JP2009209821A - バルブタイミング調整装置 - Google Patents
バルブタイミング調整装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009209821A JP2009209821A JP2008054709A JP2008054709A JP2009209821A JP 2009209821 A JP2009209821 A JP 2009209821A JP 2008054709 A JP2008054709 A JP 2008054709A JP 2008054709 A JP2008054709 A JP 2008054709A JP 2009209821 A JP2009209821 A JP 2009209821A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- pin
- valve
- hydraulic chamber
- chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
【解決手段】ストッパピストン80が収容される穴55の深部を、作動油を貯留可能な第3油圧室60とする。第3油圧室60へは、供給油路61によって、遅角油圧室301から作動油が供給される。ここで、エンジン停止時を含め、遅角油圧室301の内圧が低い状態では、供給油路61に設けられた逆止弁62によって、第3油圧室60の作動油が遅角油圧室301へ逆流しないようになっている。また、進角油圧室311の内圧が上昇すると、開閉弁65が変位することにより、排出油路63が開放される。
【選択図】図4
Description
しかしながら、近年、バルブ開閉方式に所謂ローラロッカー式が採用されるようになってきたため、カムシャフトのトルク変動が比較的大きくなっている。また、ストッパピストンと嵌合穴との嵌合が繰り返されると、徐々に、テーパ面の摩擦係数が低下していく。結果として、上述のようにテーパ角度を設計したとしても、ストッパピストンの嵌合状態が誤解除されてしまうことがあった。特に、長時間放置後のエンジン始動時には、装置内の作動油(特に遅角室)が抜けてしまうため(ベーンロータが作動油に邪魔されることなく動けるため)、このような誤解除が生じやすい。
ここで特に、本発明では、ピン収容穴の深部が、作動流体を貯留可能な流体貯留部となっている。したがって、流体貯留部に作動流体を貯留すれば、ピン収容穴の深部方向への嵌合ピンの変位が抑制される。これにより、嵌合状態の誤解除が抑制され、誤解除に基づく不具合の発生を抑止することができる。
本実施形態のバルブタイミング調整装置10を図1〜5に示す。本実施形態のバルブタイミング調整装置10は、作動流体として作動油を用いる油圧制御式であり、エンジンの吸気弁のバルブタイミングを調整するものである。
<エンジンの運転時>
エンジン始動後、十分な時間が経過した後のエンジンの運転時においては、運転条件に合わせて、ハウジング11とベーンロータ50との位相差、すなわちクランクシャフトとカムシャフト70との位相差が決定される。そして、決定された位相差となるように図示しない切換弁が制御され、遅角油圧室301、302、303または進角油圧室311、312、313に、作動油が供給される。遅角油圧室301、302、303へ作動油が供給される場合、進角油圧室311、312、313からは作動油が排出される。これにより、ベーンロータ50は、ハウジング11に対して遅角方向へ相対回動する。一方、進角油圧室311、312、313へ作動油が供給される場合、遅角油圧室301、302、303からは作動油が排出される。これにより、ベーンロータ50は、ハウジング11に対して進角方向へ相対回動する。
特に、エンジンのアイドリング時においては、ベーンロータ50の位相がハウジング11の位相から最も遅れる最遅角制御が行われる。この最遅角制御では、ベーンロータ50が、最遅角位置(図2の位置)となり、嵌合穴23の中心軸が穴55の中心軸とほぼ一致する。このときは、遅角油圧室301、302、303の内圧が上昇することから、第1油圧室81および第3油圧室60の内圧が上昇する。
エンジンの停止時においては、作動油を供給するためのオイルポンプも停止するため、遅角油圧室301、302、303および進角油圧室311、312、313から、作動油が排出される。したがって、第1油圧室81および第2油圧室82の内圧の上昇もない。これにより、ストッパピストン80は、スプリング83の付勢力によって、嵌合穴23の方向へ変位する。また、通常はアイドリング時の最遅角制御を経てエンジンが停止されるため、嵌合穴23の中心軸が穴55の中心軸とほぼ一致しており、ストッパピストン80は、嵌合穴23に嵌合する。特に本実施形態では、遅角油圧室301、302、303および進角油圧室311、312、313に作動油が供給されていない状態では、逆止弁62および開閉弁65は閉塞された状態となる。これにより、エンジン停止時においても、第3油圧室60に作動油が貯留された状態が維持される。
エンジンの始動直後においては、作動油が遅角油圧室301、302、303および進角油圧室311、312、313の内圧が高くない。そのため、上述したようにストッパピストン80が嵌合穴23に嵌合しており、ハウジング11に対するベーンロータ50の回動が規制されている。これにより、クランクシャフトからカムシャフト70への駆動力の安定した伝達が実現される。特に本実施形態では、上述したように第3油圧室60に作動油が貯留されているため、穴55の深部方向へのストッパピストン80の変位が抑制される。
上記第1実施形態でストッパピストン80の嵌合部80aおよび嵌合穴23の内周壁23aがテーパ状に形成されることは、既に述べた(図4参照)。このように嵌合面をテーパ面とする場合、両者のテーパ角度は特に限定されない。
Claims (6)
- 内燃機関の駆動軸の駆動力により回転駆動されて弁を開閉する従動軸に用いられ、前記駆動軸と前記従動軸との位相を変化させることにより、吸気弁および排気弁のうち少なくとも一方の開閉タイミングを調整するバルブタイミング調整装置において、
前記駆動軸および前記従動軸の一方とともに回転するハウジングと、
前記駆動軸および前記従動軸の他方とともに回転し、前記ハウジング内に形成された収容室に収容されるベーンを有し、前記ベーンにより前記収容室が仕切られて形成される遅角室および進角室の作動流体の圧力によって、前記ハウジングに対し相対回動可能なベーンロータと、
前記ハウジングおよび前記ベーンロータの一方に設けられ、他方に形成される嵌合穴に嵌合することによって前記ハウジングと前記ベーンロータとの相対回動を規制する嵌合ピンおよび、当該嵌合ピンを収容するピン収容穴を有するピン突出手段とを備え、
前記ピン収容穴の深部方向への前記嵌合ピンの変位によって、前記嵌合穴との嵌合状態が解除可能となっており、
前記ピン突出手段は、前記ピン収容穴の深部が、前記作動流体を貯留可能な流体貯留部として構成されていること
を特徴とするバルブタイミング調整装置。 - 前記ピン突出手段は、前記遅角室又は前記進角室から前記流体貯留部へ前記作動流体を供給するための流体供給通路を有すること
を特徴とする請求項1記載のバルブタイミング調整装置。 - 前記ピン突出手段は、前記流体供給通路における前記作動流体の前記流体貯留部からの逆流を規制する逆止弁を有すること
を特徴とする請求項2記載のバルブタイミング調整装置。 - 前記ピン突出手段は、前記貯留された作動流体を前記流体貯留部から排出するための流体排出通路を有すること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のバルブタイミング調整装置。 - 前記ピン突出手段は、前記遅角室又は前記進角室の前記作動流体の圧力によって前記流体排出通路を開閉する開閉弁を有すること
を特徴とする請求項4記載のバルブタイミング調整装置。 - 前記嵌合ピンの嵌合部の外周面および前記嵌合穴の内周面のうち少なくとも一方がテーパ状に形成されており、前記嵌合ピンと前記嵌合穴とは、嵌合状態においてテーパ面で当接すること
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載のバルブタイミング調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054709A JP4853676B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | バルブタイミング調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054709A JP4853676B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | バルブタイミング調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009209821A true JP2009209821A (ja) | 2009-09-17 |
JP4853676B2 JP4853676B2 (ja) | 2012-01-11 |
Family
ID=41183217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008054709A Expired - Fee Related JP4853676B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | バルブタイミング調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4853676B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012255402A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Denso Corp | バルブタイミング調整装置 |
WO2018127951A1 (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 三菱電機株式会社 | バルブタイミング調整装置 |
CN113614430A (zh) * | 2019-03-25 | 2021-11-05 | 株式会社电装 | 工作油控制阀和阀正时调整装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10159514A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
JP2003262108A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-19 | Mitsubishi Electric Corp | バルブタイミング調整装置 |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008054709A patent/JP4853676B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10159514A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
JP2003262108A (ja) * | 2002-03-07 | 2003-09-19 | Mitsubishi Electric Corp | バルブタイミング調整装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012255402A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Denso Corp | バルブタイミング調整装置 |
WO2018127951A1 (ja) * | 2017-01-05 | 2018-07-12 | 三菱電機株式会社 | バルブタイミング調整装置 |
CN113614430A (zh) * | 2019-03-25 | 2021-11-05 | 株式会社电装 | 工作油控制阀和阀正时调整装置 |
CN113614430B (zh) * | 2019-03-25 | 2023-04-28 | 株式会社电装 | 工作油控制阀和阀正时调整装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4853676B2 (ja) | 2012-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7222598B2 (en) | Valve timing controller | |
JP2010196698A (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP6390499B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2009185719A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
US8776745B2 (en) | Variable valve timing apparatus | |
JP2007023953A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5184403B2 (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
JP5179405B2 (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
JP4853676B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP4423679B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5811358B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5179406B2 (ja) | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 | |
JP2009180148A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2009257256A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5353799B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2013087626A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP4168450B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2015098850A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP6432413B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP6443294B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2003113702A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5322809B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP6797342B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP2014040778A (ja) | バルブタイミング調整装置 | |
JP5532338B2 (ja) | バルブタイミング調整装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100330 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110628 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110701 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110928 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111011 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4853676 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |