JP4118437B2 - プルリング付き注ぎ口 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスバリア性の良好なプルリング付き注ぎ口に関する。
【0002】
【従来の技術】
ソース、ケチャップなどの食品、医薬品、工業用品などを包装するボトルなどの容器本体部分は、多くの場合、内容物の酸化劣化からの保護、あるいは内容物の有効成分揮発防止のために、容器本体をガスバリア性樹脂あるいはアルミニウム箔などのガスバリア材を含む多層構成とされている。しかしこれらの容器の注ぎ口部分については、内容物の触れる表面積が小さいこともあり、バリア性の付与が行われていない場合が多い。
【0003】
しかし近年、容器に要求されるバリア性がより厳しくなってきており、バリア性の低い容器口部からのガス透過が容器全体のバリア性を低下させていることから、口部へのバリア性付与の要求が高まっている。特に、使用時まで容器を密封できるよう開栓用のプルリングが付いたキャップは、易開栓性発現のため部分的に薄肉化されており、この部分からの酸素透過が無視できないレベルとなっている。
【0004】
このプルリング付き注ぎ口に酸素バリア性を与える方法として、例えば、アルミニウムなどのバリア材を接着性樹脂などと積層して容器内部に貼り付ける方法が挙げられる(実開昭62−19755号)。しかし、このようなバリア材は前もって作成した多層シートを打ち抜いて作られるので、生産性が低下するほか、アルミ箔を用いた場合には、打ち抜き時に発生するバリが金属を含むため、リサイクル処理が困難である。さらに、工程の増加に伴うコストの増大、腐食の危険性などの問題点がある。
【0005】
これに対し、エチレン−ビニルアルコール共重合体などのガスバリア材単体を口部そのものとして用いることは、強度、成形性に問題点が残されており、実用的ではない。また射出成形法で成形した場合、形状の問題からどうしてもライナー由来のバリが生じる。このバリは時には使用樹脂の半分以上に達するため、リサイクル性は不可欠である。
【0006】
また、ヒンジ部を有するキャップ付き注ぎ口については、従来技術としてガスバリア層を中間層とした、少なくとも三層以上で構成されること特徴とするヒンジ蓋付きガスバリア性キャップがある(実開平7−28852号)が、単層成形体と比較した場合、成形性およびリサイクル性が低下するという問題がある。また、ガスバリア材単体ではヒンジの強度が不十分である。このように、単層のガスバリア性樹脂を用いて、ガスバリア性に優れ、かつ十分な機械強度を有するプルリング付き注ぎ口は、未だ得られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、機械強度、易開封性、リサイクル性およびガスバリア性に優れたプルリング付き注ぎ口を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、特定の組成の樹脂組成物を用いてプルリング付き注ぎ口を作成することにより、機械強度、易開封性、リサイクル性およびガスバリア性に優れたプルリング付き注ぎ口が提供できることを見出して、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)5〜60重量%、相容化剤(B)1〜30重量%およびポリオレフィン(C)10〜94重量%からなる樹脂組成物を成形してなるプルリング付き注ぎ口に関する。
【0010】
好ましい実施態様によれば、前記相容化剤(B)が、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体、またはエチレン含有量70〜99モル%、ケン化度40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物である。
【0011】
また、好ましい実施態様によれば、前記樹脂組成物中のポリオレフィン(C)が連続相を形成し、エチレン−ビニルアルコール共重合体(A)が分散相を形成している。
【0012】
また、好ましい実施態様によれば、前記樹脂組成物中のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)が連続相を形成し、ポリオレフィン(C)が分散相を形成している。
【0013】
さらに、好ましい態様では、本発明のプルリング付き注ぎ口が射出成形によって成形されている。
【0014】
また、より好ましい態様では、本発明のプルリング付き注ぎ口はヒンジ部で結合されたキャップ部と一体として成形されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のプルリング付き注ぎ口について説明する。
