JP4158185B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関(以下、「内燃機関」をエンジンという)の弁駆動装置において吸気弁又は排気弁の開閉時期(以下、「開閉時期」をバルブタイミングという)を制御するために使用されるバルブタイミング調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンのクランクシャフトと同期回転する回転伝達部材としてのタイミングプーリやチェーンスプロケットを介してカムシャフトを駆動し、タイミングプーリやチェーンスプロケットとカムシャフトとの相対回動による位相差を制御することにより、吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを制御するベーン式のバルブタイミング調整装置が知られている。
【0003】
ベーン式のバルブタイミング調整装置は、タイミングプーリとともに回転するハウジング内に、カムシャフトとともに回転するベーンを収容している。そして、ハウジングに対するベーンの相対回転位相差をハウジングとベーンとの間に形成される流体圧室の流体圧により、カムシャフトとタイミングプーリとを相対的に回動させ、エンジンの運転条件に応じて吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方のバルブタイミングを調整している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来のバルブタイミング調整装置においては、ハウジングからカムシャフトへの回転伝達経路に流体圧室及びベーンが介在していることから、エンジンの運転中、カムシャフトには常に遅角方向への力が作用している。そのため、流体圧室の流体圧差によりカムシャフトとベーンとを進角側或いは遅角側へ相対回転させる際、遅角側へ相対回転させる場合に比べ、進角側へ相対回転させる場合の方が応答性が低下してしまう。
【0005】
上記のような問題を解決するために、ハウジング内部に軸方向に延在して形成される円筒部内に、その一端をカムシャフトに係止されると共にその他端を前記円筒部の端部に係止されてカムシャフトをハウジングに対して常時進角方向に付勢するコイルスプリング収容したバルブタイミング調整装置として、特開平10−252420号公報および特開平11−132014号公報に開示されるようなものが知られている。
上記公報に開示されているようなバルブタイミング調整装置においては、コイルスプリングの巻始めまたは巻終わりの端部を軸方向に屈曲させて、ハウジング側の部材またはカムシャフト側の部材に設けられた穴に挿入して固定している。
【0006】
コイルスプリング等の巻線を屈曲させる場合、強度を確保するために所定以上の曲げRが必要になるが、軸方向に屈曲させた場合、このR部とハウジング側の部材、またはカムシャフト側の部材との干渉を避けるために、軸方向に長い収容スペースを設ける必要がある。そのため、バルブタイミング調整装置全体が軸方向に長くなり大型化するという問題があった。
そのため、本発明の目的は、軸方向の長さを短縮することのできる、コイルスプリングを収容したベーン式バルブタイミング調整装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のバルブタイミング調整装置によれば、ハウジング部材およびベーン部材に一端および他端が係合して駆動軸に対し従動軸が進角する方向にベーン部材を付勢し一端または他端の少なくとも一方は径方向に屈曲してハウジング部材またはベーン部材から軸方向に突出した固定部材と係合して位置決めされるねじりコイルスプリングを備える。ねじりコイルスプリングの端部が径方向に屈曲しているため、軸方向長さを短縮することができ、装置全体の体格を小型化することができる。また、端部の少なくとも一方は、軸方向に突出した固定部材と係合して位置決めされるため、ねじりコイルスプリングの組み付け時に位置決めが容易である。
【0008】
また、本発明の請求項記載のバルブタイミング調整装置によれば、ハウジング部材はベーン部材から突出した固定部材、およびねじりコイルスプリングの他端を所定角度範囲で相対回動可能に収容する凹部を有する。そのため、凹部を全周にわたって形成するのに比べ、加工工数を低減することができる。また、ハウジング部材の径を小さくしても固定するためのねじ穴を設ける部位を確保するのが容易となり、ハウジング部材の強度を確保することができる。
【0009】
