JP4185940B2 - 床基材の製造方法及び床材の製造方法 - Google Patents
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Description
上記床基材1は基板2と、該基板2の表面に水性接着剤からなる接着剤層3を介して接合一体化され、イソシアネート化合物を表面に塗布浸透させて強化した強化木質繊維板4とからなる。
上記基板2は、例えば合板、LVL、木質繊維板、パーティクルボード、OSB等の木質板や、ケイカル板、火山性ガラス質複層板、スラグ石膏板等の無機質板が用いられる。
強化木質繊維板4は、例えば中密度繊維板(MDF)等からなり、その表面に、低分子のイソシアネート化合物が塗布により浸透しかつ木質繊維板4中の水分と反応して硬化した強化層4aが形成されたものである。また、上記塗布されて繊維板内に浸透したイソシアネート化合物は、繊維板中の水分との反応により硬化して上記強化層4aを形成するだけでなく、上記接着剤層3をなす水性接着剤中の水分とも反応して硬化しており、塗布されたイソシアネート化合物は上記水性接着剤と共に硬化されている。
木質繊維板4(MDF)を基板2と貼着するための水性接着剤に用いられる樹脂の種類は、メラミン樹脂、尿素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、水性ビニルウレタン樹脂、ABS樹脂等であり、これらを混合及び変性させたものでもかまわない。
上記床基材1を製造する本発明の実施形態では、上記木質繊維板の表面にイソシアネート化合物を塗布浸透して強化木質繊維板4を作り、その強化木質繊維板4を基板2に水性接着剤により接合一体化するが、その木質繊維板のイソシアネート化合物による含浸強化を、木質繊維板の基板2への接合一体化と同時に行う。この製造方法について説明すると、基板2の表面に水性接着剤を介して木質繊維板を載置した後、その木質繊維板の表面にイソシアネート化合物を塗布する。そして、上記基板2に対し、その上に載置された木質繊維板を両者の加熱圧締により接合一体化する。
このようにして得られた床基材1の表面に、床材に一般的に使用される化粧紙、化粧シート、突板等の化粧材6を水性接着剤で貼ることで、床材Aが得られる。
基板として厚さ11mmの南洋材合板(ラワン)を用意し、その表面に水性接着剤として尿素メラミン接着剤を塗布して、その上に、パラフィンワックス等の撥水剤を使用していない厚さ1.0mmのMDFをセットした。このMDFの表面(上面)にイソシアネート化合物を100g/m2塗布した後、温度130℃、圧力0.98MPa(10kg/cm2)、時間3分の条件で加熱圧締して床基材を得た。イソシアネート化合物は、粘度200mPa・sの粗製ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)90部に、粘度5000Pa・sのウレタンプレポリマー10部を添加したものを用いた。
上記実施例1における南洋材合板に代えて、表裏層がラワンでありコア層がファルカタからなる植林木合板を用いた基板とし、その他は実施例1と同様の処理を行うことによって床基材を得た。また、この床基材上に実施例1と同様の材料を用いかつ同様の処理を行って厚さ12mmの化粧板を得た。
実施例1と同様の1.0mm厚さのMDFを用意し、そのMDFを実施例1のように基板に載置しない状態で表面上にイソシアネート化合物を100g/m2塗布した後、温度130℃、圧力0.98MPa(10kg/cm2)、時間3分の条件で加熱圧締して強化MDFを得た。次いで、この強化MDFを厚さ11mmの南洋材合板に接着して厚さ12mmの床基材を得た。この床基材上に実施例1と同様の材料を用いかつ同様の処理を行って厚さ12mmの化粧板を得た。
実施例1と同様の1.0mm厚さのMDFを無処理のまま植林木合板に接着して床基材を得た。この床基材上に実施例1と同様の材料を用いかつ同様の処理を行って厚さ12mmの化粧板を得た。
植林木であるファルカタ単板(比重0.4以下)をコア層に用い、ラワン単板(比重0.4以上)を表裏層に用いた合板を基板として用意した。また、厚さ0.8mmに調整したMDFにイソシアネート化合物を塗布浸透硬化させたものを用意した。上記前者の基板表面に後者の、イソシアネート化合物を塗布浸透したMDFを水性ビニルウレタン系接着剤を介して積層し、両者を圧締して接着硬化して床基材とした。尚、MDFはイソシアネート化合物の浸透性を良好にするために、撥水材及び防水材を添加していないものを用いた。その床基材の表面上に、化粧材としての厚さ200μmのオレフィンシートを水性ビニルウレタン系接着剤にて貼り合わせて最終的な床材とした。
上記比較例3における合板の代わりに、全層がファルカタ単板(比重0.4以下)で構成された合板と、厚さ1.05mmに調整されたMDFとを用い、実施例1と同様の処理を行って床基材とした。比較例3と同様に、この床基材の表面上に厚さ200μmのオレフィンシートを水性ビニルウレタン系接着剤にて貼り合わせて床材とした。
MDFにイソシアネート化合物を塗布しないということ以外は、上記比較例3と同様の処理を行って床材とした。比較例3と同様に、この床基材の表面上に厚さ200μmのオレフィンシートを水性ビニルウレタン系接着剤にて貼り合わせて床材とした。
上記比較例3の合板のみを使用して床基材とし、化粧材としてのオレフィンシートを貼り合わせて床材とした。
以上の実施例及び比較例に対し、表面硬度(ブリネル試験)を測定するとともに、耐水性能を比較するためのJAS2類浸漬剥離試験を行って膨潤厚み変化率を比較した。その試験結果を表1に示す。
1 床基材
2 基板
4 強化木質繊維板
6 化粧材
Claims (4)
- 基板の表面に水性接着剤を介して木質繊維板を載置し、
上記木質繊維板の表面にイソシアネート化合物を塗布した後、
上記木質繊維板を基板に対し加熱圧締により接合一体化することを特徴とする床基材の製造方法。 - 請求項1の床基材の製造方法において、
木質繊維板は、撥水剤もしくは防水剤を含有しないか又は木質繊維に対して1重量%以下を含有していることを特徴とする床基材の製造方法。 - 請求項1又は2の床基材の製造方法において、
木質繊維板は、イソシアネート化合物を主成分とする接着剤を必須とするものであることを特徴とする床基材の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つの床基材の製造方法により製造された床基材の表面に化粧材を積層することを特徴とする床材の製造方法。
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