JP6455351B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像形成装置に関する。
連続紙に印刷を行う画像形成装置において、連続紙に転写された画像を定着後に、後処理を行う技術に関して、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2004−203527号公報には、連続した媒体であるロール記録紙(50)に対してベルト定着装置(101)で定着後に、ヒートシンク(61)を有するカール矯正装置(60)で冷却することで、記録紙の曲がり(カール)を防止する技術が記載されている。
特開2004−203527号公報(「0028」〜「0042」)
本発明は、異常発生時に未定着の現像剤で汚れることを抑えることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像を保持する像保持体と、
前記像保持体の画像を連続する媒体に転写する転写装置と、
前記媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、
画像が定着された前記媒体の表面に保護部材を貼り合せる貼り合せ部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記画像形成装置に発生した異常を検知する検知手段と、
前記検知手段が異常を検知した場合に、前記定着装置が媒体を挟む力を解除させる解除手段と、
前記検知手段が異常を検知した場合に、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過した後に、前記媒体の搬送を停止させる搬送制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記検知手段が異常を検知した場合に、媒体の搬送を停止させ、前記定着装置が媒体を挟む力が解除された後に、媒体の搬送を再開し、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過した後に、前記媒体の搬送を停止させる前記搬送制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記貼り合せ部の媒体搬送方向下流側に配置され、形成された前記画像を含むように前記保護部材および前記媒体に切れ込みを形成する切れ込み部と、
前記検知手段が異常を検知した場合の前記転写装置から前記定着装置の間の領域に対応する範囲の画像に対して、前記切れ込み部を制御して、切れ込みを形成しない切れ込み制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、
前記切れ込み部の媒体搬送方向下流側に配置され、前記切れ込みが形成された前記保護部材及び前記媒体の不要部を回収する回収部と、
前記検知手段が異常を検知した場合に、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過して、前記回収部に回収された後に、前記媒体の搬送を停止させる搬送制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記定着装置と前記貼り合せ部との間に配置され、前記媒体を挟んで搬送する搬送部材と、
前記検知手段が異常を検知した場合に、前記媒体の画像が定着される側の面に接触する前記搬送部材を媒体から離間させる離間手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、異常が検知された場合に転写装置に差し掛かった媒体の位置が、貼り合せ部を通過した後に媒体の搬送を停止させない場合に比べて、異常発生時に未定着の現像剤で汚れることを抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、定着装置の挟む力が確実に解除された状態で媒体を搬送することができる。
請求項3に記載の発明によれば、未定着の画像に切れ込みを形成する場合に比べて、未定着の現像剤で汚れることが低減される。
請求項4に記載の発明によれば、未定着の画像の部分を回収部で回収できる。
請求項5に記載の発明によれば、搬送部材が媒体から離間されない場合に比べて、搬送部材が汚れることを低減できる。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の媒体の説明図であり、図2Aは媒体の説明図、図2Bは第2の媒体の説明図である。 図3は実施例1の媒体に記録される画像の説明図である。 図4は実施例1の切れ込み部の要部説明図である。 図5は実施例1の切れ込み部材が切れ込み位置に移動した状態の状態説明図である。 図6は実施例1の分岐部材の要部拡大説明図である。 図7は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図8は実施例1の搬送制御処理のフローチャートの説明図である。 図9は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図7に対応する図である。 図10は実施例2の搬送制御処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図8に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の実施例1の画像形成装置Uは、画像形成部の一例としてのプリンタ部U1を有する。プリンタ部U1の上部左側には、入力部の一例としての操作部UIが支持されている。前記操作部UIは、操作者が入力をして、画像形成装置Uの操作が可能である。
また、プリンタ部U1には、画像情報の送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPCから送信された画像情報が入力可能に構成されている。
画像形成装置Uの制御部Cは、パーソナルコンピュータPCから入力された画像情報を、潜像形成用の画像情報に変換する。
前記プリンタ部U1は、像保持体の一例としてY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色用の感光体Py,Pm,Pc,Pkを有する。
