JP2002358222A - データ二重化システム及び方法 - Google Patents

データ二重化システム及び方法

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JP2002358222A
JP2002358222A JP2001168300A JP2001168300A JP2002358222A JP 2002358222 A JP2002358222 A JP 2002358222A JP 2001168300 A JP2001168300 A JP 2001168300A JP 2001168300 A JP2001168300 A JP 2001168300A JP 2002358222 A JP2002358222 A JP 2002358222A
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JP2001168300A
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Yasutomo Yamamoto
康友 山本
Naoto Matsunami
直人 松並
賢一 ▲高▼本
Kenichi Takamoto
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠く離れた2つの計算機システム相互間でリ
モートコピーを用いてデータ同期を行う際に、データ同
期のためにネットワークを介して転送するデータ容量を
抑制する。 【解決手段】コピー元となる正システムと、コピー先と
なる副システムとの間でデータ同期を行う際、その時点
での正システムデータを正システムに退避しておく。正
副システムのデータ再同期を行うときには、正システム
の現データと退避しておいた前回の同期データの排他的
論理和を取得し、これを圧縮して副システムへ転送す
る。副システムは、受信したデータを解凍して得られた
排他的論理和データと、副システムの現データとの排他
的論理和演算を行い、副システムへのデータ更新を反映
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ二重化シス
テム、二重化方法、計算機システム及び記憶装置に係
り、特に、ホストコンピュータと記憶装置とを接続して
構成される計算機システムの複数の計算機システム相互
間におけるデータ二重化システム、二重化方法、二重化
システムを構成する計算機システム及び記憶装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、企業や金融機関の営業時間の延
長、Webによるサービス提供形態の普及等により、計
算機システムを用いた実業務時間が拡大する傾向にあ
る。これに伴い、計算機システムには、24時間365
日の無停止運用が可能なレベルの高い可用性が求められ
ている。システムの可用性を高める方法として、システ
ム構成要素を多重化する方法がしばしば用いられてい
る。この種の多重化に関する従来技術として、例えば、
複数のサーバをマルチクラスタとして用いて構成される
システム、記憶装置としてRAID(Redundant Array o
f Independent Disk)を用い、この記憶装置をホストと
複数のI/Fパスで接続して構成されるシステム等が知
られている。このようなシステム構成要素を多重化した
システムは、1つの構成要素が障害等により使用不可と
なっても残る構成要素で交替処理を行うことが可能とな
り、システムの連続運用が可能となる。しかし、前述の
ようなシステムは、例えば、計算機システムを設置した
サイト全体が天災などで運用不可能になるような場合に
には対処できないものである。
【0003】そこで、システムの多重化をさらに推し進
め、リモートコピーにより遠く離れた計算機システム間
でのデータの多重化を行うシステムが用いられている。
この種の従来技術として、例えば、ある都市の支店Aに
配置した計算機システムAのデータの複製を別の都市の
支店Bに配置した計算機システムBで保持し、周期的に
それらのデータ間の同期を取るという技術が知られてい
る。このリモートコピーによる従来技術は、地震等天災
やテロなどにより、支店Aでの業務継続が不可能になっ
た場合、計算機システムAの復旧を待たず、支店Bの計
算機システムBを用いて業務を続行することができ、業
務のダウンタイムの大幅な削減を可能とする。
【0004】前述したリモートコピーによるシステムに
おいて、リモートコピーを行う際のデータの同期処理
は、ホスト相互間でも行うこともできるが、データ転送
時のホストのオーバヘッド削減、ホストが使用するネッ
トワーク負荷の軽減のため、記憶装置相互間で行われる
ことが多い。実際、現在主要メーカーから出荷されてい
る大型ストレージ製品の多くは、記憶制御装置がホスト
から指示されたデータ領域(多くの場合ボリューム単
位)について、別の記憶制御装置下のデータ領域へリモ
ートコピーを行う機能を有している。記憶制御装置相互
間は、通常専用線で接続されて帯域保証された環境下に
あるので、安定したデータ転送を行うことができる。
【0005】一方、IP(Internet Protocol)上でのS
CSI(Small Computer System Interface)実装等のI
Pネットワーク上でのI/O技術の普及に伴い、記憶制
御装置相互間のデータ転送をInternet経由で行うように
なることが予想される。その場合、これまでの帯域保証
された専用線から帯域保証のないインターネットを介し
てデータの転送を行うことになるため、このような系で
リモートデータ同期処理を行う場合、あまり大量のデー
タを転送することは、ネット上の他の処理の運用に悪影
響を及ぼす恐れがある。同時に、リモートデータ同期処
理にとっても、データ転送に用いることのできるネット
ワーク帯域を確保することができず、データ転送自体が
性能のボトルネックとなる可能性が高い。従って、イン
ターネット経由での計算機システム相互間のデータ多重
化は、ネットワーク帯域の消費量の削減、すなわち、転
送データ量の削減を図ることが重要である。
【0006】リモートコピーでのデータ転送量を抑制す
る方法としては、前回コピー実行時からの更新差分を記
録し、この更新差分のみを転送する方法がよく用いられ
ている。この種のリモートコピーに関する従来技術とし
て、例えば、特開平10−198607号公報等に記載
された技術が知られている。この従来技術は、転送元で
ある正側システムにおいて前回転送先である副側システ
ムへコピー実行時から、現在までにホストから行われた
データ更新を更新差分として記録し、副側システムへの
コピー実行時には、この更新差分情報を元に差分データ
のみを転送するというものであり、更新差分を論理トラ
ック単位のフラグにより保持し、ホストから更新のあっ
たトラック位置のフラグを設定することにより更新差分
を記録し、更新差分ありと登録されたトラックについ
て、そのトラックの現在値を副側システムへ転送するも
のである。
【0007】また、他の従来技術として、例えば、特開
2000−183947号公報等に記載された技術が知
られている。この従来技術は、コピー対象データの前回
コピー時の値を正側システムで保持しておき、副側シス
テムへのコピー時に、前回コピー時の値と現在の値とか
ら差分を算出して副側システムへ転送するというもので
ある。但し、この従来技術では、差分算出方法について
は触れられていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した前回コピー実
行時からの更新差分を記録し、この更新差分のみを転送
するという従来技術は、いずれも、システム間のデータ
転送量を削減するために、転送対象データの現在値を全
