JP4892531B2 - 車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造 - Google Patents

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本発明は、直列に配置される複数の気筒を有するとともに各気筒のシリンダ軸線を前傾させて車両に搭載されるエンジン本体のシリンダヘッドに、各気筒毎のオイルジャケットが形成され、オイルポンプから吐出されるオイルが分岐用通路を経て前記各オイルジャケットに供給される車両用エンジンに関し、特に、シリンダヘッドを冷却すべくオイルジャケットに供給される冷却用のオイルを導くための冷却用オイル通路構造の改良に関する。
点火プラグの周囲でシリンダヘッドに形成されるオイルジャケットに、車両への搭載状態で背面となる側でシリンダブロックに設けられた分岐用通路からオイルジャケットにオイルが供給され、オイルジャケットからのオイルはシリンダブロックの前面側を経てクランクケース側に排出されるようにしたものが、特許文献1で開示されている。
特開2006−97612号公報
ところで、オイルジャケットに供給されるオイルは極力低温であることが望ましいが、上記特許文献1で開示されたものでは、オイルポンプから吐出されたオイルが、シリンダブロックの背面側に設けられる分岐用通路を経てオイルジャケットに供給される構成となっており、走行風によるオイルの冷却が期待できず、オイルジャケットに供給されるオイルの温度が高めになり易く、オイルによる冷却性に改善の余地がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、冷却性の向上を図った車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、直列に配置される複数の気筒を有するとともに各気筒のシリンダ軸線を前傾させて車両に搭載されるエンジン本体のシリンダヘッドに、各気筒毎のオイルジャケットが形成され、オイルポンプから吐出されるオイルが分岐用通路を経て前記各オイルジャケットに供給される車両用エンジンにおいて、前記分岐用通路を形成して前記エンジン本体とは別体に形成される通路形成部材が、車両前方側に臨んで前記エンジン本体の前面に取付けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、4気筒以上の複数の気筒が気筒配列方向に直列に並んでエンジン本体に配設され、前記気筒配列方向に沿う中央寄りで隣接する2つの気筒に対応する部分で前記エンジン本体のシリンダブロックに、前記2つの気筒の前記オイルジャケットにそれぞれ通じる一対のオイル供給通路が設けられ、前記通路形成部材の両端部が前記分岐用通路の両端部を前記両オイル供給通路に連通せしめるようにして前記シリンダブロックに取付けられること特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に加えて、前記オイルポンプおよび前記分岐用通路間に、前記オイルポンプから吐出されるオイルの一部を冷却するオイルクーラを有するとともに該オイルクーラで冷却されたオイルを前記分岐用通路に導くオイル冷却回路が設けられることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明の構成に加えて、前記オイル冷却回路を迂回して前記オイルポンプおよび前記分岐用通路間に設けられるバイパス回路と、前記オイルポンプから吐出されるオイルの前記オイル冷却回路および前記バイパス回路への流通量を制御するサーモスタットとを備え、前記エンジン本体の一部を構成するクランクケースの側面から突出して前記バイパス回路の一部を構成するバイパス回路用オイル導管が前記分岐用通路に連なるようにして前記通路形成部材に下方から接続され、前記オイルクーラからのオイルを導くようにして前記オイル冷却回路の一部を構成するオイル冷却回路用オイル導管が前記分岐用通路に連なるようにして前記通路形成部材に上方から接続されることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記通路形成部材は、一端が栓部材で閉じられるようにして筒状に形成され、前記分岐用通路を流通するオイルの温度を検出する油温センサが前記通路形成部材の他端を閉じるようにして該通路形成部材に取付けられることを特徴とする。
なお実施例の冷却用オイルポンプ63が本発明のオイルポンプに対応し、実施例の第3オイル導管121が本発明のオイル冷却回路用導管に対応し、実施例の第5オイル導管125が本発明の第5オイル導管に対応する。
請求項1記載の発明によれば、オイルポンプから吐出されるオイルは、エンジン本体とは別体に形成されるとともに車両前方側に臨んでエンジン本体の前面に取付けられる通路形成部材によって形成される分岐用通路を経て各オイルジャケットに供給されるので、分岐用通路を流通するオイルを走行風で冷却することができ、比較的低温であるオイルをオイルジャケットに供給するようにして冷却性の向上を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、気筒配列方向に沿う中央寄りで隣接する2つの気筒に対応する部分でシリンダブロックに一対のオイルジャケットにそれぞれ通じる一対のオイル供給通路が設けられ、分岐用通路の両端部を両オイル供給通路に連通せしめるようにして路形成部材の両端部がシリンダブロックに取付けられるので、シリンダブロックの前面に配置される通路形成部材を極力短くし、目立ち難くすることができる。
請求項3記載の発明によれば、オイルポンプから吐出されるオイルの一部をオイルクーラで冷却し、オイルクーラから分岐用通路にオイルを導くようにしているので、オイルジャケットに供給されるオイルをより低温とすることができ、冷却性の更なる向上を図ることができる。
請求項4記載の発明によれば、オイル冷却回路を迂回してオイルポンプおよび分岐用通路間に設けられるバイパス回路の一部を構成するバイパス回路用オイル導管が分岐用通路に連なるようにして通路形成部材に下方から接続され、前記オイルクーラからのオイルを導くようにしてオイル冷却回路の一部を構成するオイル冷却回路用オイル導管が分岐用通路に連なるようにして通路形成部材に上方から接続されるので、バイパス回路用オイル導管および通路形成部材間のシール面、ならびにオイル冷却回路用オイル導管および通路形成部材間のシール面を、バイパス回路用オイル導管およびオイル冷却回路用オイル導管の軸線と直交する面とすることができ、シール面を複雑化することなく充分なシール性能を得ることができる。
