JPH0886206A - トルク伝達装置 - Google Patents

トルク伝達装置

Info

Publication number
JPH0886206A
JPH0886206A JP22191694A JP22191694A JPH0886206A JP H0886206 A JPH0886206 A JP H0886206A JP 22191694 A JP22191694 A JP 22191694A JP 22191694 A JP22191694 A JP 22191694A JP H0886206 A JPH0886206 A JP H0886206A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
spline
torque
camshaft
shaped gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22191694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3671440B2 (ja
Inventor
Taiji Morii
泰詞 森井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP22191694A priority Critical patent/JP3671440B2/ja
Priority to US08/515,570 priority patent/US5657671A/en
Priority to EP95113700A priority patent/EP0702132B1/en
Priority to DE69505329T priority patent/DE69505329T2/de
Publication of JPH0886206A publication Critical patent/JPH0886206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3671440B2 publication Critical patent/JP3671440B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/34403Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft
    • F01L1/34406Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using helically teethed sleeve or gear moving axially between crankshaft and camshaft the helically teethed sleeve being located in the camshaft driving pulley
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/18DOHC [Double overhead camshaft]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S474/00Endless belt power transmission systems or components
    • Y10S474/90Phase variator
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19623Backlash take-up
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/21Elements
    • Y10T74/2101Cams
    • Y10T74/2102Adjustable

