JP2001142331A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001142331A
JP2001142331A JP32544299A JP32544299A JP2001142331A JP 2001142331 A JP2001142331 A JP 2001142331A JP 32544299 A JP32544299 A JP 32544299A JP 32544299 A JP32544299 A JP 32544299A JP 2001142331 A JP2001142331 A JP 2001142331A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ローラと加圧ローラの間に記録シートを
通し、このとき記録シート上のトナー像に熱を与えてそ
のトナー像を定着し、定着ローラと加圧ローラの間を通
過した記録シートをガイド部材によって案内する定着ユ
ニットを備えた画像形成装置において、記録シートから
放出された水蒸気がガイド部材に水滴となって付着し、
この水滴が記録シートに転移することを防止する。 【解決手段】 ガイド部材11,12を、ガイド本体1
1A,12Aと、記録シートPが接触するガイド板11
B,12Bとによって構成し、ガイド板11B,12B
をガイド本体11A,12Aよりも熱伝導率の高い材料
によって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送される記録シ
ートに形成された画像に熱を与え、該画像を記録シート
に定着する定着手段と、該定着手段を通過した記録シー
トを案内するガイド手段とを有する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、各種プリンタ、ファクシミリ或
いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機など
として構成される上記形式の画像形成装置は従来より周
知である。記録シートとしては、転写紙や感光紙或いは
その他の記録紙などの紙製のシートや、樹脂シート、樹
脂フィルム又は布などが用いられ、その表面に形成され
た画像が、定着手段により熱を付与されて記録シート表
面に定着される。定着手段を通過した記録シートは、ガ
イド手段によって案内されながら所定の個所に搬送され
る。
【0003】上述の記録シート、特に紙製の記録シート
は多少の水分を含んでいるのが普通であり、かかる記録
シートが定着手段によって加熱されると、その水分が水
蒸気となって蒸発する。その蒸発量は、記録シートが定
着手段から受ける熱量や環境などによってさまざまであ
るが、ガイド手段の温度が比較的低い状態で上述の水蒸
気が発生すると、ガイド手段の記録シート案内面に、放
出された水蒸気が水滴となって付着することがある。
【0004】上述のようにガイド手段に水滴が付着する
と、その水滴がガイド手段により案内される記録シート
に転移して記録シートに水滴の跡が付けられたり、その
水滴の量が特に多いときは、記録シートに大きな抵抗が
与えられ、記録シートの搬送トラブルを招くおそれがあ
る。かかる不具合を防止するため、ガイド手段を加熱す
る専用のヒータを設け、画像形成装置の待機時にも、そ
のヒータによってガイド手段を温めておき、画像形成装
置が画像形成動作を開始した直後に記録シートから水蒸
気が放出されたときも、ガイド手段に水滴が付着しない
ように構成することが考えられる。ところが、ガイド手
段専用のヒータを設ければ、それだけ画像形成装置の構
成が複雑化し、かつそのコストが上昇する欠点を免れな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した従来の欠点を簡単な構成によって除去した冒頭に記
載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置におい
て、前記ガイド手段が、ガイド本体と、該ガイド本体に
固定され、かつ定着手段通過後の記録シートが接触する
ガイド板とを具備し、該ガイド板は、前記ガイド本体よ
りも熱伝導率の高い材料により構成されていることを特
徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0007】その際、前記ガイド板が金属板より成ると
有利である(請求項2)。
【0008】また、上記請求項1又は2に記載の画像形