さらに請求項5記載の発明によれば、一端が栓部材で閉じられるようにして筒状に形成される通路形成部材の他端が油温センサで閉じられるので、油温センサを利用して通路形成部材の他端開口部を閉じることができ、特別な栓部材を用いることを不要として部品点数を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図15は本発明の第1実施例を示すものであり、図1は自動二輪車の右側面図、図2は4サイクル空油冷エンジンの縦断面図であって図3の2−2線に沿う断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の4−4線矢視図、図5は図3の5−5線矢視図、図6は車体フレームに搭載された状態にあるエンジン本体を図1の6矢視方向から見た正面図、図7はオイルストレーナを外した状態でクランクケースを図3の7−7矢視方向から見た図、図8はクランクケースおよびオイルパン内のオイル通路構造の一部を示すための図7の8−8線に沿う断面図、図9は図2の9−9線拡大断面図、図10は図3の10矢示部拡大図、図11は図3の11矢視図、図12はシール部材の平面図、図13は図6の13−13線拡大断面図、図14は鋳造成形時のシリンダヘッドの一部を示す断面図、図15は図8の15−15線断面図である。
先ず図1において、この自動二輪車の車体フレームFは、下端部で前輪WFを軸支したフロントフォーク140を操向可能に支承するヘッドパイプ141と、該ヘッドパイプ141から後方に延びるメインフレーム142と、該メインフレーム142の後端から下方に延びる左右一対のセンターチューブ143…と、前記ヘッドパイプ141から前記メインフレーム142よりも急角度で後下がりに傾斜した左右一対のダウンチューブ144…と、前記センターチューブ143…の下端部にそれぞれ設けられる左右一対のピボットプレート145…と、それらのピボットプレート145…から後方に延びる左右一対のシートレール146…とを備える。
前記フロントフォーク140の上端には操向ハンドル147が連結され、前記シートレール146…上には乗車用シート148が設けられ、該乗車用シート148の前方で前記メインフレーム142を跨ぐ燃料タンク149が前記メインフレーム142に取付けられる。
前記メインフレーム142と、前記センターチューブ143…と、前記ダウンチューブ144…とで囲まれる部分には、4サイクルである直列多気筒の空油冷エンジンのエンジン本体15が、ダウンチューブ144…およびピボットプレート145…で支持されるようにして配置される。
また前記ピボットプレート145…には、前記エンジンによって駆動される後輪WRを後端部で軸支するスイングアーム150…の前端部が支軸151を介して揺動可能に支承されており、前記シートレール146…および前記スイングアーム150…間にリヤクッションユニット152…が設けられる。
図2および図3において、前記エンジン本体15は、クランクケース16、シリンダブロック17、シリンダヘッド18およびヘッドカバー19を備えており、シリンダブロック17およびシリンダヘッド18の外壁面には複数の冷却フィン17a,17a…;18a,18a…が一体に突設される。またエンジン本体15の底部すなわちクランクケース16の底部にはオイルパン20が結合される。さらに前記クランクケース16は上部ケース半体16aおよび下部ケース半体16bが相互に結合されて成り、上部および下部ケース半体16a,16b間に、クランクシャフト21が回転自在に支承される。
図4および図5を併せて参照して、エンジン本体15は、前記クランクシャフト21の軸線と平行である気筒配列方向22に直列に並ぶ4気筒以上の複数気筒たとえば第1〜第4気筒C1,C2,C3,C4を有するものであり、各気筒C1,C2,C3,C4毎にシリンダブロック17に摺動可能に嵌合されるピストン23…は前記クランクシャフト21に共通に連接され、各ピストン23…の頂部を臨ませる燃焼室24…が各気筒C1〜C4毎に前記シリンダブロック17および前記シリンダヘッド18間に形成される。
図6において、前記車体フレームFの前端のヘッドパイプ141から後下がりに延びる左右一対のダウンチューブ144…の下端部に、エンジン本体15の前面下部が支持されるようにして、シリンダ軸線Cを前傾させた姿勢の前記エンジン本体15が、前記ダウンチューブ144…の後方に位置するようにして前記車体フレームFに搭載される。
また前記シリンダヘッド18には、二股に分岐して形成される吸気ポート28…がシリンダヘッド18の第1側壁30(自動二輪車への搭載状態では後側壁)に開口するようにして各気筒C1〜C4毎に設けられるとともに、二股に分岐して形成される排気ポート29…がシリンダヘッド18の第1側壁30とは反対側の第2側壁31(自動二輪車への搭載状態では前側壁)に開口するようにして各気筒C1〜C4毎に設けられる。吸気ポート28…の燃焼室24…への開口端は、シリンダヘッド18に開閉作動可能に配設されるとともに閉弁方向にばね付勢される吸気弁32…により開閉され、排気ポート29…の燃焼室24…への開口端は、シリンダヘッド18に開閉作動可能に配設されるとともに閉弁方向にばね付勢される排気弁33…(図4参照)により開閉される。
前記各吸気ポート28…には、スロットル弁34…を有するスロットルボディ35…がインシュレータ36…を介して接続されており、スロットルボディ35…には、吸気ポート28に向けて燃料を噴射する燃料噴射弁37…が付設される。また前記各排気ポート29には、図6で示すように排気管38…が個別に接続されており、各排気管38…はシリンダヘッド18の第2側壁31から下方に彎曲し、エンジン本体15の下方を通って後方に延出される。
各吸気弁32…を開閉駆動する吸気側動弁装置39Iは、シリンダヘッド18およびヘッドカバー19間に収容されており、各気筒C1〜C4の吸気弁32…の上端のステムエンドに当接するとともにシリンダヘッド18に摺動可能に嵌合される有底円筒状のリフタ40…と、各気筒C1〜C4に共通にしてクランクシャフト21と平行に延びるとともにシリンダヘッド18ならびに該シリンダヘッド18に締結される複数のカムホルダ41I…間で回転可能に支承される吸気側カムシャフト42Iとを備え、吸気側カムシャフト42Iの回転に応じて前記各リフタ40…が上下に摺動することで各吸気弁32…が開閉作動する。
また各排気弁33…を開閉駆動する排気側動弁装置39Eは、各気筒C1〜C4に共通にしてクランクシャフト21と平行に延びるとともにシリンダヘッド18ならびに該シリンダヘッド18に締結される複数のカムホルダ41E…間で回転可能に支承される排気側カムシャフト42Eを備えて、前記吸気側動弁装置39Iと同様に構成されており、シリンダヘッド18およびヘッドカバー19間に収容される。
ところで吸気側カムシャフト42Iおよび排気側カムシャフト42Eと、クランクシャフト21との間には、クランクシャフト21の回転動力を1/2の減速比で吸気側カムシャフト42Iおよび排気側カムシャフト42Eに伝達する調時伝動機構44(図2参照)が設けられるものであり、その調時伝動機構44の一部を構成するカムチェーン45を走行させるためのカムチェーン通路46が、第1〜第4気筒C1〜C4の気筒配列方向22に沿う中央部、すなわち第2および第3気筒C2,C3間に対応する部分で前記クランクケース16、シリンダブロック17およびシリンダヘッド18にわたって設けられる。
しかも前記カムチェーン通路46は、前記シリンダブロック17および前記シリンダヘッド18の前面よりも前方に突出するとともに、前記シリンダブロック17および前記シリンダヘッド18の後面よりも後方に突出するように形成されるものであり、前記シリンダブロック17および前記シリンダヘッド18の前面の気筒配列方向22に沿う中央部にはカムチェーン通路46の一部を形成して前方に突出する前方突出部17b,18bが一体に設けられ、前記シリンダブロック17および前記シリンダヘッド18の後面の気筒配列方向22に沿う中央部にはカムチェーン通路46の一部を形成して後方に突出する後方突出部17c,18cが一体に設けられる。
前記シリンダヘッド18の上部には、第1および第2気筒C1,C2と第3および第4気筒C3,C4とに対応する部分にそれぞれ配置されて前記カムチェーン通路46を相互間に挟む一対のプラグ取付け凹部47…が、エンジン本体15の自動二輪車への搭載状態では、左側方および上方と、右側方および上方とにそれぞれ開放するようにして形成される。
また第1〜第4気筒C1〜C4の燃焼室24の中央部に先端部を臨ませる点火プラグ48…が前記シリンダヘッド18に取付けられるのであるが、点火プラグ48…を取付けるためのプラグ取付け孔49…が各気筒C1〜C4の中央部でプラグ取付け凹部47…の底部にそれぞれ設けられる。
図2に注目して、前記クランクシャフト21の一端には発電機50が連結されており、この発電機50は、前記クランクケース16に結合されるサイドカバー51およびクランクケース16間に形成された発電機室52に収容される。また自動二輪車の後輪には無端状のチェーン53を介してクランクシャフト21の回転動力が伝達されるものであり、クランクシャフト21の回転動力は一次減速装置54、ダンパばね55、発進クラッチ56および歯車変速機57を介して前記チェーン53に伝達される。
歯車変速機57は、前記一次減速装置54、ダンパばね55および前記発進クラッチ55を介してクランクシャフト21の回転動力が入力されるメイン軸58と、該メイン軸58と平行な軸線を有するとともにクランクケース16からの突出部には前記チェーン53を巻き掛ける駆動スプロケット61が固定されるカウンタ軸59と、選択的に確立することを可能として前記メイン軸58および前記カウンタ軸59間に設けられる複数変速段の歯車列たとえば第1〜第5速歯車列G1,G2,G3,G4,G5と、回動作動に応じて第1〜第5速歯車列G1〜G5を択一的に確立することを可能として前記メイン軸58および前記カウンタ軸59と平行な軸線まわりに回動可能なシフトドラム60とを有して前記クランクケース16に収納される。しかも前記メイン軸58および前記カウンタ軸59は、クランクケース16を構成する上部および下部ケース半体16a,16b間に回転自在に支承される。
図7および図8を併せて参照して、冷却用オイルポンプ63と、潤滑用オイルポンプ64とは、共通のポンプ軸65を有してユニット化されており、クランクケース16の底部に配設される。またクランクケース16の底部に結合されたオイルパン20内には、オイルストレーナ66が収容されており、このオイルストレーナ66から上方に延びるオイル吸入管67の上部が、前記冷却用オイルポンプ63および前記潤滑用オイルポンプ64が共通に備える吸入通路68に下方から嵌合、固定される。而して冷却用オイルポンプ63および潤滑用オイルポンプ64は、オイルストレーナ66を介してオイルパン20からオイルを汲み上げることになり、前記ポンプ軸65にはクランクシャフト21からの動力が伝達される。
潤滑用オイルポンプ64に連なる潤滑用吐出管69は、オイルパン20の中で彎曲しながら前方(図7の右方、図8の左方)に延び、クランクケース16の側壁のうち自動二輪車へのエンジン本体15の搭載状態では前方に臨む前壁70に取付けられるオイルフィルタ71に接続される。またクランクケース16の下部ケース半体16bにはメインギャラリ72が設けられており,このメインギャラリ72にオイルフィルタ71の中央部から延びるオイルフィルタ出口通路73が連通する。
図9を併せて参照して、前記各気筒C1〜C4相互間でクランクシャフト21には、クランクケース16の上部および下部ケース半体16a,16b間に回転自在に支承されるためのジャーナル部21a…が設けられており、それらのジャーナル部21a…と、クランクケース16の上部および下部ケース半体16a,16bとの間には環状の潤滑室74…が形成され、前記メインギャラリ72から分岐して複数の前記潤滑室74…に向かうオイル通路75…が下部ケース半体16bに設けられる。
第1および第2気筒C1,C2間、ならびに第3および第4気筒C3,C4間でシリンダブロック17には、オイルジェット用オイル通路76がそれぞれ設けられ、これらのオイルジェット用オイル通路76…には,上部ケース半体16aに設けられたオイル通路77…を経て前記潤滑室74…からのオイルが導かれる。しかも前記オイルジェット用オイル通路76…には、略T字状の分配管78…が接続されており、第1および第2気筒C1,C2間のオイルジェット用オイル通路76に接続された分配管78には第1および第2気筒C1,C2のピストン23…に向けてオイルを噴射する噴射ノズル79,79が取付けられ、第3および第4気筒C3,C4間のオイルジェット用オイル通路76に接続された分配管78には第3および第4気筒C3,C4のピストン23…に向けてオイルを噴射する噴射ノズル79,79が取付けられる。
また前記メインギャラリ72からのオイルは、シリンダブロック17およびシリンダヘッド18に設けられたオイル通路(図示せず)を経て吸気側動弁装置39Iおよび排気側動弁装置39Eに潤滑用として供給される。
図10において、前記冷却用オイルポンプ63から圧送されるオイルを流通させるオイルジャケット81…が各プラグ取付け孔49…を囲むようにして各気筒C1〜C4毎に形成されものであり、オイルジャケット81は、プラグ取付け孔49を囲むようにしてシリンダヘッド18に設けられるリング状の溝82の開口端が、点火プラグ48を囲むリング状に形成されてシリンダヘッド18に固定される蓋部材83で閉塞されて成る。
