JP4111756B2 - 3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体の製造方法 - Google Patents
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- C07C51/16—Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬および液晶の重要中間体である3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体は医薬および液晶の重要な中間体であり、その製造方法について多くの研究が行われている。
【0003】
式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸
【0004】
【化9】
【0005】
を製造する方法としては次の(1)〜(5)の方法が知られている。
【0006】
(1)3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールまたは3,3,3−トリフルオロプロペン−1,2−オキシドから誘導する製造方法:Synlett, 7, p.507-508 (1994年)、特開平5−078277号公報、特開平5−078278号公報。
【0007】
(2)トリフルオロピルビン酸エステルから誘導する製造方法:Chem. Ber., 125(12), p.2795-2802 (1992年)。
【0008】
(3)トリフルオロアセトアルデヒドから誘導する製造方法:特開平3−148249号公報。
【0009】
(4)ヘキサフルオロイソプロパノールから誘導する製造方法:Nippon Kagaku Kaishi, 9, p.1576-1586(1989年)。
【0010】
(5)その他:特開2002-080429号公報、特開2001-226316号公報、Organic Letters,3(3), p.457-459(2001年)、Tetrahedron Letters, 41(23), p.4603-4607(2000年)、Tetrahedron Letters, 41(22), p.4507-4512(2000年)。
【0011】
また、反応形式から見た場合、スキーム1に示す反応例がWO2002/000601号公報、WO 2000/055113号公報、Huaxue Gongcheng(Xilan, China), 28(4), p.44-45, 51(2000年)、特開平10−139724号公報、WO98/07687号公報、J. Indian Chem. Soc., 66(4), p.239-240(1989年)、J. Antibiot., 40(11), p.1555-1562 (1987年)、Tetrahedron, 37(17), p.3061-3065(1981年)、Yukagaku, 28(7), p.501-502(1979年)、ドイツ特許2648300号公報に報告されているが、Rがトリフルオロメチル基のものは報告されていない。
【0012】
【化10】
【0013】
また、得られた3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を、炭素数が3以上のアルキルエステルに誘導する例が、特開平5−70406号公報で開示されている。
【0014】
さらに、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸アルキルエステルの2位水酸基をTHP基(テトラヒドロピラニル基)で保護した後、リチウムアルミニウムハイドライドを用いてアルコキシカルボニル(−COOR)基をヒドロキシメチル(−CH2OH)基に還元する例がChem. Ber.,125(12), p.2795-2802(1992年)に報告されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記、(1)〜(5)の方法によれば3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を比較的良好な収率で得ることができる。しかしながらこれらの方法における原料(トリフルオロメチル基を有する化合物)はいずれも非常に高価であり、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を製造する上で、工業上適した手段とは言い難かった。
【0016】
また、上記Chem. Ber., 125(12), p.2795-2802(1992年)においては、2位水酸基がTHP基(テトラヒドロピラニル基)で保護された、3,3,3−トリフルオロ−2−テトラヒドロピラニルオキシプロピオン酸エステルに対してハイドライド還元剤による還元が行われているが、式[4]に示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノール
【0017】
【化11】
【0018】
を製造するためには、還元の後、さらに脱保護反応を行う必要があり、工業的な実施の上では操作が煩雑になるという問題を有していた。また、上記Chem. Ber., 125(12), p.2795-2802(1992年)に開示されているハイドライド還元剤はリチウムアルミニウムハイドライドであるが、この化合物は大量に使用することが困難であり、工業的な使用には負荷がかかる。
【0019】
本発明の目的は、医薬および液晶の重要中間体である3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体を、より有利に製造する手段を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、工業的にごく安価に入手できる一般式[1]
【0021】
【化12】
【0022】
(式中、XはCl、BrまたはIを表す)で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを、pHが12を超える塩基性水溶液と接触させることによって、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸が効率よく製造できることを知った。
【0023】
特開2000-63306号公報には、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロアセトンを、リン酸水素二ナトリウムの存在下で加水分解すると、下記のようにヘミアセタールが得られることが記載されている(スキーム2)。
