JPH11153009A - 内燃機関用バルブタイミング調整装置 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング調整装置

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JPH11153009A
JPH11153009A JP10117157A JP11715798A JPH11153009A JP H11153009 A JPH11153009 A JP H11153009A JP 10117157 A JP10117157 A JP 10117157A JP 11715798 A JP11715798 A JP 11715798A JP H11153009 A JPH11153009 A JP H11153009A
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JP
Japan
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spline
valve timing
spline member
combustion engine
internal combustion
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Application number
JP10117157A
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English (en)
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Osamu Sato
佐藤  修
Atsushi Sugimoto
淳 杉本
Tadao Hasegawa
忠男 長谷川
Yoshito Moriya
嘉人 守谷
Noriyuki Idono
則幸 井殿
Shinichiro Kikuoka
振一郎 菊岡
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to US09/152,270 priority patent/US6014952A/en
Priority to DE19842431A priority patent/DE19842431C2/de
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
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    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/34423Details relating to the hydraulic feeding circuit
    • F01L2001/34426Oil control valves

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブタイミングを高精度に制御し、小型化
可能なバルブタイミング調整装置を提供する。 【解決手段】 正スプライン部材44および負スプライ
ン部材45はベーンロータ14とスプライン結合してお
り、ボルト40でカムシャフト2に固定されている。カ
ムシャフト2はベーンロータ14に対して軸方向に往復
移動可能である。正スプライン部材44の外歯スプライ
ン44a、ならびに負スプライン部材45の外歯スプラ
イン45aはそれぞれ回転方向と反対方向および同一方
向でそれぞれベーンロータ14の内歯スプライン14e
とバックラッシュを形成せず歯筋をずらして当接してい
る。したがって、カムシャフト2が正・負のトルク変動
を受けてもスプライン歯が互いに衝突することを抑制
し、打音の発生を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の吸気弁および排気弁
の少なくともいずれか一方の開閉タイミング(以下、
「開閉タイミング」をバルブタイミングという)を運転
条件に応じて変更するためのバルブタイミング調整装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、クランクシャフトとカムシャ
フトとの回転位相差を、はす歯によるギア結合またはベ
ーン構造により制御するバルブタイミング調整装置が知
られている。また、軸方向に外形の異なるカムをカムシ
ャフトに取付け、カムシャフトを軸方向に移動すること
により吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方の
バルブタイミングやリフト量を変化させるバルブタイミ
ング調整装置として、特開平9−32519号公報に開
示されるものが知られている。特開平9−32519号
公報に開示されるバルブタイミング調整装置では、タイ
ミングプーリとカムシャフトとの間にスリーブを介在さ
せ、このスリーブがタイミングプーリとともに回転し、
かつカムシャフトとスプライン結合することにより、ク
ランクシャフトからの駆動力をカムシャフトに伝達し、
かつカムシャフトを軸方向に往復移動可能にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】エンジン特性に対する
多様な要求に伴い、バルブタイミングをさらに高精度に
制御することが求められている。しかしながら、クラン
クシャフトとカムシャフトとの回転位相差を制御する構
成、あるいは外形の異なるカムを有するカムシャフトを
軸方向に移動する構成だけでは、バルブタイミングをさ
らに高精度に制御することは困難である。
【0004】また、特開平9−32519号公報に開示
されるようなバルブタイミング調整装置では、吸気弁ま
たは排気弁を駆動するときにカムおよびカムシャフトが
正・負のトルク変動を受けると、カムシャフトとスリー
ブとのスプライン結合部におけるバックラッシュにより
スプライン歯同士の打音が発生するという問題がある。
さらに、カムの外形の違いだけでバルブタイミングを高
精度に制御することは困難である。
【0005】本発明の目的は、バルブタイミングを高精
度に制御し、小型化可能なバルブタイミング調整装置を
提供することにある。本発明の他の目的は、応答性に優
れるバルブタイミング調整装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、従動軸と従動側回転体とのスプラ
イン結合部における打音の発生を抑制するバルブタイミ
ング調整装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バルブタイミング調整装置によると、従動軸を往復移動
可能にする構成と、駆動側回転体と従動側回転体との回
転位相差を液圧制御する構成とを一つの装置で実現して
いる。したがって、バルブタイミングを高精度に制御す
るとともに、装置の小型化を図ることができる。
【0007】本発明の請求項2記載のバルブタイミング
調整装置によると、ベーン構造で駆動側回転体と従動側
回転体との回転位相差を制御するので、はす歯によるギ
ア結合で回転位相差を制御する構成に比べ液圧の変動に
対し回転位相差が素早く変動し応答性に優れている。本
発明の請求項3記載のバルブタイミング調整装置による
と、従動軸とともに回転する第1のスプライン部材およ
び第2のスプライン部材のスプライン歯は回転方向と反
対方向および同一方向でそれぞれ従動側回転体のスプラ
イン歯と当接しバックラッシュを形成しないので、従動
軸が正・負のトルク変動を受けても各スプライン部材と
従動側回転体とのスプライン歯の衝突により打音が発生
することを防止できる。
【0008】本発明の請求項4記載のバルブタイミング
調整装置によると、第1のスプライン部材および第2の
スプライン部材を回転方向と反対方向および同一方向に
それぞれ付勢する付勢手段を有することにより、各スプ
ライン部材のスプライン歯は従動側回転体のスプライン
歯とバックラッシュを形成しないように歯筋をずらして
確実に当接する。したがって、従動軸が正・負のトルク
変動を受けてもスプライン歯の衝突により打音が発生す
ることを確実に防止できる。
【0009】本発明の請求項5記載のバルブタイミング
調整装置によると、両スプライン部材の一方は、他方の
スプライン部材の一部である小径部材と内周側でヘリカ
ルスプライン結合し、かつ従動側回転体と外周側でスプ
ライン結合し、一方のスプライン部材を軸方向に付勢す
るばね部材を備えているので、第1のスプライン部材お
よび第2のスプライン部材が回転方向と反対方向および
同一方向に確実に付勢される。したがって、各スプライ
ン部材のスプライン歯が従動側回転体のスプライン歯と
歯筋をずらして確実に当接しバックラッシュを形成しな
いので、従動軸が正・負のトルク変動を受けてもスプラ
イン歯の衝突により打音が発生することを防止できる。
【0010】本発明の請求項6記載のバルブタイミング
調整装置によると、両スプライン部材に当接し両スプラ
イン部材を回転方向と反対方向および同一方向に付勢す
るくさび部材と、くさび部材を軸方向に付勢するばね部
材とを有することにより、第1のスプライン部材および
第2のスプライン部材が回転方向と反対方向および同一
方向に確実に付勢される。したがって、各スプライン部
材のスプライン歯が従動側回転体のスプライン歯と歯筋
をずらして確実しバックラッシュを形成しないので、従
動軸が正・負のトルク変動を受けてもスプライン歯の衝
突により打音が発生することを防止できる。
【0011】本発明の請求項7記載のバルブタイミング
調整装置によると、従動軸と従動軸の軸受部との摺動部
が二系統の流体通路のシールを兼ねているので、従動軸
が軸方向へ移動しても簡単な構成で駆動液圧室に作動流
体を供給する二系統の流体通路の間をシールできる。し
たがって、装置の体格を小型化できる。本発明の請求項
8記載のバルブタイミング調整装置によると、従動軸の
軸方向移動、ならびに駆動側回転体に対する従動軸の相
対回動に係わらず調整室と環状通路とが直接連通してい
るので、流体通路の構成が簡単化され装置の軸長を短縮
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用バ
ルブタイミング調整装置を図1〜図7に示す。第1実施
例のバルブタイミング調整装置は油圧制御式であり、吸
気弁のバルブタイミングを制御するものである。バルブ
タイミング調整装置はシリンダヘッド1に取付けられて
いる。
【0013】図1に示すタイミングプーリ10は、図示
しないタイミングベルトにより図示しないエンジンの駆
動軸としてのクランクシャフトと結合して駆動力を伝達
され、クランクシャフトと同期して回転する。リア部材
3はプレート部3aおよび軸受部3bからなり、ボルト
41によりプレート部3aとタイミングプーリ10と後
述するシューハウジング11とが結合されている。タイ
ミングプーリ10、シューハウジング11およびリア部
材3は駆動側回転体を構成している。
【0014】従動軸としてのカムシャフト2は、タイミ
ングプーリ10から駆動力を伝達され、図示しない吸気
弁を開閉駆動する。カムシャフト2は軸方向に外形の異
なる図示しないカムを有し、タイミングプーリ10に対
し所定の位相差をおいて相対回動可能である。さらに、
図示しない軸方向移動機構により軸受部3bに対し図1
に示す位置と図4に示す位置との間で矢印X、Yで示す
軸方向に往復移動可能である。タイミングプーリ10お
よびカムシャフト2は図1の左方向からみて時計方向に
回転する。以下この回転方向を進角方向とする。
【0015】シューハウジング11は周壁12とフロン
ト部13とが一体に形成されており、リア部材3のリア
プレート3aとともに後述するベーンロータ14を収容
するハウジング部材を構成している。フロント部13の
開口部はカバー21で閉塞されている。図2に示すよう
に、シューハウジング11は周方向にほぼ等間隔に台形
状に形成されたシュー11a、11b、11c、11d
を有している。シュー11a、11b、11c、11d
の周方向の四箇所の間隙にはそれぞれベーン部材として
のベーン14a、14b、14c、14dを収容する収
容室としての扇状空間部15が形成されており、シュー
11a、11b、11c、11dの内周面は断面円弧状
に形成されている。
【0016】従動側回転体としてのベーンロータ14の
軸方向両端面はシューハウジング11のフロント部13
およびリア部材3のプレート部3aにより覆われてい
る。ベーンロータ14は周方向にほぼ等間隔にベーン1
4a、14b、14c、14dを有し、このベーン14
a、14b、14c、14dがシュー11a、11b、
11c、11dの周方向の間隙に形成されている扇状空
間部15に回動可能に収容されている。図2に示す遅角
方向、進角方向を表す矢印は、シューハウジング11に
対するベーンロータ14の遅角方向、進角方向を表して
いる。図2において、各ベーンは各扇状空間部15の一
方の周方向端部に位置し、ベーンロータ14はシューハ
ウジング11に対し最遅角位置にある。最遅角位置は、
ベーン14aの遅角側側面がシュー11aの進角側側面
に係止されることにより規定されている。ベーンロータ
14の内周壁には内歯スプライン14eが形成されてい
る。
【0017】図1に示す第1のスプライン部材としての
正スプライン部材44、および第2のスプライン部材と
しての負スプライン部材45はベーンロータ14とスプ
ライン結合しており、カムシャフト2、正スプライン部
材44および負スプライン部材45はベーンロータ14
と回転するとともに、ベーンロータ14に対して軸方向
に往復移動可能である。
【0018】正スプライン部材44はピン42により回
転方向の位置を位置決めされ、カムシャフト2の軸方向
端面に取り付けられている。正スプライン部材44の外
周壁に外歯スプライン44aが形成されている。負スプ
ライン部材45は正スプライン部材44の反カムシャフ
ト側に取り付けられており、負スプライン部材45の外
周壁に外歯スプライン45aが形成されている。正スプ
ライン部材44および負スプライン部材45よりも小径
の押圧部材46は負スプライン部材45の反カムシャフ
ト側に取り付けられている。正スプライン部材44、負
スプライン部材45および押圧部材46はボルト40に
よりカムシャフト2に対し回動不能に固定されている。
【0019】正スプライン部材44、負スプライン部材
45および押圧部材46は、図3に示すように外歯スプ
ライン44a、45aが回転方向と反対方向および同一
方向でそれぞれベーンロータ14の内歯スプライン14
eとバックラッシュを形成せず歯筋をずらして当接する
ように正スプライン部材44および負スプライン部材4
5の周方向の位置決めを行いながらカムシャフト2への
組付け前に互いに圧入されており、この圧入構成体はボ
ルト40でカムシャフト2に固定されている。
【0020】カムシャフト2およびブッシュ20はそれ
ぞれ軸受部3bおよびフロント部13の内周壁に相対回
動可能に嵌合している。したがって、カムシャフト2お
よびベーンロータ14はタイミングプーリ10およびシ
ューハウジング11に対して同軸に相対回動可能であ
る。図2に示すように、シール部材16はベーンロータ
14の外周壁に嵌合している。ベーンロータ14の外周
壁とシューハウジング11の内周壁との間には微小クリ
アランスが設けられており、このクリアランスを介して
油圧室間に作動油が漏れることをシール部材16により
防止している。シール部材16はそれぞれ板ばねの付勢