本発明に用いられるエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)(以下、EVOHと記す。)は、エチレンとビニルエステルからなる共重合体を、アルカリ触媒等を用いてケン化して得られる。ビニルエステルとしては酢酸ビニルが代表的なものとして挙げられるが、その他の脂肪酸ビニルエステル(プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルなど)も使用できる。また、EVOHは共重合成分としてビニルシラン化合物0.0002〜0.2モル%を含有することができる。ここで、ビニルシラン系化合物としては、たとえば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シラン、γ−メタクリルオキシプロピルメトキシシランが挙げられる。なかでも、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランが好適に用いられる。さらに、本発明の目的が阻害されない範囲で、他の共単量体、例えば、プロピレン、ブチレン、あるいは、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチルもしくは(メタ)アクリル酸エチルなどの不飽和カルボン酸またはそのエステル、及び、N−ビニルピロリドンなどのビニルピロリドンを共重合することも出来る。
【0016】
本発明に用いられるEVOHのエチレン含量は、20〜60モル%であり、好適には25〜55モル%、より好適には25〜50モル%である。エチレン含量が20モル%未満では、高湿度下でのガスバリア性が低下し溶融成形性も悪化する。また、60モル%を超えると十分なガスバリア性が得られない。
【0017】
また、本発明に用いられるEVOHのビニルエステル成分のケン化度は90%以上であり、好適には95%以上、より好適には98%以上である。ケン化度が90%未満では、高湿度時のガスバリア性が低下するだけでなく、EVOHの熱安定性が悪化し、成形物が劣化しやすくなる。
【0018】
本発明に用いられるEVOHの好適なメルトフローレート(MFR)(190℃、2160g荷重下)は、0.1〜50g/10min.、最適には0.5〜30g/10min.である。但し、融点が190℃付近あるいは190℃を超えるものは2160g荷重下、融点以上の複数の温度で測定し、片対数グラフで絶対温度の逆数を横軸、MFRの対数を縦軸にプロットし、190℃に外挿した値で表す。これらのEVOH樹脂は、それぞれ単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
【0019】
本発明に用いられる相容化剤(B)とは、EVOH(A)とポリオレフィン(C)の相容性を向上させ、EVOH(A)、相容化剤(B)、ポリオレフィン(C)からなる樹脂組成物に安定したモルフォロジーを形成させる化合物である。相容化剤(B)としては、特に限定されるものではないが、好適な例としてオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)、エチレン含有量70〜99モル%、ケン化度40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b)などが挙げられる。これらの相容化剤は単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
【0020】
本発明に用いられるオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)とは、オレフィン、特にα−オレフィンと不飽和カルボン酸とからなる共重合体のことをいい、分子中にカルボキシル基を有するポリオレフィンおよびポリオレフィン中に含有されるカルボキシル基の全部あるいは一部が金属塩の形で存在しているものも含まれる。オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)のベースとなるポリオレフィンとしては、ポリエチレン(例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)など)、ポリプロピレン、共重合ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体等の各種ポリオレフィンが挙げられる。
【0021】
不飽和カルボン酸またはその無水物の含有量は、好ましくは2〜15モル%、さらに好ましくは3〜12モル%である。不飽和カルボン酸またはその無水物としては、アクリル酸、メタアクリル酸、エタアクリル酸、マレイン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、イタコン酸、無水イタコン酸、無水マレイン酸などが例示され、特にアクリル酸あるいはメタアクリル酸が好ましい。また、共重合体に含有されても良い他の単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルのようなビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸イソブチル、マレイン酸ジエチルのような不飽和カルボン酸エステル、一酸化炭素などが例示される。
【0022】
本発明に用いられる相容化剤(B)としては、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)が特に好ましい。その中でも、ポリオレフィンと不飽和カルボン酸またはその無水物をランダム共重合して得られる重合体が好ましく、エチレンと不飽和カルボン酸またはその無水物がランダムに共重合していることがさらに望ましい。ランダム共重合体またはその金属塩がグラフト化合物よりも優れている理由は、グラフト化合物では、相容性を発揮するのに必要な高い酸含有量を得ることが難しいためである。さらに、不飽和カルボン酸、例えば無水マレイン酸のグラフト化合物の場合は、EVOH中の水酸基とグラフト共重合体中のカルボキシル基が反応して、ゲル・フィッシュアイの原因となるため、好ましくない場合がある。