【0024】
【化13】
【0025】
該文献には、加水分解の際のpHは通常12以下、好ましくは2から9の範囲であり、pHが12を越えるとトリフルオロメチル基のフッ素もかなりの割合で加水分解されるため、収率が低下し、精製も煩雑になると記載されている。
【0026】
ところが本発明者らは、一般式[1]で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを塩基性水溶液と接触させると、前記文献には開示されていない3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸が生成することを見いだした。特に、水溶液のpHが12を越える場合に、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸の生成が顕著となり、しかも前記の特開2000-63306号公報で開示されたトリフルオロメチル基の分解は起こらず、結果として高純度の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸がほぼ定量的に得られることを明らかにした。
【0027】
さらに本発明者らは、得られた3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を出発物質として、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する新規方法を見いだした。すなわち、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を一般式[5]で示される低級アルコール
【0028】
【化14】
【0029】
(式中、Rは炭素数1から6の低級アルキル基を表す)
と反応させて、一般式[3]の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステル
【0030】
【化15】
【0031】
(式中、Rは炭素数1から6の低級アルキル基を表す)
に変換した後、2位水酸基の保護を行うことなく、ハイドライド還元剤を作用させることによって、アルコキシカルボニル基をヒドロキシメチル基に効率よく還元できることを見いだした。すなわち、工業的に負担となる保護・脱保護の工程を省略でき、式[4]の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールが容易に、しかも高収率で得られることが明らかとなった。
【0032】
さらに発明者らは、前記還元反応におけるハイドライド還元剤として、安価で取扱いの容易な水素化ホウ素ナトリウムも使用可能であるという知見を得た。水素化ホウ素ナトリウムはリチウムアルミニウムハイドライドに比べて、安全性且つ経済性の面ではるかに有利である。
【0033】
このように本発明者らは、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸、ならびに式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する新規で有用な反応、およびそれらを組み合わせた新規な反応ルートを見いだし、本発明を完成した。
【0034】
すなわち本発明は、一般式[1]で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを、pHが12を超える塩基性水溶液と接触させることによりなる、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を製造する方法を提供する。
【0035】
また本発明は、塩基性水溶液のpHが14以下である、上記の方法を提供する。
【0036】
また本発明は、塩基性水溶液が「水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液」である、上記の式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を製造する方法を提供する。
【0037】
さらに本発明は、一般式[1]で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを、pHは12を超える塩基性水溶液と接触させることにより、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を得、次いでこの3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を酸性条件下、一般式[5]で示される低級アルコールと反応させて、一般式[3]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルを得、次いでこの3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルをハイドライド還元剤と反応させることによって、式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する方法を提供する。
【0038】
また本発明は、塩基性水溶液のpHが14以下である、上記の方法を提供する。
【0039】
また本発明は、塩基性水溶液が「水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液」である、上記の式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する方法を提供する。
【0040】
さらに本発明は、上記方法におけるハイドライド還元剤が水素化ホウ素ナトリウムであることを特徴とする、式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する方法を提供する。
【0041】
本発明は、以下のスキーム3に示す三つの工程からなる。
【0042】
【化16】
【0043】
以下、それぞれを「第一工程」「第二工程」「第三工程」とも呼ぶ。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体の製造方法について、さらに詳細に説明する。
【0045】
まず、第一工程について説明する。第一工程は、一般式[1]で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを原料として、これを、pHが12を超える塩基性水溶液と接触させることによって、式[2]に示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を製造する工程である。
