JP4112391B2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、水冷式多気筒内燃機関のシリンダヘッドに関し、特に冷却水の流れ、及びその生産性に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用レシプロエンジン等の内燃機関は冷却性能が高い水冷式が採用されることが多い。このような内燃機関のシリンダヘッドの中には、シリンダ列方向に沿って形成される二つの冷却水通路に渡って冷却水の流れを積極的に作り出すようにしたり(例えば、特許文献1,2参照。)、シリンダ列方向略中央に冷却水出口を設けると共にシリンダ列方向へ延びてウォータジャケット内部を前記出口側と主水路側とに区画する壁を設け、ウォータジャケットを流れる冷却水が前記主水路のシリンダ列方向両側から出口側に流入して冷却水出口に向かうようにしたり(例えば、特許文献3参照。)している。このように冷却水の流れの均一化を図ることは、シリンダヘッドのシリンダ列方向での温度勾配の発生を抑えるために有効である。
【0003】
【特許文献1】
特公平1−40218号公報
【特許文献2】
実公平2−5081号公報
【特許文献3】
特開2000−87798号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、シリンダヘッドは一般的に鋳造品であり、多数の動弁系を保持するための複雑な構造を有していることから、冷却水の流れの均一化を図ると共に、生産性を向上させ、かつ軽量化を可能とする新たな構造が要望されている。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内燃機関のシリンダヘッドにおいて、冷却水の流れを良好に保ちつつ生産性を向上させ、かつ軽量化を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、一方向に並ぶ複数の気筒を有し、該各気筒が、気筒配列方向端部に配置される端部気筒と該端部気筒間に配置される中間気筒とからなる内燃機関のシリンダヘッドにおいて、ヘッド本体(例えば、実施の形態におけるヘッド本体41)のウォータジャケット(例えば実施の形態におけるヘッド側ウォータジャケット60)内にプラグホール(例えば、実施の形態におけるプラグホール90)を形成する複数のプラグホール壁(例えば、実施の形態におけるプラグホール壁91)を設けると共に、該プラグホール壁間に前記ウォータジャケットの内部を隔てる隔壁(例えば、実施の形態における隔壁100)を設け、前記ヘッド本体には、気筒配列方向中央部の排気側にシリンダブロックからの冷却水入口を設けると共に気筒配列方向中央部の吸気側に冷却水出口を設けて冷却水路を形成し、前記隔壁は、シリンダ軸方向視にて前記中間気筒と端部気筒との間で排気側に凸状をなして前記冷却水路の絞り部を形成し、該絞り部にて前記隔壁の一部を砂抜き孔(例えば、実施の形態における砂抜き孔110)により切除し、該砂抜き孔に装着される砂抜きプラグ(例えば、実施の形態におけるプラグ111)と前記隔壁との間に間隙を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載した発明は、一方向に並ぶ複数の気筒を有し、該各気筒が、気筒配列方向端部に配置される端部気筒と該端部気筒間に配置される中間気筒とからなり、かつ気筒配列方向視で排気側に傾斜する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、ヘッド本体(例えば、実施の形態におけるヘッド本体41)のウォータジャケット(例えば、実施の形態におけるヘッド側ウォータジャケット60)内にプラグホール(例えば、実施の形態におけるプラグホール90)を形成する複数のプラグホール壁(例えば、実施の形態におけるプラグホール壁91)を設けると共に、該プラグホール壁間に前記ウォータジャケットの内部を隔てる隔壁(例えば、実施の形態における隔壁100)を設け、前記ヘッド本体には、気筒配列方向中央部の排気側にシリンダブロックからの冷却水入口を設けると共に気筒配