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝達部材が移動しない場合、および伝達部材
が移動する場合も移動方向に係わらず、駆動側回転体お
よび被駆動側回転体とスプライン結合する伝達部材の歯
打ち音を抑制するトルク伝達装置を提供する。 【構成】 制御用部材9は、ピン11、リテーナリング
12、軸を含んだ分割面で一つのリング状歯車を分割し
た弧形歯車10および14、ピストン部13、スプリン
グ15および27からなる。弧形歯車10、14は、ス
プリング27、15によりそれぞれピストン部13に対
して反対方向に付勢されているので、弧形歯車10、1
4に設けられた内外のヘリカルスプラインの軸方向位置
がずれた状態で、弧形歯車10、14はスプロケットス
リーブおよびカムシャフトスリーブと噛合っている。こ
のため、カムシャフト1の正負の変動トルクを吸収可能
であるのでスプライン間のバックラッシュによる歯打ち
音を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、駆動側回転体から被駆
動側回転体にトルクを伝達しながら両回転体の回転位相
を変化させるトルク伝達装置に関し、特に、内燃機関の
吸排気弁の開閉タイミングを運転条件に応じて変更する
トルク伝達装置であるバルブタイミング調整装置に用い
て好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のトルク伝達装置である
バルブタイミング調整装置では、内燃機関のクランクシ
ャフトからタイミングベルト、チェーン、あるいはギヤ
等により駆動側回転体であるタイミングプーリに駆動力
を伝達し、タイミングプーリと被駆動側回転体であるカ
ムシャフトとの間に例えば伝達部材であるリング状歯車
を介装し、タイミングプーリの回転駆動力をリング状歯
車からカムシャフトに伝達している。リング状歯車は、
タイミングプーリおよびカムシャフトのスプラインと噛
合っており、そのうち少なくとも一方はヘリカルスプラ
インで噛み合っている。そして、リング状歯車を軸方向
に移動させることにより、カムシャフトとタイミングプ
ーリとを相対的に回動させ、内燃機関の運転条件に応じ
て吸気弁または排気弁のいずれか一方、もしくは両方の
バルブタイミングを調整している。そして、このような
従来のバルブタイミング調整装置として、特公平5−7
7842号公報、特開平6−42316号公報に開示さ
れているものが知られている。
【0003】特公平5−77842号公報に開示されて
いるものでは、歯筋を僅かにずらした複数の歯車構成体
を弾性部材で連結した伝達部材である歯車をタイミング
プーリとカムシャフトとの間に取付けている。また、特
開平6−42316号公報に開示されているものでは、
周方向の部分角度範囲にスプラインを有する制御用部材
と残りの角度範囲にスプラインを有する弧形歯車とから
伝達部材を構成し、制御用部材と弧形歯車とを軸方向の
逆方向に弾性部材により付勢し、それぞれ駆動側回転体
または被駆動側回転体である中心歯車と外周歯車の間に
伝達部材を介装している。
【0004】このように、特公平5−77842号公
報、特開平6−42316号公報に開示されているもの
では、軸方向または周方向にリング状歯車を分割し、分
割されたリング状歯車の構成部分を弾性部材等で連結し
一方の歯車構成部に対して他方の歯車構成部分を一方向
に付勢し、バックラッシュによる歯打ち音を抑制してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特公平5−77842号公報、特開平6−42316号
公報に開示されているものでは、分割されたリング状歯
車の軸方向の駆動力を受ける一方の構成部分に対して他
方の構成部分を弾性部材等で一方向に付勢しているだけ
であるから、弾性部材等による付勢方向と同一方向に一
方のリング状歯車が油圧等の駆動力を受けて移動すると
き、駆動力を受ける一方のヘリカルスプラインから受け
る反力に付勢力が負けるため、嵌合するヘリカルスプラ
イン間にバックラッシュが生じてしまう。このため、歯
打ち音の抑制効果が減少するという問題がある。
【0006】一方のヘリカルスプラインから反力を受け
てもバックラッシュが生じないように、弾性部材等の付
勢力を強めることも可能であるが、リング状歯車の付勢
方向と反対方向への移動時には、摩擦抵抗が増大するの
で大きな油圧力が必要になるという問題が生じる。本発
明はこのような問題点を解決するためになされたもの
で、伝達部材が移動しない場合、および伝達部材が移動
する場合も移動方向に係わらず、駆動側回転体および被
駆動側回転体とスプライン結合する伝達部材の歯打ち音
を抑制するトルク伝達装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の請求項1記載のトルク伝達装置は、駆動側回
転体と被駆動側回転体との間に前記両回転体とスプライ
ン結合するように介装され、かつ前記両回転体の少なく
とも一方とのスプライン結合がヘリカルスプラインによ
り与えられ、前記両回転体とスプライン結合しながら移
動することで前記両回転体の相対回転位相を変化させる
伝達部材と、前記伝達部材を移動させる移動体とを有す
るトルク伝達装置において、前記伝達部材は少なくとも
二つ以上の部分に分割されており、前記移動体に対して
前記各部分をそれぞれ反対方向に付勢する付勢手段を備
えることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2記載のトルク伝達装置
は、請求項1記載のトルク伝達装置において、前記伝達
部材はリング状歯車であって、このリング状歯車はこの
リング状歯車の軸に沿った分割面で分割されていること
を特徴とする。本発明の請求項3記載のトルク伝達装置
は、請求項1記載のトルク伝達装置において、前記伝達
部材はリング状歯車であって、このリング状歯車はこの
リング状歯車の軸と交差する分割面で分割されているこ
とを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4記載のトルク伝達装置
は、請求項1、2または3記載のトルク伝達装置におい
て、前記付勢手段は、前記伝達部材の各部分をそれぞれ
異なる付勢力で反対方向に付勢することで前記両回転体
との各スプライン結合において負荷トルクを発生してお
り、前記駆動側回転体から前記被駆動側回転体へのトル
ク伝達方向に対して同方向となる負荷トルクを発生する
付勢力よりもトルク伝達方向に対して逆方向となる負荷
トルクを発生する付勢力を小さくしていることを特徴と
する。
【0010】本発明の請求項5記載のトルク伝達装置
は、請求項1、2、3または4記載のトルク伝達装置に
おいて、油圧により前記移動体を移動させる油圧供給手
段を備えることを特徴とする。本発明の請求項6記載の
内燃機関のバルブタイミング調整装置は、内燃機関と同
期して回転するタイミングプーリとカムシャフトとの間
に前記タイミングプーリおよび前記カムシャフトとスプ
ライン結合するように介装され、かつ少なくとも一方の
スプライン結合がヘリカルスプラインで与えられるリン
グ状歯車と、前記カムシャフトの軸方向に前記リング状
歯車を移動させるピストン部と、前記カムシャフトの軸
方向に前記ピストン部を油圧で移動させる油圧供給手段
とを有し、前記リング状歯車を介して前記タイミングプ
ーリから前記カムシャフトへトルクを伝達するととも
に、前記油圧供給手段により前記カムシャフトの軸方向
に前記ピストン部が移動することにより、前記リング状
歯車が前記タイミングプーリと前記カムシャフトとの相
対回転位相を変化させる内燃機関のバルブタイミング調
整装置において、前記リング状歯車は少なくとも二つ以
上の部分に分割されており、前記ピストン部に対して前
記各部分をそれぞれ反対方向に付勢する付勢手段を備え
ることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項7記載の内燃機関のバルブ
タイミング調整装置は、請求項6記載の内燃機関のバル
ブタイミング調整装置において、前記リング状歯車は前
