JP4173320B2 - 移動通信端末、情報記憶モジュール、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
移動通信端末、情報記憶モジュール、プログラムおよび記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信端末に記憶された情報のバックアップ技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機の高機能化に伴い、携帯電話機を用いた様々なサービスが実現されている。例えば、携帯電話機のユーザが、携帯電話機を用いてインターネットに接続し、様々な情報を閲覧するといったことが挙げられる。このように、携帯電話機を用いてインターネットを利用することが可能になったことにより、ユーザのニーズに応じた情報を取得することが可能になった。また、その他にも、携帯電話機では、ソフトウェアを動作させること、待ち受け画面にユーザの好みの画像を表示させること、または着信があった場合に奏でられる着信メロディをユーザの好みに応じて選択できることなどが実現されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような、ソフトウェア、待ち受け画面の画像または着信メロディなど(以下、これらを「コンテンツ」と呼ぶ。)を取得するためには、一般的に、ユーザは所定の料金を支払わねばならい。もし、誤って、これらコンテンツを消去してしまうと、当該コンテンツを引き続き使用することをユーザが望む場合には、ユーザは再度所定の料金を支払って当該コンテンツを取得しなければならず、不経済である。
このようなユーザの誤操作によるコンテンツの削除に備えるためには、携帯電話機内のコンテンツを複製し他の場所(例えば、通信網を介して当該携帯電話機と通信可能なサーバ装置など)に保管すること(以下、「バックアップ」と呼ぶ。)が考えられる。しかし、一週間に一度などの頻度で定期的に、コンテンツを所定のサーバ装置に送信する等して、コンテンツのバックアップを行うことは、ユーザにとって、わずらわしい作業であり、このわずらわしさから解放されることを望むユーザが少なくない。
ところで、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と呼ぶ。)に関する情報技術分野では、毎日所定の時刻に至るとPCが自装置に有線接続されたサーバ装置へ情報を送信し、この情報を当該サーバ装置に記憶させることによりバックアップを行う技術などが提案され、実施されている。上述のニーズに応えるために、このPC用の技術を携帯電話機に適用することが考えられる。
しかし、上述のPC用のバックアップ技術を、そのまま携帯電話機に適用したとしても、携帯電話機の特性に起因する様々な問題点が発生してしまう。具体的には、固定的に設置されたPCと異なり携帯電話機はユーザに携帯されて当該ユーザとともに移動するものであるから、上記所定の時刻に携帯電話機が通信可能圏外にあり、バックアップを行えないことがある。また、外部電源から常に電力の供給を受けて駆動するPCと異なり、携帯電話機は自装置に内蔵された電池から電力の供給を受けて駆動するものであるから、バックアップ中に当該電池が放電しきってしまうと、もはや、携帯電話機は通信を継続することができず、バックアップが不完全になるといった問題点がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、ユーザをわずらわすことなく、携帯電話機に記憶されている情報のバックアップを確実に完遂する技術を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、自装置に格納された情報を、通信網を介して自装置と通信可能なバックアップ処理装置に記憶させる移動通信端末であって、地域を記憶する記憶手段と、自装置の現在位置を取得する位置取得手段と、前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記記憶手段に記憶された地域内の位置である場合に、前記情報を前記通信網を介して前記バックアップ処理装置へ送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求する要求手段とを有する移動通信端末を提供する。前記記憶手段は、前記情報と前記地域とを対応付けて記憶する手段であり、前記要求手段は、前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記地域内の位置である場合に、当該地域に対応付けられて前記記憶手段に記憶された情報を前記通信網を介して前記バックアップ処理装置へ送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求するものであってもよい。
【0011】
また、上記目的を達成するために本発明は、情報を格納するコンピュータ装置に、地域を記憶する記憶手段と、当該コンピュータ装置の現在位置を取得する位置取得手段と、前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記記憶手段に記憶された地域内の位置である場合に、通信網を介して当該コンピュータ装置と通信可能なバックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報を記憶することを前記バックアップ処理装置に要求する要求手段とを実現させるためのプログラムと、当該プログラムを記録した記録媒体とを提供する。
【0012】
この様な移動通信端末、プログラムおよび記録媒体を用いると、当該移動通信端末が特定の地域に入ったときに、当該移動通信端末に記憶されている情報を通信網を介してバックアップ処理装置に送信し、当該情報はバックアップ処理装置に記憶される。
【0013】
また、上記目的を達成するために本発明は、自装置の現在位置を取得可能な移動通信端末と本装置とを接続するための接続手段と、地域を記憶する記憶手段と、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末の現在位置が前記地域内の位置であるか否かを判定し、前記現在位置が前記地域内の位置であると判定された場合に、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末と前記記通信網を介して通信可能な前記バックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求するように当該移動通信端末を制御する制御手段とを有する情報記憶モジュールを提供する。
【0014】
また、上記目的を達成するために本発明は、情報を格納するコンピュータ装置に、自装置の現在位置を取得可能な移動通信端末と当該コンピュータ装置とを接続するための接続手段と、地域を記憶する記憶手段と、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末の現在位置が前記地域内の位置であるか否かを判定し、前記現在位置が前記地域内の位置であると判定された場合に、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末と前記記通信網を介して通信可能な前記バックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求するように当該移動通信端末を制御する制御手段とを実現させるためのプログラムと、当該プログラムを記録した記録媒体とを提供する。
【0015】
この様な情報記憶モジュール、プログラムおよび記録媒体を用いると、当該情報記憶モジュールを接続された移動通信端末が特定の地域に入ったときに、当該情報記憶モジュールは、自装置に接続された移動通信端末を制御して、自装置に記憶されている情報を通信網を介してバックアップ処理装置に送信させ、当該情報はバックアップ処理装置に記憶される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲は係る実施形態に限定されるものではなく、係る実施形態に周知技術を適用して得られる、特許請求の範囲に記載された範囲内の任意の態様を含む。
【0017】
(1)全体構成
図1は本発明に係る移動通信端末を有する通信システムの全体構成の一例を示す図である。詳細は後述するが、この図に示す通信システムは、移動通信端末(以下、「DTE」とする)11と、通信網12と、バックアップ処理装置13とを有している。この通信システムでは、DTE11の充電が開始されたときに、当該DTE11は自装置に記憶しているコンテンツを通信網12を介してバックアップ処理装置13に送信し、当該コンテンツは当該バックアップ処理装置13に記憶される。
【0018】
DTE11は、例えば、プログラム実行機能付き携帯電話機であり、通信網12に収容され、当該通信網12を介してインターネット上のWWW(World Wide Web)サーバと通信(例えば、当該WWWサーバに格納されているコンテンツのダウンロードなど)を行うことができる。なお、図1においては、一つのDTE11が例示されているが、実際には、多数のDTE11が当該通信システムに包含されている。
【0019】
通信網12は、詳細な図示は省略するが、基地局と、交換装置と、ゲートウェイ装置(以下、「GW」とする)とを有している。基地局は、地上を所定の範囲(例えば、当該基地局を中心とする半径500m等の範囲)で分割した地域毎に設置されるものであり、当該範囲にあるDTE11との間で無線通信を行う。交換装置は、複数の基地局を収容するコンピュータ装置であり、DTE11からのパケット交換要求を受け付けるとともに、受け付けたパケットを他の交換装置および自装置の支配下の基地局の少なくとも一方を介して宛先の携帯電話機へ中継する。また、交換装置は、DTE11とGWとのパケット交換も中継する。GWは通信網12と他の通信網(例えば、インターネット)とを相互接続するためのコンピュータ装置であり、通信網12における通信プロトコルと他の通信網における通信プロトコルとの相互変換を行う。
【0020】
バックアップ処理装置13は、例えば、上述したGWに接続されたコンピュータ装置であり、DTE11から送信されてきたコンテンツを受信し記憶するものである。
【0021】
(2)DTE11の構成と機能
(2−1)DTE11の構成
図2は、DTE11の構成の一例を示すブロック図であり、この図に示されるように、DTE11は、CPU(Central Processing Unit)21と、無線通信部22と、揮発性記憶部23と、不揮発性記憶部24と、電源部25と、これら各要素間のデータ授受を仲介するバス26とを有している。また、DTE11は、詳細な図示は省略するが、上述した構成要素の他に表示部と操作部とを有している。操作部は、ユーザに種々の入力操作を行わせるための操作子(テンキーやカーソルキーなど)を備えており、ユーザによる操作子の操作内容に応じた情報をバス26を介してCPU21に渡すものである。表示部は、例えば液晶ディスプレイであり、バス26を介してCPU21から供給された画像情報に応じた画像を表示するものである。
【0022】
CPU21は、詳細は後述するが、不揮発性記憶部24に記憶されているソフトウェアを実行することにより、DTE11の各部を制御する装置である。無線通信部22は通信網12に包含された基地局(図示省略)と無線通信を行うためのものであり、CPU21から供給された情報を通信網12へ送出するとともに、通信網12から受信した情報をCPU21へ渡すものである。
【0023】
揮発性記憶部23は、例えばRAM(Random Access Memory)であり、ソフトウェアを実行中のCPU21によりワークエリアとして使用される。不揮発性記憶部24は、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)であり、システム情報記憶領域241とコンテンツ記憶領域242とを有している。システム情報記憶領域241は、各種識別情報と、当該DTE11の機能を実現するためのソフトウェアとを記憶するための記憶領域である。なお、各種識別情報とは、当該DTE11を一意に識別するための情報である端末識別子や、当該DTE11に記憶されているコンテンツのバックアップ先を示す情報(例えば、バックアップ処理装置13のURL(Uniform Resource Locator))であるバックアップ先識別子などである。また、当該DTE11の機能を実現するためのソフトウェアとは、オペレーティングシステム(以下、「OS」とする)や、ブラウザや、後述するバックアップ要求プログラム等である。一方、コンテンツ記憶領域242は、上述したブラウザを用いてインターネット上のWWWサーバから取得したコンテンツを記憶するための記憶領域である。
