JP4575740B2 - 仮想サーバ - Google Patents
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図1は、本発明の一実施例に係る仮想サーバ100の構成を示す図である。図1において、ネットワーク10には、仮想サーバ100と、外部装置20・・・が相互に接続されている。仮想サーバ100は、複数、例えば3台のコンピュータ200A、B、Cがネットワーク10を介して相互に接続されて構築されている。
図3は、コンピュータ200の構成を示すブロック図である。コンピュータ200は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)やWS(ワークステーション)で構成することができる。コンピュータ200は、図3に示すように、ネットワーク10に接続するためのLANコントローラ201と、コンピュータの各部の動作を制御する制御部202と、電源装置208を制御する電源制御装置203と、キーボード、マウス、タブレット等からなる入力装置204と、LCDやCRTからなる表示装置205と、通常起動状態にある場合に点灯する通常起動用LED206と、スタンバイ状態にある場合に点灯するスタンバイ用LED207と、コンピュータの各部に電源を供給する電源装置208とを備えている。
図4は、仮想サーバ100を構成するコンピュータ200A、B、Cにおいて、表示装置205A、B、Cに表示される管理装置情報の一例を示す図である。同図に示す例は、コンピュータ200Aの場合を示している。同図においては、名称「Aグループ」、管理装置名称「共通データ領域(仮想記憶領域400)」、空き容量「900MB」と、名称「コンピュータ1(コンピュータ200A)」、管理装置名称「CD−R(未装着)」と、名称「コンピュータ1(コンピュータ200A)」、管理装置名称「DISK」、空き容量「1500MB」とが表示されている。ここで、Aグループは、仮想サーバ100を構成するグループを示しており、特定領域302A、B、Cは、各コンピュータ200A、B、Cでは単一なディスク領域(共有データ領域)として表示される。同図に示す例では、各特定領域302A、B、Cは900MBであり、各コンピュータ200A、B、Cでは、900MBの単一なディスク領域として表示される。これにより、アプリケーションから特定領域302A、B、Cを表示する場合には、使用者は、データの実体がどこにあるかを特に意識することなく、自機DISKと同様の操作感でアクセスすることができる。
各コンピュータ200A、B、Cが、ディスク装置300A、B、Cの特定領域302A、B、Cに対して、データの書き込み・読み込む動作を説明する。図6は、コンピュータ200A、B、Cが、ディスク装置300A、B、Cの特定領域302A、B、Cに対して、データの書き込み・読み込む動作の概略を説明するためのフローチャートである。
コンピュータ200A、B、Cでエラーが発生した場合の動作、およびそのリカバリー動作を説明する。
図8は、コンピュータ200A、B、Cのいずれかでトラブルが発生した場合の処理を説明するための図である。コンピュータ200A、B、Cのいずれかでトラブルが発生した場合は、そのコンピュータ200を切り離し、残りのコンピュータ200でRAIDシステムを継続する。
図9は、コンピュータ200A、B、Cのディスク装置300A、B、Cの特定領域302A、B、Cにおいて、読み込み処理でエラーが発生した場合の処理を説明するための図である。
図10は、コンピュータ200A、B、Cのディスク装置300A、B、Cの特定領域302A、B、Cにおいて、書き込み処理でエラーが発生した場合の処理を説明するための図である。コンピュータ200A、B、Cのいずれか1つの特定領域302A、B、Cで書き込み処理でエラーが発生した場合には、他のコンピュータ200の特定領域302で書き込み処理を継続し、以降、故障した特定領域302へはアクセスしない。
図11は、特定領域302をリカバリーする手順を説明するためのフローチャートである。特定領域302をリカバリーする場合には、特定領域302が正常なコンピュータ200から特定領域302の全エリアのブロック転送を利用する。