成装置において、前記ガイド板の厚みが0.5mm以下で
あると有利である(請求項3)。
【0009】さらに、上記請求項1乃至3のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記ガイド本体が樹脂よ
り成ると有利である(請求項4)。
【0010】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の画像形成装置において、前記ガイド板には、記録シ
ートが接触する側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方
向に延びるリブが形成されていると有利である(請求項
5)。
【0011】さらに、上記請求項1乃至5のいずれかに
記載の画像形成装置において、前記ガイド板は、圧延さ
れた板材より成り、その圧延方向と記録シートの搬送方
向がほぼ一致するように、ガイド板が配置されていると
有利である(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて前述の従来の欠点を、図示した
実施形態例の構成の即してより具体的に明らかにする。
【0013】図1は、図示していない画像形成装置本体
内に配置された定着ユニット1の一例を示す断面図であ
る。ここに示した定着ユニット1は、定着手段の一例で
ある定着ローラ2と、加圧部材の一例である加圧ローラ
3とを有し、これらのローラ2,3は、互いに圧接して
ほぼ平行に延び、定着ユニット1の図示していない筐体
に回転自在に支持されている。定着ローラ2は、円筒状
の芯金と、その外周面に積層された離型層より成り、ま
た加圧ローラ3は、円筒状の芯金と、その外周面に固定
されたシリコーンゴムなどの弾性層から構成されてい
る。
【0014】定着ローラ2の内部には、例えば赤外線ヒ
ータよりなるヒータ4が設けられ、しかも定着ローラ2
の外周面には例えばサーミスタ5より成る温度検出素子
が当接している。
【0015】画像形成動作時に定着ローラ2と加圧ロー
ラ3はそれぞれ矢印A,Bで示した方向に回転駆動さ
れ、このとき定着ローラ2はヒータ4により加熱され
る。定着ローラ2の外周面の温度は、サーミスタ5によ
り検知され、これによって定着ローラ2の外周面の温度
が定着に適した温度範囲となるように、ヒータ4の点灯
と消灯が制御される。
【0016】上述のように回転する定着ローラ2と加圧
ローラ3との当接部、すなわちそのニップ部に、可撓性
のシートより成る記録シートPが矢印C方向に送り込ま
れる。記録シートPとしては、先に例示した各種のシー
トが用いられるが、ここでは転写紙より成る記録シート
が用いられるものとする。かかる記録シートPの表面に
は、例えば図示していない感光体から転写されたトナー
像Tより成る画像が形成されており、記録シートPが定
着ローラ2と加圧ローラ3の間のニップ部を通るとき、
その表面のトナー像が定着ローラ2の外周面に接触し、
このとき、その記録シート表面に担持されたトナー像
が、定着ローラ2から熱を与えられて溶融し、定着ロー
ラ2と加圧ローラ3によって加圧されることにより、記
録シートPに押し込まれて定着される。このように、定
着ローラ2は、記録シートPに形成された画像を、少な
くとも熱の作用で記録シート表面に定着する定着手段の
一例を構成している。
【0017】ニップ部を通過した記録シートPは、分離
爪6によって定着ローラ2の外周面から剥離され、ガイ
ド手段7によって案内されながら、上側搬送ローラ8と
下側搬送ローラ9より成る搬送ローラ対10の間に送り
込まれ、その搬送ローラ対10によって図示していない
排紙部か、又は再給紙装置に向けて搬送される。
【0018】本例のガイド手段7は、上側に位置する第
1のガイド部材11と、この第1のガイド部材11の下
方に位置する第2のガイド部材12とを有している。こ
れらのガイド部材11,12の間の間隔は、記録シート
Pの搬送方向下流側に向けて、漸次狭くなっている。こ
れにより、定着ローラ2と加圧ローラ3とが当接するニ
ップ部を出た記録シートPが上下方向に振れても、その
記録シートPは第1及び第2のガイド部材11,12に
案内されて、正しく搬送ローラ対10に向けて搬送され
る。
【0019】図2及び図3にも示すように、第1のガイ
ド部材11には、記録シートPの搬送方向に直交する向
きに配列された複数の切欠13が形成され、その各切欠
13に、支軸14を介して前述の分離爪6がそれぞれ配
