JPH1144855A - 走査光学ユニット - Google Patents

走査光学ユニット

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JPH1144855A
JPH1144855A JP9198826A JP19882697A JPH1144855A JP H1144855 A JPH1144855 A JP H1144855A JP 9198826 A JP9198826 A JP 9198826A JP 19882697 A JP19882697 A JP 19882697A JP H1144855 A JPH1144855 A JP H1144855A
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JP
Japan
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optical system
housing
system housing
scanning
scanning optical
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JP9198826A
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English (en)
Inventor
Hidenari Tatebe
秀成 立部
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転偏向器が複数の回転速度で回転しても、
光学系ハウジングが共振せず、回転偏光器の振動に起因
した画像のピッチムラやジッタが発生しない走査光学ユ
ニットを得る。 【解決手段】 光学系ハウジング10には、光源アッセ
ンブリ1、シリンドリカルレンズ部2、回転偏向器3、
fθレンズ4等の光学素子が搭載されている。光学系ハ
ウジング10は、画像形成装置本体に固定される際に用
いられる五つの取付け穴11〜15を、外縁部の角部に
有している。五つの取付け穴11〜15は、全部が同時
に画像形成装置本体への固定に使用されることはない。
すなわち、光学系ハウジング10の共振周波数を、回転
偏向器3の回転速度に応じた周波数の振動から外すため
に、五つの取付け穴11〜15の中から任意の取付け穴
が固定のために選択され、使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査光学ユニッ
ト、特に、複写機、プリンタあるいはファクシミリ等の
書き込み部に使用される走査光学ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、走査光学ユニットは、光学系ハ
ウジングを装置本体のハウジング取付け部に、ねじ等で
複数箇所拘束することにより、複写機等に組み込まれ
る。ところで、走査光学ユニットの一構成品である回転
偏向器の回転速度に応じた周波数の振動が、光学系ハウ
ジングの共振周波数と略等しくなると、回転偏向器と光
学系ハウジングが共振して、回転偏向器の振動が光学系
ハウジングを強制的に振動させ、画像にピッチムラやジ
ッタ等を発生させるという問題があった。このため、従
来より、光学系ハウジングは、その共振周波数が回転偏
向器の振動周波数から外れるように設計される。このと
き、一般的に用いられる方法は、光学系ハウジングの材
料や形状の変更、あるいはリブの追加等である。しかし
ながら、これらの方法では、光学系ハウジングの共振周
波数を回転偏向器の振動周波数から大きくずらすことが
困難であった。
【0003】そこで、この対策として、回転偏向器の光
学系ハウジングに対する固定部を、ねじ等による複数の
拘束点を結んで囲んだエリア(以下、拘束エリアとす
る)の外側に設け、回転偏向器の振動に起因する光学系
ハウジングの共振を防止する技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
複写機やプリンタの分野では、製造コスト低減等の目的
から1種類の走査光学ユニットを、複数種類のコピース
ピードやプリントスピードの複写機やプリンタに共通し
て使用する傾向にある。この場合、回転偏向機の回転速
度を変えて、複数種類のコピースピードやプリントスピ
ードに対応させることになる。従って、回転偏向器のあ
る一つの回転速度に対して光学系ハウジングが共振しな
くても、その他の回転速度に対しては光学系ハウジング
が共振して、画像のピッチムラやジッタが発生するとい