【0046】
一般式[1]で示される化合物のうち、XがClである1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロアセトンは、特開平10−287609号公報、特開平10−330308号公報、特開平11−001451号公報および特開2000−63306号公報に示された方法により効率良く製造することができる。すなわち、ペンタクロロアセトンを気相中、または液相中でフッ素化することによって、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロアセトンが効率よく得られる。一般式[1]のうち、XがBr、Iである化合物についても、ペンタブロモアセトンまたはペンタヨードアセトンを原料として同様に製造することができる。
【0047】
得られた一般式[1]で示される1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンは単体として第一工程に用いてもよいが、水と任意の割合で混ざり合い「水和物」を形成するため、水を加えて使用してもよく、通常はその方が取り扱いやすい。これらの「水和物」は、例えば一般式[6]
【0048】
【化17】
【0049】
(ここでXは前記と同じ。nは0以上の任意の値を表す)のように表現できるが、これと異なる構造であっても構わない。1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンは水以外の溶媒(例えばアルコール類)と混ぜ合わせて溶媒和物として使用することもできる。これらの水和物、溶媒和物は、何れも一般式[1]に示される化合物に含まれる。
【0050】
1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトンを水和物として用いる場合の1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトン1モルに対する水のモル量に特別の制限はないが、通常1〜10モルが好ましく、1〜5モルが特に好ましい。最も典型的な例は1,1−ジハロゲノ−3,3,3−トリフルオロアセトン1モルに対して水が3モル共存した「3水和物」であり、一般式[6]においてはn=2の場合がこれに該当する。水の量が多すぎると、反応性の上では問題ないが、生産性が低下するので好ましくない。
【0051】
第一工程に使用する塩基の種類に特別の制限はないが、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の無機塩基が、反応性の点からも、分離の難しい不純物を生じにくい点からも好ましい。これらは複数種類のものを併用することもできる。その中でも、塩基性が高く、pHの制御が容易な水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが好ましく、特に、水酸化ナトリウムがより好ましい。
【0052】
塩基の水溶液の濃度には特に制限はなく、使用する無機塩基の水に対する溶解度を考慮して適宜決めればよい。通常は水溶液中の塩基の濃度=1〜50重量%が好ましく、1〜40重量%が特に好ましい。
【0053】
塩基の使用量としては、一般式[1]の化合物1モル当量に対して、2モル当量以上であればよく、通常は2〜20モル当量が好ましく、特に、2〜10モル当量がより好ましい。
【0054】
反応の際のpHの範囲としては、12を超え、14以下であり、特に、13〜14がより好ましい。上述した塩基の使用量によれば、反応時のpHはこれらの好ましいpH値の範囲になることが多いが、反応混合物をpH試験紙に浸すなど、汎用の方法で測定して随時測定するのが望ましい。特に、本反応はその進行に伴いハロゲン化水素酸(塩酸など)が生成するため、次第に溶液のpHが低下する。pHが低い場合には目的とする反応の変換率、選択率が極端に低下するため、pHを随時測定し、pHが12以下となった場合には塩基を随時、追加して反応を行う。
【0055】
反応溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系、塩化メチレン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール等のアルコール系、水等が挙げられる。その中でも、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、メタノール、エタノール、i−プロパノールおよび水が好ましく、特に、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノールおよび水がより好ましい。これらの溶媒は、単独または組み合わせて用いることができる。また、反応溶媒を用いずに反応を行うこともできる。
【0056】
温度条件としては、通常は−10〜+100℃であり、−10〜+80℃が好ましく、特に、0〜+60℃がより好ましい。
【0057】
基質の添加の順序に特別の制限はないが、本反応は比較的強い発熱を伴うことから、温度を安定に保つために、徐々に基質を添加するのが好ましく、例えば塩基性水溶液に一般式[1]の化合物を滴下する方法、あるいは、一般式[1]の化合物に塩基性水溶液を滴下する方法、等が好ましい例として挙げられる。この場合、滴下する速度は、反応器内部の温度が外部設定温度に対して著しく高くならないよう(例えば内部と外部の温度差が10℃以内に維持されるよう)、適宜調節すればよい。
【0058】
第一工程の反応は、上記のように徐々に基質を混合した後、1〜3時間程度、撹拌を継続、熟成すればよい。あまり長時間(24時間以上)撹拌を続けても、収率に向上は見られず、効率を損なうだけであるから、好ましくない。
【0059】
反応終了後の後処理の方法は特に限定されないが、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸は反応終了時、過剰の塩基との間の塩として存在するため、通常は無機酸で中和し、有機溶媒で抽出して回収するのが簡便である。この際、無機酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。その中でも、塩酸および硫酸が好ましく、特に、塩酸がより好ましい。
【0060】
