JPH10339112A - 内燃機関用バルブタイミング調整装置およびその組付方法 - Google Patents

内燃機関用バルブタイミング調整装置およびその組付方法

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JPH10339112A
JPH10339112A JP15375197A JP15375197A JPH10339112A JP H10339112 A JPH10339112 A JP H10339112A JP 15375197 A JP15375197 A JP 15375197A JP 15375197 A JP15375197 A JP 15375197A JP H10339112 A JPH10339112 A JP H10339112A
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JP
Japan
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valve timing
adjusting device
tooth
intermediate member
combustion engine
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JP15375197A
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Shiyuuji Mizutani
秋二 水谷
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数部材で構成された中間部材を両回転体に
容易に組付け可能なエンジン用バルブタイミング調整装
置およびその組付方法を提供する。 【解決手段】 リング状歯車10は、外周側で円筒部材
とはす歯結合し、内周側でカムシャフトスリーブとはす
歯結合している。組付け前の弧型歯車11と弧型歯車1
2との軸方向のずれ量をa、外歯ヘリカルスプライン1
2bおよび内歯ヘリカルスプライン9aの歯高をh、テ
ーパ面12d、9bが軸線と形成するテーパ角をθとす
る。テーパ面12d、9bの軸方向の最大逃げ量xは、
組付け側端面から軸方向長さにして少なくともずれ量a
分設けられている。テーパ角θは0<θ≦tan-1(h
/a)を満たす範囲に形成されている。したがって、リ
ング状歯車10とカムシャフトスリーブとを組付けた
後、リング状歯車10と円筒部材とを互いの歯山が干渉
することなく組付けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気バルブおよび
排気バルブの少なくともいずれか一方の開閉タイミング
を調整する内燃機関用バルブタイミング調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関(以下、「内燃機関」を
エンジンという)の吸気バルブおよび排気バルブの少な
くともいずれか一方の開閉タイミング(以下、「開閉タ
イミング」をバルブタイミングという)を調整するバル
ブタイミング調整装置として、クランクシャフト側回転
体とカムシャフト側回転体との間にリング状歯車を介在
させたものが知られている。
【0003】リング状歯車は、外周側でクランクシャフ
ト側回転体のスプラインと噛合い、内周側でカムシャフ
ト側回転体のスプラインと噛合っており、そのうち少な
くとも一方はヘリカルスプライン(はす歯)で噛合って
いる。そして、リング状歯車を油圧により軸方向に移動
させることにより、カムシャフトとクランクシャフトと
を相対的に回動させて所定の位相差にし、エンジンの運
転条件に応じて吸気バルブおよび排気バルブの少なくと
もいずれか一方のバルブタイミングを調整している。
【0004】このようにクランクシャフト側回転体とカ
ムシャフト側回転体との間にリング状歯車を介装したバ
ルブタイミング調整装置では、スプラインで噛合ってい
る結合部において歯同士のバックラッシュを防止するた
め、一つのリング状歯車を複数部材に分割して見かけ上
一つのリング状歯車を構成している。そして、スプリン
グ等で各部材を反対方向に付勢し、ヘリカルスプライン
の歯筋をずらしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歯筋が
ずれたリング状歯車を例えばカムシャフト側回転体と先
に組付けると、次にクランクシャフト側回転体とリング
状歯車とを組付ける際に、クランクシャフト側回転体と
リング状歯車との歯山同士が干渉して組付けることがで
