JP4124931B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送される記録シートに形成された画像に熱を与え、該画像を記録シートに定着する定着手段と、該定着手段を通過した記録シートを案内するガイド手段とを有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、各種プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置は従来より周知である。記録シートとしては、転写紙や感光紙或いはその他の記録紙などの紙製のシートや、樹脂シート、樹脂フィルム又は布などが用いられ、その表面に形成された画像が、定着手段により熱を付与されて記録シート表面に定着される。定着手段を通過した記録シートは、ガイド手段によって案内されながら所定の個所に搬送される。
【0003】
上述の記録シート、特に紙製の記録シートは多少の水分を含んでいるのが普通であり、かかる記録シートが定着手段によって加熱されると、その水分が水蒸気となって蒸発する。その蒸発量は、記録シートが定着手段から受ける熱量や環境などによってさまざまであるが、ガイド手段の温度が比較的低い状態で上述の水蒸気が発生すると、ガイド手段の記録シート案内面に、放出された水蒸気が水滴となって付着することがある。
【0004】
上述のようにガイド手段に水滴が付着すると、その水滴がガイド手段により案内される記録シートに転移して記録シートに水滴の跡が付けられたり、その水滴の量が特に多いときは、記録シートに大きな抵抗が与えられ、記録シートの搬送トラブルを招くおそれがある。かかる不具合を防止するため、ガイド手段を加熱する専用のヒータを設け、画像形成装置の待機時にも、そのヒータによってガイド手段を温めておき、画像形成装置が画像形成動作を開始した直後に記録シートから水蒸気が放出されたときも、ガイド手段に水滴が付着しないように構成することが考えられる。ところが、ガイド手段専用のヒータを設ければ、それだけ画像形成装置の構成が複雑化し、かつそのコストが上昇する欠点を免れない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ガイド手段の記録シート案内面に水滴が付着する不具合を阻止し、ないしは抑制することのできる冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、前記ガイド手段は、定着手段通過後の記録シートが接触するガイド板と、該ガイド板が固定されたガイド本体とを具備し、前記ガイド板は、圧延された0.5mm以下の厚さの金属板より成り、その圧延方向と記録シートの搬送方向がほぼ一致するように、ガイド板が配置され、前記ガイド本体は、前記ガイド板よりも熱容量が大きく、しかも該ガイド板よりも熱伝導率の低い樹脂により構成されていることを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0008】
さらに、上記請求項1に記載の画像形成装置において、前記ガイド板には、記録シートが接触する側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方向に延びるリブが形成されていると有利である(請求項2)。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を、図示した実施形態例の構成の即してより具体的に明らかにする。
【0013】
図1は、図示していない画像形成装置本体内に配置された定着ユニット1の一例を示す断面図である。ここに示した定着ユニット1は、定着手段の一例である定着ローラ2と、加圧部材の一例である加圧ローラ3とを有し、これらのローラ2,3は、互いに圧接してほぼ平行に延び、定着ユニット1の図示していない筐体に回転自在に支持されている。定着ローラ2は、円筒状の芯金と、その外周面に積層された離型層より成り、また加圧ローラ3は、円筒状の芯金と、その外周面に固定されたシリコーンゴムなどの弾性層から構成されている。
【0014】
定着ローラ2の内部には、例えば赤外線ヒータよりなるヒータ4が設けられ、しかも定着ローラ2の外周面には例えばサーミスタ5より成る温度検出素子が当接している。
【0015】
画像形成動作時に定着ローラ2と加圧ローラ3はそれぞれ矢印A,Bで示した方向に回転駆動され、このとき定着ローラ2はヒータ4により加熱される。定着ローラ2の外周面の温度は、サーミスタ5により検知され、これによって定着ローラ2の外周面の温度が定着に適した温度範囲となるように、ヒータ4の点灯と消灯が制御される。
【0016】