図15は、コンピュータ200の電源状態の遷移を示す図である。図15において、(1)通常起動状態(第1モード)は、使用者により電源SWがONされて、コンピュータ200の各部に電源が供給されている状態で、コンピュータ200が通常に起動している状態である。(2)スタンバイ状態(第2のモード)は、コンピュータ200を起動した状態であるが、バックアップ動作(RAID機能)を実行するための部位のみに電源が供給される省電力状態であり、バックアップ動作に必要のない部位、例えば、入力装置204および表示装置205等への電源の供給を切断した状態である。(3)電源OFF状態(第3のモード)は、ネットワーク10を介して通信を行うための部位のみに電源が供給された状態で、LANコントローラ201および電源制御装置203以外への電源の供給が切断された状態である。
コンピュータ200A、B、Cが電源OFF状態にある場合に、1台のコンピュータ200のみの電源SWをONして、RAIDシステムを起動させる場合について説明する。ここでは、コンピュータ200Aの電源SWをONさせた場合の動作を説明する。コンピュータ200B、Cの電源SWをONさせた場合も同様な動作を行うのでここではその説明を省略する。
コンピュータ200A、B、Cのうち、1台のコンピュータが通常起動状態で、他の
コンピュータがスタンバイ状態にある場合に、電源をOFFする動作を説明する。ここでは、コンピュータ200Aが通常起動状態で、コンピュータB、Cがスタンバイ状態にある場合に、コンピュータ200Aの電源SWがOFFされた場合(または電源OFFコマンドが発行された場合)の動作を説明する。コンピュータ200B、Cの電源SWをOFFさせた場合(または電源OFFコマンドが発行された場合)も同様な動作を行うのでここではその説明を省略する。
20 外部装置
100 仮想サーバ
200 コンピュータ
201 LANコントローラ
202 制御部
203 電源制御装置
204 入力装置
205 表示装置
206 通常起動用LED
207 スタンバイ用LED
208 電源装置
209 第1スイッチ
210 第2スイッチ
221 データ管理部
222 電源管理部
231、232 電源ライン
301 第1領域
302 特定領域
303 第3領域
310 第1ディスク装置
311 第2ディスク装置
Claims (9)
- ネットワークを介して相互に接続された複数のコンピュータと、前記各コンピュータにそれぞれ接続された記憶手段とで構築される仮想サーバにおいて、
前記各コンピュータにそれぞれ接続された記憶手段を利用して、単一の仮想記憶領域を構成し、
前記ネットワークに接続されたコンピュータの表示手段が、前記単一の仮想記憶領域を表示可能とし、
前記複数のコンピュータはそれぞれ、
コンピュータ内の各部に電源が供給される第1のモードと、バックアップ動作を実行するための部位にのみ電源が供給される第2のモードと、前記ネットワークを介して通信を行うための部位にのみ電源が供給される第3のモードである、3つのモードの間でのモード遷移を管理する電源管理手段と、
すべてのモードにおいて電源が供給され、前記ネットワークを介して他のコンピュータと通信を行うLANコントローラ手段と、
すべてのモードにおいて電源が供給され、前記電源管理手段または他のコンピュータからの指示に基づいて、自コンピュータの各部に対する電源供給を制御する電源制御手段と、
前記電源制御手段の制御に基づいて、自コンピュータの各部へ電源を供給する電源供給手段と、
を備え、
前記複数のコンピュータのうちの第3のモードで動作中の特定のコンピュータの電源SWがONされた場合に、
電源SWがONされたコンピュータの電源制御手段が、自コンピュータの電源管理手段に対して電源を供給するよう自コンピュータの電源供給手段を制御することにより、当該電源管理手段を起動し、
前記電源を供給された電源管理手段が、自コンピュータ内の各部へ電源を供給するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第3のモードから第1のモードに遷移させ、また、第3のモードで動作中の他のコンピュータを第3のモードから第2のモードに遷移させるための信号である特殊電源ON信号を、前記LANコントローラ手段を経由してネットワーク上に送信し、
一方、ネットワークを介して特殊電源ON信号を受信した前記第3のモードで動作中の他のコンピュータの電源制御手段が、自コンピュータの電源管理手段に電源を供給するように自コンピュータの電源供給手段を制御することにより、当該電源管理手段を起動し、
