JPS6217576B2 - - Google Patents

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JPS6217576B2
JPS6217576B2 JP11130579A JP11130579A JPS6217576B2 JP S6217576 B2 JPS6217576 B2 JP S6217576B2 JP 11130579 A JP11130579 A JP 11130579A JP 11130579 A JP11130579 A JP 11130579A JP S6217576 B2 JPS6217576 B2 JP S6217576B2
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Takeshi Nakai
Koichi Mikami
Yoshiji Fujita
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Kuraray Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
本発明はα−位にアリル型置換基を有するδε
−不飽和アルデヒド類の製造方法に関する。 1・5−ヘキサジエン−3−オールまたはその
アルキル置換体は加熱により転位反応してδε−
不飽和アルデヒド類を生成する〔J.Am.Chem.
Soc.、89、3462(1967)〕。この反応はオキシ・コ
ープ(oxy−Cope)転位反応として公知である
が、通常該反応は水酸基プロトンの関与するレト
ロ・エン(retro−ene)型分解反応を伴なうた
め、目的とするδε−不飽和アルデヒド類の収率
が低いという欠点を有する。反応は1・5−ヘキ
サジエン−3−オールに関して次式で示される。 上記分解反応を抑制する目的で水酸基プロトン
をトリメチルシリル基で保護する方法〔J.Chem.
Soc.、Commun.、1971、237〕および金属で保護
する方法〔J.Am.Chem.Soc.、97、4765
(1975)〕等が提案されている。しかしながらこれ
らの方法はそれにより得られる生成物が、煩雑な
反応操作を償うほど高い有用性をもたないため
に、工業生産の手段として採用されるに至つてい
ない。 前記式(B)のアルデヒドのα−位にアリル基を導
入した構造を基本骨格とする化合物〔下記式(C)〕
は、たとえば、香料および医薬として価値あるジ
ヤスモン類およびプロスタグランデイン類〔下記
式(D)〕に誘導できるので重要である。 従来法によれば、α−位にアリル型置換基を有
するδε−不飽和アルデヒドは、一般に、δε−
不飽和アルデヒド類をまずシツフ塩基の形に転化
し、これにn−ブチルリチウム、ナトリウムアミ
ドの如き強塩基を作用させてアニオンを生ぜし
め、次いでアリル型ハライドを反応させることに
より製造される。しかしながらこのような方法
は、使用する強塩基が比較的高価であるうえに反
応操作が容易でないという難点があり、工業的に
行なわれる大規模合成には適しないものである。 さて本発明によれば、前述の転位反応を応用す
ることにより、α−位にアリル型置換基を有する
δε−不飽和アルデヒド類を極めて容易に製造し
うることが見出された。すなわち本発明によれば
下記一般式() で示されるアリル型エーテル類を加熱して転位反
応させることにより下記一般式() で示されるα−アリル置換δε−不飽和アルデヒ
ド類が製造される。上記式()および()に
おいてR1は水素原子またはメチル基を表わし、
R2、R4、R5、R6およびR8はそれぞれ水素原子ま
たはアルキル基を表わし、R3およびR7はそれぞ
れ水素原子、アルキル基またはアルケニル基を表
わす。 本発明において出発物質として用いる式()
のアリル型エーテル類は次式のジエノール (式中R1−R5は前記定義のとおりである)の水酸
基プロトンをアリル型基 (式中R6−R8は前記定義のとおりである)で保護
した形に相当する。このアリル型エーテル類は本
発明によれば加熱転位に際し、トリメチルシリル
基もしくは金属で水酸基プロトンを保護した場合
と同様にレトロ・エン型分解反応を受け難いこと
が判明した。さらに該アリル型基は水酸基プロト
ンの保護機能のほかに、転位反応の結果生成する
δε−不飽和アルデヒド類のα−位のアリル型置
換基となるという他の作用をも有する。かくして
本発明は、水酸基プロトンをアリル型基で保護す
ることによりコープ転位の反応収率を向上しうる
こと、コープ転位を応用して工業的に価値ある物
質を製造し得ること、ならびに従来法に比較して
極めて容易にα−位にアリル型置換基を有するδ
ε−不飽和アルデヒド類を製造し得ること、とい
う格別の効果を奏するのである。しかも本発明の
出発物質である式()の化合物はその製造が比
較的容易である。 本発明によるα−アリル置換δε−不飽和アル
デヒド類の生成反応は、コープ転位とクライゼン
転位とが連続的に同一反応系中で生起することに
よつて進行するものと信ぜられる。 なおコープ転位とクライゼン転位との反応の組
み合せは公知であるが〔J.Am.Chem.Soc.、91
3281(1969)、Synthesis、1978、532、J.Am.