図1において、黒色の感光体Pkの周囲には、感光体Pkの回転方向に沿って、帯電器CCk、潜像の形成装置の一例としての露光機ROSk、現像器Gk、一次転写器の一例としての一次転写ロールT1k、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkが配置されている。
他の感光体Py,Pm,Pcの周囲にも同様に、帯電器CCy,CCm,CCc、露光機ROSy,ROSm,ROSc、現像器Gy,Gm,Gc、一次転写ロールT1y,T1m,T1c、感光体クリーナCLy,CLm,CLcが配置されている。
プリンタ部U1の上部には、収容容器の一例として、現像器Gy〜Gkに補給される現像剤が収容されたトナーカートリッジKy,Km,Kc,Kkが着脱可能に支持されている。
各感光体Py〜Pkの下方には、中間転写体の一例であって、像保持体の一例としての中間転写ベルトBが配置されており、中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkと一次転写ロールT1y〜T1kとの間に挟まれる。中間転写ベルトBの裏面は、駆動部材の一例としてのドライブロールRdと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfと、2次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、可動部材の一例としての複数のリトラクトロールR1と、前記一次転写ロールT1y〜T1kにより支持されている。
中間転写ベルトBの表面には、ドライブロールRdの近傍に、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
バックアップロールT2aには、中間転写ベルトBを挟んで、転写部材の一例であって、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが対向して配置されている。なお、実施例1の2次転写ロールT2bは、付勢部材の一例としての図示しないバネによりバックアップロールT2aに向けて押し当てられている。
また、バックアップロールT2aには、バックアップロールT2aに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b、コンタクトロールT2cにより、実施例1の2次転写器T2が構成されており、一次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1,B,T2が構成されている。
図2は実施例1の媒体の説明図であり、図2Aは媒体の説明図、図2Bは第2の媒体の説明図である。
プリンタ部U1の左側下部には、媒体の供給部の一例としての第1の供給ロール1が配置されている。実施例1の第1の供給ロール1は、回転可能に構成されている。第1の供給ロール1には、媒体の一例としての帯状の連続紙Sが、巻かれた状態で支持されている。図2Aにおいて、実施例1の連続紙Sは、台紙の一例としての剥離紙4を有する。実施例1の剥離紙4は連続する帯状に形成されている。剥離紙4の表面には、粘着層の一例としての粘着剤6を介して、表紙の一例としてのラベル用紙7が貼り付けられている。実施例1のラベル用紙7は、剥離紙4に対応して、連続する帯状に形成されている。
第1の供給ロール1の右方には、接触部材の一例としてのガイドロール8が配置されている。また、ガイドロール8の右方には、連続紙Sの搬送方向に沿って、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRa,Rbが配置されている。連続紙Sの搬送方向に対して、搬送ロールRbの下流側には、中間転写ベルトBと2次転写ロールT2bとが対向する2次転写領域Q4が配置されている。
また、連続紙の搬送方向に対して、2次転写領域Q4の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱用の定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧用の定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとの接触領域により定着領域Q5が構成されている。なお、実施例1の定着装置Fでは、加圧ロールFpが加熱ロールFhに対して接近、離間可能に構成されており、連続紙Sを挟む力を作用、解除可能に構成されている。
(プリンタ部の機能の説明)
前記画像形成装置Uでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報を受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等が回転する。
感光体Py〜Pkは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器CCy〜CCkは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Pkの表面を帯電させる。
露光機ROSy〜ROSkは、制御部Cからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lkを出力して、感光体Py〜Pkの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Gy〜Gkは、感光体Py〜Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する。
一次転写ロールT1y〜T1kは、現像剤の帯電極性とは逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体Py〜Pkの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
感光体クリーナCLy〜CLkは、一次転写後に感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkに対向する一次転写領域を通過する際に、Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4に送られる。