【0024】
電源部25は、電池251と、充電インターフェイス部252と、電源制御部253とを有している。電池251は、DTE11の各部に対して電力を供給するためのものである。充電インターフェイス部252は、電池251に対して充電を行うための充電器(図示省略)を接続するためのインターフェイスである。なお、充電器は外部電源(例えば、家庭用電源)から電力の供給を受け、充電インターフェイス部252を介して当該電力を電池251へ供給し、電池251に対して充電を行うためのものである。電源制御部253は充電インターフェイス部252を介して電池251に対して充電が開始されたか否かを判定するものである。そして、充電が開始されたと判定した場合には、電源制御部253はその旨をCPU21に通知するものである。
【0025】
(2−2)DTE11の機能
ユーザにより電源ボタン(図示省略)が押下されると、DTE11のCPU21は、まず、OSを不揮発性記憶部24から読み出し、これを起動する。OSの起動を完了し、OSを実行中のCPU21は、DTE11の各部を制御することができる。また、OSの起動を完了すると、CPU21は、即座に、バックアップ要求プログラムを不揮発性記憶部24から読み出し、これを実行する。
【0026】
バックアップ要求プログラムを実行中のCPU21は、電池251に対して充電が開始されたことを電源制御部253から通知されると、コンテンツ記憶領域242に記憶されているコンテンツを読み出して、当該コンテンツの記憶を要求するリクエスト(以下、「バックアップ要求」とする)を生成し、当該バックアップ要求を無線通信部22を介してバックアップ先識別子で示される宛先へ送信する。なお、当該バックアップ要求には、当該バックアップ要求の送信元であるDTE11の端末識別子と、バックアップ処理装置13に記憶させるべきコンテンツとが包含されている。
【0027】
(3)バックアップ処理装置13の構成と機能
(3−1)バックアップ処理装置13の構成
図3は、バックアップ処理装置13の構成の一例を示すブロック図であり、この図に示されるように、バックアップ処理装置13の構成は、無線通信部22に替えて有線通信部32を設けた点と、不揮発性記憶部24に替えて不揮発性記憶部34を設けた点と、電源部25に替えて電源部35を設けた点と、外部記憶部37を設けた点とを除き、DTE11の構成と同一である。
【0028】
ここで、有線通信部32は、通信網12のGW(図示省略)に有線接続されており、CPU21から供給された情報を通信網12へ送出するとともに、通信網12から受信した情報をCPU21へ渡すものである。不揮発性記憶部34は、例えばハードディスクであり、OSと後述するバックアップ処理プログラムとを記憶している。また、詳細は後述するが、不揮発性記憶部34には、DTE11から送信されてきたコンテンツが記憶される。電源部35は、外部電源から電力の供給を受け、当該バックアップ処理装置13の各部へ電力を供給するためのものである。外部記憶部37は、例えばCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)等のコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体に記憶されている情報を読み取る装置であり、当該記録媒体から読み取った情報をCPU21へ渡すものである。
【0029】
(3−2)バックアップ処理装置13の機能
管理者により電源ボタン(図示省略)が押下されると、バックアップ処理装置13のCPU21は、まず、OSを不揮発性記憶部34から読み出し、これを起動する。OSの起動を完了し、OSを実行中のCPU21は、当該バックアップ処理装置13の各部を制御すること、複数のプログラムを並列に実行することができる。また、OSの起動を完了すると、CPU21は、即座に、上述したバックアップ処理プログラムを不揮発性記憶部34から読み出し、これを実行する。
【0030】
バックアップ処理プログラムを実行中のCPU21は、上述した管理者により、当該バックアップ処理プログラムの終了を指示されるまで、DTE11から送信されてきたバックアップ要求の受信を待ち続ける。ここで、有線通信部32を介してCPU21が当該バックアップ要求を受信すると、CPU21は当該バックアップ要求を解析して、端末識別子とコンテンツとを取得する。そして、CPU21は当該端末識別子と当該コンテンツとを対応付けて、例えば、図4に示す表形式で不揮発性記憶部34に記憶する。
【0031】
(4)動作例
次に、上述したDTE11とバックアップ処理装置13とを用いて、DTE11に記憶されているコンテンツをバックアップ処理装置13に記憶させる動作の流れを図5に示すシーケンスフローチャートを用いて説明する。なお、以下に説明する動作例の前提として、DTE11の端末識別子は、“090XXXXXXXX”であるとする。またDTE11のCPU21は、上述したバックアップ要求プログラムを実行中であり、バックアップ処理装置13のCPU21は、上述したバックアップ処理プログラムを実行中であるものとする。また、図6に示されるように、DTE11のコンテンツ記憶領域242には、それぞれ一つのゲームプログラムと、待ち受け画像と、着信メロディとが記憶されていたものとする。また、同図に示されるように、本動作の開始時点では、バックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34には、当該DTE11のユーザのコンテンツは記憶されていないものとする。
【0032】
DTE11では、バックアップ要求プログラムを実行中のCPU21が、電池251に対して充電が開始されたか否かの判定を行っている(ステップSA1)。充電か開始された場合には、CPU21は、ステップSA2以降の処理を行い、逆に、充電が開始されていな場合には、CPU21は、充電が開始されるまでステップSA1を繰り返し実行している。
ここで、DTE11のユーザが上述した充電インターフェイス部252に充電器を接続し、DTE11の電池251に対して充電を開始したとする。すると、CPU21は、電池251に対して充電が開始されたことを示す通知を上述した電源制御部253から受け取り、充電が開始されたと判定して、ステップSA2以降の処理を行う。
【0033】