て送るのではなく、前回の同期化処理で既に副側システ
ムへ転送済みのデータと現在のデータとの差分を送信す
ることによりデータ転送量を削減している。具体的に
は、これらの従来技術は、転送対象データについて、あ
るデータ単位毎に更新有無を管理し、同期化処理時に、
更新有りであるデータ単位のみを差分データとして転送
している。
【0009】しかし、前述の従来技術による方法は、差
分の管理単位と差分情報のサイズとのバランスが問題と
なる。すなわち、同期化処理における転送データ量をな
るべく小さくするためには、更新された部位以外のデー
タを極力転送しないようにすればよい。そのためには、
差分管理単位を充分に小さくする必要がある。ところ
が、差分管理単位を小さくすることにより、差分管理情
報の容量が増加することになる。例えば、前述した従来
技術の場合のように、更新差分を論理トラック単位に保
持する場合、仮に、二重化対象がメインフレームデータ
であり、対象ディスクが3390−3型とすると、シリ
ンダ数が3339、ヘッド数が15であるから、トラッ
ク単位の差分情報を1bitで保持とすると、約6KB
の差分情報が必要となる。総容量約2.7GBの339
0−3型のディスクでこの容量であるから、複数のディ
スク装置を実装した大型のRAID装置や、オープン向
けデータを格納する1台数十GBや数百GBのディスク
で同じ単位で差分を保持すれば、差分情報が数MB以上
と巨大になってしまう。さらに、差分単位をトラックよ
り小さい、例えば、ブロック単位とすれば差分情報容量
はさらに増加してしまう。
【0010】前述したように従来技術による方法は、更
新差分の単位を小さくすると差分情報容量が大きくな
り、しかも、一般に、差分情報等の制御情報を高速な不
揮発メモリに格納することとしているため、差分情報の
増大が製品コスト増を生じさせるという問題点を有して
いる。
【0011】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、複数の計算機システム相互間でデータを多
重化する場合に、必要な制御情報容量を小さく抑えなが
ら、計算機システム相互間のデータ同期に伴うデータ転
送量を削減することを可能にした計算機システム相互間
におけるデータ二重化システム、二重化方法、二重化シ
ステムを構成する計算機システム及び記憶装置を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ホストコンピュータと記憶装置とが接続されて構成
される第1、第2の計算機システムがネットワークを介
して接続され、第1の計算機システムの任意のデータの
同期化のために第2の計算機システムの記憶装置に格納
するデータ二重化方法において、前記第1の計算機シス
テムが、二重化対象データの第1の値を保持し、同期化
のために第2の計算機システムへ二重化対象データを転
送する際、その時点での前記二重化対象データの第1の
値を複製して保持し、二重化対象データをいくつかの小
領域に分割し、前記第2の計算機システムへの転送以降
のデータ更新の有無をこの小領域単位に差分制御情報と
して保持管理しており、さらに、次回に二重化対象デー
タを第2の計算機システムへ転送する際、前記二重化対
象データのうち更新された小領域について、前記第1の
値が更新された現在の値である第2の値と前記第1の値
との排他的論理和をとって第3の値を求め、この第3の
値を圧縮して第4の値を求めて、第4の値を第2の計算
機システムへ転送し、前記第2の計算機システムが、前
記第1の計算機システムからの二重化対象データの第4
の値を受信し、受信した第4の値を解凍して第3の値を
求め、該第3の値と、第2の計算機システムの記憶装置
に保持している二重化対象データの第1の値との排他的
論理和をとって第2の値を求め、第2の値を第2の計算
機システムの記憶装置に格納することにより達成され
る。
【0013】前述のデータ更新の有無を保持管理する小
領域単位(セグメントサイズ)は、例えば、数MBとい
った一回のデータ転送単位としては大きすぎるものであ
ってもよく、セグメントサイズを大きくすることによ
り、セグメント数を減らし、差分情報容量を削減するこ
とができる。また、正、副データの同期処理時、セグメ
ントに占める更新データ量が少ない場合、XOR値がほ
とんどが0値となるため、圧縮率を大きくすることがで
きる。
【0014】本発明は、前述のような構成を備えること
により、リモートコピーによる計算機システム相互間で
のデータ同期を、システム間のデータ転送量を削減し
て、コピー制御情報容量を抑えて実行することができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による計算機システ
ム相互間におけるデータ二重化システムの実施形態を図
面により詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の第1の実施形態によるデー
タ二重化システムの構成を示すブロック図、図2は本発
明の第1の実施形態におけるリモートコピー開始時の処
理の概要を説明する図、図3は本発明の第1の実施形態
における正副ボリューム同期化処理の概要を説明する
図、図4は本発明の第1の実施形態における正副ボリュ
ーム同期化処理の他の例の概要を説明する図である。図
1〜図4において、100は正ホストコンピュータ、1
01は副ホストコンピュータ、102は正ディスク制御
装置、103は副ディスク制御装置、104は正記憶サ
ブシステム、105は副記憶サブシステム、106はネ
ットワーク、107は正ディスク装置、108は副ディ
スク制御装置、110は差分制御情報、112は正ボリ
ューム、113は正複製ボリューム、114は正差分デ
ータ格納領域、115は副差分データ格納領域、116
は副ボリュームである。
【0017】本発明の第1の実施形態によるシステム
は、正、副の2台の計算機システムがネットワーク10
6を介して接続されて構成されている。ネットワーク1
06は、特定のプロトコルの下でシステム間通信が可能
であればその種類は問わず、また、このネットワーク1
06上で使用するプロトコルの種類も問わない。ネット
ワーク106は、例えば、LANやインターネットを介
して接続し、IP(Internet Protocol)上でSCSI(S
mall Computer System Interface)プロトコルを用いた
通信を行う形態であってよい。
【0018】正、副の計算機システムは、正、副の各ホ
ストコンピュータ100、101と、正、副の各記憶サ
ブシステム104、105とをSCSIバス等の通信線
により接続して構成されている。ホストコンピュータ1
00、101は、その内部で各種のアプリケーションプ
ログラムを動作させ、その実行に伴い、正、副の各記憶
サブシステム104、105へのデータアクセスを要求
する。正、副の各記憶サブシステム104、105は、
正、副の各ディスク制御装置102、103と、正、副
の各ディスク装置107、108とが内部バスで接続さ
れて構成されている。
【0019】正、副の各ディスク制御装置102、10
3は、ホストコンピュータ100、101からディスク
装置107、108へのデータアクセス要求を受け取
り、各要求に見合ったディスク装置107、108に対
してリード/ライト要求を送信する。通常、ディスク制
御装置102、103は、記憶サブシステム104、1
05内に実装したディスクキャッシュや制御情報を格納
するための不揮発メモリ等を用いて、アクセス要求を処
理するが、その処理方法については、よく知られた技術
であるため、詳細についての説明を省略する。
【0020】正、副のディスク装置107、108は、
ホストデータを格納する記憶装置である。説明を簡単に