列方向中央部の吸気側に冷却水出口を設けて冷却水路を形成し、前記隔壁は、シリンダ軸方向視にて前記中間気筒と端部気筒との間で排気側に凸状をなして前記冷却水路の絞り部を形成し、気筒配列方向両側の絞り部間にて前記隔壁の一部を砂抜き孔(例えば、実施の形態における砂抜き孔110)により切除し、該砂抜き孔に装着される砂抜きプラグ(例えば、実施の形態におけるプラグ111)と前記隔壁との間に間隙を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記砂抜きプラグの先端部を円錐状とし、該砂抜きプラグの先端部と前記隔壁との間にV字状の前記間隙を形成したことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記冷却水路は、前記冷却水入口から気筒配列方向外側に向かい、前記端部気筒の気筒配列方向外側にて排気側から吸気側に移行した後、気筒配列方向内側に向かって前記冷却水出口に至ることを特徴とする。
【0008】
上記内燃機関のシリンダヘッドによれば、各プラグホール壁間に設けた隔壁により隔てられたウォータジャケットの上流側を流れる冷却水をシリンダ列方向両側から下流側に向かわせることが可能となる。
また、各プラグホール壁を隔壁で接続することとなり、シリンダヘッド鋳造時には、隔壁部分がプラグホール壁周りへの溶湯経路となって、吸気経路及び排気経路等が密集するプラグホール壁周りの湯流れを良好にすることができる。
さらに、シリンダヘッドにおける各シリンダ間のシリンダブロックとの合わせ面が、その上方のウォータジャケット内に配設される隔壁により補強されるため、シリンダヘッドの前記合わせ面周辺の薄肉化が可能となる。
そして、隔壁の一部を切除する砂抜き孔を設けることで、鋳造後には隔壁で隔てられたウォータジャケットの両水路から同時に砂抜きでき、かつ、砂抜きプラグと隔壁との間に間隙を設けることで、各プラグホール壁間での冷却水のエア溜りやよどみを抑えることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、自動二輪車1の前輪2を軸支するフロントフォーク3はステアリングステム4を介して車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ6に操舵可能に枢支され、後輪7を軸支するリアフォーク8は車体フレーム5の中間部に設けられたピボット部9及びエンジン本体15に揺動可能に枢支される。リアフォーク8のピボット軸近傍には、後輪7及びリアフォーク8を介して車体に衝撃が加わらないよう衝撃を吸収するリアクッション10の上端が取り付けられ、リアクッションユニット10の下端がエンジン本体15の下部にリンク機構11を介して取り付けられる。
ヘッドパイプ6の上部からは車体フレーム5のメインフレーム12が左右に分かれて後方下側に延び、その後端部が下方に屈曲してピポット部9に連なる。メインフレーム12の後方には車体フレーム5のシートフレーム13が連結される。メインフレーム12の上方には燃料タンク14が配設され、メインフレーム12の下方には、この発明に係る水冷式並列四気筒型エンジン(内燃機関)のエンジン本体15が配設される。
【0010】
燃料タンク14の後方には運転者用のシート16及び後部搭乗者用のピリオンシート17が各々シートフレーム13に支持される。また、メインフレーム12のピボット部9の後部には運転者用のステップ18が取り付けられ、シートフレーム13の下部には後部搭乗者用のステップ19が取り付けられる。さらに、フロントフォーク3の上端部には左右一対のハンドル20が取り付けられる。
フロントフォーク3の下端部にはブレーキキャリパ21が取り付けられ、前輪2にはブレーキキャリパ21に対応するブレーキロータ22が取り付けられてフロントブレーキ装置23が構成される。なお、後輪7の右側には、前輪2のフロントブレーキ装置23と同様の構成を有するリアブレーキ装置(図示略)が設けられる。