う問題が新たに発生する。
【0005】そのため、複数種類のシステムスピードの
複写機やプリンタに共通して使用できるように、それぞ
れのシステムスピードに応じた回転偏向器の振動周波数
に対して光学系ハウジングの共振周波数を外す必要があ
り、光学系ハウジング設計時の大きな制約となってい
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、複数の回転速度
で回転偏向器が回転しても、光学系ハウジングが共振せ
ず、回転偏向器の振動に起因した画像のピッチムラやジ
ッタが発生しない走査光学ユニットを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る走査光学ユニットは、(a)光
源と、(b)偏向走査するための回転偏向器と、(c)
走査用光学系と、(d)前記光源と回転偏向器と走査用
光学系とを一体的に保持し、装置本体のハウジング取付
け部に固定するための複数の取付け拘束点を有した光学
系ハウジングとを備え、(e)前記光学系ハウジングの
取付け拘束点のうち少なくとも一つの取付け拘束点の前
記光学系ハウジングに対する取付け状態を、残りの取付
け拘束点と異ならせて前記光学系ハウジングの共振周波
数を前記回転偏向器の振動周波数と異ならせたことを特
徴とする。
【0008】具体的には、光学系ハウジングが有してい
る取付け拘束点の数が、ハウジング取付け部への固定に
用いた取付け拘束点の数より多いことを特徴とする。あ
るいは、少なくとも一つの取付け拘束点が弾性的にハウ
ジング取付け部に固定されると共に、残りの取付け拘束
点が非弾性的にハウジング取付け部に固定されているこ
とを特徴とする。
【0009】光学系ハウジングに対する取付け状態が残
りの取付け拘束点と異なる、少なくとも一つの取付け拘
束点の位置を変えることによって、光学系ハウジングの
共振周波数が変化する。これにより、回転偏向器の複数
の回転速度のそれぞれに応じた振動から光学系ハウジン
グの共振周波数がずれ、回転偏向器と光学系ハウジング
の共振が抑えられる。
【0010】また、本発明に係る走査光学ユニットは、
光学系ハウジングの取付け拘束点の少なくとも一つが光
学素子の近傍に位置していることを特徴とする。ここ
に、光学素子は、光源であるレーザダイオード、コリメ
ータレンズ、シリンドリカルレンズ、fθレンズ、回転
偏向器、あるいは折り返しミラー等を意味する。回転偏
向器の振動は、光学系ハウジングの取付け拘束点で減衰
するため、取付け拘束点の近傍に配置された光学素子の
振動が抑えられる。
【0011】また、本発明に係る走査光学ユニットは、
光学系ハウジングの取付け拘束点の少なくとも一つが、
光学系ハウジングの外縁部の角部に位置している。さら
に、光学系ハウジングの取付け拘束点を結んで囲んだエ
リアの内側に走査用光学系が配設されている。これによ
り、光学系ハウジングに搭載される光学素子の多くが、
光学系ハウジングの取付け拘束点を結んで囲んだエリア
内に配置されることになり、光学素子が重量バランスよ
く配置される。
【0012】さらに、本発明に係る走査光学ユニット
は、光学系ハウジングの取付け拘束点の少なくとも一つ
が装置本体のハウジング取付け部に略点接触すると共
に、残りの前記光学系ハウジングの取付け拘束点の少な
くとも一つが装置本体のハウジング取付け部に略面接触
していることを特徴とする。光学系ハウジングの取付け
拘束点が装置本体のハウジング取付け部に点接触してい
る位置においては、面接触している位置と比較して、外
部から走査光学ユニットに入る振動量が少ない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る走査光学ユニ
ットの実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0014】[第1実施形態、図1〜図6]図1及び図
2に示した走査光学ユニット20は、概略、レーザダイ
オードとコリメータレンズを組み込んだ光源アッセンブ
リ1、シリンドリカルレンズ部2、回転偏向器3、複数
のレンズ4a,4b,4cの組合わせからなるfθレン
ズ4、折り返しミラー7を有している。以上の光学素子
は光学系ハウジング10に搭載されている。
【0015】光源アッセンブリ1のレーザダイオードは
画像情報に基づいてオン、オフ制御され、オン時にレー
ザビームが光源アッセンブリ1から射出される。光源ア
ッセンブリ1から射出されたレーザビームはシリンドリ
カルレンズ部2を透過した後、回転偏向器3に導かれ