するために、図1にはそれぞれ1台の物理ディスク装置
として示しているが、リモートコピーで計算機システム
間でのデータ同期化を行うようなシステムの場合、複数
の物理ディスク装置の集合や、RAIDで構成されてい
ることが多い。ディスク装置107、108上には、デ
ータの論理的な管理単位であるボリュームが複数配置さ
れており、各ボリュームは、ボリューム単位に各種用途
に利用される。
【0021】ここで説明する本発明の実施形態は、正、
副の各ディスク装置107、108のそれぞれが複数の
物理ディスク装置からなるRAIDの集合であり、ボリ
ュームがホストコンピュータ100、101から見た見
かけ上の論理ディスク装置であると想定しているが、本
発明は、前者を1台の論理ディスク装置、後者をデータ
セットまたはファイルとしても構わない。ボリュームが
論理ディスク装置である場合、このことが、通常、計算
機システム構築時に定義されるが、保守による定義の変
更や、物理ディスク装置の増減設に従うボリュームの増
減設を行うことも可能である。また、ボリュームがデー
タセットやファイルである場合、ボリュームの定義はそ
の運用の過程で随時行われる。
【0022】正ディスク装置107には、リモートコピ
ー対象となる正ボリューム112、前回の正副同期化実
行時の正ボリュームの値を格納する正複製ボリューム1
13、リモートコピーを行う際に一時的に中間データを
格納する正差分データ格納領域114が実装されてい
る。また、副ディスク装置107には、リモートコピー
先となる副ボリューム116、正ディスク制御装置10
2から受信した圧縮XOR値を格納する副差分データ格
納領域115が実装されている。なお、セグメントサイ
ズによっては、XOR値及び圧縮XOR値を差分データ
格納領域114、115へ格納せず、全ての処理をメモ
リ上で実行してもよい。その場合、ディスク装置10
7、108の差分データ格納領域114、115の実装
は不要である。
【0023】正ディスク制御装置102は、正ボリュー
ム112と正複製ボリューム113及び副ボリューム1
16との差分を管理する差分制御情報110を保持して
いる。差分制御情報110は、各ボリュームの複製ボリ
ューム毎に保持される情報であり、複製ボリューム作成
後、複製元となるボリュームに対して、各セグメント毎
にデータ更新の有無を管理するために使用される。しば
しば、用いられる形態としては、各セグメントの更新有
無を1ビットのフラグで示す差分ビットマップがしられ
ている。通常、差分制御情報は、正副ボリュームの差分
を示す差分情報を保持するものであるが、本発明の実施
形態は、正複製ボリューム113と副ボリューム116
とは基本的に同期状態として制御するため、正ボリュー
ム112と正複製ボリューム113との差分制御情報1
10として一元管理することとしている。しかし、副ボ
リューム116と正複製ボリューム113との差分まで
も厳密に管理するために、これらのボリュームの差分制
御情報を別途実装するようにしてもよい。
【0024】次に、図2を参照して、正副ボリュームの
リモートコピー開始時の処理の概要について説明する。
なお、この処理は、図1により説明した2つの計算機シ
ステム相互間で、最初に副ボリュームを作成する場合の
処理である。そして、リモートコピー開始の契機及び後
述する正副ボリューム同期化の契機はホストコンピュー
タから与えられるものとする。これは、次のような理由
による。
【0025】通常、アプリケーションプログラムは、複
数のデータ系列を同時にアクセスして処理を実行してい
る。例えば、データベースの処理は、データベース本体
である表領域に対する処理と同時にデータベースのアク
セスログを記録する処理を行うのが通例である。このよ
うなデータ群を副計算機システムへ多重化する場合、複
数のデータ系列が整合性の取れた状態で複製されている
必要がある。このために、正側の計算機システムの各ボ
リュームが整合性のある状態であることを唯一認識でき
る正ホストコンピュータ100が同期化のきっかけを与
える必要がある。また、ホストコンピュータで動作する
アプリケーション及びOSがディスク装置へのI/O数
を削減するためにホスト内部でデータをキャッシングし
ている場合があるが、キャッシングされたデータの更新
がない状態で同期化処理を起動する意味でも、ホストコ
ンピュータが同期化のきっかけを与える必要がある。
【0026】図2において、ホストコンピュータ100
からのリモートコピーの指示を受けた正ディスク制御装
置102は、まず、対象となる正ボリューム112への
アクセスを抑止し、ボリューム内データを凍結し、次
に、凍結した正ボリューム112の複製を正複製ボリュ
ーム113上に作成する。複製の作成が完了した後、正
ディスク制御装置102は、差分制御情報110を初期
化した後、正ボリューム112のアクセス凍結を解除
し、正ボリューム112を用いた通常業務を再開させ
る。その後、正ディスク制御装置102は、正複製ボリ
ューム113の内容を副ボリューム116へコピーする
処理を行う。
【0027】リモートコピーの終了により、正ボリュー
ム112の複製を正複製ボリューム113上に作成した
時点における正複製ボリューム113の内容と副ボリュ
ーム116の内容が一致したことになり、以後、二重化
システムとしての運用が可能となる。そして、その後、
正、副ボリュームのペアは、一定周期毎に同期化処理が
行われる。
【0028】次に、図3を参照して、正副ボリュームの
同期化処理の概要について説明する。
【0029】正ディスク制御装置102は、正副同期化
を指示されると、図3に示すように、まず、対象となる
正ボリューム112を凍結し、差分制御情報110を参
照して更新のあったセグメントを特定し、そのセグメン
トについて、正ボリューム112の値と正複製ボリュー
ム113の値とのXORをとり、その結果を圧縮する。
このようにして求められた圧縮XOR値は、ネットワー
ク106経由して副ボリューム116へコピーされる。
このとき、副ディスク制御装置103は、受信した圧縮
XOR値を解凍し、解凍したXOR値と副ボリューム1
16の値とのXORをとり、求めた値を副ボリューム1
16へ書き込む。副ボリューム116への反映が完了し
た後、正ディスク制御装置102は、当該セグメントの
正ボリューム112データを正複製ボリューム113へ
コピーし、当該セグメントの差分制御情報110を更新
無しの状態に設定する。
【0030】図3に示す同期化処理は、セグメント全体
のXOR値を求めてから、XOR値全体を対象に圧縮を
行っている。そして、この例は、ある程度セグメントサ
イズが大きい場合を想定しているため、XOR値及び圧
縮したXOR値を、一旦、正差分データ格納領域114
へ格納している。副ディスク制御装置103も、同様
に、受信した圧縮XOR値及びこれを解凍して得られた
XOR値を、一旦、副差分データ格納領域115に格納
している。しかし、セグメントサイズがディスク制御装
置102、103が使用できるメモリ内に保持すること
が可能な程度に小さい場合、図4に示すように、同期化
処理における中間値を差分データ格納領域114、11
5に格納することなく、直接処理する形態とすることも
可能である。この場合、正ディスク制御装置102は、
正ボリューム112の値と正複製ボリューム113の値
とをXORした後、そのデータを圧縮して直ちに副ディ
スク制御装置103に送出すればよい。そして、副ディ
スク制御装置103は、受信した圧縮XOR値を解凍
し、この解凍XOR値と副ボリュームの値とのXORを
とり、その結果を副ボリュームに書き戻せばよい。
【0031】図5は本発明の第1の実施形態におけるリ
モートコピー開始時の処理動作を説明するフローチャー
トであり、以下、これについて説明する。この処理は、
正ホストコンピュータ100からのリモートコピー指示