自動二輪車1の車体前部はフロントカウル24により覆われ、シートフレーム13周辺はリアカウル25により覆われる。後輪7の左側にはリアスプロケット26が取り付けられ、このリアスプロケット26とエンジン本体15の後部左側に配設されるドライブスプロケット27とにドライブチェーン28が掛け回されてエンジンの駆動力を後輪7に伝達可能である。車体フレーム5の左側下部には格納可能なサイドスタンド29が配設され、自動二輪車1をその車体が左側に傾斜した起立状態で支持可能である。
【0011】
エンジン本体15のシリンダ本体30はクランクケース31上にやや前傾した状態で配設される。シリンダ本体30の後部には各気筒に対応するスロットルボディ32が接続され、各スロットルボディ32はメインフレーム12と燃料タンク14との間に配置されたエアクリーナケース33に接続される。また、シリンダ本体30の前部には各気筒に対応する排気管34が接続される。排気管34はシリンダ本体30の前壁から下方に向かって湾曲し、クランクケース31下方を通過した後にピボット部9後方で上方に向かって屈曲してシートフレーム13に支持されたサイレンサ35に接続される。
【0012】
排気管34の前方にはラジエタ36がシリンダ本体30と同様やや前傾した姿勢で配設される。ラジエタ36はその前面側が凹状に湾曲したラウンド型であると共に、図3に示すように、ラジエタコア36aの右側に冷却水の流入側タンク37が、左側に流出側タンク38が設けられたクロスフロー型であり、上下方向でシリンダ本体30の上部からクランクケース31の下部に渡るように設けられる。ラジエタコア36aの上部背面側には左右一対のラジエタファン39が取り付けられる。
【0013】
図2を併せて参照し、エンジン本体15は、そのシリンダ本体30の主要部品であるシリンダヘッド40及びシリンダブロック43とクランクケース31とを備えている。シリンダヘッド40はヘッド本体41とヘッドカバー42とに分割構成され、クランクケース31はアッパーケース44とロアケース45とに分割構成される。アッパーケース44とシリンダブロック43とは一体成形され、ロアケース45の下にはオイルパン46が取り付けられる。ここで、ヘッド本体41はアルミ合金製の鋳造品である。
【0014】
クランクケース31内には車体幅方向に平行な軸線Cを有するクランクシャフト47が配設される。また、クランクケース31の後部には変速機ケース48が連なり、この変速機ケース48内に変速機及びクラッチ機構(何れも図示略)が各々配設される。シリンダブロック43には四つのシリンダ50が車体幅方向に並んで形成され、これらシリンダ50内にピストン51が摺動可能に嵌装される。各ピストン51にはピストンピン52を介してコンロッド53が回転自在に連結されると共に、コンロッド53の大端部がクランクシャフト47のクランクピン54に回転自在に連結され、ピストン51の往復運動が軸線Cを中心とした回転運動に変換される。
【0015】
図3を併せて参照し、ロアケース45の左側には、クランクシャフト47の回転に伴い作動するウォータポンプ55が配設される。このウォータポンプ55にはラジエタ36の流出側タンク38に通じる流出側ラジエタホース56と、シリンダブロック43のシリンダ側ウォータジャケット57に通じる冷却水導入ホース58とが接続される。シリンダ側ウォータジャケット57への冷却水入口(図示略)はシリンダブロック43の左側下部に設けられ、この冷却水入口から流入した冷却水が、シリンダ側ウォータジャケット57を通過した後にシリンダヘッド40のヘッド側ウォータジャケット60に流入する。
【0016】
シリンダヘッド40の後部にはヘッド側ウォータジャケット60からの冷却水出口61が設けられ、この冷却水出口61にサーモスタット62が直接取り付けられる。このサーモスタット62の冷却水出口にはラジエタ36の流入側タンク37に通じる流入側ラジエタホース63が接続されると共に、サーモスタット62とウォータポンプ55との間にはバイパスホース64が配される。
【0017】