置されている。第1のガイド部材11は、その一対のピ
ン15が定着ユニット1の筐体に回動可能に支持され、
第1及び第2のガイド部材11,12の間に記録シート
が詰まったとき、第1のガイド部材11を上側搬送ロー
ラ8と共に、図1に矢印Dで示す方向に回動させること
ができる。また第2のガイド部材12は、定着ユニット
11の筐体に不動に固定されている。
【0020】以上のように、本例の画像形成装置は、搬
送される記録シートに形成された画像に熱を与え、その
画像を記録シートに定着する定着手段と、この定着手段
を通過した記録シートを案内するガイド手段とを有して
いる。
【0021】ここで、先にも説明したように、特に紙製
の記録シートPは多少の水分を含んでおり、定着ローラ
2と加圧ローラ3に送り込まれる転写紙より成る記録シ
ートPは、例えば4%乃至7%程度の水分を含有してい
る。かかる記録シートPが定着ローラ2と加圧ローラ3
の間のニップ部を通るとき、定着ローラ2と加圧ローラ
3とから熱を与えられることにより、記録シートP中の
水分が蒸発する。
【0022】定着ユニット1が電源を投入されてから一
定時間過ぎている場合には、第1及び第2のガイド部材
11,12の温度が充分に上昇しているため、記録シー
トPから水蒸気が放出されても、ガイド部材11,12
の記録シート案内面に水蒸気が水滴となって付着するこ
とはなく、当該水蒸気は切欠13などを通して定着ユニ
ット1外に排出される。
【0023】ところが、従来の画像形成装置において
は、電源が投入されてまもなくや、電源が投入されては
いるが、画像形成動作の行われていない低電力モード状
態から画像形成動作が開始された直後のような時期に
は、ガイド部材が充分に加熱されていないため、記録シ
ートから放出された水蒸気がガイド部材の記録シート案
内面に水滴となって付着していた。このようにガイド部
材に水滴が付着すると、前述のように、その水滴が記録
シートに転移し、その記録シートに水滴跡が付いたり、
記録シートの搬送トラブルが発生するおそれがある。ま
た、定着ユニットを通過した記録シートを再給紙装置に
搬送し、その記録シートを再び感光体に向けて給送し、
記録シートの他方の面にトナー像を転写し、そのトナー
像を定着ユニットによって記録シートに定着する両面プ
リントを行う際、記録シートに付いた水滴跡によって画
像に汚れができたり、トナー像の転写不足を起こすおそ
れもある。
【0024】上述の従来の欠点を除去するため、本例の
画像形成装置においては、図1乃至図3に示すように、
第1及び第2のガイド部材11,12が、それぞれガイ
ド本体11A,12Aと、その両ガイド本体11A,1
2Aの互いに対向した面にそれぞれ固定された薄い板厚
より成るガイド板11B,12Bとを有していて、定着
ローラ2と加圧ローラ3の間を通過した記録シートP
は、ガイド板11B,12Bに接触しながら案内され、
その搬送方向下流側の搬送ローラ対10に搬送される。
その際、各ガイド板11B,12Bは、これらがそれぞ
れ固定された各ガイド本体11A,12Aよりも熱伝導
率の値の大きい材料により構成されている。ガイド板1
1B,12Bは熱容量の小なる薄い板材より成り、しか
もその熱伝導率は高く、逆にガイド板11B,12Bが
接触するガイド本体11A,12Aの熱伝導率は低く、
当該ガイド本体中を熱が伝わり難くなるように構成され
ているのである。これにより、冷えた状態のガイド板1
1B,12Bに熱が加えられると、そのガイド板11
B,12Bの温度は極く短時間で上昇する。
【0025】画像形成装置に電源が投入されてまみなく
や、低電力モードの状態から画像形成動作が開始された
直後の時点では、第1及び第2のガイド部材11,12
はまだ低温度状態にある。かかる状態で、定着ローラ2
と加圧ローラ3との間を記録シートPが通過してトナー
像の定着動作が行われた場合、定着ローラ2を通過した
直後の記録シートPは、例えば90℃乃至120℃程の
高温度となっている。かかる記録シートPがガイド板1
1B,12Bに接触すると、その熱がガイド板11B,
12Bに伝えられる。これにより、それまで低温度であ
ったガイド板11B,12Bの温度は、先に説明した理
由によって短時間で上昇する。このため、定着ローラ2
に接触して熱を付与された記録シートPからは水蒸気が
放出され、当該水蒸気は図1に鎖線矢印Eで示すように
記録シートPと共に流れるが、このときガイド板11
B,12Bは既に高温度に達しているので、そのガイド
