JPH08189313A - 内燃機関の可変バルブタイミング装置 - Google Patents

内燃機関の可変バルブタイミング装置

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JPH08189313A
JPH08189313A JP326895A JP326895A JPH08189313A JP H08189313 A JPH08189313 A JP H08189313A JP 326895 A JP326895 A JP 326895A JP 326895 A JP326895 A JP 326895A JP H08189313 A JPH08189313 A JP H08189313A
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JP
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piston
valve timing
variable valve
camshaft
divided
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Hiroshi Yorita
浩 頼田
Tokio Kohama
時男 小浜
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Soken Inc
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Nippon Soken Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は可変バルブタイミング装置に関し、
バルブタイミングの切替時の応答性を低下させることな
く歯打ち音を低下させることを目的とする。 【構成】 ピストン13は分割された第1のピストン部20
と第2のピストン部22とより成り、第1のピストン部20
及び第2のピストン部22の内周にヘリカルスプライン20
-1, 22-1が、外周にヘリカルスプライン20-2, 22-2が形
成され、内周のスプライン20-1, 22-1はインナギア10の
スプライン10-Aに、外周のスプライン20-2, 22-2はハウ
ジング4のスプライン4-2Aに噛み合いする。第1のピス
トン部20の環状溝24に第2のピストン部22の環状突起26
が嵌合し、両者間に油圧ダンパとして機能する空間28が
形成される。空間28に第1のピストン20と第2のピスト
ン22とを相互に離間せしめるスプリング30が配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の可変バルブ
タイミング装置(VVT) においてスプライン等の噛合部で
のバックラッシに起因する騒音を防止するための構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】可変バルブタイミング装置で内周及び外
周にヘリカルスプラインを形成したピストンにカム軸側
に連結されるインナスプライン部材及びタイミングプー
リに連結されるアウタスプライン部材を係合させ、ピス
トンを油圧でカム軸の軸線と平行な方向に沿って移動さ
せることによりカム軸側のインナスプライン部材とタイ
ミングプーリ側(クランク軸側)のアウタスプライン部
材との間の回転位相を変化させることによりバルブタイ
ミングを変化させるものが知られている。
【0003】上述タイプの可変バルブタイミング装置に
おいては相互に噛合するスプライン間でバックラッシは
回避できない。吸気弁及び排気弁の作動に伴いカムシャ
フトに加わるトルクは変動するため、噛合部間で相対的
な回転が起こり、歯打ち音が発生する。バックラッシに
よる歯打ち音を防止するための一般的な技術としてはシ
ザーズギアの採用がある。即ち、スプリングによって噛
合部間にその噛合を維持する弾性力を発生させようとす
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】シザーズギアによるバ
ックラッシの解消のためには噛合部間での噛合を維持す
ることができる充分に強いスプリングを使用する必要が
ある。スプリングを強くするとバルブタイミングの切り
替えのためピストンを動かす際の摩擦力が大きくなるた
め、応答速度が遅くなる問題点があった。
【0005】従って、この発明はバルブタイミングの切
替時の応答性を低下させることなく歯打ち音を低下させ
ることができる可変バルブタイミング装置の構造を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の内燃機関の可
変バルブタイミング装置はカムシャフトに対してその軸
線と平行な方向に摺動自在なピストンを有し、該ピスト
ンは、クランクシャフトからの動力伝達をうける回転被
駆動部材側とカムシャフト側とに噛合いする少なくとも
一つは軸線に対して傾斜した噛合部を有し、噛合部はピ
ストンの移動によってクランクシャフトに対するカムシ
ャフトの相対回転を惹起しつつ回転被駆動部材の回転を
カムシャフトに伝達する内燃機関の可変バルブタイミン
グ装置において、前記ピストンは噛合部が形成された部
位において軸線方向の空間を残すように二つに分割され
ており、これらの分割された二つの部分はカムシャフト
軸線方向に摺動自在に嵌合されており、かつ該二つの部
分を軸線方向に沿って離間するべく付勢する弾性手段が
設けられ、前記空間は分割された二つの部分の急激な相
対移動に対してそこに充填される潤滑油によって油圧ダ
ンパとして機能することを特徴とする。
【0007】
【作用】噛合部における歯打ちの瞬間にピストンの分割
部分はその間の空間を減少せしめる方向に相対移動使用
とするが、空間中に充填される潤滑油が油圧ダンバとし
て機能することにより、噛み合い時の衝撃を緩和し、歯
打ち音の発生を抑制する。
【0008】バルブタイミングの切替え時においてはピ
ストンの分割部分はスプリングに抗して相互に変位され
る。
【0009】
【実施例】図1を参照すると、1はカムシャフトであ
り、シリンダヘッド2に回転自在に軸支される。3はカ
ムシャフト1に対して回転位相を調整可能に連結される
タイミングプーリであり、タイミングベルト8を介して
図示しないクランクシャフト上の図示しないタイミング
プーリに巻き掛けられ、クランクシャフトの回転運動を
カムシャフト1に後述のように伝達することができる。
タイミングプーリ3は円筒状の中心ボス部3aを有し、
このボス部3aはカムシャフト1の端部近傍に回転可能
に嵌合されている。皿形のハウジング4は、内部に可変
バルブタイミング機構のアクチュエータの部分を収容す
るものであり、その周囲のフランジ部分は数本のボルト
5によってタイミングプーリ3のハブ部3bに締結され
て、ハウジング4はタイミングプーリ3と一体になっ
て、カムシャフト1の軸線上で回転する。なお、組み立
てや保守点検、修理等の便宜を図るために、図1におい
て左端となるハウジング4の底部の中心の開口には、そ
れを閉塞するハウジング4とは別体のキャップ6がねじ
止めされている。
【0010】カムシャフト1の端部にはインナギア10
がヘッドボルト11によって一体的に取り付けられてお
り、かつ位置決めピン12がインナギア10よりカムシ
ャフト1に打ち込まれており、インナギア10のカムシ
ャフト1に対する回転方向の相対的な位置のロックがさ
れている。また、インナギア10をカムシャフト1の端
部に固定することによってタイミングプーリ3のハブ部
分3aが拘束され、カムシャフト1に対するタイミング
プーリ3の軸方向移動も阻止される。しかし、タイミン
グプーリ3のカムシャフト1に対する相対的な回転は阻
害されないようにされている。
【0011】13はピストンであり、円盤状部14と円
筒状部15とから構成される。円盤状部14は、その内
周においてタイミングプーリ3の中心の円筒形のボス部
分3a上に相対回転及び軸方向摺動可能に遊嵌され、ま
た外周においてはハウジング4の大径部分4−1の内周
円筒面に油密に摺動嵌合している。シール性を高めるた
めに、ピストン13の外周部分の環状溝にはシールリン
グ16が挿入される。ハウジング4内においてピストン
13のタイミングプーリ3に近接した側に遅角側油圧室
18Aが形成され、ピストン13のタイミングプーリ3
から離間した側に進角側油圧室18Bが形成される。
【0012】この発明によれば、ピストンの円筒状部1
5は円盤状部14から一体に突出する第1の円筒状部2
0とこの第1の円筒状部20に対して軸線方向に沿って
摺動自在に嵌合された第2の円筒状部22とから構成さ
れる。図2に示すように第1の円筒状部20はその端面
から軸線方向に延びる環状の溝24を形成しており、一
方第2の筒状部22はこの環状の溝24に摺動自在に嵌
合される環状の突起26を形成している。また、突起2
6の先端と溝24の底面との間に環状の空間28が形成
される。環状の溝24と突起26とのクリアランスは両
者の円滑な摺動は許容し、かつ潤滑油による後述の緩衝
作用は達成するように設定されいてる。スプリング30
が空間28に配置される。
【0013】ピストン13の円筒状部15の第1円筒状
部20の内面及び外面にヘリカルスプライン20-1及び20
-2が形成されており、同じく第2円筒状部22の内面及
び外面にヘリカルスプライン22-1及び22-2が形成されて
おり、第1及び第2円筒状部20及び22の内面のヘリ
カルスプライン20-1及び22-1は同一ピッチであり軸線方
向に対して同一方向に同一角度で傾斜しており、第1及
び第2円筒状部20及び22の外面のヘリカルスプライ
ン20-2及び22-2は同一ピッチであり軸線方向に対して同
一角度で反対方向に傾斜している。図示実施例の場合、
内周のヘリカルスプライン20-1, 22-1は左ねじで、外周
のヘリカルスプライン20-2, 22-2は右ねじである。この
ようにヘリカルスプライン20-1, 22-1と20-2, 22-2の傾
斜が反対向きで、それらはカムシャフト1の軸線方向に
対する傾斜角、即ち捩じれ角において正と負の値をとる
が、内周のヘリカルスプライン20-1, 22-1と外周のヘリ
カルスプライン20-2, 22-2とで、内周か外周のいずれか
一方の歯筋が軸線方向であっても同様な作動をするの
で、いずれか内周か外周の一方のヘリカルスプラインの
傾斜角は0の値ということもある。
【0014】ピストン13の円筒部分15の第1円筒部
分20及び第2円筒部分22の外面に形成されたヘリカ
ルスプライン20-2及び22-2はハウジング4の小径部分4
−2の内面に形成されたヘリカルスプライン4-2Aに噛み
合っていると共に、円筒部分15の第1円筒部分20及
び第2円筒部分22の内面に形成されたヘリカルスプラ
イン20-1及び22-1はインナギア10の外周面に形成され
たヘリカルスプライン10-Aと噛み合っている。従って、
ハウジング4の内面のヘリカルスプライン4-2Aはピスト
ン外周のヘリカルスプライン20-2及び22-2の歯筋の傾斜
に合わせて右ねじの傾斜角を有しており、インナギア1
0の外面のヘリカルスプライン10-Aは、ピストンの内周
のヘリカルスプライン20-1及び22-2の歯筋の傾斜に合わ
せて左ねじの傾斜角を有している。
【0015】カムシャフト1とヘッドボルト11には油
圧通路1a及び11aがそれぞれの中心部を貫通するよ
うに設けられており、それらによって油圧通路を形成し
ている。この油圧通路は一端はボール31によって閉塞
されているが、他端は進角側の油圧室18Bに開口して
いる。この油圧通路はカムシャフト1の孔1b、環状の
溝1c、及び機関のシリンダヘッド2内に形成された第
1の油圧通路2aを介して、図示しない油圧制御弁に接
続している。一方、遅角側の油圧室18Aは、タイミン
グプーリ3のボス部3aの孔3a-1と、それに合わせてカ
ムシャフト3の外周の一部に形成された環状の溝1d
と、孔1eを介してカムシャフト1の中心を外れた位置
に軸方向に形成された第2の油圧通路1fに連通してお
り、更にこの第2の油圧通路1fはカムシャフト1の孔
1g、環状の溝1h、機関のシリンダヘッド2内に形成
された第2の油圧通路2bを介して、前記の図示しない
油圧制御弁に接続される。
【0016】図示しない油圧制御弁の作動により進角側
の油圧室18B又は遅角側の油圧室18Aの一方にオイ
ルが供給され、同時に他方の油圧室から同量のオイルが
排出されるから、ピストン13は2つの油圧室18A及
び18Bの制御油圧によって発生する軸方向力が等しく
なる任意の中間位置か、或いは可動範囲の終端まで軸方
向に移動することになる。図示のような構造の場合、左
右方向の軸方向力が釣り合ってピストン13が中間位置
に停止した状態においては、2つの油圧室18A及び1
8Bの制御油圧は同じ値になる。
【0017】ピストン13が可動範囲内の任意の中間位
置において停止する場合、その停止位置は2つの油圧室
18A及び18Bにそれぞれ残存しているオイルの量に
よって決まる。従って、各油圧室18A,18Bへ供給
するオイルの量を微調整すれば、ピストン13の停止位
置を無段階に、且つ自由に調整することが可能になる。
それによって内燃機関の吸気弁及び排気弁の開閉時期を
円滑に変更することができる。
【0018】このような可変バルブタイミング機構にお
いては、図示しないクランクシャフト1からタイミング
ベルト8によってタイミングプーリ3に回転が伝達さ
れ、ハウジング4のヘリカルスプライン4-2Aが第1及び
第2の筒状部20及び22のヘリカルスプライン20-2及
び22-2に噛合していることから、ハウジング4の回転は
ピストン13の第1及び第2の筒状部20及び22に伝
えられ、第1及び第2の筒状部20及び22の回転は、
第1及び第2の筒状部20及び22のヘリカルスプライ
ン20-1及び22-1がインナギア10のヘリカルスプライン
10-Aに噛合していることから、インナギア10に伝えら
れ、更に、その回転が位置決めピン12からカムシャフ
ト1に伝達されてカムを駆動する。それによって吸気弁
及び排気弁のようなバルブが吸気又は排気ポートを開閉
することになる。
【0019】クランクシャフトに連結されるタイミング
プーリ3とカムシャフト1の相対的な位相関係は、ピス
トン13を軸方向に移動させることにより、噛み合って
いる2対のヘリカルスプラインの働きによって自由に変
化させることができる。前述のように、ピストン13の
軸方向位置は、進角側の油圧室18Bと遅角側の油圧室
18Aにそれぞれ供給するオイルの量を制御することに
よって決まる。
【0020】進角側の油圧室18Bのオイル量が増加し
て制御油圧が上昇した場合は、ピストン13は図1にお
いて右の方向へ押される。ピストン13の筒状部20及
び22とハウジング4は、右ねじのヘリカルスプライン
20-2,22-2と4-2Aとによって噛み合っているので、ピス
トン13はハウジング4に対して図1の左側から見て右
回りに回されることになる。また、ピストン13の筒状
部20及び22とインナギア10はヘリカルスプライン
20-1, 22-1と10-Aによって噛み合っているので、前述の
ようなピストン13の右方向への移動によって、インナ
ギア10はカムシャフト1と共にピストン13に対して
右回りに回転させられる。このようにして、カムシャフ
ト1によって駆動されるバルブのタイミングはピストン
13が軸方向に移動した分だけ進角することになる。
【0021】反対に、遅角側の油圧室18Aにオイルが
供給されると、ピストン13が左方向に移動して、カム
シャフト7によって駆動されるバルブのタイミングが遅
角されることになる。このようにして、タイミングプー
リ3、ひいてはクランクシャフトに対するカムシャフト
1の位相が無段階に調整される。可変バルブタイミング
機構の作動において、第1の円筒状部20の環状溝24
と第2の円筒状部22の環状突起26とは相互に嵌合さ
れ、この嵌合部間の空間28は潤滑油で満たされる。そ
のため、ヘリカルスプライン20-2,22-2と4-2Aとの間及
びヘリカルスプライン20-1, 22-1と10-Aとの間の噛合部
分で歯打ちの瞬間に、前記嵌合部はオイルダンパとして
衝撃を弱める機能を果たす。即ち、空間28から流出さ
れる潤滑油の量、換言すれば、環状溝24と環状突起2
6との間のクリアランスは所望の緩衝機能を達成するク
リアランスに設定されている。歯打ちの瞬間に第1の円
筒状部20と、第2の円筒状部22との間に設けられる
スプリング30は前記のオイルダンパとして機能するこ
とができるように、通常時に第1の円筒状部20と第2
の円筒状部22の距離を確保することができればよく、
弱いもので十分である。即ち、スプリング30はヘリカ
ルスプライン20-2,22-2と4-2Aとの間及びヘリカルスプ
ライン20-1, 22-1と10-Aとの間の噛合部分でのバックラ
ッシを解消させるような強いものではない。そのため、
バルブタイミング切替え時に、スプリング30が抵抗と
なることはなく、スプリングによって動作速度を損なう
ことはない。
【0022】従来のシザーズギア方式による歯打ち音の
防止装置は歯車又はスプラインの軸方向において二つの
部分に分割し、この分割された部分間にこれらを離間付
勢するスプリングを配置することで、バックラッシによ
るガタを解消し、歯打ち音を防止しようとしたものであ
る。即ち、実施例装置において、ピストン13を2つの
部分20と22とに分割し、その間にスプリング30と
同様なスプリングを配置するものと等価になる。この場
合はスプリングはバックラッシを解消するためのもので
あるため、ヘリカルスプライン20-2,22-2とヘリカルス
プライン4-2Aとの間及びヘリカルスプライン20-1, 22-1
とヘリカルスプライン10-Aとの間で常時噛合をおこすよ
うに相対移動するべく2つの部分を離間付勢するもので
あるため、ガタが生ぜず歯打ち音の発生は抑制される。
ところが、この場合はスプリングが強力であり、ヘリカ
ルスプライン20-2,22-2とヘリカルスプライン4-2Aとの
間及びヘリカルスプライン20-1, 22-1とヘリカルスプラ
イン10-Aとの間で歯を相互に強く押しつけるように付勢
するものであるため、スプリング力はピストンの動きに
対して強い抵抗力となっていた。
【0023】図3に示す第2実施例ではピストンの第1
円筒状部120は円周方向において離間した複数の孔1
24を有し、一方、第2円筒状部122に円周方向に離
間した複数のピン126が打ち込まれ、これらの孔12
4とピン126とは相互に嵌合しており、かつその間に
オイルダンパとして機能する空間128が形成され、第
1円筒状部120と第2ピストン122とがオイルダン
パとして機能するのに必要な距離動くことができるよう
に常態において両者を離間せしめるスプリング130が
空間128内に配置される。
【0024】以上の実施例ではコイルスプリング30, 13
0 が用いられたが、板ばね、ゴム等の弾性体であればよ
い。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、ピストンを相互に嵌
合する二つの部分に分割し、この嵌合部に形成される空
間をオイルダンパとして機能させることにより、分割部
分を離間せしめるスプリングとしてバックラッシを解消
せしめるような強力なものを使用する必要がなく、歯打
ち音を防止と応答性の低下の防止との要求を調和させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の可変バルブタイミング機能の
断面図である。
【図2】図2は図1の部分拡大図である。
【図3】図3は第2実施例におけるピストンの断面図で
ある。
【符号の説明】
1…カムシャフト 3…タイミングプーリ 4…ハウジング 4−2A…スプライン 10…インナギア 10A…スプライン 13…ピストン 20(120)…第1円筒状部 20−1,20−2…スプライン 22(122)…第2円筒状部 22−1,22−2…スプライン 24…環状溝 26…環状突起 28(128)…空間 30(130)…スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトに対してその軸線と平行な
    方向に摺動自在なピストンを有し、該ピストンは、クラ
    ンクシャフトからの動力伝達をうける回転被駆動部材側
    とカムシャフト側とに噛合いする少なくとも一つは軸線
    に対して傾斜した噛合部を有し、噛合部はピストンの移
    動によってクランクシャフトに対するカムシャフトの相
    対回転を惹起しつつ回転被駆動部材の回転をカムシャフ
    トに伝達する内燃機関の可変バルブタイミング装置にお
    いて、前記ピストンは噛合部が形成された部位において
    軸線方向の空間を残すように二つに分割されており、こ
    れらの分割された二つの部分はカムシャフト軸線方向に
    摺動自在に嵌合されており、かつ該二つの部分を軸線方
    向に沿って離間するべく付勢する弾性手段が設けられ、
    前記空間は分割された二つの部分の急激な相対移動に対
    してそこに充填される潤滑油によって油圧ダンパとして
    機能することを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記ピ
    ストンの分割された一方の部分はその一端面に環状突起
    を形成し、前記ピストンの分割された他方の部分はその
    一端面に前記環状突起を収容する環状溝を形成し、前記
    弾性手段は環状突起の先端と環状溝の底面との間に配置
    されるスプリングであることを特徴とする内燃機関の可
    変バルブタイミング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、前記ピ
    ストンの分割された一方の部分はその一端面に円周方向
    に離間した複数のピンを植設しており、前記ピストンの
    分割された他方の部分はその一端面に前記ピンを収容す
    る円周方向に離間した孔を形成し、前記弾性手段はピン
    の先端と孔の底面との間に配置されるスプリングである
    ことを特徴とする内燃機関の可変バルブタイミング装
    置。
JP326895A 1995-01-12 1995-01-12 内燃機関の可変バルブタイミング装置 Withdrawn JPH08189313A (ja)

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JP326895A JPH08189313A (ja) 1995-01-12 1995-01-12 内燃機関の可変バルブタイミング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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