力により周壁12の内周壁に向けて押されている。
【0021】図1に示すように、ガイドリング30はベ
ーン14aの内壁に圧入保持され、このガイドリング3
0に当接部としてのストッパピストン31が挿入されて
いる。ストッパピストン31は有底円筒状に形成されて
おり、カムシャフト2の軸方向に摺動可能にガイドリン
グ30に収容されている。ストッパピストン31はスプ
リング32によりフロント部13側に付勢されている。
嵌合リング33はフロント部13に形成した嵌合穴に嵌
合しており、嵌合リング33の内周壁に被当接部として
のテーパ穴33aが形成されている。ストッパピストン
31は最遅角位置においてテーパ穴33aに嵌合可能で
ある。ストッパピストン31がテーパ穴33aに嵌合
し、ストッパピストン31がテーパ穴33aに回転方向
で当接した状態ではシューハウジング11に対するベー
ンロータ14の相対回動は拘束される。つまり、ストッ
パピストン31とテーパ穴33aとは最遅角位置におい
て拘束位置にある。ストッパピストン31、スプリング
32およびテーパ穴33aは拘束手段を構成している。
【0022】また、ストッパピストン31の外周壁とガ
イドリング30の内周壁との間には解除油圧室としての
油圧室34が形成されている。油圧室34は図2に示す
ように、油路59を介して後述する遅角油圧室22と連
通している。ストッパピストン31の受圧面が油圧室3
4の作動油から受ける力はテーパ穴33aからストッパ
ピストン31を抜け出させる方向に働く。遅角油圧室2
2に所定圧以上の作動油が供給されると、作動油圧によ
りスプリング32の付勢力に抗しストッパピストン31
はテーパ穴33aから抜け出す。
【0023】図1においてストッパピストン31の先端
部の左側に形成される解除圧力室としての油圧室35
は、図2に示すように油路69を介し後述する進角油圧
室26と連通している。ストッパピストン31の先端部
の受圧面が油圧室35の作動油から受ける力はテーパ穴
33aからストッパピストン31を抜け出させる方向に
働く。進角油圧室26に所定圧以上の作動油が供給され
ると、作動油圧によりスプリング32の付勢力に抗しス
トッパピストン31はテーパ穴33aから抜け出す。
【0024】ストッパピストン31の位置とテーパ穴3
3aの位置とは、シューハウジング11に対してベーン
ロータ14が最遅角位置にあるとき、つまりクランクシ
ャフトに対してカムシャフト2が最遅角位置にあるとき
にスプリング32の付勢力によりストッパピストン31
がテーパ穴33aに嵌合可能な位置に設定されている。
【0025】図1に示すように、ベーン14aのリア部
材3側にストッパピストン31の背圧室36と連通する
連通路37が形成されている。連通路37は最遅角位置
においてリア部材3に形成した連通路38と連通する。
連通路38はオイルシール43の周囲に沿って連通路3
9と連通しており、連通路39は図示しないエンジンの
油潤滑空間に大気開放されている。したがって、最遅角
位置において背圧室36は大気開放されているので、最
遅角位置においてストッパピストン31の移動が妨げら
れない。ベーンロータ14が最遅角位置から進角側に回
転する、つまりストッパピストン31とテーパ穴33a
とが嵌合不能な非拘束位置にベーンロータ14が回転す
ると、連通路37と連通路38との連通は遮断される。
【0026】図2に示すように、シュー11dとベーン
14aとの間に遅角油圧室22が形成され、シュー11
aとベーン14bとの間に遅角油圧室23が形成され、
シュー11bとベーン14cとの間に遅角油圧室24が
形成され、シュー11cとベーン14dとの間に遅角油
圧室25が形成されている。また、シュー11aとベー
ン14aとの間に進角油圧室26が形成され、シュー1
1bとベーン14bとの間に進角油圧室27が形成さ
れ、シュー11cとベーン14cとの間に進角油圧室2
8が形成され、シュー11dとベーン14dとの間に進
角油圧室29が形成されている。各油圧室は駆動液圧室
を構成している。
【0027】図5に示すように、シリンダヘッド1の内
周壁に環状の油路50、60が形成されている。油路5
0、60は切換弁70を介して駆動源としての油圧ポン
プ71またはドレイン72に接続される。切換弁70は
エンジン制御装置(ECU)73からの指示により油路
50、60と油圧ポンプ71およびドレイン72との接
続状態を切り換える。
【0028】図6に示す軸受部3bに三箇所形成した連
通孔51、カムシャフト2の外周壁に形成した断面弓状
の調整室としての油圧室52、図5に示す軸受部3bの
内周壁に形成された環状通路としての油路53、プレー
ト部3aに形成された複数の油路54を介して油路50
から遅角油圧室22、23、24、25に作動油が供給
される。調整室としての油圧室52と環状通路としての
油路53とは、図1および図4に示すように軸受部3b
に対しカムシャフト2が軸方向に移動しても常に直接連
通している。さらに油圧室52と油路53とは軸受部3
bに対しカムシャフト2が所定範囲で相対回動しても直
接連通している。各遅角油圧室に作動油を供給する油路
53と各進角油圧室に作動油を供給する油圧室64と
は、カムシャフト2の外周壁と軸受部3bの内周壁との
