JP6314422B2 - 画像形成システム - Google Patents

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本発明は、画像形成システムおよび後処理システムに関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、画像形成動作中に、合紙インサータから転写紙間に挿入されるべき合紙の挿入が行われない場合に、既に給紙部から給紙された転写紙が画像形成装置本体内に残留している場合にはこの転写紙に対して画像形成処理を行い、挿入されなかった合紙以後の転写紙の排紙が完了したときは、合紙が挿入されなかった旨を報知することをように構成されている。
特許文献2に記載の画像形成システムは、記録シートに画像を形成するための画像形成装置と、画像形成された記録シートを搬送する搬送パスと、インサート用シートを積載する給紙トレイと、インサート用シートを搬送するインサータパスとを備え、インサータパスを搬送移動中のインサート用シートと搬送パスを搬送移動中の記録シートを重ね合わせるように構成されている。
特許文献3に記載の画像形成装置は、排紙トレイに積載される転写紙間に挿入する合紙を積載する合紙トレイと合紙トレイに設けた合紙残量検知手段を有し、合紙を、排紙トレイ上流側の転写紙搬送経路に向けて給紙する合紙インサータを備え、合紙が所定量以下の枚数になった時、転写紙の給紙開始を、直前に挿入する合紙の存在確認後に行うように構成されている。
特開2003−280305号公報 特開2007−119123号公報 特開2003−221160号公報
本発明の目的は、他の用紙供給部による用紙の供給異常が発生した際に、画像形成システムを回復させる作業が容易となる位置で用紙を停止させることにある。
請求項1記載の発明は、用紙を供給する用紙供給部と、前記用紙供給部から供給される用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部よりも用紙搬送経路の下流側にて用紙を供給する他の用紙供給部と、前記用紙供給部あるいは前記他の用紙供給部から供給される用紙に後処理を施す後処理部と、前記他の用紙供給部により用紙を供給する場合と供給しない場合とを切り替える切り替え部と、前記他の用紙供給部により用紙を供給する場合に、画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙どうしが互いに接触しないように、前記用紙供給部が用紙を供給する時間間隔を当該他の用紙供給部により用紙を供給しない場合よりも長くするとともに、当該他の用紙供給部が供給した用紙に続けて当該用紙供給部から供給される用紙の時間間隔を当該他の用紙供給部により用紙を供給しない場合より長く維持する制御を行い、当該他の用紙供給部による用紙の供給異常が発生した際に画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙を予め定めた位置まで搬送させる制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システムである。
請求項2記載の発明は、前記画像形成部は、用紙にトナー像を形成するトナー像形成部と、当該トナー像形成部によって用紙に形成されたトナー像を定着させる定着部とを備えるとともに、前記トナー像形成部によりトナー像が形成された用紙を停止させる前記予め定めた位置は、用紙搬送方向において前記定着部よりも下流側であることを特徴とする請求項1記載の画像形成システムである。
請求項3記載の発明は、前記制御手段は、前記他の用紙供給部から供給される用紙よりも前に前記後処理部へ搬送される用紙の時間間隔を、当該他の用紙供給部から供給される用紙よりも後に当該後処理部へ搬送される用紙の時間間隔と比較して短くすることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システムである。
請求項4記載の発明は、前記予め定めた位置は、当該予め定めた位置に停止した用紙が、用紙搬送経路を形成する複数の装置を跨がない位置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成システムである。
請求項5記載の発明は、前記予め定めた位置に用紙を停止させる際に、画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙どうしの用紙搬送経路上における距離を維持しながら用紙を停止させる停止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成システムである。
請求項6記載の発明は、前記後処理部は、前記予め定めた位置まで用紙を搬送するのに要する時間を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成システムである
請求項1記載の発明によれば、他の用紙供給部による用紙の供給異常が発生した際に、画像形成システムを回復させる作業が容易となる位置で用紙を停止させることができる。
請求項2記載の発明によれば、定着処理が施されていないトナー像のトナーにより装置が汚れることが抑制される。
請求項3記載の発明によれば、画像形成システムが用紙に画像形成を施す際の生産性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、画像形成システムを回復させる際に、用紙搬送経路上の用紙を除去する作業が容易となる。
請求項5記載の発明によれば、画像形成システムを回復させた後に、用紙搬送経路上の用紙をそのまま利用することができる。
請求項6記載の発明によれば、画像形成部に接続する後処理部が取り換えられる際に、制御手段による時間間隔の決定が容易となる
本発明の実施形態が適用される画像形成システムの概略構成を示す図である。 画像形成システムに含まれる各装置の通信接続関係を示すブロック図である。 総合制御部の機能構成例を示したブロック図である。 (a)は比較例としてインサータの供給異常が発生して直ちに用紙を停止させた場合の用紙の停止位置を示す図であり、(b)はインサータの供給異常が発生してから予め定めた時間経過後に用紙を停止させた場合の用紙の停止位置を示す図である。 (a)は合紙の供給がない場合における用紙供給タイミングを説明するための図であり、(b)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングを説明するための図である。 時間間隔を決定する際の総合制御部および第1制御部の動作を説明するための図である。 第3後処理装置の第3制御部における用紙搬送の停止動作を説明するためのフローチャートである。 (a)はインサータが用紙切れを起こして停止させた場合の用紙の停止位置を示す図であり、(b)はインサータに合紙が搭載され搬送が再開される際の用紙の位置を示す図である。 (a)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングの変形例を説明するための図であり、(b)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングの他の変形例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態が適用される画像形成システム1の概略構成を示す図である。
画像形成システム1は、記録用紙(以下、単に「用紙」という。)に対して画像を形成する画像形成装置10と、用紙に対して後処理を施す後処理装置群20と、画像形成装置10と後処理装置群20との間に設けられて、画像形成装置10から排出された用紙を後処理装置群20へ送る中継装置30とを備えている。なお、画像形成装置10を用紙供給装置として捉えることができ、後処理装置群20および中継装置30を後処理部あるいは後処理システムとして捉えることができる。
<画像形成装置10の構成>
画像形成装置10は、例えば、電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機であり、用紙に画像を形成する画像形成部11と、ユーザに対する情報の提示およびユーザからの情報の受付を行うユーザインタフェース(UI)17と、原稿に形成された画像を読み取り画像情報を生成する画像読取部(不図示)とを備えている。また、画像形成装置10は、画像形成部11へ用紙を送り出す給紙部15と、画像形成装置10から用紙を排出する排出部13と、排出部13に用紙が到達したことを検出する排出センサ14とを備えている。
さらに、画像形成装置10は、用紙を、排出部13に向けて搬送させる複数のローラから構成される画像形成搬送部18(図3参照)を備えている。また、画像形成装置10は、画像形成装置10の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする画像形成制御部12(図3参照)を備えている。また、画像形成装置10は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれるポート16(図2参照)を備えている。
なお、図示の例においては、画像形成部11は、電子写真方式により用紙にトナー像を形成するトナー像形成部111と、トナー像形成部111によって形成されたトナー像を用紙に定着させる定着部113とを備える。画像形成部11は、給紙部15から用紙の供給を受け、この用紙にトナー像形成部111および定着部113により画像を形成するとともに、画像が形成された用紙を排出部13に向けて搬送する。
また、図示の例においては、用紙供給部の一例である給紙部15は、給紙モータ(不図示)の駆動を受けて回転する第1給紙ロール151と、第1給紙ロール151を介して用紙が供給されたことを検出する第1給紙センサ154とを備える。給紙部15は、第1給紙センサ154により用紙を検出しながら、第1給紙ロール151によって画像形成部11に向けて用紙を供給する。
画像形成制御部12は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク装置などを有する。また、画像形成制御部12は、画像形成装置10における機能部材の動作を制御する。さらに、画像形成制御部12は、LAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワーク上の装置と通信するとともに、ポート16に挿し込まれた通信ケーブルを介して中継装置30と通信する。
<後処理装置群20の構成>
後処理装置群20は、第1後処理装置210と、第2後処理装置220と、第3後処理装置230と、第4後処理装置240と、第5後処理装置250とを備えている。図1に示すように、第1後処理装置210〜第5後処理装置250は、この順番で中継装置30に接続されている。より具体的には、第1後処理装置210が中継装置30に直接接続され、第2後処理装置220が第1後処理装置210に直接接続され、第3後処理装置230が第2後処理装置220に直接接続され、第4後処理装置240が第3後処理装置230に直接接続され、第5後処理装置250が第4後処理装置240に直接接続されている。
第1後処理装置210は、用紙に対して穴あけ処理を施す穴あけ処理部211と、穴あけ処理部211に用紙を搬送する第1処理用搬送路212と、用紙を排出する第1排出部213と、第1排出部213に用紙が到達したことを検出する第1排出センサ214とを備えている。また、第1後処理装置210は、穴あけ処理部211に用紙を搬送せずに、穴あけ処理部211を迂回して第1排出部213の方へ搬送する第1迂回搬送路215を備えている。
また、第1後処理装置210は、モータの駆動を受けて回転する複数のローラから構成され、第1処理用搬送路212および第1迂回搬送路215上で用紙を搬送する第1搬送部218(図3参照)を備えている。また、第1後処理装置210は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる第1ポート216(図2参照)と、この第1後処理装置210の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする第1制御部217(図3参照)とを備えている。
第2後処理装置220は、用紙を積載する積載部221と、積載部221に用紙を搬送する第2処理用搬送路222と、用紙を排出する第2排出部223と、第2排出部223に用紙が到達したことを検出する第2排出センサ224とを備えている。また、第2後処理装置220は、積載部221に用紙を搬送せず、積載部221を迂回して第2排出部223の方へ搬送する第2迂回搬送路225を備えている。積載部221は、大量の用紙に対して積載処理を施す処理部として機能する。
また、第2後処理装置220は、モータの駆動を受けて回転する複数のローラから構成され、第2処理用搬送路222および第2迂回搬送路225上で用紙を搬送する第2搬送部228(図3参照)を備えている。また、第2後処理装置220は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる第2ポート226(図2参照)と、この第2後処理装置220の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする第2制御部227(図3参照)とを備えている。
第3後処理装置230は、用紙を積載する積載部231と、積載部231に用紙を搬送する第3処理用搬送路232と、用紙を排出する第3排出部233と、第3排出部233に用紙が到達したことを検出する第3排出センサ234とを備えている。また、第3後処理装置230は、積載部231に用紙を搬送せず、積載部231を迂回して第3排出部233の方へ搬送する第3迂回搬送路235を備えている。積載部231は、大量の用紙に対して積載処理を施す処理部として機能する。
また、第3後処理装置230は、モータの駆動を受けて回転する複数のローラから構成され、第3処理用搬送路232および第3迂回搬送路235上で用紙を搬送する第3搬送部238(図3参照)を備えている。また、第3後処理装置230は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる第3ポート236(図2参照)と、この第3後処理装置230の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする第3制御部237(図3参照)とを備えている。
第4後処理装置240は、用紙に対してくるみ製本処理を施す製本処理部241と、製本処理部241に用紙を搬送する第4処理用搬送路242と、用紙を排出する第4排出部243と、第4排出部243に用紙が到達したことを検出する第4排出センサ244とを備えている。また、第4後処理装置240は、製本処理部241に用紙を搬送せず、製本処理部241を迂回して第4排出部243の方へ搬送する第4迂回搬送路245を備えている。
また、第4後処理装置240は、モータの駆動を受けて回転する複数のローラから構成され、第4処理用搬送路242および第4迂回搬送路245上で用紙を搬送する第4搬送部248(図3参照)を備えている。また、第4後処理装置240は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる第4ポート246(図2参照)と、この第4後処理装置240の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする第4制御部247(図3参照)とを備えている。
第5後処理装置250は、用紙に対して仕上げ処理を施す仕上げ処理部251と、仕上げ処理部251に用紙を搬送する第5処理用搬送路252と、用紙を排出する第5排出部253と、第5排出部253に用紙が到達したことを検出する第5排出センサ254とを備えている。また、第5後処理装置250は、仕上げ処理部251に用紙を搬送せずに搬送する第5迂回搬送路255を備えている。また、第5後処理装置250は、仕上げ処理部251あるいは第5排出部253へ、厚紙や窓空き用紙等の所謂合紙を供給するインサータ259を備えている。
また、第5後処理装置250は、モータの駆動を受けて回転する複数のローラから構成され、第5処理用搬送路252および第5迂回搬送路255上で用紙を搬送する第5搬送部258(図3参照)を備えている。また、第5後処理装置250は、中継装置30との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる第5ポート256(図2参照)と、この第5後処理装置250の動作を制御したり、通信ケーブルを介して中継装置30と通信を行ったりする第5制御部257(図3参照)とを備えている。
仕上げ処理部251は、用紙を折る折り処理部251aと、用紙を束ねて用紙束にし、束ねた用紙束に対して綴じ処理を施す綴じ処理部251bとを備えている。また、仕上げ処理部251は、用紙を束ねて用紙束にし、束ねた用紙束を中綴じして折り畳み冊子を作成するブックレットユニット251cと、ブックレットユニット251cにて二つ折りされた冊子の膨らみを抑えるために折り部先端をつぶす角付け処理を行う角付け部251dと、冊子の後端の用紙不揃い部分の断裁を行う断裁部251eとを有している。
第5処理用搬送路252は、折り処理部251aに用紙を搬送する折り処理用搬送路252aと、綴じ処理部251bに用紙を搬送する綴じ処理用搬送路252bと、ブックレットユニット251cに用紙を搬送するブックレット用搬送路252cと、角付け部251dに用紙を搬送する角付け用搬送路252dと、断裁部251eに用紙を搬送する断裁用搬送路252eとを有している。
なお、他の用紙供給部および下流供給部の一例であるインサータ259は、給紙モータ(不図示)の駆動を受けて回転しながら用紙を供給する第2給紙ロール259aと、第2給紙ロール259aを介して用紙が供給されたことを検出する第2給紙センサ259bとを備える。
また、第1制御部217〜第5制御部257は、記憶手段の一例であり、CPUと、ROMと、RAMとを有する装置である。この第1制御部217〜第5制御部257は、それぞれ第1後処理装置210〜第5後処理装置250における機能部材の動作を制御するとともに、それぞれ第1ポート216〜第5ポート256に挿し込まれた通信ケーブルを介して中継装置30と通信する。
<中継装置30の構成>
中継装置30は、画像形成装置10から搬送されてきた用紙を、第1後処理装置210まで搬送する中継搬送路(受け部)31と、用紙を排出する中継排出部32と、中継排出部32に用紙が到達したことを検出する中継排出センサ33とを備えている。また、中継装置30は、用紙を、中継搬送路31を搬送させる複数のローラから構成される中継搬送部(不図示)と、後処理装置群20や画像形成装置10との間でデータを入出力するためのインターフェース35(図2参照)とを備えている。
また、中継装置30は、総合制御部34(図3参照)を備えている。この総合制御部34は、CPUと、ROMと、RAMとを有する装置である。総合制御部34は、中継装置30を含む画像形成システム1全体における機能部材の動作を制御する。総合制御部34の具体的機能については後で詳述する。
図2は、画像形成システム1に含まれる各装置の通信接続関係を示すブロック図である。
インターフェース35は、後処理装置群20との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる後処理用ポート350と、画像形成装置10との間に接続される通信ケーブルの端部に接続されたコネクタが挿し込まれる画像形成用ポート360とを備えている。本実施の形態に係る後処理用ポート350は、第1後処理用ポート351〜第5後処理用ポート355の5つのポートから構成されている。
そして、本実施の形態に係る中継装置30においては、図2に示すように、通信ケーブルを介して、中継装置30と画像形成装置10とが接続されている。具体的には、図2に示すように、中継装置30の画像形成用ポート360と画像形成装置10のポート16とが通信ケーブルを介して接続されている。
また、本実施の形態に係る中継装置30においては、通信ケーブルを介して、中継装置30と、第1後処理装置210〜第5後処理装置250それぞれとが接続されている。つまり、中継装置30と、第1後処理装置210〜第5後処理装置250とは、カスケード接続(スター接続)にて接続されている。より具体的には、図2に示すように、中継装置30の第1後処理用ポート351と第1後処理装置210の第1ポート216とが通信ケーブルを介して接続されている。また、中継装置30の第2後処理用ポート352と第2後処理装置220の第2ポート226とが、中継装置30の第3後処理用ポート353と第3後処理装置230の第3ポート236とが、中継装置30の第4後処理用ポート354と第4後処理装置240の第4ポート246とが、中継装置30の第5後処理用ポート355と第5後処理装置250の第5ポート256とが、それぞれ通信ケーブルを介して接続されている。
<総合制御部34の構成>
以上のように構成された画像形成システム1においては、画像形成装置10は、ユーザからの印刷指示に基づき、中継装置30、および後処理装置群20と協働して、用紙に対する画像形成、用紙に対する後処理や排出などの印刷処理を制御する。その際、画像形成装置10は、ユーザからの指示に基づき、中継装置30を介して、第1後処理装置210〜第5後処理装置250で行うべき処理をそれぞれに伝達する。
図3は、総合制御部34の機能構成例を示したブロック図である。
本実施の形態に係る中継装置30の総合制御部34は、制御手段、用紙供給制御手段および停止手段の一例であり、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257とデータ交換を行うための送受信部341と、画像形成装置10、中継装置30、および後処理装置群20の動作を制御するための処理指示部345と、画像形成装置10の排出センサ14および第1給紙センサ154、中継装置30の中継排出センサ33(図3においては不図示)、後処理装置群20の第1排出センサ214〜第5排出センサ254および第2給紙センサ259bからの検出信号を受ける検出部342とを備える。
送受信部341は、画像形成装置10、中継装置30、および後処理装置群20に関する情報を受け付けて情報格納部(不図示)に格納する。ここで受信される情報は、画像形成装置10、中継装置30、および後処理装置群20の識別情報や機能に関する情報であり、具体的には、基準間隔taおよび搬送継続時間tf(後述)に関する情報が含まれる。
なお、これらの情報は、画像形成制御部12、中継装置30、および第1制御部217〜第5制御部257それぞれが備える情報記憶部(不図示)に予め記憶されている。画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257は、総合制御部34の送受信部341から受信した情報の取得要求に応じて、それぞれの情報記憶部から情報を取得し、総合制御部34の送受信部341に返送する。
処理指示部345は、ジョブの内容に従って、画像形成装置10、中継装置30、および後処理装置群20の動作を制御する。
具体的には、処理指示部345は、中継搬送部(不図示)の作動タイミングを制御する。また、処理指示部345は、画像形成制御部12を介して給紙部15および画像形成搬送部18の作動タイミングを制御する。また、処理指示部345は、第1制御部217〜第5制御部257を介して第1搬送部218〜第5搬送部258の作動タイミングを制御するとともに、第5制御部257を介してインサータ259の作動タイミングを制御する。
また、この処理指示部345は、送受信部341の情報格納部(不図示)に格納されている情報に応じて、実行される動作の制御を行う。具体的には、処理指示部345は、基準間隔taおよび搬送継続時間tfに関する情報に応じて、第1給紙ロール151の作動タイミングを制御する(詳細は後述)。
検出部342は、第1給紙センサ154、排出センサ14、中継排出センサ33、第1排出センサ214〜第5排出センサ254および第2給紙センサ259bの検出信号を受ける。ここで、検出部342は、いずれかから検出信号を受けた場合には、その旨を画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257に送信する。このことにともない、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257は、それぞれが設けられている画像形成装置10および後処理装置群20の動作タイミングを把握する。
また、検出部342は、第1給紙センサ154、排出センサ14、中継排出センサ33、第1排出センサ214〜第5排出センサ254、および第2給紙センサ259bの検出信号に基づいて搬送異常を検知する。また、検出部342は、供給異常を検知すると、その旨を画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257に送信する。
なお、搬送異常の一態様としては、インサータ259における供給異常がある。具体的には、インサータ259における紙詰まり(ジャム)、合紙が給紙されないミスフィード、供給する合紙がなくなる用紙切れ等がある。
上記のように構成された、総合制御部34は、例えば、画像形成システム1に電源が投入された際に、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257との間で通信を確立する。そして、総合制御部34が、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257から識別情報等を受ける。なお、このことにより、総合制御部34は、中継装置30に対して接続されている後処理装置を把握する。
<用紙の停止位置>
図4(a)は比較例としてインサータ259の供給異常が発生して直ちに用紙を停止させた場合の用紙の停止位置を示す図であり、図4(b)はインサータ259の供給異常が発生してから予め定めた時間経過後に用紙を停止させた場合の用紙の停止位置を示す図である。
ここで、図4(a)に示すように複数の装置を重連し、給紙部15から離れた位置にインサータ259が配置されている画像形成システム1において、インサータ259から供給される合紙の給紙タイミングと、給紙部15から供給される用紙であってこの合紙に続けて搬送経路を搬送される用紙(後続紙)の給紙タイミングとを説明する。