を受け、正ディスク制御装置102が行うものである。
リモートコピー指示には、正副ボリューム等を特定する
情報が付加され、この情報に従って、対象となる正ボリ
ューム112と、副記憶サブシステム105、副ボリュ
ーム116及び正複製ボリューム113が特定される。
【0032】(1)まず、正ボリューム112へのアク
セスを抑止してその内容を凍結する。ボリュームへのア
クセスの抑止は、例えば、ボリューム毎にアクセスの可
否を示すフラグ等を設け、ホストコンピュータからのア
クセスに対して、アクセス対象ボリュームの上記フラグ
をチェックし、アクセス不可のとき、その要求を拒否す
るという制御を行うことにより実現することができる
(ステップ500)。
【0033】(2)次に、正複製ボリューム113上
に、正ボリューム112の複製を作成する。なお、ここ
で説明している例における正複製ボリューム113は、
リモートコピー指示に付加して正ホストコンピュータ1
00が特定情報を送信するものとするが、正ディスク制
御装置102が独自に空きボリュームを管理し、これを
正複製ボリューム113として割り当てる形態としても
よい。複製の作成が完了すると、正ディスク制御装置1
02は、正ボリューム112に対応する差分制御情報1
10を全てのセグメントが更新無しの状態となるように
初期化する(ステップ501)。
【0034】(3)その後、正ディスク制御装置102
は、正ボリューム112へのアクセスの抑止を解除し、
業務を再開する(ステップ502)。
【0035】(4)正複製ボリューム113に格納され
ている正ボリューム112の内容を全て副ボリューム1
16へコピーする。副ボリューム116へのコピーは、
正ディスク制御装置102から副ディスク制御装置10
3へのライト指示として行われる。このとき、正ディス
ク制御装置102は、正複製ボリューム113の先頭か
ら適当なサイズのデータ単位でライト指示を発行し、そ
れを受けた副ディスク制御装置103が副ボリューム1
16へ書き込んでいく。ライト指示には、書き込み先の
アドレス(副ボリュームへの書き込み位置)、圧縮XO
Rデータでないことを示す情報が含まれている、また、
このコピー処理は、従来から公知の技術で行われている
コピー処理のままであるから、コピー処理の詳細な説明
は省略する(ステップ503)。
【0036】図6は本発明の第1の実施形態における正
ボリューム更新の処理動作を説明するフローチャートで
あり、以下、これについて説明する。この処理は、正ホ
ストコンピュータ100から、リモートコピーを開始し
た正ボリューム112に対するデータ更新の要求を受
け、正ディスク制御装置102が行うものである。正デ
ィスク制御装置102は、要求の内容がライト要求であ
ることを認識すると、以下の手順でこれを処理する。
【0037】(1)正ディスク制御装置102は、要求
された更新を行うべきボリュームがアクセス可能か否か
を判定し、アクセス不可である場合、その要求を行った
コマンドの受け付けを拒否する(ステップ600、60
1)。
【0038】(2)ステップ600の判定で、アクセス
可能であった場合、そのボリュームがリモートコピー対
象の正ボリューム112であるか否かを判定する。この
判定で、リモートコピー対象の正ボリューム112でな
かった場合、指定されたボリュームへの書き込みを実行
する(ステップ602、605)。
【0039】(3)ステップ602での判定で、リモー
トコピー対象の正ボリューム112であった場合、ま
ず、その更新データの属するセグメントを特定し、次
に、そのセグメントに対応する差分制御情報110を
「更新有り」状態に設定する。その後、その指定された
ボリュームへの書き込みを行う(ステップ603〜60
5)。
【0040】図7は本発明の第1の実施形態における正
副ボリューム間の同期化の処理動作を説明するフローチ
ャートであり、以下、これについて説明する。この処理
は、正ホストコンピュータ100からリモートコピーを
開始した正副ボリュームに対する再同期化要求を受け、
正ディスク制御装置102が行うものである。正ディス
ク制御装置102は、同期化要求を受けたボリュームが
正ボリュームであることを確認し、その正ボリューム1
12に対する正複製ボリューム113及び副ボリューム
116を特定して、以下の手順で同期化処理を行う。
【0041】(1)正ディスク制御装置102は、ま
ず、正ボリューム112へのアクセスを抑止してその内
容を凍結する(ステップ700)。
【0042】(2)次に、処理対象のセグメント番号を
0に初期化する。ここで説明している例では、ボリュー
ム内にあるn個のセグメントに対して、ボリューム内で
の順番に従って、0から(n−1)のボリューム番号が
振られているものとする(ステップ701)。
【0043】(3)そのセグメントについての差分制御
情報110を参照し、更新の有無をチェックする。この
チェックで更新が無い場合、後述するステップ708か
らの処理に遷移する(ステップ702)。
【0044】(4)ステップ702のチェックで、その
セグメントが更新されていれば、そのセグメントについ
て、正ボリューム112の値と正複製ボリューム113
の値とのXOR演算を行う。具体的には、まず、正ボリ
ューム112と正複製ボリューム113との値をそのセ
グメントの先頭から一定の単位ずつ順次読み上げ、XO
R演算を行っていく。求めたXOR値は、一旦、正差分
データ格納領域114へ格納される。XOR演算は、正
ディスク制御装置102に搭載される制御プロセッサが
行ってもよいし、XOR演算用の専用ハードウェアを実
装してこれを用いて行ってもよい(ステップ703)。
【0045】(5)ステップ703で求めたXOR値を
圧縮し、圧縮したXOR値を再び正差分データ格納領域
114へ格納する。ここで、圧縮処理は、XOR演算の
場合と同様に、制御プロセッサが行ってもよいし、圧縮
専用ハードウェアを実装してこれを用いても行ってもよ
い(ステップ704)。
【0046】(6)ステップ704で求めた圧縮XOR
値をネットワーク106を介して副ディスク制御装置1
03へ転送する。この転送は、転送するデータが圧縮X
OR値であることを示す情報と、アドレス(セグメント
番号)とを付加して行われる。正ディスク制御装置10
2は、副ディスク制御装置103からそのセグメントに
ついて副ボリュームへの更新反映処理の完了報告を待つ
(ステップ705)。
【0047】(7)正ディスク制御装置102は、副デ
ィスク制御装置103からそのセグメントについて副ボ
リュームへの更新反映処理の完了報告を受けると、正複
製ボリューム113の値を更新するため、正ボリューム
112のそのセグメントデータを正複製ボリューム11
3へコピーし、コピーが完了した後、差分制御情報11
0のそのセグメントを「更新無し」状態に変更する(ス
テップ706、707)。
【0048】(8)ステップ702での更新の有無のチ
ェックで更新が無かった場合、または、ステップ707
の処理の後、まだ、未処理のセグメントが残っているか
否かを、処理を行ったセグメントが最終セグメントであ
るか否かをチェックすることによりチェックし、未処理
のセグメントがあれば、セグメント番号に1を加算し
て、次のセグメントを対象とし、ステップ702からの
処理に戻って処理を繰り返す(ステップ708、70
9)。
【0049】(9)ステップ708のチェックで、処理
を行ったセグメントが正ボリューム112内の最終セグ
メントであった場合、正ボリューム112へのアクセス
の抑止を解除して処理を終了する(ステップ710)。
【0050】図8は副ディスク制御装置での副ボリュー
ムへの差分反映の処理動作を説明するフローチャートで
あり、以下、これについて説明する。この処理は、正デ
ィスク制御装置102から送られてきた圧縮XORデー
タを受信した、副ディスク制御装置103が行うもので
ある。説明している本発明の第1の実施形態は、圧縮X
ORデータをそのデータ転送専用コマンドと共に副ディ
スク制御装置103へ送信している。この圧縮XORデ
ータ転送専用コマンドを、圧縮XORライトコマンドと
呼ぶことにする。圧縮XORライトコマンドの仕様は、
通常のライトコマンドをベースとし、通常のライトコマ
ンドにパラメタとして設定され、「ボリューム内先頭ア
ドレス」と「転送長」とに加え、「解凍後の転送長」が
付加されたものである。副ディスク制御装置103は、
受信したコマンドが圧縮XORライトであると判定する
と、まず、そのボリュームが副ボリュームであるか否か
を判定する。そして、副ディスク制御装置103は、受
信したボリュームが副ボリュームでなければ、要求元で
ある正ディスク制御装置102にその要求の拒否を報告
し、その要求が副ボリューム116へのものであること
を確認することができたら、以下の手順で処理を行う。
【0051】(1)副ディスク制御装置103は、圧縮
XORライトの対象データを受信し、その受信データ
を、一旦、副差分データ格納領域115へ格納する(ス
テップ800)。
【0052】(2)続いて、受信した圧縮XORデータ
を解凍し、得られたXORデータを再び副差分データ格
納領域115へ格納する。ここでの解凍処理は、副ディ
スク制御装置103内の制御プロセッサが行ってもよい
し、解凍専用ハードウェアを実装してこれを用いてもよ
い。このとき、得られたXORデータサイズと圧縮XO
Rライトコマンドパラメタである「解凍後の転送長」を
比較し、等しくなければ、パラメタ不良の旨を正ディス
ク制御装置102に報告して、そのXORデータを破棄
する(ステップ801)。
【0053】(3)XORデータ長の確認が取れたら、
ステップ8030で、XORデータと、副ボリューム1
16の当該領域のデータとのXORを取って更新後の値
を算出し、副ボリューム116へ書き込む。書き込みが
正常に終了したら、副ボリューム116への更新反映が
完了したことを正ディスク制御装置102へ報告して処
理を終了する(ステップ802)。
【0054】前述した本発明の第1の実施形態は、正計
算機システムの正ボリュームを副計算機システムの副ボ
リュームと同期化する場合、まず、正ボリュームの同期
化処理時点の値を保持する複製を作成し、この複製デー
タを副ボリュームへコピーし、同時に正副ボリュームの
差分管理情報を初期化するものである。前述の正副ボリ
ュームの差分は、ボリュームを適当な大きさのセグメン
ト(小領域)に分割し、このセグメント単位に更新有無
を管理するものである。正副同期化以降、正ボリューム
に更新がある度に、更新セグメントに対応する差分管理
情報が更新される。
【0055】そして、本発明の第1の実施形態は、再び
正副同期化を行う際、正ディスク制御装置が、まず、差
分管理情報を参照して、正ボリュームの更新部位を特定
し、更新の有ったセグメントの現在値と同セグメントの
複製ボリュームの値とのXORを求め、次に、このXO
R値を圧縮して、ネットワークを介して副ディスク制御
装置に転送し、副ディスク制御装置が、受信した圧縮X
OR値を解凍して得られるXOR値を副ボリュームの現
在値とXOR演算を施して、そのセグメントの更新反映
を行い、副ボリュームへの反映が完了したら、正ディス
ク制御装置がそのセグメントの正ボリュームデータを複
製ボリュームへコピーし、そのセグメントの差分管理情
報を更新無し状態に変更するものである。
【0056】このような本発明の第1の実施形態によれ
ば、適当な大きさのセグメント単位に、更新の有ったセ
グメント内のデータの各ビット毎の変化の有無のデータ
(XORデータ)を得て、これを圧縮して転送すること
ができるので、セグメントの大きさをある程度大きいも
のとして、必要な制御情報容量を小さく押さえながら、
計算機システム相互間のデータ同期に伴うデータ転送量
を削減することが可能となる。
【0057】しかし、この第1の実施形態は、正ディス
ク制御装置からのデータ転送と副ディスク制御装置での
副ボリューム反映処理とが直列化するため、ネットワー
クの伝送帯域を有効に使用することができず、また、正
副同期化処理の期間、正ボリュームの凍結が必要なの
で、その間、そのデータを用いた業務を継続することの
できないものである。次に説明する本発明の第2の実施
形態は、このような問題を解決することを可能としたも
のである。
【0058】図9は本発明の第2の実施形態によるデー
タ二重化システムの構成を示すブロック図、図10は本
発明の第2の実施形態におけるリモートコピー開始時の
処理の概要を説明する図、図11は本発明の第2の実施
形態における正副ボリューム同期化処理の概要を説明す
る図である。図9〜図11において、901は正複製ボ
リュームA、902は正複製ボリュームB、903は差
分制御情報A、904は差分制御情報B、905は差分
リストであり、他の符号は図1の場合と同一である。
【0059】図9に示す本発明の第2の実施形態による
システムは、基本的に、図1により説明した第1の実施
形態と同様の構成を有し、正ディスク装置107には、
図1の正複製ボリューム113に代って、正複製ボリュ
ームA901と正複製ボリュームB902とが実装され
る。両ボリュームA、B共に、正ボリューム112の複
製を保持する領域であるが、正複製ボリュームA901
は、常に正ボリューム112と値が同期化され、ホスト
コンピュータ100から正ボリューム112に更新があ
ると正複製ボリュームA901にも並列に書き込みが行
われる。一方、正複製ボリュームB902は、図1の正
複製ボリューム113に相当し、正ボリューム112の
前回同期化時の値を保持する。
【0060】また、正ディスク制御装置102は、差分
制御情報A903と差分制御情報B904とを保持す
る。差分制御情報A903は、正複製ボリュームA90
1を静止化中に正ボリューム112に対して行われたデ
ータ更新の有無をセグメント単位に保持する。一方、差
分制御情報B904は、図1の差分制御情報110に相
当し、正ボリューム112と正複製ボリュームB902
との差分を保持して管理する。
【0061】さらに、副ディスク制御装置103は、差
分リスト905を保持する。差分リスト905は、正デ
ィスク制御装置102から受信し、副差分データ格納領
域115に格納されている副ボリューム116の未反映
の圧縮XORデータを管理するリストである。リスト登
録時、各圧縮XORデータは、その対象となる副ボリュ
ーム116特定情報、副ボリューム内位置情報、解凍時
のデータ長などの情報がヘッダとして付加され、当該デ
ータの副差分データ格納領域115内での位置情報と共
に登録されるものとする。
【0062】次に、図10を参照して、正副ボリューム
のリモートコピー開始時の処理の概要について説明す
る。なお、この処理は、図9により説明した2つの計算
機システム相互間で、最初に副ボリュームを作成する場
合の処理である。
【0063】リモートコピー未実行時、正ボリューム1
12に対するデータの更新に対して、正ボリューム11
2と正複製ボリュームA901とに対して二重書きが行
われている。正ホストコンピュータ100からリモート
コピー開始指示を受けると、正ディスク制御装置102
は、正ボリューム112へのアクセスをそのまま継続し
て、正複製ボリュームA901を静止化し、正複製ボリ
ュームB902へ複製を作成する。以降の処理は、図2
により説明した第1の実施形態の場合と同様であるので
説明を省略する。但し、第2の実施形態の場合、副ボリ
ューム116へのコピーが完了した後、正複製ボリュー
ムA901を正ボリューム112に再同期化する必要が
ある。
【0064】図11に示すリモートコピーを開始した正