そして、クランクシャフト47の回転に伴いウォータポンプ55が作動すると、流出側ラジエタホース56を通じてラジエタ36の流出側タンク38から導出された冷却水が冷却水導入ホース58を経てシリンダ側ウォータジャケット57内に導入される。シリンダ側ウォータジャケット57を通過した冷却水はヘッド側ウォータジャケット60に導入され、これを通過した後に冷却水出口61からサーモスタット62及び流入側ラジエタホース63を経てラジエタ36の流入側タンク37に導入される。この冷却水がラジエタコア36aを通過して放熱すると共に流入側タンク37に戻り、前述の経路を繰り返し循環する。
【0018】
上記循環において、サーモスタット62を通過する冷却水が一定温度以下であれば、冷却水がサーモスタット62からバイパスホース64を通じてウォータポンプ55に送られラジエタ36を介さずに循環する。また、サーモスタット62を通過する冷却水が一定温度以上になるとラジエタファン39が作動して冷却水を強制冷却する。
【0019】
また、ロアケース45の前部には、エンジン各部を潤滑するエンジンオイルを冷却する水冷式のオイルクーラ65が取り付けられている。このオイルクーラ65には冷却水導入ホース58の途中に設けられた分岐管66及び導入ホース67から冷却水が導入されると共に、オイルクーラ65から導出された冷却水は流出側ラジエタホース56の途中に設けられた分岐管68及び導出ホース69を経てウォータポンプ55に戻される。
【0020】
図4を併せて参照し、シリンダヘッド40のヘッド本体41には、各燃焼室内に臨ませるように点火プラグ70が螺着され、かつ各燃焼室と外部とを連通する吸気ポート71及び排気ポート72が各々形成される。各吸気ポート71の外部側の開口にはスロットルボディ32が接続され、各排気ポート72の外部側の開口には排気管34が接続される。また、各吸気ポート71及び排気ポート72の燃焼室側の開口には各々バルブシート73,74が装着され、かつ、これら開口が吸気バルブ75及び排気バルブ76の作動により各々開閉可能である。
【0021】
吸気バルブ75は、吸気ポート71の開口を実際に開閉する傘状の弁体を有するバルブステム77と、バルブステム77を上方に付勢し弁体のフェース面をバルブシート73に押し付けて開口を閉状態とするバルブスプリング78と、バルブステム77の上端に装着された筒上のバルブリフタ79等から構成され、バルブステム77はヘッド本体41に装着されたバルブガイド80に摺動可能に挿入される。また、排気バルブ76も吸気バルブ75と同様の構成を有する。すなわち、バルブステム81、バルブスプリング82、バルブリフタ83等から構成される。
【0022】
各吸気バルブ75及び排気バルブ76の上方には、これらを作動させる吸気側カムシャフト85及び排気側カムシャフト86が、クランクシャフト47の軸線Cと平行に配設される。これら吸気側カムシャフト85及び排気側カムシャフト86の周面には、各吸気バルブ75及び排気バルブ76に対応する吸気側カム及び排気側カムが設けられる。そして、これらカムシャフト85,86がヘッド本体41の軸受け87と不図示のベアリングキャップとにより回転自在に支持される。
【0023】
各カムシャフト85,86は中空とされ、その中空部がエンジンオイルの通路となって所定の油孔から各摺動面にエンジンオイルが供給される。また、各カムシャフト85,86の右端には不図示のカムスプロケットがそれぞれ設けられ、このカムスプロケットに巻回されるカムチェーンを介して各カムシャフト85,86がクランクシャフト47と連係されている。そして、クランクシャフト47の回転に伴い、各カムシャフト85,86が回転して吸気バルブ75及び排気バルブ76を作動させる。
【0024】
図5を併せて参照し、ヘッド本体41には、車体幅方向に並ぶ四つのシリンダ50に対応するプラグホール90が各々設けられ、点火プラグ70を燃焼室天上部の中心付近に螺着可能としている。
吸気ポート71は、一つの燃焼室に対し、外部に開口する主吸気経路92から二つに分岐して分岐通路93が形成されたもので、各分岐通路93がそれぞれ燃焼室に開口し、これら二つの開口がプラグホール90の後方に配置されると共に各開口にバルブシート73が装着される。また、排気ポート72の燃焼室への開口も一つの燃焼室に対して二つ形成され、これら二つの開口がプラグホール90の前方に配置されると共に各開口にバルブシート74が装着される。つまり、排気ポート72の二つの分岐通路94が燃焼室に通じており、これら二つの分岐通路94が集合して主排気通路95となる。