ところでシリンダヘッド18には、プラグ取付け孔49の軸線に直交する同一平面に配置されるとともに溝82の開口端を内外から挟むようにして無端状に連なる平坦な第1および第2シール面84,85が各気筒C1〜C4毎に形成され、第1および第2シール面84,85に対向した平坦面86を有する蓋部材83が、第1および第2シール面84,85と、前記平坦面86との間にシール部材87を介在させつつ、図11で示すように、専用の締結部材たとえば一対のボルト88,88でシリンダヘッド18に締結される。
図12において、前記シール部材87は、前記点火プラグ48を挿通せしめる孔153を中央部に有して前記蓋部材83にほぼ対応した外形形状を有するように形成されており、前記孔153を相互間に挟む一対の挿通孔154,154が、前記ボルト88,88をそれぞれ挿通せしめるようにしてシール部材87に設けられる。
相互に隣接する一対の気筒C1,C2;C3,C4の前記オイルジャケット81…は、前記気筒配列方向22に延びる連絡通路89…を介して相互に連通されるものであり、相互に隣接する一対の気筒C1,C2;C3,C4毎に配置される一対の蓋部材83,83…に、両気筒C1,C2;C3,C4毎のオイルジャケット81,81…に前記シール部材87に設けられた連通孔155(図12参照)を介して連通する連絡通路89…を形成する連絡筒部90…の両端が一体に連設される。而してこの実施例では、第1および第2気筒C1,C2の蓋部材83…が連絡筒部90を介して一体に連設され、第3および第4気筒C3,C4の蓋部材83…が連絡筒部90を介して一体に連設される。
前記プラグ取付け孔49…は、吸気ポート28が開口される第1側壁30(自動二輪車への搭載状態では後側壁)と、排気ポート29が開口される第2側壁31(自動二輪車への搭載状態では前側壁)とを有する前記シリンダヘッド18に、第1および第2側壁30,31間に配置されるようにして設けられるのであるが、連絡筒部90…は蓋部材83…の中央から前記第1側壁30側すなわち排気ポート29とは反対側にずれた位置に配置される。
またシリンダヘッド18には、相互に隣接する一対の気筒のうち一方の気筒の前記オイルジャケット81に前記排気ポート29側からオイルを導入する導入側オイル通路91と、相互に隣接する一対の気筒のうち他方の気筒の前記オイルジャケット81から前記排気ポート29側にオイルを導出する導出側オイル通路92とが設けられるものであり、この実施例では、相互に隣接する第1および第2気筒C1,C2のうち一方の気筒C2のオイルジャケット81ならびに第3および第4気筒C3,C4のうち一方の気筒C3の前記オイルジャケット81に前記排気ポート29側からオイルを導入する一対の導入側オイル通路91…と、第1および第2気筒C1,C2のうち他方の気筒C1の前記オイルジャケット81ならびに第3および第4気筒C3,C4のうち他方の気筒C4の前記オイルジャケット81から排気ポート29側にオイルを導出する一対の導出側オイル通路92…とが設けられる。
前記導入側オイル通路91…は、第1および第2気筒C1,C2ならびに第3および第4気筒C3,C4のうち気筒配列方向22で内側に配置される第2および第3気筒C2,C3に対応する部分で前記シリンダヘッド18にそれぞれ設けられ、前記導出側オイル通路92…は、第1および第2気筒C1,C2ならびに第3および第4気筒C3,C4のうち気筒配列方向22で外側に配置される第1および第4気筒C1,C4に対応する部分で前記シリンダヘッド18にそれぞれ設けられる。
前記シリンダブロック17および前記クランクケース16の上部ケース半体16aには、一対の前記導出側オイル通路92…からのオイルを前記クランクケース16内に導く一対のオイル排出通路93,93が、各導出側オイル通路92…に個別に通じるようにして設けられるものであり、各オイル排出通路93…は、前記シリンダブロック17および前記クランクケース16の上部ケース半体16aに設けられて同軸に連なる通路孔94…,95…から成り、図13で示すように、両通路孔94…,95…の対向端に、円筒状の筒部材96…の両端部が液密に嵌合される。
ところで前記蓋部材83…には、図11で示すように、該蓋部材83のうち平面視で前記連絡通路89…と重なる部分に少なくとも一部を配置した複数の冷却フィン97,97…が一体に形成されており、各冷却フィン97,97…は、気筒配列方向22を左右方向とした姿勢で前記エンジン本体15が自動二輪車に搭載された状態で、自動二輪車の後方に向かうにつれて外側方位置となるように自動二輪車の前後方向に対して傾斜して形成される。
図14を併せて参照して、シリンダヘッド18の上部に設けられるプラグ取付け凹部47…の底部付近の内周には、蓋部材83の締結を容易とするために、プラグ取付け凹部47…の上下方向中間部がオーバーハング状態となるようにした環状凹部98…が形成されるものであり、プラグ取付け凹部47…と、オイルジャケット81…を形成するための溝82…とは、シリンダヘッド18の鋳造時に、前記環状凹部98…および前記溝82…を形成するようにして周方向に複数に分割された中子99…と、それらの中子…に一部を嵌合せしめるようにした金型100とで形成される。
再び図8において、冷却用オイルポンプ63の吐出口に通じる冷却用オイル吐出管102に設けられてオイルパン20内に収容される分岐部103には、オイルクーラ104(図6参照)を有するオイル冷却回路105と、該オイル冷却回路105を迂回するバイパス回路106とが接続されるものであり、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの前記オイル冷却回路105および前記バイパス回路106への流通を制御するサーモスタット107が前記分岐部103に配設される。しかも前記分岐部103は、サーモスタット107を収納、固定するようにして前記冷却用オイル吐出管102に連設されるサーモスタット収納ケース108によって構成される。
前記サーモスタット収納ケース108は、下部を開放した有底筒状の上部ケース109と、上部を開放した有底筒状に形成されるととともに上部ケース109に下方から嵌合する下部ケース110とで構成され、このサーモスタット収納ケース108の下部がオイルパン20に取付けられる。すなわち下部ケース110の下端部には、図15で示すように、フランジ110aが設けられており、そのフランジ110aがたとえば一対のボルト111,111でオイルパン20に締結される。
またクランクケース16に対するオイルパン20の着脱方向、すなわち上下方向に延びて前記冷却用オイル吐出管102に連なる有底円筒状の接続管112の下部が、前記サーモスタット収納ケース108の上部に液密に嵌合され、この接続管112の上端閉塞部は、メインギャラリ72にオイルフィルタ71の中央部から延びるオイルフィルタ出口通路73を連通させるようにしてクランクケース16に設けられた連通孔113の下端部を閉塞するようにしてクランクケース16に固定される栓部材114に当接される。