摺動部5によりシールされている。この摺動部5による
シール長は、カムシャフト2が軸方向に移動する範囲内
では長さが変化しない。
【0029】図7に示す軸受部3bに三箇所形成した連
通孔61、カムシャフト2の外周壁に形成した断面弓状
の油圧室62、カムシャフト2の軸中央部に形成された
油路63、図5に示すボルト40に形成した油路40
a、カムシャフト2の端部に形成された油圧室64、図
2に示すベーンロータ14に形成した油路65、66、
67、68を介して油路60から進角油圧室26、2
7、28、29に作動油が供給される。
【0030】次に、バルブタイミング調整装置1の作動
を説明する。エンジン始動時、油圧ポンプから作動油が
油圧室34、35にまだ導入されていないとき、クラン
クシャフトの回転に伴いベーンロータ14はシューハウ
ジング11に対して図1および図2に示す最遅角位置に
ある。ストッパピストン31の先端部はスプリング32
の付勢力によりテーパ穴33aに嵌合しており、この嵌
合によりベーンロータ14とシューハウジング11とは
強固に拘束されている。したがって、吸気弁を駆動する
際にカムシャフト2が図8に示すように正・負のトルク
変動を受けても、ベーンロータ14はシューハウジング
11に対して遅角側および進角側への動きを規制される
ことにより相対的な回転振動を発生することはなく、シ
ューハウジング11とベーンロータ14とが衝突して打
音を発生することを防止する。
【0031】また、カムシャフト2が正のトルク変動を
受けると回転方向と反対方向で外歯スプライン44aが
内歯スプライン14eに当接していることにより正トル
クを受け止め、カムシャフト2が負のトルク変動を受け
ると回転方向と同一方向で外歯スプライン45aが内歯
スプライン14eに当接して負トルクを受け止める。し
たがって、カムシャフト2が正・負のトルク変動を受け
てもスプライン歯が互いに衝突することを抑制し、打音
の発生を抑制する。
【0032】エンジン始動後、まず油圧ポンプ70から
各遅角油圧室に作動油が供給される。油圧室34にも油
路59を介して遅角油圧室22から作動油が供給される
ので、油圧室34の油圧が所定圧以上になるとスプリン
グ32の付勢力に抗してストッパピストン31がテーパ
穴32aから抜け出す。これにより、ベーンロータ14
はシューハウジング11に対し相対回動自在になる。し
かし、ベーンロータ14は各遅角油圧室から遅角側に油
圧を受け図2に示す最遅角位置に保持されるので、吸気
弁を駆動する際にカムシャフト2が正・負のトルク変動
を受けてもシューハウジング11とベーンロータ14と
が衝突して打音を発生することを防止する。
【0033】次に、図1に示す最遅角位置から進角側に
ベーンロータ14を回転させるために、切換弁71を切
換えて各遅角油圧室を大気開放し、各進角油圧室に作動
油を供給する。このとき、油路69を介して進角油圧室
26から油圧室35に作動油が供給されるのでストッパ
ピストン31がテーパ穴33aから抜け出した状態を保
持する。そして、各進角油圧室の油圧が所定圧以上に上
昇するとストッパピストン31がテーパ穴33aから抜
け出た状態でベーンロータ14が最遅角位置から進角側
に回転しストッパピストン31とテーパ穴33aとの周
方向位置がずれることにより、ストッパピストン31は
テーパ穴33aに嵌合しなくなる。
【0034】これ以後、エンジン運転状態に応じたEC
Uからの指示により切換弁71を切り換えて各遅角油圧
室および各進角油圧室の油圧を制御し、シューハウジン
グ11に対するベーンロータ14の回転位相差、つまり
クランクシャフトに対するカムシャフト2の回転位相差
を制御する。これにより、吸気弁のバルブタイミングを
高精度に制御できる。さらに、図示しない軸方向移動機
構によりカムシャフト2を軸方向に移動することによ
り、吸気弁のバルブタイミングおよびリフト量を制御で
きる。
【0035】第1実施例では、正スプライン部材44お
よび負スプライン部材45の各外歯スプラインをベーン
ロータ14の内歯スプライン14eとバックラッシュを
形成しないように歯筋をずらして回転方向と反対方向お
よび同一方向で当接するように、正スプライン部材44
および負スプライン部材45の周方向位置を決めカムシ
ャフト2に回動不能に取付けている。したがって、カム
シャフト2が正・負のトルク変動を受けてもベーンロー
タ14と正スプライン部材44および負スプライン部材
45とのスプライン結合部において、スプライン歯同士
の衝突による打音の発生を防止できる。
【0036】(第2実施例)本発明の第2実施例を図
9、図10および図11に示す。第1実施例と実質的に
同一構成部分には同一符号を付す。図9に示す正スプラ
イン部材44および小径部材47は第1のスプライン部
材を構成しており、ボルト40により相対回動不能にカ
ムシャフト2に固定されている。小径部材47は正スプ
ライン部材44よりも外径が小さく、外周壁に外歯ヘリ
カルスプライン47aを設けている。第2のスプライン
部材としての負スプライン部材48は内周壁に内歯ヘリ
カルスプライン48bを設け、小径部材47とヘリカル
スプライン結合している。また、負スプライン部材48
は外周壁に外歯スプライン48aを設け、ベーンロータ
14とスプライン結合している。図10の(B)および
図11の(B)に示すように、負スプライン部材48は
内歯ヘリカルスプライン48bが外歯ヘリカルスプライ
ン47aに回転方向の反対方向で当接するようにばね部
材としてのスプリング49により軸方向に付勢されてい
る。負スプライン部材48と小径部材47とのヘリカ
ルスプライン結合、ならびにスプリング49が負スプ
ライン部材48を軸方向に付勢していることにより付勢
手段が構成されている。
【0037】このスプリング49の付勢力により小径部
材47および正スプライン部材44は回転方向と反対方
向に付勢されるので、図10の(A)および図11の
(A)に示すように正スプライン部材44の外歯スプラ
イン44aは回転方向と反対方向でベーンロータ14の
内歯スプライン14eと当接する。負スプライン部材4
8は小径部材47を回転方向と反対方向に押しつけると
ともに、自身は回転方向と同一方向に付勢されるので、
外歯スプライン48aは回転方向と同一方向でベーンロ
ータ14の内歯スプライン14eと当接する。
【0038】第2実施例では、負スプライン部材48が
小径部材47とヘリカルスプライン結合し、スプリング
49が負スプライン部材48を軸方向に付勢することに
より、正スプライン部材44および負スプライン部材4
8の各外歯スプラインが従動側回転体であるベーンロー
タ14の内歯スプライン14eと回転方向の反対方向お
よび同一方向で歯筋をずらしてバックラッシュを形成す
ることなく当接する。したがって、カムシャフト2が正
・負のトルク変動を受けても正スプライン部材44およ
び負スプライン部材48とベーンロータ14とのスプラ
イン結合部においてスプライン歯同士の衝突による打音
の発生を防止できる。
【0039】スプリング49の付勢力は、カムシャフト
2が受ける負のトルクにより負スプライン部材48がス
プリング49の付勢力と反対方向に移動しないように設
定されている。 (第3実施例)本発明の第3実施例を図12に示す。第
1実施例と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
【0040】第3実施例では、負スプライン部材76を
ばね部材としての皿ばね78で付勢する点が第2実施例
と異なっている。小径部材75および押圧部材77の形
状は第2実施例と異なっているが、各部材の作動は第2
実施例と同一である。負スプライン部材76を皿ばね7
8で付勢することにより、第2実施例と比較して装置の
軸長を短縮することができる。
【0041】(第4実施例)本発明の第4実施例を図1
3および図14に示す。第1実施例と実質的に同一構成
部分には同一符号を付す。図13に示す正スプライン部
材44および小径部材80は第1のスプライン部材を構
成しており、ボルト40により相対回動不能にカムシャ
フト2に固定されている。小径部材80は正スプライン
部材44よりも外径が小さく、外周壁に外歯ヘリカルス
プラインは設けられていない。第2のスプライン部材と
しての負スプライン部材81は小径部材80の外周に回
動自在に組付けられている。
【0042】図14の(B)および(C)に示すよう
に、小径部材80および負スプライン部材81には切欠
80aおよび81bが形成されており、切欠80aおよ
び81bに皿ばね78で付勢されたくさび部材82が押
し込まれている。切欠80aは断面矩形の切欠であり、
切欠81bにはくさび部材82の斜面82aと当接する
ように斜面81cが形成されている。
【0043】図14の(C)に示すように、皿ばね78
がくさび部材82を付勢することにより斜面82aが斜
面81cを回転方向と同一方向に付勢するので、負スプ
ライン部材81の外歯スプライン81aは回転方向と同
一方向でベーンロータ14の内歯スプライン14eと当
接する。小径部材80はくさび部材82と回転方向と反
対方向で当接するので、正スプライン部材44および小
径部材80は回転方向と反対方向に付勢されている。
【0044】このように、くさび部材82と、くさび部
材82を軸方向に付勢する皿ばね78とを有し、くさび
部材82が正スプライン部材44および負スプライン部
材81をそれぞれカムシャフト2の回転方向と反対方向
および同一方向に付勢することにより付勢手段が構成さ
れている。第4実施例では、ボルト40により正スプラ
イン部材44とともにカムシャフト2に固定された小径
部材80と負スプライン部材81とがくさび部材82に
より回転方向と反対方向および同一方向にそれぞれ付勢
されることにより、正スプライン部材44および負スプ
ライン部材81の各外歯スプラインが従動側回転体であ
るベーンロータ14の内歯スプライン14eと回転方向
の反対方向および同一方向で歯筋をずらして当接する。
したがって、カムシャフト2が正・負のトルク変動を受
けても正スプライン部材44および負スプライン部材8
1とベーンロータ14とのスプライン結合部においてス
プライン歯同士の衝突による打音の発生を防止できる。
【0045】以上説明した本発明の上記複数の実施例で
は、カムシャフト2を軸方向に往復移動させることによ
りカムシャフト2に設けた軸方向に外形の異なるカムが