Chem.Soc.、101、1611(1979)〕、本発明におけ
るようなコープ転位後にクライゼン転位を行なわ
せた例は、水酸基プロトンをビニル基で保護して
行なう下記反応が知られているのみである。 しかしながらかかるビニルエーテルはその合成
が困難であり、またその転位によりα−位に置換
基を有する不飽和アルデヒド類を製造することが
できない。 式()および()においてR2〜R8が意味
するアルキル基とは具体的には炭素数1〜10のア
ルキル基(例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、n
−ペンチル、3−メチルブタン−1−イル、n−
ヘキシル等)であり、またR3およびR7が意味す
るアルケニル基とは具体的には炭素数2〜15のア
ルケニル基(例えばビニル、アリル、イソプロペ
ニル、イソプロピリデン、3−ブチル−1−イ
ル、3−メチル−3−ブテン−1−イル、3−メ
チル−2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1
−イル、シトロネリル、1・3−ブタジエニル、
ゲラニル、シトロネリデン、リナリル、フアルネ
シル等)である。 本発明において好ましく使用される式()の
化合物とそれに対応する転位反応生成物()の
例を次に列挙する。 本発明に従がう式()のアリル型エーテル類
の転位反応は、液相もしくは気相にて加熱するこ
とにより行なうことができる。150〜400℃の範囲
の反応温度が使用可能であるが、反応速度および
選択率の面から、液相反応については150〜250
℃、とくに170〜220℃、気相反応については滞留
時間によつて異なるが、300〜400℃の範囲が好ま
しい。反応は大気中で行なうこともできるが、生
成アルデヒドの安定性を考慮して窒素、ヘリウム
等の不活性ガス雰囲気下で行なうのが望ましい。
液相での反応において溶媒の使用は必須ではない
が、転位反応条件下で安定かつ反応に関与しない
ものは用いてもよい。反応時間は反応温度、所望
の転化率等によつて変化するが、通常は液相で3
〜6時間、気相で30分以内である。 本発明で使用する出発物質である式()のア
リル型エーテル類は、下記式()で示される対
応する1・5−ヘキサジエン−3−オール類 〔式()中R1、R2、R3、R4およびR5は前記定義
のとおりである〕またはその反応性誘導体を常法
に従つて下記式()で示される対応するアリル
型ハライド 〔式()中R6、R7およびR8は前記定義のとおり
であり、Xは塩素、臭素の如きハロゲン原子を表
わす〕と反応させることにより得ることができ
る。具体的には、たとえば1・5−ヘキサジエン
−3−オール類()およびこれと等モル量の水
素化ナトリウムの反応により調製した化合物
()のアルコラートに、テトラヒドロフラン、
ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリツ
クトリアミド等の極性溶媒中0〜100℃、好まし
くは室温〜70℃の温度でアリル型ハライド()
を添加することにより、ほぼ定量的にアリル型エ
ーテル類()を得ることができる。上記の如き
段階的反応のほかに、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等のアルカリ縮合剤およびトリメチルス
テアリルアンモニウムクロライド、トリメチルベ
ンジルアンモニウムクロライド、メチルトリシク
ロヘキシルホルホニウムクロライド等の相間移動
触媒の存在下に1・5−ヘキサジエン−3−オー
ル類()とアリル型ハライド()とを反応さ
せてアリル型エーテル類()を得ることもでき
る。 式()の1・5−ヘキサジエン−3−オール
類の製造は本発明の一部を構成するものではない
が、簡単に説明すれば、下記式で示される自体公
知のウイテイヒ転位またはグリニヤール反応によ
つて容易に行ないうる。 上記式中R1、R2、R3、R4およびR5は前記定義
のとおりであり、Yは塩素、臭素の如きハロゲン
原子を表わす。 次に実施例により本発明を具体的に説明する。 実施例 1 (1) 2・7−オクタジエニルアリルエーテル29.9
g(0.18モル)をテトラヒドロフラン300ml中
に溶解した。この溶液にn−ブチルリチウムの
15%ヘキサン溶液100ml(n−ブチルリチウム
