JP4163431B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合紙を出力転写紙の任意のページ間に挿入する機能を備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、印刷装置等の画像形成装置に関し、特に合紙が挿入されない事態が発生した場合の後処理を適切化した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置に装備される後処理装置は、画像形成装置内で画像形成処理を受けた転写紙を受入れて合紙挿入、ステープル、パンチング等々の処理を施す機能を備えている。このような後処理装置内で転写紙ジャムが発生した場合に引き続いて画像形成装置側から後続の転写紙が進入してくると、後処理装置内でのジャムが更に連鎖的に発生する虞があるため、後処理装置内でのジャム発生時には無条件で、画像形成装置側で通紙中の転写紙を機内に残したまま動作を停止させるのが一般的である。
ところで、合紙を画像形成装置から連続排紙されてくる転写紙の所定ページ部分に自動挿入するための合紙インサータによる合紙の搬送経路が、画像形成装置側の転写紙の搬送、排紙経路と干渉しない場合には、インサータ内での不送りやジャムに起因した合紙供給不能が発生したとしても、画像形成装置側での転写紙の搬送、排紙をジャムした合紙が妨害する訳ではないため、画像形成装置の稼働を停止させる必要はない。しかし、従来は合紙インサータ内で不送り、ジャムが発生した場合には、画像形成装置本体内に給紙済みの転写紙が存在している場合であっても一律に装置全体の動作を強制停止させていた。しかし、画像形成装置の動作を停止した場合には、装置内で通紙中であった転写紙を除去処理する必要性が発生して操作性が低下するばかりでなく、復旧後には排紙済みの転写紙及び合紙を廃棄して新たに画像形成作業をやり直す等の無駄やロスがあった。また、復旧後に、排紙済みの転写紙等を廃棄せずに、作業が中断した箇所から画像形成を再開する場合には、合紙が挿入されなかったページ部分を探し出してから手作業で挿入する等の煩雑な作業が必要となり、全体的な作業性が大幅に低下する原因となっていた。
なお、特開平5−24735号公報、特開平9−34192号公報には、夫々、合紙挿入機構として転写紙とは別の搬送経路を備えた構成を開示しているが、合紙の不送りやジャム発生時の装置本体側の制御方法については示唆さえもなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、画像形成装置に装備された合紙インサータからの合紙給紙時に不送りや紙詰まりが発生したとしても、直ちには画像形成装置本体を停止させずに、ユーザができるだけジャム紙の処理をしなくて済むように、画像形成装置本体内の転写紙を排紙させる等の適切な処理を行うことで、ユーザの操作性を高め、且つその後のリカバリ動作を効率化、正確化することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、転写紙上に画像を形成する画像形成部、該画像形成部に転写紙を給紙する給紙部、及び該画像形成部よりも下流側に配置されて画像形成済み転写紙を機外に排紙する排紙部を備えた画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体の排紙部から排紙された転写紙の排紙後経路に合紙を給紙搬送する合紙インサータと、前記合紙と転写紙とをステープルする後処理装置と、これらを制御する制御部と、を備えた画像形成装置において、前記制御部は、画像形成動作中に、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、当該転写紙に対して画像形成処理を行い、合紙と転写紙とをステープルするモードにおいてのみ、当該転写紙をそれまで使用していた排紙トレイとは別の排紙トレイに排紙するとともに、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった旨を報知することを特徴とする。
画像形成装置本体から連続排紙されてくる転写紙の所要ページ位置に、合紙インサータから合紙を供給して挿入するモードを実施している際に、合紙の不送りやジャムによって合紙の挿入が行われない事態が発生した場合、そのままジョブが終了するまで継続すると、それ以降は合紙が挿入されない部が形成される。そこで、従来は合紙の給紙不能の発生と同時に画像形成装置本体自体の稼働を停止していた。このため、画像形成装置本体内で既に給紙されていた転写紙はジャムとなりユーザにジャム処理を強いる結果となっていた。
この発明では、合紙がジャムした後、機内に残留した給紙済み転写紙に対して画像形成処理を行った上で、全ての給紙済み転写紙を機外に排紙するようにしたので、画像形成装置本体内でのユーザのジャム処理が不要となり、さらにユーザに対する警告表示により、その後の合紙挿入忘れが防止できる。
また、機内に残留していた給紙済み転写紙を、それまでとは異なった排紙トレイに排紙するので、他の既排紙転写紙と容易に区別することができ、白紙を選別して除去する必要さえなくすることができる。合紙インサータ復旧後のリカバリにおいては、元の排紙トレイ上に、挿入しなかった合紙から順次排紙を開始するようにすれば、全ての転写紙と合紙が所定の順序で積層された出力を得ることが可能となる。
このように本発明の構成では、余分な転写紙を排紙することになるが、ステープル時、合紙挿入が無いままステープルされると、その後ユーザが合紙を挿入しようとしてもステープルをはずし合紙を挿入しなおして留めなおすという大変な手間がかかる。
そこで、本発明では、比較的手間のかからない非ステープルモードでは転写紙を同一排紙トレイに継続排紙する一方、ステープルモード時にのみ機内残留転写紙の排紙先を他の排紙トレイに変更することで、最低限の転写紙の無駄を発生させるだけで、操作性を向上できる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記制御部は、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、当該転写紙に対して画像形成動作を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった転写紙のページ位置を報知することを特徴とする。
これによれば、合紙のジャムが発生した後、ユーザのジャム処理が不要となり、合紙挿入忘れを防止できるばかりでなく。さらに、排紙された転写紙束中に合紙を挿入すべき位置が明確になるため挿入操作が容易になる。
【0005】
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記制御部は、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、当該転写紙に対して画像形成動作を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙インサータを復旧させた上で、画像形成動作を継続するか中止するかを選択可能にしたことを特徴とする。
合紙ジャムが発生した場合に、機内に残った給紙済み転写紙に画像形成を施した上で全て機外に排紙させた場合、状況によっては画像形成していない頁から画像形成動作をそのまま継続し、全てのジョブ終了後に抜け落ちた合紙だけを手作業にて挿入する処理方法が便利な場合と、そのような挿入作業はかえって煩雑となるために画像形成を一旦中止して合紙インサータを復旧させた上で、残りのジョブだけを画像形成処理する方法が便利な場合がある。そこで、何れの方法を選択するかのイニシアティブをユーザに与えてやりやすい方法を選択可能とした。つまり、合紙ジャムが発生したときにそれ以降の機内に残った転写紙を画像形成して排紙するばかりでなくその後の作業を継続して行うか、或いは合紙ジャム解除後に一旦作業を停止して合紙インサータを復旧させてから、続きの処理から再開するかを選択可能としたものである。
請求項4の発明は、請求項1又は2において、前記制御部は、前記合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、挿入されなかった合紙以後の転写紙を白紙排紙することを特徴とする。
請求項1乃至3の処理方法では、合紙ジャム発生後に残留転写紙を画像形成処理してから排紙し、ジャム解除後(合紙インサータ復旧後)に、その続きの部分からリカバリしているので、合紙ジャム発生後、合紙インサータを復旧させる前までの排紙済み転写紙中には合紙が未挿入の部分がある。このため、その後、ユーザが合紙を付け足す必要があった。
請求項4では、合紙ジャム以降の転写紙であって既に給紙されたものに対して画像形成を行わずに白紙で排紙するようにしたので、ユーザは排紙された転写紙が白紙であることを容易に確認でき、白紙だけを取り除くことが容易となる。更に、白紙排紙が完了して合紙インサータが復旧した後に、挿入されなかった合紙からリカバリすることにより、自動的な再挿入が可能となり、ユーザ操作がさらに容易になる。また、課金している場合に、画像形成済みの転写紙がただ取りされる虞がなくなる。
【0006】
請求項5の発明は、請求項1又は2において、前記制御部は、前記合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に画像形成処理が終了している転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、該転写紙を画像形成装置本体内に残したまま画像形成装置本体の稼働を停止することを特徴とする。
合紙インサータの復旧後の画像形成再開時に、挿入されなかった合紙からリカバリすると、同じ内容の画像形成が行われた転写紙のダブりが発生し、機内に残留していた転写紙をそのまま排紙してしまうと、オペレータがこれを入手できることとなり、課金時にはただ取りの問題が発生する。そこで、画像形成装置本体を強制停止させて機内の転写紙をジャムさせることにより、当該転写紙を利用者が入手することを阻止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明を適用する画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置1は、画像形成装置本体2と、画像形成装置本体2の排紙部側の側面に連設された後処理装置100、とを備えている。画像形成装置本体2上には、コンタクトガラスCG上に原稿を給送する自動原稿給紙装置3が搭載されている。
画像形成装置本体2は、読取光学系(読取ユニット)10、書込光学系(書込ユニット)20、画像形成部30、給紙部40、画像形成部30の下流側に配置されて画像形成済み転写紙を排紙部51に搬送する排紙経路50とを備えている。画像形成部30は、静電潜像を担持する感光体ドラム(像担持体)31、感光体ドラム31を一様に帯電する図示しない帯電部、書込光学系10からの光画像情報の露光によって感光体ドラム31上に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する現像部32、トナー像を転写紙上に転写する転写部33、転写紙上のトナー像を定着させる定着部34を備えている。
給紙部40は、転写紙Pを収容した複数の給紙トレイ41a〜c、給紙トレイ内の転写紙を画像形成部30の転写位置に給紙搬送する給紙搬送機構42を備える。給紙搬送機構42は、いずれかの給紙トレイ41内の転写紙Pを取り出す給紙コロ等の給紙ユニット43a〜c、給紙ユニット43a〜cから給送された転写紙を画像形成部30へ搬送する縦搬送経路44、レジストローラ45等を有している。
いずれかの給紙トレイ41a〜cから給紙され、搬送経路44を経て画像形成部30に給紙された転写紙Pは転写部33が位置する転写位置において感光体ドラム31上のトナー像の転写を受け、次いで定着部34にて定着されることにより画像形成を完了する。
定着を受けた転写紙は、排紙経路50を経て排紙部51へ排出される。排紙部51には、後処理装置100が接続されているため、後処理装置100内に導入されて所要の後処理を受けるか、或いはストレートに後処理装置外へ排出される。
【0008】
次に、図2は操作部60を示した図である。操作部60には、液晶タッチパネル61、テンキー62、クリア/ストップキー63、プリントキー64、モードクリアキー65があり、液晶タッチパネル61には、機能キー67、部数、及び画像形成装置の状態を示すメッセージなどが表示される。
図3は操作部60の液晶タッチパネル61の表示の一例を示した図である。オペレータが液晶タッチパネル61に表示されたキーにタッチすることで、選択された機能を示すキーが黒く反転する。また、機能の詳細を指定しなければならない場合(例えば変倍であれは変倍値等)は、キーにタッチすることで、詳細機能の設定画面が表示される。このように、液晶タッチパネルは、ドット表示器を使用している為、その時の最適な表示をグラフィカルに行うことが可能である。
図3において左上は、「コピーできます」、「お待ちください」等のメッセージを表示するメッセージエリア、その右は、セットした枚数を表示するコピー枚数表示部、その下はステープル綴じ位置を設定するキー、コピーを一部ずつページ順にそろえる処理を指定するソートキー、コピーをページ毎に仕分けする処理を指定するスタックキー、拡大/縮小倍率をセットする変倍キー、両面モードを設定する両面キー、合紙モードを選択する合紙キーである。選択されているモードはキーが網掛け表示されている。
【0009】
上記の如き画像形成装置本体2における画像形成動作は次の通りである。即ち、自動原稿給紙装置3の原稿台5上に画像面を上向きにして置かれた原稿束Dは、操作部60上のスタートキー64が押下されると、一番上の原稿から給送される。給送された原稿は原稿読み取り位置6で読み取りが行われる。
各給紙トレイ41a〜c内に積載された転写紙Pは、対応する給紙ユニット43a〜cによって給紙され、縦搬送経路44によってレジストローラ45に突き当てられる。その後、感光体ドラム31への画像書き込みタイミングをとってレジストローラ45を回転させて転写紙を感光体ドラム31周面の転写位置まで搬送する。読取光学系10にて読み込まれた画像データは、書込光学系20からのレーザーによって感光体ドラム31上に書き込まれ、現像部32を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙Pは感光体ドラム31の回転と等速で搬送ベルト33aによって搬送されながら、感光体ドラム31上のトナー像が転写される。その後、定着部34にて画像を定着させ、後処理装置100へと搬送される。
この実施形態に係る後処理装置100は、画像形成装置本体2から排紙された転写紙を受入れて搬送する排紙後経路101と、ステープル装置102と、排紙部51から排紙された転写紙Pの排紙後経路101に合紙を給紙搬送する合紙インサータ120と、下段排紙トレイ130、及び上段排紙トレイ131を備えている。後処理装置100内に入った転写紙は分岐爪105、106の切替作用により、何れかの排紙トレイ130、131、或いはステープル台108に排紙される。
ステープル装置102は、排紙後経路101に沿って配置され図示しないソレノイドによって回動する分岐爪105、106、分岐爪106との協働により転写紙等をステープル台へ導く分岐経路107、ステープルする転写紙等を積層するステープル台108、ステープル針によって転写紙束を綴じるステープラ109等を備え、ステープル台108上に所要枚数の転写紙を積層した状態でステープラ109によってステープルを行い、ステープル済みの転写紙束は上向き搬送して機外に排出し下段排紙トレイ130上に排紙する。
【0010】
合紙インサータ120は、合紙IPをセットする合紙台121と、合紙台121上の合紙束から一枚ずつ合紙を取り出して給紙搬送する合紙給紙部122及び合紙搬送経路123(搬送コロを含む)を有する。合紙搬送経路123は、排紙後経路101と合流している。この合流位置Aの下流側には転写紙等の排紙先を下段排紙トレイ130又は上段排紙トレイ131(分岐経路124)へ切り替えるための分岐部Bが有り、この分岐部Bには分岐爪105が配置されている。合紙給紙部122は、給紙及び分離用のコロ122aを備え、合紙搬送経路123には搬送コロ123aが配置され、夫々図示しないモータからの駆動力によって回転駆動される。