る。回転偏向器3は矢印a方向へ一定速度で回転駆動さ
れ、この回転に基づいてレーザビームは回転偏向器3の
回転軸と垂直な一平面内で等角速度に偏向され、fθレ
ンズ4、折り返しミラー7をそれぞれ透過あるいは反射
して、光学系ハウジング10の底面に形成した窓11か
ら感光体ドラム30上に結像する。以上の構成からなる
走査光学ユニット20は、後述するように、ねじ21で
画像形成装置本体のハウジング取付け部に固定されてい
る。
【0016】一方、回転偏向器3は、ポリゴンミラーと
ポリゴンミラーを回転させるためのポリゴンモータから
なっており、ポリゴンモータの回転軸3aを支える軸受
け部分が、光学系ハウジング10に固定されている。回
転偏向器3は、画像形成装置本体のシステムスピードに
合わせて所定の回転速度で回転する。このとき、回転偏
向器3のコイル切換え時に起きる振動や回転偏向器3の
軸ずれによる振動等により、回転偏向器3が、光学系ハ
ウジング10に対して、前記回転速度に応じた周波数の
振動源となる。
【0017】ところで、この回転偏向器3の回転速度に
応じた周波数の振動が、光学系ハウジング10の共振周
波数と等しくなると、回転偏向器3と光学系ハウジング
10が共振して、回転偏向器の振動が光学系ハウジング
10を強制的に振動させ、画像にピッチムラやジッタ等
を発生させる。また、この走査光学ユニット20を、複
数種類のシステムスピードの画像形成装置に共通して使
用する場合、回転偏向器3の回転速度を変えてそれぞれ
のシステムスピードに対応させることになる。従って、
回転偏向器3のある一つの回転速度に応じた周波数の振
動が、光学系ハウジング10の共振周波数と等しくなく
ても、その他の回転速度に応じた周波数の振動が光学系
ハウジング10の共振周波数と等しくなれば、回転偏向
器3の振動に起因した画像のピッチムラやジッタが発生
することになり、この走査光学ユニット20を、複数種
類のシステムスピードの画像形成装置に共通して使用す
ることはできない。
【0018】そこで、第1実施形態の走査光学ユニット
20は、光学系ハウジング10の外縁部の角部に、画像
形成装置本体の台板25(図5参照)に固定される際に
用いられる五つの取付け穴11,12,13,14,1
5を設けている。第1実施形態の場合、五つの取付け穴
11〜15全部が同時に台板25への固定に使用される
ことはない。すなわち、光学系ハウジング10の共振周
波数が回転偏向器3の回転速度に応じた周波数の振動か
ら外れるように、五つの取付け穴11〜15の中から四
つ以下の任意の取付け穴が台板25への固定のために選
択され、使用される。例えば、図1は、取付け穴11,
12,13が選択されている。これらの取付け穴11〜
13にはねじ21が挿通されており、図3に示すよう
に、ねじ21はその先端側を画像形成装置本体の台板2
5に設けたねじ穴25aに螺着している。従って、光学
系ハウジング10は、取付け穴11〜13の位置にて台
板25に堅固にねじ留めされている。
【0019】その他に、例えば、図4に示すように、取
付け穴11,12,13,15を台板25への固定のた
めに選択したり、図5に示すように取付け穴11,1
2,14,15を台板25への固定のために選択するこ
とができる。このように、走査光学ユニット20は、回
転偏向器3の回転速度に応じて、五つの取付け穴11〜
15の中から任意の取付け穴を組み合わせて選択するこ
とにより、光学系ハウジング10の共振周波数を回転偏
向器3の回転に起因した振動周波数から遠ざけることが
できる。従って、回転偏向器3が複数の回転速度で回転
しても、取付け穴11〜15の選択により光学系ハウジ
ング10と回転偏向器3との共振を防止することがで
き、画像ピッチムラやジッタが発生しない走査光学ユニ
ット20が得られる。この結果、この走査光学ユニット
20は、取付け穴11〜15の組合わせを回転偏向器3
の回転速度に応じて使い分けることによって、複数種類
のシステムスピードの画像形成装置に共通して使用する
ことができる。
【0020】ところで、光源アッセンブリ1、シリンド
リカルレンズ部2、回転偏向器3、fθレンズ4及び折
り返しミラー7等は、振動すると画像のピッチミラ等が
発生し易い。そこで、取付け穴11,12は折り返しミ
ラー7の近傍に位置しており、取付け穴14は光源アッ
センブリ1の近傍に位置しており、取付け穴13はシリ
ンドリカルレンズ部2と回転偏向器3の両者の近傍に位
置しており、取付け穴15は回転偏向器3の近傍に位置
している。取付け穴11〜15を、このような位置に設
けることにより、光学系ハウジング10が取付け穴11
〜15にて台板25に固定されると、回転偏向器3の振
動は、台板25に拘束されている取付け穴11〜15の
位置で減衰するので、取付け穴11〜15の近傍に配置
されている光学素子1,2,3,4,7の振動を抑える
ことができる。
【0021】また、図1の場合には、取付け穴11,1
2,13を結んで囲んだ三角形の拘束エリア40の内側
に、fθレンズ4と折り返しミラー7の略全部が配置さ
れている。図4の場合には、取付け穴11,12,1
3,15を結んで囲んだ四角形の拘束エリア41の内側
に、fθレンズ4と折り返しミラー7と回転偏向器3が
配置されている。図5の場合には、取付け穴11,1
2,14,15を結んで囲んだ四角形の拘束エリア42
の内側に、光源アッセンブリ1とシリンドリカルレンズ
部2とfθレンズ4と折り返しミラー7が配置されてい
る。従って、光学系ハウジング10に搭載される光学素
子の多くが、拘束エリア40〜42内のそれぞれに配置
されることになり、光学素子を光学系ハウジング10に
重量バランスよく配置することができ、回転偏向器3の
回転に起因した振動をさらに、抑えることができる。
【0022】また、光学系ハウジング10を画像形成装
置本体の台板25に取り付ける場合には、通常、図3に
示すように光学系ハウジング10を直接に台板25に当
ててねじ21にてねじ留めしている。しかし、取付け穴
11〜15のうちのいくつかを、このねじ留めの替わり
に、図6に示すように、光学系ハウジング10と台板2
5の間に、ゴムや樹脂等からなる弾性部材28を挟ん
で、すなわち、光学系ハウジング10を間接的に台板2
5に当ててねじ21にてねじ留めしてもよい。この場
合、光学系ハウジング10は弾性部材28を介して台板
25に広面積に接触、即ち面接触することになる。一
方、図3に示したねじ留めの場合は、光学系ハウジング
10は台板25に狭面積、即ち点接触することになる。
従って、走査光学ユニット20は、装置本体のハウジン
グ取付け部に点接触している拘束点においては、外部か
ら走査光学ユニット20に入る振動量を少なくすること
ができる。そして、装置本体のハウジング取付け部に面
接触している拘束点においては、外部から走査光学ユニ
ット20に入る振動量を多くすることができる。この結
果、光学系ハウジング10の設計自由度が大きくなる。
【0023】[第2実施形態、図7及び図8]図7に示
すように、第2実施形態の走査光学ユニット31は、取
付け穴11〜13にねじ21を挿通し、かつ、取付け穴
14,15にねじ32を挿通して、これらのねじ21,
32をそれぞれ画像形成装置本体の台板25に設けたね
じ穴に螺着させることにより、画像形成装置本体に取付
けられる。すなわち、ねじ32は、図8に示すように、
ねじ32にコイルばね33を装着した後、光学系ハウジ
ング10に設けた取付け穴14(取付け穴15も同様)
にねじ32を挿通し、ねじ32の先端側を画像形成装置
本体の台板25に設けたねじ穴25aに螺着している。
従って、光学系ハウジング10は、取付け穴14,15
の位置にて光学系ハウジング10とねじ32との間に挟
まれているコイルばね33のばね力によって、画像形成
装置本体の台板25に弾性的に(即ち緩やかに)固定さ
れている。コイルばね33のばね力は、ねじ32のねじ
込み量が大きくなると、大きくなる。
【0024】一方、ねじ21は、前記第1実施形態の図
5で説明したように、画像形成装置本体の台板25に設
けたねじ穴25aに螺着している。従って、光学系ハウ
ジング10は、取付け穴11〜13の位置にて画像形成
装置本体の台板25に非弾性的に(即ち堅固に)固定さ
れている。
【0025】このように、走査光学ユニット31は、全
ての取付け穴11〜15の位置にて、弾性的にまたは非
弾性的に画像形成装置本体の台板25に固定されてい
る。さらに、取付け穴11〜15を結んで囲んだ五角形
の拘束エリアの内側には、光源アッセンブリ1とシリン
ドリカルレンズ部2と回転偏向器3とfθレンズ4が配
設されている。以上の構成からなる走査光学ユニット3
1は、前記第1実施形態の走査光学ユニット20と同様
の作用効果を奏する。
【0026】[他の実施形態]なお、本発明に係る走査
光学ユニットは前記実施形態に限定するものではなく、
その要旨の範囲内で種々に変更することができる。光学
系ハウジング10を画像形成装置本体へ取り付ける構造
としては、図9に示すように、光学系ハウジング10に
フランジ10aを設け、板ばね34の一方の端部をねじ