0.2モル)を−70℃、窒素雰囲気下、撹拌しな
がら約30分間で滴下した。溶液は黄色を経て深
赤色となつた。反応混合物を−70℃に一夜保ち
希塩酸を加えてアニオンを消去したのち常法に
より油状物(淡黄色)を得た。該油状物を蒸留
して29.3gの4−ビニル−1・8−ノナジエン
−3−オールを得た(収率98%)。生成物の構
造は次により確認した。 13C−NMR(CDCl3) δ26.1(C1) 30(C2) 33.5(C3) 49.8(C4) 75(C5) 113.1(calc.113.8、C6) 115(calc.115.7、C7) 116.5(calc.116.7、C8) 138.1(C9) 138.7(C10) (2) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ル3.32g(20ミリモル)をテトラヒドロフラン
(50ml)/ヘキサメチルホスホリツクトリアミ
ド(50ml)の混合溶媒中に溶解した。この溶液
に50%油性水素化ナトリウム0.98g(20ミリモ
ル)を加えて還流下に1時間反応させ、次いで
反応混合物に臭化アリル30ミリモルを滴下し、
50℃で2時間反応させた。反応後反応混合物
に、少量のエタノールを添加したのち水にあけ
てエーテルで抽出した。エーテル抽出物をガス
クロマトグラフイー分析(PEG−20M、2m、
140℃)に付したところ、未反応物(原料)約
5%のほかは目的とする4−ビニル−1・8−
ノナジエン−3−オールのアリルエーテルであ
つた。シリカゲルカラムクロマトグラフイー
(ジオキサン/ヘキサン=5/95)にて生成物
を精製し、3.0g(収率73%)のアリルエーテ
ルを得た。構造確認は次のとおり。
【式】 赤外線吸収スペクトル(neat) 3000、2940、2850、1640、1420、1075、
990、915cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 97(2.9)、79(6.4)、77(7.7)、67(29.8)、
55(90.0)、41(100) (3) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ルのアリルエーテル2.0gを窒素雰囲気下200℃
に4時間加熱して転位反応させた。反応液をガ
スクロマトグラフイー分析(PEG−20M、160
℃)したところ、保持時間1分の箇所の原料エ
ーテルが約10%残存し、保持時間3分および
5.5分の箇所に新たなピークが生じていた(比
率約4対1)。このものをシリカゲルカラムク
ロマトグラフイー(ジオキサン/ヘキサン=
5/95)にて精製し、目的とするα−アリル−
5・10−ウンデカジエン−1−アールを0.92g
(収率46%)およびこれがene−反応を起した
と考えられる2−(1・5−ヘキサジエン−1
−イル)−5−アリルシクロペンタノールを
0.25g(収率12.5%)それぞれ得た。また原料
アリルエーテル0.2g(10%)が回収された。
生成物の構造は以下により確認した。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3090、2940、1725、1640、1440、990、970、
915cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 165(0.5)、151(1.3)、147(1.5)、138
(3.4)、122(12.1)、107(28.7)、93
(33.7)、80(78.1)、67(100)、55(71.1)、
41(99.7) NMR δppm(CDCl3):9.60にて―CHOシグ
ナル(s)1ケ分あり 赤外線吸収スペクトル 3450、3080、2925、1640、1440、995、970、
910cm-1 NMR δppm(in CDCl3):ca・3.60〜3.70に
【式】 シグナル(m)1ケ分あり 実施例 2 (1) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ル3.75g(22.6ミリモル)をテトラヒドロフラ
ン(60ml)/ヘキサメチルホスホリツクトリア
ミド(60ml)の混合溶媒中に溶解した。この溶
液に50%油性水素化ナトリウム1.1g(22.6ミ