【0023】
オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体の金属塩における金属イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、亜鉛などの遷移金属が例示され、特に亜鉛を用いた場合が相容性の点で好ましい。オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体の金属塩における中和度は、100%以下、特に90%以下、さらに70%以下の範囲が望ましい。中和度の下限値については、通常5%以上、特に10%以上、さらには30%以上が望ましい。
【0024】
本発明に用いられるオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)のメルトフローレート(MFR)(190℃、2160g荷重下)は、好ましくは0.05〜50g/10min.、さらに好ましくは0.5〜30g/10min.である。これらのオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b)は、それぞれ単独で用いることもできるし、2種以上を混合して用いることもできる。
【0025】
本発明に用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b)とは、 EVOH(A)およびポリオレフィン(C)の相容性を顕著に改善する目的で、特に選ばれ、新規に開発された特殊なEVOHである。エチレン含有率が70〜99モル%、酢酸ビニル成分のケン化度が40%以上であるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b)が相容性の改良の点で好ましい。エチレン含有率72〜96モル%が好ましく、72〜94モル%のものが更に好ましい。また酢酸ビニル成分のケン化度は、45%以上が好ましい。ケン化度の上限はとくになく、実質的に100%のケン化度のものも使用できる。エチレン含有率が70モル%未満、あるいは酢酸ビニル成分のケン化度が40%未満、あるいはエチレン含有率が99モル%以上では流動異常が生じ外観が悪くなる虞がある。
【0026】
本発明に用いられるエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b)のメルトフローレート(MFR)(210℃、2160g荷重下)は0.1g/10分以上であることが好ましく、好適には0.5g/10分以上であり、100g/10分以下、より好適には50g/10分以下、最適には30g/10分以下であることが望ましい。
【0027】
本発明に用いられるポリオレフィン(C)は、特に限定されない。高密度もしくは低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1などのα−オレフィンの単独重合体、あるいは、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1などから選ばれたα−オレフィン同士の共重合体などが例示される。また、α−オレフィンに以下の成分:ジオレフィン、塩化ビニル、酢酸ビニルなどのビニル化合物、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルなどの不飽和カルボン酸エステルなど;を共重合したものも含まれる。本発明においては、ポリエチレン、ポリプロピレンを用いることが好ましく、直鎖状低密度ポリエチレンを用いることがヒンジ部やプルトップ部などの機械強度の観点からさらに好ましい。
【0028】
本発明に用いられるポリオレフィン(C)のメルトフローレート(MFR)(190℃、2160g荷重下)は、好ましくは0.05〜100g/10min.、さらに好ましくは0.05〜50g/10min.、最適には0.5〜30g/10min.である。但し、融点が190℃付近あるいは190℃を超えるものは2160g荷重下、融点以上の複数の温度で測定し、片対数グラフで絶対温度の逆数を横軸、MFRの対数を縦軸にプロットし、190℃に外挿した値で表す。
【0029】
本発明の目的を達成するためには、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度90%以上のEVOH(A)5〜60重量%、相容化剤(B)1〜30重量%およびポリオレフィン(C)10〜94重量%からなる樹脂組成物を用いる必要がある。
【0030】
樹脂組成物中のEVOH(A)の含有量 は、5〜60重量%であり、好適には10〜50重量%、さらに好適には15〜40重量%である。樹脂組成物中のEVOH(A)の含有量 が5重量%未満の場合には、組成物のガスバリア性が不足し、 EVOH(A)の含有量 が60重量%を超える場合には組成物の強度や接着性の改善効果が不充分である。
【0031】