本発明の請求項記載のバルブタイミング調整装置によれば、ねじりコイルスプリングの一端がハウジング部材の凹部の角度範囲内で位置決めされる。そのため、ハウジング部材の反凹部側に厚みを設ける部分が少なくてよく、装置全体を軽量化できる。
【0010】
本発明の請求項記載のバルブタイミング調整装置によれば、ねじりコイルスプリング他端の屈曲部を所定角度範囲で相対回動可能に収容する第1の凹部と、第1の凹部に隣接しねじりコイルスプリング他端の屈曲部よりも径方向長さが短く前記固定部材が嵌合可能な第2の凹部を有する。そのため、ねじりコイルスプリングの一端をハウジング部材に位置決めした後、他端を第1の凹部と第2の凹部との間の段差に係合させた状態で仮固定して、ベーン部材の固定部材が第2の凹部に嵌合するように組み付け、ベーン部材を回転させることにより、ねじりコイルスプリングを所定の位置に位置決めすることができ、組み付けが容易である。また、ハウジング部材の全周に渡ってねじりコイルスプリング他端の屈曲部を相対回動可能にするよりも、凹部の形成される範囲が小さくなり、ハウジング部材の反凹部側に厚みを設ける部分が少なくてよく、装置全体を軽量化できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるバルブタイミング調整装置の複数の実施形態を図面に基づき、説明する。
(第1実施例)
本発明の第1実施例によるエンジン用バルブタイミング調整装置100を図1〜図3に示す。図2は図1のA−A方向断面図、図3は図1のB−B方向断面図である。本実施例のバルブタイミング調整装置100は油圧制御式であり、吸気弁または排気弁のバルブタイミングを制御するものである。
【0012】
図1に示すチェーンスプロケット8は、図示しないチェーンにより図示しないエンジンの駆動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達され、クランクシャフトと同期して回転する。従動軸としてのカムシャフト1は、チェーンスプロケット8から駆動力を伝達され、図示しない吸気弁または排気弁を開閉駆動する。カムシャフト1は、図示しないシリンダヘッドに支持され、チェーンスプロケット8に対し所定の位相差をおいて相対回動可能である。チェーンスプロケット8およびカムシャフト1は図1の左方向からみて時計方向に回転する。以下、この回転方向を進角方向とする。
【0013】
シューハウジング7は、ボルト53によりチェーンスプロケット8と結合され、チェーンスプロケット8とともにハウジング部材を構成している。図2に示すように、シューハウジング7は周方向にほぼ等間隔に台形状に形成されたシュー7a、7b、7cを有している。シュー7a、7b、7cの周方向の三箇所の間隙にはそれぞれベーン部材としてのベーン4a、4b、4cを収容する扇状空間部55が形成されており、シュー7a、7b、7cの内周面は断面円弧状に形成されている。
【0014】
図2に示すように、ベーンロータ4は周方向にほぼ等間隔にベーン4a、4b、4cを有し、このベーン4a、4b、4cがシュー7a、7b、7cの周方向の間隙に形成されている扇状空間部55に回動可能に収容されている。図2に示す遅角方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング7に対するベーンロータ4の遅角方向、進角方向を表している。図2において、各ベーンは各扇状空間部55の一方の周方向端部に位置し、ベーンロータ4はシューハウジング7に対し最進角位置にある。最進角位置は、ベーン4aの進角側側面がシュー7aの遅角側側面に係止されることにより規定されている。図1に示すように、ベーンロータ4は、ボルト5によりカムシャフト1に一体に結合されている。
【0015】
ブッシュ6はベーンロータ4に圧入支持され、従動側回転体を構成している。カムシャフト1およびブッシュ6はそれぞれシューハウジング7に相対回動可能に嵌合している。また、カムシャフト1は、チェーンスプロケット8の軸受け部86に相対回動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト1およびベーンロータ4はチェーンスプロケット8およびシューハウジング7に対して同軸に相対回動可能である。
【0016】
シール部材9はベーンロータ4の外周壁に嵌合している。ベーンロータ4の外周壁とシューハウジング7の内周壁との間には微小クリアランスが設けられており、このクリアランスを介して油圧室間に作動油が漏れることをシール部材9により防止している。
【0017】