ステップSA1に後続するステップSA2では、CPU21は、コンテンツ記憶領域242からコンテンツを読み出す。次に、CPU21はシステム情報記憶領域241に記憶されている端末識別子とステップSA2で読み出したコンテンツとを含むバックアップ要求51を生成し、無線通信部22を介して、当該バックアップ要求51をシステム情報記憶領域241に記憶されているバックアップ先識別子で示される宛先に送信する(ステップSA3)。
【0034】
ここで、バックアップ先識別子はバックアップ処理装置13を示しているので、ステップSA3でDTE11から送信されたバックアップ要求51は、通信網12に内包された基地局と交換装置とGWとを順に介してバックアップ処理装置13に到達する。
【0035】
一方、バックアップ処理装置13のCPU21は、上述したバックアップ処理プログラムを既に実行中であり、有線通信部32を介して当該バックアップ要求51を受信すると(ステップSA4)、当該バックアップ要求51を解析して、端末識別子とコンテンツとを取得する(ステップSA5)。
次に、CPU21は、ステップSA5で取得した端末識別子とコンテンツとを対応付けて不揮発性記憶部34に記憶する(ステップSA6)。そして、CPU21は、コンテンツの記憶を完了したことを示す完了通知52を生成し、有線通信部32を介して当該完了通知52をステップSA5で取得した端末識別子で示される移動通信端末(すなわち、DTE11)へ送信する(ステップSA7)。
【0036】
次に、CPU21は管理者によりバックアップ処理プログラムの終了を指示されたか否かを判定(ステップSA8)し、終了を指示されていない場合には、ステップSA4以降の処理を繰り返し、逆に、終了を指示された場合には、当該バックアップ処理プログラムを終了する。
【0037】
上述したステップSA7にて、バックアップ処理装置13から送信された完了通知52は、通信網12に内包されたGWと、交換装置と、基地局とを順に介してDTE11に到達する。
【0038】
DTE11のCPU21が無線通信部22を介して、この完了通知52を受信すると(ステップSA9)、CPU21はユーザにより当該バックアップ要求プログラムの終了を指示されたか否かを判定し(ステップSA10)、終了を指示されていない場合には、ステップSA1以降の処理を繰り返し、逆に、終了を指示された場合には、CPU21は当該バックアップ要求プログラムを終了する。以上の動作により、DTE11のコンテンツ記憶領域242およびバックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34の記憶内容は、図7に示す状態となる。
【0039】
(5)実施形態の効果
以上説明したように、本実施形態によれば、DTE11の電池251に対して外部電源から充電が開始されたときに、当該DTE11はバックアップを開始するため、電池切れに起因するバックアップの中断が発生せず、バックアップが確実に完遂されるといった効果を奏する。
【0040】
(6)変形例
(6−1)変形例1
上述の実施形態では、DTE11の電池251に対して充電が開始されたか否かを判定し(図5:ステップSA1参照)、充電が開始されたと判定した場合に、コンテンツ記憶領域242に記憶されているコンテンツを全てバックアップ処理装置13へ送信し、これら全てのコンテンツをバックアップ処理装置13に記憶させる場合について説明したが、バックアップ処理装置13に記憶させるコンテンツを予めユーザに定めさせておき、当該コンテンツのみをバックアップ処理装置13に記憶させるようにしても良い。
このように、ユーザの所望するコンテンツのみをバックアップ処理装置13に記憶させるとしたのは、次のような理由による。すなわち、DTE11と通信網12との間で行われる通信に対しては、一般に、通信した情報の量に応じて通信料金が課金される。DTE11に記憶されている全てのコンテンツを含んだバックアップ要求の送信を行うとすると、バックアップ処理装置13へ記憶させる必要のないコンテンツの送信に係る通信料金もユーザが負担せねばならず、不経済である。上述したように、コンテンツ毎にバックアップ処理装置13に記憶させるか否かを設定すれば、この問題点を解決できるといった効果を奏する。
【0041】
(6−2)変形例2
上述の実施形態に係るDTE11に、コンテンツ記憶領域242に記憶されているコンテンツ毎に、当該コンテンツがバックアップ処理装置13に記憶されたか否かを表示する機能を付与しても良い。
このように、コンテンツ毎に当該コンテンツがバックアップ処理装置13に記憶されたか否かを表示すると、当該表示に基づき、何れのコンテンツを削除すべきかをユーザが判断できるようになる。このような判断が可能となると、例えば、ユーザがDTE11に新たなコンテンツを記憶させようとしたときに、当該DTE11の記憶容量が不足する場合であっても、バックアップ処理装置13に記憶させたコンテンツをDTE11から削除して記憶容量を確保し、所望のコンテンツをDTE11に記憶させることが可能となる。
【0042】
(6−3)変形例3
上述の実施形態に係るDTE11に、バックアップ処理装置13に記憶させたコンテンツを通信網12を介して取得し、コンテンツ記憶領域242に記憶する機能を付与しても良い。このような機能を付与すると、例えばユーザが誤って消去したコンテンツをバックアップ処理装置13から取得することが可能となる。また、DTE11がバックアップ処理装置13に記憶されたコンテンツを取得する際に、予めコンテンツ記憶領域242の空き容量と当該コンテンツの大きさとを比較して、前者が後者より大きい場合にのみ、当該コンテンツを取得するとしても良い。このような比較を行ってからコンテンツの取得を行うようにすると、コンテンツ記憶領域242に記憶不可能な大きさのコンテンツを取得してしまうような無駄な通信の実行が排除されるいった効果を奏する。
【0043】
(6−4)変形例4
上述の実施形態では、DTE11の電池251に対して充電が開始されたときに、バックアップ要求の送信を行う場合について説明したが、当該DTE11が特定の地域に入ったときに、バックアップ要求の送信を行うとしても良い。本変形例によれば、特定の地域として、DTE11と通信網12の基地局(図示省略)とが確実に無線通信を行える地域を指定しておけば、当該地域にDTE11を携帯したユーザが移動したときに、コンテンツをバックアップ処理装置13に記憶させることが可能となる。以下、本変形例に係る移動通信端末の構成および動作について説明する。
【0044】
(6−4−1)本変形例の構成
まず、図8を用いて本変形例に係る移動通信端末を有する通信システムの全体構成を説明する。図8は当該通信システムの全体構成を示す図であり、DTE11に替えて本変形例に係る移動通信端末であるDTE81を設けた点のみが図1に示した通信システムの全体構成と異なっている。
【0045】
次に、DTE81の構成について説明する。図9は、DTE81の構成を示す図である。この図に示されるように、DTE81は、位置取得部27を設けた点を除きDTE11と同一の構成を有している。位置取得部27は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、CPU21に当該DTE81の現在位置を示す情報(例えば、DTE81が存在する場所の緯度および経度)を渡すものである。なお、GPS受信機とは、地球低軌道に打ち上げられた複数の衛星から発信される電波を受信し、当該GPS受信機の現在位置を示す情報を取得するものである。すなわち、DTE81のCPU21は当該位置取得部27を用いて、当該DTE81の現在位置を示す情報を取得することができる。
また、DTE81のシステム情報記憶領域241には、後述する地域情報とユーザ設定情報と設定プログラムとが追加記憶されている点が、DTE11と異なっている。地域情報には、図10に示されるように、地域を特定する情報(例えば、地域名)と当該地域の範囲を示す情報(例えば、緯度の範囲と経度の範囲、以下、「範囲情報」とする)とが内包されている。また、ユーザ設定情報は、図11に示すように、コンテンツ記憶領域242に記憶されているコンテンツを示す情報(例えば、コンテンツ名)と、当該コンテンツをバックアップ処理装置13に記憶させるべき地域の地域名とが内包されている。
【0046】
(6−4−2)本変形例の動作
次に、本変形例に係るDTE81を有する通信システムの動作について説明する。
(6−4−2−1)設定動作
DTE81のユーザに、上述したユーザ設定情報を入力させる動作の流れを図12に示すシーケンスフローチャートを参照しつつ説明する。DTE81のユーザが操作部(図示省略)を操作して設定プログラムの実行を指示すると、DTE81のCPU21は当該設定プログラムをシステム情報記憶領域241から読み出し実行する。そして、当該設定プログラムを実行中のCPU21は、まず、上述したユーザ設定情報をシステム情報記憶領域241から読み出し、当該ユーザ設定情報を揮発性記憶部23に記憶させるとともに、当該ユーザ設定情報に内包されたコンテンツ名を領域131に設定し、ユーザ設定情報に内包された地域名を領域132に設定した状態のユーザ設定情報入力画面(図13参照)を表示部に表示させる(ステップSB1)。
【0047】
この画面を視認したユーザは、バックアップ処理装置13に記憶させることを所望するコンテンツのコンテンツ名を領域131に入力することができる。また、ユーザによりプルダウンボタンB3が押下されると、CPU21は上述した地域情報に内包された地域名のリストを表示部に表示させる。ユーザは当該リストのなかから所望の地域名を選択することにより、領域132に地域名の入力を行うことができる。これらの入力操作により、ユーザは上述したユーザ設定情報の入力を行うことができる。
【0048】
一方、この画面を表示中のCPU21は、操作部を介してユーザの操作内容を示す情報を受け取り(ステップSB2)、ユーザの操作内容の判定を行う(ステップSB3)。すなわち、CPU21は、ユーザの操作内容がユーザ設定情報の入力(以下、「情報入力操作」とする)であるか、記憶ボタンB1の押下(以下、「記憶操作」とする)であるか、終了ボタンB2の押下(以下、「終了操作」とする)であるかを判定する。
【0049】
情報入力操作である場合には、CPU21は操作部を介して受け取ったユーザ設定情報で揮発性記憶部23に記憶されているユーザ設定情報を更新し、この更新後のユーザ設定情報に基づくユーザ設定情報入力画面を表示部に再表示させ、再度ユーザの入力操作を待ち受ける。
記憶操作である場合には、CPU21は揮発性記憶部23に記憶されているユーザ設定情報で、システム情報記憶領域241に記憶されているユーザ設定情報を更新し(ステップSB4)、当該設定プログラムを終了する。
終了操作である場合には、CPU21は上述のユーザ設定情報の更新を行わずに当該設定プログラムを終了する。
【0050】
(6−4−2−2)バックアップ動作
次に、上述したDTE81が特定の地域(地域A)に入ったときに、当該地域に対応付けられたコンテンツをバックアップ処理装置13に送信し、当該コンテンツをバックアップ処理装置13に記憶させる動作の流れを図14に示すシーケンスフローチャートを参照しつつ説明する。なお、当該動作の前提としてDTE81のコンテンツ記憶領域242とバックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34とは図6に示す状態であったとする。また、DTE81のシステム情報記憶領域241には、図10に示す地域情報と図11に示すユーザ設定情報とが記憶されているものとする。
図14に示すシーケンスフローチャートは、ステップSA1に替えてステップSC1を設けた点と、ステップSA2に替えてステップSC2を設けた点とを除き、図5に示すシーケンスフローチャートと同一である。以下では、図5に示すシーケンスフローチャートとの相違点についてのみ説明する。
【0051】
ステップSC1では、DTE81のCPU21は、当該DTE81が特定の地域に入ったか否かの判定を行う。より詳細に説明すると、当該ステップSC1では、DTE81のCPU21は、例えば所定の時間間隔で位置取得部27から当該DTE81の現在位置を示す情報を取得する。次に、CPU21は、ユーザ設定情報に内包された地域名に対応付けられた範囲情報を上述した地域情報から取得し、現在位置が当該範囲情報で示される範囲内の位置であるか否かを判定する。そして、現在位置が当該地域内の位置でないと判定した場合には、CPU21はステップSC1を繰り返し、逆に、現在位置が当該地域内の位置であると判定した場合には、CPU21は後述するステップSC2を行う。
本動作例では、CPU21は当該DTE81が地域Aに入ったと判定し、ステップSC2以降の処理を行う。
【0052】