また潤滑用オイルポンプ64の吐出口にはリリーフ弁115が接続されるものであり、この実施例では、潤滑用オイルポンプ64に連なる潤滑用吐出管69をオイルフィルタ71に接続せしめるようにしてクランクケース16に設けられた入口側通路116に接続されるようにしてリリーフ弁115の上部がクランクケース16に下方から液密に嵌合され、クランクケース16の底部に結合されたオイルパン20に取付けられる前記サーモスタット収納ケース108の上部ケース109に、前記リリーフ弁115の下端を当接、支持せしめる円弧状の支持突部109aが突設される。
またリリーフ弁115から放出されるオイルの飛散を抑制する飛散抑制壁109bが、前記リリーフ弁115の外周の少なくとも一部、この実施例では略半周を囲むようにして前記サーモスタット収納ケース108の上部ケース109に一体に設けられ、オイルパン20には、前記飛散抑制壁109bと反対側から前記リリーフ弁115の外周の一部を囲む円弧状の壁117が一体に設けられる。
前記オイル冷却回路105は、前記サーモスタット収納ケース108に一端部が接続されるとともに他端部がクランクケース16の前壁内面に接続、支持される第1オイル導管119と、第1オイル導管119の他端に連なるようにして一端部がクランクケース16の前壁内面に接続されるとともに他端部が図6で示すようにオイルクーラ104に接続される第2オイル導管120と、オイルクーラ104で冷却されたオイルをオイルクーラ104から導出する第3オイル導管121とで構成され、前記オイルクーラ104は、エンジン本体15におけるシリンダブロック17よりも上方かつエンジン本体15よりも前方に位置するようにして車体フレームFのダウンチューブ27…に支持される。
また前記エンジン本体15におけるシリンダブロック17の前壁には、気筒配列方向22に延びる分岐用通路122を形成して前記エンジン本体15とは別体に形成される通路形成部材123が、前記オイルクーラ104よりも下方で自動二輪車の前方に臨むようにしてボルト127,127で取付けられる。
而して前記バイパス回路106は、前記サーモスタット収納ケース108に一端部が接続されるとともに他端部がクランクケース16の前壁内面に接続、支持される第4オイル導管124と、前記オイルフィルタ71を第2オイル導管120のクランクケース16への接続点との間に挟む位置でクランクケース16の前壁外面に一端が接続されて第4オイル導管124に通じる第5オイル導管125と、第5オイル導管125の他端を連通せしめる前記分岐用通路122と、該分岐用通路122に一端部が通じるとともに他端部が一対の導入側オイル通路91…にそれぞれ通じるようにしてシリンダブロック17に設けられる一対のオイル供給通路126,126とで構成される。
一対の前記オイル供給通路126…は、気筒配列方向22に沿う中央寄りで隣接する2つの気筒すなわち第2および第3気筒C2,C3に対応する部分でシリンダヘッド18に設けられた導入側オイル通路91…に通じるようにして第2および第3気筒C2,C3に対応する部分でシリンダブロック17に設けられており、通路形成部材123の両端部は分岐用通路122の両端部を両オイル供給通路126…に連通せしめるようにして前記シリンダブロック17に取付けられる。
而して通路形成部材123には分岐用通路122の両端部に通じる接続管部123a…(図3参照)が、シリンダブロック17に液密に嵌合するようにして一体に突設されており、それらの接続管部123a…がシリンダブロック17のオイル供給通路126…に連通する。
またオイル冷却回路105の一部を構成してオイルクーラ104から下方に延びる第3オイル導管121の下端部に設けられた取付けフランジ121aが、通路形成部材123の長手方向中間部の上部に設けられたフランジ128に締結される。すなわち冷却用オイルポンプ63および分岐用通路122間に、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの一部を冷却するオイルクーラ104を有するとともに該オイルクーラ104で冷却されたオイルを分岐用通路122に導くオイル冷却回路105が設けられることになる。
一方、前記バイパス回路106の一部を構成してクランクケース16から上方に延びる第5オイル導管125の上端部に設けられた取付けフランジ125aが、通路形成部材123の長手方向中間部の下部に設けられたフランジ129に締結される。すなわち前記バイパス回路106の一部を構成する第5オイル導管125が前記分岐用通路122に連なるようにして前記通路形成部材123に下方から接続され、前記オイルクーラ104からのオイルを導くようにして前記オイル冷却回路105の一部を構成する第3オイル導管121が前記分岐用通路122に連なるようにして前記通路形成部材123に上方から接続されることになる。
前記通路形成部材123は、図6で示すように、一端が栓部材130で閉じられるようにして筒状に形成されるものであり、分岐用通路122を流通するオイルの温度を検出する油温センサ131が通路形成部材123の他端を閉じるようにして該通路形成部材123に取付けられる。
次にこの第1実施例の作用について説明すると、気筒配列方向22に並ぶ第1〜第4気筒C1〜C4のうち第2および第3気筒C2,C3のオイルジャケット81…に排気ポート29…側からオイルを導入する一対の導入側オイル通路91…と、第1および第4気筒C1,C4のオイルジャケット81…から排気ポート29…側にオイルを導出する一対の導出側オイル通路92…とがシリンダヘッド18に設けられ、相互に隣接する第1および第2気筒C1,C2のオイルジャケット81…、ならびに第3および第4気筒C3,C4のオイルジャケット81…が気筒配列方向22に延びる連絡通路89…を介して相互に連通される。
したがって相互に隣接するオイルジャケット81…同士が連絡通路89で連通され、一方のオイルジャケット81に排気ポート29…側から導入側オイル通路91を介してオイルが導入され、他方のオイルジャケット81からのオイルが導出側オイル通路92を介して排気ポート29…側に導出されることになり、オイルジャケット81…内を流通するオイルでプラグ取付け孔49…の周辺を冷却することができるとともに、導入側オイル通路91および導出側オイル通路92を流通するオイルによって排気ポート29…の周辺のシリンダヘッド18を冷却することができる。したがって両オイルジャケット81…間を結ぶ連絡通路89を、複雑な形状とすることなく気筒配列方向22に延びるようにして単純な形状とすることができ、排気ポート29の冷却性およびオイル通路の簡素化の両立を図ることができる。