【0025】
ヘッド本体41におけるシリンダブロック43との合わせ面41aには、シリンダ側ウォータジャケット57とヘッド側ウォータジャケット60とを連通可能な連通口96が複数形成される。具体的には、合わせ面41aにおける各排気ポート72開口の前方には前部連通口96aが各々設けられ、これら各前部連通口96aがヘッド本体41の前面に沿う略方形に形成される。同様に、各吸気ポート71開口の後方には後部連通口96bが各々設けられ、これら各後部連通口96bがヘッド本体41の後面に沿う略方形に形成される。
【0026】
また、各シリンダ50を左から順に一番シリンダ、二番シリンダ・・・とすると、合わせ面41aにおいて、一番シリンダ及び四番シリンダの排気ポート72開口及び吸気ポート71開口のシリンダ列方向外側には、ヘッド本体41の側面に沿う略長円状とされる側部連通口96cが各々設けられる。さらに、各シリンダ50間には、略三角形状とされる前後一対の中間連通口96dが各々設けられる。
【0027】
ヘッド側ウォータジャケット60への冷却水の流入は、ヘッド本体とシリンダブロック43との間に介装されるヘッドガスケットに形成される貫通孔によって制御される。つまり、ヘッドガスケットに形成される貫通孔の形状、位置、及び面積を調整し、各連通口96への冷却水の流入を任意に停止又は絞ることで、ヘッド本体41内で比較的複雑に配されるヘッド側ウォータジャケット60における冷却水の流量バランス等を制御している。そして、この実施の形態では、各連通口96の内、二番シリンダ及び三番シリンダの間であって前側(排気ポート72側)の中間連通口96dと、その両側に位置する前部連通口96aとを主にヘッド側ウォータジャケット60内に冷却水が流入する。
【0028】
ヘッド本体41には、プラグホール90を形成する円筒状のプラグホール壁91、吸気ポート71及び排気ポート72を形成する分岐管状の吸気ポート壁101及び排気ポート壁102、ヘッド本体41とシリンダブロック43とを結合するためのボス103等が形成される。吸気ポート壁101及び排気ポート壁102におけるバルブシート73,74近傍の部位はプラグホール壁91の周囲で密集しており、これら各壁の近接部分が融合するように一体成形される。ヘッド側ウォータジャケット60は、これらプラグホール壁91、吸気ポート壁101、排気ポート壁102、及びボス103等を避けつつヘッド本体41内に配設される。つまり、各壁の一部はヘッド側ウォータジャケット60内に設けられていることとなる。
【0029】
ここで、ヘッド側ウォータジャケット60内であって隣接するプラグホール壁91間には、これらを互いに接続するように掛け渡される隔壁(接続壁)100が各々設けられる。これら各隔壁100は、ヘッド側ウォータジャケット60の上下に渡ってシリンダ軸と略平行に立設されるもので、ヘッド本体41と一体成形される。これら隔壁100によって、ヘッド側ウォータジャケット60の水路が、一番シリンダ用のプラグホール壁91と四番シリンダ用のプラグホール壁91との間で、吸気ポート側水路60aと排気ポート側水路60bとに隔てられる(図6参照)。
【0030】
さらに図6を参照し、前記中間連通口96d及びその左右の前側連通口96aからヘッド側ウォータジャケット60内に流入した冷却水は、各シリンダ50の排気ポート壁102の上方及び下方を通過しつつ、プラグホール90前方及び排気ポート72のバルブシート74周辺を冷却しながらシリンダ列方向外側に向かって流れる(図中矢印D)。一番シリンダ及び四番シリンダの外側に達した冷却水は、排気ポート側水路60bから吸気ポート側水路60aに移行し、各シリンダ50の吸気ポート壁101の上方及び下方を通過しつつ、プラグホール90後方及び吸気ポート71のバルブシート73周辺を冷却しながらシリンダ列方向内側に向かって流れる(図中矢印E)。そして、二番シリンダ及び三番シリンダ間後方に設けられた冷却水出口61より、冷却水がヘッド側ウォータジャケット60外部に流出し(図中矢印F)、この冷却水出口61に直に取り付けられたサーモスタット62に送られる。