搬送ロールRaは、第1の供給ロール1から延びる連続紙Sを下流側に搬送する。ガイドロールRbは、連続紙Sを2次転写領域Q4に案内する。
2次転写器T2は、コンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、連続紙Sに中間転写ベルトBの画像を転写する。
定着装置Fは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する定着領域Q5を通過する連続紙Sを加圧しながら加熱して、連続紙Sの表面の未定着画像を定着する。
(貼り合せ装置の説明)
図1において、前記プリンタ部U1の右方には、貼り合せ装置U2が配置されている。貼り合せ装置U2には、連続紙Sの搬送方向の上流端部に、画像の検査装置の一例としての画像センサ9が配置されている。連続紙Sの搬送方向に対して、画像センサ9の下流側には、搬送部材の一例としての搬入ロール10が配置されている。実施例1の搬入ロール10は、連続紙Sを挟む一対のロールを有し、ロール同士が接近、離間可能に構成されている。
また、実施例1の貼り合せ装置U2の左上部には、第2の媒体供給装置11が配置されている。第2の媒体供給装置11は、媒体の供給部の一例としての第2の供給ロール12を有する。第2の供給ロール12は、回転可能に構成されている。第2の供給ロール12には、第2の媒体の一例として、帯状の第2の連続紙Rが巻かれた状態で支持されている。
図2Bにおいて、実施例1の第2の連続紙Rは、第2の剥離紙14を有する。実施例1の第2の剥離紙14は連続する帯状に形成されている。第2の剥離紙14の表面には、粘着剤を介して、保護部材の一例であり、第2の表紙の一例としての保護用のフィルム17が貼り付けられている。実施例1の保護用のフィルム17は、第2の剥離紙14に対応して、連続する帯状に形成されている。なお、実施例1の保護用のフィルム17は、薄膜状の樹脂材料により構成されている。また、実施例1の構成では、一例として、光透過性のPET:ポリエチレンテレフタレートの薄膜を保護用のフィルム17に使用可能である。
また、第2の供給ロール12の左方には、巻取部材の一例としての巻取ロール21が配置されている。実施例1の巻取ロール21の回転軸21aには、駆動系の一例としての図示しない巻取モータから駆動が伝達される。実施例1では、巻取モータの駆動に伴い、巻取ロール21が回転可能に構成されている。また、巻取ロール21には、第2の剥離紙14の一端が支持されている。よって、巻取ロール21が回転すると、第2の剥離紙14が巻取ロール21に巻取られ、第2の剥離紙14が保護用のフィルム17から剥離される。第2の媒体供給装置11の下方には、案内部材の一例としてのガイドロール26が配置されている。
ガイドロール26の下方には、貼り合せ部の一例としての貼り合せロール31が配置されている。貼り合せロール31には、駆動系の一例としての図示しない駆動モータから駆動が伝達される。よって、貼り合せロール31は、連続紙Sと保護用のフィルム17とを挟んだ状態で、回転する。このとき、貼り合せロール31に挟まれた連続紙Sと保護用のフィルム17とは、粘着剤を介して貼り合される。よって、実施例1の貼り合せロール31では、保護用のフィルム17と連続紙Sとが貼り合された貼り合せ体34が形成される。
貼り合せロール31の右方には、撓み量の調整装置の一例としての第1のバッファ装置36が配置されている。第1のバッファ装置36は、支持部材の一例として、複数の第1の支持ロール37,37を有する。実施例1の第1の支持ロール37,37は、媒体の搬送方向に沿って配置されている。実施例1では、第1の支持ロール37,37に、貼り合せ体34が支持されている。また、第1のバッファ装置36は、媒体の搬送方向に対して、第1の支持ロール37,37どうしの間の位置に、第1の調整部材の一例としての第1のダンサーロール38を有する。
実施例1の第1のダンサーロール38は、前後方向に延びるロール状に形成されている。第1のダンサーロール38の前後両端部は、図示しない枠体で、上下方向に移動可能に支持されると共に、回転可能に支持されている。なお、実施例1では、貼り合せ体34の上面に、第1のダンサーロール38が接触しており、貼り合せ体34には、第1のダンサーロール38の自重で張力が作用する。
(後処理部の説明)
前記貼り合せ装置U2の右方には、後処理部の一例としてのラベル形成装置U3が配置されている。実施例1のラベル形成装置U3の左部には、搬送部の一例としての第1の搬送ロール41が配置されている。実施例1の第1の搬送ロール41は、媒体の搬送方向に対して、第1のバッファ装置36の下流側に配置されている。実施例1の第1の搬送ロール41には、駆動系の一例としての図示しない第1の搬送モータから正回転または逆回転の駆動が伝達される。実施例1では、第1の搬送モータの駆動に伴い、貼り合せ体34を挟んだ状態で、第1の搬送ロール41が回転して、媒体の搬送方向の下流側または上流側に貼り合せ体34を搬送する。
図3は実施例1の媒体に記録される画像の説明図である。
ここで、実施例1の貼り合せ体34には、図3に示すように、複数のトナー像Tnが定着される。各トナー像Tnは、画像本体の一例としてのラベル画像Tnaを有する。実施例1のラベル画像Tnaは、媒体の搬送方向に長さL1で形成される。また、実施例1の構成では、隣り合うラベル画像Tnaどうしは、媒体の搬送方向に間隔L2を空けて形成される。
また、各トナー像Tnは、媒体の搬送方向に対して、ラベル画像Tnaの右前方に、調整用の画像の一例としてのマーク画像Tnbを有する。実施例1のマーク画像Tnbは、媒体の搬送方向に対して、対応するラベル画像Tnaの前端から媒体の搬送方向に間隔L3を空けて形成される。また、実施例1のマーク画像Tnbは、ラベル画像Tnaの側端から媒体の幅方向の外側に間隔L4離れた位置に形成されている。
第1の搬送ロール41の右方には、検出部材の一例としてのマークセンサ43が配置されている。実施例1のマークセンサ43は、媒体の幅方向に対して、貼り合せ体34のマーク画像Tnbに対応する位置に配置されている。
図4は実施例1の切れ込み部の要部説明図である。
マークセンサ43の右方の切れ込み位置P2には、切れ込み部の一例としてのロータリダイカッター51が配置されている。