リモル)を加えて還流下に反応させたのちトラ
ンス−1−クロル−2−ブテン4mlを添加して
50℃で2時間反応させた。少量のエタノールを
添加したのち反応混合物を水にあけてジエチル
エーテルで抽出した。エーテル層から溶媒を除
去して粗生成物4.77gを得た。ガスクロマトグ
ラフイー分析(PEG−20M、2m、140℃)に
よれば未反応アルコール約10%を含有している
上記粗生成物をカラムクロマトグラフイー(ジ
オキサン/ヘキサン=5/95)にて精製し、目
的とするトランス−クロチルエーテルを3.17g
得た(収率82.5%)。生成物は以下により確認
した。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3075、2925、2850、1640、1440、990、965、
910cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 111(21.4)、93(17.3)、81(8.3)、79
(12.7)、67(38.5)、57(44.7)、55(100) (2) 4−ビニル−1・8−ノナジエン−3−オー
ルのトランス−クロチルエーテル2.0gを窒素
雰囲気下200℃に4時間加熱して転位反応させ
た。反応液をガスクロマトグラフイー分析
(PEG−20M、2m、140℃)したところ、保持
時間1.5分の箇所の原料エーテルが約10%残存
し、保持時間7.5分の箇所に新たなピークが生
じていた。このものをシリカゲルカラムクロマ
トグラフイー(ジオキサン/ヘキサン=5/
95)にて精製し、2−(1−メチル−2−プロ
ペン−1−イル)−5・10−ウンデカジエン−
1−アール0.9g(収率45%)を得た。なお原
料エーテル0.25g(12.5%)が回収された。生
成物の構造は以下により確認した。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3075、2925、2850、1725、1640、1440、1445
cm-1 マススペクトル、m/e(rel.intensity) 165(1.0)、163(0.5)、147(1.4)、123
(9.4)、122(10.2)、107(24.8)、93
(33.1)、81(62.4)、67(77.8)、55(100) 実施例 3 (1) 1−メチル−2−プロペニルアリルエーテル
11.2g(0.1モル)をテトラヒドロフラン100ml
中に溶解した。この溶液に1.5Nn−ブチルリチ
ウムのヘキサン溶液80ml(n−ブチルリチウム
0.12モル)を−78℃、窒素雰囲気下に撹拌しな
がら約30分間で滴下した。溶液は黄色を経て深
赤色となつた。反応混合物を−78℃に6時間保
つた後一夜撹拌し、室温にまで上げた。飽和の
塩化アンモニウム水溶液を加えた後、更に希塩
酸を加えて反応液を酸性とし、次いで常法によ
り油状物(淡黄色)を得た。該油状物を蒸留し
て9.84gの1・5−ヘプタジエン−3−オール
を得た(収率88%)。沸点50−51℃/10mmHg。 生成物の構造は次により確認した。 赤外線吸収スペクトル(film) 3320、2900、1425、990、960、910cm-1シス
二置換オレフインの存在を示す730〜675cm-1
の吸収が見られないことからトランス体のみ
であるとした。 NMR(CCl4) δ1.67(d、J=5.1Hz、3H)、2.00(s、
1H)、2.03〜2.23(m、2H)、3.83〜4.12
(d、t、J=6Hz、1H)、4.90〜6.00
(m、5H) (2) 1・5−ヘプタジエン−3−オール4.49g
(40ミリモル)をジメチルホルムアミド(80
ml)中に溶解した。この溶液に50%油性水素化
ナトリウム1.96g(40ミリモル)を加えて50℃
で16時間反応させ、次いで反応混合物に臭化ア
リル60ミリモルを滴下し、50℃で16時間反応さ
せた。反応後反応混合物を水にあけてエーテル
で抽出し、油状物を得た。該油状物を蒸留して
4.38gのアリルエーテルを得た(収率72%)。
沸点69−70℃/8mmHg。構造確認は次のとお
り。 赤外線吸収スペクトル(film) 3000、2920、2850、1640、1420、1085、
990、965、920cm-1 NMR(CCl4) δ1.63(m、3H)、2.03〜2.23(m、2H)、