抽出溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系等が挙げられる。その中でも、トルエン、t−ブチルメチルエーテルおよび酢酸エチルが好ましく、特に、t−ブチルメチルエーテルおよび酢酸エチルがより好ましい。これらの溶媒は、単独または組み合わせて用いることができる。
【0061】
得られた抽出溶液をさらに、水洗浄、食塩水洗浄、乾燥、濃縮操作に付することにより、目的物を主成分とする混合物(粗生成物)を得ることができる。粗生成物を、必要に応じて、活性炭、精密蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精製操作に付すことにより、目的の式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を高い純度で得ることができる。
【0062】
以下、第二工程について説明する。第二工程は、第一工程で得られた3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸を、酸触媒の存在下、一般式[5]で示される低級アルコールと反応させて、一般式[3]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルを製造する工程である。特開平5−70406号公報には炭素数が3以上のアルキルエステルを合成する方法が開示されているが、炭素数が1および2の場合も同様に実施することができる。本工程は、通常のエステル化反応の手法に従えばよいが、次に具体的な方法を説明する。
【0063】
一般式[5]で示される低級アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、n−ペンタノール、n−ヘキサノール、i−プロパノール、2−ブタノール、シクロヘキサノール等が挙げられる。
【0064】
一般式[5]で示される低級アルコールの使用量としては、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸に対して、1モル当量以上使用すればよいが、通常は該当する低級アルコールを反応溶媒として過剰に使用すればよい。
【0065】
酸触媒としては、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、10−カンファースルホン酸等の有機酸、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、塩化亜鉛、四塩化チタン等の無機酸が挙げられる。その中でも、p−トルエンスルホン酸および硫酸が好ましく、特に、硫酸がより好ましい。
【0066】
酸触媒の使用量としては、式[2]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸に対して、触媒量使用すればよく、0.001〜1モル当量が好ましく、特に、0.005〜0.5モル当量がより好ましい。
【0067】
第二工程の反応は、反応の進行に伴って水が副生する。反応を促進するためには水を除去することが有効であるため、本工程は脱水条件で行うのが好ましい。脱水方法に特別な制限はないが、ゼオライト(商品名:モレキュラーシーブ)、五酸化リン、無水硫酸ナトリウムまたは無水硫酸マグネシウム等の脱水剤を共存させる方法が好ましい。一般式[5]で示される低級アルコールが水と混和せず、水よりも比重が小さく、かつ水と共沸する場合には、還流条件下、ディーン・スターク管で副生する水を除く方法と、ベンゼンまたはトルエン等を反応溶媒に用いて還流条件下、ディーン・スターク管で副生する水を除く方法も好ましい。
【0068】
温度条件としては、通常は0〜+200℃であり、0〜+150℃が好ましく、特に、0〜+100℃がより好ましい。反応に要する時間は通常48時間以内であるが、条件によって異なるため、ガスクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、NMRなどの分析手段によって反応の進行状況を追跡し、原料がほぼ消失した時点で反応を終了することが好ましい。
【0069】
反応終了後の後処理操作の方法には特別な制限はない。特に、反応終了時の反応混合物を直接、蒸留操作に付すと、目的物を主成分とする混合物(粗生成物)を簡便に得ることができる。この粗生成物を以下の第三工程に使用することができるが、必要に応じてさらに、活性炭処理、精密蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精製操作を行うことにより、目的の一般式[3]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルをさらに高い純度で得ることができる。
【0070】
以下、第三工程について説明する。第三工程は、一般式[3]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルをハイドライド還元剤と反応させて式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを製造する工程である。
【0071】
本工程に用いるハイドライド還元剤としては、(i−Bu)2AlH、(i−Bu)3Al、[2,6−(t−Bu)2−4−MePh]Al(i−Bu)2、LiAlH4、LiAlH(OMe)3、LiAlH(O−t−Bu)3、NaAlH2(OCH2CH2OCH3)2等のアルミニウムハイドライド系、ジボラン、BH3・THF、BH3・SMe2、BH3・NMe3、9−BBN、NaBH4、NaBH4−CeCl3、LiBH4、Zn(BH4)2、Ca(BH4)2、Li(n−Bu)BH3、NaBH(OMe)3、NaBH(OAc)3、NaBH3CN、Et4NBH4、Me4NBH(OAc)3、(n−Bu)4NBH3CN、(n−Bu)4NBH(OAc)3、Li(sec−Bu)3BH、K(sec−Bu)3BH、LiSia3BH、KSia3BH、LiEt3BH、KPh3BH、(Ph3P)2CuBH4、ThxBH2、Sia2BH、カテコールボラン、IpcBH2、Ipc2BH等のホウ素ハイドライド系、Et3SiH、PhMe2SiH、Ph2SiH2、PhSiH3−Mo(CO)6等のケイ素ハイドライド系等が挙げられる。ここで、Buはブチル基、Phはフェニル基、Meはメチル基、THFはテトラヒドロフラン、9−BBNは9−ボラビシクロ[3,3,1]ノナン、Acはアセチル基、Siaはサイアミル基、Etはエチル基、Thxはテキシル基、Ipcはisopinocampheyl基をそれぞれ表す。その中でも、LiAlH4、ジボラン、NaBH4およびLiBH4が好ましい。先に述べたように、NaBH4は安価である上に、大量の取扱いも容易な還元剤であるから、特に好ましい。これらのハイドライド還元剤は、各種の無機塩の存在下に用いることもできる。