図4において、ロータリダイカッター51は、回転体の一例としてのダイカットロール52を有する。実施例1のダイカットロール52は、前後方向に延びるロール状に形成されている。なお、実施例1の構成では、ダイカットロール52の外周の長さは、貼り合せ体34の搬送方向に隣り合うラベル画像の間隔よりも長くなるように設定されている。また、ダイカットロール52の回転軸52aには、駆動系の一例としての切抜モータM6から駆動が伝達される。実施例1では、駆動モータの駆動に伴い、ダイカットロール52が回転可能に構成されている。
ダイカットロール52の外周面において、その一部分には、切れ込み部材の一例としての切刃53が支持されている。実施例1の切刃53は、貼り合せ体34のラベル画像Tnaの内縁Tna1に対応した環状に形成されており、ダイカットロール52の周面から径方向外側に向けて突出している。
また、ロータリダイカッター51は、ダイカットロール52の下方の位置に、対向部材の一例としてのアンビルロール54を有する。実施例1のアンビルロール54は、前後方向に延びるロール状に形成されている。アンビルロール54の前後方向の両端部には、前後一対の接触部56が支持されている。
図5は実施例1の切れ込み部材が切れ込み位置に移動した状態の状態説明図である。
実施例1の接触部56の径は、アンビルロール54の径よりも大径に形成されており、接触部56の径とアンビルロール54の径との段差が、前記貼り合せ体34の厚さ以上になるように設定されている。よって、アンビルロール54の周面に、貼り合せ体34が支持された状態で、接触部56がダイカットロール52に接触可能である。また、実施例1の構成では、ダイカットロール52の回転に伴い、切刃53が切れ込み位置P2に移動した場合、図5に示すように、保護用のフィルム17、粘着剤16,ラベル用紙7,粘着剤6を切刃53が貫通し、且つ、貼り合せ体34の上面から剥離紙4を切刃53が貫通しないように、接触部56の径の大きさが予め設定されている。
図1において、ロータリダイカッター51の右方には、搬送部の一例としての第2の搬送ロール58が配置されている。実施例1の第2の搬送ロール58には、駆動系の一例としての図示しない第2の搬送モータから正回転または逆回転の駆動が伝達される。実施例1の構成では、第1の搬送モータの駆動と第2の搬送モータの駆動とが同期する。よって、第2の搬送モータの駆動に伴い、貼り合せ体34を挟んだ状態で、第2の搬送ロール58が回転して、媒体の搬送方向の下流側または上流側に貼り合せ体34を搬送する。
また、第2の搬送ロール58の右方には、撓み量の調整装置の一例としての第2のバッファ装置61が配置されている。なお、第2のバッファ装置61は、前記第1のバッファ装置36を構成する各ロール37,37,38に相当して、各ロール62,62,63を有し、前記第1のバッファ装置36と同様に構成されている。
図6は実施例1の分岐部材の要部拡大説明図である。
第2のバッファ装置61の右方には、分岐部材の一例としての分岐ロール66が配置されている。図6において、実施例1の分岐ロール66は、回転可能に構成されており、貼り合せ体34の上面に接触する。
また、分岐ロール66の右下には、第2の巻取部材の一例としての第2の巻取ロール67が配置されている。第2の巻取ロール67の回転軸67aには、駆動系の一例としての第2の巻取モータM3から駆動が伝達される。実施例1では、第2の巻取モータM3の駆動に伴い、第2の巻取ロール67が回転可能に構成されている。また、第2の巻取ロール67には、画像形成媒体の一例であり、貼札の一例としてのラベル部材34aが表面に支持された剥離紙4の一端が支持されている。
分岐ロール66の右上には、案内部材の一例としてのガイドロール71が配置されている。また、ガイドロール71の右上には、回収部の一例であって、第1の巻取部材の一例としての第1の巻取ロール72が配置されている。第1の巻取ロール72の回転軸72aには、駆動系の一例としての第1の巻取モータM4から駆動が伝達される。実施例1では、第1の巻取モータM4の駆動に伴い、第1の巻取ロール72が回転可能に構成されている。また、第1の巻取ロール72には、貼り合せ体34からラベル部材34aが抜き取られた残りの枠状の廃棄体の一例としてのカス部材34bの一端が支持されている。
(実施例1の制御部の説明)
図7は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図7において、画像形成装置Uの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記プリンタ部U1の制御部Cは、パーソナルコンピュータPCや、操作部UI、マークセンサ43等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、印刷枚数や矢印等の入力を行う入力ボタンUIaや、ジョブを開始するための入力を行う入力部材の一例としてのコピースタートキーUIb等を備えている。
画像センサ9は連続紙Sに記録されたトナー像Tnを読み取る。
マークセンサ43は、連続紙Sに記録されたマーク画像Tnbを読み取る。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、メインモータの駆動回路D1や、搬送ロールの駆動回路D2、巻取モータの駆動回路D3、離間モータの駆動回路D4、切抜駆動回路D5、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1〜D5,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:メインモータの駆動回路
主駆動源の駆動回路の一例としてのメインモータの駆動回路D1は、主駆動源の一例としてのメインモータM1を介して、感光体Py〜Pk等を回転駆動する。
D2:搬送ロールの駆動回路
搬送部の駆動回路の一例としての搬送ロールの駆動回路D2は、搬送用の駆動源の一例としての搬送ロールモータM2を駆動することにより、各搬送ロール41,58を回転駆動する。
D3:巻取モータの駆動回路
巻取部材の駆動回路の一例としての巻取モータの駆動回路D3は、各巻取モータM3,M4を駆動することにより、各巻取ロール67,72を回転駆動する。
D4:離間モータの駆動回路
離間用の駆動回路の一例としての離間モータの駆動回路D4は、接触離間用のモータM5を制御して、定着装置Fや搬入ロール10を接触、離間させる方向に移動させる。
D5:切抜駆動回路
切抜駆動回路D5は、切抜モータM6の駆動を制御して、ダイカットロール52の回転を制御する。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像器Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCkに感光体Py〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、転写ロールT1y〜T1k,T2cに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
(制御部Cの機能)
制御部Cは、前記信号入力要素の出力信号に応じて、前記各被制御要素の動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作の制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、前記パーソナルコンピュータPC等から送信された画像情報に応じて、感光体Py〜Pk、帯電器CCy〜CCk、および、定着装置F等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータの回転制御手段
主駆動源の回転制御手段の一例としてのメインモータの回転制御手段C2は、メインモータの駆動回路D1を介して、メインモータM1の回転を制御して、感光体Py〜Pk、現像器Gy〜Gk、および、定着装置Fの加熱ロールFh等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像器Gy〜Gk、帯電器CCy〜CCk、転写ロールT1y〜T1k,T2c、および、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:異常の検知手段
異常の検知手段C4は、画像形成装置Uに発生した異常を検知する。実施例1の異常の検知手段C4は、異常の一例として、画像センサ9で撮影された画像と入力された画像データとが異なる画像の不具合の場合や、定着装置Fの温度が過熱状態の場合、画像形成装置Uの各部品の寿命や現像剤が切れた場合、巻取ロール67,72の異常停止の場合といった画像形成動作Uを継続することが困難な異常の発生を検知する。
C5:定着圧力の解除手段
定着圧力の解除手段C5は、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に、定着装置Fが媒体を挟む力を解除させる。実施例1の定着圧力の解除手段C5は、接触離間用のモータM5を介して、定着装置Fの加圧ロールFpを加熱ロールFhに対して離間する方向に移動させることで、各ロールFh,Fpから連続紙Sが受ける力を解除する。なお、実施例1の定着圧力の解除手段C5は、画像形成動作時には、定着装置Fを制御して、加圧ロールFpを加熱ロールFhに押し当てて、定着領域Q5において連続紙Sに接触圧力を作用させる。
C6:搬送部材の離間手段
搬送部材の離間手段C6は、接触離間用のモータM5を介して、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に、定着装置Fと貼り合せロール31との間に配置された搬入ロール10を連続紙Sから離間させる。
C7:切込制御手段
切込制御手段C7は、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に2次転写領域Q4から定着領域Q5の間に存在する画像、すなわち、連続紙S上の未定着画像に対して、切れ込みを形成しないように、ロータリダイカッター51を制御する。実施例1の切込制御手段C7は、切抜モータM6を介して、未定着画像がロータリダイカッター51を通過する際に、ダイカットロール52の回転を停止させることで、切刃53が連続紙Sに接触せず、切れ込みが形成されないように制御する。
C8:搬送制御手段
搬送制御手段C8は、搬送距離の測定手段C8Aと、判別距離の記憶手段C8Bと、判別時期の判別手段C8Cとを有し、各モータM2〜M4を制御して、搬送ロール41,58や巻取ロール67,72での連続紙Sの搬送を制御する。実施例1の搬送制御手段C8は、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に、転写装置T1,T2,Bに差し掛かった連続紙Sの位置、実施例1では具体的に、2次転写領域Q4に差し掛かった連続紙Sの位置が、貼り合せ装置U2を通過した後に、連続紙Sの搬送を停止させる。実施例1の搬送制御手段C8は、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に、2次転写領域Q4に差し掛かった連続紙Sの位置が、貼り合せ装置U2を通過して、第1の巻取ロール72に回収された後に、連続紙Sの搬送を停止させる。なお、異常が発生していない通常の画像形成動作時には、ジョブ開始時に連続紙Sの搬送を行い、印字が終了後、最後に転写されたトナー像Tnがロータリダイカッター51を通過して、分岐ロール66も通過した後の予め設定された通常停止位置に搬送されると搬送が停止される。
C8A:搬送距離の測定手段
搬送距離の測定手段C8Aは、連続紙Sが搬送された距離L1を測定する。実施例1の搬送距離の測定手段C8Aは、印字が終了後または異常発生時に搬送距離L1の測定を開始する。
C8B:判別距離の記憶手段
判別距離の記憶手段C8Bは、印字終了後または異常発生時に各処理を実行するか否かの判別を行う判別距離La,Lb,Lcを記憶する。実施例1の判別距離の記憶手段C8Bは、通常時の停止距離Laとして、定着領域Q5から前記通常停止位置までの距離を記憶する。また、実施例1では、通常時の切抜終了距離Lbとして、定着領域Q5からロータリダイカッター51までの距離が設定されている。さらに、実施例1では、異常時の判別距離の一例としての緊急停止距離Lcとして、2次転写領域Q4から第1の巻取ロール72に到達するまでの距離が設定されている。
