JP4126884B2 - 偏向走査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンター等において、駆動モータにより回転駆動される回転多面鏡によって、レーザービームを偏向走査する偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19に示すように、偏向走査装置には、駆動モータ17を駆動力とする光偏向器82が用いられている。光偏向器82の回転軸18は、厚さが0.6〜1.0mm程度の基板14(鉄製またはアルミ製)を貫通した軸体16に回転自在に支持されている。そして、この軸体16の下端部が光学箱20の底板20Aに形成された保持孔22に嵌合された状態で、基板14の四隅が複数のねじ24により底板20Aから突設されたボス60に固定されている。
【0003】
このような光偏向器82では、小型化を目的として基板14の長手方向に沿って駆動モータ17と制御回路34が並んで配置されている。従って、振動源である駆動モータ17は図20に示すように、基板14の重心O1から偏心した位置に配置されている。
【0004】
このため、軸体16と保持孔22とが全周に渡って非当接であると、基板14を支持する支点X3が保持孔22の位置に存在しないことになる(破線の△で概念表示)。
【0005】
しかしながら、駆動モータ17の軸体16を光学箱20に形成された円周状の保持孔22に嵌合させ支持点を得るためには、軸体16と保持孔22に高いはめ合い精度が要求されコスト高となる。
【0006】
また、光学箱20は、10〜50%程度のガラス繊維を含む樹脂材料で成形されているため、成形条件のバラツキや成形型の劣化等により、高いはめ合い精度を継続的に維持することが困難である。
【0007】
そして、軸体16または保持孔22のはめ合い精度が劣化すると、軸体16が保持孔22に全外周面で当接せず、外周面のどこかで保持孔22の孔壁と線接触または点接触することになる。また、光学箱20と光偏向器82の組立てのバラツキによっては、軸体16と保持孔22が当接しない場合もあり、光偏向器82は基板14の四隅だけで光学箱20に固定されていることになる。
【0008】
このような状態の基板14の剛性は、軸体16と保持孔22が高いはめ合い精度で嵌合している理想的な場合よりも低い。また、図21に示すように、軸体16と保持孔22が基板14の重心位置O1から離れた位置で光学箱20と当接しても、支点X3(△)が重心位置から遠いので、基板14の剛性が低く余り意味がない。
【0009】
さらに、図22に示すように、軸体16と保持孔22が光学箱20の重心位置O2に対して離れる方向に当接した場合は、支点X3(△)が重心位置から遠いので、光学箱20の底板20Aの剛性が低くなる。
【0010】
そして、基板14や光学箱20の底板20Aの剛性低下すると、ポリゴンミラー30は、10000〜40000rpmの高速で回転しているため、駆動モータ17および光偏向器82の振動が大きくなり、光学箱20も振動する。
【0011】
この振動で光学箱20の上に収容されているレーザー光源、レンズ、ミラー等も振動し、走査光は副走査方向に数〜数十μmも振れてプリント画像が劣化するという問題点がある。
【0012】
一方、図23に示すように、特開平7−199107号の偏向走査装置は、光偏向器86のべアリング88が収納されたハウジング90を光学箱94の圧入孔92に圧入固定し、且つ、基板96をボス98で支持し、その上面を光学箱94に設けられた爪100で固定している。
【0013】
しかし、光学箱94はガラス繊維入りの樹脂で成形されているので、弾性力が非常に小さく、圧入するためには、ハウジング90と圧入孔92に高い寸法精度が要求されコスト高となったり、高い寸法精度を継続的に維持することも困難である。
【0014】
また、図24及び図25に示すように、光学箱102の圧入孔104の周囲に円弧状の切欠き106を設け、光学箱102の弾性力を稼ぎ寸法精度を緩和する構成も提案されているが、切欠き106を設けることで光学箱102の底面の剛性は低下して偏向走査装置の振動が大きくなり、プリント画像が劣化するという間題点がある。
【0015】
さらに、光偏向器108を圧入固定するためには特殊工具が必要となり、特殊工具を使うためには光偏向器108自体にも特殊な構成とする必要があり、結果として、構成が複雑になる。
【0016】
また、圧入時には、光偏向器108や光学箱102に無理な力を加えることとなり、高精度にバランス調整を施した光偏向器108のバランスずれによる振動の増加や、圧入力による光学箱102の変形も問題となる。
【0017】