図2に示すように、シュー7aとベーン4aとの間に遅角油圧室80が形成され、シュー7bとベーン4bとの間に遅角油圧室81が形成され、シュー7cとベーン4cとの間に遅角油圧室82が形成されている。また、シュー7aとベーン4bとの間に進角油圧室83が形成され、シュー7bとベーン4cとの間に進角油圧室84が形成され、シュー7cとベーン4aとの間に進角油圧室85が形成されている。電子制御装置(ECU)からの指示により、遅角油圧室80、81、82に連通する油路および進角油圧室83、84、85に連通する油路と油圧ポンプおよびドレインとの接続状態を切替弁により切換えることにより、ベーンロータ4をシューハウジング7に対して進角方向または遅角方向に所定角度範囲内で相対回動させることができる。
【0018】
ねじりコイルスプリング60はチェーンスプロケット8に形成された円周溝61に挿入されている。ねじりコイルスプリング60の両端は、図3に示すように径方向外側に屈曲しており、一端側の屈曲部60aはチェーンスプロケット8から軸方向に突出する固定部材としてのピン87と係合し、他端側の屈曲部60bはベーンロータ4から軸方向に突出する固定部材としてのピン44と係合している。ねじりコイルスプリング60は、チェーンスプロケット8に対しベーンロータ4が進角する方向、すなわちクランクシャフトに対しカムシャフト1が進角する方向にベーンロータ4を付勢している。図3は、ベーンロータ4がチェーンスプロケット8に対して遅角側にある状態を示している。ねじりコイルスプリング60の両端が、径方向に屈曲しているため、軸方向に屈曲させた場合と比べ、ねじりコイルスプリングを収容する円周溝61の軸方向長さ(図1のCに示す)を短くすることができ、バルブタイミング調整装置100全体を小型化することができる。
【0019】
円周溝61の内周には、ベーンロータ4がチェーンスプロケット8に対して相対回動するのに伴ってねじりコイルスプリング60の他端側の屈曲部60bとピン44とが円周溝61の中を相対回動する範囲に、径方向外側に凹んだ凹部62が形成されており、ピン44とチェーンスプロケット8とが接触するのを防いでいる。図4に示すように円周溝61を全周に渡ってピン44とチェーンスプロケット8とが接触しないように径を大きく形成してもよい。
【0020】
シューハウジング7とチェーンスプロケット8との間には、油圧の漏れを防ぐリアプレートが設けられており、リアプレートには、ベーンロータ4がチェーンスプロケット8に対して相対回動したときにピン44が通過する弧状の穴71が形成されている。
【0021】
図1に示すように、ガイドリング91はベーン4cの内壁に圧入保持され、このガイドリング91にストッパピストン17が挿入されている。ストッパピストン17はスプリング16によりシューハウジング7側に付勢されている。ストッパピストン17は最進角位置においてシューハウジング7に形成されたストッパ穴7aに嵌合可能である。ストッパピストン17がストッパ穴7aに嵌合し、ストッパピストン17がストッパ穴7aに回転方向で当接した状態ではシューハウジング7に対するベーンロータ4の相対回動は拘束される。ストッパピストン17、ストッパ穴7aおよびスプリング16は拘束手段を構成している。進角制御時、進角油圧室84に所定圧以上の作動油が供給されると、これら作動油の油圧によりスプリング16の付勢力に抗してストッパピストン17はストッパ穴7aから抜け出す。遅角制御時、遅角油圧室82に所定圧以上の作動油が供給されると、これら作動油の油圧によりスプリング16の付勢力に抗してストッパピストン17はストッパ穴7aから抜け出す。
【0022】
次に、本実施例のバルブタイミング調整装置100を排気弁に取り付けたときの作動を説明する。
(1) エンジンが正常停止すると、遅角油圧室80、81、82はドレイン側に解放され、各進角油圧室83、84、85には作動油圧が加わった状態で保持されるようにECUからの指示により切換弁が切換制御される。すると、シューハウジング7に対しベーンロータ4が最進角位置に移動し、拘束手段によりシューハウジング7とベーンロータ4とが結合されるので、シューハウジング7に対してカムシャフト1が最進角位置に保持される。
【0023】
(2) エンジンが正常運転に移行し各油路および各油圧室に所定圧よりも油圧の大きい作動圧油が導入されると、拘束手段によるシューハウジング7とベーンロータ4との結合が解除される。遅角油圧室80、81、82と、進角油圧室83、84、85とに加わる作動油圧およびねじりコイルスプリング60の付勢力関係によりシューハウジング7に対してベーンロータ4が相対回動し、チェーンスプロケット8に対するカムシャフト1の相対位相差が調整される。
【0024】