【0031】
二番シリンダ及び三番シリンダ間に設けられる隔壁100aは、冷却水のフローパターンの関係上、若干吸気ポート71側に凸の弧状に形成される。また、一番シリンダ及び二番シリンダ間と、三番シリンダ及び四番シリンダ間とに設けられる隔壁100bは、排気ポート72側に凸のくの字型に形成され、ヘッド側ウォータジャケット60の上流側であり比較的流速が速い排気ポート側水路60bでの冷却水の渦等が発生することを防止している(図5参照)。なお、隔壁100bの両端部には、ヘッドカバー42上方に設けられるブリーザ室104(図2参照)固定ボルト用のボス105が設けられる。
【0032】
さらに、各隔壁100には、その上部に空気溜り防止用のエア抜き孔(図示略)が設けられており、プラグホール壁91周辺に対して大きく流径が変化する隔壁100周辺でのエア溜りを抑えると共に、エア抜き孔から冷却水の一部が排気ポート側水路60bから吸気ポート側水路60aへ流れることで、隔壁100周辺での冷却水のよどみの発生も効果的に防止できる。なお、エア抜き孔から吸気ポート側水路60aへ流れる冷却水の流量は、一番シリンダ及び四番シリンダの外側から吸気ポート側水路60aへ流入する冷却水の流量に対して十分少量であり、ヘッド側ウォータジャケット60内の冷却水の流れは図6に示した流れに保たれる。
【0033】
上記第一の実施の形態によれば、ヘッド側ウォータジャケット60内にプラグホール壁91を互いに接続する隔壁100を設けたことで、ヘッド側ウォータジャケット60が吸気ポート側水路60aと排気ポート側水路60bとに隔てられ、ヘッド側ウォータジャケット60内に流入した冷却水が排気ポート側水路60bを通過した後に一番シリンダ及び四番シリンダのシリンダ列方向外側で折り返して吸気ポート側水路60aを通過し、シリンダ列方向略中央に設けられる冷却水出口61で一箇所に集合してヘッド側ウォータジャケット60外部に流出する。
【0034】
これにより、冷却水がヘッド側ウォータジャケット60内をシリンダ列方向両外側まで均一に流れることとなり、シリンダ列方向での温度勾配の発生を抑え、シリンダヘッド40を均等に冷却することができる。
また、ヘッド側ウォータジャケット60内を流れる冷却水を、シリンダ列方向略中央に設けられる冷却水出口61で一箇所に集合させて外部に導出することができるため、シリンダヘッド40外部の冷却水用配管を簡潔にできる。
さらに、各隔壁100にエア抜き孔を設けることで、隔壁100周辺でのエア溜りやよどみの発生を効果的に防止でき、シリンダヘッド40の冷却性能を良好な状態に維持できる。
【0035】
しかも、各プラグホール壁91が隔壁100で接続されるため、ヘッド本体41鋳造時には、隔壁100部分がプラグホール壁91周りへの溶湯経路となる。ヘッド本体41のプラグホール壁91の周囲には吸気ポート壁101及び排気ポート壁102等が密集した状態となっているが、この部位に溶湯経路が追加されることで溶湯の湯流れを良好にして鋳造品質を向上させると共に歩留りを良くすることができる。
さらにまた、ヘッド本体41における各シリンダ50間の部位が、その上方のヘッド側ウォータジャケット60内に設けた隔壁100により補強されることとなる。ヘッド本体41における各シリンダ50間の部位は燃焼室をシールするために所定の強度剛性を必要とするが、この部位が隔壁100により補強されることでヘッド本体41の薄肉化が可能となり軽量化を図ることができる。
【0036】
次いで、この発明の第二の実施の形態を、図1から図6を援用し図7、図8に基づいて説明する。
この実施の形態は、第一の実施の形態に対し、前記各隔壁100に設けたエア抜き孔にかわり、各隔壁100の上方に鋳造時に要する砂抜き孔110を閉塞するための砂抜き孔用のプラグ(砂抜きプラグ)111を設け、かつ、各隔壁100の上縁とプラグ111の先端との間に間隙Sを設けた点で異なる。なお、第一の実施の形態と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0037】