さらに、基板96の上面を光学箱102に設けられた爪100でスナップフィットに固定しているが、前述した通り光学箱102の材質は弾性力が非常に小さく、爪部100に弾性力は期待できない。仮に、爪部100を薄く成形して弾性力を出しても破損するという問題点がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮して、嵌め合い精度の劣化、また、光偏向器を光学箱に組み付ける際に生じるバラツキによって、偏向走査装置が必要以上に振動することを抑制することを課題とする。
【0019】
また、基板を固定するための部材をなくし、部品点数の低減と組立てに要する時間を削減することを課題とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持孔と、を備えた偏向走査装置において、前記保持孔の孔径は前記軸体の外径よりも大きくされ、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持孔の孔壁に当接していることを特徴とする。
【0021】
上記構成では、駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体が円形状の保持孔(基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側)に当接するように、四隅が直角である外形四角形の基板の四隅のみが固定されている。これにより、軸体と保持孔が、基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点に近い位置で光学箱と当接するため、基板の剛性が高くなる位置で確実に固定される。これにより、回転多面鏡が高速回転しても、偏向走査装置が振動しない。このため、光学箱に収容されているレーザー光源、レンズ、ミラー等も振動することなく、プリント画像の高画質化を達成することができる。
また、軸体を保持孔に嵌合させる必要がないので、高いはめ合い精度が要求されず、基板を光学箱に組み付ける作業も容易になる。
【0027】
請求項に記載の発明は、前記保持孔に切欠部を形成し、前記切欠部へ挿入される部材により、前記軸体の外周壁が前記保持孔の孔壁に当接することを特徴としている。
【0028】
上記構成では、確実に、軸体の外周壁を保持孔の孔壁に当接することができる。
【0029】
請求項に記載の発明は、回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持孔と、を備えた偏向走査装置において、前記保持孔の孔径は前記軸体の外径よりも大きくされ、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持孔の孔壁と接着剤で接着されていることを特徴としている。
【0030】
上記構成では、接着剤によって、軸体と保持孔との隙間を埋めることで、基板の剛性が高くなり、偏向走査装置が振動しない。
【0031】
請求項に記載の発明は、回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持筒と、を備えた偏向走査装置において、前記保持筒の内周面は前記軸体の外周壁よりも大きくされ、前記保持筒を中心として前記基板を回転させたとき、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持筒の内周壁に当接する位置で基板を位置決めする位置決め手段が前記光学箱に設けられていることを特徴としている。
【0032】
上記構成では、保持筒を中心として前記基板を回転させることで、光学箱に設けられた位置決め手段に基板が当接して、軸体の外周壁が基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある保持筒の内周壁に当接する。このため、基板をスライド操作せずに、光学箱へ簡単に取付けることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の第1形態に係る偏向走査装置10を図1及び図2を参照して説明する。
(偏向走査装置の概要)
偏向走査装置10の光学箱20の側壁20Bには、レーザー光源36が取り付けられ、このレーザー光源36から出射した光束の進行方向にはコリメーターレンズ38、シリンドリカルレンズ40、更にポリゴンミラー30を備えた光偏向器12が順次配置されている。
【0034】
ここで、コリメーターレンズ38はレーザー光源36からの発散光を平行光にし、シリンドリカルレンズ40は、その平行光を集光してポリゴンミラー30の偏向反射面上に主走査方向へ長い線像を形成する。
【0035】
ポリゴンミラー30により偏向された光束は、ミラー42で下方へ折り曲げられ、ミラー43に反射され、球面レンズとトーリックレンズから成るfθレンズ44へ向う。fθレンズ44は、ポリゴンミラー30によって偏向された光束を感光体ドラム46の上にスポット状に集光し、かつこのスポット光を等速度で走査させるものである。