吸気弁を開閉する際のリフト量およびバルブタイミング
を調整できる。さらに、シューハウジング3に対するベ
ーンロータ14の回転位相差を油圧で調整することによ
り、吸気弁のバルブタイミングをさらに高精度に制御で
きる。また、外形の異なるカムを有するカムシャフト2
を軸方向に移動可能に収容する構造と、クランクシャフ
トとカムシャフト2との回転位相差を液圧制御する構造
とを一つの装置で実現しているので、装置を小型化する
ことができる。
【0046】また上記複数の実施例では、クランクシャ
フトとカムシャフトとの回転位相差をベーン構造で制御
しているので、はす歯によるギア結合の構造で回転位相
差を制御する場合にくらべ、回転位相の制御構造に摩擦
が少なく、油圧の変動に対し回転位相差が素早く変動し
応答性に優れている。また上記複数の実施例では、カム
シャフト2を軸方向に往復移動可能にするために設けた
正スプライン部材および負スプライン部材とベーンロー
タ14とのスプライン結合において、正スプライン部材
および負スプライン部材の外歯スプラインが回転方向と
反対方向および同一方向でそれぞれベーンロータ14の
内歯スプライン14eと当接しバックラッシュを形成し
ないので、スプライン歯同士の衝突による打音の発生を
抑制または防止できる。
【0047】上記複数の実施例では、はす歯によるギア
結合の構造でクランクシャフトとカムシャフトとの回転
位相差を液圧制御してもよい。また、正スプライン部材
および負スプライン部材とベーンロータ14とはストレ
ートスプラインによる結合であったが、ヘリカルスプラ
インによる結合としてもよい。また、正スプライン部材
および負スプライン部材を一つのスプライン部材にして
もよい。
【0048】また本発明の上記複数の実施例では、タイ
ミングプーリによりクランクシャフトの回転駆動力をカ
ムシャフトに伝達する構成を採用したが、チェーンスプ
ロケットやタイミングギア等を用いる構成にすることも
可能である。また、駆動軸としてのクランクシャフトの
駆動力をベーンロータで受け、従動軸としてのカムシャ
フトとシューハウジングとを一体に回転させることも可
能である。
【0049】また本発明の上記複数の実施例では、吸気
弁または排気弁のいずれか一方を駆動するバルブタイミ
ング調整装置について説明したが、吸気弁および排気弁
の両方を駆動するバルブタイミング調整装置に本発明の
バルブタイミング調整装置を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】(A)は第1実施例によるベーンロータと正ス
プライン部材とのスプライン結合の状態を示す径方向模
式図であり、(B)は第1実施例によるベーンロータと
負スプライン部材とのスプライン結合の状態を示す模式
図である。
【図4】第1実施例においてカムシャフトが軸方向に移
動した状態を示す縦断面図である。
【図5】第1実施例によるベーンを駆動する油圧室への
油路を示す縦断面図である。
【図6】カムシャフトおよび軸受部に形成した油路を示
す横断面図である。
【図7】カムシャフトおよび軸受部に形成した油路を示
す横断面図である。
【図8】第1実施例においてカムシャフトに加わるトル
ク変動を示す特性図である。
【図9】本発明の第2実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す縦断面図である。
【図10】(A)は第2実施例によるベーンロータと正
スプライン部材およびと負スプライン部材とのスプライ
ン結合の状態を示す軸方向模式図であり、(B)は第2
実施例による負スプライン部材と小径部材とのヘリカル
スプライン結合の状態を示す軸方向模式図である。
【図11】(A)は第2実施例によるベーンロータと正
スプライン部材とのスプライン結合の状態を示す径方向
模式図であり、(B)は第2実施例によるベーンロータ
と負スプライン部材、ならびに負スプライン部材と小径
部材とのヘリカルスプライン結合の状態を示す径方向模
式図である。
【図12】本発明の第3実施例によるバルブタイミング
調整装置を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第4実施例によるバルブタイミング
調整装置を示す縦断面図である。
【図14】(A)は第4実施例によるベーンロータと正
スプライン部材とのスプライン結合の状態を示す径方向
模式図であり、(B)はくさび部材と負スプライン部材
および小径部材との当接状態を示す径方向模式図であ
り、(C)は(B)のC方向矢視図である。
【符号の説明】
2 カムシャフト(従動軸) 3 リア部材(駆動側回転体) 5 摺動部 10 タイミングプーリ(駆動側回転体) 11 シューハウジング(駆動側回転体) 11a、11b、11c、11d シュー 14 ベーンロータ(従動側回転体) 14a、14b、14c、14d ベーン 22、23、24、25 遅角油圧室(駆動液圧
室) 26、27、28、29 進角油圧室(駆動液圧
室) 44 正スプライン部材(第1のスプライン部
材) 45 負スプライン部材(第2のスプライン部
材) 47、75、80 小径部材 47a 外歯ヘリカルスプライン(付勢手段) 48、76、81 負スプライン部材(第2