合紙インサータ120から合紙IPを転写紙の前後に挿入する場合、即ち、画像形成装置本体2の給紙部40から給紙したある転写紙の前に合紙を挿入する場合、その挿入枚数に応じて先に搬送した転写紙との紙間を空け、後処理装置100へと送りこむ。合紙台121に積載された合紙IPは給紙すると合流点Aの手前で待機させ転写紙間に挿入させる。
このように合紙IPを排紙後経路101に供給して転写紙間に挿入する場合には、予め画像形成装置本体2から排紙されてくる転写紙間に合紙挿入用の通紙間隔を開けた状態で排紙が行われる。従って、合紙給紙部122での不送り、或いは合紙搬送経路123におけるジャム等によって、所定のタイミングで排紙後経路101内に合紙が搬送されてこない場合に、そのまま画像形成装置本体2側で画像形成、転写紙排紙を連続して行うと、合紙不挿入が発生した頁以降、合紙が挿入されていない状態で排紙トレイ上に転写紙が順次排出されることとなる。ジョブ実行中に合紙が挿入されていないことにオペレータが気付かずにジョブが完了した場合、ジョブ終了後に気付けば所要箇所に合紙を挿入作業を手作業で実施できるが、未挿入箇所が不明であったり、挿入すべき箇所が多数ある場合には極めて煩雑な作業となり、新たにジョブをやり直さざるを得ない事態も発生し得る。また、合紙を挿入した転写紙束にステープルを施すモードにてジョブが完了した場合に、ステープル後に合紙が挿入されていないことに気付いたとすれば、その後の合紙挿入作業はさらに厄介な作業となることが明らかである。
また、インサータ120から合紙が挿入されない時に一律に画像形成装置本体の稼働を強制停止させるとすれば、オペレータの意図に反した結果、例えば全てのジョブを終了させてから不挿入箇所に手差しで合紙を挿入できなくなる不具合をもたらすばかりでなく、機内に残った転写紙が無駄となる。また、機内のジャム処理が必要となり、生産性が低下する結果となる。
【0011】
上記の如き不具合を解消するために本発明の各実施形態では、画像形成装置本体2、合紙インサータ120を含む後処理装置100を、夫々次のように制御する様にしている。
なお、本発明の各実施形態では、図4に示すように、原稿2枚を用い、各原稿画像をコピーした転写紙のページ間に合紙を1枚挿入したものをコピー1部の出力とするようなモードの設定を例に説明する。
まず、第1の実施形態では、図示しない制御部は、画像形成装置本体2側における画像形成動作中に、合紙給紙部122での不送りや、合紙搬送経路123内でのジャム発生等に起因して、合紙インサータ120から転写紙P間に挿入されるべき合紙IPの挿入が行われない場合に、既に給紙部40から給紙された転写紙が画像形成装置本体2内に残っている場合には、当該転写紙に対して画像形成動作を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった旨を液晶タッチパネル61上に表示して、その旨をオペレータに報知する(図6)。尚、報知方法としては、音声による警告であってもよい。
また、第2の実施形態では、図示しない制御部は、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合には、既に給紙部40から給紙された転写紙が機内にある場合には当該転写紙に対して画像形成動作を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかったページが何れのページであるかを液晶タッチパネル61に表示する等の方法によって、オペレータに報知する(図7)。
【0012】
これを詳述すると、まず、図4に示したモードにおいて3部出力する設定にてプリントキー64を押すことにより開始された画像形成動作中に、合紙の2枚目が不送りまたは合紙搬送経路123内での紙詰まり(以降、合紙のジャム、という)を起した場合、従来はその後に続く転写紙も機内に残して停止するのが一般的である。ところが、その場合ユーザは機内に残った転写紙を探し取り除くという面倒な操作を必要とする。そこで本実施形態では給紙が既に始まっていた転写紙についてはそのまま機外に排紙し、ユーザのジャム処理の手間を軽減する。さらに排紙トレイ上の積層順序を示す図5のように、合紙が挿入されていない場合には、部としては不完全な状態になるため、合紙が挿入されていない旨(図6)と、どの部分に不挿入が発生しているか(図7)等を警告表示することで、ユーザが後から挿入していない合紙を付け足して完全な部を作る際に便ならしめるようにしている。
即ち、図6及び図7は、合紙がジャムになった時の画面表示例を表しており、図6では最下段に「合紙が挿入できていません」と警告表示を出し、図7では、「3ページ前の合紙が挿入できていません」とどこのページで合紙が不挿入になっているかを表示する。表示内容としては、複数箇所表示や、挿入に失敗した合紙枚数まで表示することも可能である。
例えば、図6の表示を見たオペレータは、合紙が挿入されていないことを知り、その後の処理を考えることができる。即ち、合紙インサータ120を復旧させてから、挿入されなかった合紙の給紙と、それ以降の画像形成を再開してもよいし、既に排紙された機内残留転写紙に続く画像形成を再開させてもよい。更に、合紙インサータを復旧させずにそのまま全てのジョブを完了させるために画像形成を再開させてもよい。この場合には、手作業により不挿入合紙を差し込む作業が必要となる。いずれにしてもオペレータは、装置本体内のジャム処理を行う必要がないため、操作性が向上する。