【0036】
このfθレンズ44でスポット状に集光された光束は、更に折曲ミラー48で折り曲げられ、光学箱20の外部に配置された感光体ドラム46に潜像を形成する。
【0037】
このような光学部品が収容された光学箱20には、画像形成装置の取付台11に固定される脚板50が設けられている。この脚板50には、ネジ孔52がそれぞれ設けられている。また、光学箱20の底板には、位置決めピン54が設けられており、この位置決めピン54を取付台11に形成された位置決め孔55へ挿入し、ネジ孔52へ挿入した固定ねじ56によって光学箱20を取付台11に固定する。
(光偏向器の概要)
図3及び図4に示すように、光偏向器12のローター28には、駆動モータ17の複数の極を有する駆動マグネット26とポリゴンミラー30とが、それぞれ同心円上に連結されている。また、ローター28を構成する回転軸18は、軸体16との間に動圧軸受けを構成して、軸体16と非接触で回転可能にとされている。
【0038】
また、軸体16は、鉄製またはアルミ製の基板14を貫通して固定されている。この基板14の厚さは、一例として、0.6〜1.0mm程度となっている。
【0039】
さらに、軸体16の外周部には、駆動マグネット26の内周部の円周方向に対向する位置にステータコイル32が設けられ、軸方向に対向する基板14には、回転位置検出器58(ここではホール素子)が設けられている。
【0040】
また、基板14には、図示しない基準信号発生器、位相比較器、ループフィルタ、モータ駆動回路、分周器等で構成する集積回路が配置され、印字速度に対応した速度でポリゴンミラー30を等速回転させる。
【0041】
さらに、光偏向器12の小型化を目的として駆動モータ17と制御回路34は基板14の長手方向に沿って並列になるように配置されている。従って、振動源となる駆動モータ17は基板14の重心O1(図5及び図6参照)から偏心した位置に配置され、その軸体16も偏心した場所に位置している。
【0042】
このような光偏向器12を備えた偏向走査装置10において、ポリゴンミラー30が回転することによって光束の主走査が行われ、同時に感光体ドラム46が回転することにより副走査が行われて、感光体ドラム46の表面に静電潜像が形成される。
【0043】
感光体ドラム46の周囲には、感光体ドラム46の表面を一様に帯電させるコロナ放電器、表面に形成された静電潜像をトナー像に顕像化する顕像化装置、更にトナー像を記録紙に転写する転写用コロナ放電器などが配置されており、これらの働きによってレーザー光源36が発生する光束に対応する情報が記録紙にプリントされる。
【0044】
ここで、光偏向器12が光学箱20へどのように取付けられているかを説明する。
【0045】
光学箱20の底板20Aには保持孔22が形成されている。この保持孔22の周囲には、4つのボス60が立設しており、基板14の四隅が4本のねじ24により光学箱20に固定されている。
【0046】
また、基板14を貫通した軸体16は、保持孔22に挿入され、軸体16の外周面が保持孔22の孔壁(基板14の重心O1側)に当接するように、基板14をスライドさせた状態で、四隅がねじ24でボス60に固定されている。これにより、図6に示すように、軸体16と保持孔22が基板14の重心Oに近い位置で光学箱20と当接するため、支点(X1)が重心位置に近づき、基板14の剛性が高くなる位置で確実に固定される。
【0047】
従って、ポリゴンミラー30が高速回転しても、基板14の剛性が高く、光偏向器12や偏向走査装置10が振動しないため、光学箱20の上に収容されているレーザー光源、レンズ、ミラー等も振動することなく、プリント画像の高画質化を達成することができる。
【0048】
また、軸体16を保持孔22に嵌合させる必要がないので、高いはめ合い精度が要求されず、光偏向器を光学箱に組み付ける作業も容易になる。
【0049】
次に、第1形態の内容と重複する説明は省略して、第2形態に係る偏向走査装置を説明する。
【0050】
図7に示すように、底板20Aの保持孔62は鍵状になっており、その鍵状の切欠部62Aは基板14の重心位置と反対側に設けられている。
【0051】
光偏向器12の光学箱20への取付は、図8に示すように、軸体16を保持孔62に挿入し、その後、切欠部62Aにく字状に折り曲げられた板バネ64を挿入する。この板バネ64の弾性力によって、軸体16の外周面が保持孔62の基板14の重心位置方向に当接し、基板14の剛性が高い位置で確実に保持される。
【0052】
その後、基板14を光学箱20のボス60に複数のねじ24で固定することで、光偏向器12は光学箱20に固定される。なお、図9に示すように、板ばね64に替えて、くさび部材66を切欠部62Aへ挿入する方法でもよい。
【0053】