樹脂組成物中の相容化剤(B)の含有量は1〜30重量%、好適には3〜25重量%、さらに好適には5〜15重量%である。樹脂組成物中の相容化剤(B)の重量比が1重量%未満の場合には、EVOH(A)とポリオレフィン(C)の相容性が低下し、本発明の効果が得られない。また、樹脂組成物中の相容化剤(B)の重量比が30重量%を超える場合には、組成物全体の量のうちEVOH(A)とポリオレフィン(C)の比率が低下するため、本来EVOH(A)の有するバリア性やポリオレフィン(C)の有する溶融成形性等の性能が低下する。
【0032】
樹脂組成物中のポリオレフィン(C)の含有量は10〜94重量%、好適には20〜85重量%、さらに好適には40〜75重量%である。樹脂組成物中のポリオレフィン(C)の含有量が10重量%未満の場合には組成物の強度や接着性の改善効果が不充分であり、ポリオレフィン(C)の含有量が94重量%を超える場合には組成物のガスバリア性が不足する。
【0033】
本発明においては、ポリオレフィン(C)が連続相、EVOH(A)が分散相となる樹脂組成物が、全体としてポリオレフィンの特長を保有していながら、EVOHを配合することによって、EVOHの特性を付与することができる点で有用である。すなわち、熱接着性および機械強度を保持しながらバリア性を改善できる。このような分散形態は、 EVOH(A)の溶融粘度をポリオレフィン(C)の溶融粘度より大きくすること、あるいは樹脂組成物中のEVOH(A)とポリオレフィン(C) の合計の重量に対する、EVOH(A)の重量の値を小さくすることにより得ることができる。すなわち、樹脂組成物中のEVOH(A)の重量をW(A)とし、EVOH(A)とポリオレフィン(C)の合計の重量をW(A+C)とした場合に、W(A)/W(A+C)は0.65以下であることが好ましく、0.6以下であることがより好ましい。 W(A)/W(A+C)の値が0.65を超える場合には、ポリオレフィン(C)が連続相を形成しにくくなる。
【0034】
本発明においては、EVOH(A)が連続相、ポリオレフィン(C)が分散相となる樹脂組成物からなる樹脂組成物もまた、有用である。この樹脂組成物は、全体としてEVOHの特長を保有しながら、ポリオレフィン(C)を配合することによって、ポリオレフィンの特性を付与することができる点で有用である。すなわち、バリア性を保持しながら熱接着性および機械強度を改善できる。このような分散形態は、EVOH(A)の溶融粘度をポリオレフィン(C)の溶融粘度より小さくすること、あるいは樹脂組成物中のEVOH(A)とポリオレフィン(C) の合計の重量に対する、EVOH(A)の重量の値を大きくすることにより得ることができる。
【0035】
本発明に用いる樹脂組成物には、上記の樹脂成分の他に適切な添加剤(例えば、熱安定剤、可塑剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラー、他の樹脂など)を本発明の目的が阻害されない範囲で使用することは自由である。また、高級脂肪族カルボン酸の金属塩またはハイドロタルサイト化合物などを添加することは、EVOHの熱による劣化を防ぐという観点から有効である。
【0036】
ここで、ハイドロタルサイト化合物としては、特に、MAl(OH)2x+3y−2z(A)・aHO(MはMg、CaまたはZn、AはCOまたはHPO、x、y、z、aは正数)で示される複塩であるハイドロタルサイト化合物を挙げることができる。特に好適なものとして以下のハイドロタルサイト化合物が例示される。
【0037】
MgAl(OH)16CO・4H
MgAl(OH)20CO・5H
MgAl(OH)14CO・4H
Mg10Al(OH)22(CO・4H
MgAl(OH)16HPO・4H
CaAl(OH)16CO・4H
ZnAl(OH)16CO・4H
Mg . Al(OH)13CO・3.5H
【0038】
また、ハイドロタルサイト化合物として、特開平1−308439号(USP4954557)に記載されているハイドロタルサイト系固溶体である、[Mg0.75Zn0.250.67Al0.33(OH)(CO0.167・0.45HOのようなものも用いることができる。
【0039】
高級脂肪族カルボン酸の金属塩とは、炭素数8〜22の高級脂肪酸の金属塩をいう。炭素数8〜22の高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸などがあげられる。金属としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、バリウム、アルミニウムなどがあげられる。このうちマグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属が好適である。
【0040】
これらの高級脂肪族カルボン酸の金属塩、またはハイドロタルサイト化合物の含有量は、樹脂組成物の合計重量に対して0.01〜3重量部が好ましく、より好適には0.05〜2.5重量部である。
【0041】
プルリング付き注ぎ口とは、消費者が開栓するまで密封性を保ち、なおかつ易開栓性を与えるための注ぎ口である。好ましくは、開栓後の保存時にもバリア性を発現することが出来るように、キャップと注ぎ口とがヒンジでつながった、いわゆる一体式のプルリング付き注ぎ口が用いられる。このような、一体式のプルリング付き注ぎ口は、例えば、図1に示される。図1において、一体式のプルリング付き注ぎ口1は、開栓時に指を挿入するためのリング2、リング2と栓部8とをつなぐ部分3、易開栓性を付与するための薄肉部4を備え、開栓後の簡易密封性を維持するためのキャップ5と、キャップ5と注ぎ口6とをつなぐヒンジ7とを有している。
【0042】
かかるプルリング付き注ぎ口の作成方法としては、射出成形の他、圧縮成形法、あらかじめ作成したシートを熱成形する方法などが挙げられる。本発明のプルリング付き注ぎ口の形状は、一般的に複雑であることから、あらかじめ溶融混練した組成物を射出成形する方法がもっとも好適である。
【0043】
本発明のプルリング付き注ぎ口を作成するための樹脂組成物を溶融混練する方法は、特に限定されるものではない。EVOH(A)、相容化剤(B)、ポリオレフィン(C)を同時にあるいは適当な順序で単軸または二軸スクリュー押出機などでペレット化し乾燥する方法が挙げられる。なお、溶融配合操作においては、ブレンドが不均一になったり、ゲル、ブツが発生、混入したりする可能性があるので、ブレンドペレット化はなるべく混練度の高い押出機を使用し、ホッパー口を窒素ガスでシールし、低温で押出しすることが望ましい。
【0044】
得られた溶融混練ペレットを、所望の金型を有する、例えば、射出成形機に供給し、射出成形法でヒンジ付きキャップのついたプルリング付き注ぎ口が作成される。
【0045】
得られたプルリング付き注ぎ口は、ガスバリア性に優れ、キャップ強度、易開封性、リング強度、ヒンジ強度に優れており、また、リサイクル性にも優れている。
【0046】
得られたプルリング付き注ぎ口は、ついで、容器本体に装着される。プルリング付き注ぎ口を装着する容器本体の形態は特に限定されない。例えば、ガラス瓶、PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトルなどの容器、アルミ箔やエチレン‐ビニルアルコール共重合体などのガスバリア材とポリオレフィンあるいはPETとを接着層を介して積層した積層包装材を用いて作成した容器が用いられる。
【0047】
プルリング付き注ぎ口を容器本体に装着する方法は特に限定されない。例えば、スクリューを用いて締め付ける方法、双方に凹凸を設けて嵌め込む方法、熱接着法や超音波接着法にて接着する方法などが挙げられる。しかし、いずれの場合にも容器のガスバリア性を保持するために、接合部分は互いに密着させる必要がある。
【0048】
このようにして得られた包装容器はガスバリア性に優れているほか、口部の強度、プルリングの強度、プルリングの易開封性、リサイクル性に優れるため、食品、とくに液状食品(たとえばワイン、酒などのアルコール類、しょう油等)の容器材料として好適である。
【0049】
本発明のプルリング付き注ぎ口の製造に用いられる樹脂組成物は、相容性および熱安定性に優れるため、リサイクル性も良好である。
【0050】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。本実施例および比較例に使用した樹脂(A)、(B)、および(C)を、それぞれ下記の表1、表2および表3に示す。
【0051】
【表1】
Figure 0004118437
【0052】
【表2】
Figure 0004118437
【0053】
【表3】
Figure 0004118437
【0054】
実施例1〜7、比較例1〜5
表1〜3に記載の樹脂を、表4に記載の配合比率で配合し、以下の方法で実施例1〜7および比較例1〜5のプルリング付き注ぎ口を作製した。各樹脂をタンブラーで予備混合後、ニーディングディスクを有する30mmφの2軸押出機(日本製鋼所製TEX30:L/D=30)を用いて、シリンダー温度を、フィード下部を190℃、混練部及びノズル付近を210℃に設定し、押出機のローターの回転数は610rpm、フィーダーのモーター回転数250rpmで、溶融混練しペレットを得た。
【0055】
次に、図1に示す成形品を作成するための金型を備えた射出成形機に、上記ペレットを供給し、射出成形法によりヒンジ付きキャップのついたプルリング付き注ぎ口を作成した。このとき射出成形機のシリンダー温度は230℃、ノズル温度は220℃とした。
【0056】
(連続相の判別)
このようにして成形したプルリング付き注ぎ口の一部を切断し、小片を得た。小片の切断面のEVOH(A)をヨウ素で染色し、小片の切断面を光学顕微鏡で観察することにより、EVOH(A)が連続相であるか、分散相であるかを判別した。
【0057】
成形したプルリング付き注ぎ口の評価は以下のように行った。
(1)バリア性(酸素透過係数)
樹脂組成物をTダイにより240℃にて溶融押出して、厚み100μmのフィルムを作成した後、絶乾状態とした。その後、モダン・コントロール社(米国)製Ox−Tran10/50型酸素透過率測定装置を用いて、温度20℃、0%RHの条件で、JISK7126に準じて酸素透過係数(cc・20μ/m・Day・atm)を求めた。
【0058】
(2)キャップ強度
成形したプルリング付き注ぎ口部を−20℃にて12時間保持して十分に冷却した後、5mの高さから落下させて損傷をチェックし、以下の基準で判定した。
判 定: 基 準
◎ (合 格):変化なし
× (不合格):ひび割れ、もしくは破損
【0059】
(3)易開封性
100個のプルリング付き注ぎ口について、プルリングを指で引っ張り開封した。開封時にかかった力による薄膜部分の切れ方について、以下の基準で判定した。
判 定: 基 準
◎ (合 格):薄膜部が切れ、容易に開封できる。
◯ (合 格):比較的容易に開封できる。
× (不合格):開封困難、薄膜部からは切れない。
【0060】
(4)プルリング強度
100個のプルリング付き注ぎ口について、プルリングを指で引っ張り開封した。開封時にリングがきれずに、容易に開封できるかどうかを評価し、以下の基準で判定した。
判 定: 基 準
◎ (合 格):指で引っ張っても切れない。
◯ (合 格):かなり強く引っ張ると切れる。
× (不合格):簡単に切れる。
【0061】
(5)ヒンジ強度
プルリング付き注ぎ口を5℃にて一日以上放置し、キャップの開閉を200回繰り返し、ヒンジ部の状態をルーペにて観察し、以下の基準で判定した。
判 定: 基 準
◎ (合 格):変化なし。
◯ (合 格):開閉のみでは切れないが、強く捻じると切れる。
× (不合格):開閉により切断。
【0062】
(6)リサイクル性
プルリング付き注ぎ口の射出成形時に生じたライナー部分などのバリを粉砕後、再度射出成形機に仕込み、同条件でプルリング付き注ぎ口を再度成形した。成形品について、バリア性の評価を除き、上記の項目を評価した。
【0063】
結果を表4に示す。
【0064】
【表4】
Figure 0004118437
【0065】
実施例1〜7で得られた本発明のプルリング付き注ぎ口は、バリア性に優れており、落下試験による損傷も見られずキャップ強度も十分であった。さらに、易開封性、リング強度およびヒンジ強度という機械強度に優れていた。EVOH(A)が5重量%未満の比較例1、およびEVOH(A)を含まないポリオレフィン(C)のみの比較例2は、ガスバリア性が極端に悪かった。EVOH(A)のみからなる比較例3および相溶剤(B)を使用しない比較例4は、機械強度が不合格であり、リサイクル性も悪かった。比較例5は、EVOH(A)のエチレン含有量が60モル%を超えているので、機械的強度は満足するものの、ガスバリア性に劣った。
【0066】
【発明の効果】
本発明の、エチレン含有量20〜60モル%、ケン化度90%以上のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)5〜60重量%、相容化剤(B)1〜30重量%およびポリオレフィン(C)10〜94重量%からなる樹脂組成物を成形して得られるプルリング付き注ぎ口は、ガスバリア性に優れ、キャップ強度、易開封性、リング強度、ヒンジ強度に優れており、また、リサイクル性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒンジ付きキャップのついたプルリング付き注ぎ口の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プルリング付き注ぎ口
2 リング
3 リングと栓部のつなぎ
4 易開栓性を付与するための薄肉部
5 キャップ
6 注ぎ口
7 ヒンジ
8 栓部

Claims (5)

  1. チレン−ビニルアルコール共重合体(A)相容化剤(B)およびポリオレフィン(C)からなる樹脂組成物を成形してなるプルリング付き注ぎ口であって、
    該エチレン−ビニルアルコール共重合体(A)のエチレン含有量が20〜60モル%、ケン化度が90%以上であり、かつメルトフローレート(190℃、2160g荷重下)が0.1〜50g/10min.であり、
    該相容化剤(B)が、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体(b )およびエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b )から選択される少なくとも1種であって、該エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(b )が、エチレン含有量70〜99モル%、ケン化度40%以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物であり、
    該ポリオレフィン(C)のメルトフローレート(190℃、2160g荷重下)が、0.05〜100g/10min.であり、
    該エチレン−ビニルアルコール共重合体(A)、該相容化剤(B)、および該ポリオレフィン(C)が、各々20〜50重量%、3〜10重量%、および40〜70重量%の割合で含有される、
    プルリング付き注ぎ口
  2. 前記樹脂組成物中のポリオレフィン(C)が連続相を形成し、エチレン−ビニルアルコール共重合体(A)が分散相を形成している、請求項1に記載のプルリング付き注ぎ口。
  3. 前記樹脂組成物中のエチレン−ビニルアルコール共重合体(A)が連続相を形成し、ポリオレフィン(C)が分散相を形成している、請求項1に記載のプルリング付き注ぎ口。
  4. 前記プルリング付き注ぎ口が、射出成形によって成形された注ぎ口である、請求項1から3のいずれかの項に記載のプルリング付き注ぎ口。
  5. 前記プルリング付き注ぎ口とヒンジ部で結合されたキャップ部とが一体として成形されている、請求項1から4のいずれかの項に記載のプルリング付き注ぎ口。
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