板11B,12Bに水滴が付着することを防止すること
ができ、或いはその水滴の付着を効果的に抑制すること
ができる。通常は、1枚目の記録シートPがガイド板1
1B,12Bに接触するか、数枚の記録シートPがガイ
ド板11B,12Bに接触しながら通過するだけで、ガ
イド板11B,12Bは、その記録シート案内面に水滴
が付着しない温度にまで上昇する。このようにして、ガ
イド板11B,12Bに多量の水滴が付着することを阻
止でき、従来の欠点を防止することができる。しかも、
ガイド部材11,12を強制的に加熱する専用のヒータ
は不要であるため、画像形成装置のコストが上昇する不
具合も阻止できる。
【0026】図1に矢印Eで示したように流れる水蒸気
は、第1のガイド部材11に形成された切欠13を通し
て上昇し、或いは定着ユニット1の隙間を通して外部に
排出される。
【0027】画像形成動作が連続して繰返し行われるう
ちに、ガイド本体11A,12Aの温度も上昇するが、
本例のガイド本体11A,12Aは、ガイド板11B,
12Bよりも体積が大きいため、その熱容量は大きく、
しかも当該ガイド本体11A,12Aの熱伝導率の値は
小さいので、その温度が一旦上昇すると、当該温度がす
ぐに低下することはない。このため、画像形成動作が一
旦中断された後、次の画像形成動作が開始されるまでの
時間が特に長時間でなければ、次の画像形成動作開始時
に、ガイド板11B,12Bの温度は充分に高く保たれ
ており、これによっても次の画像形成動作時にガイド板
11B,12Bに水滴が付着する不具合を阻止すること
が可能である。
【0028】上述のように、本例のガイド手段7は、ガ
イド本体11A,12Aと、該ガイド本体11A,12
Aに固定され、かつ定着手段通過後の記録シートPが接
触するガイド板11B,12Bとを具備し、該ガイド板
11B,12Bは、ガイド本体11A,12Aよりも熱
伝導率の高い材料により構成されている。かかる構成に
より、ガイド板11B,12Bに多量の水滴が付着する
ことを阻止でき、記録シートに水滴跡が付くなどの従来
の欠点を支障なく防止し、ないしは効果的に抑制するこ
とができる。
【0029】図示した画像形成装置においては、ガイド
手段7が第1及び第2のガイド部材11,12を有して
いるが、上述した構成は、ガイド部材が1又は3以上設
けられている場合にも適用できるものである。
【0030】ガイド板11B,12Bの大きさ、形状、
材質、厚みなどは画像形成装置の仕様に応じて適宜設定
できるが、ガイド板11B,12Bの体積を可能な限り
小さくして、その熱容量を下げることが好ましい。ま
た、必ずしも、ガイド板11B,12Bが記録シートP
の搬送路を全て覆うように、当該ガイド板11B,12
Bを形成しなくともよく、そのガイド板11B,12B
を、記録シートPが部分的に接触するように、細切れ状
に形成して、その熱容量を下げるようにしてもよい。但
し、記録シートPがガイド板11B,12B以外のガイ
ド部材本体部分に接触しないように、ガイド板11B,
12Bの形状と大きさを設定することが好ましい。
【0031】ガイド板11B,12Bを樹脂プレートな
どによって構成することもできるが、当該ガイド板11
B,12Bを金属板によって構成すると、ガイド本体1
1A,12Aよりも熱伝導率が低く、かつ熱容量の小さ
なガイド板を低コストで製造することができる。
【0032】また、ガイド板11B,12Bが樹脂より
成ると、画像形成動作を繰返し行うことによって、樹脂
製のガイド板11B,12Bの温度が上昇したとき、記
録シート上のトナーの樹脂と、ガイド板11B,12B
の樹脂同士の親和力が高まり、これによってガイド板1
1B,12Bにトナーが付着し、これがやがて記録シー
トに付着したり、記録シートに対する抵抗が増大し、記
録シートの搬送トラブルが発生するおそれもあるが、ガ
イド板11B,12Bを金属板により構成すれば、この
ような不具合の発生も防止でき、記録シートPを円滑に
案内することができる。特に、ステンレス鋼や鋼板など
の金属板の表面にメッキ処理を施すことによりその表面
平滑性を高め、そのメッキ処理面を記録シートの案内面
とすると、記録シートPを特に円滑に案内することがで
きる。
【0033】また、ガイド板11B,12Bを金属板で
構成したとき、或いは金属以外の材料により構成した場
合も、そのガイド板の厚みを0.5mm以下、特に0.2
mm乃至0.3mmに設定すると、その熱容量を効果的に下
げ、ガイド板11B,12Bを特に早期に加熱させるこ