さらに、図10に示すように、先端部が楕円状のピン68からなる治具70を切欠部62Aへ挿入し、ピン68を回転させることで、先ず、ピン68の短軸側から長軸側へと順に軸体16と接触し、軸体16がピン68に押されて保持孔62の基板の重心位置方向に当接する。
【0054】
このようにして軸体16と保持孔62が確実に当接した後、基板14の四隅を複数のねじ24で固定した後、先程と逆の方向にピン68回転させ、鍵状の切欠部62Aからピン68を抜き取る構成にしても良い。この構成では、くさび部材又は板バネ等の部材を光学箱20に取り付ける必要がないので部品点数が減り、コストを下げることができる。
【0055】
次に、第1形態の内容と重複する説明は省略して、第3形態に係る偏向走査装置を説明する。
【0056】
図11に示すように、第3形態では、基板14を貫通した軸体16は、保持孔22に挿入され、軸体16の外周面が保持孔22の孔壁(光学箱20の重心O2側)に当接するように、基板14をスライドさせた状態で、四隅がねじ24でボス60に固定されている。
【0057】
これにより、軸体16と保持孔22が光学箱の重心O2に近い位置で光学箱20と当接するため、支点(X2)が重心位置に近づき、基板14は光学箱20の剛性が高い位置で確実に固定される。
【0058】
従って、ポリゴンミラー30が高速回転しても、基板14の剛性が高く、光偏向器12や偏向走査装置10が振動しないため、光学箱20の上に収容されているレーザー光源、レンズ、ミラー等も振動することなく、プリント画像の高画質化を達成することができる。
【0059】
次に、第1形態の内容と重複する説明は省略して、第4形態に係る偏向走査装置を説明する。
【0060】
図12〜図14に示すように、第4形態では、基板14を貫通した軸体16は、光学箱20の底板20Aから立設された筒体72へ挿入され、光偏向器の高さ方向の位置決めがされる。筒体72の周囲には、爪体74が形成されている。
【0061】
図16に示すように、爪体74の上端部には、底板20Aの上にオーバーハングする天井壁74Aが形成されており、天井壁74Aの下面が下り勾配のテーパー面74Bとされている。図12において、手前側の2つのテーパー面74Bは左下がりとなっており、奥側の2つのテーパー面74Bは右下がりとなっている。
【0062】
また、爪体74の近傍には、位置決めピン76が立設されており、基板14の端部に当接するようになっている。
【0063】
次に、基板14の取付手順を説明する。
【0064】
基板14から突出した軸体16を筒体72へ差し込み、この筒体72を回転中心として、図15に示すように、基板14の角部が爪体74の間口の広い方から天井壁74Aの下方へ至るように、基板14を矢印D方向へ旋回させる。
【0065】
すると、基板14の端部が4箇所のテーパー面74Bへ当接して徐々に下方へ押付けられると共に、位置決めピン76に基板14の端面が当接し固定される。この状態において、基板14が位置決めピン76に押圧され軸体16が筒体72の基板14の重心O1に近い側の内壁に当たるため、図6で示した模式図と同じように、支点X1が重心O1に近づき、基板14は光学箱20の剛性が高い位置で確実に固定される。
【0066】
なお、本形態では、爪体の天井壁にテーパー面を形成したが、図17に示す爪体78のように、天井壁78Aの下面に半球状の突起80を設けて、基板を押圧するようにしてもよい。また、基板を基板の重心側へ押す部材は、位置決めピンに限らず、弾性力を有するバネ部材でもよい。
【0067】
次に、第1形態の内容と重複する説明は省略して、第5形態に係る偏向走査装置を説明する。
【0068】
図18に示すように、第5形態では、軸体16と保持孔22の隙間に接着剤Mを流し、軸体16と保持孔22の基板14の重心側を確実に固定する。これによって、図6で示した模式図と同じように、支点X1が重心O1に近づき、基板14は光学箱20の剛性が高い位置で確実に固定される。また、接着剤Mを流す個所は、軸体16と保持孔22の隙間全周であっても構わない。
【0069】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、嵌め合い精度の劣化、また、光偏向器を光学箱に組み付ける際に生じるバラツキによって、偏向走査装置が必要以上に振動することを抑制することができる。また、基板を固定するための部材をなくし、部品点数の低減と組立てに要する時間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1形態に係る偏向走査装置の斜視図である。
【図2】 第1形態に係る偏向走査装置の側面図である。
【図3】 第1形態に係る偏向走査装置の光偏向器の断面図である。
【図4】 第1形態に係る偏向走査装置の光偏向器の分解斜視図である。
