JP3066543U - マウンテンバイク用後泥除およびサ―クル錠の滑り止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、マウンテンバイク、特にジュニ
ア・マウンテンバイク用後泥除およびサークル錠の滑り
止装置の提供。 【解決手段】 合成樹脂材を射出成型して形成される後
泥除本体と、その内面に取付けられて前端を後泥除本体
より前方に突出する取付金具から設けられ、前記取付金
具は、左右に拡開して対面し、取付孔を具えてシートピ
ンに嵌挿すると共に、シートラグの両側面に接触してシ
ートピンにより左右から締着固定される双頭の取付フラ
ンジと、その双頭の取付フランジの基端に接続して所要
長さ離隔すると共に、バックホークの上部の外周上面に
接触して所要角度を維持する連接部を屈曲形成されてな
るマウンテンバイク用後泥除およびバックホークの上部
にサークル錠を取付け、バックホークの各上部に設けた
滑り止にサークル錠の一部を対面させてなるサークル錠
の滑り止装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

この考案は、マウンテンバイク、特にジュニア・マウンテンバイク用後泥除に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のマウンテンバイク用後泥除は、バックホークの上部に取付けるものであ った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述のように、マウンテンバイク用後泥除は、バックホークの上部に取付ける ものであった。そして、特にジュニア・マウンテンバイクフレームにおいては、 立てパイプに接続するバックホークの上部の長さが短いため、バックホークに泥 除を取付けると、太いタイヤに適合した大径のサークル錠を取付けるスペースが なく、走行機能を優先させるため、サークル錠を取付けることができなかった。

【０００４】 この考案は、マウンテンバイク用後泥除をバックホークの上部以外の場所に取 付、従来泥除を取付けた位置にサークル錠を取付け可能にしたものである。また 、その取付構造の堅牢化を図り、所要角度を維持するようにしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

合成樹脂材を射出成型して形成される後泥除本体と、その内面に取付けられて 前端を後泥除本体より前方に突出する取付金具から設けられ、前記取付金具は、 左右に拡開して対面し、取付孔を具えてシートピンに嵌挿すると共に、シートラ グの両側面に接触してシートピンにより左右から締着固定される双頭の取付フラ ンジと、その双頭の取付フランジの基端に接続して所要長さ離隔すると共に、バ ックホークの上部の外周上面に接触して所要角度を維持する連接部を屈曲形成さ れてなるマウンテンバイク用後泥除にある。

【０００６】 前記後泥除本体は、シートラグの背後に延びて配置され、後車輪が跳ね上げる 飛沫を受けて前端に流すように両側面が樋状に、かつ後方に所要長さ延設形成さ れ、その前端部内面には、前後に所要長離隔し、かつ左右に離隔する、１脚の前 方取付脚と、２脚の後方取付脚が形成され、前記取付金具を前後に調節自在にネ ジにより固着されるようにしてもよいものである。

【０００７】 前記取付金具は、左右に離隔して対面する起立側壁部と、その起立側壁部の基 端縁を接続する底板部からなるコ字形部材の一方端に、コ字形部材の起立側壁部 に接続し、左右に拡開して対面し、取付孔を具えてシートピンに嵌挿すると共に 、シートラグの両側面に接触してシートピンにより左右から締着固定される双頭 の取付フランジと、その双頭の取付フランジの基端に接続して所要長さ離隔する と共に、バックホークの上部の外周上面に接触して所要角度を維持する連接部を 屈曲形成されるようにしてもよいものである。

【０００８】 前記取付金具の連接部は、中間を折曲してリブが形成されてなるようにしても よいものである。

【０００９】 前記取付金具のコ字形部材の他方端において、後端から前方に所要長さ底板部 および起立側壁部が斜めに切除され、タイヤ逃げ用切り欠き縁が形成されてなる ようにしてもよいものである。

【００１０】 前記マウンテンバイク用後泥除を装備したマウンテンバイクフレームにおいて 、バックホークの上部にサークル錠を取付け、バックホークの各上部間に差し渡 されるブリッジに滑り止片を固着し、サークル錠の上部内径に対面させてなるサ ークル錠の滑り止装置にある。

【００１１】 前記マウンテンバイク用後泥除を装備したマウンテンバイクフレームにおいて 、バックホークの上部にサークル錠を取付け、バックホークの少なくとも一方の 上部の外周面に滑り止板（ダボ）を固着して、サークル錠の取付バンドの少なく とも一方に対面させてなるサークル錠の滑り止装置にある。

