JP2697198B2 - 2―ヒドロキシ―3,3,3―トリフルオロプロピオニトリルの製造方法 - Google Patents

2―ヒドロキシ―3,3,3―トリフルオロプロピオニトリルの製造方法

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JP2697198B2 JP1286618A JP28661889A JP2697198B2 JP 2697198 B2 JP2697198 B2 JP 2697198B2 JP 1286618 A JP1286618 A JP 1286618A JP 28661889 A JP28661889 A JP 28661889A JP 2697198 B2 JP2697198 B2 JP 2697198B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば強誘電性液晶等に用いられる機能性
フッ素化合物の原料として有用である、光学活性を有す
るトリフルオロ乳酸の中間原料として有用な、2−ヒド
ロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニトリルの新規
な製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオロプロピオニト
リルは、光学活性を有するトリフルオロ乳酸の中間原料
として有用であることは知られており、その製造方法
は、例えば下式〔I〕で表わされる化合物〔I〕を出発
原料として、H2SO4、H3PO4等の鉱酸存在下、温度180〜1
90℃で脱アルコールし、トリフルオロアセトアルデヒド
を製造し、次いで該化合物を硫酸酸性下にシアン化ナト
リウムと反応させる二段法が知られている〔E.T.Mc Be
e,J.A.C.S.,78,3851(1956)〕。
(ただしRは炭素数1〜4のアルキル基である。) しかしながら、この方法による2−ヒドロキシ−3,3,
3−トリフルオロプロピオニトリルは、2段反応で製造
される為、生成物の最終収率が26%と低く、しかも中間
体であるトリフルオロアセトアルデヒドは不安定であ
り、かつシアン化ナトリウムは固体のため取り扱い難
く、またシアン化水素ガスが発生するため、安全性の面
で問題があり、工業的に適しているとはいえなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフルオ
ロプロピオニトリルを、高収率でしかも取扱い操作が容
易で、安全面でも問題のない工業的に有利な製造方法に
つき鋭意検討した結果、従来全く知られていなかった新
規な一段合成法を見い出し、本発明を完成した。
ロ)発明の構成 〔課題を解決する為の手段〕 本発明は有機溶媒中において、ルイス酸の存在下に、
下記一般式〔I〕 (ただし、式中Rは炭素数1〜4のアルキル基であ
る。) で示されるトリフルオロアセトアルデヒド・アルキルヘ
ミアセタールを、トリアルキルシリルシアニドと反応さ
せることを特徴とする2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフ
ルオロプロピオニトリルの製造方法である。
上記一般式〔I〕で表される化合物〔1〕におけるR
は、炭素数1〜4のアルキル基であり、エチル基等の飽
和炭化水素が好ましく、化合物〔1〕の具体例として
は、例えばトリフルオロアセトアルデヒド・エチルヘミ
アセタールが挙げられる。
トリアルキルシリルシアニドのアルキル基は、炭素数
1〜4の低級アルキル基が好ましく、該化合物の具体例
としてはトリメチルシリルシアニド、トリエチルシリル
シアニド等が挙げられる。
化合物〔I〕とトリアルキルシリルシアニドの反応系
への供給割合は、化合物〔I〕1モルに対し、トリアル
キルシリルシアニドが1.0〜1.5当量が好ましい。1.0当
量未満では収率が低下する恐れがあり、1.5当量を超え
ると経済的に有利とは言えなくなる。
反応系に存在させるルイス酸としてはヨウ化亜鉛、塩
化アルミニウム等が挙げられ、特にヨウ化亜鉛が好適で
ある。ルイス酸の反応系への供給割合は、化合物〔I〕
1モルに対し、ルイス酸が1.0〜1.5当量が好ましい。1.
0当量未満では反応速度が遅くなる可能性があり、1.5当
量を超えると経済的に有利とは言えなくなる場合があ
る。
化合物〔I〕とトリアルキルシリルシアニドの反応は
ルイス酸存在下、有機溶媒中で行う。有機溶媒として
は、ジオキサンが最適である。有機溶媒の好ましい使用
量は、例えばジオキサンの場合、化合物〔I〕1モルに
対し、2以上が好ましく、更に好ましくは3〜8で
ある。溶媒の使用量に格別上限はないが、2未満のよ
うに少なすぎると触媒であるルイス酸が分散し難くな
り、収率の低下を招く恐れがある。
化合物〔I〕とトリアルキルシリルシアニドの反応温
度は有機溶媒の沸点付近が好ましい。反応温度があまり
低いと反応時間がかかり過ぎ、収率の低下につながる恐
れがある。