きないという問題が生じる。
【0006】本発明の目的は、複数部材で構成された中
間部材を両回転体に容易に組付け可能なエンジン用バル
ブタイミング調整装置およびその組付方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エンジン用バルブタイミング調整装置によると、両回転
体と中間部材とのギア結合の内、少なくともいずれか一
方のはす歯結合において、少なくともいずれか一方の歯
山に組付け時の歯山の干渉を防止する逃げ形状を設けて
いる。したがって、例えば外側回転体側に逃げ形状が設
けられている場合、内側回転体と中間部材とを先に組付
けても、外側回転体と中間部材との歯山が干渉すること
なく外側回転体と中間部材とを組付けることができる。
【0008】本発明の請求項2記載のエンジン用バルブ
タイミング調整装置によると、逃げ形状をテーパ面で形
成することにより、逃げ形状の加工が容易になる。本発
明の請求項3記載のエンジン用バルブタイミング調整装
置によると、はす歯結合する両方の歯山にテーパ面を設
け、一方のテーパ面は組付側端面から拡径するように設
けられ、他方のテーパ面は組付側端面から縮径するよう
に設けられている。したがって、一方の歯山の逃げ量だ
けを大きくする必要がないので、歯山の強度低下を低減
できる。
【0009】本発明の請求項4記載のエンジン用バルブ
タイミング調整装置によると、テーパ面は軸方向長さに
して少なくともずれ量a設けられ、0<θ≦tan
-1(h/a)の範囲でテーパ面を形成することにより、
はす歯の斜向角度に関係なく組付け時の歯山の干渉を防
止できる。本発明の請求項5記載のエンジン用バルブタ
イミング調整装置の組付方法によると、逃げ形状を設け
ていない両回転体の一方と中間部材とを組付けた後、逃
げ形状を設けた回転体の他方と中間部材とを組付けるこ
とにより、組付け時の歯山の干渉を防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す実施例
を図面に基づいて説明する。本発明の一実施例によるエ
ンジン用バルブタイミング調整装置を図2に示す。図2
に示すバルブタイミング調整装置1は排気バルブ用であ
る。図2に示すバルブタイミング調整装置1は、カムシ
ャフトに組付ける前の状態を示している。図2におい
て、図示しない駆動軸としてのクランクシャフトから、
図示しないタイミングベルトによって外側回転体である
タイミングプーリ5に回転トルクが伝達される。
【0011】従動軸である図示しないカムシャフトと一
体に回動するようにボルトおよびピンにより内側回転体
としての円筒状のカムシャフトスリーブ4がカムシャフ
トの一方の端部に固定されている。カムシャフトスリー
ブ4の外周壁の一部に、外歯ヘリカルスプライン4aが
形成されている。タイミングプーリ5およびカムシャフ
トは図2の左側からみて時計方向に回転する。
【0012】スプロケットスリーブ7およびフランジ部
材8は、ボルト6によってタイミングプーリ5に組付け
られており、タイミングプーリ5とともに外側回転体を
構成している。フランジ部材8の内側面8aがカムシャ
フトの外周壁に相対回動自在に組付けられているので、
タイミングプーリ5はカムシャフトに対して相対回動自
在である。
【0013】外側回転体としての円筒部材9はスプロケ
ットスリーブ7の内筒7aに溶接等で固定されており、
円筒部材9の内周壁に内歯ヘリカルスプライン9aが形
成されている。図3に示すように、後述する中間部材と
してのリング状歯車10との組付け側端部の内歯ヘリカ
ルスプライン9aに、逃げ形状としてのテーパ面9bが
組付け側端面から縮径するように形成されている。テー
パ面9bは、リング状歯車10と円筒部材9とを組付け
る際の歯山の干渉を防止するものである。
【0014】図2に示すように、カムシャフトスリーブ
4と円筒部材9との径方向の間に、タイミングプーリ5
とカムシャフトとを相対回動させるリング状歯車10が
介装されている。リング状歯車10は、各2個の弧型歯
車11、12をピストン13の周方向に交互に配置する
ことにより、見かけ上一つのリング状歯車として構成さ
れている。弧型歯車11、12は、一つのリング状歯車
を軸を含んだ平面で縦に分割して形成されている。リン
グ状歯車10が図2の矢印で示す進角側に移動すると、
カムシャフトはタイミングプーリ5に対して進角し、矢
印で示す遅角側に移動するとカムシャフトはタイミング
プーリ5に対して遅角する。弧型歯車11、12の上端
部には円弧状の溝11c、12cが形成されており、こ
の溝11c、12cにリテーナリング14が収容されて
いる。