【００１２】

【考案の実施の形態】

合成樹脂材を射出成型して形成される後泥除本体と、その内面に取付けられて 前端を後泥除本体より前方に突出する取付金具から設けられ、前記取付金具は、 左右に拡開して対面し、取付孔を具えてシートピンに嵌挿すると共に、シートラ グの両側面に接触してシートピンにより左右から締着固定される双頭の取付フラ ンジと、その双頭の取付フランジの基端に接続して所要長さ離隔すると共に、バ ックホークの上部の外周上面に接触して所要角度を維持する連接部を屈曲形成さ れてなるマウンテンバイク用後泥除をマウンテンバイクフレームに装備し、かつ マウンテンバイクフレームのバックホークの上部にサークル錠を取付け、バック ホークの少なくとも一方の上部の外周面に滑り止板（ダボ）を固着して、サーク ル錠の取付バンドの少なくとも一方に対面させてなる。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案のマウンテンバイク、特にジュニア・マウンテンバイク用後泥 除を図面に示す実施例により説明すると、図面に示すジュニア・マウンテンバイ ク用後泥除１は、合成樹脂材を射出成型して形成される後泥除本体２と、その内 面に取付けられて前端を後泥除本体２より前方に突出する取付金具３から設けら れる。

【００１４】 前記後泥除本体２は、シートラグ４の背後に延びて配置され、後車輪５が跳ね 上げる飛沫を受けて前端に流すように両側面が樋状に、かつ後方に所要長さ延設 形成され、その前端部内面には、前後に所要長離隔し、かつ左右に離隔する、１ 脚の前方取付脚２ａと、２脚の後方取付脚２ｂ、２ｂが形成され、前記取付金具 ３を前後に調節自在にネジ６により固着される。

【００１５】 前記取付金具３は、左右に離隔して対面する起立側壁部３ａ、３ａと、その起 立側壁部３ａ、３ａの基端縁を接続する底板部３ｂからなるコ字形部材の一方端 に、コ字形部材の起立側壁部３ａ、３ａに接続し、左右に拡開して対面し、取付 孔８、８を具えてシートピン９に嵌挿すると共に、シートラグ４の両側面に接触 してシートピン９により左右から締着固定される双頭の取付フランジ７、７と、 その双頭の取付フランジ７、７の基端に接続して所要長さ離隔すると共に、バッ クホーク１０の上部１０ａ、１０ａの外周上面に接触して所要角度を維持する連 接部１１、１１を屈曲形成され、かつコ字形部材の一方端よりの底板部３ｂに、 ネジ６を挿通し、前記後泥除本体２の前方取付脚２ａに固着する取付長孔１２が 設けられ、コ字形部材の他方端に起立側壁部３ａ、３ａの上縁から外方に折曲す る取付片１３、１３が形成され、この取付片１３、１３にネジ６を挿通し、前記 前記後泥除本体２の後方取付脚２ｂに固着する取付長孔１４が設けられる。

【００１６】 コ字形部材の一方端における前記連接部１１、１１は、中間を折曲してリブ１ １ａ、１１ａが形成されてもよいものである。また、コ字形部材の他方端におい て、後端から前方に所要長さ底板部３ｂおよび起立側壁部３ａ、３ａが斜めに切 徐され、タイヤ逃げ用切り欠き縁１５が形成されてもよいものである。

【００１７】 この考案の実施例に示すジュニア・マウンテンバイク用後泥除１は、以上のよ うに構成されるから、シートピン９への取付金具３の取付けは、取付金具３の取 付けフランジ７、７をバックホーク１０、１０の上端側面に連接し、取付けフラ ンジ７、７の中心の取付孔８、８に、例えば、図４に示すシートピン９を外側よ り挿通し、その頭部９ａとワッシャー１６を間にナット１７で締付け、また取付 孔８、８より所要長さ離隔した取付金具３の連接部１１、１１をバックホーク１ ０、１０の上部１０ａ、１０ａの外周上面に接触させているので、シートピン９ を中心に回動することがなく、取付金具３をフレームに対して所要角度に維持し て配置されるものである。

【００１８】 そこで、従来、この後泥除を取付けていた部分に、図１に示すように、マウン テンバイク用の太いタイヤ１８を囲ぎょうする大型のサークル錠１９を取付ける ことができるものである。

【００１９】 大型のサークル錠１９は、図５に示すように、バックホーク１０、１０の各上 部１０ａ、１０ａ間に差し渡されるブリッジ２０に、ネジ２１により滑り止片２ ２を固着し、大型のサークル錠１９の上部内径に対面させて、大型のサークル錠 １９の取付バンド１９ａ、１９ａの締付けが万一緩んだ場合でも、滑り止片２２ が大型のサークル錠１９を支えて下方へ滑り落ちることがなく、マウンテンバイ ク用の太いタイヤ１８との接触を未然に防止することができるものである。

【００２０】 また、図６および図７に示すように、前記滑り止片２２の代わりに、バックホ ーク１０、１０の少なくとも一方の上部１０ａの外周面に滑り止板（ダボ）２３ を固着して、大型のサークル錠１９の取付バンド１９ａの少なくとも一方に対面 しているから、大型のサークル錠１９の取付バンド１９ａ、１９ａの締付けが万 一緩んだ場合でも、滑り止板（ダボ）２３が取付バンド１９ａに衝突して大型の サークル錠１９は下方へ滑り落ちることがなく、第１実施例と同様に、マウンテ ンバイク用の太いタイヤ１８との接触を未然に防止するものである。