【0072】
ハイドライド還元剤の使用量としては、通常は一般式[3]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エステルに対して、0.25モル当量以上であればよく、0.25〜10モル当量が好ましく、特に、0.25〜7.0モル当量がより好ましい。
【0073】
本工程は溶媒中で行うことが好ましく、反応溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系、塩化メチレン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル系、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール等のアルコール系、酢酸、プロピオン酸、酪酸等のカルボン酸系等が挙げられる。その中でも、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、メタノール、エタノールおよびi−プロパノールが好ましく、特に、テトラヒドロフラン、メタノール、エタノールおよびi−プロパノールが好ましい。これらの溶媒は、単独または組み合わせて用いることができる。
【0074】
温度条件は、−100〜+100℃であり、−80〜+80℃が好ましく、特に、−60〜+60℃がより好ましい。反応に要する時間は通常24時間以内であるが、条件によって異なるため、ガスクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、NMRなどの分析手段によって反応の進行状況を追跡し、原料がほぼ消失した時点で反応を終了することが好ましい。
【0075】
生成する、式[4]で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールは、反応終了時の反応混合物中には、下記、五員環化合物(一般式[7])として安定に存在する。
【0076】
【化18】
【0077】
このため、本工程で得られた反応混合物をそのまま有機溶媒で抽出処理しても、大部分は五員環化合物のままであるため、目的物を高い収率で回収することはできない。
【0078】
しかしながら、本発明者らは、この五員環化合物は塩酸、臭化水素酸、硫酸またはリン酸等の無機酸、またはフッ化物イオンを作用させることで容易に加水分解され、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールが遊離することを見いだした。すなわち第三工程の反応終了後に、これらの無機酸を添加し、一定温度で加熱することによって、高い収率で目的物を得ることができる。
【0079】
この3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを遊離する方法は特に限定されないが、メタノールに溶解し、硫酸水溶液を加えて加熱還流する方法が特に有効である。
【0080】
上記、酸処理によって遊離した3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールは有機溶媒で抽出して回収することができる。抽出溶媒としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等の脂肪族炭化水素系、ベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素系、塩化メチレン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素系、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル系、酢酸エチル、酢酸n−ブチル等のエステル系等が挙げられる。その中でも、トルエン、ジエチルエーテル、t−ブチルメチルエーテルおよび酢酸エチルが好ましく、特に、ジエチルエーテルおよび酢酸エチルがより好ましい。これらの溶媒は、単独または組み合わせて用いることができる。
【0081】
得られた抽出溶液を、水洗浄、食塩水洗浄、乾燥または濃縮操作に付することにより、目的物の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを主成分とする混合物(粗生成物)を得ることができる。粗生成物を、さらに、活性炭処理、精密蒸留、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の精製操作に付せば、目的物の3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールを高い純度で得ることができる。
【0082】
【実施例】
以下、実施例により、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例1−A]
30重量%水酸化ナトリウム水溶液533g(4mol,4eq)に、氷冷下、内温を25℃以下に制御しながら、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロアセトンの3水和物235g(1mol,1eq)を2.5時間かけて滴下し、1時間撹拌した。反応終了液に、氷冷下、内温を25℃以下に制御しながら、37重量%塩酸水溶液197g(2mol,2eq)を滴下し、さらに、室温下、水180mlを滴下し、析出した食塩を溶解した。この溶液を酢酸エチル500mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水500mlで1回洗浄し、回収有機層を濃縮し、さらに、真空乾燥し、3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸の粗生成物163gを得た。粗生成物を1H−NMRで定量したところ、目的とする3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸は81.5重量%含まれており、収率は92%であった。粗生成物は、さらに精製を行わずに次工程に用いた。
[3,3,3−トリフルオロ−ヒドロキシプロピオン酸の物性]
1H−NMR(基準物質:TMS,溶媒:CD3OD)、δ ppm:4.53(q,7.6Hz,1H).