上述のように回転する定着ローラ2と加圧ローラ3との当接部、すなわちそのニップ部に、可撓性のシートより成る記録シートPが矢印C方向に送り込まれる。記録シートPとしては、先に例示した各種のシートが用いられるが、ここでは転写紙より成る記録シートが用いられるものとする。かかる記録シートPの表面には、例えば図示していない感光体から転写されたトナー像Tより成る画像が形成されており、記録シートPが定着ローラ2と加圧ローラ3の間のニップ部を通るとき、その表面のトナー像が定着ローラ2の外周面に接触し、このとき、その記録シート表面に担持されたトナー像が、定着ローラ2から熱を与えられて溶融し、定着ローラ2と加圧ローラ3によって加圧されることにより、記録シートPに押し込まれて定着される。このように、定着ローラ2は、記録シートPに形成された画像を、少なくとも熱の作用で記録シート表面に定着する定着手段の一例を構成している。
【0017】
ニップ部を通過した記録シートPは、分離爪6によって定着ローラ2の外周面から剥離され、ガイド手段7によって案内されながら、上側搬送ローラ8と下側搬送ローラ9より成る搬送ローラ対10の間に送り込まれ、その搬送ローラ対10によって図示していない排紙部か、又は再給紙装置に向けて搬送される。
【0018】
本例のガイド手段7は、上側に位置する第1のガイド部材11と、この第1のガイド部材11の下方に位置する第2のガイド部材12とを有している。これらのガイド部材11,12の間の間隔は、記録シートPの搬送方向下流側に向けて、漸次狭くなっている。これにより、定着ローラ2と加圧ローラ3とが当接するニップ部を出た記録シートPが上下方向に振れても、その記録シートPは第1及び第2のガイド部材11,12に案内されて、正しく搬送ローラ対10に向けて搬送される。
【0019】
図2及び図3にも示すように、第1のガイド部材11には、記録シートPの搬送方向に直交する向きに配列された複数の切欠13が形成され、その各切欠13に、支軸14を介して前述の分離爪6がそれぞれ配置されている。第1のガイド部材11は、その一対のピン15が定着ユニット1の筐体に回動可能に支持され、第1及び第2のガイド部材11,12の間に記録シートが詰まったとき、第1のガイド部材11を上側搬送ローラ8と共に、図1に矢印Dで示す方向に回動させることができる。また第2のガイド部材12は、定着ユニット11の筐体に不動に固定されている。
【0020】
以上のように、本例の画像形成装置は、搬送される記録シートに形成された画像に熱を与え、その画像を記録シートに定着する定着手段と、この定着手段を通過した記録シートを案内するガイド手段とを有している。
【0021】
ここで、先にも説明したように、特に紙製の記録シートPは多少の水分を含んでおり、定着ローラ2と加圧ローラ3に送り込まれる転写紙より成る記録シートPは、例えば4%乃至7%程度の水分を含有している。かかる記録シートPが定着ローラ2と加圧ローラ3の間のニップ部を通るとき、定着ローラ2と加圧ローラ3とから熱を与えられることにより、記録シートP中の水分が蒸発する。
【0022】
定着ユニット1が電源を投入されてから一定時間過ぎている場合には、第1及び第2のガイド部材11,12の温度が充分に上昇しているため、記録シートPから水蒸気が放出されても、ガイド部材11,12の記録シート案内面に水蒸気が水滴となって付着することはなく、当該水蒸気は切欠13などを通して定着ユニット1外に排出される。
【0023】
ところが、従来の画像形成装置においては、電源が投入されてまもなくや、電源が投入されてはいるが、画像形成動作の行われていない低電力モード状態から画像形成動作が開始された直後のような時期には、ガイド部材が充分に加熱されていないため、記録シートから放出された水蒸気がガイド部材の記録シート案内面に水滴となって付着していた。このようにガイド部材に水滴が付着すると、前述のように、その水滴が記録シートに転移し、その記録シートに水滴跡が付いたり、記録シートの搬送トラブルが発生するおそれがある。また、定着ユニットを通過した記録シートを再給紙装置に搬送し、その記録シートを再び感光体に向けて給送し、記録シートの他方の面にトナー像を転写し、そのトナー像を定着ユニットによって記録シートに定着する両面プリントを行う際、記録シートに付いた水滴跡によって画像に汚れができたり、トナー像の転写不足を起こすおそれもある。
【0024】
上述の従来の欠点を除去するため、本例の画像形成装置においては、図1乃至図3に示すように、第1及び第2のガイド部材11,12が、それぞれガイド本体11A,12Aと、その両ガイド本体11A,12Aの互いに対向した面にそれぞれ固定された薄い板厚より成るガイド板11B,12Bとを有していて、定着ローラ2と加圧ローラ3の間を通過した記録シートPは、ガイド板11B,12Bに接触しながら案内され、その搬送方向下流側の搬送ローラ対10に搬送される。その際、各ガイド板11B,12Bは、これらがそれぞれ固定された各ガイド本体11A,12Aよりも熱伝導率の値の大きい材料により構成されている。ガイド板11B,12Bは熱容量の小なる薄い板材より成り、しかもその熱伝導率は高く、逆にガイド板11B,12Bが接触するガイド本体11A,12Aの熱伝導率は低く、当該ガイド本体中を熱が伝わり難くなるように構成されているのである。これにより、冷えた状態のガイド板11B,12Bに熱が加えられると、そのガイド板11B,12Bの温度は極く短時間で上昇する。
【0025】
画像形成装置に電源が投入されてまもなくや、低電力モードの状態から画像形成動作が開始された直後の時点では、第1及び第2のガイド部材11,12はまだ低温度状態にある。かかる状態で、定着ローラ2と加圧ローラ3との間を記録シートPが通過してトナー像の定着動作が行われた場合、定着ローラ2を通過した直後の記録シートPは、例えば90℃乃至120℃程の高温度となっている。かかる記録シートPがガイド板11B,12Bに接触すると、その熱がガイド板11B,12Bに伝えられる。これにより、それまで低温度であったガイド板11B,12Bの温度は、先に説明した理由によって短時間で上昇する。このため、定着ローラ2に接触して熱を付与された記録シートPからは水蒸気が放出され、当該水蒸気は図1に鎖線矢印Eで示すように記録シートPと共に流れるが、このときガイド板11B,12Bは既に高温度に達しているので、そのガイド板11B,12Bに水滴が付着することを防止することができ、或いはその水滴の付着を効果的に抑制することができる。通常は、1枚目の記録シートPがガイド板11B,12Bに接触するか、数枚の記録シートPがガイド板11B,12Bに接触しながら通過するだけで、ガイド板11B,12Bは、その記録シート案内面に水滴が付着しない温度にまで上昇する。このようにして、ガイド板11B,12Bに多量の水滴が付着することを阻止でき、従来の欠点を防止することができる。しかも、ガイド部材11,12を強制的に加熱する専用のヒータは不要であるため、画像形成装置のコストが上昇する不具合も阻止できる。
【0026】
図1に矢印Eで示したように流れる水蒸気は、第1のガイド部材11に形成された切欠13を通して上昇し、或いは定着ユニット1の隙間を通して外部に排出される。
【0027】
画像形成動作が連続して繰返し行われるうちに、ガイド本体11A,12Aの温度も上昇するが、本例のガイド本体11A,12Aは、ガイド板11B,12Bよりも体積が大きいため、その熱容量は大きく、しかも当該ガイド本体11A,12Aの熱伝導率の値は小さいので、その温度が一旦上昇すると、当該温度がすぐに低下することはない。このため、画像形成動作が一旦中断された後、次の画像形成動作が開始されるまでの時間が特に長時間でなければ、次の画像形成動作開始時に、ガイド板11B,12Bの温度は充分に高く保たれており、これによっても次の画像形成動作時にガイド板11B,12Bに水滴が付着する不具合を阻止することが可能である。
【0028】
上述のように、本例のガイド手段7は、ガイド本体11A,12Aと、該ガイド本体11A,12Aに固定され、かつ定着手段通過後の記録シートPが接触するガイド板11B,12Bとを具備し、該ガイド板11B,12Bは、ガイド本体11A,12Aよりも熱伝導率の高い材料により構成されている。かかる構成により、ガイド板11B,12Bに多量の水滴が付着することを阻止でき、記録シートに水滴跡が付くなどの従来の欠点を支障なく防止し、ないしは効果的に抑制することができる。
【0029】
図示した画像形成装置においては、ガイド手段7が第1及び第2のガイド部材11,12を有しているが、上述した構成は、ガイド部材が1又は3以上設けられている場合にも適用できるものである。
【0030】
ガイド板11B,12Bの大きさ、形状、材質、厚みなどは画像形成装置の仕様に応じて適宜設定できるが、ガイド板11B,12Bの体積を可能な限り小さくして、その熱容量を下げることが好ましい。また、必ずしも、ガイド板11B,12Bが記録シートPの搬送路を全て覆うように、当該ガイド板11B,12Bを形成しなくともよく、そのガイド板11B,12Bを、記録シートPが部分的に接触するように、細切れ状に形成して、その熱容量を下げるようにしてもよい。但し、記録シートPがガイド板11B,12B以外のガイド部材本体部分に接触しないように、ガイド板11B,12Bの形状と大きさを設定することが好ましい。
【0031】
ガイド板11B,12Bを樹脂プレートなどによって構成することもできるが、当該ガイド板11B,12Bを金属板によって構成すると、ガイド本体11A,12Aよりも熱伝導率が高く、かつ熱容量の小さなガイド板を低コストで製造することができる。
【0032】
また、ガイド板11B,12Bが樹脂より成ると、画像形成動作を繰返し行うことによって、樹脂製のガイド板11B,12Bの温度が上昇したとき、記録シート上のトナーの樹脂と、ガイド板11B,12Bの樹脂同士の親和力が高まり、これによってガイド板11B,12Bにトナーが付着し、これがやがて記録シートに付着したり、記録シートに対する抵抗が増大し、記録シートの搬送トラブルが発生するおそれもあるが、ガイド板11B,12Bを金属板により構成すれば、このような不具合の発生も防止でき、記録シートPを円滑に案内することができる。特に、ステンレス鋼や鋼板などの金属板の表面にメッキ処理を施すことによりその表面平滑性を高め、そのメッキ処理面を記録シートの案内面とすると、記録シートPを特に円滑に案内することができる。
【0033】
また、ガイド板11B,12Bを金属板で構成したとき、或いは金属以外の材料により構成した場合も、そのガイド板の厚みを0.5mm以下、特に0.2mm乃至0.3mmに設定すると、その熱容量を効果的に下げ、ガイド板11B,12Bを特に早期に加熱させることができる。ガイド板11B,12Bが金属板より成るとき、この効果を特に高めることができる。
【0034】
一方、ガイド本体11A,12Aも適宜な材料によって構成することができるが、当該ガイド本体11A,12Aを樹脂により構成すると、これらにそれぞれ固定されたガイド板11B,12Bよりも熱伝導率の値が小さく、かつ熱容量の大きなガイド本体を低コストで得ることができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、或いはポリカーボネート(PC)などの耐熱性の高い樹脂材によりガイド本体11A,12Aを構成すると、熱伝導率が低く、かつ熱容量が大きく、しかも高熱にさらされても大きく熱変形することのないガイド本体を低コストで製造することができる。
【0035】
ガイド本体11A,12Aの熱伝導率が低いと、ガイド部材11,12の熱をガイド本体11A,12Aに伝導させ難くすることができると共に、ガイド本体11A,12Aの熱を定着ユニット1の筐体に伝え難くすることもできる。これによりガイド本体11A,12Aの温度が早期に低下することを防止できるほか、定着ユニット1の筐体の温度上昇を防止できる。ガイド本体11A,12Aが、ガイド板11B,12Bの熱をガイド手段以外の部材に伝え難くする断熱部材としての用をなすのである。
【0036】
ガイド板11B,12Bとガイド本体11A,12Aとを固定する方法は、例えば接着剤、ねじ、溶接、又はアウトサート成形などを適宜採用できる。
【0037】
樹脂製のガイド本体にアルミニウムなどを蒸着し、その蒸着層にガイド板と同じ機能を持たせることも可能であるが、蒸着層の表面は比較的粗く、記録シートを円滑に搬送させることが難しくなるほか、記録シートの衝突によって蒸着層が剥離するおそれもある。またアルミニウムなどを蒸着できるガイド本体の樹脂材質の選択の余地も少ない。これに対し、ガイド板11B,12Bをガイド本体11A,12Aに固定してガイド手段を構成すれば、このような不具合の発生も阻止できる。
【0038】
また、図1乃至図3に示したガイド板11B,12Bには、特に図4に明示するように、記録シートPが接触する側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方向に延びるリブ16A,16Bが形成されている。かかるリブ16A,16Bを、特に複数形成することにより、搬送される記録シートPがガイド板11B,12Bに接触する面積が減少するので、記録シートPに作用する摩擦抵抗を弱め、記録シートPを円滑に搬送することができる。しかも、ガイド板11B,12Bにわずかな水滴が付着してしまった場合も、上記リブ16A,16Bによって、記録シートPがガイド板11B,12Bに接触する面積が小さくなるため、その記録シートPに水滴が付着し難くなる。各リブ16A,16Bの突出量F(図4)は、例えば数mm、又はそれ以下の大きさに設定することができる。またいずれか一方のガイド板11B又は12Bのみにリブ16A又は16Bを形成するようにしてもよい。
【0039】