副ボリュームのペアに対して行われる同期化処理につい
ても、同期化処理時に、正ボリューム112へのアクセ
スを継続し、正複製ボリュームA901を静止化する
点、正副同期化処理完了時に正複製ボリュームA901
を正ボリューム112に再同期化する点が前述した第1
の実施形態と異なるだけで、その後の動作は第1の実施
形態の場合と同様に行われる。
【0065】図12は本発明の第2の実施形態における
リモートコピー開始時の処理動作を説明するフローチャ
ートであり、以下、これについて説明する。この処理
は、第1の実施形態の場合と同様に、正ホストコンピュ
ータ100からのリモートコピー指示を受け、正ディス
ク制御装置102が行うものである。正ディスク制御装
置102は、リモートコピー指示に基づいて、対象とな
る正ボリューム112、正複製ボリュームA901、正
複製ボリュームB902、副記憶サブシステム105、
及び、副ボリューム116を特定して次の手順で処理を
行う。
【0066】(1)まず、正複製ボリュームA901を
静止化し、コピー指示時点での正ボリューム112の値
を保持する。次に、正複製ボリュームA901に保持し
たデータを用いて、正ボリューム112のコピー指示時
点の複製を正複製ボリュームB902に作成する(ステ
ップ1200、1201)。
【0067】(2)ステップ1201の処理で、正複製
ボリュームB902への複製作成が完了した後、正複製
ボリュームA901を正ボリューム112に再同期化す
る。その後、正複製ボリュームB902のデータを用い
て、コピー指示時点の正ボリューム112の値を副ボリ
ューム116へ転送する(ステップ1202、120
3)。
【0068】図13は図12に示すフローにおけるステ
ップ1202の処理で行っている正複製ボリュームA9
01の再同期化の処理動作を説明するフローチャートで
あり、以下、これについて説明する。この処理は、リモ
ートコピー等により、正複製ボリュームA901を静止
化している間に、正ボリューム112に発生したデータ
更新が差分制御情報A903にセグメント毎の更新有無
として保持されているので、これに基づいて行われる処
理である。
【0069】(1)まず、正複製ボリュームA901の
静止化状態を解除し、セグメント番号を0に初期設定し
て、ボリューム内の先頭セグメントを処理対象とする
(ステップ1300、1301)。
【0070】(2)処理対象セグメントの差分制御情報
A903を参照し、該当するセグメントの更新の有無を
判定し、セグメントに更新があった場合、正ボリューム
112のそのセグメント値を正複製ボリュームA901
へコピーし、そのセグメントの差分制御情報B904を
更新有りに、差分制御情報A903を更新無しにそれぞ
れ変更する(ステップ1302〜1304)。
【0071】(3)ステップ1302の判定で、セグメ
ントに更新がなかった場合、または、ステップ1304
での処理の終了後、処理を行ったセグメントが最終セグ
メントであるか否かを判定し、最終セグメントでなけれ
ば、セグメント番号に1を加え、ステップ1302から
の処理に戻って、次のセグメントに対する処理を続け、
最終セグメントであった場合、処理を終了する(ステッ
プ1305、1306)。
【0072】図14は本発明の第1の実施形態における
正ボリューム更新の処理動作を説明するフローチャート
であり、以下、これについて説明する。この処理は、図
6により説明した場合と同様に、正ホストコンピュータ
100から、リモートコピーを開始した正ボリューム1
12に対するデータ更新の要求を受け、正ディスク制御
装置102が行うものである。正ディスク制御装置10
2は、要求の内容がライト要求であることを認識する
と、以下の手順でこれを処理する。
【0073】(1)要求された更新を行うべきボリュー
ムがリモートコピー対象の正ボリューム112であるか
否かを判定する。この判定で、リモートコピー対象の正
ボリューム112でなかった合、指定されたボリューム
への書き込みを実行して処理を終了する(ステップ14
00、1405)。
【0074】(2)ステップ1400の判定で、更新を
行うべきボリュームがリモートコピー対象の正ボリュー
ム112であった場合、その更新位置が属するセグメン
トを特定し、正複製ボリュームA901が静止中である
か否かを判定する(ステップ1401、1402)。
【0075】(3)ステップ1402の判定で、正複製
ボリュームA901が静止中でなかった場合、差分制御
情報B904にそのセグメントの更新有りと設定し、正
ボリューム112と正複製ボリュームA901とに対し
て二重書きを行って処理を終了する(ステップ140
4、1406)。
【0076】(4)ステップ1402の判定で、正複製
ボリュームA901が静止中であった場合、差分制御情
報A903にそのセグメントの更新有りと設定し、正ボ
リューム112へのみへ書き込みを行って処理を終了す
る(ステップ1403、1405)。
【0077】図15は本発明の第2の実施形態における
正副ボリューム間の同期化の処理動作を説明するフロー
チャートであり、以下、これについて説明する。この処
理は、正ホストコンピュータ100からリモートコピー
を開始した正副ボリュームに対する再同期化要求を受
け、正ディスク制御装置102が行うものである。正デ
ィスク制御装置102は、同期化要求を受けたボリュー
ムが正ボリュームであることを確認し、その正ボリュー
ム112に対する正複製ボリュームA901及び副ボリ
ューム116を特定して、以下の手順で同期化処理を行
う。
【0078】(1)正ディスク制御装置102は、ま
ず、正複製ボリュームA901を静止化する(ステップ
1500)。
【0079】(2)その後、図7に示すフローにより説
明したステップ701〜ステップ709による処理と同
様な処理を行って、正複製ボリュームA901の内容と
正複製ボリュームB902の内容との差のデータに基づ
く圧縮XORデータを副ディスク制御装置103に転送
して、副ボリューム116の同期化を行う(ステップ1
501〜1509)。
【0080】(3)同期化処理の最後に、正複製ボリュ
ームA901を正ボリューム112に再同期化して処理
を終了する(ステップ1510)。
【0081】図16は副ディスク制御装置103での正
ディスク制御装置から送られてきた圧縮XORデータの
受信処理の動作を説明するフローチャートであり、以
下、これについて説明する。この処理は、第1の実施形
態の場合と同様に、圧縮XORライトコマンドを受け付
けたことを認識した副ディスク制御装置が以下の手順で
行う処理である。
【0082】(1)副ディスク制御装置103は、圧縮
XORライトの対象データを受信し、図8により説明し
ているヘッダ情報を付加して、副差分データ格納領域1
15へ格納する(ステップ1600)。
【0083】(2)次に、副ディスク制御装置103
は、差分リスト905へその圧縮XORデータを登録す
る。この登録の完了後、正ディスク制御装置102に対
して、副ボリューム116への反映完了を報告し、その
後、非同期に副ボリュームへの差分反映処理を行う(ス
テップ1601)。
【0084】図17は副ディスク制御装置での副ボリュ
ームへの差分反映の処理動作を説明するフローチャート
であり、以下、これについて説明する。この処理は、差
分リスト905へ登録した圧縮XORデータを副ボリュ
ーム116へ反映する処理であり、差分リスト905に
登録された圧縮XORデータを周期的にチェックし、登
録されているデータがあれば、それを副ボリューム11
6へ反映させる。
【0085】(1)副ディスク制御装置103は、差分
リスト905に登録されている圧縮XORデータがある
か否かを判定し、なければ、なんの処理を行わずにここ
での処理を終了する(ステップ1700)。
【0086】(2)ステップ1700で、差分リスト9
05に登録されている圧縮XORデータがあることが検
出されたら、そのデータのヘッダ情報を参照して対象と
なる副ボリューム116を特定する(ステップ170
1)。
【0087】(3)その後、圧縮XORデータを解凍し
XORデータを得る。このとき、第1の実施形態の場合
と同様に、XORデータのサイズをチェックする。次
に、得られたXORデータと、同期化の対象となる副ボ
リューム116の対応する範囲のデータとのXOR演算
を行い、得られた値を副ボリューム116へ書き込む
(ステップ1702、1703)。
【0088】(4)差分リスト905の登録を解除し、
ステップ1700からの処理に戻って、未処理の差分に
ついての処理を続ける(ステップ1704)。
【0089】前述した本発明の第2の実施形態は、正ボ
リュームの複製を2重に作成し、一方を第1の実施形態
の場合と同様に、前回の同期化処理時の値の保持に、も
う一方を正ボリュームの凍結期間を短縮するために、正
ボリュームの今回の同期化処理時点の値を保持するため
に用い、さらに、副ディスク制御装置で受信した圧縮X
OR値を一旦ディスク装置に格納し、データ転送とは非
同期に副ボリュームへの反映を行っている。
【0090】前述したような本発明の第2の実施形態に
よれば、第1の実施形態が、正副同期化処理の期間、正
ボリュームの凍結が必要なので、その間、そのデータを
用いた業務を継続することのできないという問題を解決
することができる。
【0091】なお、前述した本発明の第2の実施形態で
説明した改善策は、正側、副側のどちらか一方のみに適
用してもよい。また、本発明は、前述で説明した実施形
態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形が可能
である。例えば、第1、第2の実施形態は、リモートコ
ピーをディスク制御装置相互間で行っているが、ホスト
コンピュータ相互間で行ってもよい。
【0092】また、第2の実施形態での正ボリューム1
12の正複製ボリュームAの作成の方法として、二重書
きによるホストI/Oに同期した同期化でなく、差分情
報を用いたI/O非同期の同期化をもちいてもよい。そ
の場合、第2の実施形態で挙げた差分情報とは別の差分
情報が必要となる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、2
つの計算機システム相互間でリモートコピーを用いたデ
ータ同期を行う際に、正ボリュームへのデータ更新を副
ボリュームへ反映するためのネットワークを介した転送
データ量を削減することができ、同時に、転送データ量
を削減したリモートコピーを、コピー制御に用いる制御
情報の容量を抑えて実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるデータ二重化シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるリモートコピ
ー開始時の処理の概要を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における正副ボリュー
ム同期化処理の概要を説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における正副ボリュー
ム同期化処理の他の例の概要を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるリモートコピ
ー開始時の処理動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態における正ボリューム
更新の処理動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態における正副ボリュー
ム間の同期化の処理動作を説明するフローチャートであ
る。
【図8】副ディスク制御装置での副ボリュームへの差分
反映の処理動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態によるデータ二重化シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるリモートコ
ピー開始時の処理の概要を説明する図である。
【図11】本発明の第2の実施形態における正副ボリュ
ーム同期化処理の概要を説明する図である。
【図12】本発明の第2の実施形態におけるリモートコ
ピー開始時の処理動作を説明するフローチャートであ
る。
【図13】図12に示すフローにおけるステップ120
2の処理で行っている正複製ボリュームAの再同期化の
処理動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第1の実施形態における正ボリュー
ム更新の処理動作を説明するフローチャートである。
【図15】本発明の第2の実施形態における正副ボリュ
ーム間の同期化の処理動作を説明するフローチャートで
ある。
【図16】副ディスク制御装置での正ディスク制御装置
から送られてきた圧縮XORデータの受信処理の動作を
説明するフローチャートである。
【図17】副ディスク制御装置での副ボリュームへの差
分反映の処理動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100 正ホストコンピュータ 101 副ホストコンピュータ 102 正ディスク制御装置 103 副ディスク制御装置 104 正記憶サブシステム 105 副記憶サブシステム 106 ネットワーク 107 正ディスク装置 108 副ディスク装置 110 差分制御情報 112 正ボリューム 113 正複製ボリューム 114 正差分データ格納領域 115 副差分データ格納領域 116 副ボリューム 901 正複製ボリュームA 902 正複製ボリュームB 903 差分制御情報A 904 差分制御情報B 905 差分リスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼本 賢一 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージ事業部内 Fターム(参考) 5B018 GA04 HA05 MA12 5B065 BA01 CA30 CE21 CH18 EA12 EA34 5B082 DE03 DE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータと記憶装置とが接続
    されて構成される第1、第2の計算機システムがネット
    ワークを介して接続され、第1の計算機システムの任意
    のデータの同期化のために、第1の計算機システムの前
    記任意のデータを第2の計算機システムの記憶装置に格
    納するデータ二重化システムにおいて、前記第1の計算
    機システムは、二重化対象データの第1の値を保持する
    手段と、同期化のために第2の計算機システムへ二重化
    対象データを転送する際、その時点での前記二重化対象
    データの第1の値を複製して保持する手段と、二重化対
    象データをいくつかの小領域に分割し、前記第2の計算
    機システムへの転送以降のデータ更新の有無をこの小領
    域単位に差分制御情報として保持管理する手段と、次回
    に二重化対象データを第2の計算機システムへ転送する
    際、前記二重化対象データのうち更新された小領域につ
    いて、前記第1の値を保持する手段に保持される現在の
    値である第2の値と前記第1の値との排他的論理和をと
    って第3の値を求める手段と、この第3の値を圧縮して
    第4の値を求めて、第4の値を第2の計算機システムへ