19F−NMR(基準物質:C6F6,溶媒:CD3OD)、δ ppm:87.75(d,7.6Hz).
[実施例1−B]
エタノール20mlに、実施例1−Aで製造した3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸の粗生成物2.84g(16.07mmolとする、1.00eq)と98%硫酸19.6mg(0.20mmol、0.01eq)を加え、加熱還流下、43時間撹拌した。反応終了液を直接、減圧蒸留し、下記式で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エチル(式[8])の白色針状結晶1.87gを得た(52℃/3500Pa)。収率は68%であった。粗生成物は、さらに精製を行わずに次工程に用いた。
【0083】
【化19】
【0084】
[3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エチルの物性]
1H−NMR(基準物質:TMS,溶媒:CDCl3)、δ ppm:1.35(t,7.6Hz,3H),3.42(br,1H),4.30−4.47(m,2H),4.47(q,7.6Hz,1H).
19F−NMR(基準物質:C6F6,溶媒:CDCl3)、δ ppm:85.58(d,7.6Hz).
[実施例1−C]
エタノール20mlに、実施例1−Bで製造した3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸エチルの白色針状結晶1.87g(10.87mmol,1.00eq)を溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム0.41g(10.84mmol,1.00eq)を加え、室温で12時間撹拌した。反応終了液に10重量%塩酸水溶液10mlを加えて反応を終了させ、さらに、水5mlを加えて不溶解物を溶解し、ジエチルエーテル20mlで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水10mlで1回洗浄し、回収有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、さらに、真空乾燥し、有機物残査を回収した。有機物残査の1H−NMRを測定したところ、大部分が下記式で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールとホウ素からなる五員環化合物(式[9])であった。
【0085】
【化20】
【0086】
そこで、この有機物残査全量に、メタノール10mlと10重量%硫酸水溶液10mlを加え、加熱還流下、24時間撹拌した。反応終了後、メタノールを留去し、有機物残査に、水20mlを加えて溶解し、ジエチルエーテル20mlで2回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、真空乾燥し、さらに、減圧蒸留し、下記式で示される3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールの蒸留精製品1.12gを得た(62℃/1000Pa)。収率は79%であった。
[3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロパノールの物性]
1H−NMR(基準物質:TMS,溶媒:CDCl3)、δ ppm:2.02(br,1H),3.06(br,1H),3.83−3.92(m,2H),4.03−4.13(m,1H).
19F−NMR(基準物質:C6F6,溶媒:CDCl3)、δ ppm:84.05(d,7.6Hz).
【0087】
【発明の効果】
医薬および液晶の重要中間体である3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピオン酸およびその誘導体を従来よりも効率よく製造できるという効果を奏する。
Claims (7)
- 塩基性水溶液のpHが14以下である、請求項1に記載の方法。
- 塩基性水溶液が「水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液」である、請求項1又は請求項2に記載の方法。
- 一般式[1]
- 塩基性水溶液のpHが14以下である、請求項4に記載の方法。
- 塩基性水溶液が「水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムの水溶液」である、請求項4又は請求項5に記載の方法。
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