【0015】リング状歯車10およびピストン13は円
筒部材9からカムシャフトスリーブ4に駆動力を伝達す
る駆動力伝達手段を構成しており、ピストン13が進角
油圧室19および遅角油圧室20から油圧を受けること
によりリング状歯車10およびピストン13はとともに
往復移動する。進角油圧室19と遅角油圧室20との油
圧のバランスにより、リング状歯車10およびピストン
13を軸方向に移動もしくは停止させ、タイミングプー
リ5に対するカムシャフトの相対位相差を制御すること
ができる。収容穴13aはピストン13の弧型歯車11
と対応する位置に形成されている。収容穴13aに収容
されているスプリング18は、環状部材17および弧型
歯車11を図2の左方向、つまりピストン13から離れ
る方向に付勢している。
【0016】ピン15はスプリング16の付勢力により
図2の右側に付勢されているので、リテーナリング14
および弧型歯車12も図2の右方向、つまり、スプリン
グ18による弧型歯車11の付勢方向と反対方向のピス
トン13に近づく方向に付勢されている。スプリング1
6、18は弧型歯車11、12を反対方向に付勢する付
勢手段を構成している。
【0017】弧型歯車11、12の内周壁にはそれぞれ
内歯ヘリカルスプライン11a、12aが形成され、外
周壁には外歯ヘリカルスプライン11b、12bが形成
されている。内歯ヘリカルスプライン11a、12aと
外歯ヘリカルスプライン11b、12bとは、逆方向の
斜向角度に形成されている。また弧型歯車11、12は
互いに離れる方向に付勢されているので、円筒部材9と
カムシャフトスリーブ4との間にリング状歯車10を介
装する前の状態では、外歯ヘリカルスプライン11b、
12b、内歯ヘリカルスプライン11a、12aの軸方
向位置は図2に示す組付け後よりも軸方向のずれ量が大
きく、図1に示すようにそのずれ量はaである。
【0018】図1の(A)に示すように、円筒部材9と
の組付け側端部の外歯ヘリカルスプライン11b、12
bに、逃げ形状としてのテーパ面11d、12dが組付
け側端面から拡径するように形成されている。実際には
外歯ヘリカルスプライン12bだけにテーパ面12dを
形成すればよいのだが、弧型歯車11、12は一つのリ
ング状歯車を分割して形成されるので、弧型歯車12部
分だけにテーパ面12dを形成するよりも分割前のリン
グ状歯車全体にテーパ面を形成し、結果として外歯ヘリ
カルスプライン11bにもテーパ面11dを形成した方
が製造が容易である。テーパ面11d、12dは、前述
した円筒部材9とリング状歯車10とを組付ける際の歯
山の干渉を防止するものである。
【0019】ここで、図1の(A)および(B)に示す
ように、組付け前の弧型歯車11と弧型歯車12との軸
方向のずれ量をa、外歯ヘリカルスプライン12bおよ
び内歯ヘリカルスプライン9aの歯高をh、テーパ面1
2d、9bが軸線と形成するテーパ角をθとする。テー
パ面12d、9bの軸方向の最大逃げ量xは、組付け側
端面から軸方向長さにして少なくともずれ量a分設けら
れている(x≧a)。テーパ角θは0<θ≦tan
-1(h/a)を満たす範囲に形成されている。テーパ面
11dもテーパ面12dと同じ条件で形成されている。
【0020】弧型歯車11、12がスプライン間のバッ
クラッシュを吸収する分だけカムシャフトの軸方向およ
び回転方向に微小距離変位し、介装前の状態よりも軸方
向のずれを小さくすることにより、リング状歯車10は
円筒部材9とカムシャフトスリーブ4との間に介装され
る。スプリング18およびスプリング16は、それぞれ
弧型歯車11、12をピストン13に対して軸方向の反
対方向に付勢しているので、排気バルブを開閉駆動する
ときにカムシャフトが正負の駆動トルクを受けても、ス
プライン間のバックラッシュによる歯打ち音を抑制する
ことができる。
【0021】このようなスプライン同士の噛合いによ
り、タイミングプーリ5の回転は、スプロケットスリー
ブ7、円筒部材9、リング状歯車10、カムシャフトス
リーブ4を経てカムシャフトに伝達される。スプリング
21は、スプロケットスリーブ7と円筒部材9との間に
収容されており、図2の右方向、つまり進角側にピスト
ン13を付勢している。このスプリング21の付勢力に
より弧型歯車11、12およびピストン13が図2の右
側に付勢されているので、カムシャフトスリーブ4を介
してカムシャフトはタイミングプーリ5に対して進角側
に付勢されている。
【0022】次に、バルブタイミング調整装置1の組付
方法について説明する。図3においておよびは組付
け順序を示している。図3に示すように、本実施例で
は、まず組付け側端部に逃げ形状としてのテーパ面が設
けられていないカムシャフトスリーブ4とリング状歯車
10とを組付ける。スプリング16、18の付勢力によ
り弧型歯車11、12は軸方向の反対方向に付勢され、
内歯ヘリカルスプライン11a、12aの歯筋がずれて
いるので、このままでは内歯ヘリカルスプライン11
a、12aは外歯ヘリカルスプライン4aに噛合わな
い。そこで、弧型歯車11、12を周方向に変位させ、
歯筋のずれ量を調整して外歯ヘリカルスプライン4aと
噛合わせる。
【0023】リング状歯車10とカムシャフトスリーブ
4とを組付けた後、組付け側端部に逃げ形状としてのテ
ーパ面を設けた円筒部材9とリング状歯車10とを組付
ける。このとき、図4の(A)に示すように、外歯ヘリ
カルスプライン11bは円筒部材9の内歯ヘリカルスプ
ライン9aと最大でずれ量a分だけ噛合う。しかし、歯
筋のずれを調整して先に内歯ヘリカルスプライン11
a、12aが外歯ヘリカルスプライン4aと噛合ってい
るので、外歯ヘリカルスプライン12bおよび内歯ヘリ
カルスプライン9aにそれぞれテーパ面12d、9bが
形成されていないと、図4の(A)に示す状態で、内歯
ヘリカルスプライン9aの歯山は外歯ヘリカルスプライ
ン12bの歯山と組付け側端面で干渉し当接する。した
がって、リング状歯車10側に円筒部材9を押し込むこ
とができず、組付け不能になる。
【0024】しかし本実施例では、前述したように、テ
ーパ面12d、9bの軸方向の最大逃げ量xは、組付け
側端面から軸方向長さにして少なくともずれ量a分設け
られており、テーパ角θは0<θ≦tan-1(h/a)
を満たす範囲に形成されているので、弧型歯車11、1
2の端面が揃うまで円筒部材9で弧型歯車11を押し込
み、弧型歯車11と弧型歯車12との周方向に隙間が形
成される。これにより、図4の(B)に示すように外歯
ヘリカルスプライン12bが内歯ヘリカルスプライン9
aと噛合い、円筒部材9とリング状歯車10とが組付け
可能になる。
【0025】(変形例)図5に本実施例の変形例を示
す。変形例では、円筒部材9と弧型歯車11、12との
組付け部分ではなく、弧型歯車11、12とカムシャフ
トスリーブ4との組付け側端部にテーパ面11e、12
e、4cが形成されている。テーパ面11e、12e、
4cの形成条件は前述した実施例のテーパ面11d、1
2d、4bの形成条件と同じである。
【0026】まず組付け側端部に逃げ形状としてのテー
パ面が設けられていない円筒部材9とリング状歯車10
とを組付ける。その後、組付け側端部に逃げ形状として
のテーパ面が設けられたカムシャフトスリーブ4とリン
グ状歯車10とを組付ける。以上説明した本発明の上記
実施例では、リング状歯車10と円筒部材9とのはす歯
結合、あるいはリング状歯車10とカムシャフトスリー
ブ4とのはす歯結合の内、後から組付けるヘリカルスプ
ラインの組付け側端部にテーパ面を設けているので、後
から組付ける部材間で歯山の干渉が起こらず、容易にバ
ルブタイミング調整装置を組付けることができる。
【0027】本実施例では、後から組付ける両方の部材
の歯山に逃げ形状としてテーパ面を設けたが、テーパ面
の逃げ量を大きくすることにより、片方の部材だけにテ
ーパ面を形成してもよい。逃げ形状はテーパ状に限ら
ず、例えばR状になっていても歯山の干渉を防止するこ
とができる。また、歯山自体を逃げ量分だけ削除しても
よい。
【0028】また上記実施例では、リング状歯車10の
内歯ヘリカルスプライン11a、12aと、外歯ヘリカ
ルスプライン11b、12bとは互いに逆方向に斜向し
て形成したが、リング状歯車10の内歯ヘリカルスプラ
インおよび外歯ヘリカルスプラインを同一方向に異なる
斜向角度で形成してもよい。また、リング状歯車10の
内歯および外歯の内一方をヘリカルスプラインで形成
し、他方を軸線に平行なスプラインで形成してもよい。
円筒部材9およびカムシャフトスリーブ4のギア歯はリ
ング状歯車10のギア歯に合わせて形成する。
【0029】また本実施例では、一つのリング状歯車を
軸線を含む平面で縦に分割して見かけ上一つのリング状
歯車10を構成したが、一つのリング状歯車を軸線と直
交する平面で横に分割して見かけ上一つのリング状歯車
を構成することも可能である。この場合も、後から組付
ける部材の組付け時に干渉する歯山に逃げ形状を設ける
ことにより、バルブタイミング調整装置を容易に組付け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本実施例のリング状歯車を示す縦断面
図でり、(B)は本実施例の歯山に形成したテーパ面を
示す模式的説明図である.