32にて画像形成装置本体の台板25に螺着し、かつ、
板ばね34の他方の端部によってフランジ10aを台板
25に押し付ける構造のものであってもよい。この場
合、光学系ハウジング10は板ばね34のばね力によっ
て台板25に弾性的に固定されることになる。
【0027】
【実施例】図10に本発明者が製作した走査光学ユニッ
ト51を示す。前記第1実施形態の図1と同一部品及び
同一部分には同じ符号を付している。表1は、回転偏向
器3の回転速度とこの回転速度に対応した振動周波数と
を測定した結果を示したものである。
【0028】
【表1】
【0029】一方、光学系ハウジング52は、五つの取
付け穴53,54,55,56,57を外縁部に設けて
いる。この光学系ハウジング52を三つの取付け穴53
〜55にて画像形成装置本体の台板にねじ留めして固定
した場合(以下、3点固定とする)、並びに四つの取付
け穴53〜55,57にて画像形成装置本体の台板にね
じ留めして固定した場合(以下、4点固定とする)のそ
れぞれの光学系ハウジング52の固有振動周波数を測定
した結果を表2に表示している。
【0030】
【表2】
【0031】表1と表2から、3点固定の場合は、回転
偏向器3の振動周波数が、光学系ハウジング52の固有
振動数と略等しくなるので、回転偏向器3と光学系ハウ
ジング52が共振し、画像にピッチムラやジッタ等を発
生させるおそれがある。ところが、3点固定を4点固定
に変更すると、光学系ハウジング52の固有振動数を、
回転偏向器3の振動周波数から大きくずらすことができ
る。従って、回転偏向器3が9600rpm,2300
0rpm及び33000rpmの3種類の回転速度で回
転しても、それぞれ光学系ハウジング52と共振せず、
画像ピッチムラやジッタが発生しない走査光学ユニット
51が得られる。この結果、この走査光学ユニット51
は、前記3種類のシステムスピードの画像形成装置に共
通して使用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光学系ハウジングの取付け拘束点のうち少な
くとも一つの取付け拘束点の光学系ハウジングに対する
取付け状態を、残りの取付け拘束点と異ならせたので、
光学系ハウジングに対する取付け状態が残りの取付け拘
束点と異なる少なくとも一つの取付け拘束点の位置を変
えることにより、光学系ハウジングの共振周波数を変え
ることができる。これにより、光学系ハウジングの共振
周波数を回転偏向器の振動周波数から遠ざけることがで
きる。従って、回転偏向器が複数の回転速度で回転して
も、拘束点の選択により光学系ハウジングと回転偏向器
との共振を防止することができ、画像ピッチムラやジッ
タが発生しない走査光学ユニットが得られる。この結
果、この走査光学ユニットは、拘束点の組合わせを回転
偏向器の回転速度に応じて使い分けることによって、複
数種類のシステムスピードの画像形成装置に共通して使
用することができる。
【0033】また、光学系ハウジングの取付け拘束点の
少なくとも一つを光学素子の近傍に設けることにより、
振動すると画像のピッチムラ等を発生させ易い光学素子
の振動を抑えることができる。
【0034】さらに、光学系ハウジングの取付け拘束点
の少なくとも一つを光学系ハウジングの外縁部の角部近
傍に設けたり、光学系ハウジングの取付け拘束点を結ん
で囲んだエリアの内側に走査用光学系を配置することに
より、光学系ハウジングに搭載される光学素子の多くを
拘束点を結んで囲んだエリア内に配置することができ、
光学素子を重量バランスよく配置することができる。
【0035】また、光学系ハウジングの取付け拘束点の
少なくとも一つを装置本体のハウジング取付け部に略点
接触すると共に、残りの前記光学系ハウジング取付け拘
束点の少なくとも一つを装置本体のハウジング取付け部
に略面接触させることにより、走査光学ユニットは装置
本体のハウジング取付け部に点接触している拘束点にお
いては、外部から走査光学ユニットに入る振動量を少な
くすることができ、装置本体のハウジング取付け部に面
接触している拘束点においては、外部から走査光学ユニ
ットに入る振動量を多くすることができる。この結果、
光学系ハウジングの設計自由度が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走査光学ユニットの第1実施形態
を示す概略平面図。
【図2】図1に示されている走査光学ユニットの概略正
面図。
【図3】光学系ハウジングと画像形成装置本体との固定
構造を示す断面図。
【図4】図1に示されている走査光学ユニットの、画像
形成装置本体への別の取付け状態を示す概略平面図。
【図5】図1に示されている走査光学ユニットの、画像
形成装置本体へのさらに別の取付け状態を示す概略平面
図。
【図6】光学系ハウジングと画像形成装置本体との別の
固定構造を示す断面図。
【図7】本発明に係る走査光学ユニットの第2実施形態
を示す概略平面図。
【図8】光学系ハウジングと画像形成装置本体との固定
構造を示す断面図。
【図9】光学系ハウジングと画像形成装置本体との別の
固定構造を示す断面図。
【図10】本発明に係る走査光学ユニットの具体的実施
例を示す平面図。
【符号の説明】
1…光源アッセンブリ 3…回転偏向器 4…fθレンズ 7…折り返しミラー 10…光学系ハウジング 11,12,13,14,15…取付け穴(取付け拘束
点) 20…走査光学ユニット 21…ねじ 28…弾性部材 31…走査光学ユニット 32…ねじ 33…コイルばね 34…板ばね 40,41,42,43…拘束エリア 51…走査光学ユニット 52…光学系ハウジング 53,54,55,56,57…取付け穴(取付け拘束
点)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 偏向走査するための回転偏向器と、 走査用光学系と、 前記光源と回転偏向器と走査用光学系とを一体的に保持
    し、装置本体のハウジング取付け部に固定するための複
    数の取付け拘束点を有した光学系ハウジングとを備え、 前記光学系ハウジングの取付け拘束点のうち少なくとも
    一つの取付け拘束点の前記光学系ハウジングに対する取
    付け状態を、残りの取付け拘束点と異ならせて前記光学
    系ハウジングの共振周波数を前記回転偏向器の振動周波
    数と異ならせたこと、 を特徴とする走査光学ユニット。
  2. 【請求項2】 光源と、 偏向走査するための回転偏向器と、 走査用光学系と、 前記光源と回転偏向器と走査用光学系とを一体的に保持
    し、装置本体のハウジング取付け部に固定するための複
    数の取付け拘束点を有した光学系ハウジングとを備え、 前記光学系ハウジングが有している取付け拘束点の数
    が、前記ハウジング取付け部への固定に用いた取付け拘
    束点の数より多いこと、 を特徴とする走査光学ユニット。
  3. 【請求項3】 光源と、 偏向走査するための回転偏向器と、 走査用光学系と、 前記光源と回転偏向器と走査用光学系とを一体的に保持
    し、装置本体のハウジング取付け部に固定するための複
    数の取付け拘束点を有した光学系ハウジングとを備え、 前記光学系ハウジングの取付け拘束点のうち少なくとも
    一つの前記取付け拘束点が弾性的に前記ハウジング取付
    け部に固定されると共に、残りの取付け拘束点が非弾性
    的に前記ハウジング取付け部に固定されていること、 を特徴とする走査光学ユニット。
  4. 【請求項4】 前記光学系ハウジングの取付け拘束点の
    少なくとも一つが光学素子の近傍に位置していることを
    特徴とする請求項1記載の走査光学ユニット。
  5. 【請求項5】 前記光学系ハウジングの取付け拘束点の
    少なくとも一つが、前記光学系ハウジングの外縁部の角
    部に位置していることを特徴とする請求項1記載の走査
    光学ユニット。
  6. 【請求項6】 前記光学系ハウジングの取付け拘束点を
    結んで囲んだエリアの内側に走査用光学系が配設されて
    いることを特徴とする請求項1記載の走査光学ユニッ
    ト。
  7. 【請求項7】 前記光学系ハウジングの取付け拘束点の
    少なくとも一つが装置本体のハウジング取付け部に略点
    接触すると共に、残りの前記光学系ハウジング取付け拘
    束点の少なくとも一つが装置本体のハウジング取付け部
    に略面接触していることを特徴とする請求項1記載の走
    査光学ユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320224A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014194487A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Kyocera Document Solutions Inc 光走査装置、およびこれを備えた画像形成装置

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