とができる。ガイド板11B,12Bが金属板より成る
とき、この効果を特に高めることができる。
【0034】一方、ガイド本体11A,12Aも適宜な
材料によって構成することができるが、当該ガイド本体
11A,12Aを樹脂により構成すると、これらにそれ
ぞれ固定されたガイド板11B,12Bよりも熱伝導率
の値が小さく、かつ熱容量の大きなガイド本体を低コス
トで得ることができる。例えば、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)、或いはポリカーボネート(PC)な
どの耐熱性の高い樹脂材によりガイド本体11A,12
Aを構成すると、熱伝導率が低く、かつ熱容量が大き
く、しかも高熱にさらされても大きく熱変形することの
ないガイド本体を低コストで製造することができる。
【0035】ガイド本体11A,12Aの熱伝導率が低
いと、ガイド部材11,12の熱をガイド本体11A,
12Aに伝導させ難くすることができると共に、ガイド
本体11A,12Aの熱を定着ユニット1の筐体に伝え
難くすることもできる。これによりガイド本体11A,
12Aの温度が早期に低下することを防止できるほか、
定着ユニット1の筐体の温度上昇を防止できる。ガイド
本体11A,12Aが、ガイド板11B,12Bの熱を
ガイド手段以外の部材に伝え難くする断熱部材としての
用をなすのである。
【0036】ガイド板11B,12Bとガイド本体11
A,12Aとを固定する方法は、例えば接着剤、ねじ、
溶接、又はアウトサート成形などを適宜採用できる。
【0037】樹脂製のガイド本体にアルミニウムなどを
蒸着し、その蒸着層にガイド板と同じ機能を持たせるこ
とも可能であるが、蒸着層の表面は比較的粗く、記録シ
ートを円滑に搬送させることが難しくなるほか、記録シ
ートの衝突によって蒸着層が剥離するおそれもある。ま
たアルミニウムなどを蒸着できるガイド本体の樹脂材質
の選択の余地も少ない。これに対し、ガイド板11B,
12Bをガイド本体11A,12Aに固定してガイド手
段を構成すれば、このような不具合の発生も阻止でき
る。
【0038】また、図1乃至図3に示したガイド板11
B,12Bには、特に図4に明示するように、記録シー
トPが接触する側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方
向に延びるリブ16A,16Bが形成されている。かか
るリブ16A,16Bを、特に複数形成することによ
り、搬送される記録シートPがガイド板11B,12B
に接触する面積が減少するので、記録シートPに作用す
る摩擦抵抗を弱め、記録シートPを円滑に搬送すること
ができる。しかも、ガイド板11B,12Bにわずかな
水滴が付着してしまった場合も、上記リブ16A,16
Bによって、記録シートPがガイド板11B,12Bに
接触する面積が小さくなるため、その記録シートPに水
滴が付着し難くなる。各リブ16A,16Bの突出量F
(図4)は、例えば数mm、又はそれ以下の大きさに設定
することができる。またいずれか一方のガイド板11B
又は12Bのみにリブ16A又は16Bを形成するよう
にしてもよい。
【0039】また、図5に示すように、例えば金属板の
素材BKを圧延してガイド板11B,12Bを製造する
ことができるが、このようにして製造したガイド板11
B,12Bを図1乃至図3に示すようにガイド板本体1
1A,12Aに固定してガイド手段7を構成した場合、
その各ガイド板11B,12Bが熱を受けて温度が上昇
したとき、各ガイド板11B,12Bに波打ち状の歪が
発生することがある。すなわち、図5に示すように、素
材BKを圧延するときの素材搬送方向でもある圧延方向
を矢印Gで示すとすると、かかる圧延によって製造され
たガイド板11B,12Bの温度が上昇すると、当該ガ
イド板11B,12Bに、図6に示す如く、その圧延方
向Gに直交する向きに凹凸を繰返す波打ち状の歪が発生
するのである。このような歪に、搬送される記録シート
Pが当ると、その円滑な搬送が阻害されるおそれがあ
る。
【0040】そこで、本例の画像形成装置においては、
図6に示すように、上述の圧延方向Gと、記録シートの
搬送方向Cが一致するように、ガイド板11B,12B
が配置されている。これにより、ガイド板11B,12
Bにより案内されながら搬送される記録シートPに対し
て、波状の歪による大きな抵抗が作用する不具合を阻止
でき、円滑に記録シートPを案内してこれを搬送するこ