前記電源管理手段を起動した他のコンピュータの電源管理手段が、バックアップ動作を実行するための部位へ電源を供給するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第3のモードから第2のモードに遷移させる、
ことを特徴とする仮想サーバ。 - 前記複数のコンピュータのうちの第1のモードで動作中のコンピュータの電源SWがOFFされた場合、または当該コンピュータより電源OFFコマンドが発行された場合に、
前記第1のモードで動作中のコンピュータにおいて、電源SWのOFFまたは電源OFFコマンドの発行を検出した電源制御手段が、その旨を自コンピュータの電源管理手段へ通知し、
前記通知を受けた電源管理手段が、自コンピュータのLANコントローラ手段を経由して、他のコンピュータに対してモード状態の問い合わせを行い、
前記他のコンピュータの電源管理手段が、自コンピュータのLANコントローラ手段を経由して、自コンピュータのモード状態を前記第1のモードで動作中のコンピュータに対して返信し、
前記第1のモードで動作中のコンピュータの電源管理手段が、前記他のコンピュータから返信されたモード状態を確認した結果、自身以外の全てのコンピュータが第2のモードのときは、前記他のコンピュータを第2のモードから第3のモードに遷移させるための信号である特殊電源OFF信号を、前記LANコントローラ手段を経由してネットワーク上に送信し、また、前記ネットワークを介して通信を行うための部位以外への電源の供給を停止するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第1のモードから第3のモードに遷移させ、
一方、ネットワークを介して特殊電源OFF信号を受信した前記他のコンピュータの電源管理手段が、それぞれ、前記ネットワークを介して通信を行うための部位以外への電源の供給を停止するための指示を、自コンピュータの電源制御手段に対して行うことにより、自コンピュータの動作モードを第2のモードから第3のモードに遷移させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の仮想サーバ。 - 前記ネットワークに接続されたコンピュータの表示手段が、前記単一の仮想記憶領域とともに、当該単一の仮想記憶領域を管理するサーバを表示することを特徴とする請求項1または2に記載の仮想サーバ。
- 前記各記憶手段は、それぞれ特定領域を有しており、前記各特定領域で前記単一の仮想記憶領域を形成し、
前記ネットワークを介して接続される外部装置からデータの書き込みの要求があった場合、または、1つのコンピュータでデータの書き込み要求が発生した場合は、前記各コンピュータは、同一のデータを前記各特定領域にそれぞれ略リアルタイムに書き込み、前記各特定領域で同一のデータを保持することを特徴とする請求項1、2または3に記載の仮想サーバ。 - 前記ネットワークを介して接続される外部装置からデータの読み込み要求、または、自機の読み込み要求が発生した場合は、前記各コンピュータは、前記各特定領域からそれぞれ独自のタイミングでデータの読み込みを行うことを特徴とする請求項4に記載の仮想サーバ。
- 前記記憶手段はディスク装置からなり、当該ディスク装置は複数の領域を有し、前記特定領域は、前記複数の領域のうちの1つの領域に割り当てられることを特徴とする請求項4または5に記載の仮想サーバ。
- 前記記憶手段は、複数のディスク装置からなり、前記特定領域はディスク装置の全領域に割り当てられることを特徴とする請求項4または5に記載の仮想サーバ。
- 前記コンピュータの前記特定領域にエラーが発生した場合には、当該エラーが発生したコンピュータからの要求に応じて、他のコンピュータが、当該特定領域のデータのリカバリーを行うことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1つに記載の仮想サーバ。
- 前記各コンピュータのうち障害が発生したコンピュータがある場合には、当該障害が発生した以外のコンピュータで、前記仮想サーバを構成することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の仮想サーバ。
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