図7に示すように、各シリンダ50に対応する四つのプラグホール壁91の前後には、吸気バルブ75及び排気バルブ76のバルブリフタ79,83を摺動自在に支持するガイド壁112,113が各々一対設けられる。各一対のガイド壁112,113間、及び最右側の各ガイド壁112,113とカムチェーンケース114との間には、吸気側カムシャフト85及び排気側カムシャフト86のジャーナル部を回転自在に支持する軸受け87が各々設けられる。最右側の各ガイド壁112,113とカムチェーンケース114との間に設けられる軸受け87の摺動面には油溝88及びこの油溝88内に開口するオイル経路89が形成され、オイル経路89から供給されたエンジンオイルが油溝88及び各カムシャフト85,86の中空部を通じて各摺動面に供給される。各軸受け87の前後にはベアリングキャップを固定するためのボルト孔87aが各々形成される。
【0038】
図8を併せて参照し、各燃焼室の天上部を形成するヘッド本体41の底壁115には、プラグホール90に挿入された点火プラグ70を螺着させるネジ孔116が形成される。また、底壁115の上方には上部隔壁117が設けられ、この上部隔壁117と底壁115とで挟まれ閉塞された空間がヘッド側ウォータジャケット60となる。各隔壁100は底壁115上面から上部隔壁117下面に渡って立設され、隣接するプラグホール壁91間でヘッド側ウォータジャケット60を隔てている。
【0039】
ここで、鋳造品であるヘッド本体41において、ヘッド側ウォータジャケット60は、成形型内に専用砂を固めた中子をセットし、鋳造後に中子を砕き砂として外部に抜き出すことで形成されるが、このために適宜必要な砂抜き孔110が、各隔壁100上方の上部隔壁117に各々設けられる。これら各砂抜き孔110により隔壁100の上縁部が一部切除され、ヘッド側ウォータジャケット60が外部に開口して砂抜きが可能となる。そして、砂抜き後には、各砂抜き孔にプラグ111を螺着しこれらを閉塞することで、ヘッド側ウォータジャケット60内に冷却水を流入可能となる。
【0040】
各プラグ111の先端部には、隔壁100の厚さを越える径を有するパイロット部118が設けられる。このパイロット部118の先端は扁平の円錐状とされ、この円錐部119に対応するすり鉢状の整合部120が、各隔壁100の切除部に形成される。そして、プラグ111を砂抜き孔110に螺着した状態で、円錐部119と整合部120との間には間隙Sが生じるように設定されており、排気ポート側水路60b内の冷却水の一部を間隙Sから吸気ポート側水路60aへ流入可能となっている。この間隙Sが第一の実施の形態におけるエア抜き孔と同様に機能し、隔壁100周辺でのエア溜りの発生が抑えられると共に冷却水のよどみの発生も効果的に防止できる。
【0041】
上記第二の実施の形態によれば、第一の実施の形態と同様、シリンダヘッド40を均等に冷却し、シリンダヘッド40の外部の冷却水用配管を簡潔にし、ヘッド本体41の生産性を良好にすると共に軽量化を図ることができる。そして、隔壁100の一部を切除する砂抜き孔110を設けることで、ヘッド本体41鋳造後にはヘッド側ウォータジャケット60の吸気ポート側水路60a及び排気ポート側水路60bから同時に砂抜きでき、かつ、この砂抜き孔用のプラグ111と隔壁100との間に間隙Sを設けることで、冷却水の流径が大きく変化する隔壁100周辺でのエア溜りや局所ボイリング等を確実に防止して冷却性能を良好な状態に維持できる。
【0042】
なお、この発明は上記実施の形態に限られるものではなく、例えば、複数の気筒を有するエンジンであれば並列四気筒型でなくてもよい。また、この発明は自動二輪車に限らず、三輪及び四輪の車両はもちろん、多気筒水冷式の内燃機関全般に適用可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明は以下の作用効果を奏する。
【0044】
本発明によれば、プラグホール壁間に設けられた隔壁により冷却水をシリンダ列方向両側から下流側に向かわせることが可能となるため、シリンダ列方向で冷却水の流れを均一化することが容易となり、均等な冷却を行うことができる。
また、各プラグホール壁を隔壁で接続することとなり、吸気経路及び排気経路等が密集するプラグホール壁周りの湯流れを良好にできるため、鋳造不良の発生を抑えて歩留りを向上させることができる。
