のコンピュータ以外のコンピュータは、
自コンピュータから見て外部に存在する外部データである前記共有データをバックアップするための外部データバックアップ領域を有する外部共有データ記憶手段と、
ネットワークを介して読み出した前記内部バックアップ領域に記憶された共有データを、自コンピュータの外部データバックアップ領域に書き込む外部データ管理手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のデータバックアップシステム。 - 前記内部データ管理手段および前記外部データ管理手段は、バックグラウンドでデータの書き込みを実行する、
ことを特徴とする請求項3に記載のデータバックアップシステム。 - 前記外部データ管理手段は、ネットワークを介して前記1のコンピュータの内部バックアップ領域内のデータの更新を常時監視し、更新を検知したときに、ネットワークを介して前記1のコンピュータの内部バックアップ領域内で更新されたデータを読み出し、自コンピュータの外部データバックアップ領域に書き込む、
ことを特徴とする請求項3または4に記載のデータバックアップシステム。 - 前記内部データ管理手段は、前記共有データ領域内のデータの更新を常時監視し、更新を検知したときに、前記共有データ領域内で更新されたデータを複製して前記内部バックアップ領域に書き込む、
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のデータバックアップシステム。 - 前記1のコンピュータ以外のコンピュータのうち障害が発生したコンピュータがある場合には、当該障害が発生したコンピュータ以外のコンピュータで前記共有データをバックアップする、
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のデータバックアップシステム。 - 前記1のコンピュータに障害が発生した場合、
前記1のコンピュータ以外のコンピュータのうちの1つが、前記外部データバックアップ領域を共有データ領域に変更し、変更後の共有データ領域に記憶されているデータを共有データとしてデータバックアップシステムを構成する各コンピュータに公開する、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のデータバックアップシステム。
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