JP6432413B2 - バルブタイミング調整装置 - Google Patents
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Description
シール部材は、周方向において第1傾斜面と対向する箇所に、第2回転体側ほどシール部材の周方向幅が小さくなるよう傾斜している第2傾斜面を有する。
ここで、クリアランスと溝の内部空間とを合わせた空間を油圧空間と呼ぶ。また、シール部材のうち底面と対向する箇所の一部と底面とが密着しつつ第1傾斜面と第2傾斜面とが密着しているとき、シール部材のうち、底面側に向かって油圧空間に露出している部分を底面側露出部と呼び、第2回転体の被シール面側に向かって油圧空間に露出している部分を被シール面側露出部と呼ぶ。この場合において、底面側露出部の径方向投影面積は、被シール面側露出部の径方向投影面積よりも大きい。
したがって、本発明によれば、スプリングを用いることなくハウジングとベーンロータとの間のクリアランスをシールすることができ、且つ、シール途中でシール部材が被シール面から離れても再度シールすることができる。
[一実施形態]
本発明の一実施形態によるバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置10は、内燃機関100のクランク軸101に対しカム軸102を相対回転させることによって、カム軸102が開閉駆動する図示しない吸気弁のバルブタイミングを調整するものであり、クランク軸101からカム軸102までの動力伝達経路に設けられている。
先ず、バルブタイミング調整装置10の全体構成について図1、図2を参照して説明する。
図1、図2に示すように、バルブタイミング調整装置10は、ハウジング20、ベーンロータ30および油路切換弁40を備えている。
スプロケット21は、カム軸102の軸方向延長上で当該カム軸102と同軸上に設けられている。スプロケット21は、筒部22、外歯部23および複数の突出部24を形成している。外歯部23は、筒部22の外壁に設けられており、タイミングチェーン103を介してクランク軸101に連結されている。突出部24は、筒部22から径方向内側へ突き出している。
スリーブボルト41は、ベーンロータ30に対してカム軸102とは反対側からベーンロータ30に挿入されて、カム軸102にねじ込まれている。また、スリーブボルト41は、頭部42とねじ部43との間にスリーブ部44を形成している。スリーブ部44は、進角油路35に連通している進角ポート45と、遅角油路36に連通している遅角ポート46と、供給油路37に連通している供給ポート47とを有している。
また、回転位相が目標値と一致する場合、油路切換弁40によって進角室33および遅角室34が閉じられる。これにより、回転位相が保持される。
次に、バルブタイミング調整装置10の特徴構成について図2〜図8を参照して説明する。以下の説明において、「径方向」とはベーンロータ30の径方向のことであり、また、「軸方向」とはベーンロータ30の軸方向のことである。
図2、図3に示すように、バルブタイミング調整装置10は、進角室33と遅角室34との間においてハウジング20とベーンロータ30との間のクリアランス51をシールするシール部材52、53をさらに備えている。
ハウジング20の筒部23は、進角室33と遅角室34との間であって且つ径方向においてベーンロータ30と対向する箇所に、軸方向へ延びている溝55を有する。シール部材53は、溝55に設けられている。
図5の状態から遅角室34に作動油が供給されると、遅角室34の作動油がクリアランス51を通じて溝54内に流入する。このとき、シール部材52は、第1傾斜面59と第2傾斜面62との間の隙間にある作動油の圧力を受けて周方向の一方へ移動し、図6に示すように第1傾斜面59と第2傾斜面62とが密着する。図6では、シール部材52の突起65は底面56と密着している。
以上説明したように、本実施形態では、溝54の両方の側面は、溝54の底面56から径方向へ離れるほど溝幅が小さくなるよう傾斜している第1傾斜面58、59を有する。シール部材52は、周方向において第1傾斜面58、59と対向する箇所に、ハウジング20側ほどシール部材52の周方向幅が小さくなるよう傾斜している第2傾斜面61、62を有する。
したがって、本実施形態によれば、スプリングを用いることなくハウジング20とベーンロータ30との間のクリアランス51をシールすることができ、且つ、シール途中でシール部材52が被シール面64から離れても再度シールすることができる。
本発明の他の実施形態では、図9に示すように、溝91の第1傾斜面92、93は、溝91の側面の一部に形成されてもよい。また、シール部材94の第2傾斜面95、96は、シール部材94の側面の一部に形成されてもよい。そのため、溝およびシール部材の横断面形状は台形でなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、シール部材は、ゴム製に限らず、例えば金属製、樹脂製などであってもよい。
本発明の他の実施形態では、油路切換弁は外部に設けられてもよい。つまり、バルブタイミング調整装置は油路切換弁を含まなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、バルブタイミング調整装置は、内燃機関の排気弁のバルブタイミングを調整するものであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
32・・・ベーン部 33・・・進角室(第1油圧室)
34・・・遅角室(第2油圧室) 51・・・クリアランス
52、53、94・・・シール部材 54、55、91・・・溝
56・・・底面 58、59、92、93・・・第1傾斜面
61、62、95、96・・・第2傾斜面
100・・・内燃機関 101・・・クランク軸
102・・・カム軸
Claims (4)
- 内燃機関(100)においてクランク軸(101)からの機関トルクの伝達によりカム軸(102)が開閉駆動するバルブのバルブタイミングを調整するバルブタイミング調整装置であって、
前記クランク軸および前記カム軸の一方と連動して回転するハウジング(20)と、
前記クランク軸および前記カム軸の他方と連動して回転し、前記ハウジングの内部空間を周方向の一方側の第1油圧室(33)と周方向の他方側の第2油圧室(34)とに仕切るベーン部(32)を有し、前記第1油圧室および前記第2油圧室に供給される作動油の圧力に応じて前記ハウジングに対して相対回転するベーンロータ(30)と、
前記第1油圧室と前記第2油圧室との間において前記ハウジングと前記ベーンロータとの間に形成されているクリアランス(51)をシールするシール部材(52、53、94)と、
を備え、
前記ハウジングおよび前記ベーンロータの一方を第1回転体と呼び、前記ハウジングおよび前記ベーンロータの他方を第2回転体と呼ぶ場合において、
前記第1回転体は、前記第1油圧室と前記第2油圧室との間であって且つ径方向において前記第2回転体と対向する箇所に、軸方向へ延びている溝(54、55、91)を有し、
前記溝の両方の側面は、前記溝の底面(56)から径方向へ離れるほど溝幅が小さくなるよう傾斜している第1傾斜面(58、59、92、93)を有し、
前記シール部材は、周方向において前記第1傾斜面と対向する箇所に、前記第2回転体側ほど前記シール部材の周方向幅が小さくなるよう傾斜している第2傾斜面(61、62、95、96)を有し、
前記クリアランスと前記溝の内部空間とを合わせた空間を油圧空間と呼び、
前記シール部材のうち前記底面と対向する箇所の一部と前記底面とが密着しつつ前記第1傾斜面と前記第2傾斜面とが密着しているとき、前記シール部材のうち、前記底面側に向かって前記油圧空間に露出している部分を底面側露出部と呼び、前記第2回転体の被シール面側に向かって前記油圧空間に露出している部分を被シール面側露出部と呼ぶ場合において、
前記底面側露出部の径方向投影面積は、前記被シール面側露出部の径方向投影面積よりも大きいことを特徴とするバルブタイミング調整装置。 - 前記溝の径方向の開口縁部(57)の周方向幅をW1、
前記開口縁部と前記第2回転体との径方向の距離をS、
前記シール部材のうち、シール面から前記第1回転体側への径方向の長さがS以下となる部分(69)、の周方向幅をW2とすると、
周方向幅W2は周方向幅W1よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のバルブタイミング調整装置。 - 前記シール部材は、前記底面と対向する箇所に形成された少なくとも1つの突起(65)を有することを特徴とする請求項1または2に記載のバルブタイミング調整装置。
- 前記シール部材と前記底面との間の空間のうち、前記突起に対して軸方向に隣接する箇所には、前記突起に対する周方向の一方の空間(66)と他方の空間(67)とをつなぐ連通空間(68)があることを特徴とする請求項3に記載のバルブタイミング調整装置。
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