(3)エンジンが異常停止して油圧制御が途中で打ち切られクランクシャフトに対しカムシャフト1が最進角位置で停止できない場合においても、ねじりコイルスプリング60の付勢力およびカムシャフト1が受ける駆動負トルクによりベーンロータ4が進角側へ変位し、拘束手段によりロックされ最進角位置で保持されるので、排気弁と吸気弁のオーバーラップ期間が必要以上に大きくなることを防ぎ、エンジンを正常に始動させることが可能である。
【0025】
(第2実施例)
図5は本発明の第2実施例のバルブタイミング調整装置100を示す断面図であり、図6は、図5のB−B方向から見た断面図である。第1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。また、A−A方向の断面図は第1実施例と同様のため、省略する。
【0026】
第2実施例では、円周溝61の外周に、ねじりコイルスプリング60他端の屈曲部60bおよびベーンロータ4から突出するピン44がチェーンスプロケット8に対して所定角度範囲で相対回動可能に収容されるように、凹部63が設けられる。凹部63は、円周溝61よりも軸方向に浅く、かつ屈曲部60bおよびピン44がチェーンスプロケット8と干渉しない深さに形成されている。そのため、凹部を切削などにより形成する場合に加工工数を低減することができる。
【0027】
ねじりコイルスプリング60一端の屈曲部60aは、チェーンスプロケット8に設けられた固定溝88に挿入することにより、位置決めされている。固定溝88は、凹部63よりも軸方向に深く形成されている。
ねじりコイルスプリング60は、第1実施例と同様にベーンロータ4を図6に示す遅角位置から時計方向の進角方向に付勢する。
【0028】
(第3実施例)
図7は、本発明の第3実施例を図5のB−B方向から見た断面図である。第2実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第3実施例では、ねじりコイルスプリング60一端の屈曲部60aを位置決めする固定溝89が、凹部63の角度範囲内に形成されている。チェーンスプロケット8の強度を確保するためには、反凹部位置および反固定溝位置を軸方向に厚く形成する必要があるが、本実施例によれば、チェーンスプロケット8に厚みを設ける部分が少なくてよく、バルブタイミング調整装置100全体を軽量化できる。
【0029】
(第4実施例)
図8は、本発明の第4実施例を図5のB−B方向から見た断面図である。第3実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第4実施例では、屈曲部60bおよびピン44を所定の制御範囲で回動可能に収容する第1の凹部64と隣接して第2の凹部65が形成されている。第2の凹部65は、径方向に屈曲部60bよりも短く形成されているため、屈曲部60bは、第1の凹部64と第2の凹部65との間の段差66に当接可能である。
【0030】
以下に、本実施例においてねじりコイルスプリング60をバルブタイミング調整装置100に組み付ける手順を説明する。
ベーンロータ4をチェーンスプロケット8に対して進角方向に付勢するねじりコイルスプリング60は、一端の屈曲部60aのみをチェーンスプロケットの固定溝89で位置決めしたとき、他端の屈曲部60bは、図8に示す自由状態時の位置にある。この状態では、屈曲部60bは第1の凹部64の範囲外にあり、ベーンロータ4をチェーンスプロケット8に対向させるのに障害となる。
【0031】
次に、ねじりコイルスプリング60の付勢力に反して他端の屈曲部60bを段差66に当接させた状態で図8に示す仮固定状態時の位置に仮固定する。このとき、第1の凹部の時計方向側に第2の凹部が設けられているため、ベーンロータ4をチェーンスプロケット8に対向させてベーンロータ4から突出するピン44を屈曲部60bの時計方向側に嵌合するように組み付けることができる。
【0032】
そして、ベーンロータ4を図8の反時計方向に回転させることにより、ピン44とともに屈曲部60bも反時計方向に回転し、ねじりコイルスプリング60の両端をを所定の位置に位置決めすることができる。ねじりコイルスプリング60を仮固定した状態でベーンロータ4とチェーンスプロケット8とを対向させることができるため、ねじりコイルスプリングの組み付けが容易である。また、凹部を形成する範囲を最小限とすることができ、チェーンスプロケット8の反凹部側に厚みを設ける部分が少なくてよく、装置全体を軽量化できる。
【0033】
また、図9に示すように、第2の凹部67を円周溝61の内周全周に渡って形成してもよく、この場合は、ベーンロータ4から突出するピン44を第2の凹部67に嵌合させるときに、位置合わせをする必要がなく、組み付けがより容易となる。
【0034】