反応時間は1〜15時間が好ましく、更に好ましくは2
〜11時間である。
上記反応による反応生成物の分離、取得は、例えば反
応液を室温迄冷却し、希酸を添加し、エーテル等による
抽出操作を行えばよい。
希酸としては、各種の希薄無機酸が使用出来るが、例
えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸が好ましく、そ
の濃度は0.5〜5規定、更には1〜2規定が好適であ
る。希酸の添加量は化合物〔I〕1モルに対し2以上
が好ましく、更に好ましくは3〜8である。2未満
のように少なすぎるとゲル生成が起こり、後工程の抽出
分離がしにくく、8を超えると抽出効果が低下する恐
れがある。
抽出操作としては、エーテル抽出等が挙げられ、抽出
液は常温で蒸留し、エーテル等を除去すればよい。抽出
して得られた生成物は、シリカゲル−四塩化炭素カラム
のカラムクロマトグラフィ等に通し、分離、濃縮し、室
温で四塩化炭素等を除去する事により取得することが出
来る。
〔実施例〕
以下、実施例にもとづいて本発明を具体的に説明す
る。
(実施例1) 還流冷却器、温度計、撹拌機を備えた三ツ口丸底フラ
スコにトリフルオロアセトアルデヒド・エチルヘミアセ
タール12.8g(100mmol)、トリメチルシリルシアニド9.
9g(100ミリ当量)及びジオキサン500mlを入れ、撹拌し
ながら、ジオキサンの沸点迄昇温し、次にルイス酸触媒
としてヨウ化亜鉛15.95g(100ミリ当量)を加え、10時
間還流した。
得られた反応生成物を室温迄冷却し、1N−塩酸500ml
を加え、ゲル状物を発生させた。次に通常の方法により
エーテル抽出し、抽出液を室温30mmHgで蒸留し、エーテ
ルを除去し、シリカゲル−四塩化炭素のカラムクロマト
グラフィに通し、目的生成物を分離し、濃縮後、四塩化
炭素を除去して目的の生成物を得た。得られた生成物の
収量は10.75g(86mmol)であり、収率は86%であった。
この生成物は、核磁気共鳴スペクトル(H1NMRスペク
ル、F19NMRスペクトル)、及び赤外線吸収スペクトル
(1R吸収スペクトル)で測定した結果、2−ヒドロキシ
−3,3,3−トリフルオロプロピオニトリルであることが
確認された。
H1NMRスペクトル(neat) :4.82ppm(1H.q.J=6.0Hz)、5.72ppm(1H.br) F19NMRスペクトル(THF) :外部標準のトリフルオロ酢酸の高磁場を+とし
た。
:+1.09ppm(d.J=6.0Hz) 1Rスペクトル(neat) :3,400cm-1(O−H) :1,630cm-1(−C≡N) (実施例2) ルイス酸触媒として塩化アルミニウム4.45gを用い、
還流時間を2時間とした以外は実施例1と同様に反応を
行い、目的生成物を取得した。
生成物の収量は7.75gであり、収率は62%であった。
この生成物を核磁気共鳴スペクトルおよび赤外線吸収ス
ペクトルで測定した結果、2−ヒドロキシ−3,3,3−ト
リフルオロプロピオニトリルである事が確認された。
ハ)発明の効果 本発明によれば、光学活性を有するトリフルオロ乳酸
の中間原料等として有用な、2−ヒドロキシ−3,3,3−
トリフルオロプロピオニトリルを、トリフルオロアセト
アルデヒド・アルキルヘミアセタールを出発原料とし
て、一段反応で、かつ高収率で、安全で容易な操作で製
造する事が出来、工業的、生産的に優れた製造方法であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−5447(JP,A) 特開 平3−34963(JP,A) Tetrahedron Lette rs,Vol.22,No.43(1981) 4279〜4280 Tetrahedron Vol. 39,No.6(1983)967〜973 J.Am.Chem.Soc.Vo l.88,No.22(1966)5254〜5266

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有機溶媒中においてルイス酸の存在下に、
    下記一般式〔I〕 (ただし式中Rは炭素数1〜4のアルキル基である。) で示されるトリフルオロアセトアルデヒド・アルキルヘ
    ミアセタールをトリアルキルシリルシアニドと反応させ
    ることを特徴とする2−ヒドロキシ−3,3,3−トリフル
    オロプロピオニトリルの製造方法。
JP1286618A 1989-11-02 1989-11-02 2―ヒドロキシ―3,3,3―トリフルオロプロピオニトリルの製造方法 Expired - Lifetime JP2697198B2 (ja)

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J.Am.Chem.Soc.Vol.88,No.22(1966)5254〜5266
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