【図2】本実施例によるバルブタイミング調整装置を示
す縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例によるバルブタイミング調整
装置の組付け前の状態を示す縦断面図である。
【図4】(A)は円筒部材と弧型歯車との端面が当たっ
ている状態を示す模式的説明図であり、(B)は円筒部
材に弧型歯車が組付いた状態を示す模式的説明図であ
る。
【図5】本実施例の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 バルブタイミング調整装置 4 カムシャフトスリーブ(内側回転体) 4a 外歯ヘリカルスプライン 4b、4c テーパ面(逃げ形状) 5 タイミングプーリ(外側回転体) 7 スプロケットスリーブ(外側回転体) 8 フランジ部材(外側回転体) 9 円筒部材(外側回転体) 9a 内歯ヘリカルスプライン 9b テーパ面(逃げ形状) 10 リング状歯車(中間部材) 11、12 弧型歯車(中間部材) 11a、12a 内歯ヘリカルスプライン 11b、12b 外歯ヘリカルスプライン 11d、11e、12d、12e テーパ面(逃げ形
状) 16、18 スプリング(付勢手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気バルブおよび排気バルブ
    の少なくともいずれか一方を開閉する従動軸に駆動軸の
    駆動力を伝達する駆動力伝達系に設けられ、前記吸気バ
    ルブおよび前記排気バルブの少なくともいずれか一方の
    開閉時期を調整するバルブタイミング調整装置であっ
    て、 前記両軸の一方とともに回転する外側回転体と、 前記外側回転体内に収容され、前記両軸の他方とともに
    回転する内側回転体と、 複数の部材から構成されて前記外側回転体と前記内側回
    転体との間に介装され、外周側および内周側において前
    記両回転体とそれぞれギア結合する中間部材であって、
    前記両回転体の少なくともいずれか一方とはす歯結合
    し、軸方向に移動することにより前記両回転体の位相差
    を制御する中間部材と、 前記中間部材を構成する各部材を反対方向に付勢する付
    勢手段と、 前記両回転体と前記中間部材との少なくともいずれか一
    方のはす歯結合において、少なくともいずれか一方の歯
    山に組付け時の歯山の干渉を防止する逃げ形状を設けた
    ことを特徴とする内燃機関用バルブタイミング調整装
    置。
  2. 【請求項2】 前記逃げ形状はテーパ面であることを特
    徴とする請求項1記載の内燃機関用バルブタイミング調
    整装置。
  3. 【請求項3】 前記両回転体と前記中間部材との少なく
    とも一方のはす歯結合において、両方の歯山に前記テー
    パ面を設け、一方のテーパ面は組付側端面から拡径する
    ように設けられ、他方のテーパ面は組付側端面から縮径
    するように設けられていることを特徴とする請求項2記
    載の内燃機関用バルブタイミング調整装置。
  4. 【請求項4】 中間部材の軸方向の歯筋のずれ量をa、
    ギア歯の歯高をh、前記テーパ面と軸線とが形成するテ
    ーパ角をθとすると、前記テーパ面は軸方向長さにして
    少なくともずれ量a設けられ、0<θ≦tan-1(h/
    a)であることを特徴とする請求項3記載の内燃機関用
    バルブタイミング調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項記載の内燃
    機関用バルブタイミング調整装置の組付方法であって、 逃げ形状を設けていない前記両回転体の一方と前記中間
    部材とを組付けた後、逃げ形状を設けた前記両回転体の
    他方と前記中間部材とを組付けることを特徴とする内燃
    機関用バルブタイミング調整装置の組付方法。
JP15375197A 1997-06-11 1997-06-11 内燃機関用バルブタイミング調整装置およびその組付方法 Pending JPH10339112A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114074246A (zh) * 2020-08-13 2022-02-22 中国航发商用航空发动机有限责任公司 压气机转子装配装置及其装配方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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