記リング状歯車の軸に沿った分割面で分割されているこ
とを特徴とする。本発明の請求項8記載の内燃機関のバ
ルブタイミング調整装置は、請求項6記載の内燃機関の
バルブタイミング調整装置において、前記リング状歯車
は前記リング状歯車の軸と交差する分割面で分割されて
いることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項9記載の内燃機関のバルブ
タイミング調整装置は、請求項6、7または8記載の内
燃機関のバルブタイミング調整装置において、前記付勢
手段は、前記リング状歯車の各部分をそれぞれ異なる付
勢力で反対方向に付勢することで前記タイミングプーリ
および前記カムシャフトとの各スプライン結合において
負荷トルクを発生しており、前記タイミングプーリから
前記カムシャフトへのトルク伝達方向に対して同方向と
なる負荷トルクを発生する付勢力よりもトルク伝達方向
に対して逆方向となる負荷トルクを発生する付勢力を小
さくしていることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項10記載の内燃機関のバル
ブタイミング調整装置は、内燃機関のクランクシャフト
(50)と同期して回転する駆動側回転体(5、7、
8)と、内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくとも一
方を駆動するカムシャフト(1)と同期して回転する被
駆動側回転体(4)と、前記駆動側回転体と前記被駆動
側回転体との間に前記両回転体とスプライン結合するよ
うに介装され、かつ少なくとも一方のスプライン結合が
ヘリカルスプラインにより与えられる第1伝達部材(1
0)と、前記駆動側回転体と前記被駆動側回転体との間
に前記両回転体とスプライン結合するように介装され、
かつ少なくとも一方のスプライン結合がヘリカルスプラ
インにより与えられる第2伝達部材(14)と、前記第
1伝達部材と前記第2伝達部材とをスプライン結合の軸
方向へ移動させる駆動機構(13)と、前記駆動機構と
前記第1伝達部材(10)との間に介装され、前記駆動
機構から離れる方向に向けて前記第1伝達部材を付勢す
る第1付勢手段(27)と、前記駆動機構と前記第2伝
達部材との間に介装され、前記駆動機構から離れる方向
であって、かつ前記第1付勢手段による付勢方向とは反
対方向に向けて前記第2伝達部材を付勢する第2付勢手
段(15)と、を備えることを特徴とする。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1〜5のいず
れか1項記載のトルク伝達装置によると、駆動側回転体
と被駆動側回転体とスプライン結合するように介装さ
れ、かつ少なくとも一方のスプライン結合がヘリカルス
プラインにより与えられているため、移動体とともに移
動することで駆動側回転体と被駆動側回転体との相対回
転位相を変化させる伝達部材を有し、この伝達部材を少
なくとも二つ以上に分割し、分割された伝達部材の各部
分を移動体に対してそれぞれ反対方向に付勢する付勢手
段を備えている。このため、伝達部材が移動しないと
き、および移動するときも移動方向に関係なく回転方向
に発生する被駆動側回転体のトルク変動を吸収できるの
で、スプライン間のバックラッシュによる歯打ち音を抑
制することができる。
【0015】本発明の請求項4記載のトルク伝達装置に
よると、駆動側回転体から被駆動側回転体へのトルク伝
達方向に対して同方向となる負荷トルクを発生する付勢
力よりもトルク伝達方向に対して逆方向となる負荷トル
クを発生する付勢力を小さくしていることにより、通
常、被駆動側回転体で発生する変動トルクの平均は駆動
側回転体から被駆動側回転体へのトルク伝達方向と逆方
向に働くので、トルク伝達方向の同方向および逆方向に
働く伝達部材の作動バランスが均等に保持される。この
ため、両回転体の相対回転位相の制御精度が向上する。
【0016】本発明の請求項5記載のトルク伝達装置に
よると、油圧により移動体を移動させる油圧供給手段を
備えているため、移動体および伝達部材の移動量を高精
度に調整できるので、駆動側回転体と被駆動側回転体と
の相対回転位相の制御精度を向上できる。また本発明の
請求項6〜10のいずれか1項記載の内燃機関のバルブ
タイミング調整装置によると、タイミングプーリとカム
シャフトの間にタイミングプーリおよびカムシャフトと
スプライン結合するように介装され、ピストン部ととも
に移動することでタイミングプーリとカムシャフトとの
相対回転位相を変化させるリング状歯車を有し、このリ
ング状歯車を二つ以上に分割し、分割されたリング状歯
車の各部分をピストン部に対して反対方向に付勢する付
勢手段を備えている。このため、リング状歯車が移動し
ないとき、および移動するときも移動方向に関係なく回
転方向に発生するカムシャフトのトルク変動を吸収でき
るので、スプライン間のバックラッシュによる歯打ち音
を抑制することができる。
【0017】また本発明の請求項9記載の内燃機関のバ
ルブタイミング調整装置によると、タイミングプーリか
らカムシャフトへのトルク伝達方向に対して同方向とな
る負荷トルクを発生する付勢力よりもトルク伝達方向に
対して逆方向となる負荷トルクを発生する付勢力を小さ
くしていることにより、カムシャフトで発生する変動ト
ルクの平均はタイミングプーリからカムシャフトへのト
ルク伝達方向と逆方向に働くので、トルク伝達方向の同
方向および逆方向に働くリング状歯車の作動バランスが
均等に保持される。このため、タイミングプーリとカム
シャフトとの相対回転位相の制御精度が向上する。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の内燃機関のバルブタイミング調整装置を自動車
用内燃機関システムに適用した一実施例を図2に示す。
DOHC型内燃機関の吸気側カムシャフト1にトルク伝
達装置であるバルブタイミング調整装置が設けられてい
る。吸気側タイミングプーリ40と排気側タイミングプ
ーリ41とは、内燃機関のクランクシャフト50に設け
られたクランクプーリ51により、テンショナー53に
より張力を与えられたタイミングベルト52を介して回
転駆動される。そして、吸気側のカムシャフト1と排気
側のカムシャフト42とが駆動される。
【0019】油圧制御弁17は、制御装置16によって
バルブタイミング調整装置への油圧経路を切換え制御
し、所望のバルブタイミングが得られるようフィードバ
ック制御される。カムシャフト1の回転に同期して所定
回転角毎に信号を発生するカムシャフト1の回転センサ
54と、クランクシャフト50の回転に同期して所定回
転角毎に信号を発生するクランクシャフト50の回転セ
ンサ55とを備え、回転センサ54および55の信号を
制御装置16に入力している。制御装置16は回転セン
サ54および55からの信号の位相差を演算し、その検
出位相差を目標とする位相差とするように油圧制御弁1
7をフィードバック制御する。なお、目標位相差は、燃
料噴射弁58を制御する燃料噴射制御装置57等から吸
気量信号Qと内燃機関回転数信号Neとを入力し、これ
ら両信号で示される内燃機関負荷に応じた最適なバルブ
タイミングとなるよう設定される。
【0020】次に、本発明の第1実施例によるバルブタ
イミング調整装置を図1、図3〜図5に示す。第1実施
例において、図示しないクランクシャフトからの回転ト
ルクは、図示しないタイミングベルトによって駆動側回
転体であるタイミングプーリ5に伝達される。図1に示
すように、被駆動側回転体であるカムシャフト1と一体
に回動するようにボルト2およびピン3により円筒状の
カムシャフトスリーブ4がカムシャフト1の一方の端部
に固定されている。このカムシャフトスリーブ4の外周
壁の一部には、外歯ヘリカルスプライン4aが形成され
ている。
【0021】スプロケットスリーブ7は、小径部7dお
よび大径部7eとを有する外筒と、大径部7eの反小径
部側から径方向外側に延びる円環状のフランジ部7c
と、内筒7bと、小径部7dの反大径部側から径方向内
側に延び外筒と内筒7bとをつなぐ円環部7fとが一体
に形成されている。小径部7dの内周壁の一部には、内
歯ヘリカルスプライン7aが形成されている。この内歯
ヘリカルスプライン7aは、カムシャフトスリーブ4の
外歯ヘリカルスプライン4aとは逆方向のねじれ角を有
するように形成されている。なお、外歯ヘリカルスプラ
イン4aと内歯ヘリカルスプライン7aのいずれか一方
は、ねじれ角をゼロとして軸方向に平行な直線状のスプ
ラインとしても良い。
【0022】フランジ部材8は、カムシャフト1の径方
向に延びる円環部8aとカムシャフト1の軸方向にカム
シャフト1の後端部に向かって延びる円筒部8bとから
形成されている。タイミングプーリ5には、フランジ部
材8の円環部8aとスプロケットスリーブ7のフランジ
部7cとがボルト6によって組付けられている。スプロ
ケットスリーブ7の内筒部7bの外側面7gはカムシャ
フトスリーブ4の内側面4bに支持され、またフランジ
部材8の円筒部8bの内側面8cはカムシャフト1の外
側面1cに支持されていることにより、タイミングプー
リ5はカムシャフト1に相対回動自在に支持されてい
る。
【0023】カムシャフトスリーブ4とスプロケットス
リーブ7との間に、タイミングプーリ5とカムシャフト
1とを相対回動させる制御用部材9が介装されている。
制御用部材9は、移動体であるピン11およびリテーナ
リング12およびピストン部13、伝達部材において第
1伝達部材である弧形歯車10および第2伝達部材であ
る弧形歯車14、付勢手段において第1付勢手段である
スプリング27および第2付勢手段であるスプリング1
5からなる。移動体は請求項において駆動機構とも表現
されている。
【0024】弧形歯車10および14は、一つのリング
状歯車を軸を含んだ分割面で分割して形成されている。
図3の(A)に示すように、それぞれ二つの弧形歯車1
0および14はピストン部13に互い違いに組付けら
れ、見かけ上一つのリング状歯車を構成している。図3
の(B)、(C)に示すように、弧形歯車10、14の
上端部には円弧状の溝10c、14cが形成されてお
り、この溝10c、14cにリテーナリング12が収容
されている。弧形歯車10、14は、リテーナリング1
2を通して貫通孔に挿入したピン11によりピストン部
13に組付けられている。ピン11はピストン部13に
圧入固定されており、組付け時の誤差を吸収するため、
弧形歯車10、14との間に軸方法および回転方向に若
干のクリアランスが設けられている。リテーナリング1
2がピン11の頭部11aに係止されることにより、弧
形歯車10、14は軸方向の動きを規制される。弧形歯
車10、14の内周壁にはそれぞれ内歯ヘリカルスプラ
イン10a、14aが形成され、外周壁には外歯ヘリカ
ルスプライン10b、14bが形成されている。
【0025】図3(C)に示すように、ピストン部13
には弧形歯車10に対応した位置にスプリングホール1
3cが形成され、このスプリングホール13c内にスプ
リング27が収容されている。つまりスプリング27は
弧形歯車10とピストン部13との間に介装されてお
り、ピストン部13から離れる方向に弧形歯車10を付
勢している。また図3(A)に示すように、弧形歯車1
4のピンを挿入した貫通孔の回転方向の両側には二つの
スプリングホール14dが形成され、図3(b)に示す
ように、リテーナリング12の下のスプリングホール1
4dの中にスプリング15が収容されている。つまり、
スプリング15は弧形歯車14と移動体であるリテーナ
リング12との間に介装されており、リテーナリング1
2に一端を支持されるスプリング15はリテーナリング
12から離れる方向であって、かつスプリング27と反
対方向に弧形歯車14を付勢している。弧形歯車14の
軸方向の移動は、スプリング15の圧縮範囲で可能であ
る。またピストン部13に対して軸方向の反対方向に弧
形歯車10、14が付勢されているので、スプロケット
スリーブ7とカムシャフトスリーブ4との間に制御用部
材9を介装する前の状態では、図3に示すように、外歯
ヘリカルスプライン10b、14b、内歯ヘリカルスプ
ライン10a、14aの軸方向位置がずれている。
【0026】弧形歯車10および14は、スプライン間
のバックラッシュを吸収する分だけカムシャフト1の軸
方向および径方向に微小距離変移し、図3に示す介装前
の状態よりも軸方向のずれを小さくしてスプロケットス
リーブ7とカムシャフトスリーブ4との間に介装されて
いる。スプリング27およびスプリング15は、それぞ
れ独立して弧形歯車10、14をピストン部13に対し
て軸方向の反対方向に付勢している。この付勢力によ
り、弧形歯車10はタイミングプーリ5に対してカムシ
ャフト1を遅角方向に、また弧形歯車14はタイミング
プーリ5に対してカムシャフト1を進角方向に相対回動
させるトルクを与える。すなわち、スプロケットスリー
ブ7とカムシャフトスリーブ4との間に制御用部材9を
介装した状態では、図4(A)に示すように、スプリン
グ27の付勢力により、弧形歯車10の外歯ヘリカルス
プライン10bはスプロケットスリーブ7の内歯ヘリカ
ルスプライン7aを遅角方向に、内歯ヘリカルスプライ
ン10aはカムシャフトスリーブ4の外歯ヘリカルスプ
ライン4aを遅角方向に押圧している。また、スプリン
グ15の付勢力により、弧形歯車14の外歯ヘリカルス
プライン14bはスプロケットスリーブ7の内歯ヘリカ
ルスプライン7aを進角方向に、内歯ヘリカルスプライ
ン14aはカムシャフトスリーブ4の外歯ヘリカルスプ
ライン4aを進角方向に押圧している。したがって、弧
形歯車10、14は、それぞれスプリング27、15の
付勢力によりカムシャフト1の正負の変動トルクに抗す
るトルクを与えられていることになり、スプライン間の
バックラッシュによる歯打ち音を抑制する。
【0027】このようなスプライン同士の噛合いによ
り、タイミングプーリ5の回転は、スプロッケトスリー
ブ7、制御用部材9、カムシャフトスリーブ4を経てカ
ムシャフト1に伝達される。カムシャフトスリーブ4と
スプロケットスリーブ7との間には、ピストン部13の
溝13bに嵌合されるピストンリング18とピストン部
13の摺動部13aとによって仕切られた進角側油圧室
19および遅角側油圧室20が形成されている。進角側
油圧室19および遅角側油圧室20は、ボルト23のO
リング24とフランジ部材8のOリング25によって液
封され、フランジ部材8の円筒部8bによって略液封さ
れている。さらに、オイルシール26によって円筒部8
bから漏れた圧油の装置外部への漏れを防いでいる。
【0028】制御装置16の制御信号で油圧制御弁17
を切替制御することにより、進角側油圧室19および遅
角側油圧室20に通じる油路への圧油の流れが制御され
る。具体的には、進角側油圧室19に通じるカムシャフ
トスリーブ4に形成された油路4c、ボルト2に構成さ
れた油路2aおよびカムシャフト1に形成された油路1
aと油圧供給手段であるオイルポンプ21またはドレン
22とを油圧制御弁17を切替制御することにより導通
または遮断し、進角側油圧室19内の油圧を制御する。
また、遅角側油圧室20に通じるカムシャフトスリーブ
4に形成された油路4dおよびカムシャフト1に形成さ
れた油路1bとオイルポンプ21またはドレン22とを
油圧制御弁17を切替制御することにより導通または遮
断し、遅角側油圧室20内の油圧を制御する。進角側油
圧室19と遅角側油圧室20との油圧のバランスによ
り、制御用部材9は軸方向に移動もしくは停止する。
【0029】次に、バルブタイミング調整装置の作動を
図3および図4に基づいて説明する。図4(A)に示す
ように、進角側油圧室19と遅角側油圧室20との圧力
が等しい場合、制御用部材9は軸方向に移動せず、スプ
ロケットスリーブ7およびカムシャフトスリーブ4は相
対回動しない。弧形歯車10および14はスプリング2
7および15の付勢力によりそれぞれ軸の反対方向に付
勢されているため、スプロケットスリーブ7側では、外
歯ヘリカルスプライン10bおよび14bがそれぞれ内
歯ヘリカルスプライン7aに反対方向のトルクを与えて
当接し、カムシャフトスリーブ4側では、内歯ヘリカル
スプライン10aおよび14aがそれぞれ外歯ヘリカル