またエンジン本体15が、シリンダヘッド18の第2側壁31すなわち排気ポート29が開口される側壁を前方に向けて自動二輪車に搭載されるので、導入側オイル通路91…および導出側オイル通路92…の近傍を自動二輪車走行時の走行風で冷却し、導入側オイル通路91…および導出側オイル通路92…を流通するオイルを冷却してシリンダヘッド18をより効果的に冷却することができる。
ところで第1〜第4気筒C1〜C4が気筒配列方向22に並ぶエンジン本体15のシリンダヘッド18では、気筒配列方向22で内側に在る2つの気筒すなわち第2および第3気筒C2,C3の周囲の方が気筒配列方向22で外側に在る2つの気筒すなわち第1および第4気筒C1,C4の周囲よりも高温となり易いのであるが、第2および第3気筒C2,C3に対応する部分でシリンダヘッド18に導入側オイル通路91…がそれぞれ設けられ、第1および第4気筒C1,C4に対応する部分でシリンダヘッド18に導出側オイル通路92…がそれぞれ設けられるので、オイルジャケット81…に導入される前であることから導出側オイル通路92…を流通するオイルよりも低温であるオイルで、シリンダヘッド18において第2および第3気筒C2,C3の排気ポート29…の周辺をより効果的に冷却することができる。
しかもこの実施例では、カムチェーン通路46が気筒配列方向22に沿う中央部でクランクケース16、シリンダブロック17およびシリンダヘッド18にわたって設けられるものであり、カムチェーン通路46の一部を形成して前方に突出する前方突出部18bがシリンダヘッド18の前面に一体に設けられるので、図11の矢印で示すように、自動二輪車走行時の走行風が、シリンダヘッド18の前面では前方突出部18bによってカムチェーン通路46から離れる方向すなわち気筒配列方向22に沿う外側に向けて集約して流れることになり、加熱されたオイルが流れる導出側オイル通路92…が配置される側でシリンダヘッド18の前面が大量の風にさらされることになるので、導出側オイル通路92…を流れるオイルを効果的に冷却することができる。なお、この実施例では空油冷エンジンが直列4気筒に構成され、気筒配列方向22に沿う中央部にカムチェーン通路46が配置されているが、直列2気筒の空油冷エンジンにおいて気筒配列方向に沿う一端側にカムチェーン通路が配置される場合にも同様の効果を得ることができる。
またシリンダブロック17およびクランクケース16に、導出側オイル通路92…からのオイルをクランクケース16内に導くオイル排出通路93…を形成するようにして相互に同軸に連なる通路孔94,95…がそれぞれ設けられ、両通路孔94,95…の対向端に、円筒状の筒部材96…の両端が嵌合されるので、オイル排出通路93…を形成するようにしてシリンダブロック17およびクランクケース16にそれぞれ設けられる通路孔94,95…を利用して、円筒状の筒部材96…によってシリンダブロック17およびクランクケース16の位置決めを行うことができ、位置決め用の穴を特別に設けることを不要として、加工工数を低減することができる。
一対の導出側オイル通路92…に個別に通じる一対のオイル排出通路93…が、シリンダブロック17およびクランクケース16に設けられるので、両導出側オイル通路92…からのオイルを合流させることなく独立した一対のオイル排出通路93…を経てクランクケース16内に排出するようにして、合流させた場合に比べると排出側の流路抵抗を小さく抑えることができる。
シリンダヘッド18には点火プラグ48…を取付けるためのプラグ取付け孔49…が設けられるとともに、該プラグ取付け孔49…を囲むリング状の溝82…が設けられており、プラグ取付け孔49…の周囲に配置されるオイルジャケット81…をシリンダヘッド18との間に形成するようにして溝82…の開口端を塞ぐ蓋部材83…が点火プラグ48を囲むリング状に形成されてシリンダヘッド18に固定されるのであるが、シリンダヘッド18には、プラグ取付け孔49…の軸線に直交する同一平面に配置されるとともに前記溝82の開口端を内外から挟むようにして無端状に連なる平坦な第1および第2シール面84,85…が形成され、第1および第2シール面84,85…に対向した平坦面86…を有する蓋部材83…が、第1および第2シール面84,85…と、前記平坦面86…との間にシール部材87…を介在させてシリンダヘッド18に固定されるので、単一のシール部材87…を用いた簡単な構成のシール構造で溝82…の内外で蓋部材83…およびシリンダヘッド18間をシールすることができ、シール構造を簡素化しつつシール性能を確保するとともに組付け性を高めることができる。
しかも蓋部材83…が、専用のボルト88…でシリンダヘッド18に締結されるので、点火プラグ48およびシリンダヘッド18間に蓋部材83が挟持されるようにした構造と比べると、点火プラグ48の取り外しに影響されずにシール性能を一定に保持することができる。
相互に隣接する一対の気筒C1,C2;C3,C4毎に配置される一対の蓋部材83,83…に、両気筒C1,C2;C3,C4毎の前記オイルジャケット81,81…間を結ぶ連絡通路89…を形成する連絡筒部90…の両端が一体に連設されるので、一対の蓋部材83…が連絡筒部90を介して一体化されることになり、部品点数の低減を図りつつ組付け工数を低減することができる。
ところでシリンダヘッド18は、吸気ポート28…が開口される第1側壁30と、第1側壁30と反対側に臨むとともに排気ポート29…が開口される第2側壁31とを有するのであるが、第1および第2側壁30,31間に配置されるようにして前記プラグ取付け孔49…がシリンダヘッド18に設けられ、前記連絡筒部90…が前記蓋部材83…の中央から第1側壁30側にずれた位置に配置されるので、連絡通路89…への排気ポート29側からの熱影響を抑えることができる。
蓋部材83には、平面視で連絡通路89と重なる部分に少なくとも一部を配置した複数の冷却フィン97,97…が一体に形成されるので、連絡通路89を通るオイルを冷却フィン97,97…で効率的に冷却することができる。
気筒配列方向22を左右方向とした姿勢でエンジン本体15が自動二輪車に搭載された状態で、前記冷却フィン97,97…が、自動二輪車の後方に向かうにつれて外側方位置となるように自動二輪車の前後方向に対して傾斜しているので、自動二輪車の走行時に冷却フィン97,97…の側方を流通する走行風をエンジン本体15の外側方に流すようにして、エンジン本体15の中心側に熱が籠もるのを抑制することができる。