ステップSC2では、CPU21はバックアップ処理装置13に送信すべきコンテンツの特定を行う。より詳細に説明すると、当該ステップSC2では、DTE81のCPU21はステップSC1で特定した地域名に対応付けられたコンテンツ名で示されるコンテンツをコンテンツ記憶領域242から読み出す。すなわち、本動作例の場合、CPU21はゲームプログラムをコンテンツ記憶領域242から読み出す(図11参照)。
【0053】
以下、DTE81のCPU21とバックアップ処理装置13のCPU21とは、上述した実施形態におけるステップSA3〜ステップSA10を行い、ステップSC2で特定されたコンテンツ(ゲームプログラム)のバックアップを完了する。
その結果、DTE81のコンテンツ記憶領域242とバックアップ処理装置13の不揮発性記憶部とは図15に示す状態になる。
【0054】
(6−4−3)本変形例の効果
以上に説明したように、本変形例によれば、DTE81が通信網12を介して無線通信を確実に行える地域に入ったときに当該DTE81はバックアップを開始するので、無線通信を行えないことに起因するバックアップの中断が発生せず、バックアップが確実に完遂されるといった効果を奏する。
【0055】
(6−5)変形例5
上述の変形例4では、DTE81が特定の地域に入った場合に、DTE81のCPU21がバックアップ要求をバックアップ処理装置13に送信する場合について説明したが、更に、これに一定の制限を課しても良い。
すなわち、DTE81のユーザが上記特定の地域への出入りが多い場合、頻繁にバックアップ処理が行われることになる。DTE81のユーザが意図しなくても、特定の地域への出入りが1日に複数回あるとすると、バックアップ要求の送信も1日に複数回行われることになる。これは、無意味なトラフィックの混雑化を招くことになる。従って、DTE81が特定の地域に入ったとしても、一定の条件を満たしていない限りバックアップ要求を送信しないようにすることが考えられる。上記一定の条件とは、例えば、DTE81が特定の地域へ入ってから、一定時間が経過しなければ、次回、特定の地域に入ったとしても、バックアップ要求を送信しないようにすれば良い。あるいは、一日にバックアップ要求を送信できる回数を設けておき、その回数を超えた場合には、当該バックアップ要求を送信しないようにすれば良い。このように、特定の地域に入った場合のバックアップ要求の送信に一定に制限を設けることにより、トラフィックの平滑化を図ることができる。
【0056】
(6−6)変形例6
上述の変形例4では、DTE81が特定の地域に入ったときに、バックアップ要求を送信する場合について説明したが、更に電池251の残量をチェックしてから送信しても良い。例えば、電源制御部253に、電池251の残量を検出させて、当該残量が一定の値以下である場合は、その旨をCPU21に対して通知する。これにより、DTE81がバックアップ要求を送信する条件を満たしたとしても、電池251の残量が一定の値以下の場合は、当該バックアップ要求を送信しないようにすることができる。
上記のように、電池の残量が一定値以下である場合にバックアップ要求を送信しないようにしたのは、次のような理由による。すなわち、バックアップ要求に含まれるコンテンツは、例えばソフトウェア、画像情報若しくは着信メロディのように大きな情報なので、当該バックアップ要求を送信するには、多くの時間が費やされる。従って、当該バックアップ要求を送信している途中で、電池がなくなってしまうことが考えられる。電池がなくなってしまうと、データ通信が不可能になるので、当該バックアップ要求を正常に送信できなくなる。電池の残量が一定値以下である場合にバックアップ要求を送信しないようにすれば、上記のような問題点は解消できる。
【0057】
(6−7)変形例7
上述の変形例4では、予めDTE81に記憶された位置情報を用いて、バックアップを行うべき地域をユーザに設定させる場合について説明したが、位置取得部27を用いて取得された現在位置に基づいて当該地域の設定を行っても良い。具体的には、ユーザ設定情報入力画面(図13参照)において、プルダウンボタンB3が押下されたときに表示するリストに“現在位置”という項目を設けておく。係る項目がユーザにより選択された場合には、DTE81のCPU21は、ユーザに領域132に当該現在位置を識別する情報(例えば、地名やランドマークの名称など)を入力させる。そして、ユーザが記憶操作を行った場合には、CPU21は、ユーザ設定情報の更新(図12:ステップSB4)を行うとともに、位置取得部27を用いて現在位置を取得する。次に、CPU21は当該現在位置を中心とする所定の範囲(例えば、東西500メートル、南北500メートル)を示す範囲情報を算出して、この範囲情報と領域132に入力された地名とを対応付けて位置情報に記憶する。
このように、DTE81の現在位置に基づいてコンテンツをバックアップすべき地域の設定を行うと、例えば、予めDTE81に記憶された位置情報にユーザの勤務地や自宅などを含む地域が設定されていない場合であっても、これらの地域をコンテンツをバックアップすべき地域として設定することが可能となる。
【0058】
(6−8)変形例8
上述の実施形態および変形例4では、バックアップ対象が、ソフトウェアや待ち受け画像若しくは着信メロディなどのコンテンツである場合について説明したが、本発明に係るバックアップの対象は、これらの情報に限定されるものではなく、例えばDTE11やDTE81が通信網12を介して行った通信の履歴を示す履歴情報(例えば、着信履歴や発信履歴)であっても良い。
また、上述した実施形態では、電池251に対して充電が開始されたときに、DTE11が自装置に記憶している情報のバックアップを開始する場合について説明したが、上述した履歴情報がバックアップ対象である場合には、更に、一定の条件を加えても良い。すなわち、DTE11に記憶されている履歴情報の件数が、所定の件数を超えたときにのみ、当該履歴情報を全てバックアップ処理装置13に送信するとしても良い。また、バックアップ処理装置13に送信する履歴情報の件数を予めユーザに設定させておき、当該件数分の履歴情報をバックアップ処理装置13に送信するとしても良い。
このように、自装置に記憶している履歴情報の件数が所定の件数を超えたときにのみ、当該履歴情報をバックアップ処理装置13に送信するとしたのは、次のような理由による。すなわち、一般に、移動通信端末が記憶可能な履歴情報の件数には制限があり、履歴情報の件数が当該制限を超えた後には、当該履歴情報は、古いものから順に上書きされてしまう。このため、ユーザが過去に行った通信の履歴を参照しようとしたときに、所望の通信に関する履歴情報が既に上書きされていることがあり得る。上述したように履歴情報の件数が所定の件数に達したときに、履歴情報をバックアップ処理装置13に記憶するようにすれば、係る問題点を解決することができる。