スプライン4aに反対方向のトルクを与えて当接してい
る。このため、カムシャフト1の回転方向の変動トルク
により、回転方向と逆向き(正トルク)または回転方向
と同一方向(負トルク)にトルクが変動しても、ヘリカ
ルスプラインのバックラッシュによる歯打ち音を抑制で
きる。
【0030】図4(B)に示すように、進角側油圧室1
9の圧力を遅角側油圧室20の圧力よりも高くすると、
ピストン部13は油圧力19aにより矢印Q方向に移動
する。ピストン部13が矢印Q方向に僅かに移動する
と、外歯ヘリカルスプライン14bおよび内歯ヘリカル
スプライン14aがそれぞれ内歯ヘリカルスプライン7
a、外歯ヘリカルスプライン4aに矢印Q方向と逆方向
に押されて弧形歯車14とリテーナリング12とが当接
し、当接した状態で一体となって矢印Q方向に移動す
る。このとき、スプリング27の付勢力により、弧形歯
車10の外歯ヘリカルスプライン10bおよび内歯ヘリ
カルスプライン10aはそれぞれ内歯ヘリカルスプライ
ン7aおよび外歯ヘリカルスプライン4aに遅角方向の
トルクを与えながら当接している。このため、制御用部
材9が矢印Q方向に移動中であっても、カムシャフト1
の正負の変動トルクを吸収可能であるので、スプライン
間のバックラッシュによる歯打ち音の発生を抑制でき
る。そして、スプロケットスリーブ7の内歯ヘリカルス
プライン7aには回転方向と逆向きの力が作用し、カム
シャフトスリーブ4の外歯ヘリカルスプライン4aには
回転方向の力が作用する。したがって、タイミングプー
リ5の回転位相に対してカムシャフト1の相対回転位相
が進む方向(進角方向)へタイミングプーリ5とカムシ
ャフト1とが相対回動する。
【0031】図4(C)に示すように、遅角側油圧室2
0の圧力を進角側油圧室19の圧力よりも高くすると、
ピストン部13は油圧力20aにより矢印P方向に移動
する。ピストン部13が軸方向に僅かに移動すると、外
歯ヘリカルスプライン10bおよび内歯ヘリカルスプラ
イン10aがそれぞれ内歯ヘリカルスプライン7a、外
歯ヘリカルスプライン4aに矢印P方向と逆方向に押さ
れてピストン部13の端面13dと弧形歯車10とが当
接し、当接した状態で一体となって矢印P方向に移動す
る。このとき、スプリング15の付勢力により、弧形歯
車14の外歯ヘリカルスプライン14bおよび内歯ヘリ
カルスプライン14aはそれぞれ内歯ヘリカルスプライ
ン7aおよび外歯ヘリカルスプライン4aに進角方向の
トルクを与えながら当接している。このため、制御用部
材9が矢印P方向に移動中であっても、カムシャフト1
の正負の変動トルクを吸収可能であるので、スプライン
間のバックラッシュによる歯打ち音の発生を抑制でき
る。そして、スプロケットスリーブ7の内歯ヘリカルス
プライン7aには回転方向の力が作用し、カムシャフト
スリーブ4の外歯ヘリカルスプライン4aには回転方向
と逆向きの力が作用する。したがって、タイミングプー
リ5の回転位相に対してカムシャフト1の相対回転位相
が遅れる方向(遅角方向)へタイミングプーリ5とカム
シャフト1とが相対回動する。
【0032】また、進角方向、遅角方向に制御用部材9
を作動させた時、各スプリング15、27の付勢力は駆
動の負荷となるトルクを発生している。カムシャフト1
の変動トルクの平均はタイミングプーリおよびカムシャ
フトの回転方向と逆方向の正トルクであることから、平
均トルクに対して制御用部材9を進角方向に駆動すると
きの負荷は、遅角方向に駆動するときの負荷よりも大き
くなる。そこで、進角方向、遅角方向の両方向への制御
用部材9の作動をバランスよく良好にするため、進角方
向の作動のときに負荷となる付勢力を与えるスプリング
27の荷重をスプリング15の荷重より小さくしてい
る。
【0033】次に、図5および図6に示す比較例と比べ
て第1実施例の効果を説明する。まず、比較例の構成に
ついて説明する。図5(A)に示すように、制御用部材
109は、弧形歯車110および114、ピストン部1
13からなり、それぞれ二つの弧形歯車110、114
がピストン部113に組付けられている。弧形歯車11
0および114は、それぞれ外周壁にスプロケットスリ
ーブの内歯ヘリカルスプラインと噛合う外歯ヘリカルス
プライン110b、114bを設け、内周壁にカムシャ
フトスリーブの外歯ヘリカルスプラインと噛合う内歯ヘ
リカルスプライン110a、114aを設けている。弧
形歯車110および114はピストン部113に圧入さ
れているピン11により軸方向の動きを規制されてい
る。また、図5(B)に示すように、弧形歯車114に
はスプリングホール114cが形成され、このスプリン
グホール114c内にスプリング115が収容されてい
る。スプリング115は、ピストン部113に近付く方
向に弧形歯車114を付勢している。弧形歯車110
は、リテーナリング112との間に軸方向に形成される
微小クリアランスだけ軸方向に移動可能である。
【0034】次に、比較例の作動について説明する。図
6(A)に示すように、制御用部材が軸方向に移動しな
い場合、制御用部材はスプロケットスリーブ7およびカ
ムシャフトスリーブ4を相対回動させない。弧形歯車1
14はスプリング115の付勢力により弧形歯車110
に対してピストン部113側に付勢されているため、ス
プロケットスリーブ7側では、外歯ヘリカルスプライン
110bおよび114bがそれぞれ内歯ヘリカルスプラ
イン7aに軸方向にずれて当接し、カムシャフトスリー
ブ4側では、内歯ヘリカルスプライン110aおよび1
14aがそれぞれ外歯ヘリカルスプライン4aに軸方向
にずれて当接している。このため、カムシャフト1の回
転方向の変動トルクにより回転方向と逆向き(正トル
ク)または回転方向と同一方向(負トルク)にトルクが
変動しても、ヘリカルスプラインのバックラッシュによ
る歯打ち音を抑制できる。
【0035】また図6(C)に示すように、ピストン部
113が矢印P方向に移動しても、弧形歯車114は矢
印Pと逆方向のピストン部113側に付勢されているの
で、弧形歯車114のヘリカルスプラインはスプロケッ
トスリーブ7およびカムシャフトスリーブ4のヘリカル
スプラインと当接している。このため、カムシャフト1
に正負の変動トルクが発生しても、バックラッシュによ
る歯打ち音が抑制される。
【0036】しかし、図6(B)に示すように、ピスト
ン部113がスプリング115の付勢方向と同じ矢印Q
方向に移動すると、弧形歯車114は矢印Qと逆方向に
力を受け、スプリング115の付勢力に抗して矢印Qと
逆方向に移動する。これに伴い、弧形歯車110のヘリ
カルスプラインはスプロケットスリーブ7およびカムシ
ャフトスリーブ4のヘリカルスプラインから離れるの
で、カムシャフト1に負トルクが発生すると、バックラ
ッシュによる歯打ち音が発生する。
【0037】このように、比較例に比べ第1実施例は、
スプリング27および15がそれぞれ独立してピストン
部13に対して軸方向の反対方向に弧形歯車10および
14を付勢しているため、制御用部材9の移動方向に関
係なくヘリカルスプラインのバックラッシュによる歯打
ち音を抑制可能である。また第1実施例では、円周上に
均等間隔にピン11を配置することにより、ピン11で
軸方向の動きを規制されているリテーナリング12に作
用するスプリング15および27の荷重を均等にできる
ので、不均一な荷重によるリテーナリング12の変形を
防止できる。
【0038】また第1実施例によると、スプロケットス
リーブ7の内筒部7bの外側面7gをカムシャフトスリ
ーブ4の内側面4bで支持し、スプロケットスリーブ7
と一体に回転するフランジ部8の円筒部8bの内側面8
cをカムシャフト1の外周面1cで支持している。この
ため、カムシャフト1およびカムシャフトスリーブ4か
らなる被駆動側回転体に支持されるタイミングプーリ
5、スプロケットスリーブ7、およびフランジ部材8か
らなる駆動側回転体の被支持部間の距離が大きくなり、
駆動側回転体と被駆動側回転体間の隙間に対してタイミ
ングプーリ5の傾きを小さくできるので、タイミングベ
ルトの異常摩擦および内燃機関の振動の増大を防止する
ことが可能であ。
【0039】また第1実施例では、外歯ヘリカルスプラ