のスプライン部材) 48b 内歯ヘリカルスプライン(付勢手段) 49 スプリング(ばね部材、付勢手段) 52 油圧室(調整室) 53 油路(環状油路) 64 油圧室 78 皿ばね(ばね部材、付勢手段) 82 くさび部材(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 忠男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 守谷 嘉人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 井殿 則幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 菊岡 振一郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に外形の異なるカムを有し、内燃
    機関の吸気弁および排気弁の少なくともいずれか一方を
    開閉し、かつ軸方向に移動可能な従動軸に駆動軸から駆
    動力を伝達する駆動力伝達系に設けられた内燃機関用バ
    ルブタイミング調整装置であって、 前記駆動軸とともに回転する駆動側回転体と、 前記従動軸とともに回転するスプライン部材と、 前記駆動側回転体に対して相対回動可能に組付けられ、
    前記駆動側回転体に対する回転位相差を液圧制御される
    従動側回転体であって、前記従動軸が軸方向に移動可能
    に前記スプライン部材と内周側でスプライン結合し、前
    記従動軸とともに回転する従動側回転体と、 を備えることを特徴とする内燃機関用バルブタイミング
    調整装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動側回転体または前記従動側回転
    体の一方はベーンロータであり、他方は所定角度範囲内
    において相対回動可能に前記ベーンロータを収容するハ
    ウジングであることを特徴とする請求項1記載の内燃機
    関用バルブタイミング調整装置。
  3. 【請求項3】 前記スプライン部材は第1のスプライン
    部材および第2のスプライン部材を有し、前記第1のス
    プライン部材および前記第2のスプライン部材のスプラ
    イン歯は回転方向と反対方向および同一方向でそれぞれ
    前記従動側回転体のスプライン歯と当接することを特徴
    とする請求項1または2記載の内燃機関用バルブタイミ
    ング調整装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のスプライン部材および前記第
    2のスプライン部材をそれぞれ回転方向と反対方向およ
    び同一方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とす
    る請求項3記載の内燃機関用バルブタイミング調整装
    置。
  5. 【請求項5】 前記付勢手段は、前記両スプライン部材
    の一方が他方のスプライン部材の一部である小径部材と
    内周側でヘリカルスプライン結合し、かつ前記一方のス
    プライン部材を軸方向に付勢するばね部材を備えること
    により構成されることを特徴とする請求項4記載の内燃
    機関用バルブタイミング調整装置。
  6. 【請求項6】 前記付勢手段は、前記第1のスプライン
    部材および前記第2のスプライン部材を相対回動自在に
    組付け、前記両スプライン部材に当接し前記両スプライ
    ン部材をそれぞれ回転方向と反対方向および同一方向に
    付勢するくさび部材、ならびに前記くさび部材を軸方向
    に付勢するばね部材を備えることにより構成されること
    を特徴とする請求項4記載の内燃機関用バルブタイミン
    グ調整装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動側回転体に対し前記従動側回転
    体を遅角側および進角側にそれぞれ駆動する液圧を加え
    る駆動液圧室を有し、前記従動軸と前記従動軸の軸受部
    との摺動部によって前記駆動液圧室に作動流体を供給す
    る二系統の流体通路の間をシールすることを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一項記載の内燃機関用バルブタ
    イミング調整装置。
  8. 【請求項8】 前記軸受部の内周壁に形成され前記駆動
    液圧室と連通する環状通路と、一方の前記流体通路中に
    前記従動軸を切欠いて設けられ前記従動軸の軸方向移動
    ならびに前記駆動側回転体に対する前記従動軸の相対回
    動に係わらず前記環状通路と直接連通する調整室とを備
    えることを特徴とする請求項7記載の内燃機関用バルブ
    タイミング調整装置。
JP10117157A 1997-09-16 1998-04-27 内燃機関用バルブタイミング調整装置 Pending JPH11153009A (ja)

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