JP4153194B2 - 分割されたベルト構造を有するラジアルタイヤ - Google Patents

分割されたベルト構造を有するラジアルタイヤ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
開示される発明は空気ラジアルタイヤに関するものであり、詳しくはベルトプライの選択的な分割によってベルトプライ縁部における分離を減少させるベルト構造を有するタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のベルト層を有するラジアルタイヤは、少なくとも2つの環状層、即ちトレッドの下にある、織物または不織布の平行なコードのプライを有する。このベルトプライは、左および右のコードがタイヤの赤道面に対して15°から30°までの角度で傾斜するように、配置される。
【0003】
タイヤの使用時には、ベルトプライの縁部の分離が起こり得る。この問題は一般的に、ベルトプライ縁部における層間の剪断歪みまたは歪みエネルギー密度に起因するとされている。ベルトは非常に高い剛性を有するが、隣接するゴムは、はるかに低い剛性を有するという単純な事実によって、縁部効果が最もよく説明できる。ベルトから隣接するゴムへの遷移をより円滑にすることによって、層間の剪断歪みおよび歪みエネルギー密度の量を減少することができる。
【0004】
ベルト縁部における歪みを減少させるために、徐々にベルトプライの幅を狭めるのが、従来のやり方であった。このようなタイヤ設計では、最も広い幅のベルトプライはタイヤカーカス層に隣接しており、そして最も狭いベルトプライはその上に位置するトレッドに最も近くに配置されている。ベルト縁部の分離を減少させようとする他の公知の手段は、ベルト縁部にオーバーレイプライを用いたり、ベルト縁部に緩衝ゴムを用いたり、または異なるベルト層におけるコーティングゴムの弾性率を変化させたりすることである。
【0005】
ベルト縁部の分離を減少する他の試みの代表的な特許には、米国特許第4,140,166号、第3,791,218号、第3,757,843号および第5,593,523号がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ベルトプライの縁部における分離を減少することのできるベルト構造を有するラジアルタイヤを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、空気ラジアルタイヤに関するものである。このタイヤは、ベルトプライが少なくとも3つのセグメントに分割されている補強ベルト構造から成る。プライの各セグメント内の補強コードは、同じ傾斜方向を向いている。ベルトプライを幾つかのセグメントに分割し、これらのセグメントにおいて同じコード傾斜を維持することによって、ベルトプライに対して分割点を作り、タイヤの中心線からトレッドの縁部までトレッドの幅全体にわたってプライの剛性を減少させている。
【0008】
本発明の一態様によると、ベルト構造が2つ以上の補強プライを有しているときは、隣接するプライのセグメント同士は、隣接するベルトプライの半径方向内側表面同士の間の半径方向の高さより大きい距離だけ互いにずらされている。
【0009】
本発明のもう1つの態様によると、各プライの隣接するセグメントは、ベルト構造が単一のプライのときは、このプライの半径方向の厚さよりも大きくはない距離uだけ互いに隔たっており、また、ベルト構造が2つ以上のプライからっているときは、隣接するベルトプライの半径方向内側表面同士の間における半径方向の高さhよりも大きくはない距離uだけ互いに隔たっている。
【0010】
本発明のもう1つの態様によると、分割されたベルトプライの中央セグメントは、トレッド幅の20%から80%までの軸線方向の幅を有する。
【0011】
本発明のもう1つの態様によると、ベルト構造の分割されたプライは、それぞれ1つの中央セグメント34a、36aと2つの縁部セグメント34b、36bを有し、そしてこの中央セグメントの補強コードは、縁部セグメント34b、36bのコードより大きいモジュラス値(弾性率値を有する。
【0012】
【実施例】
本発明の一実施例について、添付の図面を参照しながら、以下に説明する。この明細書の目的に照らして、幾つかの図面において示されている様々な実施例においてはそれぞれ、同種の構成要素には同じ参照番号が用いられている。タイヤ構造は、同じ構成要素でも、その位置または数量に変化があり、したがって本発明のコンセプトが実現し得る代替構造を生じさせる。
【0013】
図1から4までに示されているタイヤ10は、乗用車または軽トラック用のラジアルタイヤであり、そして選択された最終のタイヤ寸法に応じて、低アスペクト比のタイヤでも、高アスペクト比のタイヤでもよい。図示のタイヤのアスペクト比は、本発明を限定するものとして選択されているわけではない。タイヤ10は、トレッド12の横方向の縁部14、16それぞれにおいてショルダーセグメントにおいて終了する接地トレッド12を有する。1対のサイドウォール部18がトレッドの各横方向の縁部14、16から延び、そして環状である非延伸性のビードコア22をそれぞれ有する1対のビード域20で終了する。タイヤ10は更にカーカス24を備えており、このカーカスは、ビード域20から、一方のサイドウォール部18とトレッド部12とそして対向のサイドウォール部18とを通って、ビード域20にまで延びている。カーカス24の折返し端26は、ビードコア22の周りを囲んでいる。折返し端26はタイヤ10における最大断面幅の半径方向の位置あたりか、またはタイヤ技術者の所望の位置に延びている。折返し端26とカーカス24の主構造との間、そしてビードコア22の上に、ビードエイペックス28がある。タイヤ10には、もしこのタイヤがチューブレスタイプの場合は、タイヤ10の内側周面を形成する従来型のインナーライナが設けられる。タイヤ10はまた、タイヤのビード域20に従来型のビード補強層およびトウガード(図示されていない)を備えていることもある。
【0014】
図1(a)に示されているように、タイヤ10はカーカス24のために単一のプライ30を使用することができる。タイヤの各カーカスプライ30は、互いにほぼ平行である複数の補強コードから成り、そしてタイヤの赤道面(EP)に対して約65°から90°までの角度を形成する。コードは、ゴム製品のゴム補強のために通常用いられている材料、例えば、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリアミド、芳香族ポリアミド、またはスチールから作ることができるが、これらに限定されるわけではない。コードは、ゴムに対して高い接着性を有し、そして耐熱性のある材料から作られる。
【0015】
カーカス24の半径方向外側面の回りに周方向に、かつトレッド12の下に、トレッド補強ベルト構造32が配置されている。このベルト構造32は、タイヤ10の動作中における路面からのトレッド12の浮き上がりを最小にするために、ベルト幅全体にわたって横方向の剛性を与える。ベルト構造32は、単一の補強プライであってもよく、または多層のプライから構成されていてもよく、そしてこれらプライの間に緩衝層が設けられていてもよい。更に本発明のある態様をより良く示すために、図示されているベルト構造32は、切断された2つのベルトプライ34、36から形成されている。各ベルトプライ34、36は芳香族ポリアミド、スチール、グラスファイバーまたはナイロンのような適当な材料の補強コードから成る。各ベルトプライにおいては全てのコードは互いにほぼ平行であるが、隣接するベルトプライ内のコードに対しては、タイヤの赤道面に関して、反対の角度に傾斜している。半径方向最も内側におけるベルトプライ34のコードは、例えば、赤道面(EP)に対して15°から35°までの角度を成しているが、半径方向最外側のベルトプライ36は、半径方向最内側のベルトプライのコードに対して斜め反対方向に延びている、即ち、これらコードはタイヤの赤道面(EP)に対して−15°から−35°の角度を成す。
【0016】
本発明によるベルトの変更点は、各ベルトプライ34、36から少なくとも3つのベルトセグメントを形成するために、ベルトプライ34、36を分割して、それぞれ1つの中央ベルト部分34a、36aと2つのベルト縁部セグメント34b、36bとを形成することである。半径方向最も内側のベルトプライ34は1つの中央部分34aと2つの縁部セグメント34bとに分割される。半径方向最も外側のベルトプライ36は、1つの中央セグメント36aと2つの縁部セグメント36bとに分割される。上述のように、各プライ全体内のコードは、単一の方向に傾斜している。各ベルトプライ34、36が分割されているとき、このベルトプライ34、36の各セグメント34a、34b、36a、36b内のコードもまた同じ方向に傾斜している。同じコード傾斜を維持することによって、各ベルトプライ34、36を少なくとも3つのセグメントにさらに分割することにより、タイヤの中心線CLからトレッド縁部14、16までタイヤ10の幅全体にわたってベルトプライ34、36の剛性を減少させ、それぞれのベルトプライ34、36内に分点38、40を効率よく作り出す。このようにして、トレッドの幅全体にわたってベルトプライ34、36の剛性を減少させることにより、ベルトプライ34、36の縁部における歪みを減少させ、そしてベルト縁部の分離を減少させる。
【0017】
ベルト構造32を構成する際に、中央セグメント34a、36aおよび縁部セグメント34b、36bは、それぞれの縁と縁を突き合わせて設置される。もしベルトセグメント34a、36a、34b、36bが、図1(b)に見られるように、ベルトプライの表面に垂直に切断されているならば、ベルトセグメント34a、36a、34b、36bは、これらセグメント間においては重なり部分を持たずに、互いに隣接して設置される。もしベルトセグメント34a、36a、34b、36bが、図2(b)に見られるように、ベルトプライの表面に対して或る角度でそがれていれば、隣接するセグメントの余角がぴったり組み合わされて、このベルトのいかなる部分においても、目に見えるベルトの重なり、または二重の厚みを持たないベルトプライ34、36を形成する。
【0018】
各ベルトプライ34、36の分点38、40はまた、タイヤトレッド12の連続的に延びている周方向の溝42のすぐ下に配置されないように選択される。連続的に延びている周方向の溝42の下に分点38、40を配置しないことによって、溝42のすぐ下にあるベルト構造32の剛性は、減少されることも、または弱められることもない。
【0019】
各ベルトプライ34、36のそれぞれの分点38、40は、中心線CLに関して対称になるように、タイヤの中心線CLから等距離にある。もしタイヤ10が、車両の特定の側面に取り付けられるように設計されているときは、タイヤの性能を最適化するためには、各ベルトプライ34、36の分点38、40は中心線CLに関して非対称になるであろう。各点の分点38、40は、中心線CLからトレッド幅TAWの10%から40%までの距離XI、XOに位置しており、したがって、中央のセグメント34a、36aはトレッド幅TAWの20%から80%までの軸線方向の幅を有する。半径方向内側のベルトプライ34の分点38は、中心線CLからトレッド幅TAWの約10%の距離XIにある。ベルトプライ36の分点40は、中心線CLからトレッド幅TAWの約15%の距離XOにある。
【0020】
図1(b)には、ベルトプライ34、36が分割され、分点38、40を作っているベルト構造32の領域がより明瞭に示されている。内側のベルトプライ34の分点38と外側のベルトプライ36の分点40との軸線方向の距離sは、隣接するベルトプライ34、36の半径方向最内側表面同士の間の半径方向の距離hよりも大きくなるように選択される。例えば、ベルトプライ34、36がこれらベルトプライ34、36のコーティングゴムに隔てられているのみで、互いに隣接している、図示されているタイヤでは、距離sは2つのベルトプライ34、36のコーティングゴムの厚さおよび内側プライ34の厚さよりも大きくなっていなければならない。
【0021】
上述のように、ベルトセグメント34a、36a、34b、36bの縁部は、互いに縁と縁とを突き合わせて置かれる。ベルトセグメント34a、36a、34b、36bの縁部間の距離uは、隣接するベルトプライ34、36の半径方向内側表面同士の間の距離hに等しい最大幅と、ゼロである最小幅とを有する。距離uがゼロから増大するにしたがって、タイヤ10の幅全体にわたるベルトの剛性減少が更に促進される。しかしながら、距離uがhよりも大きくなると、ベルトプライ34、36の締め付け効果が減少する。ベルト構造32が単一のベルトプライ34であれば、距離uはベルトプライ34の厚さより大きくはない。
【0022】
図2(a)および2(b)は、本発明の他の実施例のタイヤベルト構造32を示している。この実施例では、半径方向外側のベルトプライ36の分点40は、半径方向内側のベルトプライ34の分点38よりも中心線CLに近く位置している。外側のベルトプライ36の分点40は、トレッド幅TAWの約25%だけ中心線CLから離れており、内側のベルトプライ34の分点38は、トレッド幅TAWの約30%だけ中心線CLから離れている。
【0023】
ベルトセグメント34a、36a、34b、36bの縁部は、ベルトプライの表面に対して或る角度をなすように切断されたものとして、示されている。このとき、距離sは、一方のベルトプライ34における傾斜重ね継ぎの同じ点から、隣接するベルトプライ36における傾斜重ね継ぎの同じ点までの距離として測定される。
【0024】
図3(a)および3(b)は、ベルト構造32が3つのベルトプライ34、36、44から成るタイヤベルト32を示している。第3のベルトプライ44もまた分点46で分割されている。第3のベルトプライ44の分点46は、タイヤの中心線CLからトレッド幅TAWの10%から40%までの距離XTに位置する。各プライの分点間の距離sが各ベルトプライ間の半径方向の距離より大きい限り、第3のベルトプライ44の分点46は、距離XOよりも中心線CLにより近いか、または中心線CLから離れている距離XTに位置することができる。
【0025】
図4には、ベルトプライ36の少なくとも1つが4個以上のセグメントに分割されているタイヤベルト32が示されている。半径方向外側のベルトプライ36は、5個のセグメント、即ち、1つの中央セグメント36a、2つの中間セグメント36bおよび2つの外側セグメント36cに分割されている。2つの軸線方向最内側の分点48は、トレッド幅TAWの10%から35%の距離XCだけ中心線CLから離れている。図示されているように、単一のプライが4個以上のセグメントに分割されているならば、分点40と48とは、トレッド幅TAWの少なくとも5%の距離XSだけ、軸線方向に互いに隔てられていなければならない。最内側の分点と残りのベルトプライ34における分点とは、ベルトプライ34、36間の半径方向の距離よりも大きい距離Sだけ互いに隔てられていなければならない。また、分点38、40、48は、連続する周方向の溝42のすぐ下に位置することを避けるために、慎重に配置される。
【0026】
ベルトセグメントを異なる様々な材料で形成しても、同じ傾斜にすることによって、トレッドの中心線CLからトレッドの縁部14、16までのベルトの剛性を更に減少させることができる。例えば、最も中央のセグメント34a、36aは、最も外側のベルトセグメント34b、36bにおけるコードよりも大きな弾性率(モジュラス)を有するコードから形成することができる。代替として、ベルトプライ剛性の減少を微調整するために、様々なセグメントにおけるコードの間隔、ゴムの厚さおよびゴムの成分を変えることもできる。
【0027】
本発明のタイヤに関するベルト縁部の分離に対する改良を明らかにするために、本発明にしたがって24本のタイヤが製造され、同数の従来のタイヤと比較対照して試験された。24本のタイヤは、分割されたベルトプライで作られた。これらのタイヤは2つのベルトプライを有し、各ベルトプライはそれぞれ3つのセグメントに分割された。半径方向外側のベルトプライは、68mmの幅を有する1つの中央セグメントと、そして幅60mmの2つの縁部セグメントを有していた。半径方向内側のプライは幅80mmの1つの中央セグメントと、幅60mmの2つの縁部セグメントを有していた。
【0028】
本発明の試験用タイヤと従来のタイヤの上述した以外の形態は、同一であった。これらのタイヤはホイールリムに装着され、同じ空気圧に膨張され、そして垂直に荷重がかけられた。タイヤはまた、異なるタイヤ構造に対する運転応答確認するために、ハンドリングをシミュレートする条件下に置かれた。これらのタイヤに関する試験結果は、表1に記されている。全ての本発明によるタイヤに関するデータは、平均化されて以下のデータが得られ、そして全ての従来型の比較タイヤについても、同じことがなされた。
【0029】
【表1】
Figure 0004153194
【0030】
分割されたベルトプライを用いて製造されたタイヤは、ベルト縁部の分離を起こさなかったが、従来型のタイヤはベルト縁部の分離を引き起こした。加えて、本発明のタイヤは、従来型のタイヤに比して、高速でも低速でもより大きな疲労耐久性を示した。
【0031】
本発明のタイヤおよび従来型のタイヤ双方におけるフットプリントの圧力分布が明らかになった。従来型のタイヤは、トレッドのリブ全てにおいて局部的な圧力を示した。本発明のタイヤにおける圧力分布は、リブおよびトレッド全体にわたってより均等に分布されていた。
【0032】
本発明のタイヤ10を製造するには、未硬化タイヤの製造中において各ベルトプライ34、36がカーカス24に接着されるとき、所望の数のセグメント34a、34b、36a、36bに連続ベルトプライ34、36を分割するために、ベルトプライ34、36は、縦方向に切断する。次に、ベルトプライのセグメント34a、34b、36a、36bは、ベルト構造32が所望の数のプライに製造されるときに、互いに隣接して配置される。このような製造方法とそしてベルトプライを切断するための代表的な機械は、譲渡人が同じ特許出願である整理番号DN2000USAに開示されている。
【0033】
代替として、ベルトプライ34、36は事前に所望のセグメント34a、34b、36a、36bに分割しておき、そして必要な組立てに際して未硬化タイヤに接着される。異なるプライ剛性を達成するために、異なるセグメント34a、34b、36a、36bにおけるコード材料、コード間隔、ゴム厚さ、またはゴム成分が変えられる場合には、このような構造が必要である。このような組立方法では、タイヤ製造者は、各ベルトプライ34、36のセグメント34a、34b、36a、36bにおけるコードの傾斜が必ず等しくなるようにしなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 本発明にしたがって製造されたタイヤの一実施例の横断面図である。
(b) タイヤの縁部および重なり部分の拡大横断面図である。
【図2】(a) 本発明のタイヤの他の実施例の横断面図である。
(b) タイヤの縁部および重なり部分の拡大横断面図である。
【図3】(a) 本発明のタイヤの更に他の実施例の横断面図である。
(b) タイヤの縁部および重なり部分の拡大横断面図である。
【図4】本発明のタイヤの他の実施例の横断面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ
12 トレッド
14、16 横方向の縁部
22 ビードコア
24、30 カーカス
32 ベルト構造
34、36 ベルトプライ
34a、36a 中央セグメント
34b、36b 縁部セグメント
36c 外側セグメント
38、40、46 分離点
44 第3のベルトプライ
TAW トレッド幅
s ヒンジ点間の軸線方向の距離
u セグメント間の距離
h 隣接するベルトプライの半径方向内側面どうし間の半径方向の高さ

Claims (2)

  1. 補強ベルト構造(32)を有する空気入りラジアルタイヤ(10)であって、前記補強ベルト構造(32)は第1の補強プライ(34)と第2の補強プライ(36)から形成されており、前記各プライ(34,36)は複数の補強コードからなり、かつ、前記各プライ(34,36)は、前記第1および第2の補強プライ(34,36)の表面に対して垂直以外のある角度で切断を行うことによって少なくとも3つの隣接するプライセグメント(34a,34b,36a,36b)に分割されている、空気入りラジアルタイヤ(10)において、
    前記第1の補強プライ(34)の前記各プライセグメント(34a,34b)の複数の前記補強コードは同じ傾斜方向を向いており、
    前記第2の補強プライ(36)の前記各プライセグメント(36a,36b)の複数の前記補強コードは同じ傾斜方向を向いており、
    前記第1の補強プライ(34)の、隣接する前記プライセグメント(34a,34b)同士は、前記第1の補強プライ(34)の半径方向の厚さより大きくはない距離(u)だけ互いに隔てられており、
    前記第2の補強プライ(36)の、隣接する前記プライセグメント(36a,36b)同士は、前記第2の補強プライ(36)の半径方向の厚さより大きくはない距離(u)だけ互いに隔てられている
    ことを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 前記各プライ(34,36)は、中央セグメント(34a,36a)と2つの縁部セグメント(34b,36b)を有し、前記中央セグメント(34a,36a)の前記補強コードは、前記2つの縁部セグメント(34b,36b)の前記補強コードより大きいモジュラス値を有する、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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