イン4aの形成されているカムシャフトスリーブ4の内
側面4b、つまり制御用部材9のストローク範囲とオー
バーラップした位置でスプロケットスリーブ7の内筒部
7bの外側面7gを支持しているため、十分な被支持部
間の距離を確保しながら装置を小型化することができ
る。
【0040】(第2実施例)本発明の第2実施例を図7
に示す。図7(A)に示すように、制御用部材209
は、弧形歯車210および14、ピストン部213から
なり、それぞれ二つの弧形歯車210、14がピストン
部213に組付けられている。弧形歯車210は、外周
壁にスプロケットスリーブの内歯ヘリカルスプラインと
噛合う外歯ヘリカルスプライン210b、内周壁にカム
シャフトスリーブの外歯ヘリカルスプラインと噛合う内
歯ヘリカルスプライン210aを設けている。図7
(B)に示すように、弧形歯車210はピストン部21
3に圧入されているピン11により軸方向の動きを規制
されている。また、図7(C)に示すように、弧形歯車
210にはスプリングホール210cが形成され、この
スプリングホール210c内にスプリング27が収容さ
れている。スプリング27は、ピストン部213から離
れる方向に弧形歯車210を付勢している。また図7
(B)に示すように、弧形歯車14は、スプリング15
の付勢力によりピストン部213に近付く方向に付勢さ
れている。
【0041】第2実施例では、弧形歯車210に形成さ
れたスプリングホール210cに弧形歯車210を付勢
するスプリング27を収容しているので、ピストン部2
13の形状を簡素化できる。また、第1実施例と同様
に、スプリング27および15の付勢力により、弧形歯
車210および14がピストン部213に対して軸方向
の反対方向に付勢されているため、制御用部材209が
軸方向に移動しない場合、および軸方向を移動する場合
にもカムシャフトの回転方向のトルク変動に対してヘリ
カルスプラインのバックラッシュによる歯打ち音を抑制
できる。
【0042】(第3実施例)本発明の第3実施例を図8
に示す。制御用部材309は、第1リング状歯車310
および第2リング状歯車314、ピストン部313から
なる。第1リング状歯車310および第2リング状歯車
314は、一つのリング状歯車を軸方向に垂直な分割面
で二分割して形成され、図8(B)に示すように、ピス
トン部313、第1リング状歯車310、第2リング状
歯車314の順に軸方向に配置されている。第1リング
状歯車310および第2リング状歯車314には、それ
ぞれピン301を挿入可能な貫通孔が形成されている。
ピン301はリテーナリング312、第2リング状歯車
314および第1リング状歯車310を貫通してピスト
ン部313に圧入固定されている。第2リング状歯車3
14および第1リング状歯車310の軸方向の動きはピ
ン301により規制されている。
【0043】第1リング状歯車310および第2リング
状歯車314には、それぞれ外周壁に外歯ヘリカルスプ
ライン310bおよび314b、内周壁に内歯ヘリカル
スプライン310aおよび314aが形成されている。
また、第2リング状歯車314およびピストン部313
には、それぞれスプリングホール314cおよび313
aが設けられている。スプリングホール314cに収容
されているスプリング315は、ピストン部313側に
第2リング状歯車314を付勢し、スプリングホール3
13aに収容されているスプリング327は、ピストン
部313から離れる方向に第1リング状歯車310を付
勢している。このため、図8(B)に示す制御用部材の
組付け前の状態では、第1リング状歯車310および第
2リング状歯車314は当接して歯筋が最もずれてい
る。そして組付け時、スプリング315および327の
付勢力に抗して第1リング状歯車310および第2リン
グ状歯車314が離れることにより歯筋のずれが減少す
るので、スプロケットスリーブとカムシャフトスリーブ
間に組付け可能となる。
【0044】第1リング状歯車310および第2リング
状歯車314は、スプロケットスリーブとカムシャフト
スリーブ間に組付けられた状態で、スプリング315お
よび327の付勢力により、ピストン部313に対して
軸方向の反対方向に付勢されている。そして、第1リン
グ状歯車310および第2リング状歯車314のヘリカ
ルスプラインは、歯筋のずれた状態でスプロケットスリ
ーブとカムシャフトスリーブのヘリカルスプラインに噛
合っているので、第1実施例および第2実施例と同様
に、制御用部材309が油圧により軸方向に移動しない
場合、および軸方向に移動する場合でもカムシャフトの
回転方向の変動トルクを吸収することができる。
【0045】以上説明した本発明の実施例では、軸を含
んだ分割面または軸に垂直な分割面でリング状歯車を分
割したが、本発明では、軸を含まず軸に沿った分割面で
リング状歯車を分割することも可能であるし、軸に垂直
な分割面でなくとも軸に交差している分割面でリング状
歯車を分割することも可能である。また本実施例では、
リング状歯車の内外のスプラインを両方ともヘリカルス
プラインにしたが、本発明では、リング状歯車の内外の
スプラインのうち、一方だけをヘリカルスプラインにす
ることは可能である。
【0046】なお、スプライン結合はスプライン歯とス
プライン歯の歯溝内に噛合う単なる突起とで構成されて
もよく、スプライン歯と突起とを内周または外周のいず
れかに形成すれば、本発明のスプライン結合を得ること
は可能である。また、ヘリカルスプラインによる結合も
同様であって、ヘリカルスプライン歯と突起とを内周ま
たは外周のいずれかに形成すればよい。
【0047】また本実施例では、タイミングベルト52
によりクランクシャフト50の駆動力をタイミングプー
リ5に伝達したが、本発明では、タイミングベルト方式
に限らず、チェーン駆動あるいはギヤ駆動によりクラン
クシャフトの駆動力を駆動側回転体であるタイミングプ
ーリに伝達することも可能である。この場合、タイミン
グプーリはスプロケットあるいは終段ギアと称される。
また、本発明のバルブタイミング調整装置はクランクシ
ャフトと同軸に設けてもよく、中間に設けてもよい。
【0048】また本実施例では、本発明のトルク伝達装
置としてバルブタイミング調整装置を例示したが、本発
明では、これ以外に本発明のトルク伝達装置を適用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるバルブタイミング調
整装置を示す縦断面図である。
【図2】第1実施例による内燃機関のバルブタイミング
調整装置を自動車の内燃機関システムに適用した一実施
例を示す模試的構成図である。
【図3】(A)は第1実施例の制御用部材を示す平面図
であり、(B)はそのB−O−B線断面図、(C)はそ
のC−O−C線断面図である。
【図4】第1実施例の作動を示す説明図である。
【図5】(A)は比較例の制御用部材を示す平面図であ
り、(B)はそのB−O−B線断面図である。
【図6】比較例の作動を示す説明図である。
【図7】(A)は第2実施例の制御用部材を示す平面図
であり、(B)はそのB−O−B線断面図、(C)はそ
のC−O−C線断面図である。
【図8】(A)は第3実施例の制御用部材を示す平面図
であり、(B)はそのB−O−B線断面図である。
【符号の説明】
1 カムシャフト(被駆動側回転体) 4 カムシャフトスリーブ(被駆動側回転体) 4a 外歯ヘリカルスプライン 5 タイミングプーリ(駆動側回転体) 7 スプロケットスリーブ(駆動側回転体) 7a 内歯ヘリカルスプライン 8 フランジ部材(駆動側回転体) 8b 円筒部 9 制御用部材 10、14 弧形歯車(伝達部材) 10a、14a 内歯ヘリカルスプライン 10b、14b 外歯ヘリカルスプライン 11 ピン(移動体、駆動機構) 12 リテーナリング(移動体、駆動機構) 13 ピストン部(移動体、駆動機構) 14d スプリングホール 15、27 スプリング(付勢手段) 21 オイルポンプ(油圧供給手段) 210 弧形歯車(伝達部材) 210a 内歯ヘリカルスプライン 210b 外歯ヘリカルスプライン 213 ピストン部(移動体) 301 ピン(移動体、駆動機構) 310 第1リング状歯車(伝達部材) 310a、314a 内歯ヘリカルスプライン 310b、314b 外歯ヘリカルスプライン 312 リテーナリング(移動体、駆動機構) 313 ピストン部(移動体) 314 第2リング状歯車(伝達部材) 315、327 スプリング(付勢手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側回転体と被駆動側回転体との間に