図示の例においては、給紙部15による後続紙の給紙を開始するタイミングは、生産性を考慮して、インサータ259による合紙の給紙を開始するタイミングよりも前となる。すなわち、インサータ259による合紙の供給タイミングを待たずに、予め、給紙部15から後続紙が供給される。
一方で、外部に露出する位置に設けられたインサータ259のように、所謂手差しによって合紙が搭載される構成においては、ユーザが直接用紙に触れられる構成であることから、一般的に合紙の供給異常が発生しやすい。例えば、画像形成システム1がジョブを開始した後に、ユーザによってインサータ259に搭載されていた合紙が抜き取られることで用紙切れが発生したり、ユーザによるインサータ259への合紙の搭載位置がばらつくことで紙詰まりが発生したりする。
そして、このようにインサータ259にて供給異常が発生した場合、用紙搬送を停止させることが必要となるが、供給異常を検知して直ちに後続紙の搬送を中止すると、後続紙が好ましくない領域(位置)に停止し得る。
ここで、図4(a)に示すように、後続紙が好ましくない領域に停止する具体例としては、例えば、後続紙である用紙S1が画像形成部11内で停止した状態と、および後続紙である用紙S2が第1後処理装置210と第2後処理装置220とに跨って停止した状態とがある。
まず、用紙S1について説明をする。用紙S1は、画像形成部11を通過し終えておらず、定着部113による定着処理が完了する前のトナー(未定着トナー)をその表面に有する。したがって、例えばユーザがこの用紙S1を除去する作業を行うと、画像形成部11あるいはその周辺に用紙S1の未定着トナーが付着し汚れることがある。また、用紙S1が画像形成部11を通過し終えてない状態で、画像形成部11による画像形成動作を強制的に終了することによって、後続紙や画像形成部11を構成する機能部材が損傷を受けることがある。
次に、用紙S2について説明をする。用紙S2は、第1後処理装置210および第2後処理装置220(複数の装置)に跨っており、この位置に停止した用紙S2を除去する場合には、第1後処理装置210および第2後処理装置220の両側から作業を行うことが必要となる。したがって、用紙S2を除去する作業は煩雑となる。さらに説明をすると、例えば、第1後処理装置210〜第5後処理装置250の各装置をユーザが引き出した状態で用紙を除去する構成の場合には、装置の引き出し作業にともない、用紙S2が切断されることがある。そして、この場合、用紙S2を除去する作業はさらに煩雑となる。
そこで、本実施形態においては、図4(b)に示すように、インサータ259による合紙の供給があるジョブを実行する場合は、インサータ259の供給異常を検知して直ちに後続紙の搬送を中止するのではなく、予め定めた時間、各装置が後続紙の搬送を継続させる。そして、各装置が、停止させることが好ましくない領域を避けた位置にてそれぞれ後続紙を停止させる。
以下の説明においては、後続紙を停止させることが好ましくない領域を停止回避領域Raとし、後続紙を停止させることを許容できる領域を停止許容領域Rbとする。
なお、図示の例においては、停止回避領域Raは、停止した後続紙全体がその領域外となることが求められる領域である。また、停止許容領域Rbは、停止した後続紙全体がその領域内に配置されている前提で、後続紙を停止させることが許容できる領域である。
ここで、図4(b)を参照しながら、後続紙を停止回避領域Raではなく停止許容領域Rbに停止させることについてさらに説明をする。例えば、画像形成装置10における停止回避領域Raは、用紙搬送経路における定着部113よりも搬送方向上流側の領域であり、停止許容領域Rbは、用紙搬送経路における定着部113よりも搬送方向下流側の領域である。そして、供給異常を検知した際に停止回避領域Raに位置する用紙S3を、停止許容領域Rbまで搬送して停止させる。このことにより、用紙S3の未定着による画像形成部11等の汚れが低減し、画像形成部11の清掃動作(クリーニングサイクル)が簡略化あるいは省略されるとともに、用紙S3あるいは画像形成部11の損傷が抑制される。
また、第2後処理装置220における停止回避領域Raは、用紙が第1後処理装置210と第2後処理装置220とに跨る領域であり、停止許容領域Rbは、この停止回避領域Raよりも用紙搬送経路の下流側の領域である。そして、供給異常を検知した際に、停止回避領域Raに位置する用紙S4を、停止許容領域Rbまで搬送して停止させる。このことにより、用紙S4を取り除く作業が容易となるとともに、用紙S4の損傷が抑制される。
なお、図4(b)に示す例においては、第2後処理装置220の停止許容領域Rbにおける用紙搬送方向下流側で用紙S4を停止させた際に、用紙S4が第2後処理装置220と第3後処理装置230とに跨る位置とならないよう、停止許容領域Rbは定められる。
また、図4(b)に示す例においては、供給異常を検知した際に、第5後処理装置250内にて合紙よりも搬送方向下流側にある用紙(先行紙)は、第5排出部253に排出される。このことにより、第5後処理装置250内から用紙を取り除く作業が不要となるとともに、排出された用紙をそのまま利用することも可能となる。
<用紙供給タイミング>
図5(a)は合紙の供給がない場合における用紙供給タイミングを説明するための図であり、図5(b)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングを説明するための図である。なお、図5(a)および図5(b)においては、各用紙(図中(1)〜(5)参照)が図示の順番で、矢印方向に沿って搬送されることを示している。また、図5(b)において、網掛けで示された用紙(図中(3)参照)はインサータ259から供給される合紙を示し、それ以外の用紙は給紙部15から供給される用紙を示す。
さて、本実施形態においては、停止許容領域Rbの用紙経路上の位置を考慮して、後続紙を供給する時間間隔tを定める。このことにより、例えば紙詰まりを起こした合紙と、その直後を搬送される後続紙とが搬送経路上で接触することを抑制し、かつ後続紙を停止回避領域Raに停止させることを回避する。
そこで、後続紙を停止させる位置に応じて、後続紙を供給する時間間隔tを定める構成について具体的に説明をする。
まず、図5(a)に示すように、合紙の供給がないジョブを実行する場合は、給紙部15が用紙を供給するタイミングの時間間隔tを、通常の間隔である基準間隔taとして用紙が搬送される。ここで、基準間隔taは、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250のそれぞれにおいて画像形成処理、中継処理あるいは後処理を施すために要する時間のうち、最も長い時間に基づいて定められる。また、この基準間隔taは、用紙サイズや、そのジョブで実行される画像形成処理、中継処理あるいは後処理の内容に応じて定まる。
それに対して、図5(b)に示すように、合紙の供給があるジョブを実行する場合は、時間間隔tを、基準間隔taよりも長い延長間隔tbとして用紙が供給される。ここで、延長間隔tb=基準間隔ta+搬送継続時間tfの関係となる。
そして、搬送継続時間tfは、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250の各装置が、自装置の停止許容領域Rbまで用紙を搬送するのに要する時間である。さらに説明をすると、図示の例においては、搬送継続時間tfは、自装置の上流側に隣接した設けられた装置の排出センサを用紙が通過してから、自装置内の停止許容領域Rbの用紙を停止させたい位置(予め定めた位置)まで用紙を搬送するのに要する時間である。
例えば、第2後処理装置220における搬送継続時間tfは、第1後処理装置210の第1排出センサ214が用紙を検出する位置から、第2後処理装置220の停止許容領域Rbにて用紙を停止させたい位置まで用紙を搬送する(図4(b)の用紙S4参照)のに要する時間である。あるいは、画像形成装置10における搬送継続時間tfは、給紙部15の第1給紙センサ154が用紙を検出する位置から、画像形成装置10の停止許容領域Rbにて用紙を停止させたい位置まで用紙を搬送する(図4(b)の用紙S3参照)のに要する時間である。なお、停止許容領域Rbにて用紙を停止させたい位置については、停止許容領域内であれば、用紙のサイズ等に応じてユーザが任意に定めることができる。
付言すると、搬送継続時間tfは、搬送中の用紙を取り除く作業(ジャムクリア)が容易となる位置まで、用紙を搬送するのに必要な時間として捉えることができる。あるいは、搬送継続時間tfは、画像形成部11によって用紙にトナー像を形成しこのトナー像を定着させるのに必要な時間として捉えることができる。
この搬送継続時間tfを考慮して時間間隔tを定めることにより、用紙搬送を停止させる動作にともない、搬送中の用紙どうしの接触が抑制される。
なお、ここでは、延長間隔tb=基準間隔ta+搬送継続時間tfの関係で説明をしたが、延長間隔tb≧基準間隔ta+搬送継続時間tfであればよい。なお、時間間隔tが小さいほど、生産性は向上する。
本実施形態は、ジョブが合紙の供給を含むか否かに応じて、用紙を供給する時間間隔tを変更する構成として捉えることもできる。
<時間間隔の決定動作>
図6は、時間間隔tを決定する際の総合制御部34および第1制御部217の動作を説明するための図である。なお、図6は、総合制御部34の動作を示すフローチャートと第1制御部217の動作を示すフローチャートとを並べて記載し、総合制御部34の動作を示すフローチャートと第1制御部217とのデータのやり取りを破線で示している。また、図6においては、画像形成制御部12および第2制御部227〜第5制御部257の図示は省略するが、それぞれ第1制御部217と同様の動作を行う。
次に、用紙を供給する時間間隔tを決定する動作について説明をする。
まず、搬送継続時間tfに関する情報は、画像形成制御部12、中継装置30、および第1制御部217〜第5制御部257それぞれが備える情報記憶部(不図示)に予め記憶されている。
そして、上述のように画像形成システム1に電源が投入され、総合制御部34が画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257から識別情報等を受ける際に、それぞれの搬送継続時間tfに関する情報も総合制御部34によって受信される。この受信された搬送継続時間tfに関する情報は、送受信部341の情報格納部(不図示)に格納される。
次に、総合制御部34の制御により、画像形成装置10のジョブが開始される(ステップ601)。そして、総合制御部34の処理指示部345が、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257へ用紙の搬送情報を通知する(ステップ602)。ここで、搬送情報とは、用紙サイズや、実行される(選択された)画像形成処理、中継処理あるいは後処理機能の情報等である。
画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257は、総合制御部34から搬送情報を受信すると(ステップ611)、この搬送情報に基づき、選択された画像形成処理、中継処理、あるいは後処理を実行するのに要する時間、すなわち基準間隔taをそれぞれ計算する(ステップ612)。そして、算出された基準間隔taを画像形成制御部12へと返信する(ステップ613)。
総合制御部34は、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257からそれぞれの基準間隔taを受信すると(ステップ603)、実行するジョブが合紙を含むか否かを判断する(ステップ604)。
実行するジョブが合紙を含む場合(ステップ604においてYes)、総合制御部34は、送受信部341の情報格納部(不図示)に格納されたそれぞれの搬送継続時間tfに関する情報を取得する(ステップ605)。そして、総合制御部34は、基準間隔taおよび搬送継続時間tfに基づいて、時間間隔tを決定する。具体的には、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250のそれぞれの装置に関して求められた延長間隔tb(=基準間隔ta+搬送継続時間tf)のうち、最も長い延長間隔tbを、そのジョブにおける時間間隔tとする(ステップ606)。
一方で、実行するジョブが合紙を含まない場合(ステップ604においてNo)、総合制御部34は、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250の各装置のそれぞれで求められた基準間隔taのうち、最も長い基準間隔taを、そのジョブにおける時間間隔tとする(ステップ607)。
なお、このステップ607において定められた時間間隔tに従い、給紙部15が用紙を供給する。
<用紙搬送の停止動作>
図7は、第3後処理装置230の第3制御部237における用紙搬送の停止動作を説明するためのフローチャートである。なお、画像形成制御部12、第1制御部217〜第2制御部227、および第4制御部247〜第5制御部257の停止動作に関する図示は省略するが、それぞれ第3制御部237と同様の動作を行う。
次に、本実施形態の画像形成システム1において、合紙を含むジョブの実行中に供給異常を検知した場合において、用紙搬送を停止させる動作について説明をする。