3.50〜4.12(m、3H)、4.90〜6.10(m、
8H) (3) 1・5−ヘプタジエン−3−オールのアリル
エーテル0.900g(5.9ミリモル)を窒素雰囲気
下250℃で10時間加熱して転位反応させた。反
応液をガスクロマトグラフイー分析(DC
550、190℃)したところ、保持時間5.6分の箇
所の原料エーテルが残存し、保持時間7.6分の
箇所に新たなピークが生じていた。保持時間20
分まで他の生成物の確認を試みたが他の生成物
は確認されなかつた。 このものをシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー(ヘキサン/エーテル)にて精製したとこ
ろ原料アリルエーテル0.21g(23%)が回収さ
れ、次いで目的とするα−アリル−4−メチル
−5−ヘキセン−1−アールが0.37g(収率41
%)得られた。生成物の構造は以下により確認
した。 赤外線吸収スペクトル(film) 3070、2930、1725、1640、1440、990、915cm
-1 NMR(CCl4) δ1.00(d、J=6.3Hz、3H)、1.30〜2.70
(m、6H)、4.70〜6.00(m、6H)、9.57
(m、1H) 実施例 4 (1) 実施例1と同様にして、プレニルアリルエー
テル18gをテトラヒドロフラン300ml中−70℃
で15%n−ブチルリチウム/ヘキサン溶液と反
応させ、反応混合物を処理して得られた粗生成
物を蒸留することにより、沸点62℃/20mmHg
の留分として4・4−ジメチル−1・5−ヘキ
サジエン−3−オールを16.5g得た(収率92
%)。 赤外線吸収スペクトル(neat) 3400、3075、1638、1460、1380、1115、
980、915cm-1 NMR(δ in CDCl3、ppm) 0.97s、6H、CH3 1.87s、1H、−OH 3.72d、1H、
【式】J=7Hz ca.4.87〜5.27、m、4H、=CH2 ca.5.63〜6.04、m、2H、=CH− マススペクトル m/e(rel.intensity) 111(0.2)、70(100)、69(71.3)、55
(53.9) (2) 4・4−ジメチル−1・5−ヘキサジエン−
3−オール12.6g(0.1モル)をテトラヒドロ
フラン70ml/ヘキサメチルホスホリツクトリア
ミド70mlの混合溶媒に溶解し、50%油性水素化
ナトリウム4.8gを反応させたのち塩化プレニ
ル20gを室温にて滴下し、同温度で3時間撹拌
した。反応混合物を常法により処理したのちシ
リカゲルカラムクロマトグラフイーにより精製
して、4・4−ジメチル−1・5−ヘキサジエ
ン−3−オールのプレニルエーテルを収率84%
で得た。 (3) 4・4−ジメチル−1・5−ヘキサジエン−
3−オールのプレニルエーテル10gを窒素雰囲
気下185℃で4時間加熱したのち冷却し、反応
液をシリカゲルカラムクロマトグラフイーによ
り精製することにより、2−(1・1−ジメチ
ル−2−プロペン−1−イル)−6−メチル−
5−ヘプテナールを5.8g得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式() で示されるアリル型エーテル類を加熱により転位
    反応させることを特徴とする下記一般式() で示されるα−アリル置換δε−不飽和アルデヒ
    ド類の製造方法〔式()および()において
    R1は水素原子またはメチル基を表わし、R2
    R4、R5、R6およびR8はそれぞれ水素原子または
    アルキル基を表わし、R3およびR7はそれぞれ水
    素原子、アルキル基またはアルケニル基を表わ
    す〕。
JP11130579A 1979-08-28 1979-08-28 Preparation of alpha-allyl substituted deltaepsilon-unsaturated aldehyde Granted JPS5634650A (en)

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JPS5634650A (en) 1981-04-06

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