【0059】
(6−9)変形例9
また、変形例8に係るDTE11やDTE81に、バックアップ処理装置13に送信した履歴情報を不揮発性記憶部24から削除する機能を付与しても良い。このようにバックアップ処理装置13に送信した履歴情報を不揮発性記憶部24から削除すると、当該削除された件数分の通信を行うまで、バックアップを実行することがなく、無駄な通信が削減されるといった効果を奏する。
【0060】
(6−10)変形例10
上述の実施形態および変形例4では、移動通信端末としてプログラム実行機能付き携帯電話機を用いる場合について説明したが、本発明に係る移動通信端末は、係る携帯電話機に限定されるものではなく、PDA(Personal Digital Assistance)であっても良い。要は、プログラム実行機能を有する移動通信端末であれば良い。
【0061】
(6−11)変形例11
上述の実施形態および変形例4では、移動通信端末に情報を記憶させ、バックアップを開始するか否かを当該移動通信端末が判定する場合について説明したが、移動通信端末に着脱可能な情報記憶モジュール(例えば、UIM(User Identity Module ))に情報を記憶させるとともに、上述したバックアップ要求プログラムを記憶させ、当該プログラムを情報記憶モジュールが実行することにより、バックアップを開始するか否かを判定するとしても良い。
以下、本変形例に係る情報記憶モジュール(以下、「UIM」とする)161の構成例を図16を用いて説明する。この図に示されるように、UIM161は、無線通信部22を有しない点と、電源部25を有しない点と、端末接続インターフェイス部28を設けた点とを除き、図2に示すDTE11と同一の構成を有する。ここで、端末接続インターフェイス部28は、当該UIM161を接続可能な移動通信端末にUIM161を着脱可能に接続するためのものであり、UIM161と移動通信端末との情報を授受を仲介するものである。また、UIM161の不揮発性記憶部24の記憶内容は、DTE11の不揮発性記憶部24の記憶内容と同一である。すなわち、不揮発性記憶部24はシステム情報記憶領域241とコンテンツ記憶領域242とを有している。システム情報記憶領域241には、端末識別子やバックアップ先識別子などの各種識別情報と、OSやバックアップ要求プログラム等のソフトウェアとが記憶されている。また、コンテンツ記憶領域242には、コンテンツが記憶されている。
UIM161のCPU21がシステム情報記憶領域241に記憶されているソフトウェアを実行することにより、当該UIM161を接続した移動通信端末には、上述したDTE11の機能と同一の機能が付与される。すなわち、UIM161を接続した移動通信端末の電源ボタン(図示省略)が押下されると、UIM161のCPU21は、まず、OSを起動し、OSの起動を完了すると、CPU21は、即座に、バックアップ要求プログラムを実行する。
以下、UIM161を接続した移動通信端末は、上述したDTE11と同一の動作を行い、UIM161のコンテンツ記憶領域242に記憶されたコンテンツのバックアップを行う。すなわち、バックアップ要求プログラムを実行中のUIM161のCPU21は、移動通信端末の電池に対して充電が開始されたことを通知されると、コンテンツ記憶領域242に記憶されているコンテンツを読み出して、上述したバックアップ要求を生成し、移動通信端末に当該バックアップ要求をバックアップ先識別子で示される宛先へ送信させる。このバックアップ要求を受信したバックアップ処理装置13は、当該バックアップ要求に含まれるコンテンツを記憶し、バックアップが完了する。
【0062】
(6−12)変形例12
上述の実施形態および変形例4では、DTE11やDTE81の不揮発性記憶部24に上述したバックアップ要求プログラムを記憶させておく場合について説明したが、当該プログラムを記憶していない、一般的なブラウザ機能付き携帯電話機に当該プログラムをインストールすることにより、上述したDTE11やDTE81と同一の機能を付与するとしても良い。
具体的には、バックアップ要求プログラムを記録したコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体から、上述した外部記憶部37を用いてバックアップ処理装置13に、このプログラムを読み取らせて、これらのプログラムをバックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34に記憶させる。そして、ブラウザ機能付きの一般的な携帯電話機でブラウザを用いて当該バックアップ処理装置13から、このプログラムをダウンロードして、当該携帯電話機の不揮発性記憶部24に当該プログラムを記憶させても良い。
また、上述の変形例11では、UIM161の不揮発性記憶部24に上述したバックアップ要求プログラムを記憶させておく場合について説明したが、当該プログラムを記憶していない、一般的な情報記憶モジュールに当該プログラムをインストールすることにより、上述したUIM161と同一の機能を付与するとしても良い。
具体的には、上述したようにバックアップ要求プログラムをバックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34に記憶させておき、当該情報記憶モジュールを接続した携帯電話機でブラウザを用いて当該バックアップ処理装置13から、このプログラムをダウンロードして、当該情報記憶モジュールの不揮発性記憶部24に当該プログラムを記憶させても良い。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザをわずらわすことなく、移動通信端末に記憶された情報のバックアップが確実に完遂されるといった効果を奏する。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図2】 同通信システムを構成するDTE11の構成例を示すブロック図である。
【図3】 同通信システムを構成するバックアップ処理装置13の構成例を示すブロック図である。
【図4】 同バックアップ処理装置13の不揮発性記憶部24の記憶内容の一例を示す図である。