C8C:判別時期の判別手段
判別時期の判別手段C8Cは、搬送距離L1が、判別距離La〜Lcに到達したか否かを判別することで、搬送を停止する時期や切り抜きを終了する時期を判別する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1の画像形成装置Uにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(搬送制御処理の説明)
図8は実施例1の搬送制御処理のフローチャートの説明図である。
図8のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行して実行される。
図8に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図8のST1において、画像形成動作、いわゆる、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進む。ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST3に進む。
(1)定着装置Fや搬入ロール10を接触位置、すなわち、連続紙Sを挟んだ状態の位置に移動させる。
(2)各搬送ロール41,58や巻取ロール67,72、感光体Py〜Pk等の駆動を開始する。
(3)切抜処理を開始、すなわち、ロータリダイカッター51の駆動、停止制御を開始する。
ST3において、画像の印字を開始する。そして、ST4に進む。
ST4において、画像の印字が終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST11に進む。
ST5において、最終未定着画像が定着装置Fを通過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST7に進む。
(1)定着装置Fや搬入ロール10を解除位置に移動させる。すなわち、連続紙Sを挟む力を解除する。
(2)搬送距離L1の測定を開始する。
ST7において、搬送距離L1が、切抜終了距離Lb以上になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST7を繰り返す。
ST8において、切抜処理を終了、すなわち、ロータリダイカッターの回転を停止させる。そして、ST9に進む。
ST9において、搬送距離L1が通常時の停止距離La以上になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、搬送ロール41,58や巻取ロール67,72の駆動を停止する。そして、ST1に戻る。
ST11において、画像形成装置Uに異常が発生したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST4に戻る。
ST12において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST13に進む。
(1)定着装置Fや搬入ロール10を解除位置に移動させる。すなわち、連続紙Sを挟む力を解除する。
(2)搬送距離L1の測定を開始する。
ST13において、搬送距離L1が、切抜終了距離Lb以上になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST13を繰り返す。
ST14において、切抜処理を終了、すなわち、ロータリダイカッターの回転を停止させる。そして、ST15に進む。
ST15において、搬送距離L1が異常時の緊急停止距離Lc以上になったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST16に進み、ノー(N)の場合はST15を繰り返す。
ST16において、次の処理(1)、(2)を実行して、エラー終了する。
(1)搬送ロール41,58や巻取ロール67,72の駆動を停止する。
(2)異常が発生して、緊急停止終了をしたことを、操作部UIの表示部に表示する。
(実施例1の貼り合せ部および後処理部の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成が開始されると、プリンタ部U1でトナー像Tnが記録された連続紙Sが貼り合せ装置U2に搬送される。
貼り合せ装置U2では、連続紙Sと保護用のフィルム17とが貼り合せロール31に挟まれて、貼り合せ体34が形成される。したがって、実施例1の貼り合せ体34では、保護用のフィルム17に、媒体の画像面の一例としての連続紙Sの表面が覆われて、連続紙Sに記録されたトナー像Tnが保護される。そして、形成された貼り合せ体34がラベル形成装置U3に搬送される。
実施例1のラベル形成装置U3では、ラベル画像Tnaが通過するタイミングに合わせてダイカットロール52が回転して、切刃53でラベル画像Tnaの内縁に沿って切れ込みが形成される。
また、切れ込みが形成された貼り合せ体34は、分岐ロール66を通過する際に、剥離紙4からカス部材34bが剥離される。このとき、内縁Tna1に沿って切抜かれたラベル部材34aは、剥離紙4に付着したままとなり、カス部材34bからラベル部材34aが離間する。
ジョブが正常に終了すると、最後に転写されたトナー像Tnが定着領域Q5を通過後に、定着装置Fの挟む力が解除される。そして、トナー像Tnがダイカットロール52を通過すると、ダイカットロール52が停止する。そして、通常停止位置までトナー像Tnが搬送されると、連続紙Sの搬送が停止される。
ジョブ実行中に、画像形成装置Uに異常が発生した場合には、速やかに定着装置Fの挟む力が解除される。したがって、異常発生時に、2次転写領域Q4から定着領域Q5の間にあった未定着の画像は、定着されないまま定着領域Q5を通過する。そして、未定着の画像は、貼り合せロール31を通過する際に、保護用のフィルム17が表面に貼り合わされる。保護用のフィルム17が貼り合わされた未定着画像は、ロータリダイカッター51で切り抜かれない。よって、分岐ロール66を通過する際に、未定着の画像の部分は、剥離紙4から分離して、第1の巻取ロール72に巻き取られる。
なお、異常発生時に定着領域Q5を通過していた定着済みの画像は、ロータリダイカッター51で切り抜かれる。