ところで、直列に配置される第1〜第4気筒C1〜C4を有するとともに各気筒C1〜C4のシリンダ軸線Cを前傾させたエンジン本体15のシリンダヘッド18に、各気筒C1〜C4毎のオイルジャケット81…が形成され、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルが分岐用通路122を経て各オイルジャケット81…に供給されるのであるが、分岐用通路122を形成してエンジン本体15とは別体に形成される通路形成部材123が、自動二輪車の前方側に臨んでエンジン本体15におけるシリンダブロック17の前面に取付けられるので、分岐用通路122を流通するオイルを走行風で冷却することができ、比較的低温であるオイルをオイルジャケット81…に供給するようにして冷却性の向上を図ることができる。
エンジン本体15のシリンダブロック17には、第2および第3気筒C2,C3のオイルジャケット81…にそれぞれ通じる一対のオイル供給通路126…が設けられ、通路形成部材123の両端部が前記分岐用通路122の両端部を両オイル供給通路126…に連通せしめるようにしてシリンダブロック17に取付けられるので、シリンダブロック17の前面に配置される通路形成部材123を極力短くし、目立ち難くすることができる。
また冷却用オイルポンプ63および分岐用通路122間に、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの一部を冷却するオイルクーラ104を有するとともにオイルクーラ104で冷却されたオイルを分岐用通路122に導くオイル冷却回路105が設けられるので、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの一部を冷却するオイルクーラ104から分岐用通路122にオイルが導かれることになり、オイルジャケット81…に供給されるオイルをより低温とすることができ、冷却性の更なる向上を図ることができる。
オイル冷却回路105を迂回するバイパス回路106が冷却用オイルポンプ63および分岐用通路122間に設けられ、冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの前記オイル冷却回路105および前記バイパス回路106への流通量がサーモスタット107で制御され、クランクケース16の側面から突出して前記バイパス回路106の一部を構成する第5オイル導管125が分岐用通路122に連なるようにして前記通路形成部材123に下方から接続され、前記オイルクーラ104からのオイルを導くようにして前記オイル冷却回路105の一部を構成する第3オイル導管121が前記分岐用通路122に連なるようにして前記通路形成部材123に上方から接続されるので、第5オイル導管125および通路形成部材123間のシール面、ならびに第3オイル導管121および通路形成部材123間のシール面を、第5オイル導管125および第3オイル導管121の軸線と直交する面とすることができ、シール面を複雑化することなく充分なシール性能を得ることができる。
しかも通路形成部材123は、一端が栓部材130で閉じられるようにして筒状に形成され、分岐用通路122を流通するオイルの温度を検出する油温センサ131が通路形成部材123の他端を閉じるようにして該通路形成部材123に取付けられるので、油温センサ131を利用して通路形成部材123の他端開口部を閉じることができ、特別な栓部材を用いることを不要として部品点数を低減することができる。
オイルパン20からオイルを汲み上げる前記冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルを冷却するオイルクーラ104を有するオイル冷却回路105と、該オイル冷却回路105を迂回するバイパス回路106とは、冷却用オイルポンプ63の吐出口に通じる冷却用オイル吐出管102に設けられて前記オイルパン20内に収容される分岐部103に接続され、前記冷却用オイルポンプ63から吐出されるオイルの前記オイル冷却回路105および前記バイパス回路106への流通を制御するサーモスタット107が前記分岐部103に配設されるので、サーモスタット107がオイルパン20内に配置されることになり、エンジン本体15の外方でサーモスタット107を配置するためのスペースを確保することが不要となり、またサーモスタット107を保護する部材も不要となり、自動二輪車への搭載状態で該自動二輪車のレイアウトに影響を与えることはない。
また分岐部103を構成するサーモスタット収納ケース108が、サーモスタット107を収納、固定するようにして冷却用オイル吐出管102に連設されるので、サーモスタット収納ケース108がエンジン本体15の外方に露出することがなく、外観性を低下させる虞がない。しかも冷却用オイルポンプ63の吐出側に近い場合には、吐出圧が高いために通常は高度なシール性能が要求されるのであるが、サーモスタット収納ケース108はオイルパン20内に収納されるので、高いシール性能が要求されることはなく、通常の性能のものを使用することができる。
サーモスタット収納ケース108の下部がオイルパン20に取付けられ、エンジン本体15のクランクケース16に対するオイルパン20の着脱方向に延びて冷却用オイル吐出管102に連なる接続管112が、サーモスタット収納ケース108の上部に液密に嵌合されるので、オイルパン20をクランクケース16から外すことによってサーモスタット107の交換を行うことができ、サーモスタット収納ケース108を取り付けた状態にあるオイルパン20をクランクケース16に取り付けることで接続管112をサーモスタット収納ケース108の上部に嵌合するようにして、サーモスタット収納ケース108の冷却用オイル吐出管102に対する組付け作業を容易とすることができる。
潤滑用オイルポンプ64の吐出口に接続されるリリーフ弁115の上部が、クランクケース16に下方から液密に嵌合され、クランクケース16の底部に結合されたオイルパン20に取付けられるサーモスタット収納ケース108にリリーフ弁115の下端が当接、支持されるので、リリーフ弁115をサーモスタット収納ケース108で支持することで支持専用部品を不要とし、部品点数を低減することができる。
またリリーフ弁115から放出されるオイルの飛散を抑制する飛散抑制壁109bが、リリーフ弁115の外周の少なくとも一部を囲むようにしてサーモスタット収納ケース108に一体に設けられるので、飛散抑制壁109bをサーモスタット収納ケース108に兼用させて部品点数を低減することができる。
図16および図17は本発明の第2実施例を示すものであり、図16はエンジン本体の上部の縦断面図、図17は図16の17矢視図である。
なお上記第1実施例に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な説明は省略する。