とができる。ガイド板11B,12Bは、圧延された板
材より成り、その圧延方向Gと記録シートPの搬送方向
Cがほぼ一致するように、ガイド板11B,12Bが配
置されているのである。
【0041】上述した構成のほか、定着ローラ2と加圧
ローラ3とのニップ部よりも記録シート搬送方向下流側
の領域の排気をより効果的に行えるように、画像形成装
置本体内のファンの位置を設定し、またそのファンのパ
ワーをアップすると、ガイド板11B,12Bへの水滴
の付着防止効果をより一層高めることができる。
【0042】以上、定着手段が加熱される定着ローラ2
より成る画像形成装置の例を示したが、本発明は定着ロ
ーラ以外の定着手段を有する画像形成装置、例えばフラ
ッシュ定着方式を採用した画像形成装置や、記録シート
上にトナー像以外の画像が形成される画像形成装置など
にも広く適用できるものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、ガイド板
に水滴が付着する不具合を阻止し、ないしは抑制するこ
とができ、記録シートに水滴の跡が付く欠点を効果的に
抑えることができる。
【0044】請求項2に係る発明によれば、熱伝導率が
低いガイド板を低コストで得ることができる。
【0045】請求項3に係る発明によれば、ガイド板の
熱容量を効果的に下げ、ガイド板の温度をより確実に短
時間で上昇させることができ、ガイド板への水滴付着防
止効果を高めることができる。
【0046】請求項4に係る発明によれば、熱伝導率の
低いガイド本体を低コストで得ることができる。
【0047】請求項5に係る発明によれば、記録シート
をガイド板によってより円滑に案内することができる。
【0048】請求項6に係る発明によれば、ガイド板に
波打ち状の歪が発生しても、その歪が記録シートの円滑
な搬送を阻害する不具合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置本体内に設けられた定着ユニット
の断面図であって、図2におけるI−I線断面に相当す
る図である。
【図2】図1のII−II線に沿って切断したガイド手段の
断面図である。
【図3】第1のガイド部材と上側搬送ローラの斜視図で
ある。
【図4】ガイド本体とガイド板の一部を拡大して示す断
面図である。
【図5】ガイド板を圧延によって製造するときの様子を
示す斜視図である。
【図6】ガイド板にできた歪を説明する斜視図である。
【符号の説明】
11A ガイド本体 12A ガイド本体 11B ガイド板 12B ガイド板 16A リブ 16B リブ C 記録シート搬送方向 G 圧延方向 P 記録シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される記録シートに形成された画像
    に熱を与え、該画像を記録シートに定着する定着手段
    と、該定着手段を通過した記録シートを案内するガイド
    手段とを有する画像形成装置において、 前記ガイド手段が、ガイド本体と、該ガイド本体に固定
    され、かつ定着手段通過後の記録シートが接触するガイ
    ド板とを具備し、該ガイド板は、前記ガイド本体よりも
    熱伝導率の高い材料により構成されていることを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド板が金属板より成る請求項1
    に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド板の厚みが0.5mm以下であ
    る請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド本体が樹脂より成る請求項1
    乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド板には、記録シートが接触す
    る側に突出し、かつほぼ記録シート搬送方向に延びるリ
    ブが形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド板は、圧延された板材より成
    り、その圧延方向と記録シートの搬送方向がほぼ一致す
    るように、ガイド板が配置されている請求項1乃至5の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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