本実施形態の画像形成システム1においては、インサータ259の供給異常を検知した場合、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250は、各装置が用紙搬送を停止させる動作を行う。このとき、各装置は、画像形成制御部12、中継装置30、および第1制御部217〜第5制御部257それぞれが備える情報記憶部(不図示)に記憶されている自装置の搬送継続時間tfに関する情報に基づき、用紙搬送を停止させる。このことにより、停止許容領域Rbに用紙が到達するタイミングが各装置で異なる場合であっても、各装置における停止許容領域Rbにて用紙を停止させることができる。
ここでは、第3後処理装置230の第3制御部237における動作を例として説明をする。まず、第3後処理装置230は、画像形成システム1がジョブを実行している間、第2後処理装置220の第2排出センサ224が用紙の通過を検出すること監視している。
そして、第3後処理装置230の第3制御部237が、検出部342から供給異常の信号を受信すると(ステップ701)、第3制御部237は、供給異常の信号を受信する直前に、第2後処理装置220の第2排出センサ224を用紙が通過してから、搬送継続時間tfが経過したか否かを判断する(ステップ702)。そして、搬送継続時間tfが経過したタイミングにて、第3制御部237は、第3搬送部238を停止させる。このことにより、第3後処理装置230における停止許容領域Rbにて用紙を停止させることができる(例えば図4(b)の用紙S4参照)。
<他の実施形態>
図8(a)はインサータ259が用紙切れを起こして停止させた場合の用紙の停止位置を示す図であり、図8(b)はインサータ259に合紙が搭載され搬送が再開される際の用紙の位置を示す図である。
さて、上述実施形態においては、画像形成装置10、中継装置30、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250の装置ごとに、各々のタイミングで用紙搬送を停止させることを説明した。このことにより、各装置における停止許容領域Rbにて用紙を停止させることができる。
一方で、用紙搬送の停止動作はこれに限定されるものではなく、例えば自身の装置内のいずれの位置に用紙を停止させてもよい場合、言い換えると、その装置内全てが停止許容領域Rbである場合には、他の装置の停止タイミングに合わせて用紙搬送を停止させてもよい。
具体例を用いて説明をすると、例えば、画像形成装置10においては定着部113よりも搬送方向下流側となる位置に停止許容領域Rbがあり、中継装置30、および後処理装置群20の第1後処理装置210〜第4後処理装置240(他の装置)においては各装置内の全てが停止許容領域Rbである場合を考える。この場合、画像形成装置10の搬送継続時間tfは、定着部113よりも搬送方向下流側となる位置まで搬送するのに要する時間であり、他の装置の搬送継続時間tfはゼロである。
この場合において、上述のように画像形成システム1に電源が投入され、総合制御部34が画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257から識別情報等を受ける際に、それぞれの搬送継続時間tfに関する情報も総合制御部34によって受信される。このとき、総合制御部34が、受信した搬送継続時間tfのうち、最も長い搬送継続時間tf(この例においては画像形成装置10の搬送継続時間tf)を、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257へと送信する。そして、画像形成制御部12および第1制御部217〜第5制御部257は、画像形成装置10の搬送継続時間tfを、それぞれが備える情報記憶部(不図示)に記憶する。
このことにより、インサータ259の供給異常を検知した場合に、画像形成装置10が用紙搬送を停止させるタイミングで、中継装置30、および後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250が用紙搬送を一斉に停止させる。各装置の用紙搬送が一斉に停止することで、用紙を停止させることにともない用紙間距離が変化することが抑制される。したがって、ユーザによって供給異常が解消された後に、用紙の搬送を再開する際に、搬送経路上の用紙を正常紙としてそのまま利用することが可能となる。また、ユーザ自身が搬送経路上の用紙を全て取り除く場合と比較して、画像形成システム1を回復させる作業が簡略化される。
なお、搬送異常の他の態様である紙詰まりが発生した場合には、用紙の搬送を再開する手順として、画像形成システム1のカバー部材(不図示)を開け、紙詰まりを起こした合紙を取り除く作業を行うことが必要な場合がある。そして、カバー部材を開けることにともない、搬送が中止され搬送経路上にある用紙の搬送状態は変化し得る。
一方で、図8(a)に示すように、インサータ259の用紙切れが発生した場合には、ユーザによって供給異常が解消されること、すなわちインサータ259に用紙が搭載されることにより、用紙搬送が再開され得る状態となる。具体的には、図8(b)に示すように、インサータ259に搭載された用紙を第2給紙センサ259bが検知し、かつユーザインタフェース17を介してユーザからの指示を受けることを契機として、インサータ259から合紙S5が供給される。そして、この合紙S5が正常に供給され予め定めた位置に到達したことを例えば第2給紙センサ259bが検知した後に、画像形成システム1内で停止させていた用紙の搬送が再開され得る状態となる。
すなわち、インサータ259の用紙切れが発生した場合には、用紙の搬送が再開されるまでに画像形成システム1のカバー部材(不図示)を開閉させる作業、すなわちインターロック開閉を必要としない。したがって、紙詰まりが発生した場合と比較して、画像形成システム1内における用紙の搬送状態が影響を受けにくく、搬送経路上の用紙を正常紙として利用した場合にも、画像形成システム1によって処理が施された用紙の品質が低下することは抑制される。
そこで、例えば総合制御部34の検出部342がインサータ259の供給異常を検知した際に、供給異常の原因が用紙切れであるか否かを判断し、供給異常の原因が用紙切れである場合には、搬送経路上の用紙を利用する上記他の実施形態を適用し、供給異常の原因が用紙切れでない場合には、図4を参照しながら説明した実施形態を適用してもよい。
<変形例>
図9(a)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングの変形例を説明するための図であり、図9(b)は合紙の供給がある場合における用紙供給タイミングの他の変形例を説明するための図である。なお、図9(a)および図9(b)において、網掛けで示された用紙(図中(3)参照)はインサータ259から供給される合紙を示し、それ以外の用紙は給紙部15から供給される用紙を示す。
さて、上記の説明においては、ジョブが合紙の供給を含む場合において、用紙を供給する時間間隔tを延長間隔tbとすることを説明した。ここで、図9(a)に示すように、各用紙間における延長間隔tbは互いに一致することは必要ではなく、互いに異なってもよい(図中延長間隔tb1〜tb4参照)。
また、上記の説明においては、ジョブが合紙の供給を含むか否かに応じて、そのジョブ全体にわたって時間間隔tを延長間隔tbとすることを説明した。しかしながら、図9(b)に示すように、合紙よりも前に供給される用紙(図中(1)および(2)で示された用紙)の用紙間隔を基準間隔taとし、合紙よりも後に供給される用紙(図中(4)および(5)で示された用紙)の用紙間隔を延長間隔tbとするように、あるジョブにおける合紙の前後で用紙間隔を異ならせてもよい。なお、合紙よりも前に供給される用紙の時間間隔tを、延長間隔tbよりも短い基準間隔taとすることにより、生産性が向上する。さらに、各用紙間における基準間隔taは互いに異なってもよく、各用紙間における延長間隔tbも互いに異なってもよい。
また、上記の説明においては、各装置内に停止許容領域Rbを設ける構成を説明したが、自身の装置内には停止許容領域Rbを設けない構成であってもよい。例えば、自身の装置よりも搬送方向下流側の装置であって用紙の除去を行い易い装置が存在する場合等、搬送方向下流側の他の装置まで用紙を搬送させてその他の装置において用紙を停止させる構成としてもよい。また、1つの停止許容領域Rbに複数の用紙を停止させる構成や、1つの装置に複数の停止許容領域Rbを持つ構成であってもよい。1つの装置に複数の用紙をまとめて停止させることで、用紙の除去作業が促進される。
また、上記の説明においては、停止許容領域Rbに用紙を停止させる制御を、その装置の上流側に隣接して設けられた装置の排出センサを通過してからの時間に基づいて行うことを説明したが、この構成に限定されるものではない。例えば、停止許容領域Rbに配置された用紙を検知する検出センサ(不図示)をそれぞれの装置に設け、この検出センサが用紙を検出するタイミングで用紙搬送を停止させてもよい。
また、上記の説明においては、インサータ259の供給異常にともない用紙搬送を停止させることを説明したが、他の箇所における用紙の搬送異常について上記構成を採用してももちろんよい。例えば、画像形成装置10の排出センサ14および第1給紙センサ154、中継装置30の中継排出センサ33、後処理装置群20の第1排出センサ214〜第5排出センサ254からの検出信号に基づいて、用紙の搬送異常を検知することによって、用紙搬送を停止させる際に上記構成を採用してもよい。
また、上記の説明においては、中継装置30が総合制御部34に設けられることを説明したが、総合制御部34の機能が画像形成システム1に備えられていればよく、例えば画像形成装置10、あるいは後処理装置群20の第1後処理装置210〜第5後処理装置250が総合制御部34を備える構成であってももちろんよい。
1…画像形成システム、10…画像形成装置、12…画像形成制御部、20…後処理装置群、30…中継装置、34…総合制御部、217〜257…第1制御部〜第5制御部、259…インサータ、341…送受信部、342…検出部

Claims (6)

  1. 用紙を供給する用紙供給部と、
    前記用紙供給部から供給される用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部よりも用紙搬送経路の下流側にて用紙を供給する他の用紙供給部と、
    前記用紙供給部あるいは前記他の用紙供給部から供給される用紙に後処理を施す後処理部と、
    前記他の用紙供給部により用紙を供給する場合と供給しない場合とを切り替える切り替え部と、
    前記他の用紙供給部により用紙を供給する場合に、画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙どうしが互いに接触しないように、前記用紙供給部が用紙を供給する時間間隔を当該他の用紙供給部により用紙を供給しない場合よりも長くするとともに、当該他の用紙供給部が供給した用紙に続けて当該用紙供給部から供給される用紙の時間間隔を当該他の用紙供給部により用紙を供給しない場合より長く維持する制御を行い、当該他の用紙供給部による用紙の供給異常が発生した際に画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙を予め定めた位置まで搬送させる制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記画像形成部は、用紙にトナー像を形成するトナー像形成部と、当該トナー像形成部によって用紙に形成されたトナー像を定着させる定着部とを備えるとともに、
    前記トナー像形成部によりトナー像が形成された用紙を停止させる前記予め定めた位置は、用紙搬送方向において前記定着部よりも下流側であることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. 前記制御手段は、前記他の用紙供給部から供給される用紙よりも前に前記後処理部へ搬送される用紙の時間間隔を、当該他の用紙供給部から供給される用紙よりも後に当該後処理部へ搬送される用紙の時間間隔と比較して短くすることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成システム。
  4. 前記予め定めた位置は、当該予め定めた位置に停止した用紙が、用紙搬送経路を形成する複数の装置を跨がない位置であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成システム。
  5. 前記予め定めた位置に用紙を停止させる際に、画像形成中あるいは後処理中あるいは搬送中の用紙どうしの用紙搬送経路上における距離を維持しながら用紙を停止させる停止手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成システム。
  6. 前記後処理部は、前記予め定めた位置まで用紙を搬送するのに要する時間を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の画像形成システム。
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