相互に隣接する第3および第4気筒C3,C4にプラグ取付け凹部47内に配置される一対の蓋部材83,83およびシリンダヘッド18間には、シール部材133…がそれぞれ介装されるのであるが、金属から成るそれらのシール部材133…は一体に連なるように形成される。
一体に連なる前記シール部材133…には、一対の前記蓋部材83,83間に配置されるようにして導風板135が一体に連設され、この導風板135は、プラグ取付け凹部47の上方まで延びて前方に指向するものであり、導風板135によって点火プラグ48…の周囲に走行風を導かれる。なお導風板135の適宜個所に、点火プラグ48…側によりより効果的に走行風を導くための窓136…や、窓136…からの風を点火プラグ48…側に導く庇部137…が設けられるようにしてもよい。
なお第1および第2気筒C1,C2(第1実施例参照)も、第3および第4気筒C3,C4側と同様に構成される。
この第2実施例によれば、一対の蓋部材83…およびシリンダヘッド18間にそれぞれ介装される金属製のシール部材133…が一体に連なって形成されており、部品点数の低減に寄与することができる。しかもシール部材133…には、点火プラグ48…の周囲に走行風を導く導風板135が、プラグ取付け凹部47の上方まで延びて前方に指向するようにして一体に設けられるので、部品点数の増加を回避しつつ、点火プラグ48…とその周囲を冷却することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例の自動二輪車の右側面図である。 4サイクル空油冷エンジンの縦断面図であって図3の2−2線に沿う断面図である。 図2の3−3線断面図である。 図3の4−4線矢視図である。 図3の5−5線矢視図である。 車体フレームに搭載された状態にあるエンジン本体を図1の6矢視方向から見た正面図である。 オイルストレーナを外した状態でクランクケースを図3の7−7矢視方向から見た図である。 クランクケースおよびオイルパン内のオイル通路構造の一部を示すための図7の8−8線に沿う断面図である。 図2の9−9線拡大断面図である。 図3の10矢示部拡大図である。 図3の11矢視図である。 シール部材の平面図である。 図6の13−13線拡大断面図である。 鋳造成形時のシリンダヘッドの一部を示す断面図である。 図8の15−15線断面図である。 第2実施例を示すものであってエンジン本体の上部の縦断面図である。 図16の17矢視図である。
符号の説明
15・・・エンジン本体
17・・・シリンダブロック
18・・・シリンダヘッド
22・・・気筒配列方向
63・・・オイルポンプである冷却用オイルポンプ
81・・・オイルジャケット
104・・・オイルクーラ
105・・・オイル冷却回路
106・・・バイパス回路
107・・・サーモスタット
121・・・オイル冷却回路用オイル導管である第3オイル導管
122・・・分岐用通路
123・・・通路形成部材
125・・・バイパス回路用オイル導管である第5オイル導管
126・・・オイル供給通路
130・・・栓部材
131・・・油温センサ
C・・・シリンダ軸線
C1,C2,C3,C4・・・気筒

Claims (5)

  1. 直列に配置される複数の気筒(C1,C2,C3,C4)を有するとともに各気筒(C1〜C4)のシリンダ軸線(C)を前傾させて車両に搭載されるエンジン本体(15)のシリンダヘッド(18)に、各気筒(C1〜C4)毎のオイルジャケット(81)が形成され、オイルポンプ(63)から吐出されるオイルが分岐用通路(122)を経て前記各オイルジャケット(81)に供給される車両用エンジンにおいて、前記分岐用通路(122)を形成して前記エンジン本体(15)とは別体に形成される通路形成部材(123)が、車両前方側に臨んで前記エンジン本体(15)の前面に取付けられることを特徴とする車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造。
  2. 4気筒以上の複数の気筒(C1,C2;C3,C4)が気筒配列方向(22)に直列に並んでエンジン本体(15)に配設され、前記気筒配列方向(22)に沿う中央寄りで隣接する2つの気筒(C2,C3)に対応する部分で前記エンジン本体(15)のシリンダブロック(17)に、前記2つの気筒の前記オイルジャケット(81)にそれぞれ通じる一対のオイル供給通路(126)が設けられ、前記通路形成部材(123)の両端部が前記分岐用通路(122)の両端部を前記両オイル供給通路(126)に連通せしめるようにして前記シリンダブロック(17)に取付けられること特徴とする請求項1記載の車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造。
  3. 前記オイルポンプ(63)および前記分岐用通路(122)間に、前記オイルポンプ(63)から吐出されるオイルの一部を冷却するオイルクーラ(104)を有するとともに該オイルクーラ(104)で冷却されたオイルを前記分岐用通路(122)に導くオイル冷却回路(105)が設けられることを特徴とする請求項1または2記載の車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造。
  4. 前記オイル冷却回路(105)を迂回して前記オイルポンプ(63)および前記分岐用通路(122)間に設けられるバイパス回路(106)と、前記オイルポンプ(63)から吐出されるオイルの前記オイル冷却回路(105)および前記バイパス回路(106)への流通量を制御するサーモスタット(107)とを備え、前記エンジン本体(15)の一部を構成するクランクケース(20)の側面から突出して前記バイパス回路(106)の一部を構成するバイパス回路用オイル導管(125)が前記分岐用通路(122)に連なるようにして前記通路形成部材(123)に下方から接続され、前記オイルクーラ(104)からのオイルを導くようにして前記オイル冷却回路(105)の一部を構成するオイル冷却回路用オイル導管(121)が前記分岐用通路(122)に連なるようにして前記通路形成部材(123)に上方から接続されることを特徴とする請求項3記載の車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造。
  5. 前記通路形成部材(123)は、一端が栓部材(130)で閉じられるようにして筒状に形成され、前記分岐用通路(122)を流通するオイルの温度を検出する油温センサ(131)が前記通路形成部材(123)の他端を閉じるようにして該通路形成部材(123)に取付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両用エンジンにおける冷却用オイル通路構造。
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