    前記両回転体とスプライン結合するように介装され、か
    つ前記両回転体の少なくとも一方とのスプライン結合が
    ヘリカルスプラインにより与えられ、前記両回転体とス
    プライン結合しながら移動することで前記両回転体の相
    対回転位相を変化させる伝達部材と、 前記伝達部材を移動させる移動体とを有するトルク伝達
    装置において、 前記伝達部材は少なくとも二つ以上の部分に分割されて
    おり、前記移動体に対して前記各部分をそれぞれ反対方
    向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とするトルク
    伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記伝達部材はリング状歯車であって、
    このリング状歯車はこのリング状歯車の軸に沿った分割
    面で分割されていることを特徴とする請求項1記載のト
    ルク伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記伝達部材はリング状歯車であって、
    このリング状歯車はこのリング状歯車の軸と交差する分
    割面で分割されていることを特徴とする請求項1記載の
    トルク伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段は、前記伝達部材の各部分
    をそれぞれ異なる付勢力で反対方向に付勢することで前
    記両回転体との各スプライン結合において負荷トルクを
    発生しており、前記駆動側回転体から前記被駆動側回転
    体へのトルク伝達方向に対して同方向となる負荷トルク
    を発生する付勢力よりもトルク伝達方向に対して逆方向
    となる負荷トルクを発生する付勢力を小さくしているこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のトルク伝達
    装置。
  5. 【請求項5】 油圧により前記移動体を移動させる油圧
    供給手段を備えることを特徴とする請求項1、2、3ま
    たは4記載のトルク伝達装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関と同期して回転するタイミング
    プーリとカムシャフトとの間に前記タイミングプーリお
    よび前記カムシャフトとスプライン結合するように介装
    され、かつ少なくとも一方のスプライン結合がヘリカル
    スプラインにより与えられるリング状歯車と、 前記カムシャフトの軸方向に前記リング状歯車を移動さ
    せるピストン部と、 前記カムシャフトの軸方向に前記ピストン部を油圧で移
    動させる油圧供給手段とを有し、 前記リング状歯車を介して前記タイミングプーリから前
    記カムシャフトへトルクを伝達するとともに、前記油圧
    供給手段により前記カムシャフトの軸方向に前記ピスト
    ン部が移動することにより、前記リング状歯車が前記タ
    イミングプーリと前記カムシャフトとの相対回転位相を
    変化させる内燃機関のバルブタイミング調整装置におい
    て、 前記リング状歯車は少なくとも二つ以上の部分に分割さ
    れており、前記ピストン部に対して前記各部分をそれぞ
    れ反対方向に付勢する付勢手段を備えることを特徴とす
    る内燃機関のバルブタイミング調整装置。
  7. 【請求項7】 前記リング状歯車は前記リング状歯車の
    軸に沿った分割面で分割されていることを特徴とする請
    求項6記載の内燃機関のバルブタイミング調整装置。
  8. 【請求項8】 前記リング状歯車は前記リング状歯車の
    軸と交差する分割面で分割されていることを特徴とする
    請求項6記載の内燃機関のバルブタイミング調整装置。
  9. 【請求項9】 前記付勢手段は、前記リング状歯車の各
    部分をそれぞれ異なる付勢力で反対方向に付勢すること
    で前記タイミングプーリおよび前記カムシャフトとの各
    スプライン結合において負荷トルクを発生しており、前
    記タイミングプーリから前記カムシャフトへのトルク伝
    達方向に対して同方向となる負荷トルクを発生する付勢
    力よりもトルク伝達方向に対して逆方向となる負荷トル
    クを発生する付勢力を小さくしていることを特徴とする
    請求項6、7または8記載の内燃機関のバルブタイミン
    グ調整装置。
  10. 【請求項10】 内燃機関のクランクシャフト(50)
    と同期して回転する駆動側回転体(5、7、8)と、 内燃機関の吸気弁または排気弁の少なくとも一方を駆動
    するカムシャフト(1)と同期して回転する被駆動側回
    転体(4)と、 前記駆動側回転体と前記被駆動側回転体との間に前記両
    回転体とスプライン結合するように介装され、かつ少な
    くとも一方のスプライン結合がヘリカルスプラインによ
    り与えられる第1伝達部材(10)と、 前記駆動側回転体と前記被駆動側回転体との間に前記両
    回転体とスプライン結合するように介装され、かつ少な
    くとも一方のスプライン結合がヘリカルスプラインによ
    り与えられる第2伝達部材(14)と、 前記第1伝達部材と前記第2伝達部材とをスプライン結
    合の軸方向へ移動させる駆動機構(13)と、 前記駆動機構と前記第1伝達部材との間に介装され、前
    記駆動機構から離れる方向に向けて前記第1伝達部材を
    付勢する第1付勢手段(27)と、 前記駆動機構と前記第2伝達部材との間に介装され、前
    記駆動機構から離れる方向であって、かつ前記第1付勢
    手段による付勢方向とは反対方向に向けて前記第2伝達
    部材を付勢する第2付勢手段(15)と、 を備えることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング
    調整装置。
JP22191694A 1994-09-16 1994-09-16 トルク伝達装置 Expired - Fee Related JP3671440B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22191694A JP3671440B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 トルク伝達装置
US08/515,570 US5657671A (en) 1994-09-16 1995-08-16 Torque transmitting apparatus
EP95113700A EP0702132B1 (en) 1994-09-16 1995-08-31 Torque transmitting apparatus
DE69505329T DE69505329T2 (de) 1994-09-16 1995-08-31 Drehmoment übertragende Vorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22191694A JP3671440B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 トルク伝達装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0886206A true JPH0886206A (ja) 1996-04-02
JP3671440B2 JP3671440B2 (ja) 2005-07-13