    転送する手段とを備えることを特徴とするデータ二重化
    システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の値を複製して保持する複製の
    保持手段を2組備え、一方の保持手段は、二重化対象デ
    ータの第1の値を保持する手段と並列に保持する値が更
    新されて現在の値である第2の値を保持し、次回に二重
    化対象データを第2の計算機システムへ転送する際、前
    記2組の複製の保持手段の値の排他的論理和がとられる
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ二重化システ
    ム。
  3. 【請求項3】 ホストコンピュータと記憶装置とが接続
    されて構成される第1、第2の計算機システムがネット
    ワークを介して接続され、第1の計算機システムの任意
    のデータの同期化のために、第1の計算機システムの前
    記任意のデータを第2の計算機システムの記憶装置に格
    納するデータ二重化システムにおいて、前記第2の計算
    機システムは、前記第1の計算機システムが、該第1の
    システムの二重化対象データの現在値である第2の値と
    退避しておいた前回の同期化時の二重化対象データの第
    1の値との排他的論理和をとった第3の値を圧縮して転
    送してきた前記第1の計算機システムからの二重化対象
    データの第4の値を受信し、受信した第4の値を解凍し
    て第3の値を求める手段と、第3の値と、第2の計算機
    システムの記憶装置に保持している二重化対象データの
    第1の値との排他的論理和をとって第2の値を求め、第
    2の値を第2の計算機システムの記憶装置に格納する手
    段とを備えることを特徴とするデータ二重化システム。
  4. 【請求項4】 前記各手段は、記憶装置に実装した記憶
    制御装置あるいはホストコンピュータ内に備えられるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のデータ二重
    化システム。
  5. 【請求項5】 ホストコンピュータと記憶装置とが接続
    されて構成される第1、第2の計算機システムがネット
    ワークを介して接続され、第1の計算機システムの任意
    のデータの同期化のために、第1の計算機システムの前
    記任意のデータを第2の計算機システムの記憶装置に格
    納するデータ二重化方法において、前記第1の計算機シ
    ステムは、二重化対象データの第1の値を保持し、同期
    化のために第2の計算機システムへ二重化対象データを
    転送する際、その時点での前記二重化対象データの第1
    の値を複製して保持し、二重化対象データをいくつかの
    小領域に分割し、前記第2の計算機システムへの転送以
    降のデータ更新の有無をこの小領域単位に差分制御情報
    として保持管理しており、さらに、次回に二重化対象デ
    ータを第2の計算機システムへ転送する際、前記二重化
    対象データのうち更新された小領域について、前記第1
    の値が更新された現在の値である第2の値と前記第1の
    値との排他的論理和をとって第3の値を求め、この第3
    の値を圧縮して第4の値を求めて、第4の値を第2の計
    算機システムへ転送することを特徴とするデータ二重化
    方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の値の複製を2組保持し、保持
    された一方の値は、保持されている二重化対象データの
    第1の値と並列にその値が更新されて現在の値である第
    2の値に更新され、次回に二重化対象データを第2の計
    算機システムへ転送する際、前記2組の複製の値の排他
    的論理和がとられることを特徴とする請求項5記載のデ
    ータ二重化方法。
  7. 【請求項7】 ホストコンピュータと記憶装置とが接続
    されて構成される第1、第2の計算機システムがネット
    ワークを介して接続され、第1の計算機システムの任意
    のデータの同期化のために、第1の計算機システムの前
    記任意のデータを第2の計算機システムの記憶装置に格
    納するデータ二重化方法において、前記第2の計算機シ
    ステムは、前記第1の計算機システムが、該第1のシス
    テムの二重化対象データの現在値である第2の値と退避
    しておいた前回の同期化時の二重化対象データの第1の
    値との排他的論理和をとった第3の値を圧縮して転送し
    てきた前記第1の計算機システムからの二重化対象デー
    タの第4の値を受信し、受信した第4の値を解凍して第
    3の値を求め、該第3の値と、第2の計算機システムの
    記憶装置に保持している二重化対象データの第1の値と
    の排他的論理和をとって第2の値を求め、第2の値を第
    2の計算機システムの記憶装置に格納することを特徴と
    するデータ二重化方法。
  8. 【請求項8】 前記データ二重化の一連の処理は、記憶
    装置に実装した記憶制御装置あるいはホストコンピュー
    タにより実行されることを特徴とする請求項5、6また
    は7記載のデータ二重化方法。
  9. 【請求項9】 ホストコンピュータと記憶装置とが接続
    されて構成され、他の計算機システムとの間でデータの
    二重化を行う計算機システムにおいて、二重化対象デー
    タの第1の値を保持する手段と、同期化のために第2の
    計算機システムへ二重化対象データを転送する際、その
    時点での前記二重化対象データの第1の値を複製して保
    持する手段と、二重化対象データをいくつかの小領域に
    分割し、前記第2の計算機システムへの転送以降のデー
    タ更新の有無をこの小領域単位に差分制御情報として保
    持管理する手段と、次回に二重化対象データを第2の計
    算機システムへ転送する際、前記二重化対象データのう
    ち更新された小領域について、前記第1の値を保持する
    手段に保持される現在の値である第2の値と前記第1の
    値との排他的論理和をとって第3の値を求める手段と、
    この第3の値を圧縮して第4の値を求めて、第4の値を
    他の計算機システムへ転送する手段とを備えることを特
    徴とする計算機システム。
  10. 【請求項10】 ホストコンピュータと記憶装置とが接
    続されて構成され、他の計算機システムとの間でデータ
    の二重化を行う計算機システムにおける記憶装置におい
    て、二重化対象データの第1の値を保持する手段と、同
    期化のために第2の計算機システムへ二重化対象データ
    を転送する際、その時点での前記二重化対象データの第
    1の値を複製して保持する手段と、二重化対象データを
    いくつかの小領域に分割し、前記第2の計算機システム
    への転送以降のデータ更新の有無をこの小領域単位に差
    分制御情報として保持管理する手段と、次回に二重化対
    象データを第2の計算機システムへ転送する際、前記二
    重化対象データのうち更新された小領域について、前記
    第1の値を保持する手段に保持される現在の値である第
    2の値と前記第1の値との排他的論理和をとって第3の
    値を求める手段と、この第3の値を圧縮して第4の値を
    求めて、第4の値を他の計算機システムへ転送する手段
    とを備えることを特徴とする記憶装置。
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