【図5】 第1形態に係る偏向走査装置の平面図である。
【図6】 基板の重心位置と軸体と保持孔との力学的関係を示す模式図である。
【図7】 第2形態に係る偏向走査装置の光偏向器の分解斜視図である。
【図8】 第2形態に係る偏向走査装置の光偏向器の要部断面図である。
【図9】 第2形態に係る偏向走査装置の光偏向器の他の例を示す分解斜視図である。
【図10】 第2形態に係る偏向走査装置の光偏向器の他の例を示す分解斜視図である。
【図11】 第3形態に係る偏向走査装置の基板の重心位置と軸体と保持孔との力学的関係を示す模式図である。
【図12】 第4形態に係る偏向走査装置の光偏向器の分解斜視図である。
【図13】 第4形態に係る偏向走査装置の光学箱の断面図である。
【図14】 第4形態に係る偏向走査装置の光学箱と光偏向器の断面図である。
【図15】 第4形態に係る偏向走査装置の基板の取付手順を示した模式図である。
【図16】 第4形態に係る偏向走査装置の爪体を示した斜視図である。
【図17】 第4形態に係る偏向走査装置の爪体の変形例を示した斜視図である。
【図18】 第5形態に係る偏向走査装置の光偏向器の断面図である。
【図19】 従来の偏向走査装置の光偏向器の断面図である。
【図20】 従来の偏向走査装置の基板の重心位置と軸体と保持孔との力学的関係を示す模式図である。
【図21】 従来の偏向走査装置の基板の重心位置と軸体と保持孔との力学的関係を示す模式図である。
【図22】 従来の偏向走査装置の基板の重心位置と軸体と保持孔との力学的関係を示す模式図である。
【図23】 従来の偏向走査装置の光偏向器の断面図である。
【図24】 従来の偏向走査装置の光偏向器の断面図である。
【図25】 従来の偏向走査装置の保持孔の拡大図である。
【符号の説明】
17 駆動モータ(駆動手段)
14 基板
22 保持孔
62 保持孔
62A 切欠部
M 接着剤
64 板ばね(部材)
66 くさび部材(部材)
76 位置決めピン(位置決め手段)

Claims (4)

  1. 回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、
    四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、
    前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、
    前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持孔と、
    を備えた偏向走査装置において、
    前記保持孔の孔径は前記軸体の外径よりも大きくされ、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持孔の孔壁に当接していることを特徴とする偏向走査装置。
  2. 前記保持孔に切欠部を形成し、前記切欠部へ挿入される部材により、前記軸体の外周壁が前記保持孔の孔壁に当接することを特徴とする請求項1に記載の偏向走査装置。
  3. 回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、
    四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、
    前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、
    前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持孔と、
    を備えた偏向走査装置において、
    前記保持孔の孔径は前記軸体の外径よりも大きくされ、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持孔の孔壁と接着剤で接着されていることを特徴とする偏向走査装置。
  4. 回転多面鏡を回転駆動させる駆動手段と、
    四隅が直角である四角形とされ、前記駆動手段を支持した状態で光学箱に四隅のみが固定される基板と、
    前記基板を貫通した前記駆動手段の回転軸を回転自在に支持する外周円形状の軸体と、
    前記光学箱に形成され、前記軸体が保持される円形状の保持筒と、
    を備えた偏向走査装置において、
    前記保持筒の内周面は前記軸体の外周壁よりも大きくされ、前記保持筒を中心として前記基板を回転させたとき、前記軸体の外周壁が、前記基板において対角に位置する四隅の固定点を結んだ線の交点側にある前記保持筒の内周壁に当接する位置で基板を位置決めする位置決め手段が前記光学箱に設けられていることを特徴とする偏向走査装置。
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