【００２１】

【考案の効果】

この考案のマウンテンバイク用後泥除（ジュニア・マウンテンバイク用後泥除 を含む）は、以上のようになるから、シートピンを中心に取付けることができ、 従来、その取付けができなかった大型のサークル錠をバックホークの上部に配備 することができ、マウンテンバイク用の太いタイヤを囲ぎょうして後車輪をロッ クすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のジュニア・マウンテンバイク用泥除
をジュニア・マウンテンバイクフレームに取付けた状態
の側面図である。

【図２】同じく、ジュニア・マウンテンバイク用泥除単
体の基端部分を示す部分斜視図である。

【図３】同じく、ジュニア・マウンテンバイク用泥除単
体を泥除本体と取付金具に分解した状態の斜視図であ
る。

【図４】シートピンにワッシャーを嵌合し、かつナット
を螺合させた状態の斜視図である。

【図５】バックホークの各上部間に差し渡されるブリッ
ジに、ネジにより配備した大型のサークル錠の滑り止片
の斜視図である。

【図６】バックホークの少なくとも一方の上部の外周面
に固着して配備した大型のサークル錠の滑り止板（ダ
ボ）の斜視図である。

【図７】同じく、バックホークに配備した大型のサーク
ル錠および滑り止板（ダボ）の側面図である。

【符号の説明】

１ ジュニア・マウンテンバイク用後泥除 ２ 後泥除本体 ２ａ 前方取付脚 ２ｂ 後方取付脚 ３ 取付金具 ３ａ 起立側壁部 ３ｂ 底板部 ４ シートラグ ５ 後車輪 ６ ネジ ７ 取付フランジ ８ 取付孔 ９ シートピン ９ａ 頭部 １０ バックホーク １０ａ 上部 １１ 連接部 １１ａ リブ １２ 取付長孔 １３ 取付片 １４ 取付長孔 １５ タイヤ逃げ用切り欠き縁 １６ ワッシャー １７ ナット １８ マウンテンバイク用の太いタイヤ １９ 大型のサークル錠 １９ａ 取付バンド ２０ ブリッジ ２１ ネジ ２２ 滑り止片 ２３ 滑り止板（ダボ）

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂材を射出成型して形成される後
   泥除本体と、その内面に取付けられて前端を後泥除本体
   より前方に突出する取付金具から設けられ、前記取付金
   具は、左右に拡開して対面し、取付孔を具えてシートピ
   ンに嵌挿すると共に、シートラグの両側面に接触してシ
   ートピンにより左右から締着固定される双頭の取付フラ
   ンジと、その双頭の取付フランジの基端に接続して所要
   長さ離隔すると共に、バックホークの上部の外周上面に
   接触して所要角度を維持する連接部を屈曲形成されてな
   るマウンテンバイク用後泥除。
2. 【請求項２】 前記後泥除本体は、シートラグの背後に
   延びて配置され、後車輪が跳ね上げる飛沫を受けて前端
   に流すように両側面が樋状に、かつ後方に所要長さ延設
   形成され、その前端部内面には、前後に所要長離隔し、
   かつ左右に離隔する、１脚の前方取付脚と、２脚の後方
   取付脚が形成され、前記取付金具を前後に調節自在にネ
   ジにより固着される請求項１のマウンテンバイク用後泥
   除。
3. 【請求項３】 前記取付金具は、左右に離隔して対面す
   る起立側壁部と、その起立側壁部の基端縁を接続する底
   板部からなるコ字形部材の一方端に、コ字形部材の起立
   側壁部に接続し、左右に拡開して対面し、取付孔を具え
   てシートピンに嵌挿すると共に、シートラグの両側面に
   接触してシートピンにより左右から締着固定される双頭
   の取付フランジと、その双頭の取付フランジの基端に接
   続して所要長さ離隔すると共に、バックホークの上部の
   外周上面に接触して所要角度を維持する連接部を屈曲形
   成される請求項１または請求項２のマウンテンバイク用
   後泥除。
4. 【請求項４】 前記取付金具の連接部は、中間を折曲し
   てリブが形成されてなる請求項１、請求項２または請求
   項３のマウンテンバイク用後泥除。
5. 【請求項５】 前記取付金具のコ字形部材の他方端にお
   いて、後端から前方に所要長さ底板部および起立側壁部
   が斜めに切徐され、タイヤ逃げ用切り欠き縁が形成され
   てなる請求項１、請求項２、請求項３または請求項４の
   マウンテンバイク用後泥除。
6. 【請求項６】 請求項１、請求項２、請求項３、請求項
   ４または請求項５のマウンテンバイク用後泥除を装備し
   たマウンテンバイクフレームにおいて、バックホークの
   上部にサークル錠を取付け、バックホークの各上部間に
   差し渡されるブリッジに滑り止片を固着し、サークル錠
   の上部内径に対面させてなるサークル錠の滑り止装置。
7. 【請求項７】 請求項１、請求項２、請求項３、請求項
   ４または請求項５のマウンテンバイク用後泥除を装備し
   たマウンテンバイクフレームにおいて、バックホークの
   上部にサークル錠を取付け、バックホークの少なくとも
   一方の上部の外周面に滑り止板（ダボ）を固着して、サ
   ークル錠の取付バンドの少なくとも一方に対面させてな
   るサークル錠の滑り止装置。