以上説明した本発明の複数の実施例では、ベーンを三つ有するベーンロータ4について説明したが、本発明では、ベーンの数は構成上可能であれば一つまたはそれ以上のいくつでも構わない。
【0035】
また本実施例では、チェーンスプロケットによりクランクシャフトの回転駆動力をカムシャフトに伝達する構成を採用したが、タイミングプーリやタイミングギア等を用いる構成にすることも可能である。また、駆動軸としてのクランクシャフトの駆動力をベーンロータで受け、従動軸としてのカムシャフトとシューハウジングとを一体に回転させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す図1のA−A方向断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調整装置を示す図1のB−B方向断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の別の形態によるバルブタイミング調整装置を示す図1のB−B方向断面図である。
【図5】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調整装置を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調整装置を示す図5のB−B方向断面図である。
【図7】本発明の第3実施例によるバルブタイミング調整装置を示す図5のB−B方向断面図である。
【図8】本発明の第4実施例によるバルブタイミング調整装置を示す図5のB−B方向断面図である。
【図9】本発明の第4実施例の別の形態によるバルブタイミング調整装置を示す図5のB−B方向断面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト(従動軸)
4 ベーンロータ
4a、4b、4c ベーン(ベーン部材)
7 シューハウジング(ハウジング部材)
8 スプロケット(ハウジング部材)
44 ピン(固定部材)
55 扇状空間部(収容室)
60 ねじりコイルスプリング
60a 屈曲部(一端)
60b 屈曲部(他端)
62、63 凹部
64 第1の凹部
65、67 第2の凹部
66 段差
80、81、82 遅角油圧室
83、84、85 進角油圧室
87 ピン(固定部材)
100 バルブタイミング調整装置

Claims (3)

  1. 内燃機関の駆動軸から吸気弁または排気弁を開閉する従動軸に駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記駆動軸または前記従動軸のいずれか一方とともに回転するハウジング部材と、
    前記駆動軸または前記従動軸の他方とともに回転し、前記ハウジング部材内に形成された収容室に所定角度範囲に限って前記ハウジング部材に対して相対回動可能に収容されるベーン部材と、
    流体圧力によって前記ハウジング部材と前記ベーン部材とのいずれか一方を他方に対して進角方向に相対回動させる進角室、および流体圧力によって前記駆動側回転体と前記従動側回転体とのいずれか一方を他方に対して遅角方向に相対回動させる遅角室に作動流体を供給する流体駆動式の駆動手段と、
    前記ハウジング部材および前記ベーン部材にそれぞれ一端および他端が係合して前記駆動軸に対し前記従動軸が進角する方向に前記ベーン部材を付勢し、前記一端または他端の少なくとも一方は径方向に屈曲して前記ハウジング部材または前記ベーン部材から軸方向に突出した固定部材と係合して位置決めされるねじりコイルスプリングと、
    を備え、
    前記ハウジング部材は、前記ベーン部材から突出した前記固定部材および前記ねじりコイルスプリングの他端を所定角度範囲で相対回動可能に収容する凹部を有することを特徴とするバルブタイミング調整装置。
  2. 前記ねじりコイルスプリングの一端が前記凹部の角度範囲内で位置決めされることを特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。
  3. 前記ねじりコイルスプリング他端の屈曲部を所定角度範囲で相対回動可能に収容する第1の凹部と、前記第1の凹部に隣接し前記ねじりコイルスプリング他端の屈曲部よりも径方向長さが短く前記固定部材が係合可能な第2の凹部を有することを特徴とする請求項2記載のバルブタイミング調整装置。
JP35564399A 1999-12-15 1999-12-15 バルブタイミング調整装置 Expired - Lifetime JP4158185B2 (ja)

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