また、図5に示すように、例えば金属板の素材BKを圧延してガイド板11B,12Bを製造することができるが、このようにして製造したガイド板11B,12Bを図1乃至図3に示すようにガイド板本体11A,12Aに固定してガイド手段7を構成した場合、その各ガイド板11B,12Bが熱を受けて温度が上昇したとき、各ガイド板11B,12Bに波打ち状の歪が発生することがある。すなわち、図5に示すように、素材BKを圧延するときの素材搬送方向でもある圧延方向を矢印Gで示すとすると、かかる圧延によって製造されたガイド板11B,12Bの温度が上昇すると、当該ガイド板11B,12Bに、図6に示す如く、その圧延方向Gに直交する向きに凹凸を繰返す波打ち状の歪が発生するのである。このような歪に、搬送される記録シートPが当ると、その円滑な搬送が阻害されるおそれがある。
【0040】
そこで、本例の画像形成装置においては、図6に示すように、上述の圧延方向Gと、記録シートの搬送方向Cが一致するように、ガイド板11B,12Bが配置されている。これにより、ガイド板11B,12Bにより案内されながら搬送される記録シートPに対して、波状の歪による大きな抵抗が作用する不具合を阻止でき、円滑に記録シートPを案内してこれを搬送することができる。ガイド板11B,12Bは、圧延された板材より成り、その圧延方向Gと記録シートPの搬送方向Cがほぼ一致するように、ガイド板11B,12Bが配置されているのである。
【0041】
上述した構成のほか、定着ローラ2と加圧ローラ3とのニップ部よりも記録シート搬送方向下流側の領域の排気をより効果的に行えるように、画像形成装置本体内のファンの位置を設定し、またそのファンのパワーをアップすると、ガイド板11B,12Bへの水滴の付着防止効果をより一層高めることができる。
【0042】
以上、定着手段が加熱される定着ローラ2より成る画像形成装置の例を示したが、本発明は定着ローラ以外の定着手段を有する画像形成装置、例えばフラッシュ定着方式を採用した画像形成装置や、記録シート上にトナー像以外の画像が形成される画像形成装置などにも広く適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、ガイド板に水滴が付着する不具合を阻止し、ないしは抑制することができ、記録シートに水滴の跡が付く欠点を効果的に抑えることができる。しかも、ガイド板が金属板より成るので、熱伝導率の高いガイド板を低コストで得ることができ、さらにガイド板の厚さが0.5mm以下に設定されているので、ガイド板の熱容量を効果的に下げ、ガイド板の温度を短時間で上昇させることができ、ガイド板への水滴付着防止効果を高めることができる。また、ガイド板に波打ち状の歪が発生しても、その歪が記録シートの円滑な搬送を阻害する不具合を回避できる。さらに、熱伝導率の低いガイド本体を低コストで得ることができる。
【0047】
請求項2に係る発明によれば、記録シートをガイド板によってより円滑に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体内に設けられた定着ユニットの断面図であって、図2におけるI−I線断面に相当する図である。
【図2】図1のII−II線に沿って切断したガイド手段の断面図である。
【図3】第1のガイド部材と上側搬送ローラの斜視図である。
【図4】ガイド本体とガイド板の一部を拡大して示す断面図である。
【図5】ガイド板を圧延によって製造するときの様子を示す斜視図である。
【図6】ガイド板にできた歪を説明する斜視図である。
【符号の説明】
11A ガイド本体
12A ガイド本体
11B ガイド板
12B ガイド板
16A リブ
16B リブ
C 記録シート搬送方向
G 圧延方向
P 記録シート

Claims (2)

  1. 搬送される記録シートに形成された画像に熱を与え、該画像を記録シートに定着する定着手段と、該定着手段を通過した記録シートを案内するガイド手段とを有する画像形成装置において、
    前記ガイド手段は、定着手段通過後の記録シートが接触するガイド板と、該ガイド板が固定されたガイド本体とを具備し、前記ガイド板は、圧延された0.5mm以下の厚さの金属板より成り、その圧延方向と記録シートの搬送方向がほぼ一致するように、ガイド板が配置され、前記ガイド本体は、前記ガイド板よりも熱容量が大きく、しかも該ガイド板よりも熱伝導率の低い樹脂により構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ガイド板には、記録シートが接触する側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方向に延びるリブが形成されている請求項1に記載の画像形成装置。
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