従来の画像形成装置では、プリンタ部U1と、貼り合せ装置U2とが、別体の装置で構成されることが一般的であり、プリンタ部U1で定着後、そのまま貼り合せ装置U2で保護用のフィルム17が貼り合せられていなかった。そして、従来の連続紙Sを使用する画像形成装置では、画像形成装置に異常が発生した場合は、連続紙Sの搬送は即時停止されると共に、定着装置の挟みこみが自動的に解除され、作業者が、定着装置Fの下流側から、手で連続紙Sを引っ張りだしていた。なお、定着装置の挟み込みが解除されないと、連続紙を引っ張りだす際に、強い力が必要となり、作業負荷が大きくなる問題がある。
したがって、異常発生時には、最終転写領域から定着領域の間の未定着画像が、作業者の手や服を汚したり、画像形成装置の内部や連続紙が引っ張りだされた床等を汚す問題があった。
これに対して、実施例1の画像形成装置Uでは、異常発生時に、連続紙Sの搬送が即時停止されない。そして、定着装置Fの挟む力が解除されるが、未定着の画像の部分には、保護用のフィルム17が貼り合せられる。よって、未定着の画像は、作業者の手に触れずに、保護用のフィルム17で覆われる。そして、未定着の画像の部分が、貼り合せロール31を通過した後に、連続紙Sの搬送が停止される。したがって、異常発生時に未定着の現像剤で、作業者や画像形成装置Uが汚れることが抑えられる。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、異常発生時に、定着領域Q5と貼り合せロール31との間に配置されている搬入ロール10は、連続紙Sから離間する。仮に、搬入ロール10が連続紙Sから離間しないと、搬入ロール10に未定着の現像剤が付着する。この状態で、次回の画像形成動作が行われると、連続紙Sが汚れる問題がある。これに対して、実施例1では、搬入ロール10に現像剤が付着することが防止され、次回の画像形成時に連続紙Sが汚れることも低減される。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、ロータリダイカッター51で切れ込みが形成されない。仮に、切れ込みが形成される場合、切れ込みが入れられた保護用のフィルム17の縁から未定着の現像剤が溢れて、作業者を汚す恐れがある。
さらに、実施例1の画像形成装置Uでは、切れ込みが形成されると、正常なラベルが巻き取られる第2の巻取ロール67に未定着画像の部分も巻き取られる事となる。よって、正常なラベルの中に、画像が未定着のラベルが混入する問題が発生する。画像が未定着のラベルが混入すると第2の巻取ロール67に巻き取られた中から、未定着のラベルを除去したり、未定着のラベルの部分を剥離紙4ごとカットする必要があったりして、手間が掛かる問題もある。これに対して、実施例1では、未定着画像の部分については、切れ込みが形成されない。よって、いわゆるラベルカスと共に、第1の巻取ロール72に巻き取られ、正常なラベルに混入することが防止される。
次に、本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
(実施例2の貼り合せ装置の説明)
図9は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図7に対応する図である。
実施例2の制御部Cでは、実施例1の切込制御手段C7、搬送制御手段C8に替えて、切込制御手段C7′および搬送制御手段C8′を有する。また、実施例2の制御部Cでは、実施例1の制御部Cに対して、異常種類の判別手段C21が追加されている。
C21:異常種類の判別手段
異常種類の判別手段C21は、異常の検知手段C4で検知された異常が、連続紙Sを搬送可能な異常であるか否かを判別する。なお、搬送可能な異常であるか否かは、予め設定されている。一例として、実施例1では、検知された異常が、画像の不具合や各部品の寿命、現像剤が切れた場合であれば、連続紙Sを搬送可能な異常と判定し、定着装置Fの過熱や巻取ロール67,72の異常停止の場合は、連続紙Sを搬送不能な異常と判定するように設定されている。
C7′:切込制御手段
切込制御手段C7′は、異常の検知手段C4が異常を検知した場合に2次転写領域Q4から定着領域Q5の間に存在する画像、すなわち、連続紙S上の未定着画像に対して、切れ込みを形成しないように、ロータリダイカッター51を制御する。なお、実施例2の切込制御手段C7′は、異常発生時に、即時に、ダイカットロール52の回転を停止させるとともに、連続紙Sを搬送可能な異常の場合には、連続紙Sの搬送再開に合わせて、ダイカットロール52での切れ込みの形成を再開する。なお、ダイカットロール52での切れ込みの形成を再開後に、再停止するまでの処理は、実施例1と同様である。
C8′:搬送制御手段
実施例2の搬送制御手段C8′は、画像形成装置Uの異常が検知されると、各モータM2〜M4を制御して、連続紙Sの搬送を即時に停止させる。そして、連続紙Sが搬送可能な異常の場合は、連続紙Sの搬送を再開させる。なお、連続紙Sの搬送再開後、搬送停止までの制御は、実施例1と同様である。
(実施例2の流れ図の説明)
図10は実施例2の搬送制御処理のフローチャートの説明図であり、実施例1の図8に対応する図である。
図10のフローチャートにおいて、実施例2では、実施例1のST12に替えて、以下のST21〜24の処理が実行される点が異なるのみで、その他は実施例1と同様である。よって、異なる点のみ説明して、同様の点については説明を省略する。
図10のST21において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST22に進む。
(1)搬送ロール41,58や巻取ロール67,72の駆動を停止する。
(2)定着装置Fや搬入ロール10を解除位置に移動させる。すなわち、連続紙Sを挟む力を解除する。
(3)切抜処理を終了、すなわち、ロータリダイカッターの回転を停止させる。
ST22において、検知された異常が搬送可能な異常であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST23に進み、イエス(Y)の場合はST24に進む。
ST23において、搬送不能な異常で停止したことを操作部UIの表示部に表示する。そして、エラー終了する。