【図5】 同通信システムにおけるバックアップ動作の流れを示すシーケンスフローチャートである。
【図6】 同通信システムにおけるDTE11のコンテンツ記憶領域242の記憶内容と、バックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34の記憶内容の一例を示す図である。
【図7】 同通信システムにおけるDTE11のコンテンツ記憶領域242の記憶内容と、バックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34の記憶内容の一例を示す図である。
【図8】 変形例4に係る通信システムの全体構成を示す図である。
【図9】 同通信システムを構成するDTE81の構成例を示すブロック図である。
【図10】 同DTE81のシステム情報記憶領域241に記憶されている地域情報の一例を示す図である。
【図11】 同DTE81のシステム情報記憶領域241に記憶されているユーザ設定情報の一例を示す図である。
【図12】 同DTE81のユーザ設定情報入力動作の流れを示すフローチャートである。
【図13】 同DTE81の表示部に表示されるユーザ設定情報入力画面の一例を示す図である。
【図14】 同通信システムにおけるバックアップ動作の流れを示すシーケンスフローチャートである。
【図15】 同通信システムにおけるDTE81のコンテンツ記憶領域242の記憶内容と、バックアップ処理装置13の不揮発性記憶部34の記憶内容の一例を示す図である。
【図16】 変形例11に係るUIM161の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11、81…DTE、12・・・通信網、13・・・バックアップ処理装置、161…UIM、21・・・CPU、22・・・無線通信部、23・・・揮発性記憶部、24・・・不揮発性記憶部、241・・・システム情報記憶領域、242・・・コンテンツ記憶領域、25・・・電源部、251・・・電池、252・・・充電インターフェイス部、253・・・電源制御部、26・・・バス、27…位置取得部、28…端末接続インターフェイス部、32・・・有線通信部、34・・・不揮発性記憶部、35・・・電源部、37・・・外部記憶部。
Claims (8)
- 自装置に格納された情報を、通信網を介して自装置と通信可能なバックアップ処理装置に記憶させる移動通信端末であって、
地域を記憶する記憶手段と、
自装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記記憶手段に記憶された地域内の位置である場合に、前記情報を前記通信網を介して前記バックアップ処理装置へ送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求する要求手段と
を有する移動通信端末。 - 前記記憶手段は、前記情報と前記地域とを対応付けて記憶する手段であり、
前記要求手段は、前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記地域内の位置である場合に、当該地域に対応付けられて前記記憶手段に記憶された情報を前記通信網を介して前記バックアップ処理装置へ送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求する
ことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末。 - 現在時刻を取得する時刻取得手段を有し、
前記要求手段は、前記バックアップ処理装置に情報の記憶を要求した時刻を前記時刻取得手段を用いて取得して記憶し、情報の記憶を要求した前回の時刻と前記時刻取得手段により取得した今回の現在時刻との差を示す時間が所定の時間より短い場合には、前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記地域内の位置である場合であっても、前記バックアップ処理装置に情報の送信を行わない
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の移動通信端末。 - 前記位置取得手段を用いて取得した現在位置を含む所定の範囲を前記地域として前記記憶手段に記憶させる地域設定手段を有する請求項1〜3のいずれか一に記載の移動通信端末。
- 自装置の現在位置を取得可能な移動通信端末と本装置とを接続するための接続手段と、
地域を記憶する記憶手段と、
前記接続手段を用いて接続された移動通信端末の現在位置が前記地域内の位置であるか否かを判定し、前記現在位置が前記地域内の位置であると判定された場合に、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末と前記記通信網を介して通信可能な前記バックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求するように当該移動通信端末を制御する制御手段と
を有する情報記憶モジュール。 - 情報を格納するコンピュータ装置に、
地域を記憶する記憶手段と、
当該コンピュータ装置の現在位置を取得する位置取得手段と、
前記位置取得手段にて取得した現在位置が前記記憶手段に記憶された地域内の位置である場合に、通信網を介して当該コンピュータ装置と通信可能なバックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報を記憶することを前記バックアップ処理装置に要求する要求手段と
を実現させるためのプログラム。 - 情報を格納するコンピュータ装置に、
自装置の現在位置を取得可能な移動通信端末と当該コンピュータ装置とを接続するための接続手段と、
地域を記憶する記憶手段と、
前記接続手段を用いて接続された移動通信端末の現在位置が前記地域内の位置であるか否かを判定し、前記現在位置が前記地域内の位置であると判定された場合に、前記接続手段を用いて接続された移動通信端末と前記記通信網を介して通信可能な前記バックアップ処理装置へ前記情報を送信し、当該情報の記憶を前記バックアップ処理装置に要求するように当該移動通信端末を制御する制御手段と
を実現させるためのプログラム。 - 請求項6又は7に記載のプログラムを記録したコンピュータ装置読み取り可能な記録媒体。
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