JP4114053B2 - フロントフェンダの構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両のフロントフェンダの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の走行中に車輪が跳ね上げる泥水等が車体に付着することを防止するために車両のフロントフェンダのホイールハウジング後側下部位置にマッドガードを装着しているものがある。この場合、フロントフェンダを上部フェンダパネル部と下部フェンダパネルとに分割して下部フェンダパネル部にマットガードを一体化して車体フレームに取り付けるようにした構造のものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
マッドガードを取り付けた場合、雪道や泥道を走行すると、マッドガードに雪や泥が付着する。特に、フロントフェンダのホイールハウジングに取り付けたマッドガードに雪が多量に堆積すると、前輪との隙間が狭くなって操舵し難くなり取り除くことが必要となる。このような場合、乗員は、靴でマッドガードを蹴飛ばして堆積した雪を蹴落とすことが多い。
【0004】
【特許文献1】
実開平2―33789号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、フロントフェンダは、板厚が薄く、しかも下方に延びたホイールハウジングの後側下部にマッドガードが固定されているために、堆積した雪や泥等を取り除くべく靴等でマッドガードを蹴飛ばしたりすると、フロントフェンダが変形したり、傷が付いたり、或いは塗装が傷んだり剥がれたりするおそれがある。また、悪路を走行してマッドガードに外力が加わった場合等にもフロントフェンダが変形したり、或いは、マッドガードが脱落したりするおそれがある。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、フロントフェンダの剛性を確保し、マッドガードに無理な力が加えられた場合でもフロントフェンダの変形や傷付きや破損等を防止するようにしたフロントフェンダの構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するべく、請求項1の発明に係るフロントフェンダの構造は、車両のフロントフェンダ2のホイールハウジング後側を上下に分割して成り、前記フロントフェンダ2の上部を形成する上部フロントフェンダ5と、樹脂部材により形成され、前記フロントフェンダの下部を形成するパネル部6aと前壁のマッドガード部6bとが一体に成形された下部フロントフェンダ6と、前後の両側部を外側に折曲させて断面略U字状に形成され、前記下部フロントフェンダ6の内側面に当接固定されて同下部フロントフェンダ6を補強するリンフォース7とを備え、前記リンフォース7は、上端部が前記上部フロントフェンダ5の下端部5bにボルト8により固定され、前記下部フロントフェンダ6は、前記マッドガード部6bが前記リンフォース7にボルト9により固定され、下部6cが前記リンフォース7と共に前記フロントピラー下部にボルト10により固定されたことを特徴としている。
【0008】
下部フロントフェンダを樹脂部材で形成することで、マッドガードに雪や泥等が堆積した際に靴等で蹴落としたり、或いは悪路走行時に路面から外力が加わったような場合でも鋼板に比べて変形したり傷付き難い。また、下部フロントフェンダは、その内側面に当接固定されたリンフォースにより補強されていることにより破損することが防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。
図1は、本発明に係るフロントフェンダ構造を適用した車両の斜視図、図2は図1に示すフロントフェンダの組立斜視図である。図1及び図2に示すように車両1のフロントフェンダ2の下部には、ホイールハウジング3が設けられており、ホイールハウジング3の後部が下方に延出している。フロントフェンダ2は、ホイールハウジング3の後側を形成する下部が上下に分割されて上部フロントフェンダ5と下部フロントフェンダ6とリンフォース7とにより構成されている。上部フロントフェンダ5は、ホイールハウジング3の後側下端部5bが前側下端部5aと略同じ長さとされている。後側下端部5bは、リンフォース7の取付部とされ、取付孔5cが複数設けられており、裏面に固定ナット(図示せず)が溶着されている。この上部フロントフェンダ5は、鋼板によりプレス成形されている。
【0010】
下部フロントフェンダ6は、上部フロントフェンダ5の下方を形成するパネル部6aと、マッドガードとしての前壁のマッドガード部6bとが一体に形成されている。パネル部6aは、上部フロントフェンダ5の下端部5bと滑らかに連続する形状とされており、下部6cが内方に略J字状に彎曲して形成されてその先端近傍位置に取付孔6dが複数(2個)設けられている。この取付孔6dは、リンフォース7と共に車体のフロントピラー下部(図示せず)に固定するためのものである。また、マッドガード部6bには取付孔6eが設けられている。この下部フロントフェンダ6は、樹脂部材により一体に成形されており、上部フロントパネル部5と同じ色に着色されている。
【0011】
リンフォース7は、下部フロントフェンダ6の内側面に当接固定されて補強するためのもので、下部フロントフェンダ6のパネル部6aよりも幅狭の鋼板の両側部7aを外側に折曲させて断面略U字形状とし、下部7bが下部フロントフェンダ6のパネル部6aの下面6cの内面に当接するべく内方に略J字状をなして彎曲して形成されている。
【0012】
上端部には上部フロントフェンダ5の下端部5bの取付孔5cと対応して取付孔7cが設けられており、下部7b先端近傍位置には下部フロントフェンダ6と共に車体のフロントピラー下部に固定するための取付孔7dが取付孔6dと対応して設けられている。前側の側部7aには下部フロントフェンダ6のマッドガード部6bの取付孔6eと対応してねじ孔7eが設けられている。リンフォース7は、断面がU字形状とされ、更に厚板とされていることで剛性の向上が図られている。このリンフォース7は、プレス加工により成形されている。
【0013】
図2において上部フロントフェンダ5は、所定箇所に設けられた取付部を介して車体に固定される。リンフォース7は、上端部が上部フロントフェンダ5の下端部5bに取り付けられ、取付孔7c、5cを挿通し裏側に溶着された固定ナットに螺合するボルト8により固定される。下部フロントフェンダ6は、リンフォース7の外側に装着され、マッドガード部6bの取付孔6eを挿通しリンフォース7のねじ孔7eに螺合するボルト9により固定される。また、下部6cは、取付孔6d、7dを挿通するボルト10によりリンフォース7と共に前記フロントピラーの下部に共締め固定される。そして、上部フロントフェンダ5と下部フロントフェンダ6とが滑らかに接続され、下部フロントフェンダ6のマッドガード部6bがホイールハウジング3の後側下部に位置してマッドガードとされる。このようにして、フロントフェンダパネル2が構成される。
【0014】
下部フロントフェンダ6は、樹脂部材で形成されていることで、マッドガード部6bに雪や泥等が堆積した際に靴等で蹴落としたり、或いは悪路走行時に路面から外力が加わったような場合でも鋼板に比べて変形したり傷付き難く、また、樹脂自体が着色されていることで塗装のように剥げることもない。更に、下部フロントフェンダ6をリンフォース7により補強することにより破損することが防止される。また、下部フロントフェンダ6を樹脂部材で形成することで軽量化及びコストの低減が図られる。
【0015】
また、フロントフェンダパネル2をホイールハウジング3の後側で上下に分割することにより、鋼板で形成される上部フロントフェンダパネル部5の下方に延出する部分がなくなり、歩留りが向上すると共にプレス成形時の作業性の改善が図られる。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、フロントフェンダをホイールハウジング後側において上下に分割し下部フロントフェンダをマッドガード部と一体化して樹脂部材で形成し、且つリンフォースで補強することにより、マッドガード部に雪や泥等が堆積した際に靴等で蹴落としたり、マッドガードに無理な力が加えられた場合でも変形したり、傷が付き難く、破損することも防止される。
【0017】
また、フロントフェンダをホイールハウジング後側で上下に分割することで、鋼板で形成される上部フロントフェンダの下方に延出する部分がなくなり、歩留りの向上や、プレス成形時における作業性の改善が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフロントフェンダ構造を適用した車両の斜視図である。
【図2】図1に示す車両のフロントフェンダパネルの組立斜視図である。
【符号の説明】
1 車両
2 フロントフェンダパネル
3 ホイールハウジング
5 上部フロントフェンダ
6 下部フロントフェンダ
6a パネル部
6b マッドガード部
7 リンフォース
Claims (1)
- 車両のフロントフェンダ2のホイールハウジング後側を上下に分割して成り、
前記フロントフェンダ2の上部を形成する上部フロントフェンダ5と、
樹脂部材により形成され、前記フロントフェンダ2の下部を形成するパネル部6aと前壁のマッドガード部6bとが一体に成形された下部フロントフェンダ6と、
前後の両側部を外側に折曲させて断面略U字状に形成され、前記下部フロントフェンダ6の内側面に当接固定されて同下部フロントフェンダ6を補強するリンフォース7とを備え、
前記リンフォース7は、上端部が前記上部フロントフェンダ5の下端部5bにボルト8により固定され、前記下部フロントフェンダ6は、前記マッドガード部6bが前記リンフォース7にボルト9により固定され、下部6cが前記リンフォース7と共に前記フロントピラー下部にボルト10により固定されたことを特徴とするフロントフェンダの構造。
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