ST24において、次の処理(1)〜(3)を実行する。そして、ST13に進む。
(1)各搬送ロール41,58や巻取ロール67,72の駆動を開始(再開)する。
(2)切抜処理を開始、すなわち、ロータリダイカッター51の駆動、停止制御を開始(再開)する。
(3)搬送距離L1の測定を開始する。
(実施例2の貼り合せ部および後処理部の作用)
前記構成を備えた実施例2の画像形成装置Uでは、異常の検知手段C4で異常が検知された場合、連続紙Sの搬送が、一旦、停止される。そして、定着装置Fや搬入ロール10の挟む力が解除される。検知された異常が連続紙Sを搬送可能な異常である場合、連続紙Sの搬送が再開される。そして、実施例1と同様に、未定着の画像部分には、保護用のフィルム17が貼り合せられた後で、連続紙Sの搬送が停止される。
よって、実施例2では、連続紙Sの搬送が不能あるいは不適な場合には、異常が検知された時点で、連続紙Sの搬送が停止される。仮に、連続紙Sの搬送が不能あるいは不適の場合に連続紙Sを搬送しようとすると、モータや内部の部品に過負荷が掛かって、破損する恐れがあるが、実施例1では、モータ等に過負荷が掛かることが抑制される。
また、実施例2では、連続紙Sの搬送が再開される場合には、定着装置Fの挟む力が解除されている。よって、定着装置Fでの搬送負荷が低減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H05)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての画像形成装置Uを例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、Y,M,C,Kの4色の画像形成装置を提示したが、これに限定されず、単色の画像形性装置や3色以下または5色以上の画像形成装置とすることも可能である。また、タンデム型の画像形成装置を例示したが、ローターリ式の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、搬入ロール10を離間させる構成を例示したが、これに限定されない。例えば、搬入ロール10に現像剤や紙粉等を清掃するクリーナを設けることで、接触、離間させる構成を省略可能である。
(H03)前記実施例において、異常発生時に未定着の画像に対して、ロータリダイカッター51で切り抜きを行わない構成とすることが望ましいが、切り抜きを行うことも可能である。逆に、異常発生時に、定着済みの画像に対して、切り抜きを行う構成を例示したが、これに限定されず、定着済みの画像も切り抜かないように制御することも可能である。
(H04)前記実施例において、バッファ装置36,61を設けることが望ましいが、省くことも可能である。
(H05)前記実施例において、異常を検知した場合に、連続紙Sを停止させる位置として、第1の巻取ロール72に巻き取られる位置を例示したが、これに限定されない。例えば、貼り合せロール31の下流側且つ第1のバッファ装置36の上流側に設定する等、貼り合せロール31の下流側であれば、設計や仕様等に応じて任意の位置に設定可能である。
10…搬送部材、
17…保護部材、
31…貼り合せ部、
51…切れ込み部、
72…回収部、
C4…検知手段、
C5…解除手段、
C6…離間手段、
C7…切込制御手段、
C8,C8′…搬送制御手段、
F…定着装置、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
S…媒体、
T1,T2,B…転写装置、
U…画像形成装置。

Claims (5)

  1. 表面に画像を保持する像保持体と、
    前記像保持体の画像を連続する媒体に転写する転写装置と、
    前記媒体に転写された画像を定着させる定着装置と、
    画像が定着された前記媒体の表面に保護部材を貼り合せる貼り合せ部と、
    を備えた画像形成装置であって、
    前記画像形成装置に発生した異常を検知する検知手段と、
    前記検知手段が異常を検知した場合に、前記定着装置が媒体を挟む力を解除させる解除手段と、
    前記検知手段が異常を検知した場合に、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過した後に、前記媒体の搬送を停止させる搬送制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知手段が異常を検知した場合に、媒体の搬送を停止させ、前記定着装置が媒体を挟む力が解除された後に、媒体の搬送を再開し、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過した後に、前記媒体の搬送を停止させる前記搬送制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記貼り合せ部の媒体搬送方向下流側に配置され、形成された前記画像を含むように前記保護部材および前記媒体に切れ込みを形成する切れ込み部と、
    前記検知手段が異常を検知した場合の前記転写装置から前記定着装置の間の領域に対応する範囲の画像に対して、前記切れ込み部を制御して、切れ込みを形成しない切れ込み制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記切れ込み部の媒体搬送方向下流側に配置され、前記切れ込みが形成された前記保護部材及び前記媒体の不要部を回収する回収部と、
    前記検知手段が異常を検知した場合に、前記転写装置に差し掛かった媒体の位置が、前記貼り合せ部を通過して、前記回収部に回収された後に、前記媒体の搬送を停止させる搬送制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記定着装置と前記貼り合せ部との間に配置され、前記媒体を挟んで搬送する搬送部材と、
    前記検知手段が異常を検知した場合に、前記媒体の画像が定着される側の面に接触する前記搬送部材を媒体から離間させる離間手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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