また、図7の表示内容によって合紙の不挿入箇所を報知することにより、オペレータが再開した画像形成により全ジョブが完了した時に、不挿入箇所を容易に特定することができるので、手作業による挿入作業が容易となる。
上記何れの実施形態においても、機内に残留していた給紙済み転写紙に対して画像形成処理を行って排紙した後で、合紙インサータを復旧させた上で、残りの画像形成作業を継続し、全てのジョブを終了した後で、表示された警告、或いはガイド内容に従って、不挿入の合紙を差し込む作業を行うこととなる。
【0013】
次に、第3の実施形態について説明する。この実施形態においては、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部40から給紙された転写紙が画像形成装置本体2内に残っている場合には、当該転写紙に対して画像形成動作を行い、挿入されなかった合紙以後の給紙済み転写紙を画像形成装置本体2から排紙完了したときは、画像形成動作を継続するか中止するかをオペレータが選択できるようにした点が特徴的である。
即ち、合紙インサータ120内で合紙がジャム等になり、図5に示した順序で排紙トレイ上に積載された状態で画像形成動作が継続した場合、挿入できなかった合紙はユーザが後で付け足す必要がある。この例のように合紙1枚を付け足すだけならそのまま作業を継続した方が操作が楽となる。しかし、合紙の挿入枚数、挿入パターンが複雑なために、後からの合紙挿入作業が却って煩雑化する場合には、ユーザにとっては、残留転写紙の排紙後に、画像形成動作を一旦中止して、合紙ジャム処理等を行って合紙インサータを復旧させた上で、排紙トレイ上に既に排紙された残留転写紙の直後のページからの画像形成処理(或いは、合紙挿入)を行った方が楽な場合もある。そこで、本実施形態では、図8に示したタッチパネル61の表示内容のように、継続か、或いは中止し復旧してからの再開かをユーザが選択できるようにした。
上記各実施形態では、合紙のジャムが発生したときにそれ以降の機内に残った転写紙を画像形成して排紙し、ジャム解除後にまたその続きからリカバリする方式であった。この際、合紙が抜けた状況が複雑な場合には、ユーザが後から合紙を付け足すのに多大な手間を要する場合がある。そこで、第4から第6の実施形態においては、合紙インサータを復旧させた上で、挿入していない合紙からリカバリすることにより、不完全な部を無くするようにしている。
【0014】
即ち、第4の実施形態では、図示しない制御部は、不給紙、或いはジャム等によって、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部40から給紙された転写紙が画像形成装置本体2内にある場合には、挿入されなかった合紙以後の機内の転写紙に画像形成を行わずに白紙で排紙するようにしている。
即ち、合紙インサータ120内における合紙のジャム等により挿入されるべき合紙が転写紙間に挿入されなかった場合、不挿入合紙以降の転写紙を画像形成装置本体2からそのまま排紙した後で、合紙インサータ120を復旧させた上で、不挿入合紙の部分からリカバリしてコピーし直すとすると、重複して画像形成して排紙される転写紙が発生する。このため、排紙された転写紙束中から、ユーザが重複した転写紙部分を探して取り除くのに手間がかかる。さらに、転写紙1枚毎に課金されるようなシステムにおいては、重複した転写紙の両方が課金されてしまうとユーザが不利益を被るし、逆に重複した最初の転写紙に対して課金しないよう制御すると、ユーザがその時点で中断することにより課金されていない転写紙をただ取りできることになる。
そこで、本実施形態では、挿入すべき合紙がジャム等によって挿入されない場合には、それ以降の機内の転写紙に画像形成を行わずに、白紙で排紙することによってユーザがその白紙を見分けて取り除き易くするとともに、重複した最初の転写紙に課金しないように制御したとしても、排紙されてくる転写紙は白紙であるためにただ取りできなくなる。
また、合紙インサータ普及後の画像形成再開においては、挿入されなかった合紙の挿入作業から再開することとなるが、排紙されてくる転写紙のページ内容が既排紙の転写紙内容とダブりを起こすことがなくなる。
【0015】
次に、第5の実施形態では、図示しない制御部は、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に画像形成が終了している転写紙が画像形成装置本体2内にある場合には、該転写紙を機内に残したまま画像形成装置の稼働を停止するようにしている。
即ち、転写部33から排紙部51までの搬送経路長によっては、合紙ジャムが発生した時点で、それに続く転写紙がすでに転写、定着を受け終わっている場合がある。その場合、画像形成済みの転写紙をそのまま排紙すると、上記課金の問題(画像形成済み転写紙のただ取り)が発生する。即ち、画像形成済みの転写紙を排紙完了し、合紙インサータを復旧させた後で、挿入しなかった合紙からリカバリを開始し、画像形成を再開すると、既に機外に排紙された機内残留転写紙と、リカバリ後に画像形成された転写紙との間でダブりが発生し、ダブった部分の転写紙については利用者にただ取りされることとなる。
そこで、本実施形態では、画像形成装置本体の稼働を停止させ、強制的にジャムを発生させて、機内に残った転写紙がオペレータに入手されないようにしている。
装置本体内のジャム処理を終了し、且つ合紙インサータを復旧させた後においては、不挿入の合紙の挿入作業から画像形成処理を再開する。
一般的には、書込光学系20を構成する図示しないレーザダイオードによる感光体ドラム31への潜像の書き込みを中断することで、転写紙上への画像形成を中止することができるが、トナー像の転写、定着を受けた転写紙が機内にある場合には、画像形成装置本体の稼働を停止することにより画像形成動作を中止し、ジャムを発生させることができる。従って、画像形成装置本体を停止してジャムを発生させることにより、ジャム処理によって取り出した画像形成済みの転写紙を、オペレータが入手できないようにすることができる。
【0016】
次に、第6の実施形態では、制御部は、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、挿入されなかった合紙以後の転写紙が画像形成装置本体2内にある場合には、当該転写紙をそれまで使用していた排紙トレイとは別の排紙トレイに排紙するように制御する。
即ち、第4の実施形態では、白紙排紙することで後からユーザが白紙を取り除くことを容易化したが、本発明では、更に合紙のジャムが発生した場合に、それに続く残留転写紙をそれ以前に使用していた排紙トレイとは別の排紙トレイに出力することで、残留転写紙をそれ以前の転写紙と物理的に区別し、ユーザが転写紙を取り除く作業さえも不要にしている。また、その後のリカバリにおいては、元の排紙トレイ上に、挿入しなかった合紙から順次排紙を開始するようにすれば、元の排紙トレイ上に、全ての転写紙と合紙が所定の順序で連続積層された出力を得ることが可能となる。
【0017】
次に、第7の実施形態は、合紙と転写紙とをステープルする後処理装置100(ステープラ102)を備えた画像形成装置1に関するものであり、合紙インサータ120から転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部40から給紙された転写紙が機内に残留している場合には、合紙と転写紙とをステープルするモードにおいてのみ、残留転写紙をそれまで使用していた排紙トレイとは別の排紙トレイに排紙するように制御する。
即ち、第1から第3の実施形態における各制御方式では、機内に残った転写紙に正常な画像形成処理を施してから全て排紙するため、転写紙が無駄にはならないが、後からユーザが合紙を挿入しなければならない不便さがある。また、第4から第6の実施形態における各制御方式では、残留した転写紙を使用しないことを前提としているため、オペレータが後から手作業で合紙を挿入する手間がなくなるが、無駄になる転写紙が発生する。
そこで、第7の実施形態では、ステープルを施した転写紙束に対して後から合紙を挿入することができないステープルモード時のみ、ジャムになった合紙以降の転写紙をステープルせずに別トレイに排紙することで、ステープルを行うことによって無駄になる転写紙が発生する機会を極力減らし、尚且つ不完全な状態でステープルされた転写紙束が出力される不具合を防止している。
次に、図9乃至図15は、第4から第7の実施形態における各制御方法を実現するための制御手順を示すフローチャートである。即ち、図9から図12は、画像形成装置本体内のそれぞれの転写紙を管理する転写紙管理制御部における、合紙ジャム時の制御手順のみを抽出したフローチャートである。図13は、各転写紙に画像を形成するためにレーザダイオードで感光体ドラムに静電潜像を書き込む書き込み制御手順のフローチャートである。図14は、1枚の転写紙の給紙から排紙までの紙搬送制御手順を示すフローチャートである。図15は、転写紙搬送制御中の排紙制御手順を示すフローチャートである。
【0018】
まず、図9、図13により第4の実施形態に係る実施形態の制御手順例を説明する。
まず、ステップ1において合紙ジャムが発生した場合には、ステップ2において機内に転写紙があるか否かをチェックする。機内に転写紙がある場合には、機内の搬送経路上の最下流に位置する転写紙から順番に、ジャムになった合紙以降に排紙する転写紙であるか否かをチェックする(ステップ3、4)。機内に残った転写紙中に、ジャムになった合紙以降に排紙する転写紙があれば、書込光学系20による書き込み作業の中断要求を書き込み制御部に発行する(ステップ5、6)。この結果、機内の転写紙に対しては新たな画像形成処理は行われず、この白紙転写紙は機外に排出される。次の転写紙がなければ、フローを終了し、次の転写紙がある場合には次の転写紙について再びステップ4以降のチェック作業を行う。これを機内に残った転写紙分繰り返す。従って、挿入すべきであった合紙以降の残留転写紙には画像形成が行われずに、機外に排紙(白紙排紙)される。
次に、図13に基づいて、書込み制御手順について説明すると、まずステップ11において転写紙管理制御部から書き込み中断要求があるかどうかチェックし、中断要求があれば転写紙搬送制御部に転写紙のレジストスタート要求を発行し終了する(ステップ19、20)。この場合、感光体ドラム上に静電潜像の書き込みが行われていないので画像形成は行われずに白紙排紙することになる。ステップ11において書き込み中断要求がなければ、ステップ12に進んでLDによって感光体ドラム31上に静電潜像の書き込みを開始する。
その後、やはり中断要求があれば(ステップ13、No)、転写紙搬送制御部に転写紙のレジストスタート要求を発行し、書き込みの中断を行って終了する(ステップ19、20)。この場合、書き込みが途中で途切れた画像となる。
ステップ13において、中断要求が無ければ、所定時間経過後に転写紙のレジストスタート要求を発行する(ステップ14、15)。この所定時間とは、感光体上の画像先端を転写紙の先端に合わせて転写を実行するためのタイミングを計る時間になる。その後、転写紙に相当する画像サイズ分の書き込みを行うと終了する。なお、ステップ15以降に中断要求があれば書き込みを中断終了する(ステップ20)。
【0019】
次に、図10、図14により、第5の実施形態に係る実施形態の制御手順例を説明する。
図10のステップ31〜ステップ36までは、図9のステップ1〜ステップ6と同じであり、ジャムになった合紙以降に排紙する転写紙が、書き込み前かまたは書き込み中かを判断して書き込み制御部に書き込み中断要求を発行する。このフローの特徴的な部分は、ステップ35において、機内に残留した転写紙に対して画像書込(転写)前又は書込(転写)中でない場合、即ち画像形成を完了した転写紙がある場合には、転写紙搬送制御に機械停止要求を発行する(ステップ39、40)。このため、強制的なジャムが発生する。
次に、図14に基づいて図10のフローに係わる転写紙搬送制御手順を説明すると、まず給紙制御部で給紙トレイから転写紙の給紙搬送を行う(ステップ41)。この間も、転写紙管理制御からの機械停止要求があると中断し機械を停止する。この給紙制御内で中断が発生すると転写紙搬送制御も終了する(ステップ42、Yes)。中断しない場合、転写紙はレジスト位置で停止し、書き込み制御部からのレジストスタート要求待ちとなる(ステップ42、43)。書込み制御部からのレジストスタート要求があったときに転写紙は進行を開始し、画像転写制御では、転写位置で転写紙に対して画像の転写制御を行う(ステップ44)。なお、この間も中断要求が有ると終了する(ステップ45)。転写制御では、排紙制御部で排紙先を切り替えて排紙動作を行い終了する(ステップ46)。
図11、図15により第6の実施形態に係る実施形態例の制御手順を説明する。
図11のステップ51〜54は、図9、図10の対応するステップと同様であり、ジャムになった合紙以降に排紙する転写紙が有るかどうか判断する。図11のフローでは、該転写紙が見つかった場合に、排紙制御部に排紙先変更要求を発行する(ステップ55〜57)。従って、それまで使用していた給紙トレイ以外の給紙トレイに排紙されることとなる。
【0020】
図15は、図11のフローに係わる排紙制御手順を示しており、排紙制御部は、転写紙管理制御から排紙先変更要求を受けている場合には(ステップ61、Yes)、それまでに指示された排紙トレイとは別トレイに排紙先を指示し直す(ステップ62、63、67)。指示された新たな排紙トレイに転写紙を排紙するように、搬送路分岐制御部では分岐爪105を作動させる図示しないソレノイドの制御を行って排紙先を切り替える(ステップ64)。その後、排紙が完了するまで搬送制御を行い、当該転写紙を正常排紙するか、或いは機械停止等でジャムが発生すれば処理を終了する(ステップ65、66)。
次に、図12に基づいて、第7の実施形態に係る実施形態例の制御手順について説明する。
図12では、合紙ジャムが発生した場合に、機内に転写紙が存在すれば(ステップ71、72、共にYes)、ステープルモードかどうかを判断する(ステップ73)。ステープルモードであれば、それ以降、図11のステップ54〜57と同様の排紙先切り替え制御を行い(ステップ74〜78)。ステップ73において、ステープルモードでなければ、何もせず給紙後の転写紙に対して画像形成動作を実行する。
なお、第1から第6の実施形態は、全て画像形成装置本体2の排紙部よりも下流側に合紙インサータ120を配置した構成を前提としており、ステープル機能を備えた後処理装置の有無は関係ない。第7の実施形態においてのみ、ステープル機能を備えた後処理装置の存在が係わってくる。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、画像形成装置に装備された合紙インサータからの合紙給紙時に不送りや紙詰まりが発生して画像形成装置本体から連続排紙されてくる転写紙間の所定箇所に合紙の挿入が行われない事態が発生したとしても、直ちには画像形成装置本体を停止させずに、ユーザができるだけジャム紙の処理をしなくて済むように、画像形成装置本体内の転写紙を排紙させる等の適切な処理を行うことで、ユーザの操作性を高め、且つその後のリカバリ動作を効率化、正確化する。
即ち、請求項1の発明によれば、合紙が給送されない事態が発生した後、機内に残留した給紙済み転写紙に対して画像形成処理を行った上で、全て機外に排紙するようにしたので、画像形成装置本体内でのユーザのジャム処理が不要となり、さらに警告表示により合紙挿入忘れが防止できる。
また、機内に残留していた給紙済み転写紙を、それまでとは異なった排紙トレイに排紙するので、他の既排紙転写紙と容易に区別することができ、白紙を選別して除去する必要もなくすることができる。その後のリカバリにおいては、元の排紙トレイ上に、挿入しなかった合紙から順次排紙を開始するようにすれば、全ての転写紙と合紙が所定の順序で積層された出力を得ることが可能となる。
また、比較的手間のかからない非ステープルモードでは転写紙を同一排紙トレイに継続排紙する一方、ステープルモード時にのみ機内残留転写紙の排紙先を他の排紙トレイに変更することで、最低限の転写紙の無駄を発生させるだけで、操作性を向上できる。
請求項2の発明によれば、合紙のジャムが発生した後、ユーザのジャム処理が不要となり、合紙挿入忘れを防止できるばかりでなく。さらに、排紙された転写紙束中に合紙を挿入すべき位置が明確になるため挿入操作が容易になる。
請求項3の発明によれば、合紙ジャムが発生した場合に機内に残った給紙済み転写紙を全て機外に排紙させた場合、画像形成していない頁から画像形成動作を再開し、後から抜け落ちた合紙だけを挿入する処理方法と、画像形成を一旦中止し残りの部数(ジョブ)だけを再度画像形成処理し直す方法、とを選択できるようにし、ユーザの意思に委ねるようにした。
【0022】
請求項4の発明は、合紙ジャム以降の転写紙であって既に給紙されたものに対して画像形成を行わずに白紙で排紙するようにしたので、ユーザは白紙を取り除くことが容易となる。更に、白紙排紙が完了して合紙インサータが復旧した後に、挿入されなかった合紙からリカバリすることにより、自動的な再挿入が可能となり、ユーザ操作がさらに容易になる。また、課金している場合に、画像形成済みの転写紙がただ取りされる虞がなくなる。
請求項5の発明は、画像形成装置本体を強制停止させて機内の転写紙をジャムさせることにより、当該転写紙を利用者が入手することを阻止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する画像形成装置の概略構成図。
【図2】操作部の構成例を示す図。
【図3】液晶パネルの一例を示す図。
【図4】合紙挿入モードにてジョブを行う場合の原稿及び出力例を示す図。
【図5】図4の原稿を用いて行われたジョブの結果として排紙トレイ上にスタックされた転写紙、合紙の状態を示す図。
【図6】本発明の一実施形態における表示状態を示す図。
【図7】本発明の他の実施形態における表示状態を示す図。
【図8】本発明の他の実施形態における表示状態を示す図。
【図9】請求項4に対応する制御方法を実現するための制御手順例を示すフローチャート。
【図10】請求項5に対応する制御方法を実現するための制御手順例を示すフローチャート。
【図11】請求項6に対応する制御方法を実現するための制御手順例を示すフローチャート。
【図12】請求項7に対応する制御方法を実現するための制御手順例を示すフローチャート。
【図13】書込み制御の例を示すフローチャート。
【図14】転写紙搬送制御の例を示すフローチャート。
【図15】排紙制御の例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 画像形成装置、2 画像形成装置本体、10 読取光学系(読取ユニット)、20 書込光学系(書込ユニット)、30 画像形成部、31 感光体ドラム、32 現像部、33 転写部、34 定着部、40 給紙部、41a、41b、41c 給紙トレイ、42 給紙搬送機構、43a、43b、43c 給紙ユニット、44 縦搬送経路、45 レジストローラ、50 排紙経路、51 排紙部、60 操作部、61 液晶タッチパネル、62 テンキー、63 クリア/ストップキー、64 プリントキー、65 モードクリアキー、67 機能キー、100 後処理装置、101 排紙後経路、102 ステープル装置、105、106 切替爪、107 分岐経路、108 ステープル台、109 ステープラ、120 合紙インサータ、121 合紙台、122 合紙給紙部、123合紙搬送経路、124 分岐経路、130 下段排紙トレイ、131 上段排紙トレイ。
Claims (5)
- 転写紙上に画像を形成する画像形成部、該画像形成部に転写紙を給紙する給紙部、及び該画像形成部よりも下流側に配置されて画像形成済み転写紙を機外に排紙する排紙部を備えた画像形成装置本体と、前記画像形成装置本体の排紙部から排紙された転写紙の排紙後経路に合紙を給紙搬送する合紙インサータと、前記合紙と転写紙とをステープルする後処理装置と、これらを制御する制御部と、を備えた画像形成装置において、
前記制御部は、画像形成動作中に、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、当該転写紙に対して画像形成処理を行い、合紙と転写紙とをステープルするモードにおいてのみ、当該転写紙をそれまで使用していた排紙トレイとは別の排紙トレイに排紙するとともに、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった旨を報知することを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には当該転写紙に対して画像形成処理を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった転写紙のページ位置を報知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には当該転写紙に対して画像形成処理を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙インサータを復旧した上で、画像形成動作を継続するか中止するかを選択可能にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、挿入されなかった合紙以後の転写紙を白紙排紙することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に画像形成処理が終了している転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合には、該転写紙を画像形成装置本体内に残したまま画像形成装置本体の稼働を停止することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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