さらに、シリンダヘッドにおける各シリンダ間のシリンダブロックとの合わせ面が隔壁により補強されるため、前記合わせ面周辺の薄肉化が可能となり軽量化を図ることができる。
そして、砂抜きプラグと隔壁との間に間隙を設けることで、各プラグホール壁間での冷却水のエア溜りやよどみを抑え、局所ボイリング等の発生を防止して冷却性能を良好な状態に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における自動二輪車の側面図である。
【図2】 エンジン周辺の側面図である。
【図3】 冷却水の循環経路の斜視説明図である。
【図4】 ヘッド本体の側面説明図である。
【図5】 図4のA−A線に沿う断面図である。
【図6】 図4におけるヘッド側ウォータジャケットの説明図である。
【図7】 この発明の第二の実施の形態におけるヘッド本体の上面図である。
【図8】 図7のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
41 ヘッド本体
60 ヘッド側ウォータジャケット(ウォータジャケット)
90 プラグホール
91 プラグホール壁
100 隔壁
110 砂抜き孔
111 プラグ(砂抜きプラグ)
Claims (4)
- 一方向に並ぶ複数の気筒を有し、該各気筒が、気筒配列方向端部に配置される端部気筒と該端部気筒間に配置される中間気筒とからなる内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
ヘッド本体のウォータジャケット内にプラグホールを形成する複数のプラグホール壁を設けると共に、該プラグホール壁間に前記ウォータジャケットの内部を隔てる隔壁を設け、
前記ヘッド本体には、気筒配列方向中央部の排気側にシリンダブロックからの冷却水入口を設けると共に気筒配列方向中央部の吸気側に冷却水出口を設けて冷却水路を形成し、
前記隔壁は、シリンダ軸方向視にて前記中間気筒と端部気筒との間で排気側に凸状をなして前記冷却水路の絞り部を形成し、
該絞り部にて前記隔壁の一部を砂抜き孔により切除し、該砂抜き孔に装着される砂抜きプラグと前記隔壁との間に間隙を設けたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。 - 一方向に並ぶ複数の気筒を有し、該各気筒が、気筒配列方向端部に配置される端部気筒と該端部気筒間に配置される中間気筒とからなり、かつ気筒配列方向視で排気側に傾斜する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
ヘッド本体のウォータジャケット内にプラグホールを形成する複数のプラグホール壁を設けると共に、該プラグホール壁間に前記ウォータジャケットの内部を隔てる隔壁を設け、
前記ヘッド本体には、気筒配列方向中央部の排気側にシリンダブロックからの冷却水入口を設けると共に気筒配列方向中央部の吸気側に冷却水出口を設けて冷却水路を形成し、
前記隔壁は、シリンダ軸方向視にて前記中間気筒と端部気筒との間で排気側に凸状をなして前記冷却水路の絞り部を形成し、
気筒配列方向両側の絞り部間にて前記隔壁の一部を砂抜き孔により切除し、該砂抜き孔に装着される砂抜きプラグと前記隔壁との間に間隙を設けたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。 - 前記砂抜きプラグの先端部を円錐状とし、該砂抜きプラグの先端部と前記隔壁との間にV字状の前記間隙を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のシリンダヘッド。
- 前記冷却水路は、前記冷却水入口から気筒配列方向外側に向かい、前記端部気筒の気筒配列方向外側にて排気側から吸気側に移行した後、気筒配列方向内側に向かって前記冷却水出口に至ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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