Family

ID=16774172

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22191694A Expired - Fee Related JP3671440B2 (ja) 1994-09-16 1994-09-16 トルク伝達装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5657671A (ja)
EP (1) EP0702132B1 (ja)
JP (1) JP3671440B2 (ja)
DE (1) DE69505329T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032961A1 (fr) * 1998-11-30 2000-06-08 Nhk Spring Co., Ltd. Tensionneur pour conferer une tension a un element transmettant une force

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3019144B2 (ja) * 1995-12-28 2000-03-13 株式会社デンソー 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JPH09310607A (ja) * 1996-05-21 1997-12-02 Toyota Motor Corp 内燃機関のバルブタイミング可変機構
JPH1037722A (ja) * 1996-07-25 1998-02-10 Toyota Motor Corp 内燃機関におけるオイルの供給構造
DE19645688C2 (de) * 1996-11-06 2002-09-26 Ina Schaeffler Kg Vorrichtung zum Verändern der Steuerzeiten einer Brennkraftmaschine
US6158404A (en) * 1997-02-26 2000-12-12 Aft Atlas Fahrzeugtechnik Gmbh Apparatus for regulating the operation of an adjusting device
IT1294653B1 (it) * 1997-09-11 1999-04-12 Carraro Spa Dispositivo meccanico per variare la fase fra albero motore ed un albero a camme di un motore a combustione interna
GB2347987A (en) * 1999-02-18 2000-09-20 Mechadyne Int Plc Variable phase coupling
GB2346948A (en) * 1999-02-18 2000-08-23 Mechadyne Int Plc Variable phase mechanism
US6557659B1 (en) 2000-09-14 2003-05-06 Meritor Heavy Vehicle Technology, Llc Driveline assembly with vibration dampener
DE102010063703A1 (de) * 2010-12-21 2012-06-21 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Nockenwellenversteller
US12000314B1 (en) * 2023-09-07 2024-06-04 Jay Tran System and method for variable valve timing

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4811698A (en) * 1985-05-22 1989-03-14 Atsugi Motor Parts Company, Limited Valve timing adjusting mechanism for internal combustion engine for adjusting timing of intake valve and/or exhaust valve corresponding to engine operating conditions
JPS61279713A (ja) 1985-06-06 1986-12-10 Atsugi Motor Parts Co Ltd 内燃機関のバルブタイミング調整装置
US5163872A (en) * 1989-10-10 1992-11-17 General Motors Corporation Compact camshaft phasing drive
US5033327A (en) * 1989-10-10 1991-07-23 General Motors Corporation Camshaft phasing drive with wedge actuators
JP2570766Y2 (ja) * 1991-08-23 1998-05-13 株式会社ユニシアジェックス 内燃機関のバルブタイミング制御装置
EP0610330B1 (en) 1991-10-25 1997-06-18 N.V. Innogenetics S.A. Monoclonal antibodies directed against the microtubule-associated protein tau
JPH0642316A (ja) * 1992-05-29 1994-02-15 Nippondenso Co Ltd 内燃機関のバルブタイミング調整装置
JPH0628203A (ja) * 1992-07-10 1994-02-04 Fujitsu Ltd 乗算回路検査方式

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032961A1 (fr) * 1998-11-30 2000-06-08 Nhk Spring Co., Ltd. Tensionneur pour conferer une tension a un element transmettant une force
US6450908B2 (en) 1998-11-30 2002-09-17 Nhk Spring Co., Ltd. Tensioner for applying tension to force transmitting member

Also Published As

Publication number Publication date
JP3671440B2 (ja) 2005-07-13
EP0702132A3 (en) 1997-01-02
EP0702132B1 (en) 1998-10-14
US5657671A (en) 1997-08-19
DE69505329T2 (de) 1999-05-06
DE69505329D1 (de) 1998-11-19
EP0702132A2 (en) 1996-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5566651A (en) Device for continuous angular adjustment between two shafts in driving relationship
JP3671440B2 (ja) トルク伝達装置
JPH11153009A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JPH1068306A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
EP0808996B1 (en) Engine valve adjusting apparatus
JP3019144B2 (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JPH08303558A (ja) バックラッシュ除去装置
JP2828361B2 (ja) バルブタイミング調整装置
US5638782A (en) Valve timing control device
JPH11200824A (ja) 可変弁制御装置
JP3404724B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置の製造方法
JP2873180B2 (ja) 可変バルブタイミング機構
JP3079778B2 (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
JP2024119301A (ja) バルブタイミング調整装置
JPH0882205A (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
JPH08151907A (ja) 内燃機関のバルブタイミング制御装置
JPH087045Y2 (ja) 可変バルブタイミング装置
JPH08189313A (ja) 内燃機関の可変バルブタイミング装置
EP0793003B1 (en) Variable valve timing mechanism of engine
JPH1193627A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置
JPH0979011A (ja) 弁開閉時期制御装置
JPH08260916A (ja) 弁開閉時期制御装置
JPS6283555A (ja) ギヤトレ−ンのダンパ装置
JPH0783008A (ja) 内燃機関のバルブタイミング調整装置
JPH10339112A (ja) 内燃機関用バルブタイミング調整装置およびその組付方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041012

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041208

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080428

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110428

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees